JP2015113183A - 容器搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、容器の品質低下や転倒を生じさせることなく、簡便な構成で容器の複列化を行うことができる容器搬送装置を提供する。【解決手段】容器搬送装置1は、単列コンベア3と、複列コンベア4と、単列コンベア3の下流側端部3aと複列コンベア4の上流側端部4aとの間の複列化コンベア5とを備える。複列化コンベア5の各コンベアチェーン6は、単列コンベア3側から順に、より遅い搬送速度で駆動される。下流側端部3a、複列化コンベア4及び上流側端部4aは、容器2を、複列化コンベア4と協働して複列化し、上流側端部4aに受け渡す傾斜面8を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、単列で搬送されてくる容器を複列化する複列化コンベアを備えた容器搬送装置に関する。
従来、このような容器搬送装置として、単列で搬送されてくる容器を複列化してより遅い速度で搬送するアキュームコンベアを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この容器搬送装置では、単列コンベアにより単列で搬送されてくる容器を、アキュームコンベアにより分散させて複列化する。
アキュームコンベアは、単列コンベアの半分の搬送速度で駆動される入り口部コンベアと、入り口部コンベアの8分の1の搬送速度で駆動される能力調整コンベアと、能力調整コンベアの6倍の搬送速度で駆動されるアキュムレータ本体コンベアとを備える。この場合、アキュムレータ本体コンベアは、単列コンベアの3/8の搬送速度で駆動される。
単列コンベアで搬送されてくる容器は、入り口部コンベア上で容器同士の軽い押圧力を受けて分散しながら搬送される。分散した容器は、速度の遅い能力調整コンベアの規制を受けてさらに分散しつつ溜まりながら搬送される。
そして、溜められた容器は、能力調整コンベアよりも搬送速度が速いアキュムレータ本体コンベアにより、列毎に切り離された状態で搬送される。このようにして、単列コンベアから送り出される容器は、分散されて複列化され、アキュムレータ本体コンベアによって、より遅い搬送速度で搬送される。
一方、単列で搬送されてくる容器を複列化する方法として、アキュムレータを使用せずに、ロボットハンドを用いる方法も知られている。この場合、単列コンベアにより単列で搬送されてくる容器を所定数毎にロボットハンドによって持ち上げ、複列コンベア上に複列状態で載置する動作を繰り返すことにより複列化が行われる。
特開2009−234763号公報
近年においては、容器の軽量化がますます進んでいる。例えば、500[ml]のペットボトルの場合では、12[g]以下の超軽量のものや、24[g]以下の軽量炭酸ボトルが使用されるようになってきている。したがって、かかる軽量化が進んだ容器を対象として、転倒による稼働率低下や衝撃による品質低下を生じさせることなく、高速で安定した搬送を行うことができる容器搬送装置が求められている。
しかしながら、上記特許文献1の容器搬送装置によれば、容器は、複列化されるとき、アキュムレータにおいて、容器同士の押圧力により、搬送路両側のガイド間に押し込められながら分散され、蓄積される。このため、強度の高い容器であれば問題はないが、軽量化が進んだ容器の場合には、容器同士の押圧力によって凹みや損傷が生じ、品質が低下するおそれがある。
一方、上記のロボットハンドによって複列化を行う方法によれば、軽量化が進んだ容器の場合には、ロボットハンドで把持されるときに凹みや損傷が生るおそれがある。また、容器の把持や載置時に、容器が転倒する確率も高い。また、容器搬送装置のコストが高くなる。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、容器の品質低下や転倒を生じさせることなく、簡便な構成で容器の複列化を行うことができる容器搬送装置を提供することにある。
本発明の容器搬送装置は、容器を単列で搬送する単列コンベアと、前記単列コンベアと平行に設けられ、前記容器を複列でかつ前記単列コンベアよりも低速で搬送する複列コンベアと、前記単列コンベア及び前記複列コンベアと平行に、かつ前記単列コンベアの下流側端部と前記複列コンベアの上流側端部との間に設けられた複数の単位コンベアで構成される複列化コンベアとを備え、前記複数の単位コンベアは、前記単列コンベアに隣接し、前記単列コンベアよりも低速もしくは同等の速度で前記容器を搬送する始端単位コンベアと、前記複列コンベアに隣接し、前記複列コンベアよりも高速もしくは同等の速度で前記容器を搬送する終端単位コンベアとを少なくとも含み、前記複数の単位コンベアの搬送速度は前記始端単位コンベアから前記終端単位コンベアにかけて順に遅くなるように設定され、前記単列コンベアの下流側端部の搬送面、前記複列化コンベアの搬送面、及び前記複列コンベアの上流側端部の搬送面は、該下流側端部から該上流側端部にかけて低くなるように傾斜した傾斜面となっていることを特徴とする。
本発明の構成において、単列コンベアにより搬送されてくる容器は、単列コンベアの下流側端部に達すると、その搬送方向へ搬送されながら、下流側端部が最上部を形成している傾斜面に沿って傾斜方向への滑落を開始する。滑落を開始した容器は、複列化コンベア上に移動し、複列化コンベアの順次搬送速度が遅くなる各単位コンベア上を移りながら、単位コンベア方向の速度が減少してゆく。
したがって、単列コンベアから順次送り出される各容器は、順次、その前の容器に追いついたり、その後ろの容器に追いつかれたりして前後の容器と接触する。その際に、各容器は、相互に押し合うので、分散する。ただし、その際に容器相互間に生じる反力は、速度差で生じるものであるため、容器に損傷や転倒を生じさせることはない。
また、各容器は、傾斜面上を滑落しているので流動的である。このことは、容器の分散を助長する。すなわち、傾斜面と各容器との間に働く摩擦力は、容器毎にわずかに異なる。かかる摩擦力の差は、傾斜面を滑落する各容器が、特に傾斜方向に分散するのを促進する。
このような複列化コンベアと傾斜面との協働による作用によって、各容器は、傾斜面上で分散してゆく。そして、各容器は、複列コンベアの上流側端部に達する時点では複列状態となっており、その状態で複列コンベアに受け渡される。したがって、本発明によれば、容器の品質低下や転倒を生じさせることなく、簡便な構成で容器の複列化を達成することができる。
本発明において、前記傾斜面における傾斜方向の形状は、前記複列コンベアの上流側端部にかけて傾斜角が徐々に減少して該上流側端部で水平となる形状であってもよい。
これによれば、傾斜面上を滑落することにより容器に付与された傾斜方向の運動エネルギーは、容器が複列コンベアの上流側端部に近付くにつれて、容器と傾斜面との間の摩擦力により徐々に失われてゆく。この間に、複数の容器において、容器間における傾斜面との摩擦力の差が、容器間における傾斜方向の位置の差となって現れる度合いが増大してゆく。したがって、容器の傾斜方向への分散を効果的に促進しながら、複列化された容器をスムーズに複列コンベアに受け渡すことができる。
本発明において、前記傾斜面は、該傾斜面を下降する前記容器の傾斜方向の運動エネルギーが、該容器と該傾斜面との摩擦によって、前記複列コンベアの上流側端部上でゼロとなるように形成されていてもよい。
これによれば、容器の傾斜方向の運動エネルギーが、複列コンベアの上流側端部上でほぼゼロとなるので、容器の分散状態を促進しながら、容器の傾斜方向の移動を確実に複列コンベアの上流側端部上で停止させることができる。これにより、良好に分散して複列化した容器を複列コンベアに確実に受け渡すことができる。
本発明において、前記単列コンベアの下流側端部の下流側から前記複列化コンベアの下流側にかけて、これらのコンベアと交差する方向に延在し、前記容器に当たることによって該容器に前記傾斜面の傾斜方向の運動エネルギーを付与する分散促進ガイドを備えてもよい。
これによれば、分散促進ガイドに当たる容器に対して、傾斜面の傾斜方向における運動エネルギーを、追加的に付与することができる。これにより、複列化をより迅速に行うことができる。したがって、複列化コンベアの単位コンベア方向の長さを短縮することができる。
また、本発明において、前記傾斜面は、該傾斜面の上端側を形成し、前記容器の運動エネルギーを増大させる部分と、これより下側の該運動エネルギーをゼロまで減少させる部分とで構成され、前記傾斜面と前記容器との間の摩擦係数x及び前記傾斜面の上端部の傾斜角yは、5.4862±0.4の範囲のbについてy=3.2724x+bを満たしてもよい。
これによれば、傾斜面を、上記関係式を満たす容器との摩擦係数x及び傾斜面の上端部の傾斜角yを有するものとして構成することにより、容器の複列化を容易に達成することができる。また、y切片bの値として、5.4862に極力近い値を選択することにより、複列コンベアの中央を中心として適切に分散された状態での複列化を達成することができる。
本発明の一実施形態に係る容器搬送装置の要部を示す平面図である。 図1の容器搬送装置における傾斜面の傾斜方向の形状を示す図である。 図1の容器搬送装置により3種類の容器について傾斜面の上端部の傾斜角αを変えて複列化を行った場合の複列コンベアにおける容器の列の状態を示す図である。 図3における「左寄り○」、「中央◎」、「右寄り○」の各結果が得られる場合の各容器の摩擦係数と傾斜角αとの関係を示すグラフであり、横軸は摩擦係数、縦軸は傾斜角α(°)である。
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の容器搬送装置1は、立てた状態の容器2を単列かつ高速で搬送する単列コンベア3と、これに平行に設けられ、容器2を複列でかつ単列コンベア3よりも低速で搬送する複列コンベア4と、単列コンベア3と複列コンベア4とを結合する複列化コンベア5とを備える。
容器2としては、例えば、容量が500[ml]で、重量が12[g]以下の超軽量ボトルや、容量が500[ml]で、重量が24[g]以下の軽量炭酸ボトルが該当する。単列コンベア3は、単位コンベアとしてのコンベアチェーン6を、必要な数だけ長さ方向に接続して構成される。コンベアチェーン6は、樹脂製のものであり、モータで駆動される。
複列コンベア4は、同一の搬送速度で駆動される複数のコンベアチェーン6を横方向に平行に配列して構成される。ここでは、5本のコンベアチェーン6により複列コンベア4が構成される。複列コンベア4は、複列化された容器2を、単列コンベア3よりも遅い速度で搬送する。
複列化コンベア5は、単列コンベア3の下流側端部3aと複列コンベア4の上流側端部4aとの間に、これらのコンベアと平行に設けられた複数のコンベアチェーン6で構成される。これらのコンベアチェーン6は、単列コンベア3に隣接する始端単位コンベアとしての最初のコンベアチェーン6から複列コンベア4に隣接する終端単位コンベアとしての最後のコンベアチェーン6に至るまで、順に、より遅い搬送速度で駆動される。
最初のコンベアチェーン6は、単列コンベア3よりも遅い搬送速度又は単列コンベア3と同等の搬送速度で駆動される。最後のコンベアチェーン6は、複列コンベア4よりも速い搬送速度又は複列コンベア4と同等の搬送速度で駆動される。なお、各コンベアチェーン6の搬送速度が、図1における各コンベアチェーン6上の横向きの矢印(ベクトル)により示されている。
単列コンベア3から複列化コンベア5を経て複列コンベア4に至る容器2の搬送経路は、容器2を該搬送経路に沿ってガイドする容器ガイド7により画定される。容器ガイド7のうち、単列コンベア3の下流側端部3aの下流側から複列化コンベア5の下流側にかけて設けられたS字状の部分は、分散促進ガイド7aを構成する。
分散促進ガイド7aは、単列コンベア3及び複列化コンベア5の各コンベアチェーン6に交差し、搬送されてくる容器2に当たることにより、容器2に対して、複列コンベア4の上流側端部4aの方に向かう方向の運動エネルギーを付与する。
分散促進ガイド7aの長さ方向の形状や寸法、複列化コンベア5の各コンベアチェーン6の搬送速度は、分散促進ガイド7aに当たる容器2に損傷や転倒を生じさせることがないように工夫されている。
単列コンベア3の下流側端部3a、複列化コンベア5、及び複列コンベア4の上流側端部4aは、下流側端部3aに順次搬送されてくる各容器2を、複列化コンベア5と協働して分散させ、複列化して上流側端部4aに受け渡す傾斜面8を形成する。
傾斜面8は、例えば、単列コンベア3、複列化コンベア5、及び複列コンベア4を構成するコンベアチェーン6を共通に支持する横方向に延びた梁の単列コンベア3側をジャッキアップすることにより形成される。したがって、現実的には、傾斜面8は、例えば、図1においてほぼ一点鎖線で囲まれた領域に含まれる各コンベアチェーン6の部分を全体的に傾斜させることにより、該領域全体において傾斜面8が形成される。
図2に示すように、傾斜面8の傾斜方向Sの形状、すなわちコンベアチェーン6に直交する断面の形状は、複列コンベア4の上流側端部4aにかけて傾斜角が徐々に減少し、水平状態に移行するような形状である。
すなわち、傾斜面8は、傾斜角が徐々に減少してゆく上端側の主要部8aと、水平な下端側の水平部8bとで構成される。主要部8aの上端部における水平面9に対する傾斜角αは、例えば、6〜7[°]程度である。
傾斜面8と容器2との間の摩擦係数はほぼ一定である。傾斜面8の形状及び寸法は、容器2の傾斜方向Sの運動エネルギーが、主要部8aにおいて増大するとともに、水平部8bの近傍及び水平部8bにおいて減少し、水平部8bにおいてゼロに至るように定められる。
この構成において、単列コンベア3により搬送されてくる容器2は、単列コンベア3の下流側端部3aに達すると、それが構成する傾斜面8に沿って、重力により下降を開始する。このとき、容器2は、分散促進ガイド7aに当たり、傾斜面8の傾斜方向の運動エネルギーが追加的に付与される。
下降を開始した容器2は、複列化コンベア5を経て、複列コンベア4の上流側端部4aに達する。この間に、容器2は、複列化コンベア5の各コンベアチェーン6上を移動してゆくのに伴い、各コンベアチェーン6の順次遅くなる搬送速度に応じて搬送方向の速度が減少してゆく。
したがって、連続して単列コンベア3から送り出される各容器2は、その前の容器2に追いついたり、その後ろの容器2に追いつかれたりして前後の容器2と接触し、相互に押し合う。
ただし、容器2相互の接触に際して相互間に生じる反力は、ほぼ同一経路上を進みながら、わずかな速度差で生じるものである。また、容器2同士が押し合ったときに、傾斜面8に沿って容易に容器2の位置がずれる。このため、当該反力は、容器2に損傷や転倒を招来するような衝撃を生じさせるものではない。
また、傾斜面8に対する各容器2の摩擦力は、容器2毎にわずかに異なる。このため、容器2が傾斜面8を傾斜方向Sに下降する速度は、容器2毎に若干異なる。かかる容器2同士の接触や容器2間の速度差により、図1に示されるように、各容器2は、傾斜面8上を進んでゆく過程で分散してゆく。
すなわち、単列コンベア3から高速で送り出される容器2からなる容器群は、複列化コンベア5により減速されることによって上流側から圧力が付与される。その圧力により容器群が横方向に拡がるのを、傾斜面8が促進する。これにより、容器群の流れは、速度を落としながら、かつ太くなりながら、複列コンベア4の上流側端部4aの方に進行してゆく。
この間、傾斜面8の傾斜角が図2のように徐々に減少するので、傾斜面8上を下降することにより容器2に付与された運動エネルギーは、容器2が複列コンベア4の上流側端部4aに近付くにつれて、容器2と傾斜面8との間の摩擦力により徐々に失われてゆく。そして、容器2は、その傾斜方向の運動エネルギーが、上流側端部4aにおけるほぼ水平な搬送面上でほぼゼロとなり、傾斜面8上で促進された容器2の分散状態を維持したまま、傾斜方向の移動が停止する。
その際、容器2の停止位置は、容器2と上流側端部4aの搬送面との間の摩擦力の影響を大きく受けるので、各容器2間の摩擦係数の差異により、さらに各容器2間の傾斜方向の分散が促進される。このとき、複列コンベア4に沿った容器ガイド7の部分により、複列コンベア4の幅を超える容器2の分散は規制されるので、容器群の幅は、複列コンベア4の幅に揃えられる。
ただし、このときの容器群の幅は、複列化コンベア5と傾斜面8との協働によって無理なく拡げられたものである。また、このとき、容器群に対し、後方からの大きな押圧力が付与されることもない。このため、容器群の幅が容器ガイド7により規制される際の、容器ガイド7と容器2との接触は、容器2の品質低下や転倒を生じさせるほど大きいものではない。
このようにして、傾斜面8上を進行しながら減速及び分散してゆく各容器2は、複列コンベア4の上流側端部4aに達する時点では、複列状態となって、複列コンベア4に受け渡される。これにより、容器2の品質低下や転倒を生じさせることなく、簡便な構成で容器2のスムーズな複列化が達成される。
図3は、その表中の「容器」欄で示される3種類のボトルA〜Cであって、「摩擦係数」欄で示されるコンベアチェーン6との動摩擦係数を有するものについて、容器搬送装置1により複列化を試みた結果を示す。上述の図2で示される傾斜面8の主要部8aにおける上端部の傾斜角αを、「傾斜角α」欄で示される7種類の値に設定して複列化を試みている。
ただし、この試行は、次のような条件下で行われている。すなわち、上記の図2で示した傾斜方向Sの傾斜面8において、主要部8aの長さは671[mm]、水平部8bの長さは430[mm]である。また、ボトルA〜Cは、すべて重量が異なる。また、容器2は、分散促進ガイド7aと衝突することなく傾斜面8上を下降してゆく。
図3中の表において、「傾斜角α」欄の「中央◎」は、容器2が、搬送方向について、複列コンベア4の中央を中心として適切に分散された状態で複列化されたことを示す。「右寄り○」は、容器2が、搬送方向に対して右側(複列化コンベア5側)に片寄った状態で複列化されたことを意味する。「左寄り○」は、容器2が、搬送方向に対して左側に片寄った状態で複列化されたことを意味する。「×」は、適切に分散されず、容器2が渋滞し、複列化できなかったことを意味する。
図3のように、容器2として、摩擦係数が0.13であるボトルAを用いて複列化を行った場合、傾斜角αが5.5[°]のとき「左寄り○」であり、5.9[°]のとき「中央◎」、6.3[°]のとき「右寄り○」、5.1[°]及び6.7のとき複列化不能「×」であった。
また、摩擦係数が0.36のボトルBの場合、傾斜角αが6.3[°]のとき「左寄り○」、6.7[°]のとき「中央◎」、7.1[°]のとき「右寄り○」、5.9[°]及び7.5のとき複列化不能「×」であった。
また、摩擦係数が0.47のボトルCの場合、傾斜角αが6.7[°]のとき「左寄り○」、7.1[°]のとき「中央◎」、7.5[°]のとき「右寄り○」、6.3[°]及び7.9[°]のとき複列化不能「×」であった。
これらの結果から、容器2の摩擦係数が小さい場合には傾斜角αを小さくし、摩擦係数が大きい場合には傾斜角αを大きくすることにより、複列コンベア4の中央を中心として容器2が分散した適切な複列化が行われることが分かる。
図4は、図3における「左寄り○」、「中央◎」、「右寄り○」の各結果が得られる場合の摩擦係数と傾斜角αとの関係を、それぞれ直線L、C、Rで近似した結果を示す。図4のように、「左寄り○」、「中央◎」、「右寄り○」の各結果が得られる場合の容器2の摩擦係数と傾斜面8の傾斜角αとの関係は、直線L、C、Rで良好に近似することができ、ほぼリニアな関係を有する。
例えば、「中央◎」の結果が得られる場合については、摩擦係数をx、傾斜角αをyとし、直線Cで近似すれば、直線Cの式として、y=3.2724x+5.4862という関係式が得られる。決定係数Rの値は0.9969であり、非常によく近似できている。
また、直線L及びRは、直線Cからy方向に−0.4及び+0.4だけそれぞれ平行移動したものである。したがって、図4のグラフは、摩擦係数xと傾斜角αの値yの組合せとして、図4のグラフの直線Rと直線Lとの間の座標点に対応するものを採用して傾斜面8を形成することにより、「左寄り○」、「中央◎」又は「右寄り○」の複列化が達成できることを意味する。
すなわち、摩擦係数xと傾斜角αの値yとの関係式をy=3.2724x+bで表せば、5.4862±0.4の範囲のいずれかの値のy切片bについてこの関係式を満たす摩擦係数x及び傾斜角αの値yを採用すればよい。ただし、y切片bの値が5.4862に近いほど、複列コンベア4の中央を中心としてより適切に分散された状態で複列化することができる。
上記図2の主要部8a及び水平部8bの寸法や形状は、通常のボトルの搬送において複列化を行う場合に適用し得る平均的なものである。したがって、上記の関係式y=3.2724x+bと、y切片bのとり得る範囲5.4862±0.4を用いて傾斜面8を形成することにより、大体において、容器2の複列化を達成できると考えられる。
また、図3の結果は、容器2の重量に関係なく、容器2の摩擦係数に基づいて、良好に複列化を行うための傾斜角α、ひいては傾斜面8の形状及び寸法を決定できることを意味する。すなわち、傾斜面8上を摩擦力に抗して下降するときに容器2が得る運動エネルギーが、複列コンベア4に近付くにつれて摩擦力により減少し、複列コンベア4の中央近傍で平均的にゼロになるように、傾斜面8の形状及び寸法を決定すれば、良好な複列化を達成できると考えられる。
以上のように、本実施形態によれば、複列化コンベア5と傾斜面8との協働により容器2を分散させて複列化し、上流側端部4aに受け渡すことができる。したがって、容器2の品質低下や転倒を生じさせることなく、簡便な構成で容器2の複列化を達成することができる。
また、傾斜面8は、傾斜方向の形状が、複列コンベア4の上流側端部4aにかけて傾斜角が徐々に減少して水平となるような形状である。このため、容器2が上流側端部4aに近付くにつれて、容器2間の傾斜面8との摩擦力の差が容器2間の傾斜方向の位置の差を増大させるので、容器2の傾斜方向への分散を、効果的に促進することができる。
また、傾斜面8は、傾斜面8を下降する容器2の傾斜方向の運動エネルギーを、容器2が複列コンベア4の上流側端部4aの中央に到達したときに、平均的にゼロとする形状及び寸法を有する。これにより、容器2の分散を促進しつつ、容器2の傾斜方向への移動を確実に上流側端部4a上で停止させ、適切な複列化を達成することができる。
また、傾斜面8の形状及び寸法は、傾斜面8に対する容器2の摩擦係数に基づいて定められる。これによれば、各容器2が分散し、複列となって複列化コンベア5の上流側端部に受け渡されるように傾斜した傾斜面8の形状及び寸法を、計算により、容易に求めることができる。
また、分散促進ガイド7aにより、容器2に対して傾斜面8の傾斜方向の運動エネルギーを追加的に付与することができるので、容器2の分散を促進し、複列化を迅速に行うことができる。これにより、複列化コンベア5のコンパクト化を図ることができる。
また、傾斜面8を、関係式y=3.2724x+bを満たす摩擦係数x及び傾斜角αの値yを有するものとして構成することにより、容器2の複列化を容易に達成することができる。また、y切片bの値として、5.4862に極力近い値を選択することにより、複列コンベア4の中央を中心として適切に分散された状態での複列化を達成することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、分散促進ガイド7aは無くてもよい。すなわち、容器ガイド7は、容器2が傾斜面8で下降を開始するときに、必ずしも容器2に当たるものではなくてもよい。この場合、容器2は、自重のみにより運動エネルギーを増大させながら、傾斜面8に沿って下降する。
1…容器搬送装置、2…容器、3…単列コンベア、3a…下流側端部、4…複列コンベア、4a…上流側端部、5…複列化コンベア、6…コンベアチェーン(単位コンベア、始端単位コンベア、終端単位コンベア)、7a…分散促進ガイド、8…傾斜面。

Claims (5)

  1. 容器を単列で搬送する単列コンベアと、
    前記単列コンベアと平行に設けられ、前記容器を複列でかつ前記単列コンベアよりも低速で搬送する複列コンベアと、
    前記単列コンベア及び前記複列コンベアと平行に、かつ前記単列コンベアの下流側端部と前記複列コンベアの上流側端部との間に設けられた複数の単位コンベアで構成される複列化コンベアとを備え、
    前記複数の単位コンベアは、前記単列コンベアに隣接し、前記単列コンベアよりも低速もしくは同等の速度で前記容器を搬送する始端単位コンベアと、前記複列コンベアに隣接し、前記複列コンベアよりも高速もしくは同等の速度で前記容器を搬送する終端単位コンベアとを少なくとも含み、
    前記複数の単位コンベアの搬送速度は前記始端単位コンベアから前記終端単位コンベアにかけて順に遅くなるように設定され、
    前記単列コンベアの下流側端部の搬送面、前記複列化コンベアの搬送面、及び前記複列コンベアの上流側端部の搬送面は、該下流側端部から該上流側端部にかけて低くなるように傾斜した傾斜面となっていることを特徴とする容器搬送装置。
  2. 前記傾斜面における傾斜方向の形状は、前記複列コンベアの上流側端部にかけて傾斜角が徐々に減少して該上流側端部で水平となる形状であることを特徴とする請求項1に記載の容器搬送装置。
  3. 前記傾斜面は、該傾斜面を下降する前記容器の傾斜方向の運動エネルギーが、該容器と該傾斜面との摩擦によって、前記複列コンベアの上流側端部上でゼロとなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器搬送装置。
  4. 前記単列コンベアの下流側端部の下流側から前記複列化コンベアの下流側にかけて、これらのコンベアと交差する方向に延在し、前記容器に当たることによって該容器に前記傾斜面の傾斜方向の運動エネルギーを付与する分散促進ガイドを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器搬送装置。
  5. 前記傾斜面は、該傾斜面の上端側を形成し、前記容器の運動エネルギーを増大させる部分と、これより下側の該運動エネルギーをゼロまで減少させる部分とで構成され、
    前記傾斜面と前記容器との間の摩擦係数x及び前記傾斜面の上端部の傾斜角yは、5.4862±0.4の範囲のbについてy=3.2724x+bを満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器搬送装置。
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