JP2015111446A - 入力デバイスおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
そして、具体的な操作入力の方法としては、電子機器上で実行されるアプリケーションに応じて画面上に表示したGUIを選択したり、指示された位置を画像情報等として認識するような用途に用いるものである。
本願発明は、当該事情に鑑み発明したものであって、静電容量式のタッチパネルを用いた種々の情報を入力する方法および当該情報入力に用いる入力デバイスの提供を課題とするものである。また、当該入力デバイスを利用して実行されるアプリケーションや、当該入力デバイスの使用に関連した種々の物や方法の提供を課題とするものである。
本発明は画像表示面近傍に配置された検出素子によって静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知する静電容量検知式のタッチパネルに用いる入力デバイスである。
すなわち、前記検出素子に対して静電容量の変化を及ぼす一又は複数の部位又は物体を有するとともに、当該部位又は物体の平面的な一側面(対向面)を形状の安定した被検出部として直接又は遮蔽物を介して前記タッチパネルの表面に対向して配置し、当該被検出部を導電体若しくは磁界を発生する永久磁石若しくは電磁石によって構成したものである。被検出部を導電体によって形成した場合には、人体が触れることができる接触部と電気的に接続することにより、接触部に人が触れた場合に、タッチパネルに対して被検出部の位置や形状を認識させるものである。
静電容量検知式のタッチパネルは、指先などによる接触(近接)を検知することを想定して作られたものであるが、指先の形状はタッチパネルに接する角度や圧力によって常に変化するため接触部位の形状を一定に保つことはできない。このため、タッチパネルの検出素子に生じる静電容量は常に変動する。さらに、タッチパネルに接した指先周囲の未接触の部分であっても、検出素子からの距離が比較的近いと検出素子に対して静電容量の変化を及ぼすため、タッチパネルで検知される情報は常に変動したものとなる。
これに対して本発明に係る入力デバイスは、被検出部の形状が変動しない固定化的なもの若しくは変形素材を用いても被検出時に荷重を及ぼさないようにすることで形状の安定した被検出部を形成することができるので、情報のある部分(検出素子によって検知される部分)と情報の無い部分の識別が明確になって誤認識の少ない安定した入力を行うことができるものである。さらに、本発明に係る入力デバイスは、同一タッチパネル上に被検出部によって構成した情報の単位を複数設けることがでる。
これにより、指先で一カ所若しくは二カ所を指示しい電子機器を動作させるのとは異なり、入力する情報自体に電子機器によって解釈可能な情報を含めることができるので、タッチパネルを用いた電子機器の用途を格段に増やすことができるものである。
なお、タッチパネル上に載置する入力デバイスの形状は人形等の立体造形物に限らず、機械的な動作機構や電気的な制御を伴うものであっても差し支えのないものである。また、被検出部を設けた面(被検出面)とは、被検出部を露出させたもののみならず、被検出部を露出させずにタッチパネルによって検出可能に構成した側面も含むものである。
すなわち、画像表示面近傍に配置された検出素子によって、静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数および配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数および配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップを有したものである。
前記記憶した物体を特定する情報自体若しくは当該情報を二値データとして符号化した情報に基づいて、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器を動作させるプログラムを実行させるよう構成することができるものである。
静電容量検知式のタッチパネルは、指先の当接等を検知することができるが、従来一般の使用方法は、指先の当接や移動によって実行しているプログラムに対して指示や選択を行い所定の動作を行わせるものである。しかしながら、当該タッチパネルは、指先等の当接を同時に複数箇所検出できる機能を有しているものの、従来は上記のように指示や選択といった用途でしか用いていなかった。本発明は上記指示や選択といった単純な操作指示に用いるものとは異なり、タッチパネルからの入力情報を他の入力情報との識別が可能なデータとして取り扱うことができる一かたまり情報として取得することを可能とするものである。
すなわち、画像表示面近傍に配置された検出素子によって、静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップを有し、
前記記憶した物体を特定する情報を用いて、前記物体のタッチパネル上で移動した物体の挙動を検出するステップを有した特徴とする。
前記記憶した物体を特定する情報自体若しくは当該情報を二値データとして符号化した情報の前記物体の移動に伴う変化に基づいて当該物体の挙動を検出し、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器を動作させるプログラムを実行させるよう構成することができるものである。
本発明は、上記の発明と同様にタッチパネルからの入力情報を他の入力情報との識別が可能な一かたまり情報として取得することに加え、この一かたまり情報を利用してタッチパネル上での移動を認識可能にするものである。
入力デバイスは、タッチパネル上の複数位置において同時に静電容量の変化を与え、この変化を一かたまりの入力情報として当該タッチパネルを有する電子機器に入力させることができるものである。この入力デバイスを用いた方式を利用すると、タッチパネルの利用方法を大きく拡大させることができるという効果を有している。
また、プログラムはタッチパネルを有した電子機器において、当該タッチパネルが検出した複数の情報を、他の入力情報との識別が可能な一かたまり情報として取得することができるものであり、このプログラムを用いることによって、タッチパネルの利用方法を大きく拡大させることができるものである。
本発明は、前述した特許文献1に記載されているような静電容量検知式のタッチパネルを備えた機器に用いるものであって、タッチパネルに対する情報の入力を行う入力デバイス、各種の入力方法およびこれら入力デバイスや入力方法に用いるアプリケーションプログラムに関するものである。
入力デバイスには、以下に説明する人体を接触させることによってタッチパネルに対する入力情報がアクティブになる導通式のもの、タッチパネルに対する入力情報を磁石、電磁石を含む磁界発生手段を用いて構成するもの、およびこれらを組み合わせたものなどからなる。入力デバイスの形態はカード状に形成したものや、人形その他の高さのある立体造形物、動作機構を有する機構品等各種の形態が適用可能である。
一方、動的な情報とは入力デバイスが有する一または複数の被検出部の組み合わせによつて形成した上記のような一かたまりの情報が、その情報単位ごとタッチパネル上で移動したり回転したりする際の変化をデータとして取得可能にしたものである。
以下、本願発明の具体的な実施例を説明するが、本願発明は玩具やゲーム、遊戯といった遊びの分野に限らず、セキュリティー認証の分野、ファイナンスの分野、家電製品、広告等、業種や業界に限らず種々の分野の製品や技術に利用可能なものである。
以下、本発明の具体的な実施例について図を用いて説明する。
図1(a)は本発明を適用したゲーム用カード1と当該ゲーム用カード1を入力デバイスとして使用する電子機器である携帯端末4を表している。図1(b)は当該ゲーム用カード1を携帯端末4の画像表示領域(画面)5上に重ねた状態を表している。タブレット型に掲載された携帯端末4の画像表示領域5には、前述した特許文献1に記載されているものと同様の静電容量の変化を検知することができるタッチパネルが設けられている。
このような静電容量検知式のタッチパネルは、タッチパネル表面に対する指先等の直接的な接触や近接を検知するのみならず、内蔵した検出素子に静電容量の変化をもたらす磁石等の磁界発生物の近接も検出することができる機能を有している。
図1に示したゲーム用カード1は、一例として紙を素材とした対戦ゲーム用カードとして形成している。このため、ゲーム用カード1の表面には、ゲームに登場するキャラクター画像や、そのキャラクターに関する情報やパラメーターが印刷によって表示されている。印刷される情報等は、ゲームその他のコンテンツに応じた内容である。
なお、表出させた導電部の代わりに押圧式スイッチのキートップ状の突部や機構を設け、当該キートップ状の突部を押圧したり、機構の操作によって人体が導電部3に触れるのと同様に人体と後に説明する被検出部9と導通させるように構成してもよいものである。
本実施の形態における被検出部9は、直径5mmの円形の小領域として形成されており、同様の形状を成す複数の被検出部9が、被検出部9を設けない部位を混在させてカード1の略半分の領域(検出領域10)にマトリクス状に配置されている。被検出部9は導電性を有する幅の狭い導通路11によって前記導電部3と電気的に接続されている。なお、被検出部9はカード1の略半分のみならず、略全面に亘って設けても差し支えがないものである。
指先の接触を検知するタッチパネルの場合、手指と導通させていても先の尖ったペンのようなものを接触させても入力と見なさない処理が行われる。これは検出した情報がノイズであるのか正しい入力であるのかを判定するのが難しいからであり、機器の誤動作を防止するためにタッチパネルに対して一定面積以上の接触があった場合に正しい入力であると判断する処理を行っている。
最近主流のスマートフォンやタブレット端末では、指先の接触する形状や面積にあわせて約直径5mm程度の円形領域が認識された場合、これを正しい入力として判定するようになっている。本実施の形態における被検出部9は、このような現在主流の機種に合わせて直径を約5mm程度の円形に形成している。
要するに、静電容量の変化を入力として受け付けることができる大きさに合わせて被検出部9および導通路11の形状と大きさを設定する。そして、これら被検出部9等の配置や組み合わせを一かたまりの情報として取得し、ゲーム用カード1が有する固有の識別情報若しくはデータとして各種のプログラムで利用できるようにすることが本実施の形態の技術的な趣旨である。
したがって、上記直径5mmの円形というのは一つの例であり固定的なものではない。なお、導通路11は認識されることを意図していないためできるだけ狭く形成されるが、被検出部9と導通路11を合わせて一つの被検出部と見なすようにすることもできる。これらの被検出部や導通路の形状は、実行するアプリケーションプログラムに合わせて決定されるものである。
したがって、両者の距離は、コンデンサに用いる電極と同様に、電気的な導通を起こさないことを条件にできるだけ近接して配置されることが望ましい。
本実施例の場合、中央に設けた導電部3を除けば検出領域10内の44カ所に被検出部の配置可能箇所が設けられる。そうすると、被検出部の有無によって2の44乗通りの組み合わせができ、この組み合わせを一かたまりの固有の情報として保持させることができる。
携帯端末4によって検出領域10を読み取らせる場合、専用の処理プログラムを実行するが、この場合タッチパネルには手指の接触その他の要因によって不要な情報がノイズとして発生する場合がある。このようなノイズと必要な情報とを識別するために、図3(b)に示したような各カードに共通する情報として4隅の被検出部9と中央の導電部3を基本情報として有する場合に、正規のゲーム用カード1がタッチパネル上に正しく配置されていると見なして、検出された情報をデータとして取得するようにすることができる。そして、この基本情報を骨格として4隅の被検出部9に囲まれた他の被検出部9の位置を相対的に割り出し、縦列8行と横列6段のどの位置に情報を構成する被検出部9が設けられているのかという座標情報を検出する。
以上の例のように、ゲーム用カード1に縦列8行と横列6段で構成される各位置に被検出部9の有/無という二値の情報が付与され、電子機器では検出領域10内の被検出部9の配置を一かたまりの情報として固有の識別情報やデータを得ることができるものである。当然ながら、不正使用防止や誤認識防止のために、被検出部9の配置情報を演算して一定の条件を満たさなければ情報として受け付けない等、データの偽造防止や信頼性を高めるための処置を行うことは適宜行われる。
本実施例のゲーム用カード1は、中央の導電部3を指先などで触れると、導電部3に接続されている他の被検出部9に人体と同様の静電的な電荷を保持させることになり、指先で触れたのと同様に各被検出部9を検出させることができるようになる。すなわち、単にゲーム用カード1をタッチパネル上に置いただけではタッチパネルに対して何も影響を及ぼさないが、中央の導電部3を指先などで触れることによって検出領域10に設けられた被検出部9を認識させることができるようになるのである。
本実施例にかかるゲーム用カード1は、被検出部9の配置に応じてほぼ固有の識別情報を保持し、電子機器に対して認識させることができるものである。また、導電部3を検出領域10のアクティブ/非アクティブを切り替えるスイッチのように用いることができるという特徴も有しているものである。
以上説明したように、上記の例は、導電部、被検出部および導通路を一平面上に単層として形成したものである。しかしながら、一平面(一層)上に互いに絶縁され独立した一かたまりの情報単位を複数設けてもよい。
図4に示したカード20は、紙を素材としたベースシート21と表層シート22を貼りあわせて一枚に構成したものである。ベースシート21には、前述した被検出部9、導通路11、導電部3からなる検出領域10と同様の検出領域を、ベースシート21上に2個設けている。すなわち、ベースシート21の略半分の領域に、被検出部23a、導通路24a、導電部25aからなる検出領域26aが設けられ、被検出部23b、導通路24b、導電部25bからなる検出領域26bが設けられている。そして、表層シート22には導電部25aおよび導電部25bに対応した位置に、それぞれ開口27aおよび開口27bが設けられている。
当該構成のカード20は、開口27aに触れると検出領域26aに設けられた被検出部23aの配列によって形成された一かたまりの情報が電子機器によって読み取り可能になる。また、開口27bに触れると検出領域26bに設けられた被検出部23bの配列によって形成された一かたまりの情報が電子機器によって読み取り可能になる。
このように、本実施例のカードは一枚のカードでありながら、複数組の情報を保持しかつ読み取らせることができるようになっているものである。
上記実施例のカードは、一枚のカードでありながら、一つの層に複数組の情報を保持しかつ読み取らせることができるように構成したものである。図6に示した実施例は、上記の例と同様に一枚のカードに複数組の情報を保持したものであるが、その方式を異ならせたものである。
図6に示したカード30は、紙を素材としたベースシート31と中間層シート32と表層シート33を貼りあわせて一枚に構成したものである。ベースシート31には、前述したものと同様の被検出部34a、導通路35a、導電部36aからなる検出領域37aが設けられている。中間層シート32には、前述したものと同様の被検出部34b、導通路35b、導電部36bからなる検出領域37bが設けられている。また、導電部36aに対応する位置に、表裏貫通した開口38が設けられている。
表層シート33には、中間層シート32に形成した導電部36bと対応する位置には表裏貫通した開口39が設けられ、ベースシート31の導電部36aおよび中間層シート32の開口38と対応する位置には表裏貫通した開口40が設けられている。
ベースシート31の被検出部34aによって構成される検出領域37aと中間層シート32の被検出部34bによって構成される検出領域37bは、積層方向において一致している。タッチパネル上の同一部位において、検出領域37aと検出領域37bの双方に設けられている情報をそれぞれ取得できるようになっている。
そして、開口40を介した導電部36aと開口39を介した導電部36bを同時に触れると、被検出部34aと被検出部34b双方を合成した情報が、一かたまりの情報としてタッチパネルで認識可能になる。
本実施例は、このように一枚のカード(一個の入力デバイス)であっても、複数の情報を保持させることができるものとなっている。
図8に示したカード50は、導電体の形状によって情報体を形成する入力デバイスの他の実施例を表したものである。カード50は、導電体の形状自体によって図柄を形成した薄板状の金属板として形成されている。図示したカード50には、説明を容易にするために図柄51として「Ab」の文字を形成した例を示している。そして、「Ab」の文字がカード50の輪郭部を形成する所定幅のフレーム部52に対して適所に配置された連結部53によって接続されている。
フレーム部52内に設けられた図柄51や連結部53は、薄い金属板を表裏貫通させた抜き部54以外の部分によって形状され、抜き部54はエッチングなどで形成することができるので複雑な模様や図柄であっても容易に形成することができる。
また、同様の作用を発揮するものを薄型のカードではなく、肉厚のある板や高さのある立体物によって形成してもよい。この場合、抜き部54に相当する部位は表裏貫通させる必要はなく、溝等の凹部によって形成することができる。タッチパネルに設けられている検出素子によって、形状や配置などの情報が取得可能であれば、入力デバイスの外形形状はどのようなものであっても差し支えがない。
上記各種の入力デバイスは何れも人体が導電部に触れることによって、タッチパネルによってカードの情報を読み取るように構成したものである。
一方、同じく静電容量検知式のタッチパネルは、磁界を発生する物体を近接させた場合であってもその位置を検出できるものである。また、指先の接触を検出する場合のように、現在一般のタブレット型電子機器の場合には、磁界の発生面(一般的にはN極若しくはS極となる磁石の端面)が一定の面積以上の平坦面である場合に、入力として受け付けるようになっている。これは、前述したのと同様に入力とノイズとを区別するためであり、一例として直径5mm程度の円形を超える形状を有する場合に入力として受け付けるようになっている。
この仕組みを利用し、前記カードの一部に一定面積以上の磁極を有する永久磁石を規則的に配置し、前述した各種のカードと同様に固有の識別情報を有するカードを形成してもよい。
なお、外形形状については、カード形状に限らず板状体以外の立体的な造形物や動作部を備えた機構物品であってもよい。
さらに、前記人体との接触によってアクティブ(タッチパネルで識別可能)になる情報部分と、人体との接触に関わらずアクティブである磁界発生部とを組み合わせて使用しても良いものである。
上記人体の接触によりアクティブになる被検出部9や磁石等の磁界発生手段は、タッチパネル上に静的に配置するのみならず、検出される部分を移動させる等動的に配置してもよい。
例えば、タッチパネル表面でルーレットのような回転体を回転させるような機構体を形成した場合、回転体に磁石を設けて回転体の停止位置を検出し、アプリケーションプログラムとの連携によって停止した位置に応じて数字や符号を出力するようにすることができる。このような機構やアプリケーションプログラムを形成すると、数字の大小を競うゲームや、双六等のゲームに本発明を利用することができる。また、回転体であれば回転速度を演算によって求めたり、回転した回数をカウントしたりすることも可能であり、このような情報を利用した種々のアプリケーションプログラムを形成することができる。
また、上記人体の接触によりアクティブになる被検出部9や磁石を用いて、物理的な機構で動作するタブレット型端末用の入力デバイスを構成することができる。例えばゲーム機用のコントローラーが有する押しボタンや十字キーと呼ばれる方向指示キーを備えた入力手段を構成すると、これら押しボタンや十字キーの操作によって電子機器を操作できる入力デバイスを形成することができる。
上記入力デバイスを用いた情報の入力には、電子機器ごとに適合した読み取り用のプログラムが用いられる。当該プログラムは、電子機器を動作させる基本プログラムに組み込まれた一つの処理として設けられるものであったり、電子機器を動作させる基本プログラム上で動作するアプリケーションプログラムに組み込まれた一つの処理として用いられるものである。そして、CPU機能を備えた制御装置、記憶装置、表示装置、タッチパネルとして形成された入力装置、その他コンピュータ手段として必要な各手段を有した電子機器の制御に使用するものである。
本プログラムは、第一にタッチパネル上の検出領域を設定する。例えば、タッチパネルの全域あるいは特定の領域を検出領域として設定し、当該検出領域内にある検出素子によって静電容量の変化を検出する。
検出した情報は、必要に応じてノイズを除去するフィルター処理を行い、正常であると見なした情報を取得する。そして、正常であると見なした物体の近接を検知する検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数および配置を取得する。
検出した情報を検出素子ごとに二値化するとビットマップデータのような図形的なデータとして取得が可能であり、各被検出部を検出素子群によって検出すると二値化された前記固定長のデータとして取得される。このように検出されたデータは、コンテンツに応じて形成されるゲームその他のアプリケーションプログラム等に対して出力され、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器の動作に利用されるものである。
これは、前述したルーレットのような回転体を使用する場合や、トレーディングカードゲームにおいてカードの向きを正常姿勢から90度回転させたりするような入力デバイスの動作検知に使用することができるものである。
2 開口
3 導電部
4 携帯端末
5 画像表示領域(画面)
6 表層部
7 ベースシート
8 表層シート
9 被検出部
10 検出領域
11 導通路
20 カード
21 ベースシート
22 表層シート
30 カード
31 ベースシート
32 中間層シート
33 表層シート
39 開口
40 開口
50 カード
51 図柄
54 抜き部
そして、具体的な操作入力の方法としては、電子機器上で実行されるアプリケーションに応じて画面上に表示したGUIを選択したり、指示された位置を画像情報等として認識するような用途に用いるものである。
本願発明は、当該事情に鑑み発明したものであって、静電容量式のタッチパネルを用いた種々の情報を入力する方法および当該情報入力に用いる入力デバイスの提供を課題とするものである。また、当該入力デバイスを利用して実行されるアプリケーションや、当該入力デバイスの使用に関連した種々の物や方法の提供を課題とするものである。
本発明は画像表示面近傍に配置された検出素子によって静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知する静電容量検知式のタッチパネルに用いる入力デバイスである。
すなわち、前記検出素子に対して静電容量の変化を及ぼす一又は複数の部位又は物体を有するとともに、当該部位又は物体の平面的な一側面(対向面)を形状の安定した被検出部として直接又は遮蔽物を介して前記タッチパネルの表面に対向して配置し、当該被検出部を導電体によって構成したものである。被検出部を導電体によって形成した場合には、人体が触れることができる接触部と電気的に接続することにより、接触部に人が触れた場合に、タッチパネルに対して被検出部の位置や形状を認識させるものである。
静電容量検知式のタッチパネルは、指先などによる接触(近接)を検知することを想定して作られたものであるが、指先の形状はタッチパネルに接する角度や圧力によって常に変化するため接触部位の形状を一定に保つことはできない。このため、タッチパネルの検出素子に生じる静電容量は常に変動する。さらに、タッチパネルに接した指先周囲の未接触の部分であっても、検出素子からの距離が比較的近いと検出素子に対して静電容量の変化を及ぼすため、タッチパネルで検知される情報は常に変動したものとなる。
これに対して本発明に係る入力デバイスは、被検出部の形状が変動しない固定化的なもの若しくは変形素材を用いても検出時に荷重を及ぼさないようにすることで形状の安定した被検出部を形成することができるので、情報のある部分(検出素子によって検知される部分)と情報の無い部分の識別が明確になって誤認識の少ない安定した入力を行うことができるものである。さらに、本発明に係る入力デバイスは、同一タッチパネル上に被検出部によって構成した情報の単位を複数設けることがでる。
これにより、指先で一カ所若しくは二カ所を指示して電子機器を動作させるのとは異なり、入力する情報自体に電子機器によって解釈可能な情報を含めることができるので、タッチパネルを用いた電子機器の用途を格段に増やすことができるものである。
なお、タッチパネル上に載置する入力デバイスの形状は人形等の立体造形物に限らず、機械的な動作機構や電気的な制御を伴うものであっても差し支えのないものである。また、被検出部を設けた面(被検出面)とは、被検出部を露出させたもののみならず、被検出部を露出させずにタッチパネルによって検出可能に構成した側面も含むものである。
すなわち、画像表示面近傍に配置された検出素子によって、静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数および配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数および配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップを有したものである。
前記記憶した物体を特定する情報自体若しくは当該情報を二値データとして符号化した情報に基づいて、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器を動作させるプログラムを実行させるよう構成することができるものである。
静電容量検知式のタッチパネルは、指先の当接等を検知することができるが、従来一般の使用方法は、指先の当接や移動によって実行しているプログラムに対して指示や選択を行い所定の動作を行わせるものである。しかしながら、当該タッチパネルは、指先等の当接を同時に複数箇所検出できる機能を有しているものの、従来は上記のように指示や選択といった用途でしか用いていなかった。本発明は上記指示や選択といった単純な操作指示に用いるものとは異なり、タッチパネルからの入力情報を他の入力情報との識別が可能なデータとして取り扱うことができる一かたまり情報として取得することを可能とするものである。
すなわち、画像表示面近傍に配置された検出素子によって、静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップを有し、
前記記憶した物体を特定する情報を用いて、前記物体のタッチパネル上で移動した物体の挙動を検出するステップを有した特徴とする。
前記記憶した物体を特定する情報自体若しくは当該情報を二値データとして符号化した情報の前記物体の移動に伴う変化に基づいて当該物体の挙動を検出し、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器を動作させるプログラムを実行させるよう構成することができるものである。
本発明は、上記の発明と同様にタッチパネルからの入力情報を他の入力情報との識別が可能な一かたまり情報として取得することに加え、この一かたまり情報を利用してタッチパネル上での移動を認識可能にするものである。
入力デバイスは、タッチパネル上の複数位置において同時に静電容量の変化を与え、この変化を一かたまりの入力情報として当該タッチパネルを有する電子機器に入力させることができるものである。この入力デバイスを用いた方式を利用すると、タッチパネルの利用方法を大きく拡大させることができるという効果を有している。
また、プログラムはタッチパネルを有した電子機器において、当該タッチパネルが検出した複数の情報を、他の入力情報との識別が可能な一かたまり情報として取得することができるものであり、このプログラムを用いることによって、タッチパネルの利用方法を大きく拡大させることができるものである。
本発明は、前述した特許文献1に記載されているような静電容量検知式のタッチパネルを備えた機器に用いるものであって、タッチパネルに対する情報の入力を行う入力デバイス、各種の入力方法およびこれら入力デバイスや入力方法に用いるアプリケーションプログラムに関するものである。
入力デバイスには、以下に説明する人体を接触させることによってタッチパネルに対する入力情報がアクティブになる導通式のものからなる。入力デバイスの形態はカード状に形成したものや、人形その他の高さのある立体造形物、動作機構を有する機構品等各種の形態が適用可能である。
一方、動的な情報とは入力デバイスが有する一または複数の被検出部の組み合わせによって形成した上記のような一かたまりの情報が、その情報単位ごとタッチパネル上で移動したり回転したりする際の変化をデータとして取得可能にしたものである。
以下、本願発明の具体的な実施例を説明するが、本願発明は玩具やゲーム、遊戯といった遊びの分野に限らず、セキュリティー認証の分野、ファイナンスの分野、家電製品、広告等、業種や業界に限らず種々の分野の製品や技術に利用可能なものである。
以下、本発明の具体的な実施例について図を用いて説明する。
図1(a)は本発明を適用したゲーム用カード1と当該ゲーム用カード1を入力デバイスとして使用する電子機器である携帯端末4を表している。図1(b)は当該ゲーム用カード1を携帯端末4の画像表示領域(画面)5上に重ねた状態を表している。タブレット型に掲載された携帯端末4の画像表示領域5には、前述した特許文献1に記載されているものと同様の静電容量の変化を検知することができるタッチパネルが設けられている。
このような静電容量検知式のタッチパネルは、タッチパネル表面に対する指先等の直接的な接触や近接を検知するのみならず、内蔵した検出素子に静電容量の変化をもたらす物の近接も検出することができる機能を有している。
図1に示したゲーム用カード1は、一例として紙を素材とした対戦ゲーム用カードとして形成している。このため、ゲーム用カード1の表面には、ゲームに登場するキャラクター画像や、そのキャラクターに関する情報やパラメーターが印刷によって表示されている。印刷される情報等は、ゲームその他のコンテンツに応じた内容である。
なお、表出させた導電部の代わりに押圧式スイッチのキートップ状の突部や機構を設け、当該キートップ状の突部を押圧したり、機構の操作によって人体が導電部3に触れるのと同様に人体と後に説明する被検出部9と導通させるように構成してもよいものである。
本実施の形態における被検出部9は、直径5mmの円形の小領域として形成されており、同様の形状を成す複数の被検出部9が、被検出部9を設けない部位を混在させてカード1の略半分の領域(検出領域10)にマトリクス状に配置されている。被検出部9は導電性を有する幅の狭い導通路11によって前記導電部3と電気的に接続されている。なお、被検出部9はカード1の略半分のみならず、略全面に亘って設けても差し支えがないものである。
指先の接触を検知するタッチパネルの場合、手指と導通させていても先の尖ったペンのようなものを接触させても入力と見なさない処理が行われる。これは検出した情報がノイズであるのか正しい入力であるのかを判定するのが難しいからであり、機器の誤動作を防止するためにタッチパネルに対して一定面積以上の接触があった場合に正しい入力であると判断する処理を行っている。
最近主流のスマートフォンやタブレット端末では、指先の接触する形状や面積にあわせて約直径5mm程度の円形領域が認識された場合、これを正しい入力として判定するようになっている。本実施の形態における被検出部9は、このような現在主流の機種に合わせて直径を約5mm程度の円形に形成している。
要するに、静電容量の変化を入力として受け付けることができる大きさに合わせて被検出部9および導通路11の形状と大きさを設定する。そして、これら被検出部9等の配置や組み合わせを一かたまりの情報として取得し、ゲーム用カード1が有する固有の識別情報若しくはデータとして各種のプログラムで利用できるようにすることが本実施の形態の技術的な趣旨である。
したがって、上記直径5mmの円形というのは一つの例であり固定的なものではない。なお、導通路11は認識されることを意図していないためできるだけ狭く形成されるが、被検出部9と導通路11を合わせて一つの被検出部と見なすようにすることもできる。これらの被検出部や導通路の形状は、実行するアプリケーションプログラムに合わせて決定されるものである。
したがって、両者の距離は、コンデンサに用いる電極と同様に、電気的な導通を起こさないことを条件にできるだけ近接して配置されることが望ましい。
本実施例の場合、中央に設けた導電部3を除けば検出領域10内の44カ所に被検出部の配置可能箇所が設けられる。そうすると、被検出部の有無によって2の44乗通りの組み合わせができ、この組み合わせを一かたまりの固有の情報として保持させることができる。
携帯端末4によって検出領域10を読み取らせる場合、専用の処理プログラムを実行するが、この場合タッチパネルには手指の接触その他の要因によって不要な情報がノイズとして発生する場合がある。このようなノイズと必要な情報とを識別するために、図3(b)に示したような各カードに共通する情報として4隅の被検出部9と中央の導電部3を基本情報として有する場合に、正規のゲーム用カード1がタッチパネル上に正しく配置されていると見なして、検出された情報をデータとして取得するようにすることができる。そして、この基本情報を骨格として4隅の被検出部9に囲まれた他の被検出部9の位置を相対的に割り出し、縦列8行と横列6段のどの位置に情報を構成する被検出部9が設けられているのかという座標情報を検出する。
以上の例のように、ゲーム用カード1に縦列8行と横列6段で構成される各位置に被検出部9の有/無という二値の情報が付与され、電子機器では検出領域10内の被検出部9の配置を一かたまりの情報として固有の識別情報やデータを得ることができるものである。当然ながら、不正使用防止や誤認識防止のために、被検出部9の配置情報を演算して一定の条件を満たさなければ情報として受け付けない等、データの偽造防止や信頼性を高めるための処置を行うことは適宜行われる。
本実施例のゲーム用カード1は、中央の導電部3を指先などで触れると、導電部3に接続されている他の被検出部9に人体と同様の静電的な電荷を保持させることになり、指先で触れたのと同様に各被検出部9を検出させることができるようになる。
本実施例にかかるゲーム用カード1は、被検出部9の配置に応じてほぼ固有の識別情報を保持し、電子機器に対して認識させることができるものである。また、導電部3を検出領域10のアクティブ/非アクティブを切り替えるスイッチのように用いることができるという特徴も有しているものである。
以上説明したように、上記の例は、導電部、被検出部および導通路を一平面上に単層として形成したものである。しかしながら、一平面(一層)上に互いに絶縁され独立した一かたまりの情報単位を複数設けてもよい。
図4に示したカード20は、紙を素材としたベースシート21と表層シート22を貼りあわせて一枚に構成したものである。ベースシート21には、前述した被検出部9、導通路11、導電部3からなる検出領域10と同様の検出領域を、ベースシート21上に2個設けている。すなわち、ベースシート21の略半分の領域に、被検出部23a、導通路24a、導電部25aからなる検出領域26aが設けられ、被検出部23b、導通路24b、導電部25bからなる検出領域26bが設けられている。そして、表層シート22には導電部25aおよび導電部25bに対応した位置に、それぞれ開口27aおよび開口27bが設けられている。
当該構成のカード20は、開口27aに触れると検出領域26aに設けられた被検出部23aの配列によって形成された一かたまりの情報が電子機器によって読み取り可能になる。また、開口27bに触れると検出領域26bに設けられた被検出部23bの配列によって形成された一かたまりの情報が電子機器によって読み取り可能になる。
このように、本実施例のカードは一枚のカードでありながら、複数組の情報を保持し、かつ読み取らせることができるようになっているものである。
上記実施例のカードは、一枚のカードでありながら、一つの層に複数組の情報を保持しかつ読み取らせることができるように構成したものである。図6に示した実施例は、上記の例と同様に一枚のカードに複数組の情報を保持したものであるが、その方式を異ならせたものである。
図6に示したカード30は、紙を素材としたベースシート31と中間層シート32と表層シート33を貼りあわせて一枚に構成したものである。ベースシート31には、前述したものと同様の被検出部34a、導通路35a、導電部36aからなる検出領域37aが設けられている。中間層シート32には、前述したものと同様の被検出部34b、導通路35b、導電部36bからなる検出領域37bが設けられている。また、導電部36aに対応する位置に、表裏貫通した開口38が設けられている。
表層シート33には、中間層シート32に形成した導電部36bと対応する位置には表裏貫通した開口39が設けられ、ベースシート31の導電部36aおよび中間層シート32の開口38と対応する位置には表裏貫通した開口40が設けられている。
ベースシート31の被検出部34aによって構成される検出領域37aと中間層シート32の被検出部34bによって構成される検出領域37bは、積層方向において一致している。タッチパネル上の同一部位において、検出領域37aと検出領域37bの双方に設けられている情報をそれぞれ取得できるようになっている。
そして、開口40を介した導電部36aと開口39を介した導電部36bを同時に触れると、被検出部34aと被検出部34b双方を合成した情報が、一かたまりの情報としてタッチパネルで認識可能になる。
本実施例は、このように一枚のカード(一個の入力デバイス)であっても、複数の情報を保持させることができるものとなっている。
図8に示したカード50は、導電体の形状によって情報体を形成する入力デバイスの他の実施例を表したものである。カード50は、導電体の形状自体によって図柄を形成した薄板状の金属板として形成されている。図示したカード50には、説明を容易にするために図柄51として「Ab」の文字を形成した例を示している。そして、「Ab」の文字がカード50の輪郭部を形成する所定幅のフレーム部52に対して適所に配置された連結部53によって接続されている。
フレーム部52内に設けられた図柄51や連結部53は、薄い金属板を表裏貫通させた抜き部54以外の部分によって形状され、抜き部54はエッチングなどで形成することができるので複雑な模様や図柄であっても容易に形成することができる。
また、同様の作用を発揮するものを薄型のカードではなく、肉厚のある板や高さのある立体物によって形成してもよい。この場合、抜き部54に相当する部位は表裏貫通させる必要はなく、溝等の凹部によって形成することができる。タッチパネルに設けられている検出素子によって、形状や配置などの情報が取得可能であれば、入力デバイスの外形形状はどのようなものであっても差し支えがない。
上記人体の接触によりアクティブになる被検出部9は、タッチパネル上に静的に配置するのみならず、検出される部分を移動させる等動的に配置してもよい。
例えば、タッチパネル表面でルーレットのような回転体を回転させるような機構体を形成した場合、回転体に磁石を設けて回転体の停止位置を検出し、アプリケーションプログラムとの連携によって停止した位置に応じて数字や符号を出力するようにすることができる。このような機構やアプリケーションプログラムを形成すると、数字の大小を競うゲームや、双六等のゲームに本発明を利用することができる。また、回転体であれば回転速度を演算によって求めたり、回転した回数をカウントしたりすることも可能であり、このような情報を利用した種々のアプリケーションプログラムを形成することができる。
また、上記人体の接触によりアクティブになる被検出部9を用いて、物理的な機構で動作するタブレット型端末用の入力デバイスを構成することができる。例えばゲーム機用のコントローラーが有する押しボタンや十字キーと呼ばれる方向指示キーを備えた入力手段を構成すると、これら押しボタンや十字キーの操作によって電子機器を操作できる入力デバイスを形成することができる。
上記入力デバイスを用いた情報の入力には、電子機器ごとに適合した読み取り用のプログラムが用いられる。当該プログラムは、電子機器を動作させる基本プログラムに組み込まれた一つの処理として設けられるものであったり、電子機器を動作させる基本プログラム上で動作するアプリケーションプログラムに組み込まれた一つの処理として用いられるものである。そして、CPU機能を備えた制御装置、記憶装置、表示装置、タッチパネルとして形成された入力装置、その他コンピュータ手段として必要な各手段を有した電子機器の制御に使用するものである。
本プログラムは、第一にタッチパネル上の検出領域を設定する。例えば、タッチパネルの全域あるいは特定の領域を検出領域として設定し、当該検出領域内にある検出素子によって静電容量の変化を検出する。
検出した情報は、必要に応じてノイズを除去するフィルター処理を行い、正常であると見なした情報を取得する。そして、正常であると見なした物体の近接を検知する検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数および配置を取得する。
検出した情報を検出素子ごとに二値化するとビットマップデータのような図形的なデータとして取得が可能であり、各被検出部を検出素子群によって検出すると二値化された前記固定長のデータとして取得される。このように検出されたデータは、コンテンツに応じて形成されるゲームその他のアプリケーションプログラム等に対して出力され、表示する動画の選択若しくは画像の変化、音声の発生、その他当該電子機器の動作に利用されるものである。
これは、前述したルーレットのような回転体を使用する場合や、トレーディングカードゲームにおいてカードの向きを正常姿勢から90度回転させたりするような入力デバイスの動作検知に使用することができるものである。
2 開口
3 導電部
4 携帯端末
5 画像表示領域(画面)
6 表層部
7 ベースシート
8 表層シート
9 被検出部
10 検出領域
11 導通路
20 カード
21 ベースシート
22 表層シート
30 カード
31 ベースシート
32 中間層シート
33 表層シート
39 開口
40 開口
50 カード
51 図柄
54 抜き部
Claims (7)
- 静電容量検知式タッチパネルの検出面に対向して配置される対向面を有した一の被検出部、又は同一形状若しくは異形に形成された対向面を有する複数の被検出部を有し、
前記被検出部を導電体又は/および磁界発生手段によって構成し、前記被検出部を導電体によって構成した場合には当該被検出部と電気的に導通させた人体が触れることができる接触部を設けたことを特徴とする入力デバイス。 - 人体の一部と接触可能に形成した前記接触部を前記被検出部を設けた被検出面とは異なる側面に設けたことを特徴とする請求項1記載の入力デバイス。
- カード形状に形成した筐体の裏面を前記静電容量検知式タッチパネルの検出面に対向する側面として構成し、
当該筐体の表面側に人体の一部と接触可能に形成した前記接触部を設けたことを特徴とする請求項2記載の入力デバイス。 - 前記接触部と当該接触部に導通した前記被検出部によって構成される一つの情報単位を複数有したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の入力デバイス。
- 静電容量検知式タッチパネルの検出面に対向して配置される対向面を有した被検出部を有し、
当該被検出部を導電性のある板状体の表裏貫通させた抜き部以外の部分によって構成し、若しくは当該被検出部を導電性のある立体物表面に形成した孔若しくは溝等の凹所以外の部分によって構成したことを特徴とする入力デバイス。 - 画像表示面近傍に配置された検出素子によって静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数若しくは配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップを有した特徴としたプログラム。 - 画像表示面近傍に配置された検出素子によって静電容量に変化を及ぼす物体の近接を検知するタッチパネルを設けた電子機器用のプログラムであって、
物体の近接を検知した前記検出素子の位置情報に基づいて、前記タッチパネルに対向した前記物体の表面形状若しくは個数および配置を取得するステップと、
前記取得した物体の表面形状若しくは個数および配置を、当該物体を特定する情報として記憶するステップと、
前記記憶した物体を特定する情報を用いて、前記物体のタッチパネル上で移動した物体の挙動を検出するステップを有した特徴としたプログラム。
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