JP2015109915A - 姿勢推定装置、方法及びプログラム - Google Patents

姿勢推定装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】姿勢推定装置、方法及びプログラムにおいて、対象者の姿勢、特に起立状態と着座状態を高精度に推定する装置を提供する。【解決手段】3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて対象者の静止状態を検出する静止状態検出部と、3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて対象者の運動状態を検出する運動検出部と、運動検出部が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前回の運動状態の前後に相当する、静止状態検出部が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出部とを備え、運動検出部が検出する運動状態の終了時までの一定期間内の、第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定するように構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、姿勢推定装置、方法及びプログラムに関する。
高齢者、リハビリ中の患者など(以下、「対象者」とも言う)の自立生活を支援する1つの方法として、対象者の日常の行動パターンを検知する方法がある。行動パターンには、例えば起立、着座、横臥、歩行、転倒するなどの姿勢が含まれる。対象者の行動パターンにおける姿勢、或いは、歩行から転倒するといった姿勢の遷移を検知することで、対象者の健康状態に関係のある情報を抽出することができる。
対象者の姿勢は、例えば複数の加速度センサを対象者に装着することで検知可能である。しかし、対象者の体の複数箇所に加速度センサを装着したのでは、姿勢を検知する装置の構成が複雑化し、対象者への負荷が増加してしまうので、日常生活に支障が生じる可能性がある。一方、加速度センサの数を減らすと、加速度センサの出力から各姿勢を識別することが難しくなるので、対象者の姿勢推定精度が低下する可能性がある。
また、加速度センサの出力から例えば座るから立つへの遷移を検知するのに用いる閾値は、対象者の身長などに応じて異なるため、対象者毎に閾値を設定しないと姿勢の誤検知 が生じる可能性がある(例えば、特許文献1,2及び非特許文献1)。
一方、姿勢推定用の学習モデルを作成しておき、加速度センサの出力を学習モデルに当てはめることで対象者の姿勢を推定する方法が提案されている(例えば、非特許文献2)。しかし、1つの学習モデルを全ての対象者に適用したのでは、姿勢推定精度が低下する可能性がある。また、各対象者毎に専用の学習モデルを作成するのでは、学習モデルの作成に時間がかかると共に、コストが増大してしまう。さらに、学習モデルを用いた姿勢推定では、リアルタイムで対象者の姿勢を推定することは難しい。
特開2005−245709号公報 特開2010−125239号公報
倉沢 央 他、「センサー装着場所を考慮した3軸加速度センサを用いた姿勢推定手法」、情報処理学会研究報告2006(54),15−22,2006年5月 橋田 尚幸 他、「加速度センサを用いた日常行動識別における個人適応技術の識別精度への貢献」、電子情報通信学会技術研究報告108(138),69−74,2008年7月
従来の姿勢推定方法では、対象者の姿勢、特に起立状態と着座状態を高精度に推定することは難しい。
そこで、本発明は、対象者の姿勢、特に起立状態と着座状態を高精度に推定することができる姿勢推定装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定する姿勢推定装置であって、前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出し、前記静止状態に関するパラメータを記憶する静止状態検出手段と、前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出し、前記運動状態に関するパラメータを記憶する運動検出手段と、前記運動検出手段が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、前記静止状態検出手段が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出手段とを備え、前記状態遷移検出手段は、前記運動検出手段が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態検出手段が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動検出手段が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する姿勢推定装置が提供される。
開示の姿勢推定装置、方法及びプログラムによれば、対象者の姿勢、特に起立状態と着座状態を高精度に推定することができる。
一実施例における姿勢推定システムの一例を示すブロック図である。 姿勢推定装置の対象者への装着の一例を説明する図である。 一実施例における姿勢推定装置の一例を示すブロック図である。 姿勢推定装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 分離処理の一例を説明するフローチャートである。 装着及び運動検出処理の一例を説明するフローチャートである。 静止状態検出処理の一例を説明するフローチャートである。 姿勢推定装置の傾き角度と座標軸の関係を説明する図である。 着座及び起立判定処理の一例を説明するフローチャートである。 転倒検出処理の一例を説明するフローチャートである。 歩行検出処理の一例を説明するフローチャートである。 周期性判定処理の一例を説明するフローチャートである。 状態遷移検出処理の一例を説明するフローチャートである。 状態遷移判定処理の一例を説明するフローチャートである。 状態遷移判定処理の一例を説明するフローチャートである。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。 実験結果の一例を示す図である。
開示の姿勢推定装置、方法及びプログラムは、対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサの第1と第2の軸の方向が夫々起立状態の対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着された対象者の姿勢を推定する。姿勢推定装置は、3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて対象者の静止状態を検出する静止状態検出部と、3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて対象者の運動状態を検出する運動検出部と、運動検出部が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前回の運動状態の前後に相当する、静止状態検出部が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出部とを備える。状態遷移検出部は、運動検出部が運動状態を検出する前後に静止状態検出部が検出する静止状態が着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、運動検出部が検出する運動状態の終了時までの一定期間内の、第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する。
以下に、開示の姿勢推定装置、方法及びプログラムの各実施例を図面と共に説明する。
図1は、一実施例における姿勢推定システムの一例を示すブロック図である。図1に示す姿勢推定システムは、姿勢推定装置1及びサーバ11を含む。姿勢推定装置1は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)2、記憶部3、センサ部4及び通信部5がバス6を介して接続された構成を有する。CPU2は、姿勢推定装置1全体の動作を制御する。記憶部3は、CPU2が実行するプログラム及び各種データを格納する。各種データには、CPU2が実行する演算の中間結果、演算で用いるパラメータ(または、データ)、後述する姿勢推定処理中に算出される傾斜角度φなどのパラメータを含む対象者の静止状態または運動状態に関するパラメータなどが含まれる。記憶部3は、プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体の一例を形成可能である。センサ部4は、3軸加速度センサを有し、3軸加速度センサのアナログ出力をデジタル出力に変換するアナログ/デジタル変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)を有しても良い。3軸加速度センサは、例えばxyz座標系のx軸、y軸及びz軸に沿った加速度を検知して対応するx軸信号、y軸信号及びz軸信号(即ち、x,y,z軸に沿った加速度信号)を出力可能な周知の構成を有する。この例では、3軸加速度センサを含む姿勢推定装置1の前後方向をx軸方向、指定推定装置1の左右方向(または、横方向)をy軸方向、姿勢推定装置1の上下方向をz軸方向と定義する。通信部5は、姿勢推定装置1と外部のサーバ11との間で無線通信を行う周知の構成を有する。サーバ11は、姿勢推定装置1と無線通信を行う周知の構成を有する汎用コンピュータで形成可能であり、例えばセンサ部4を省略した姿勢推定装置1と同様の構成を有しても良い。
なお、図1に示す例では、CPU2、記憶部3、センサ部4及び通信部5がバス6を介して接続されているが、CPU2と姿勢推定装置1内の各部との接続はバス6による接続に限定されるものではない。また、姿勢推定装置1は、例えばスマートホンなどで形成しても良い。姿勢推定装置1がスマートホンで形成されている場合、スマートホンにインストールされたアプリケーションソフトウェアを実行することで、スマートホンは姿勢推定装置1の各手段(または、各機能)を実現できる。
図2は、姿勢推定装置の対象者への装着の一例を説明する図である。姿勢推定装置1は、装着部1Aにより姿勢推定の対象となるユーザ(以下、「対象者」と言う)21の上半身の加速度を検出できる位置に装着されている。対象者21の上半身とは、例えば対象者21の腰を含む部位から上の身体の部位を言う。図2に示す例では、姿勢推定装置1は対象者21の腹部に、姿勢推定装置1の前後方向、左右方向及び上下方向が夫々起立状態にある対象者21の前後方向、左右方向及び上下方向(または、重力方向)と一致するように装着されている。従って、姿勢推定装置1を装着した起立状態にある対象者21の前後方向、左右方向(または、横方向)及び上下方向(または、重力方向)は、夫々x軸方向、y軸方向及びz軸方向に相当する。ここで、対象者21が自分の前方方向へ歩行することは、図2の例では紙面と垂直に飛び出す方向に進行することに相当する。従って、この例では、姿勢推定装置1の前後方向とは、図2において紙面と垂直な方向に相当する。装着部1Aは、姿勢推定装置1を保持する機能と、姿勢推定装置1を対象者21へ装着する機能を有する。装着部1Aは、例えば対象者21に装着可能なベルト、対象者21が既に利用しているベルトに装着可能な接続部材などで形成しても良い。
なお、姿勢推定装置1を装着する位置は、対象者21の上半身の加速度を検出可能な位置であれば特に限定されず、例えば胸部、背部などであっても良い。
図3は、一実施例における姿勢推定装置の一例を示すブロック図である。図3に示す姿状態抽出勢推定装置1は、分離手段の一例である分離部21、静止状態検出手段の一例である静止部22、運動検出手段の一例である運動検出部23及び状態遷移検出手段の一例である状態遷移検出部24を含む。
分離部21は、センサ部4からの3軸加速度センサ出力を所定サンプル数を含む一定期間毎に取得し、交流(AC)信号成分に相当する運動成分と、直流(DC)信号成分に相当する重力成分とに分離する。分離された運動成分は、運動検出部23に入力され、分離された重力成分は、静止状態検出部22に入力される。運動検出部23は、分離部21からの運動成分に基づいて対象者21の運動状態を検出し、運動状態に関するパラメータを記憶する。静止状態検出部22は、分離部21からの重力成分と、運動検出部23が記憶した前回の運動状態に関するパラメータとに基づいて、対象者21の静止状態を検出し、静止状態に関するパラメータを記憶する。状態遷移検出部24は、静止状態検出部22が記憶した前回の静止状態に関するパラメータ及び今回の静止状態に関するパラメータと、運動検出部23が記憶した前回の運動状態に関するパラメータとに基づいて、状態遷移を検出する。
運動検出部23が対象者21の運動状態を検出する前後に静止状態検出部22が対象者21の直立状態を検出すると、状態遷移検出部24は、運動検出部23が検出する対象者21の運動状態の終了時までの一定期間内の姿勢推定装置1の傾き角度の変位を算出し、この変位が第1の値(例えば、−20°)未満であり少なければ起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きい第2の値(例えば、20°)を超えており多ければ着座状態への遷移を推定する。姿勢推定装置1の傾き角度は、姿勢推定装置1の前後方向と重力方向とがなす角度である。なお、対象者21の直立状態とは、対象者21の上半身の軸(z軸に相当)が重力方向と平行、或いは、略平行である静止状態を言い、着座状態及び起立状態を含む。
例えば、対象者21が椅子に着座する場合、着座する重力方向への運動が終了してからのある期間内に対象者21が椅子の背もたれによりかかるなどして対象者21の前後方向への動きがある。つまり、対象者21が着座後に、ある程度の後方向への動きがある。これに対し、椅子に着座している対象者21が起立する場合、起立する重力方向とは反対方向への運動が終了してからのある期間内の対象者21の前後方向への動き、特に、後方向への動きは、着座する場合と比較すると少ない。そこで、対象者21の運動状態を検出する前後に直立状態を検出した後、運動状態の終了時までの一定期間内の対象者21の前後方向への動きに応じて、状態遷移検出部24において着座−起立遷移(即ち、着座状態から起立状態への遷移)であるか、或いは、起立−着座遷移(即ち、起立状態から着座状態への遷移)であるかを正確に判定できる。具体的には、対象者21の運動状態を検出する前後に直立状態を検出した後、運動状態の終了までの一定期間内の対象者21の前後方向への動きが第1の値未満であり少なければ、状態遷移検出部24が起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きな第2の値を超えており多ければ、状態遷移検出部24が着座状態への遷移を推定することができる。
図4は、姿勢推定装置の動作の一例を説明するフローチャートである。図4に示す処理は、例えばCPU2が実行可能である。図4に示す処理は、分離処理ST1、装着及び運動検出処理ST2、静止状態検出処理ST3、転倒検出処理ST4、歩行検出処理ST5、状態遷移検出処理ST6、他の運動パラメータ抽出処理ST7を含む。
分離処理ST1は、CPU2がプログラムを実行することで実現する分離手段(または、分離機能)により実行可能であり、図3の分離部21により実行しても良い。ステップS1−1では、CPU2がセンサ部4からの3軸加速度センサ出力を例えば所定サンプル数を含む一定期間のウィンドウ毎に取得する。ステップS1−2では、CPU2がセンサ出力の交流(AC)信号成分から運動成分を抽出する。また、ステップS1−3では、CPU2がセンサ出力の直流(DC)信号成分から重力成分を抽出する。これにより、センサ出力は一定期間のウィンドウ毎にAC信号成分とDC信号成分に分離される。
装着及び運動検出処理ST2は、CPU2がプログラムを実行することで実現する装着及び運動検出手段(または、装着及び運動検出機能)により実行可能であり、運動検出処理は図3の運動検出部23により実行しても良い。ステップS2−1では、CPU2がステップS1−2で抽出されたAC信号成分に基づいて、姿勢推定装置1が対象者21に装着されているか否かを判定し、判定結果がNoであると処理はステップS1−2へ戻る。ステップS2−1の判定結果がYesになると、ステップS2−2では、CPU2がAC信号成分に基づいて対象者21が運動状態であるか否かを判定し、判定結果がNoであると処理は静止状態検出処理ST3へ進み、判定結果がYesであるとCPU2が運動状態を検出して処理はステップS2−3へ進む。ステップS2−3では、CPU2がステップS2−2で検出された運動状態に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶し、処理は転倒検出処理ST4へ進む。運動状態は、対象者21の転倒、歩行、状態遷移などの状態を含む。なお、ステップS2−1は省略可能である。
ステップS2−2の判定結果がNoとなる時が、今回の静止状態の開始が検出された時、即ち、今回の運動状態の終了が検出された時に相当する。今回の静止状態が検出される前にステップS2−2の判定結果がYesとなった時が、前回の運動状態の開始が検出された時に相当する。また、前回の運動状態が検出される前にステップS2−2の判定結果がNoとなった時が、前回の静止状態の開始が検出された時に相当する。つまり、前回の静止状態の終了から今回の静止状態の開始までの期間が、前回の運動状態の開始から終了までの期間に相当する。
静止状態検出処理ST3は、CPU2がプログラムを実行することで実現する静止状態検出手段(または、静止状態検出機能)により実行可能であり、図3の静止状態検出部22により実行しても良い。ステップS3−1では、CPU2がステップS2−2におけるNoの判定結果及びステップS1−3で抽出されたDC信号成分に基づいて、対象者21の静止状態を検出する。静止状態は、対象者21の着座状態、起立状態などを含む。ステップS3−2では、CPU2がステップS3−1で検出された静止状態に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶し、処理は後述する状態遷移検出処理ST6へ進む。
転倒検出処理ST4は、CPU2がプログラムを実行することで実現する転倒検出手段(または、転倒検出機能)により実行可能である。ステップS4−1では、CPU2がステップS1−2で抽出されたAC信号成分に基づいて、対象者21が転倒状態であるか否かを判定する。ステップS4−1の判定結果がYesであると、ステップS4−2では、CPU2がステップS4−1で検出された転倒状態に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶すると共に、警告を出力する。一方、ステップS4−1の判定結果がNoであると、処理は歩行検出処理ST5へ進む。
歩行検出処理ST5は、CPU2がプログラムを実行することで実現する歩行検出手段(または、歩行検出機能)により実行可能である。ステップS5−1では、CPU2がステップS1−2で抽出されたAC信号成分に基づいて、対象者21が歩行状態であるか否かを判定する。ステップS5−1の判定結果がYesであると、ステップS5−2では、CPU2がステップS5−1で検出された歩行状態に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶する。一方、ステップS5−1の判定結果がNoであるとCPU2が処理を終了する。
状態遷移検出処理ST6は、CPU2がプログラムを実行することで実現する状態遷移検出手段(または、状態遷移検出機能)により実行可能であり、図3の状態遷移検出部24により実行しても良い。ステップS6−0aでは、CPU2が処理するべきセンサ出力(例えば、後述するような、次に処理するべきセンサ出力のセグメント)が有るか否かを判定し、判定結果がYesであると処理は分離処理ST1のステップS1−1へ戻り次のセンサ出力(例えば、センサ出力の次のセグメント)を取得する。ステップS6−0aの判定結果がNoであると、ステップS6−0bでは、CPU2が前回の運動状態が有るか否か、即ち、前回の運動状態に関するパラメータが記憶部3に記憶されているか否かを判定し、判定結果がNoであるとCPU2が処理を終了する。一方、ステップS6−0bの判定結果がYesであると、処理はステップS6−1へ進む。ステップS6−1では、CPU2が装着及び運動検出処理ST2(または、転倒検出処理ST4、または、歩行検出処理ST5)により抽出され記憶部3に記憶された前回の運動状態に関するパラメータと、静止状態検出処理ST3により抽出され記憶部3に記憶された前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、対象者21の状態遷移であるか否かを判定する。ステップS6−1の判定結果がYesであると、ステップS6−2では、CPU2がステップS6−1で検出された状態遷移に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶し、処理は静止状態検出処理ST3のステップS3−2へ戻る。一方、ステップS6−1の判定結果がNoであると、処理は他の運動パラメータ抽出処理ST7へ進む。
他の運動パラメータ抽出処理ST7は、CPU2が対象者21の他の運動に関するパラメータを抽出して記憶部3に記憶する。
転倒検出処理ST4のステップS4−2、歩行検出処理ST5のステップS5−2、または他の運動パラメータ抽出処理ST7の後、ステップS8では、CPU2が処理するべきセンサ出力(例えば、次に処理するべきセンサ出力のセグメント)が有るか否かを判定する。ステップS8の判定結果がYesであると、処理は分離処理ST1のステップS1−1へ戻り次に処理するべきセンサ出力(例えば、次に処理するべきセンサ出力のセグメント)を取得する。一方、ステップS8の判定結果がNoであると、CPU2が処理を終了する。
なお、図3に示す姿勢推定装置1の姿勢推定処理を実行する場合、図4に示す装着及び運動検出処理ST2のステップS2−1、転倒検出処理ST4及び歩行検出処理ST5は省略可能である。
図5は、分離処理ST1の一例を説明するフローチャートである。図5において、ステップS1−1でCPU2がセンサ部4からの3軸加速度センサ出力を取得すると、CPU2がステップS1−2a〜S1−2dを含むステップS1−2の処理と、ステップS1−3a〜S1−3dを含むステップS1−3の処理を並行に実行する。ステップS1−2aでは、CPU2がセンサ出力に例えば中心周波数fc=0.25Hzのハイパスフィルタ処理を施す。ステップS1−2bでは、CPU2がハイパスフィルタ処理を施されたセンサ出力に例えばウィンドウサイズn=3のメディアンフィルタ処理を施してスパイクノイズを除去する。ステップS1−2cでは、CPU2がメディアンフィルタ処理を施されたセンサ出力を例えばサンプル数sのウィンドウサイズ(例えば、1秒の一定期間)のAC信号成分のセグメントに分割する。ステップS1−2dでは、CPU2がセグメントされたAC信号成分を対象者21の運動を表す運動成分として、CPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。CPU2が管理する時間情報には、例えば時刻を含む日時情報、CPU2が処理を実行中にCPU2の内部タイマにより計測される時間などが含まれる。
一方、ステップS1−3aでは、CPU2がセンサ出力に例えば中心周波数fc=0.25Hzのローパスフィルタ処理を施す。ステップS1−3bでは、CPU2がローパスフィルタ処理を施されたセンサ出力に例えばウィンドウサイズn=3のメディアンフィルタ処理を施してスパイクノイズを除去する。ステップS1−3cでは、CPU2がメディアンフィルタ処理を施されたセンサ出力を例えばサンプル数sのウィンドウサイズ(例えば、1秒の一定期間)のDC信号成分のセグメントに分割する。ステップS1−3dでは、CPU2がセグメントされたDC信号成分を対象者21に加わる重力成分として、CPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
図6は、装着及び運動検出処理ST2の一例を説明するフローチャートである。図6において、ステップS2−1aでは、CPU2が振幅ベクトルρをxyz座標系を用いて

で表すと、AC信号成分に基づいて、振幅ベクトルρの平均二乗の平方根(RMS:Root Mean Square)ρrms

から算出して、CPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS2−1bでは、CPU2がρ>ρstaticであるか否かを判定する。ρstaticは、姿勢推定装置1が対象者21に装着されておらず、例えばテーブル上に置かれた状態での振幅ベクトルを表す。ステップS2−1bの判定結果がNoであると、ステップS2−1cでは、CPU2が姿勢推定装置1が対象者21に装着されていない未装着状態であることを検出し、未装着状態に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS2−1bの判定結果がYesであると、ステップS2−2aでは、CPU2が次式で表される、x,y,z軸信号が正規化された信号振幅エリア(SMA:Signal Magnitude Area)をあるウィンドウwについて算出し、CPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
ステップS2−2bでは、SMAの閾値をTh1で表すと、CPU2がSMA>Th1であるか否かを判定する。ステップS2−2bの判定結果がYesであると、ステップS2−2cでは、CPU2が対象者21が運動状態であることを検出し、運動状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS2−2bの判定結果がNoであると、ステップS2−2dでは、CPU2が対象者21の運動が終了して静止状態になったと判定し、処理は静止状態検出処理ST3へ進む。なお、図4のステップS2−1を省略する場合には、図6のステップS2−1a,S2−1bは省略可能であることは言うまでもない。
図7は、静止状態検出処理ST3の一例を説明するフローチャートである。図7において、ステップS3−1aでは、CPU2がステップS2−2におけるNoの判定結果及びDC信号成分に基づいて、次式で表される傾き角度φを算出し、CPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。上記の如く、傾き角度φは、姿勢推定装置1の前後方向と重力方向とがなす角度である。この例では、xyz座標系を用いて、対象者21の上半身の軸と平行な方向がz軸、対象者21の上半身から見た対象者21の前後方向がx軸、対象者21の上半身から見た対象者21の左右方向(または、横方向)がy軸である。例えば、対象者21が起立状態であると、重力方向はz軸と平行であるため傾き角度φ=90°であり、対象者21が例えばベッドの上で完全な横臥状態であると、重力方向はx軸と平行であるため傾き角度φ=0°である。

ここで、重力加速度成分φは次式で表される。
図8は、姿勢推定装置1の傾き角度φとxyz座標軸の関係を説明する図である。図8において、(a)は例えばφ=90°であり姿勢推定装置1を装着した対象者21が起立状態である場合、(b)は例えば60°<φ<90°であり対象者21が横臥状態である場合、(c)は例えばφ≦60°であり対象者21が着座状態である場合、(d)は例えばφ=0°であり対象者21が完全な横臥状態である場合を示す。このように、傾き角度φに応じて対象者21の起立状態、着座状態及び横臥状態を検出することができる。
ステップS3−1bでは、CPU2が傾き角度φがφ>60°であるか否かを判定し、判定結果がYesであると、ステップS3−2aでは、CPU2が対象者21が図8の(b)に示す横臥状態であることを検出し、横臥状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。なお、ステップS3−1bでは、CPU2が傾き角度φがφ=0°であるか否かを判定し、判定結果がYesであると、ステップS3−2aでは、CPU2が対象者21が図8の(d)に示す完全な横臥状態であることを検出し、完全な横臥状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶するようにしても良い。また、ステップS3−1bに加えて、CPU2が傾き角度φがφ=0°であるか否かを判定するステップを設けても良い。
一方、ステップS3−1bの判定結果がNoであると、ステップS3−1cでは、CPU2が傾き角度φの対象者21が直立状態である時の参照傾き角度φrに対する角度変位T、静止状態の維持時間d、前回検出された運動状態などに基づいて、対象者21が着座状態であるか否かを判定する。ステップS3−1cの判定結果がYesであると、ステップS3−2bでは、CPU2が対象者21が図8の(c)に示す着座状態であることを検出し、着座状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS3−1cの判定結果がNoであると、ステップS3−2cでは、CPU2が対象者21が図8の(a)に示す起立状態であることを検出し、起立状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
図9は、図7中破線で囲まれたステップS3−1c,S3−2b,S3−2cで実行される着座及び起立判定処理の一例を説明するフローチャートである。図9において、ステップS31では、CPU2が、傾き角度φがφ>20°であるか否かを判定する。ステップS31の判定結果がYesであると、ステップS3−2bでは、CPU2が着座状態を検出し、着座状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
一方、ステップS31の判定結果がNoであると、処理はステップS32,S34,S36へ進む。ステップS32,S33、ステップS34,S35、及びステップS36,S37の処理は、CPU2が並行に実行する。
ステップS32では、CPU2が現時点の傾き角度φから参照傾き角度φrを減算することで、角度変位T(°)=φ−φrを算出してCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。参照傾き角度φrは、対象者21が直立状態にあるときの傾き角度φであり、例えば予め個々の対象者21について測定しておくことができる。ステップS33では、CPU2が角度変位Tに基づいて、次式に基づいて対象者21が着座状態である確率P(Sit)と、対象者21が起立状態である確率P(Stand)を算出してCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。着座状態である確率P(Sit)は、角度変位Tが大きい程高い。
ステップS34では、CPU2が傾き角度φが持続される持続時間、対象者21の安静状態が持続される時間などの、対象者21の状態が持続される期間d(秒)を、例えばCPU2の内部タイマにより計測した時間に基づき算出してCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。安静状態とは、対象者21が大きな運動を行わず、例えばセンサ部4からのセンサ出力(DC信号成分)がx,y,zの各軸について一定振幅以下の状態、或いは、上記SMAがある値以下の状態を言う。ステップS35では、CPU2が期間dに基づいて、次式に基づいて対象者21が着座状態である確率P(Sit)と、対象者21が起立状態である確率P(Stand)を算出して記憶部3に記憶する。着座状態である確率P(Sit)は、期間dが長い程高い。
ステップS36では、CPU2が対象者21の前回の運動状態Mに関するパラメータを例えば記憶部3から読み出す。ステップS37では、CPU2が前回の運動状態Mに関するパラメータに基づいて、次式に基づいて対象者21が着座状態である確率P(Sit)と、対象者21が起立状態である確率P(Stand)を算出する。着座状態である確率P(Sit)は、前回の運動状態Mが着座−起立状態であると0.2、起立−着座状態であると0.0、歩行状態であると0.3、その他の状態(otherwise)であると0.5である。
ステップS38では、CPU2がステップS33,S35,S37で求めた着座状態である確率P(Sit),P(Sit),P(Sit)の加重平均から次式に基づいて対象者21が着座状態である確率P(SIT)を算出すると共に、ステップS33,S35,S37で求めた起立状態である確率P(Std),P(Std),P(Std)の加重平均から次式に基づいて対象者21が起立状態である確率P(STD)を算出する。次式中、ω,ω,ωは、ω+ω+ω=1を満たす重み付け係数である。
ステップS39では、CPU2がP(SIT)>P(STD)であるか否かを判定し、判定結果がYesであると、ステップS3−2bでは、CPU2が着座状態を検出し、着座状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS39の判定結果がNoであると、ステップS3−2cでは、CPU2が起立状態を検出し、起立状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
このように、傾き角度φが第1の角度より大きいと(例えば、φ>60°であると)CPU2が対象者21の横臥状態を検出し、第1の角度以下であると(例えば、φ>60°以外であると)対象者21が着座状態であるか、或いは、起立状態であるかを判定する。そして、CPU2が傾き角度φが第1の角度以下であり、且つ、第1の角度より小さい第2の角度より大きいと(例えば、φ>20°であると)着座状態を検出し、第2の角度以下であると(例えば、φ>20°以外であると)着座状態であるか、或いは、起立状態であるかの判定を継続する。さらに、傾き角度φが第2の角度以下であると、CPU2が角度変位T(°)=φ−φと、傾き角度φが持続される持続時間、対象者21の安静状態が持続される時間などの期間d(秒)と、記憶部3に記憶された対象者21の前回の運動状態Mに関するパラメータに基づき、対象者21が起立状態である確率P(STD)及び対象者が着座状態である確率P(SIT)を算出して、P(SIT)>P(STD)であると着座状態を検出し、P(SIT)>P(STD)以外であると起立状態を検出する。
このように、傾き角度φの変化が一定値より大きく、傾き角度φが持続される期間dが一定値より長く、前回の運動状態Mが着座状態であると、今回は着座状態である可能性が高いので、CPU2が対象者21は着座状態であると推定する。
なお、CPU2が複数種類の着座状態、または、複数種類の起立状態を推定するようにしても良い。例えば、直立した着座状態ではφ<5°、前傾した着座状態ではφ>20°、後傾した着座状態ではφ>20°、直立した起立状態ではφ<5°、前傾した起立状態では20°>φ>10°であると定義して、CPU2が直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態、及び前傾した起立状態を推定するようにしても良い。
図10は、転倒検出処理ST4の一例を説明するフローチャートである。図10において、ステップS4−1aでは、CPU2がAC信号成分に基づいて、次式で表される現時点の加速度と過去t秒間における平均加速度との差Dを算出する。
ステップS4−1bでは、CPU2が差Dの閾値をTh2で表すと、次のm秒間の差D(k=1,...、m)が、全てのkについてD>Th2であるか否かを判定し、判定結果がNoであると処理はステップS4−1aに戻る。差Dが少なくとも次のm秒間だけ閾値Th2より大きくステップS4−1bの判定結果がYesであると、ステップS4−1cでは、CPU2がφ>60°であるか否かを判定し、判定結果がNoであると対象者21は横臥状態であると判断して処理はステップS4−1aに戻る。ステップS4−1cの判定結果がYesであると、ステップS4−2aでは、CPU2が対象者21の転倒状態を検出し、転倒状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS4−2bでは、CPU2が例えば次の60秒間のSMAを算出し、図6のステップS2−2bと同様に運動状態を検出する。ステップS4−2cでは、CPU2がφ<60°であるか否かを判定し、判定結果がNoであると、ステップS4−2dでは、CPU2が警告を出力して警告に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS4−2cの判定結果がYesであると、ステップS4−2eでは、CPU2が対象者21の転倒状態から直立状態への遷移を検出し、起立状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
このように、差Dが少なくとも次のm秒間だけ閾値Th2より大きく、且つ、傾き角度φが第1の角度より大きいと(例えば、φ>60°であると)、CPU2が転倒状態を検出する。また、CPU2が転倒状態を検出した後の例えば次の一定時間(例えば、60秒間)のSMAから運動状態を検出し、傾き角度φが第1の角度より大きいと(例えば、φ>60°であると)警告を出力し、第1の角度より小さいと(例えば、φ<60°であると)対象者21の転倒状態から起立状態への遷移を検出する。
図11は、歩行検出処理ST5の一例を説明するフローチャートである。図11において、ステップS5−1aでは、CPU2がAC信号成分に基づいて、直立状態であり過去の一定運動期間(例えば、数秒間)における傾き角度φの平均が35°未満であるか否かを判定する。ステップS5−1aの判定結果がYesであると、ステップS5−1bでは、CPU2が運動期間が例えば5秒より長いか否かを判定する。ステップS5−1bの判定結果がYesであると、ステップS5−1cでは、CPU2が図12と共に後述する周期性判定処理により周期性の運動であるか否かを判定する。ステップS5−1a,S5−1b,S5−1cのいずれかの判定結果がNoであると、ステップS5−2bでは、CPU2が対象者21が歩行状態ではない状態であることを検出し、歩行状態ではない状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS5−1cの判定結果がYesであると、ステップS5−1dでは、CPU2が運動期間中のSMAが歩行状態以外の運動期間中の平均SMAより大きいか否かを判定する。ステップS5−1dの判定結果がYesであると、ステップS5−2aでは、CPU2が対象者21が歩行状態であることを検出し、歩行状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS5−1dの判定結果がNoであると、ステップS5−2cでは、CPU2が対象者21がおそらく歩行状態であること、即ち、対象者21が歩行状態である可能性が十分高いことを検出し、この状態に関するパラメータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
図12は、図11中破線で囲まれたステップS5−1cにおける周期性判定処理の一例を説明するフローチャートである。図12において、ステップS51では、CPU2がAC信号成分中のz軸信号にフーリエ変換を施してピーク値を検出すると共に、z軸信号のピーク値をランダムに選択する。ステップS52では、CPU2が選択したピーク値を中心として例えば1秒間のサンプル信号Srefを取得する。ステップS53では、CPU2がサンプル信号S後の例えば10秒期間に1秒のウィンドウを順次適用する。ステップS54では、CPU2がサンプル信号Srefと、サンプル信号Sref後の10個のサンプル信号Sとの間の相関係数γを算出する。ステップS55では、CPU2がiをi=1に設定すると共に、jをj=1に設定する。ステップS56では、CPU2が相関係数γの閾値をTh3で表すと、γ>Th3であるか否かを判定する。閾値Th3は、例えば0.85である。
ステップS56の判定結果がNoであると、ステップS57では、CPU2がi>10であるか否かを判定し、判定結果がNoであると、ステップS58では、CPU2がiをi=i+1にインクリメントして処理はステップS56へ戻る。一方、ステップS57の判定結果がYesであると、ステップS59では、CPU2が対象者21の運動が周期性でない運動であることを判定し、周期性でない運動であることに関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
ステップS56の判定結果がYesであると、ステップS60では、CPU2がサンプル信号Sを歩行テンプレートTの候補として記憶部3に記録する。ステップS61では、CPU2がjをj=j+1にインクリメントし、ステップS62では、CPU2がj>3であるか否かを判定する。ステップS62の判定結果がNoであると、処理はステップS57へ戻る。一方、ステップS62の判定結果がYesであると、ステップS63では、CPU2が対象者21の運動が周期性の運動であることを判定し、周期性の運動であることに関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。この例では、歩行テンプレートTの候補が例えば3個取得されるまで上記の如き処理が繰り返し実行される。
このように、傾き角度φが第3の角度より小さく(例えば、φ<35°であり)、且つ、運動期間が一定時間(例えば、5秒)より長いと、歩行状態である可能性が高い。第3の角度は、第1の角度より小さく、且つ、第2の角度より大きい。そこで、さらに運動に周期性があり、且つ、運動期間中のSMAが歩行状態以外の運動期間中の平均SMAより大きいと、CPU2が歩行状態を検出する。傾き角度φが第3の角度以上であるか、或いは、運動期間が一定時間未満であるか、或いは、運動に周期性がないと、CPU2が歩行状態ではないと判定する。また、運動期間中のSMAが歩行状態以外の運動期間中の平均SMA以下であると、CPU2がおそらく歩行状態であると判定する。なお、運動に周期性があるか否かの判定は、図12と共に説明した如き歩行テンプレートが一定数(例えば、3個)取得されるか否かにより判定可能であり、一定数取得されると運動に周期性があると判定する。
図13は、状態遷移検出処理ST6の一例を説明するフローチャートである。図13において、ステップS6−1aでは、CPU2が静止状態検出処理ST3により検出され記憶部3に記憶された前回の静止状態に関するパラメータに基づいて、前回の静止状態が横臥状態であるか否かを判定する。ステップS6−1aの判定結果がYesであると、ステップS6−1bでは、CPU2が静止状態検出処理ST3により検出され記憶部2に記憶された今回の静止状態に関するパラメータに基づいて、今回の静止状態が横臥状態であるか否かを判定する。前回または今回の静止状態が横臥状態であるか否かは、例えば図7のステップS3−1bのように前回または今回の傾き角度φが第1の角度より大きい(φ>60°)か否かに基づいて判定可能である。ステップS6−1bの判定結果がYesであると、ステップS6−2aでは、CPU2が対象者21の横臥−横臥遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS6−1bの判定結果がNoであると、ステップS6−2bでは、CPU2が対象者21の横臥−直立遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
一方、ステップS6−1aの判定結果がNoであると、ステップS6−1cでは、CPU2が静止状態検出処理ST3により検出され記憶部3に記憶された今回の静止状態に関するパラメータに基づいて、今回の静止状態が直立状態であるか否かを判定する。今回の静止状態が直立状態であるか否かは、例えば今回の傾き角度φがφ=90°(起立状態に相当)またはφ<60°(着座状態に相当)を満足するかに基づいて判定可能である。ステップS6−1cの判定結果がYesであると、ステップS6−1dでは、CPU2が例えば前回傾き角度φと今回の傾き角度φとの間の変位に基づいて、着座−起立遷移または起立−着座遷移であるか否かを判定する。ステップS6−1dの判定結果がYesであると、ステップS6−1eでは、CPU2が例えば前回と今回の傾き角度φの変位に基づいて、着座−起立遷移であるか否かを判定する。ステップS6−1eの判定結果がYesであると、ステップS6−2cでは、CPU2が着座−起立遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS6−1eの判定結果がNoであると、ステップS6−2dでは、CPU2が起立−着座遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS6−1dの判定結果がNoであると、ステップS6−2eでは、CPU2が他の運動状態を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。また、ステップS6−1cの判定結果がNoであると、ステップS6−2fでは、CPU2が直立−横臥遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。
図14及び図15は、図13中破線で囲まれたステップS6−1d,S6−1e,S6−2c〜S6−2eで実行される状態遷移判定処理の一例を説明するフローチャートである。図14において、ステップS601では、CPU2がAC信号成分に基づいて、x軸信号を例えばスプライン曲線を用いてモデル化する。ステップS602では、CPU2がモデル化されたx軸信号のピーク数を算出する。モデル化されたx軸信号のピーク数は、起立状態の対象者21の場合であれば、対象者21の前後方向の加速度のピーク数を表す。ステップS603では、CPU2がモデル化されたx軸信号のピーク数が閾値より小さいか否かを判定し、判定結果がYesであると処理はステップS604へ進み、判定結果がNoであると処理はステップS606へ進む。ステップS604では、CPU2が前回の運動状態の開始時(または、前回の静止状態の終了時)の傾き角度φから前回の運動状態の終了時(または、今回の静止状態の開始時)の傾き角度φへの変位Δφ=φ−φを算出する。
ステップS605では、CPU2がパラメータtを次式の如く定義すると共に、xをx=1に設定し、処理は後述するステップ607へ進む。この例では、Δφの値が正の値であるということは、対象者21が着座後または起立後に対象者21が後方へ傾いたことを表す。また、t=1であると対象者21の起立状態、t=2であると着座状態、t=0であると直立状態以外であるその他(otherwise)の状態を表す。
また、ステップS603の判定結果がNoであると、CPU2がモデル化されたx軸信号のピーク数が着座と起立と間の遷移とみなすには多すぎると判断し、ステップS606では、CPU2がt,xをt=0,x=0に設定し、処理は後述するステップS607へ進む。ステップS603を設けることで、モデル化されたx軸信号のピーク数が多く閾値以上であると、対象者21の前後方向の動きが着座動作または起立動作の場合と比較すると多く、CPU2が着座−起立間の状態遷移ではないと判定できる。
ステップS607では、CPU2がAC信号成分に基づいて、y軸信号を例えばスプライン曲線を用いてモデル化すると共に、z軸信号を例えばスプライン曲線を用いてモデル化する。ステップS608では、CPU2がモデル化されたy軸信号とピーク数とz軸信号のピーク数を算出する。モデル化されたy軸信号のピーク数は、起立状態の対象者21の場合であれば、対象者21の前後方向に対して左右方向(または、横方向)の加速度のピーク数を表す。モデル化されたz軸信号のピーク数は、起立状態の対象者21の場合であれば、重力方向及び重力方向とは反対方向の加速度のピーク数を表す。なお、ステップS607,608を省略し、ステップS601,S602においてさらに、y,z軸信号のモデル化及びy,z軸信号のピーク数の算出を行うようにしても良い。
ステップS609では、CPU2がz軸信号のピーク数が閾値より小さいか否かを判定し、判定結果がYesであると処理はステップS610へ進む。ステップS610では、CPU2がモデル化されたz軸信号の波形の山の最大値、山の形状、谷の最大値、谷の形状、及び山の時刻を検出する。モデル化されたz軸信号の波形の山の最大値(または、ピーク)は、例えば起立状態の対象者21の重力方向の最大加速度に相当し、山の形状は、例えば起立状態の対象者21の重力方向の加速度の変化に相当する。また、モデル化されたz軸信号の波形の谷の最大値(または、ピーク)は、例えば起立状態の対象者21の重力方向とは反対方向の最大加速度に相当し、谷の形状は、例えば起立状態の対象者21の重力方向とは反対方向の加速度の変化に相当する。z軸信号の波形の山の時刻は、起立状態の対象者21が重力方向への運動(即ち、着座動作)を行い椅子などに座り重力方向への運動が終了して(例えば、SMA≦Th1となり図6のステップS2−2bの判定結果がNoになり)z軸方向上のピーク(この例では山)が得られた時の時刻に相当する。ステップS610の後、処理はステップS611及びステップS614へ進む。一方、ステップS609の判定結果がNoであると、CPU2がモデル化されたz軸信号のピーク数が着座と起立と間の遷移とみなすには多すぎると判断し、ステップS612では、CPU2がz,yをz=0,y=0に設定し、処理は後述する図15のステップS621へ進む。
ステップS611では、CPU2がzを次式の如く定義する。
ステップS611において、着座−起立遷移であるとz=1であり、この場合、モデル化されたz軸信号の波形に1つの山と1つの谷があり、対象者21が起立する際は上方向の加速度が先に発生するため、山が谷より先行する。また、起立−着座遷移であるとz=2であり、この場合、モデル化されたz軸信号の波形に1つの谷と1つの山があり、対象者21が着座する際は下方向の加速度が先に発生するため、谷が山より先行する。さらに、その他(otherwise)の状態であるとz=0であり、この場合、着座−起立遷移及び起立−着座遷移の場合とは異なり、モデル化されたz軸信号の波形に例えば谷−山−谷があったり、或いは、山−谷−山があったりする。
ステップS613では、CPU2がy軸信号のピーク数が閾値より小さいか否かを判定し、判定結果がYesであると処理は後述するステップS614へ進む。一方、ステップS613の判定結果がNoであると、CPU2がモデル化されたy軸信号のピーク数が着座と起立と間の遷移とみなすには多すぎると判断し、ステップS617では、CPU2がyをy=0に設定し、処理は後述する図15のステップS621へ進む。
ステップS614では、CPU2が対象者21の運動状態の終了時までの一定期間内の傾斜角度φの変位Δφを表す変位Δφwを算出する。対象者21の運動状態の終了時までの一定期間は、例えばCPU2が対象者21の運動状態の終了時までに処理するセンサ出力の最後のセグメント(または、ウィンドウw)に相当する時間(例えば、1秒)であっても良い。対象者21の運動状態の終了時は、図4のステップ2−2の判定結果がNoになることからわかる。また、CPU2が処理するセンサ出力の最後のセグメントであることは、図4のステップS6−0aの判定結果がNoになることからわかる。ステップS615では、CPU2が変位Δφwが例えば20°より大きく、且つ、ステップS610で検出したz軸信号の波形の山の時刻からある閾値時間以内に運動が終了する(即ち、図4のステップS2−2の判定結果がNoになる)か否かを判定する。ステップS615の判定結果がNoであると、処理は後述する図15のステップS621へ進む。ステップS615の判定結果がYesであると、ステップS616では、CPU2がyを次式に基づいてy=2と定義し、処理は後述する図15のステップS621へ進む。閾値時間は、例えば上記一定期間(例えば、1秒)のウィンドウwに相当する時間であっても良いが、特に限定されない。
ステップS615では、CPU2がステップS610で検出したz軸信号の波形の山の時刻からある閾値時間以内に対象者21の運動が終了するか否かを判定するので、対象者21が着座動作の終了部分で後傾する場合と、対象者が起立動作の終了部分で後傾する場合とを区別することができる。つまり、対象者21が着座動作の終了部分で後傾する場合、椅子の背もたれに接触するなどして閾値時間以内に対象者21の後傾が停止する。これに対し、対象者が起立動作の終了部分で後傾する場合、閾値時間以内に対象者21の後傾を停止する要素は特に無い。従って、CPU2がステップS610で検出したz軸信号の波形の山の時刻からある閾値時間以内に対象者21の運動が終了すれば、対象者21の起立状態から着座状態への遷移であり、ある閾値時間以内に対象者21の運動が終了しなければ、対象者21の起立状態から着座状態への遷移ではないことが判別可能である。
図15において、ステップS621では、CPU2が遷移transition、起立状態std及び着座状態stdを次式の如く定義する。

ここで、sgn(z)及びsgn(t)は、次式の如き符号関数である。
ステップS622では、CPU2がtransition>0であるか否かを判定し、判定結果がYesであると、ステップS623では、CPU2がsit>stdであるか否かを判定する。ステップS623の判定結果がYesであると、ステップS6−2dでは、CPU2が起立−着座遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS623の判定結果がNoであると、ステップS624では、CPU2がsit<stdであるか否かを判定する。ステップS624の判定結果がYesであると、ステップS6−2cでは、CPU2が着座−起立遷移を判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。ステップS624の判定結果がNoであると、ステップS6−2gでは、CPU2が遷移の途中の中間的な状態であると判定し、この判定結果に関するデータをCPU2が管理する時間情報と共に記憶部3に記憶する。一方、ステップS622の判定結果がNoであると、ステップS6−2eでは、CPU2が他の運動状態を判定し、この判定結果に関するデータを記憶部3に記憶する。
このように、CPU2が前回と今回の静止状態から横臥状態、起立状態、着座状態間の遷移を判定する。そして、前回と今回の静止状態が共に直立状態であると、CPU2が着座−起立遷移状態であるか、或いは、起立−着座遷移状態であるかを判定する。また、x軸信号については、状態遷移の開始時の傾き角度φと終了時の傾き角度φへの変位Δφ=φ−φが第1の値(例えば、−20°)より小さいと、CPU2が着座−起立遷移であると判定し、変位Δφ=φ−φが第1の値より大きな第2の値(例えば、20°)より大きいと、CPU2が起立−着座遷移であると判定する。一方、z軸信号については、モデル化されたz軸信号の波形の山と、谷と、山及び谷の形状に基づいて、CPU2が着座−起立遷移であるか、或いは、起立−着座遷移であるかを判定する。x軸信号についての状態遷移の判定結果と、z軸信号についての状態遷移の判定結果は、CPU2が図15に示す如き規則で合成し、最終的な状態遷移の判定結果を得る。
つまり、運動検出処理ST2が対象者21の運動状態を検出する前後に静止状態検出処理ST3が対象者21の着座状態及び起立状態を含む対象者21の直立状態を検出すると、状態遷移検出処理ST6は、対象者21の運動の終了までの一定期間内の傾き角度φの変位Δφwを算出し、この変位Δφwが第1の値(例えば、−20°)未満であれば対象者21の起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きい第2の値(例えば、20°)を超えていれば対象者21の着座状態への遷移を推定する。
例えば、対象者21が椅子に着座する場合、着座する方向への運動が終了してからのある期間内に対象者21が椅子の背もたれによりかかるなどして対象者21の前後方向への動きがある。つまり、対象者21が着座後に、ある程度の後方向への動きがある。これに対し、椅子に着座している対象者21が起立する場合、起立する方向への運動が終了してからのある期間内に対象者21の前後方向への動き、特に、後方向への動きは、着座する場合と比較すると少ない。そこで、対象者21の運動状態を検出する前後に直立状態を検出した後、対象者21の運動の終了時までの一定期間内の対象者21の前後方向への動きに応じて、CPU2が着座−起立遷移であるか、或いは、起立−着座遷移であるかを正確に判定できる。つまり、対象者21の運動状態を検出する前後に直立状態を検出した後、対象者21の運動の終了時までの一定期間内の対象者21の前後方向への動きが第1の値未満であり少なければ、CPU2が起立状態への遷移を推定し、第1の値より大きな第2の値を超えており多ければ、CPU2が着座状態への遷移を推定することができる。
また、対象者21が着座動作の終了部分で後傾する場合、椅子の背もたれに接触するなどして閾値時間以内に対象者21の後傾が止められる。これに対し、対象者が起立動作の終了部分で後傾する場合、閾値時間以内に対象者21の後傾を止める要素は特に無い。従って、CPU2がステップS610で検出したz軸信号の波形の山の時刻からある閾値時間以内に対象者21の運動が終了すれば、対象者21の起立状態から着座状態への遷移であり、ある閾値時間以内に対象者21の運動が終了しなければ、対象者21の起立状態から着座状態への遷移ではないことが判別可能である。
上記の例では、対象者21のx軸方向への動きは、傾き角度φを比較することで比較しているが、これに限定されるものではない。また、上記の例では、対象者21のz軸方向に沿った運動の終了時からの閾値時間は固定値であるが、閾値時間は例えば対象者21毎に適宜設定可能である。
上記実施例によれば、CPU2が上記の処理ST1〜ST7において検出した状態または状態遷移に関するデータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21の日常生活中の静止状態及び運動状態に関する履歴を、例えば半日単位、1日単位、1週間単位、1月単位などのある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。このような履歴は、通信部5を介して定期的または任意のタイミングでサーバ11へ送信することで、サーバ11内で対象者21の健康状態などを履歴に基づいて解析しても良い。また、推定した各静止状態、各運動状態、及び各状態遷移を時間情報と共に記憶部3に記憶する場合、記憶部3内で履歴を記憶するのに要するデータ記憶領域を詳細な履歴情報を記憶する場合と比べて削減できる。
また、CPU2が装着及び運動検出処理ST2において検出した装着または運動状態に関するパラメータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21が姿勢推定装置1を装着した時刻、回数、期間などの情報、及び、対象者21が運動状態であった時刻、回数、期間などの情報を履歴をある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。履歴から、対象者21が運動状態であった期間の一定期間に対する割合などの情報をCPU2或いはサーバ11で求めても良い。対象者21が運動状態であった期間の一定期間に対する割合などの情報をCPU2で求める場合には、求めた情報を記憶部3内の履歴に含めても良い。
さらに、CPU2が静止状態検出処理ST3において検出した静止状態に関するパラメータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21が静止状態であった時刻、回数、期間、着座状態における傾き角度φなどの履歴をある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。従って、履歴から、対象者21が起立状態、着座状態、横臥状態などの静止状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2或いはサーバ11で求めても良い。対象者21が起立状態、着座状態、横臥状態などの静止状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2で求める場合には、求めた情報を記憶部3内の履歴に含めても良い。
また、CPU2が転倒検出処理ST4において検出された転倒状態に関するパラメータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21が転倒状態であった時刻、回数、期間、警告が出力された回数などの情報を上記のある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。また、履歴から、対象者21が転倒状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2或いはサーバ11で求めても良い。対象者21が転倒状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2で求める場合には、求めた情報を記憶部3内の履歴に含めても良い。さらに、転倒状態であった時刻、回数、期間、警告が出力された回数などの情報に応じて、CPU2が履歴に含める警告のレベルを決定しても良い。例えば、転倒回数が閾値を超えた場合、転倒状態であった期間が閾値を超えた場合、或いは、警告が出力された回数が閾値を超えた場合に、CPU2が警告のレベルを1レベル高く決定しても良い。
さらに、CPU2が歩行検出処理ST5において検出した歩行状態に関するパラメータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21が歩行状態であった時刻、回数、期間などの情報を上記のある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。対象者21が歩行状態であった期間は、CPU2が歩行状態が持続された各期間を記憶しても、一定時間内で歩行状態である期間の合計を記憶しても良い。また、履歴から、対象者21が歩行状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2或いはサーバ11で求めても良い。対象者21が歩行状態であった期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2で求める場合には、求めた情報を記憶部3内の履歴に含めても良い。なお、CPU2がセンサ部4からの3軸加速度センサ出力に基づき周知の方法で算出した歩数、歩行速度などの情報を履歴に含めても良い。
また、CPU2が状態遷移検出処理ST6において検出された状態遷移に関するデータを時間情報と共に記憶部3に記憶するため、対象者21が状態遷移を行った時刻、回数、期間などの情報を上記のある時間単位で記憶部3内に記憶することができる。また、履歴から、対象者21が状態遷移を行った期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2或いはサーバ11で求めても良い。対象者21が状態遷移を行った期間の平均、最大値、一定期間に対する割合などの情報をCPU2で求める場合には、求めた情報を記憶部3内の履歴に含めても良い。
次に、装着及び運動検出処理ST2、静止状態検出処理ST3、及び状態遷移検出処理ST6の検出結果の一例を、図16〜図23と共に説明する。
図16は、上記実施例における装着及び運動検出処理ST2及び静止状態検出処理ST3の実験結果の一例を示す図である。図16に示す実験結果は、姿勢推定装置1がテーブル上に置かれた状態で静止状態でのRMS値、標準偏差及び最小値と、対象者21が姿勢推定装置1を装着し、起立状態を30秒間維持し、次に着座状態を30秒間維持し、次に横臥状態を30秒間維持した場合のRMS値、標準偏差及び最小値とを示す。図16は、x軸、y軸、z軸、振幅ベクトルρ及びSMAに対して、静止状態、起立状態、着座状態及び横臥状態でのRMS値、標準偏差及び最小値を示す。図16中、太い実線E1で囲んで示されているSMAのRMS値は、静止状態、起立状態、着座状態及び横臥状態を示す値が互いに識別可能な程度の異なる値にはならず、特に静止状態、着座状態及び横臥状態を識別することは難しい。これに対し、図16中、太い実線E2で囲んで示されている振幅ベクトルρのRMS値は、太い実線の楕円で示す起立状態を示す値が、静止状態、着座状態及び横臥状態を示す値と比べて大きく異なり、且つ、静止状態、起立状態、着座状態及び横臥状態を示す値が互いに識別可能な程度の異なる値となることが確認され、同様の結果が複数の実験においても確認された。従って、上記実施例によれば、対象者21の静止状態、起立状態、着座状態及び横臥状態を高精度に推定可能であることが確認された。
図17は、上記実施例における静止状態検出処理ST3の実験結果の一例を示す図である。図17に示す実験結果は、対象者21が姿勢推定装置1を装着し、うつぶせでベッドに横たわる横臥状態、あお向けでベッドに横たわる横臥状態、右向きでベッドに横たわる横臥状態、左向きでベッドに横たわる横臥状態、ラウンジチェアでの着座状態、椅子への着座状態、前傾した着座状態、及び起立状態を夫々1分間維持し、同じ動作を3回繰り返した場合を示す。図17において、縦軸はz軸方向の加速度(g)を示し、破線はz=0.5、即ち、φ=60°の境界Bを示す。この境界Bよりz軸方向の加速度が低い領域では対象者21は横臥状態にあり、この境界よりz軸方向の加速度が高い領域では対象者21が着座状態にあることが確認され、同様の結果が複数の実験においても確認された。従って、上記実施例によれば、対象者21の着座状態及び横臥状態を識別できると共に、着座状態及び横臥状態を高精度に推定可能であることが確認された。
図18は、上記実施例における静止状態検出処理ST3の実験結果の一例を示す図である。図18に示す実験結果は、対象者21が着座状態と起立状態を夫々1分間維持し、同じ動作を20回繰り返した場合を示す。図18は、3つのケースについて、着座、起立、及び着座と起立の合計の正解率、不正解率及び正解とも不正解とも言えないその他の確率を示す。第1のケースでは、角度変位Δφのみを用いて対象者21の静止状態を推定して実際の静止状態と比較し、第2のケースでは、前回の運動のみを用いて対象者21の静止状態を推定して実際の静止状態と比較した。これに対し、第3のケースでは、上記実施例の如く、角度変位Δφ、静止状態が維持された期間及び前回の運動に基づき対象者21の静止状態を推定して実際の静止状態と比較した。比較の結果、上記実施例によれば、着座、起立、及び着座と起立の合計の正解率、不正解率及び正解とも不正解とも言えないその他の確率が第1及び第2のケースと比べて向上することが確認された。従って、上記実施例によれば、対象者21の着座状態及び起立状態を識別できると共に、着座状態及び起立状態を高精度に推定可能であることが確認された。
図19は、上記実施例における静止状態検出処理ST3の実験結果の一例を示す図である。図19に示す実験結果は、対象者21が直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態及び前傾した起立状態を夫々1分間維持し、同じ動作を10回繰り返した場合を示す。直立した着座状態ではφ<5°、前傾した着座状態ではφ>20°、後傾した着座状態ではφ>20°、直立した起立状態ではφ<5°、及び前傾した起立状態では20°>φ>10°である。図19では、直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態及び前傾した起立状態の正解率を1.00を最大値(即ち、正解率が100%)として、上記特許文献1と類似した方法により静止状態を検出した場合に相当する比較例1、上記特許文献2と類似した方法により静止状態を検出した場合に相当する比較例2、及び上記実施例に相当する実施例1について示す。実施例1によれば、対象者21の直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態及び前傾した起立状態の全ての正解率が比較例1,2に比べて向上することが確認された。従って、上記実施例によれば、対象者21の直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態及び前傾した起立状態を識別できると共に、直立した着座状態、前傾した着座状態、後傾した着座状態、直立した起立状態及び前傾した起立状態を高精度に推定可能であることが確認された。
図20は、上記実施例における状態遷移検出処理ST6の実験結果の一例を示す図である。図20は、対象者21が起立状態を5秒間維持し、起立−着座遷移を経て着座状態を5秒間維持し、着座−起立遷移を経て起立状態を5秒間維持する動作を30回繰り返した場合の実験結果の一部を示す。また、起立−着座遷移及び着座−起立遷移の各遷移の時間は、1秒〜5秒の範囲で変えると共に、前傾をランダムに合計10回挿入した。図20は、縦軸はx軸方向の加速度x(g)、y軸方向の加速度y(g)及びz軸方向の加速度z(g)を示し、横軸は時間(サンプル数)を示す。図20において、Q1はz軸信号に1つの谷と1つの山があり、谷が山より先行する起立−着座遷移である場合を示し、Q2はz軸信号に1つの山と1つの谷があり、山が谷より先行する着座−起立遷移である場合を示す。また、図20に示す縦方向に延びる破線のうち、波形の山及び谷を含む区間を示す隣り合う2本の破線は夫々、例えば運動状態が検出される前後、即ち、この運動状態が検出される前の静止状態の終了時点とこの運動状態が検出された後の静止状態の開始時点に相当する。
図21は、上記実施例に相当する実施例1における状態遷移検出処理ST6の実験結果の一例を示す図である。図21は、図20の如き遷移に対して得られる結果を示し、30回の起立−着座遷移のうち、25回の起立−着座遷移が正しく推定され、30回の着座−起立遷移のうち27回の着座−起立遷移が正しく推定され、10回の前傾のうち6回の前傾が誤って起立−着座遷移として推定された。図21及び後述する図22及び図23では、状態遷移の正解率を1.00を最大値(即ち、正解率が100%)として示す。
図22は、上記特許文献1と類似した方法により状態遷移を検出した場合に相当する比較例1おいて図20の如き遷移に対して得られる実験結果の一例を示す図である。また、図23は、上記特許文献2と類似した方法により状態遷移を検出した場合に相当する比較例2おいて図20の如き遷移に対して得られる実験結果の一例を示す図である。
図21と図22及び図23との比較からも明らかなように、実施例1によれば、対象者21の起立−着座遷移及び着座−起立遷移の正解率が比較例1,2に比べて向上することが確認された。従って、上記実施例によれば、対象者21の起立−着座遷移及び着座−起立遷移を識別できると共に、起立−着座遷移及び着座−起立遷移を高精度に推定可能であることが確認された。
ところで、上記実施例では、姿勢推定処理は姿勢推定装置1のCPU2が実行するが、姿勢推定処理は、姿勢推定装置1のCPU2及びサーバ11による分散処理により実行しても良い。
姿勢推定処理を全て、或いは、姿勢推定処理の大部分を姿勢推定装置1のCPU2が実行する場合、リアルタイムで姿勢を推定できる。また、推定した各静止状態、各運動状態、及び各状態遷移を時間情報と共に記憶部3に記憶する場合、記憶部3内で履歴を記憶するのに要するデータ記憶領域を詳細な履歴情報を記憶する場合と比べて削減できる。
一方、姿勢推定処理を全て、或いは、姿勢推定処理の大部分をサーバ11が実行する場合、姿勢推定装置1側のCPU2の負荷を軽減することができる。
なお、上記実施例において、傾き角度φを比較対象と比較する場合、比較対象に対して一定の許容範囲を設けて、例えば許容範囲内での一致の検出を比較対象との一致の検出として許容するようにしても良いことは言うまでもない。
開示の姿勢推定装置、方法及びプログラムによれば、対象者21の姿勢、特に起立状態と着座状態、及び、起立状態と着座状態間の遷移状態を高精度に推定することができる。また、対象者21の姿勢は、単一の3軸加速度センサを用いた、対象者21への装着により日常生活に支障が生じない程度の比較的簡単な構成で、リアルタイムで推定することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定する姿勢推定装置であって、
前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出し、前記静止状態に関するパラメータを記憶する静止状態検出手段と、
前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出し、前記運動状態に関するパラメータを記憶する運動検出手段と、
前記運動検出手段が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、前記静止状態検出手段が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出手段とを備え、
前記状態遷移検出手段は、前記運動検出手段が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態検出手段が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動検出手段が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
ことを特徴とする、姿勢推定装置。
(付記2)
前記状態遷移検出手段は、前記運動検出手段が前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピークが得られる時刻からある閾値時間以内に前記対象者の運動の終了を検出すると、前記起立状態から前記着座状態への遷移を検出することを特徴とする、付記1記載の姿勢推定装置。
(付記3)
前記第1の値は−20°であり、前記第2の値は20°であることを特徴とする、付記1または2記載の姿勢推定装置。
(付記4)
前記状態遷移検出手段は、前回の静止状態が横臥状態ではなく、且つ、今回の静止状態が直立状態であると判定すると、着座−起立遷移であるか、或いは、起立−着座遷移であるかを判定し、判定結果に関するデータを時間情報と共に記憶することを特徴とする、付記1乃至3のいずれか1項記載の姿勢推定装置。
(付記5)
前記状態遷移検出手段は、前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第1の軸の方向に沿った加速度信号または前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピーク数が閾値以上であると、着座−起立間の状態遷移ではないと判定することを特徴とする、付記1乃至4のいずれか1項記載の姿勢推定装置。
(付記6)
前記静止状態検出手段は、前記傾き角度が前記第1の値より大きくないと、前記傾き角度と前記対象者が前記直立状態にあるときの参照傾き角度との差で表される角度変位と、前記傾き角度を含む前記対象者の状態が持続される期間と、前記対象者の前回の運動状態に関するデータに基づき、前記対象者が起立状態である確率P(STD)及び前記対象者が着座状態である確率P(SIT)を算出して、P(SIT)>P(STD)であると着座状態を検出し、P(SIT)>P(STD)以外であると起立状態を検出することを特徴とする、付記1乃至5のいずれか1項記載の姿勢推定装置。
(付記7)
対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定する姿勢推定方法であって、
プロセッサが、前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出して前記静止状態に関するパラメータを記憶し、
前記プロセッサが、前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出して前記運動状態に関するパラメータを記憶し、
前記プロセッサが、記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出し、
前記状態遷移の検出は、前記運動の検出が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態の検出が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動の検出が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
ことを特徴とする、姿勢推定方法。
(付記8)
前記状態遷移の検出は、前記運動の検出が前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピークが得られる時刻からある閾値時間以内に前記対象者の運動の終了を検出すると、前記起立状態から前記着座状態への遷移を検出することを特徴とする、付記7記載の姿勢推定方法。
(付記9)
前記第1の値は−20°であり、前記第2の値は20°であることを特徴とする、付記7または8記載の姿勢推定方法。
(付記10)
前記状態遷移の検出は、前回の静止状態が横臥状態ではなく、且つ、今回の静止状態が直立状態であると判定すると、着座−起立遷移であるか、或いは、起立−着座遷移であるかを判定し、判定結果に関するデータを時間情報と共に記憶することを特徴とする、付記7乃至9のいずれか1項記載の姿勢推定方法。
(付記11)
前記状態遷移の検出は、前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第1の軸の方向に沿った加速度信号または前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピーク数が閾値以上であると、着座−起立間の状態遷移ではないと判定することを特徴とする、付記7乃至10のいずれか1項記載の姿勢推定方法。
(付記12)
前記静止状態の検出は、前記傾き角度が前記第1の値より大きくないと、前記傾き角度と前記対象者が前記直立状態にあるときの参照傾き角度との差で表される角度変位と、前記傾き角度を含む前記対象者の状態が持続される期間と、前記対象者の前回の運動状態に関するデータに基づき、前記対象者が起立状態である確率P(STD)及び前記対象者が着座状態である確率P(SIT)を算出して、P(SIT)>P(STD)であると着座状態を検出し、P(SIT)>P(STD)以外であると起立状態を検出することを特徴とする、付記7乃至11のいずれか1項記載の姿勢推定方法。
(付記13)
コンピュータに、対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定させるプログラムであって、
前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出して前記静止状態に関するパラメータを記憶部に記憶する静止状態検出手順と、
前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出して前記運動状態に関するパラメータを前記記憶部に記憶する運動検出手順と、
前記運動検出手順が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、前記静止状態検出手順が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出手順段と
を前記コンピュータに実行させ、
前記状態遷移検出手順は、前記運動検出手順が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態検出手順が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動検出手順が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
ことを特徴とする、プログラム。
(付記14)
前記状態遷移検出手順は、前記運動検出手順が前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピークが得られる時刻からある閾値時間以内に前記対象者の運動の終了を検出すると、前記起立状態から前記着座状態への遷移を検出することを特徴とする、付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記第1の値は−20°であり、前記第2の値は20°であることを特徴とする、付記13または14記載のプログラム。
(付記16)
前記状態遷移検出手順は、前回の静止状態が横臥状態ではなく、且つ、今回の静止状態が直立状態であると判定すると、着座−起立遷移であるか、或いは、起立−着座遷移であるかを判定し、判定結果に関するデータを時間情報と共に記憶することを特徴とする、付記13乃至15のいずれか1項記載のプログラム。
(付記17)
前記状態遷移検出手順は、前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第1の軸の方向に沿った加速度信号または前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピーク数が閾値以上であると、着座−起立間の状態遷移ではないと判定することを特徴とする、付記13乃至16のいずれか1項記載のプログラム。
(付記18)
前記静止状態検出手順は、前記傾き角度が前記第1の値より大きくないと、前記傾き角度と前記対象者が前記直立状態にあるときの参照傾き角度との差で表される角度変位と、前記傾き角度を含む前記対象者の状態が持続される期間と、前記対象者の前回の運動状態に関するデータに基づき、前記対象者が起立状態である確率P(STD)及び前記対象者が着座状態である確率P(SIT)を算出して、P(SIT)>P(STD)であると着座状態を検出し、P(SIT)>P(STD)以外であると起立状態を検出することを特徴とする、付記13乃至17のいずれか1項記載のプログラム。
以上、開示の姿勢推定装置、方法及びプログラムを実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1 姿勢推定装置
1A 装着部
2 CPU
3 記憶部
4 センサ部
5 通信部
6 バス
11 サーバ
21 分離部
22 静止状態検出部
23 運動検出部
24 状態遷移検出部

Claims (5)

  1. 対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定する姿勢推定装置であって、
    前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出し、前記静止状態に関するパラメータを記憶する静止状態検出手段と、
    前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出し、前記運動状態に関するパラメータを記憶する運動検出手段と、
    前記運動検出手段が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、前記静止状態検出手段が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出手段とを備え、
    前記状態遷移検出手段は、前記運動検出手段が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態検出手段が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動検出手段が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
    ことを特徴とする、姿勢推定装置。
  2. 前記状態遷移検出手段は、前記運動検出手段が前記3軸加速度センサの出力をモデル化した前記第2の軸の方向に沿った加速度信号のピークが得られる時刻からある閾値時間以内に前記対象者の運動の終了を検出すると、前記起立状態から前記着座状態への遷移を検出することを特徴とする、請求項1記載の姿勢推定装置。
  3. 前記第1の値は−20°であり、前記第2の値は20°であることを特徴とする、請求項1または2記載の姿勢推定装置。
  4. 対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定する姿勢推定方法であって、
    プロセッサが、前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出して前記静止状態に関するパラメータを記憶し、
    前記プロセッサが、前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出して前記運動状態に関するパラメータを記憶し、
    前記プロセッサが、記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出し、
    前記状態遷移の検出は、前記運動の検出が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態の検出が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動の検出が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
    ことを特徴とする、姿勢推定方法。
  5. コンピュータに、対象者の上半身の加速度を検出する3軸加速度センサを、前記3軸加速度センサの第1の軸と第2の軸の方向が夫々起立状態の前記対象者の前後方向と上下方向と一致するように装着した前記対象者の姿勢を推定させるプログラムであって、
    前記3軸加速度センサの出力に含まれる直流信号成分に基づいて前記対象者の静止状態を検出して前記静止状態に関するパラメータを記憶部に記憶する静止状態検出手順と、
    前記3軸加速度センサの出力に含まれる交流信号成分に基づいて前記対象者の運動状態を検出して前記運動状態に関するパラメータを前記記憶部に記憶する運動検出手順と、
    前記運動検出手順が記憶した前回の運動状態に関するパラメータと、前記前回の運動状態の前後に相当する、前記静止状態検出手順が記憶した前回及び今回の静止状態に関するパラメータとに基づいて、前記対象者の状態遷移を検出する状態遷移検出手順段と
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記状態遷移検出手順は、前記運動検出手順が前記対象者の運動状態を検出する前後に前記静止状態検出手順が検出する静止状態が前記対象者の着座状態及び起立状態を含む直立状態であると、前記運動検出手順が検出する前記対象者の運動状態の終了時までの一定期間内の、前記第1の軸の方向と重力方向とがなす傾き角度の変位を算出し、前記変位が第1の値未満であれば起立状態への遷移を推定し、前記第1の値より大きい第2の値を超えていれば着座状態への遷移を推定する
    ことを特徴とする、プログラム。
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