JP2015109579A - 電気音響変換器 - Google Patents
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特許文献1には、高分子樹脂フィルムの中央部分にボイスコイルとしての導電体パターンをプリント形成し、その中央部分を折り返し加工して接着することによって、導電体パターンを有する平板状の部分と、湾曲形状の第1,第2の振動部とを一体化して備える振動板が形成されており、この振動板の平板状の部分は磁気回路内の磁気ギャップ内に配置され、両振動部の先端は支持部材に固定された構造のスピーカが開示されている。
特許文献2には、振動板中央部が凹部を形成した状態で折り返され、その凹部内に、長円の環状に巻回された偏平なボイスコイルが配置され、そのボイスコイルを上下に離間した二つの磁気ギャップ内に配置した構造のスピーカが開示されている。このスピーカにおいても、振動板の外周部は、環状のフレーム上に固定されている。
また、特許文献3には、略断面V字型の振動板の谷底に導体を挟持し、この導体を磁界内に設置した構造のスピーカが開示されている。
さらに、特許文献4には、折曲形成された振動板の折曲部を圧電素子に直接結合した構造のスピーカが開示されている。
一方、特許文献4に記載されるスピーカは、振動板中央の折曲部を圧電素子に結合した構造とされており、汎用的な圧電素子をアクチュエータとして使用することができる。この場合、その第2図に示すように振動板の長さと圧電素子の直径とをほぼ同じ大きさにするか、又は、第4図に示すように多数の圧電素子を一列に並べて、その列の上に振動板を固定するようにしている。第2図に示すスピーカでは振動板が圧電素子に対応して限られた大きさのものしかできず、また、第4図に示すスピーカでは多数の圧電素子が必要になる。また、これら圧電素子と振動板とを接続する場合、圧電素子の接続部は円形表面であるのに対して、振動板の接続部は直線状であるため、これらを強固に固定することが難しく、特許文献4では、第2図等に示すように、振動板の折曲部に所定幅の平坦部を形成し、その平坦部の裏面を圧電素子の表面に接合している。このため、この平坦部により音響特性を損なうおそれがある。
このような構造とすることにより、変換部と振動体との接続面積を大きくすることができ、より強固に接続することができる。
このような構造とすることにより、接続部は振動体の帯状部の両側に配置されることになり、変換部と振動体とを強固に接続することができる。
変換部の一部を振動体のキャップに嵌合させて固定することで、振動体と駆動変換部とを強固に接続することができ、振動を正確かつ確実に伝達することができる。
図1〜図7は、本発明の第1実施形態のスピーカを示す。
この実施形態のスピーカ(電気音響変換器)は、振動体1と、この振動体1を往復駆動するアクチュエータ(変換部)2と、これら振動体1及びアクチュエータ2を支持するための支持枠3と、振動体1を支持枠3に往復移動自在に支持するエッジ部4とを備えている。
なお、図1において、エッジ部4が設けられている側を上、アクチュエータ2が設けられている側を下とするように上下方向を設定し、後述するように矩形状に形成されている支持枠3の長辺方向を縦方向又は長さ方向、短辺方向を横方向とする。また、上方を向く面を表面、下方を向く面を裏面とし、さらに、図示したように、縦方向(長さ方向)をx方向、横方向をy方向、上下方向をz方向と称する場合もあるものとする。
なお、この振動体1においては、谷部6の延在方向が縦方向又は長さ方向、これと直交する方向が横方向である。
この振動体1は、その材質が限定されるものではなく、スピーカの振動板として一般的に用いられる合成樹脂、紙、金属等の材料を用いることができ、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂からなるフィルムを真空成形することにより、比較的容易に成形することができる。
また、均一な音源を得るために、図5及び図7に示すように、両湾曲板11を谷部6の接線Lに対して線対称に形成することが好ましい。
ボイスコイル20は、円筒状のボビン20aの回りにコイル20bが巻回されたものである。この場合、図6等に示すように、コイル20bはボビン20aの上端部を除いて巻回されており、そのボビン20aの上端部がコイル20bよりも上方に突出し、かつ半径方向に押し潰されることにより、ボビン20aの上端部に軸方向かつ直径方向に沿って偏平部15が形成されている。そして、この偏平部15が湾曲板11の帯状部13の一側面に重ね合わせられ、接着剤等を介して固着されることにより、振動体1とボイスコイル20との接続部16が形成されている。この接続部16は、帯状部13の幅方向及び長さ方向に延びて広い面積で形成される。
そして、このボイスコイル20の外周部がダンパー22を介して支持枠3に支持されており、ボイスコイル20は支持枠3に対してボイスコイル20の軸方向に沿って往復移動自在である。ダンパー22は一般的なダイナミックスピーカに用いられる材料のものが適用される。
磁石機構21は、環状の磁石23と、この磁石23の一方の極に固定されたリング状のアウターヨーク24と、他方の極に固定されたインナーヨーク25とを備えており、インナーヨーク25の中心のポール部25aの先端部がアウターヨーク24内に配置されることにより、これらアウターヨーク24とインナーヨーク25との間に、環状に磁気ギャップ26が形成され、この磁気ギャップ26内にボイスコイル20の端部(コイル20bが巻回されている部分)が挿入状態に配置されている。
この実施形態では、支持枠3とエッジ部4によって振動体1を谷部6の深さ方向(z方向)に振動可能に支持する支持部35が構成されている。
この場合、縦割り筒状面5が振動面となるので、リッフェル型スピーカに用いられている振動板と同様に、縦割り筒状面5の周方向に沿う横方向への音の指向性が広く、縦方向には狭いという特性を有する。また、リッフェル型スピーカと同様に中高音域で広い指向性を有している。
したがって、1本のスピーカユニットにより低音域から中高音域までの可聴帯域の全域で広い指向性で再生可能なフルレンジスピーカユニットを実現することができる。このスピーカを振動体1の谷部6を連続させるように縦列状態に複数並べることにより、ラインアレイスピーカシステムを構築することができ、線音源の理想的な音空間を提供することができる。
しかも、本実施形態のスピーカには、アクチュエータ2として、通常のダイナミックスピーカに用いられているものを適用することができ、安価に製造することができる。
更に、前述したように両縦割り筒状面5は、その谷部6において接線Lを共通にした形状として形成されるとともに、この谷部6に接線Lと同じ方向に沿って往復振動するアクチュエータ2が接続される。このため、アクチュエータ2の往復運動を、湾曲板11の端部に効率よく印加することができ、湾曲板11を応答速度が速く、伝達時の損失も少なく駆動することができる。
また、谷部6の両端が開放状態であると、振動板1により放射された音波の一部が、その開放された空間を通って湾曲板11の裏面側に抜けていくが、連結板12により谷部6の両端が塞がれた状態となっているので、音波の湾曲板11の裏面側への抜けを防止し、振動体1の前面の全体から効率的に放音することができる。
図8に示す第2実施形態では、アクチュエータのボイスコイル20は、そのボビン20aのコイル20bよりも上方部分は円筒状のままであるが、二点鎖線で示すように、その円筒状の上端部に、振動体1の帯状部13の延在方向に沿う凹溝部41がボイスコイル20の直径方向に設けられており、この凹溝部41に振動体1の帯状部13が係合して固定されている。この場合、振動体1の帯状部13の外面と凹溝部41の内面とが接着されて接続部42を形成しており、これにより、接続部42は、帯状部3の幅方向に延びて形成される。
凹溝部41に帯状部13を嵌合させているので、単に円筒状のボイスコイルの開口部上に帯状部13を載置して接合する場合と比べて、凹溝部41の深さの分だけ振動体1とボイスコイル20とを強固に接続することができる。
この実施形態の場合も、ダストキャップ51の凹溝部51c内に振動体1の帯状部13が係合し、振動体1の帯状部13の外面と凹溝部51cの内面とが接着されて接続部53を形成しており、したがって、接続部53は、帯状部13の幅方向に延びて形成される。また、凹溝部51cはダストキャップ51の天板部51aを横断して形成されているので、帯状部13との接続部53は、帯状部13の幅方向だけでなく長さ方向(天板部51aの直径方向)にも延びて形成される。そして、このような接続部53としたことにより、ダストキャップ51に振動体1の帯状部13を面によって強固に接続できるとともに、ダストキャップ51自体もボイスコイル20の上端部に面によって強固に接続できることから、振動体1にアクチュエータの駆動力を正確かつ確実に伝達することができる。
そして、ボイスコイル20は二点鎖線で示すように円筒状のまま用いられ、キャップ55にボイスコイル20の上端部が嵌合して接着され、これらキャップ55の周壁部55bの内周面とボイスコイル20の上端部の外周面とが面接触状態で接着した接続部56が形成されている。
この実施形態の場合も、アクチュエータと振動体1とを帯状部13の幅方向及び長さ方向に沿う面によって強固に接続することができ、アクチュエータの駆動力を振動体1に正確かつ確実に伝達することができる。
例えば、第1実施形態における振動体を湾曲板と連結板とにより構成したが、連結板は必ずしもなくてもよい。また、連結板を設ける場合も、湾曲板の間を全面的に連結するものでなくともよく、高さ方向の上端部、下端部あるいは中間部のみを連結するものであってもよい。
また、均一な音源を得るためには両湾曲板は、谷部の中心(接線L)に対して線対称に形成したが、本発明においては、必ずしも線対称でなくてもよい。
上記実施形態では振動体をエッジ部により支持枠に往復移動自在に支持したが、本発明においては、エッジ部を有しないものも含むものとする。エッジ部を設けない場合は、連結板をなくした状態で両湾曲板の接合部とは反対側の側部を支持枠に固定する。その固定部分で、湾曲板の側部を剛体ではなく柔軟な材質のもので挟んだ状態に固定するとよく、そのような固定構造とすることにより、湾曲板の振動が固定部分で反射することを低減することができる。
さらに、振動体を往復駆動する変換部として、ボイスコイルモータを適用したが、ボイスコイルモータに代えて、圧電素子等を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、図1等に示すように振動体の帯状部の長さ方向(x方向)に間隔をおいて二箇所に変換部を設けたが、変換部は2個に限らず、振動体の帯状部の長さ方向(x方向)の中央部に1個、あるいは帯状部の長さ方向に間隔をおいて3個以上配置してもよい。また、剛性の高い補強材等を帯状部に沿わせて固着することにより、帯状部を補強してもよい。
さらに、上記実施形態ではいずれも本発明をスピーカに適用したが、本発明をマイクロホンに適用することも可能である。本発明をスピーカに適用する場合は、ボイスコイルモータ等の変換部が、音声信号に基づく電気信号を振動体の振動に変換するが、本発明をマイクロホンに適用する場合も、変換部としてボイスコイルモータ等を用いることができ、その場合の変換部は、音波を受けて振動する振動体の振動を電気信号に変換する。そして、本発明を適用したマイクロホンは、縦割り筒状面が振動面であり、その振動体と変換部とが強固に接続されていることにより、その振動が確実に伝達され、感度を維持しながら指向性が良好となり、低音域から高音域まで広い周波数帯域に亘って広い指向性で収音することができる。
Claims (4)
- 一対の縦割り筒状面が並列に形成されるとともに、隣接する前記縦割り筒状面の一方の側部どうしの間で谷部を形成した振動体と、該振動体の前記谷部の深さ方向に沿う振動と該振動に対応する電気信号との間の変換を行う変換部とを備え、前記振動体の前記谷部は、前記一対の縦割り筒状面が互いに接合する接合部分を介して形成され、該谷部の底部には、幅方向を前記谷部の深さ方向とした帯状部が、前記谷部の延在方向に沿って設けられており、前記変換部は、前記帯状部の長さ方向の途中位置に接続され、前記駆動変換部と前記帯状部との接続部は、前記帯状部の前記幅方向に延びて形成されていることを特徴とする電気音響変換器。
- 前記変換部には、前記帯状部の面方向に沿う偏平部が形成されており、前記接続部は、前記帯状部と前記偏平部とを重ね合わせて固定していることを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
- 前記変換部に、前記帯状部の延在方向に沿う凹溝部が設けられており、前記接続部は、前記帯状部を前記凹溝部に係合させて固定していることを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
- 前記帯状部には、前記変換部の一部を嵌合可能なキャップが一体に設けられており、前記接続部は、前記キャップに前記変換部の一部を嵌合させて固定していることを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
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