JP2015108796A - 画像表示システム、画像表示システムの制御方法、画像表示装置、画像表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像のエミュレーションにおける、画像出力機器と画像表示機器との間の設定のミスマッチを防止する。【解決手段】複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、からなり、前記模擬表示装置は、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知手段を有し、前記画像出力装置は、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示システムに関する。
近年、シネマプロジェクタなどの、高精細かつ高性能な映像表示装置の普及により、広色域、広ダイナミックレンジを持つ映像を制作するニーズが高まってきている。
従来、ITU-R BT.709(以下709)や、Digital Cinema Initiatives(以下DCI)といった映像フォーマットが用いられてきたが、近年、より広い色域、高いダイナミックレンジを持つ映像フォーマットが提案されている。例えば、SMPTE ST 2065-1:2012(Academy Color Encoding Specification,以下ACES)では、人間が知覚できる範囲よりも広いレンジの色空間を定義することができる。
ACESフォーマットのデータを、709やDCIといった従来規格にのみ対応した表示装置で表示するためには、色空間の変換処理が必要となる。このため、ACES規格では、Reference Rendering Transform(RRT:基準レンダリング変換)、Output Device
Transform(ODT:出力デバイス変換)といった変換処理が定義されている。
このように、色の変換は、映像制作において重要な役割を持っている。
ACESフォーマットのデータを、709やDCIといった従来規格にのみ対応した表示装置で表示するためには、色空間の変換処理が必要となる。このため、ACES規格では、Reference Rendering Transform(RRT:基準レンダリング変換)、Output Device
Transform(ODT:出力デバイス変換)といった変換処理が定義されている。
このように、色の変換は、映像制作において重要な役割を持っている。
一方、映像制作に用いられるディスプレイなどの表示装置の多くは、最終成果物を視聴するデバイスに合わせて映像を確認する機能(エミュレーション機能)を持っている。エミュレーションとは、ある表示装置で映像を表示させた場合の見え方を、特性の異なる他の表示装置でシミュレートする技術である。エミュレーションを用いることで、例えば、編集した映像をプロジェクタによって投影した場合の見え方を、液晶ディスプレイによって確認することができる。
エミュレーションに関する従来技術に、特許文献1に記載の表示装置がある。当該表示装置では、エミュレート対象の表示装置の入出力特性、エミュレートに用いる表示装置の入出力特性、および色域をそれぞれ変換するために、三次元ルックアップテーブル(3D−LUT)を生成するという手法を用いている。
エミュレーションに関する従来技術に、特許文献1に記載の表示装置がある。当該表示装置では、エミュレート対象の表示装置の入出力特性、エミュレートに用いる表示装置の入出力特性、および色域をそれぞれ変換するために、三次元ルックアップテーブル(3D−LUT)を生成するという手法を用いている。
エミュレーションは、画像を表示する装置(以下、表示装置)が有する設定と、画像を出力する装置(以下、出力装置)が有する設定とを一致させたうえで行う必要がある。
この点について説明する。エミュレーションを行う際、利用者は、所望の表示状態を得られるようなガンマ値や色温度などを表示装置に設定する。一方、出力装置は、ターゲットとなる表示装置に適合した画像を出力する。このとき、出力される画像が、表示装置側でなされた設定と合っていないものであった場合、正しいエミュレーション結果が得られなくなってしまう。
この点について説明する。エミュレーションを行う際、利用者は、所望の表示状態を得られるようなガンマ値や色温度などを表示装置に設定する。一方、出力装置は、ターゲットとなる表示装置に適合した画像を出力する。このとき、出力される画像が、表示装置側でなされた設定と合っていないものであった場合、正しいエミュレーション結果が得られなくなってしまう。
近年、表示装置にあっては、複数の画像規格に対応できるよう複数のエミュレーションモードを備えるものが増えてきている。また、出力装置も、様々な表示装置に対応できるように、複数の画像規格を選択できるようになってきている。すなわち、設定の組み合わ
せが多くなり、このような設定のミスマッチが発生する可能性が高くなっている。さらに、Log形式などの高画質なフォーマットが検討されており、新しい画像規格が今後策定された場合、設定の組み合わせはさらに多くなる。
このように、出力装置と表示装置の双方において、画像についての複数のパラメータが選択できる状況において、出力装置側の設定と、表示装置側の設定とが一致していない状態でエミュレーションを実行してしまうおそれがある。
せが多くなり、このような設定のミスマッチが発生する可能性が高くなっている。さらに、Log形式などの高画質なフォーマットが検討されており、新しい画像規格が今後策定された場合、設定の組み合わせはさらに多くなる。
このように、出力装置と表示装置の双方において、画像についての複数のパラメータが選択できる状況において、出力装置側の設定と、表示装置側の設定とが一致していない状態でエミュレーションを実行してしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、画像のエミュレーションにおける、画像出力機器と画像表示機器との間の設定のミスマッチを防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像表示システムは、
複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、からなり、前記模擬表示装置は、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知手段を有し、前記画像出力装置は、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。
複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、からなり、前記模擬表示装置は、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知手段を有し、前記画像出力装置は、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示システムの制御方法は、
複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、を有する画像表示システムの制御方法であって、前記模擬表示装置が、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、前記画像出力装置が、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定ステップと、を含むことを特徴とする。
複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、を有する画像表示システムの制御方法であって、前記模擬表示装置が、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、前記画像出力装置が、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第一の形態に係る画像表示装置は、
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、エミュレーションに利用する画像変換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知手段と、前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信手段と、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、エミュレーションに利用する画像変換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知手段と、前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信手段と、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第二の形態に係る画像表示装置は、
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定手段と、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定手段と、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第一の形態に係る画像表示装置の制御方法は、
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、エミュレーションに利用する画像変
換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信ステップと、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする。
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、エミュレーションに利用する画像変
換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信ステップと、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第二の形態に係る画像表示装置の制御方法は、
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定ステップと、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする。
画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定ステップと、前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第三の形態に係る画像表示装置は、
ACES規格の画像信号を受信し、複数種類の画像表示装置の特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置であって、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を取得する設定取得手段と、前記特性情報を用いて、基準レンダリング変換処理(RRT)および出力デバイス変換処理(ODT)を行う画像変換手段と、を有することを特徴とする。
ACES規格の画像信号を受信し、複数種類の画像表示装置の特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置であって、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を取得する設定取得手段と、前記特性情報を用いて、基準レンダリング変換処理(RRT)および出力デバイス変換処理(ODT)を行う画像変換手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像のエミュレーションにおける、画像出力機器と画像表示機器との間の設定のミスマッチを防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、同一の構成要素には原則として同一の参照番号を付して、説明を省略する。
(第一の実施形態)
<システム構成>
第一の実施形態に係る映像表示システムは、映像出力装置から出力された映像を、任意の映像表示装置の表示特性をエミュレートする機能(エミュレーション機能)を有する表示装置によって表示させるシステムであり、本発明における画像表示システムである。
<システム構成>
第一の実施形態に係る映像表示システムは、映像出力装置から出力された映像を、任意の映像表示装置の表示特性をエミュレートする機能(エミュレーション機能)を有する表示装置によって表示させるシステムであり、本発明における画像表示システムである。
エミュレーション機能とは、主に表示デバイスの違いを吸収するために用いられる機能
であり、例えばLCDを内蔵した表示装置において、PDPやCRTなどの異なる表示デバイスにおける見え方を再現することができる。また、デジタルシネマプロジェクタは、DLPやLCDなど方式の違いによって見え方が異なることが知られており、異なる方式における見え方を確認するためにもエミュレーションが利用される。さらにデジタルシネマプロジェクタでフィルムプロジェクタの見え方を再現する場合にもエミュレーションが利用される。
であり、例えばLCDを内蔵した表示装置において、PDPやCRTなどの異なる表示デバイスにおける見え方を再現することができる。また、デジタルシネマプロジェクタは、DLPやLCDなど方式の違いによって見え方が異なることが知られており、異なる方式における見え方を確認するためにもエミュレーションが利用される。さらにデジタルシネマプロジェクタでフィルムプロジェクタの見え方を再現する場合にもエミュレーションが利用される。
表示装置が行うエミュレーションについて、図1(A)および、図1(B)を参照しながら説明する。第一の実施形態に係る映像表示システムは、映像出力装置101、ケーブル102、表示装置103からなる。図1(A)は、映像出力装置101と、そのコントローラ(制御操作部)が一体型となっている例を示している。また、図1(B)は、映像出力装置101と、映像出力装置101を操作するためのコントローラ(制御操作部)104とが、分離している例を示している。
映像出力装置101は、デジタル映像を出力する装置であり、典型的にはデジタルビデオワークステーション等の映像編集装置である。映像出力装置101は、DCIや709等といった、映像制作で一般的に用いられている複数種類の規格の映像信号(画像信号)を出力することができる。また、映像出力装置101は、ガンマ補正や色温度の補正、色域の変換を行うことができる。これにより映像出力装置101は、最終的に成果物を上映する画像表示装置(以下、ターゲットディスプレイ)に適合した映像信号を出力することができる。
映像出力装置101が、本発明における画像出力装置である。
映像出力装置101は、デジタル映像を出力する装置であり、典型的にはデジタルビデオワークステーション等の映像編集装置である。映像出力装置101は、DCIや709等といった、映像制作で一般的に用いられている複数種類の規格の映像信号(画像信号)を出力することができる。また、映像出力装置101は、ガンマ補正や色温度の補正、色域の変換を行うことができる。これにより映像出力装置101は、最終的に成果物を上映する画像表示装置(以下、ターゲットディスプレイ)に適合した映像信号を出力することができる。
映像出力装置101が、本発明における画像出力装置である。
表示装置103は、映像出力装置101から出力された映像を表示する装置であり、本発明における模擬表示装置である。
映像編集に用いられる表示装置の多くは、ターゲットディスプレイをエミュレートするモードを備えている。編集に用いる表示装置を、ターゲットディスプレイをエミュレートするモードに切り替え、映像出力装置からターゲットディスプレイ用として出力された映像信号を入力することで、利用者は上映時と同じ見え方で映像を確認することができる。
表示装置103は、エミュレーションを行う際、ターゲットディスプレイに合わせたモードを選択する。当該モードのことを、エミュレーションモードと称する。
また、表示装置103は、エミュレーションを精度良く実行するために、所望の表示状態を得られるようなキャリブレーションを行う機能を有している。具体的には、テスト信号(カラーパッチなど)を画面に表示し、画面の表示特性データを取得する。そして、当該データを用いて初期状態からのずれ量を決定する。これにより、入力された映像を適切に補正することができ、エミュレーションの精度を保つことができる。
一般的に、表示装置においては3D−LUTを使用して映像のエミュレーションを行うことが知られており、表示装置103も、同様の手段によってエミュレーションを実行する。
映像編集に用いられる表示装置の多くは、ターゲットディスプレイをエミュレートするモードを備えている。編集に用いる表示装置を、ターゲットディスプレイをエミュレートするモードに切り替え、映像出力装置からターゲットディスプレイ用として出力された映像信号を入力することで、利用者は上映時と同じ見え方で映像を確認することができる。
表示装置103は、エミュレーションを行う際、ターゲットディスプレイに合わせたモードを選択する。当該モードのことを、エミュレーションモードと称する。
また、表示装置103は、エミュレーションを精度良く実行するために、所望の表示状態を得られるようなキャリブレーションを行う機能を有している。具体的には、テスト信号(カラーパッチなど)を画面に表示し、画面の表示特性データを取得する。そして、当該データを用いて初期状態からのずれ量を決定する。これにより、入力された映像を適切に補正することができ、エミュレーションの精度を保つことができる。
一般的に、表示装置においては3D−LUTを使用して映像のエミュレーションを行うことが知られており、表示装置103も、同様の手段によってエミュレーションを実行する。
ケーブル102は、映像出力装置101と表示装置103とを接続するケーブルであり、典型的には、双方向通信を行うことができるDisplayPortケーブルである。本実施形態
ではケーブルにDisplayPort規格のケーブルを使用するが、映像と同時にデータ伝送を行
うことができれば、他の規格を用いてもよい。
ではケーブルにDisplayPort規格のケーブルを使用するが、映像と同時にデータ伝送を行
うことができれば、他の規格を用いてもよい。
図2は、表示装置103における機能ブロック構成を表す図である。
表示装置103は、映像信号を変換する手段として、エミュレーション処理部201、ガンマ補正処理部202、色温度設定処理部203、色域補正処理部204を有している。また、入出力部211、制御部212、ユーザ操作部213を有している。
表示装置103は、映像信号を変換する手段として、エミュレーション処理部201、ガンマ補正処理部202、色温度設定処理部203、色域補正処理部204を有している。また、入出力部211、制御部212、ユーザ操作部213を有している。
まず、DisplayPortを介して入力された映像信号は、エミュレーション処理部201に
よって、色空間上の座標が変換される。次に、ガンマ補正処理部202によってガンマ補正が行われ、色温度設定処理部203によって色温度補正が行われる。最後に、色域補正処理部204によって、色域の変換が行われる。なお、機能ブロックによる説明はあくまで例示であり、必ずしもそれぞれの処理を個別に順次行う必要はない。
入出力部211は、接続されたケーブル102を通して、映像出力装置101との入出力を行う手段であり、本発明における設定通知手段および判定結果受信手段である。また、制御部212は、映像の変換処理を制御する手段である。ユーザ操作部213は、利用者からの入力を取得し、利用者に対して情報を提示する手段である。情報の提示は、必ずしも独立した表示装置を用いる必要は無く、例えばオンスクリーンディスプレイ(OSD)を用いてもよい。
よって、色空間上の座標が変換される。次に、ガンマ補正処理部202によってガンマ補正が行われ、色温度設定処理部203によって色温度補正が行われる。最後に、色域補正処理部204によって、色域の変換が行われる。なお、機能ブロックによる説明はあくまで例示であり、必ずしもそれぞれの処理を個別に順次行う必要はない。
入出力部211は、接続されたケーブル102を通して、映像出力装置101との入出力を行う手段であり、本発明における設定通知手段および判定結果受信手段である。また、制御部212は、映像の変換処理を制御する手段である。ユーザ操作部213は、利用者からの入力を取得し、利用者に対して情報を提示する手段である。情報の提示は、必ずしも独立した表示装置を用いる必要は無く、例えばオンスクリーンディスプレイ(OSD)を用いてもよい。
<エミュレーションモードとサブ設定>
次に、エミュレーションを行うための設定について説明する。
映像のエミュレーションを行う際は、まず、表示装置103側で、モード(エミュレーションモード)を選択する。図3は、各エミュレーションモードに対応する値を示したものである。例えば、DCIを選択した場合、ガンマ値が2.4、色温度が6300K、色域がDCIとなる。そして、映像出力装置101側で、DCIをターゲットとする映像信号を出力することで、表示装置上で所望の映像を確認することができる。
ここで、映像出力装置101からDCIフォーマットの映像信号が出力されていれば、表示装置103と映像出力装置101との間の設定が一致するため、所望のエミュレーション結果を得ることができる。しかし、映像出力装置101から709フォーマットの映像信号が出力されていると、表示装置103と映像出力装置101との間の設定が一致しないため、所望のエミュレーション結果を得ることができない。
次に、エミュレーションを行うための設定について説明する。
映像のエミュレーションを行う際は、まず、表示装置103側で、モード(エミュレーションモード)を選択する。図3は、各エミュレーションモードに対応する値を示したものである。例えば、DCIを選択した場合、ガンマ値が2.4、色温度が6300K、色域がDCIとなる。そして、映像出力装置101側で、DCIをターゲットとする映像信号を出力することで、表示装置上で所望の映像を確認することができる。
ここで、映像出力装置101からDCIフォーマットの映像信号が出力されていれば、表示装置103と映像出力装置101との間の設定が一致するため、所望のエミュレーション結果を得ることができる。しかし、映像出力装置101から709フォーマットの映像信号が出力されていると、表示装置103と映像出力装置101との間の設定が一致しないため、所望のエミュレーション結果を得ることができない。
映像のエミュレーションは、表示装置103に内蔵された3D−LUTを用いて行う。表示装置103が有するメモリ(不図示)には、あらかじめ各エミュレーションモードに対応する補正用の3D−LUTが記憶されており、選択されたエミュレーションモードに対応する3D−LUTが使用される。
また、表示装置103には、図3に対応するテーブルが記憶されており、エミュレーションモードが選択されると、対応する目標ガンマ値、目標色温度、色域が抽出される。これらの画像変換パラメータをサブ設定と呼ぶ。例えば、デバイスAが選択された場合、DCIに対応する3D−LUTデータと、2.35というガンマ値と、6300Kという色温度が抽出される。
サブ設定は、必ずしも一意な値が使用されるとは限らない。例えば、ITU−R BT.709やDCI規格の映像信号を扱う場合、表示装置の色温度設定は6500Kや9300Kなどが良く使用されるが、エミュレーション環境によっては、その中間の色温度が使用される場合がある。また、同様にガンマ設定は2.2乗特性や2.4乗特性などが良く使用されるが、環境によってはこれらと異なる特性が使用される場合がある。
なお、サブ設定(ガンマ値、色温度、色域)は、予め記憶されたデータからまとめて抽出してもよいし、利用者が個別に入力または選択してもよい。
なお、サブ設定(ガンマ値、色温度、色域)は、予め記憶されたデータからまとめて抽出してもよいし、利用者が個別に入力または選択してもよい。
次に、サブ設定を用いて、エミュレーション対象の表示装置と表示装置103との色のずれを補正する処理(キャリブレーション)を実行する。当該処理はイニシャライズ補正処理とも呼ばれる。イニシャライズ補正処理は、外部に接続されたコンピュータ上で動作するツールを併用するが、表示装置単体で実行可能な場合、単体で行ってもよい。
イニシャライズ補正処理を行う場合、表示装置103の画面上に、初期状態からのずれ量を計測するためのテスト信号(カラーパッチなど)を表示し、色特性データを取得する
。そして、当該測定結果を基に、標準状態からのずれ量を算出し、エミュレーションに用いる3D−LUTデータを補正する。これにより、表示精度を保つための補正を行うことができる。
。そして、当該測定結果を基に、標準状態からのずれ量を算出し、エミュレーションに用いる3D−LUTデータを補正する。これにより、表示精度を保つための補正を行うことができる。
ただし、このようなイニシャライズ補正処理は、外部のツールと表示装置とを連携させ、テスト信号の表示と色特性データの取得を繰り返すため、短時間で行うことができない。イニシャライズ補正処理は、ターゲットとなるデバイスにもよるが、数分から数時間かかることもある。
ここで、使用者が選択ないし入力したサブ設定と、映像出力装置101に設定された値との間にミスマッチがあると、正しい色を表示することができなくなる。よって、利用者は、エミュレーションを開始する前に、双方の設定が一致しているかを確認しなければならない。また、エミュレーション開始後に設定のミスマッチに気付いた場合は、イニシャライズ補正処理を再度行わなければならない。
本実施形態に係る映像出力システムは、表示装置が、映像出力装置に対して、現在なされている設定を通知することで、事前にこのミスマッチを発見することができる。
ここで、使用者が選択ないし入力したサブ設定と、映像出力装置101に設定された値との間にミスマッチがあると、正しい色を表示することができなくなる。よって、利用者は、エミュレーションを開始する前に、双方の設定が一致しているかを確認しなければならない。また、エミュレーション開始後に設定のミスマッチに気付いた場合は、イニシャライズ補正処理を再度行わなければならない。
本実施形態に係る映像出力システムは、表示装置が、映像出力装置に対して、現在なされている設定を通知することで、事前にこのミスマッチを発見することができる。
<設定の通知方法>
次に、表示装置103が、映像出力装置101に対して、現在なされている設定を通知する方法について説明する。図4は、映像出力装置101が有しているDisplayPortトラ
ンスミッタ301と、表示装置103が有しているDisplayPortレシーバ302との間の
接続を示す図である。DisplayPortは双方向通信に対応した映像インタフェース規格であ
り、トランスミッタとレシーバがデータ通信を行うことができる。DisplayPortレシーバ
302および不揮発メモリ306は、入出力部211に内蔵されている。
DisplayPortは、主として三種類の伝送路で構成されている。LANEは映像信号の伝送路
である。また、AUX_CHはデータ通信用の伝送路であり、EDID(Extended Display Identification Data)を伝送することができる。EDIDとは、対応する映像フォーマットを機器間で伝送するためのデータであり、これを伝送することで、送出可能な映像信号の種類を認識することができる。本実施形態では、EDIDデータを用いて、機器間の設定の不一致を検出する。また、HotPlugDetectは、機器が接続されたことを検出するための信号線である。
次に、表示装置103が、映像出力装置101に対して、現在なされている設定を通知する方法について説明する。図4は、映像出力装置101が有しているDisplayPortトラ
ンスミッタ301と、表示装置103が有しているDisplayPortレシーバ302との間の
接続を示す図である。DisplayPortは双方向通信に対応した映像インタフェース規格であ
り、トランスミッタとレシーバがデータ通信を行うことができる。DisplayPortレシーバ
302および不揮発メモリ306は、入出力部211に内蔵されている。
DisplayPortは、主として三種類の伝送路で構成されている。LANEは映像信号の伝送路
である。また、AUX_CHはデータ通信用の伝送路であり、EDID(Extended Display Identification Data)を伝送することができる。EDIDとは、対応する映像フォーマットを機器間で伝送するためのデータであり、これを伝送することで、送出可能な映像信号の種類を認識することができる。本実施形態では、EDIDデータを用いて、機器間の設定の不一致を検出する。また、HotPlugDetectは、機器が接続されたことを検出するための信号線である。
図5は、映像出力装置101が表示装置103で表示可能な映像フォーマットを検出する際の通信シーケンスを表す図である。まず、レシーバが、HotPlugDetectの信号レベル
をHighに設定する。トランスミッタ301はHotPlugDetectがHighになったことを検出す
ると、レシーバ302へEDIDデータの読み出し要求を送信する。レシーバ302は、前記要求を受信すると、不揮発メモリ306からEDIDデータを読み出してトランスミッタ301へ送信する。これにより、映像出力装置101が、送出可能な映像信号の種類を認識することができる。
をHighに設定する。トランスミッタ301はHotPlugDetectがHighになったことを検出す
ると、レシーバ302へEDIDデータの読み出し要求を送信する。レシーバ302は、前記要求を受信すると、不揮発メモリ306からEDIDデータを読み出してトランスミッタ301へ送信する。これにより、映像出力装置101が、送出可能な映像信号の種類を認識することができる。
ここでは、送信されるEDIDデータのReserve領域を用いて、設定情報を送信する。図6
は、Reserve領域のフォーマット例である。本実施形態で用いるReserve領域は8ビットであるため、本例では、上位から3ビットをガンマ値、中間3ビットを色温度、下位2ビットを色域として割り当てている。ここで割り当てる値は、ガンマ値や色温度そのものではなく、対応する値を示す識別子である。例えば、0x01がγ=2.2を、0x02がγ=2.4を表す。また、全てのビットが1である場合、予め規定された値ではなく、利用者によって変更された値である旨を表す。例えば、上位3ビットが全て1である場合、ガンマ設定がカスタム値に変更されていることを意味する。
このReserve領域を用いて送信される情報が、本発明における特性情報である。
は、Reserve領域のフォーマット例である。本実施形態で用いるReserve領域は8ビットであるため、本例では、上位から3ビットをガンマ値、中間3ビットを色温度、下位2ビットを色域として割り当てている。ここで割り当てる値は、ガンマ値や色温度そのものではなく、対応する値を示す識別子である。例えば、0x01がγ=2.2を、0x02がγ=2.4を表す。また、全てのビットが1である場合、予め規定された値ではなく、利用者によって変更された値である旨を表す。例えば、上位3ビットが全て1である場合、ガンマ設定がカスタム値に変更されていることを意味する。
このReserve領域を用いて送信される情報が、本発明における特性情報である。
一方、EDIDデータを取得した映像出力装置101は、Reserve領域を抽出し、対応する
ガンマ値、色温度、色域が、現在の映像出力設定に適合しているかを判断する。もし、適
合していない場合は、設定のミスマッチが発生している旨を、DisplayPort経由で表示装
置103に対して通知し、表示装置103がエラー表示を行う。これにより、表示装置103の設定と映像出力装置101の設定が一致していないことを利用者に通知することができる。なお、DisplayPort経由で通知を送信できない場合、例えばネットワークケーブ
ルなど、他の手段を用いて通知を行ってもよい。
ガンマ値、色温度、色域が、現在の映像出力設定に適合しているかを判断する。もし、適
合していない場合は、設定のミスマッチが発生している旨を、DisplayPort経由で表示装
置103に対して通知し、表示装置103がエラー表示を行う。これにより、表示装置103の設定と映像出力装置101の設定が一致していないことを利用者に通知することができる。なお、DisplayPort経由で通知を送信できない場合、例えばネットワークケーブ
ルなど、他の手段を用いて通知を行ってもよい。
<処理フローチャート>
次に、以上に説明した処理を行うための表示装置103の処理フローチャートを、図7を参照しながら説明する。
まず、利用者が、ユーザ操作部213を通して、所望するエミュレーションモードを入力する(ステップS701)。エミュレーションモードは、画面上に表示するメニュー(オンスクリーンディスプレイ)などによって複数の中から選択してもよいし、画面とは別個に設けられた入力装置を用いて入力または選択してもよい。
次に、利用者が、ユーザ操作部213を通して、サブ設定として、所望する色温度、ガンマ特性、色域を入力する(ステップS702)。サブ設定は、サブメニュー画面にて入力してもよいし、画面とは別個に設けられた入力装置を用いて入力してもよい。また、予め記憶された設定値がある場合は、入力に基づいて当該設定値を選択してもよい。
次に、入力された設定内容を映像出力装置101に通知する(ステップS703)。具体的には、制御部212がユーザ操作部213からサブ設定を取得し、入出力部211を介してEDID情報にデータを書き込んだのち、前述した処理を実行する。なお、本実施形態では表示装置103がHotPlugDetectを用いて映像出力装置101に対して通知を行って
いるが、映像出力装置が表示装置に対してポーリングを行ってデータを取得するようにしてもよい。
次に、以上に説明した処理を行うための表示装置103の処理フローチャートを、図7を参照しながら説明する。
まず、利用者が、ユーザ操作部213を通して、所望するエミュレーションモードを入力する(ステップS701)。エミュレーションモードは、画面上に表示するメニュー(オンスクリーンディスプレイ)などによって複数の中から選択してもよいし、画面とは別個に設けられた入力装置を用いて入力または選択してもよい。
次に、利用者が、ユーザ操作部213を通して、サブ設定として、所望する色温度、ガンマ特性、色域を入力する(ステップS702)。サブ設定は、サブメニュー画面にて入力してもよいし、画面とは別個に設けられた入力装置を用いて入力してもよい。また、予め記憶された設定値がある場合は、入力に基づいて当該設定値を選択してもよい。
次に、入力された設定内容を映像出力装置101に通知する(ステップS703)。具体的には、制御部212がユーザ操作部213からサブ設定を取得し、入出力部211を介してEDID情報にデータを書き込んだのち、前述した処理を実行する。なお、本実施形態では表示装置103がHotPlugDetectを用いて映像出力装置101に対して通知を行って
いるが、映像出力装置が表示装置に対してポーリングを行ってデータを取得するようにしてもよい。
次に、映像出力装置101が、取得したEDID情報に基づいて、出力対象の映像が、表示装置の現在の設定に適合するものであるか否かを判定する。判定結果は、入出力部211を介して表示装置103に通知される(ステップS704)。
一方、制御部212は、判定結果を取得し(ステップS705)、「適合」であった場合はイニシャライズ補正処理(キャリブレーション)を実行する(ステップS706)。また、「不適合」であった場合は、ユーザ操作部213を通して、表示装置の設定と映像出力装置の設定とが一致していない旨の通知を利用者に対して行う(ステップS707)。この通知は、例えばオンスクリーンディスプレイ等を用いて行う。
なお、「不適合」である場合とは、例えば、表示装置側で選択されたエミュレーションモードに対して、映像出力装置側にける、ガンマ値、色温度、色域のうちの少なくとも1つ以上の設定が異なっているような場合である。例えば、表示装置側で、ガンマ値を2.4、色温度を6300K、色域をDCIと設定した場合であって、映像出力装置において、ガンマ値が2.2、色温度が9300K、色域が709と設定されている場合、「不適合」であると判定される。この場合、表示装置の設定と映像出力装置の設定とが一致していない旨の通知がなされる。
ただし、ガンマ値、色温度、色域が正確に一致していない場合であっても、その差分が許容範囲内であれば「適合」であると判定するようにしてもよい。例えば、映像出力装置側において、ガンマ値が2.35、色温度が9300K、色域が709で出力設定されている場合に、「適合」であると判定するようにしてもよい。
一方、制御部212は、判定結果を取得し(ステップS705)、「適合」であった場合はイニシャライズ補正処理(キャリブレーション)を実行する(ステップS706)。また、「不適合」であった場合は、ユーザ操作部213を通して、表示装置の設定と映像出力装置の設定とが一致していない旨の通知を利用者に対して行う(ステップS707)。この通知は、例えばオンスクリーンディスプレイ等を用いて行う。
なお、「不適合」である場合とは、例えば、表示装置側で選択されたエミュレーションモードに対して、映像出力装置側にける、ガンマ値、色温度、色域のうちの少なくとも1つ以上の設定が異なっているような場合である。例えば、表示装置側で、ガンマ値を2.4、色温度を6300K、色域をDCIと設定した場合であって、映像出力装置において、ガンマ値が2.2、色温度が9300K、色域が709と設定されている場合、「不適合」であると判定される。この場合、表示装置の設定と映像出力装置の設定とが一致していない旨の通知がなされる。
ただし、ガンマ値、色温度、色域が正確に一致していない場合であっても、その差分が許容範囲内であれば「適合」であると判定するようにしてもよい。例えば、映像出力装置側において、ガンマ値が2.35、色温度が9300K、色域が709で出力設定されている場合に、「適合」であると判定するようにしてもよい。
以上説明したように、第一の実施形態に係る映像表示システムでは、表示装置が映像出力装置に対してその設定状態を通知することで、双方の設定のミスマッチを検出し、利用者に通知することができる。設定のミスマッチが発生した場合、正しいエミュレーション結果を得ることができなくなるため、映像の品質を確保することが難しくなるが、本実施形態に係る映像表示システムでは、これを防ぐことができる。また、設定が一致していない状態でイニシャライズ補正処理を実行してしまうことを防ぐことができ、時間のロスを
減らすことができる。
減らすことができる。
(第一の実施形態の変形例)
第一の実施形態では、設定のミスマッチが発生した場合、その旨を通知することで利用者に対して設定の修正を促したが、映像出力装置101内にて映像を補正することでミスマッチの解消が可能である場合、映像出力装置側で映像の変換を行うようにしてもよい。
例えば、ステップS703を実行した結果、設定が一致していなかった場合、映像出力装置101が、出力映像の設定を変更する旨のメッセージを表示装置103に送信し、設定変更が完了した後でステップS706の処理に移行する。また、適合する形式に変更することができなかった場合、ステップS707の処理に移行する。
映像出力装置101側で映像を補正することでミスマッチの解消が可能な場合、本変形例のようにすることで、処理を中断させずにエミュレーションを続行することができるようになる。
第一の実施形態では、設定のミスマッチが発生した場合、その旨を通知することで利用者に対して設定の修正を促したが、映像出力装置101内にて映像を補正することでミスマッチの解消が可能である場合、映像出力装置側で映像の変換を行うようにしてもよい。
例えば、ステップS703を実行した結果、設定が一致していなかった場合、映像出力装置101が、出力映像の設定を変更する旨のメッセージを表示装置103に送信し、設定変更が完了した後でステップS706の処理に移行する。また、適合する形式に変更することができなかった場合、ステップS707の処理に移行する。
映像出力装置101側で映像を補正することでミスマッチの解消が可能な場合、本変形例のようにすることで、処理を中断させずにエミュレーションを続行することができるようになる。
(第二の実施形態)
前述した実施形態では、DisplayPortケーブルを用いて送受信されるEDID情報のうち、Reserve領域を使用して設定情報を伝送した。しかし、当該領域のサイズは8ビットと短いため、予め定められた値しか表現することができない。すなわち、映像出力装置側で映像を補正することができる場合であっても、利用者が任意の値を設定していた場合は、具体的な値を伝送することができないため、補正を行うことができなかった。
これに対して第二の実施形態では、DisplayPortケーブルに加えて、ネットワークケー
ブルを用いて表示装置103と映像出力装置101を接続し、より詳細な情報を伝送する実施形態である。
前述した実施形態では、DisplayPortケーブルを用いて送受信されるEDID情報のうち、Reserve領域を使用して設定情報を伝送した。しかし、当該領域のサイズは8ビットと短いため、予め定められた値しか表現することができない。すなわち、映像出力装置側で映像を補正することができる場合であっても、利用者が任意の値を設定していた場合は、具体的な値を伝送することができないため、補正を行うことができなかった。
これに対して第二の実施形態では、DisplayPortケーブルに加えて、ネットワークケー
ブルを用いて表示装置103と映像出力装置101を接続し、より詳細な情報を伝送する実施形態である。
図8は、第二の実施形態における、映像表示システムのシステム構成を表す図である。
第二の実施形態では、映像出力装置101と表示装置103との間が、映像伝送用のケーブル102に加え、ネットワークケーブル104で接続されている。本実施形態では、映像伝送用のケーブル102には、第一の実施形態と同様にDisplayPortを用いる。
図9は、第二の実施形態に係る、表示装置103の機能ブロック構成を表す図である。第二の実施形態に係る表示装置103は、LAN通信制御部214を有しているという点において第一の実施形態と相違する。LAN通信制御部214は、ネットワークインタフェースを経由して情報を入出力する手段であり、本発明における補正データ送信手段である。他の構成は、第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態では、映像出力装置101と表示装置103との間が、映像伝送用のケーブル102に加え、ネットワークケーブル104で接続されている。本実施形態では、映像伝送用のケーブル102には、第一の実施形態と同様にDisplayPortを用いる。
図9は、第二の実施形態に係る、表示装置103の機能ブロック構成を表す図である。第二の実施形態に係る表示装置103は、LAN通信制御部214を有しているという点において第一の実施形態と相違する。LAN通信制御部214は、ネットワークインタフェースを経由して情報を入出力する手段であり、本発明における補正データ送信手段である。他の構成は、第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態に係る映像出力システムが行う処理について、処理フローチャート図である図10を参照しながら説明する。
ステップS1001〜S1004の処理は、第一の実施形態におけるステップS701〜S704と同様であるため、詳細な説明は省略する。ステップS1004では、表示装置103が、映像出力装置101から判定結果を受信する。
ステップS1005では、ステップS1004で受信した判定結果にかかわらず、表示装置103がイニシャライズ補正処理を起動する。
ステップS1001〜S1004の処理は、第一の実施形態におけるステップS701〜S704と同様であるため、詳細な説明は省略する。ステップS1004では、表示装置103が、映像出力装置101から判定結果を受信する。
ステップS1005では、ステップS1004で受信した判定結果にかかわらず、表示装置103がイニシャライズ補正処理を起動する。
ステップS1006では、表示装置103が、受信した結果を判定し、「適合」であった場合、処理を終了する。一方、受信した結果が「不適合」であった場合、ネットワークケーブル104を介して、映像出力装置101に対して補正データを送信する(ステップS1007)。
補正データとは、表示装置側のエミュレーション設定と映像出力装置側の出力設定とを適合させるためのデータである。具体的には、映像出力装置101側で映像のガンマ補正、色温度補正、色域の変換などを行うためのデータであり、第二の特性情報である。典型的には、ガンマ補正を行う場合は1次元のルックアップテーブル(1D−LUT)、色温
度を補正する場合は白色点の座標値である。また、色域の変換を行う場合は3次元のルックアップテーブル(3D−LUT)である。ただし、これ以外のデータを用いて映像の補正を行うようにしてもよい。
そして、映像出力装置101が、補正データを受信し、当該補正データを用いて映像の変換処理(本発明における第二の変換ステップ)を行い、表示装置103に対して変換後の映像を出力する。
補正データとは、表示装置側のエミュレーション設定と映像出力装置側の出力設定とを適合させるためのデータである。具体的には、映像出力装置101側で映像のガンマ補正、色温度補正、色域の変換などを行うためのデータであり、第二の特性情報である。典型的には、ガンマ補正を行う場合は1次元のルックアップテーブル(1D−LUT)、色温
度を補正する場合は白色点の座標値である。また、色域の変換を行う場合は3次元のルックアップテーブル(3D−LUT)である。ただし、これ以外のデータを用いて映像の補正を行うようにしてもよい。
そして、映像出力装置101が、補正データを受信し、当該補正データを用いて映像の変換処理(本発明における第二の変換ステップ)を行い、表示装置103に対して変換後の映像を出力する。
第一の実施形態では、設定の伝送に用いることができる領域が小さいため、予めプリセットされた値が利用者によって任意の値に変更されていた場合、映像出力装置側では対応することができなかった。これに対して、第二の実施形態では、補正データを装置間で伝送することで、どのような値が表示装置側で設定されている場合であっても、映像出力装置側で映像の補正を行うことができる。
(第三の実施形態)
表示装置がACES規格に対応している場合、表示装置に、ACESのIIFに規定されている基準レンダリング変換処理(RRT:Reference Rendering
Transform)や、出力デバイス変換処理(ODT:Output Devic
e Transform)が実装されている場合がある。RRTおよびODTは、出力先デバイスに合わせて適用する映像変換処理であり、典型的には3D−LUTを用いた変換処理として実装されている。
第二の実施形態では、映像出力装置101がLUTを用いて映像の変換を行うことで設定のミスマッチを解消した。これに対して第三の実施形態は、表示装置103が、RRTおよびODTを実行することによって設定のミスマッチを解消する実施形態である。
表示装置がACES規格に対応している場合、表示装置に、ACESのIIFに規定されている基準レンダリング変換処理(RRT:Reference Rendering
Transform)や、出力デバイス変換処理(ODT:Output Devic
e Transform)が実装されている場合がある。RRTおよびODTは、出力先デバイスに合わせて適用する映像変換処理であり、典型的には3D−LUTを用いた変換処理として実装されている。
第二の実施形態では、映像出力装置101がLUTを用いて映像の変換を行うことで設定のミスマッチを解消した。これに対して第三の実施形態は、表示装置103が、RRTおよびODTを実行することによって設定のミスマッチを解消する実施形態である。
図11は、第三の実施形態に係る表示装置103の機能ブロック構成を表す図である。
第三の実施形態に係る表示装置103は、ガンマ補正処理部202、色温度設定処理部203、色域補正処理部204のかわりに、RRT処理部206およびODT処理部207を有しているという点において第一の実施形態と相違する。
また、制御部212が、エミュレーション制御部212AおよびRRT/ODT制御部212Bに分かれているという点において第一の実施形態と相違する。エミュレーション制御部212Aは、エミュレーション処理を制御する手段であり、RRT/ODT制御部は、RRTおよびODTを制御する手段である。
入力された映像信号は、エミュレーション処理部201でエミュレーション処理が施された後、RRT処理部206でRRTが、ODT処理部207でODTが施され、所望の映像として出力される。
RRT処理部206およびODT処理部207が、本発明における画像変換手段である。また、ユーザ操作部213が本発明における設定取得手段である。
第三の実施形態に係る表示装置103は、ガンマ補正処理部202、色温度設定処理部203、色域補正処理部204のかわりに、RRT処理部206およびODT処理部207を有しているという点において第一の実施形態と相違する。
また、制御部212が、エミュレーション制御部212AおよびRRT/ODT制御部212Bに分かれているという点において第一の実施形態と相違する。エミュレーション制御部212Aは、エミュレーション処理を制御する手段であり、RRT/ODT制御部は、RRTおよびODTを制御する手段である。
入力された映像信号は、エミュレーション処理部201でエミュレーション処理が施された後、RRT処理部206でRRTが、ODT処理部207でODTが施され、所望の映像として出力される。
RRT処理部206およびODT処理部207が、本発明における画像変換手段である。また、ユーザ操作部213が本発明における設定取得手段である。
第三の実施形態に係る表示装置103の処理フローチャートを、図12を参照しながら説明する。
ステップS1201〜S1202については、第一の実施形態におけるステップS701〜S702と同様であるため、詳細な説明は省略する。
エミュレーションモードおよびサブ設定が選択されると、ユーザ操作部213が、サブ設定の内容をRRT/ODT制御部212Bに通知する(ステップS1203)。
次に、ステップS1204で、RRT/ODT制御部212Bが、選択されたエミュレーションモードと、保持しているRRT/ODTデータが適合しているかを判定する。この結果(ステップS1205)、適合していた場合は処理を終了させ、適合していなかった場合は、イニシャライズ補正処理を起動して、適合するRRT/ODTデータを生成する(ステップS1206)。
ここで、RRT処理は、ACESデータを、ある理想化された表示デバイスに適合した
OCES(Output Color Encoding Specification)データに変換する基準レンダリング変換処理である。例えば、1D−LUTおよび3D−LUTを用いた階調変換処理や色補正処理等が含まれる。また、ODT処理は、RRT処理されたOCESデータを出力デバイスに応じて変換する出力デバイス変換処理である。例えば、1D−LUTを用いた階調変換処理や色空間変換処理等が含まれる。RRT/ODTデータとは、RRT処理とODT処理に用いられる1D−LUTや3D−LUT形式のデータである。
ステップS1201〜S1202については、第一の実施形態におけるステップS701〜S702と同様であるため、詳細な説明は省略する。
エミュレーションモードおよびサブ設定が選択されると、ユーザ操作部213が、サブ設定の内容をRRT/ODT制御部212Bに通知する(ステップS1203)。
次に、ステップS1204で、RRT/ODT制御部212Bが、選択されたエミュレーションモードと、保持しているRRT/ODTデータが適合しているかを判定する。この結果(ステップS1205)、適合していた場合は処理を終了させ、適合していなかった場合は、イニシャライズ補正処理を起動して、適合するRRT/ODTデータを生成する(ステップS1206)。
ここで、RRT処理は、ACESデータを、ある理想化された表示デバイスに適合した
OCES(Output Color Encoding Specification)データに変換する基準レンダリング変換処理である。例えば、1D−LUTおよび3D−LUTを用いた階調変換処理や色補正処理等が含まれる。また、ODT処理は、RRT処理されたOCESデータを出力デバイスに応じて変換する出力デバイス変換処理である。例えば、1D−LUTを用いた階調変換処理や色空間変換処理等が含まれる。RRT/ODTデータとは、RRT処理とODT処理に用いられる1D−LUTや3D−LUT形式のデータである。
このように、表示装置側でRRT/ODTを行うことができる場合には、本実施例のように表示装置内で変換処理を行うことで、映像出力装置との設定のミスマッチを解消することができる。
なお、本実施形態では、RRT処理部206とODT処理部207を分けて記載したが、RRT処理部206とODT処理部207を合わせて一つの処理ブロックとして実装してもよい。この場合、必要となる補整用3D−LUTは一つとなる。
また、本実施形態では、RRT/ODTによって映像の変換を行ったが、映像がACES規格に準拠したものではない場合、他の方法によって変換を行ってもよい。またその際は、映像の変換に必要な情報を映像出力装置101から取得するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、RRT処理部206とODT処理部207を分けて記載したが、RRT処理部206とODT処理部207を合わせて一つの処理ブロックとして実装してもよい。この場合、必要となる補整用3D−LUTは一つとなる。
また、本実施形態では、RRT/ODTによって映像の変換を行ったが、映像がACES規格に準拠したものではない場合、他の方法によって変換を行ってもよい。またその際は、映像の変換に必要な情報を映像出力装置101から取得するようにしてもよい。
(変形例)
なお、各実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。例えば、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む、映像表示システムとして実施することもできる。また、映像表示システムの制御方法として実施することもできる。また、映像出力装置や表示装置を有する、その他の装置として実施することもできる。また、映像表示装置単体として実施することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
なお、各実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。例えば、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む、映像表示システムとして実施することもできる。また、映像表示システムの制御方法として実施することもできる。また、映像出力装置や表示装置を有する、その他の装置として実施することもできる。また、映像表示装置単体として実施することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、第一および第二の実施形態では、表示装置103が、映像出力装置101に対して設定を通知し、映像出力装置101が、当該設定と出力対象の映像が適合するかを判定したが、当該判定を、表示装置103側で行うようにしてもよい。
この場合、例えば、ステップS703にて、映像出力装置101が、出力対象の映像に関するパラメータを表示装置103に通知し、ステップS704にて、表示装置103が、現在の設定と取得したパラメータとを比較し、適合判定を行ってもよい。出力対象の映像に関するパラメータは、図6に示したフォーマットを用いて、DisplayPort経由で通知
することができる。データ通信用の伝送路は双方向通信が可能なため、このような変形も可能である。また、この場合、表示装置103から映像出力装置101に対して設定情報を通知する必要は無い。
この場合、例えば、ステップS703にて、映像出力装置101が、出力対象の映像に関するパラメータを表示装置103に通知し、ステップS704にて、表示装置103が、現在の設定と取得したパラメータとを比較し、適合判定を行ってもよい。出力対象の映像に関するパラメータは、図6に示したフォーマットを用いて、DisplayPort経由で通知
することができる。データ通信用の伝送路は双方向通信が可能なため、このような変形も可能である。また、この場合、表示装置103から映像出力装置101に対して設定情報を通知する必要は無い。
また、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施形態の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施形態の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。
この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
101・・・映像出力装置、103・・・表示装置、211・・・入出力部、212・・・制御部、213・・・ユーザ操作部
Claims (19)
- 複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、
前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、からなり、
前記模擬表示装置は、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知手段を有し、
前記画像出力装置は、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定手段を有する
ことを特徴とする、画像表示システム。 - 前記画像出力装置は、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記設定通知手段から取得した特性情報に基づいて前記出力対象の画像信号を変換する
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示システム。 - 前記判定手段は、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記模擬表示装置に対して通知を行い、前記模擬表示装置は、当該通知に基づいて、前記画像出力装置から出力される画像信号が現在の設定と適合しない旨を利用者に通知する
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示システム。 - 前記模擬表示装置は、前記特性情報よりも詳細な情報である第二の特性情報を前記画像出力装置に送信する補正データ送信手段をさらに有し、
前記画像出力装置は、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記表示装置から前記第二の特性情報を取得し、当該第二の特性情報を用いて出力対象の画像信号を変換する
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示システム。 - 前記特性情報は、前記模擬表示装置がエミュレーションに用いる目標色温度、目標ガンマ値、色域の少なくともいずれかを表す情報を含む
ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示システム。 - 複数種類の画像表示装置に適合する画像信号を出力する画像出力装置と、
前記複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置である模擬表示装置と、
を有する画像表示システムの制御方法であって、
前記模擬表示装置が、当該模擬表示装置に設定された、エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、
前記画像出力装置が、取得した前記特性情報に基づいて、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合するか否かを判定する判定ステップと、を含む
ことを特徴とする、画像表示システムの制御方法。 - 出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記画像出力装置が、前記表示装置から取得した特性情報に基づいて前記出力対象の画像信号を変換する変換ステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項6に記載の画像表示システムの制御方法。 - 前記判定ステップでは、出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記模擬表示装置に対して通知を行い、
当該通知に基づいて、前記模擬表示装置が、前記画像出力装置から出力される画像信号
が現在の設定と適合しない旨を利用者に通知する通知ステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項6に記載の画像表示システムの制御方法。 - 前記模擬表示装置が、前記特性情報よりも詳細な情報である第二の特性情報を前記画像出力装置に送信する補正データ送信ステップと、
出力対象の画像信号が前記模擬表示装置の設定と適合しない場合に、前記画像出力装置が、前記表示装置から前記第二の特性情報を取得し、当該第二の特性情報を用いて出力対象の画像信号を変換する第二の変換ステップと、をさらに含む
ことを特徴とする、請求項6に記載の画像表示システムの制御方法。 - 前記特性情報は、前記模擬表示装置がエミュレーションに用いる目標色温度、目標ガンマ値、色域の少なくともいずれかを表す情報からなる
ことを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の画像表示システムの制御方法。 - 画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、
エミュレーションに利用する画像変換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知手段と、
前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信手段と、
前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする、画像表示装置。 - 前記画像出力装置が画像信号を変換するために用いる情報である、第二の特性情報を前記画像出力装置に送信する補正データ送信手段をさらに有する
ことを特徴とする、請求項11に記載の画像表示装置。 - 前記特性情報は、自装置がエミュレーションに用いる目標色温度、目標ガンマ値、色域の少なくともいずれかを表す情報を含む
ことを特徴とする、請求項11または12に記載の画像表示装置。 - 画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置であって、
前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定手段と、
前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする、画像表示装置。 - 画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、
エミュレーションに利用する画像変換パラメータである特性情報を、前記画像出力装置に通知する設定通知ステップと、
前記画像出力装置から、前記画像信号と前記画像変換パラメータとが適合するか否かを示す情報を受信する判定結果受信ステップと、
前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しない場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする、画像表示装置の制御方法。 - 前記画像出力装置が画像信号を変換するために用いる情報である、第二の特性情報を前記画像出力装置に送信する補正データ送信ステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項15に記載の画像表示装置の制御方法。 - 前記特性情報は、自装置がエミュレーションに用いる目標色温度、目標ガンマ値、色域の少なくともいずれかを表す情報を含む
ことを特徴とする、請求項15または16に記載の画像表示装置の制御方法。 - 画像出力装置から画像信号を取得し、複数種類の画像表示装置のうちいずれかの特性をエミュレートする画像表示装置の制御方法であって、
前記画像出力装置から、前記画像信号の特性を表すパラメータを受信し、当該パラメータと、自装置がエミュレーションに用いる画像変換パラメータとが適合するか否かを判定する判定ステップと、
前記画像出力装置から取得した画像信号が、前記画像変換パラメータと適合しないと判定された場合に、その旨を利用者に通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする、画像表示装置の制御方法。 - ACES規格の画像信号を受信し、複数種類の画像表示装置の特性をエミュレートする機能を有する画像表示装置であって、
エミュレーションに用いる画像変換パラメータである特性情報を取得する設定取得手段と、
前記特性情報を用いて、基準レンダリング変換処理(RRT)および出力デバイス変換処理(ODT)を行う画像変換手段と、を有する
ことを特徴とする、画像表示装置。
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