JP2015108602A - 形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物製造方法、及び形状測定プログラム - Google Patents

形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物製造方法、及び形状測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】パターン光の強度を制御することにより、撮像部の性能を生かす形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物製造方法及び形状測定プログラムを提供する。【解決手段】被測定物2にパターン光100を投光する投光部10と、パターン光100が投光された被測定物2を撮像する撮像部50と、被測定物2までの距離に応じてパターン光100の強度を制御する制御部60と、パターン光100が投光された被測定物2の画像から被測定物2の3次元形状を求める演算部60とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物製造方法、及び形状測定プログラムに関する。
被測定物の3次元形状を測定する手法として位相シフト法が知られている。この位相シフト法を用いた形状測定装置は、投光部、撮像部、及び演算部を備えている。この投光部は、正弦波状の光強度の分布を有する縞状の光(以下、パターン光という。)を被測定物に投光するとともに、初期位相を例えばπ/2ずつ4回シフトさせる。撮像部は投光部の位置と異なる位置に配置されている。この撮像部は、縞の初期位相が0、π/2、π、3π/2のパターン光が投光された状態で、それぞれ被測定物を撮像する。演算部は、撮像部が撮像した4つの画像における各画素の輝度データを所定の演算式に当てはめ、被測定物の面形状に応じた各画素における初期位相0の縞の位相を求める。そして、演算部は、三角測量の原理を利用して、各画素における縞の位相から被測定物の3次元座標データを算出する。
この位相シフト法を利用した装置は、例えば、特許文献1に開示されている。この装置は、位相シフト法を用いて被測定物の3次元形状を測定する。そして、この装置は、被測定物の3次元形状に基づいて被測定物の欠陥検査を行う。
米国特許出願公開第2012/0236318号明細書
投光部からパターン光が被測定物に対して投光された場合、パターン光が照射された被測定物の面の明るさ(照度)は、投光部から被測定物の面までの距離の2乗に反比例する。このため、被測定物の面において投光部からの距離が異なる場合は、その面内において明るさの差が生じてしまう。明るさの差が撮像部の許容範囲を超えると、撮像部の性能を十分に生かすことができず、被測定物の形状測定に影響が生じる。
本発明の態様では、パターン光の強度を制御することにより、撮像部の性能を生かすことを目的とする。
本発明の第1態様によれば、被測定物にパターン光を投光する投光部と、パターン光が投光された被測定物を撮像する撮像部と、被測定物までの距離に応じてパターン光の強度を制御する制御部と、パターン光が投光された被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算部とを有する形状測定装置が提供される。
本発明の第2態様によれば、被測定物にパターン光と参照光とを投光する投光部と、パターン光と参照光とが投光された被測定物を撮像する撮像部と、被測定物に参照光が投光されたときの反射率に応じてパターン光の強度を制御する制御部と、パターン光が投光された被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算部とを有する形状測定装置が提供される。
本発明の第3態様によれば、構造物の形状に関する設計情報を作製する設計装置と、設計情報に基づいて構造物を作製する成形装置と、作製された構造物の形状を測定する請求項1から9のいずれか一項に記載の形状測定装置と、形状測定装置によって得られた構造物の形状に関する形状情報と設計情報とを比較する検査装置と、を含む構造物製造システムが提供される。
本発明の第4態様によれば、被測定物にパターン光を投光することと、パターン光が投光された被測定物を撮像することと、被測定物までの距離に応じてパターン光の強度を制御することと、パターン光が投光された被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求めることとを含む形状測定方法が提供される。
本発明の第5態様によれば、被測定物にパターン光と参照光とを投光することと、パターン光と参照光とが投光された被測定物を撮像することと、被測定物に参照光が投光されたときの反射率に応じてパターン光の強度を制御することと、パターン光が投光された被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求めることとを含む形状測定方法が提供される。
本発明の第6態様によれば、構造物の形状に関する設計情報を作製することと、設計情報に基づいて構造物を作製することと、作製された構造物の形状を請求項11または請求項12に記載の形状測定方法で測定することと、形状測定方法によって得られた構造物の形状に関する形状情報と設計情報とを比較することと、を含む構造物製造方法が提供される。
本発明の第7態様によれば、被測定物にパターン光を投光する投光部と、パターン光が投光された被測定物を撮像する撮像部とを備えた形状測定装置のコンピュータに、被測定物までの距離に応じてパターン光の強度を制御する制御処理と、パターン光が投光された被測定物の画像から被測定物の3次元形状を求める演算処理とを実行させる形状測定プログラムが提供される。
本発明の第8態様によれば、被測定物にパターン光と参照光とを投光する投光部と、パターン光と参照光とが投光された被測定物を撮像する撮像部とを備えた形状測定装置のコンピュータに、被測定物に参照光が投光されたときの反射率に応じてパターン光の強度を制御する制御処理と、パターン光が投光された被測定物の画像から被測定物の3次元形状を求める演算処理とを実行させる形状測定プログラムが提供される。
本発明の態様によれば、パターン光の強度を制御することにより、撮像部の性能を生かすことができる。
形状測定装置の構成を示す図である。 投光領域における縞パターン(パターン光、第二のパターン光)の強度分布を示す図である。 投光領域と撮像領域との関係を示す図である。 投光部により投光される光と被測定物との位置関係の一例を示す図である。 図1に示す形状測定装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す投光部の概略構成を示す図である。 所定画素の輝度値から求められる正弦波を示す波形図である。 三角測量の原理を説明する図である。 位相シフト法における位相回復及びアンラッピング(位相接続)の処理を説明する図である。 投光領域における空間コードパターン(パターン光、第一のパターン光)の強度分布を示す図である。 標準パターン、4つの空間コードパターン、及び白黒参照パターンを示す図である。 空間コードと領域番号との関係を示す図である。 第1実施形態に係る形状測定方法の一例を説明するフローチャートである。 レーザダイオードの出力と各エッジまでの距離との関係を示す図である。 レーザダイオードの出力の時間変化を示す図である。 第2実施形態に係る形状測定方法の一例を説明するフローチャートである。 レーザダイオードの出力と反射率との関係を示す図である。 構造物製造システムの構成を示すブロック図である。 構造物製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては、実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。
<第1実施形態>
図1は、形状測定装置の構成を示す図である。また、図2は、投光領域における縞パターンの強度分布を示す図である。また、図3は、投光領域と撮像領域との関係を示す図である。形状測定装置1は、被測定物(測定対象、被検物)2の3次元形状を測定する装置である。形状測定装置1は、図1に示すように、投光部10と、撮像部50と、演算処理部(演算部、制御部)60とを備える。
投光部10は、ライン状の光、すなわち、一次元の光(以下、ライン光100という。)を投光領域200に対して投光する。この投光部10は、図1に示すように、光生成部20と、投光光学系30と、走査部40とを有する。光生成部20は、レーザ光源・集光レンズ・シリンドリカルレンズなどを備え第2の方向に無変調なライン光100を生成する。投光光学系30は、光生成部20で生成されたライン光100を投光領域の所定の位置に結像させる。投光光学系30は、一つまたは複数の集光レンズなどの透過光学素子または反射光学素子によって構成される。投光光学系30から出射されたライン光100は、走査部40を介して投光領域200に対して投光される。投光領域200において、ライン光100の一次元の方向が第2の方向D2である。投光領域200における第2の方向D2の長さは、投光部10がライン光100を投光する際の視野角θと、投光部10(つまり走査部40)から被測定物2までの距離とによって決定される。図1に示す例では、被測定物2は投光領域200内に配置されている。
走査部40は、投光領域200においてライン光100を第1の方向D1に走査(スキャン)する。走査部40は、例えばMEMSミラーで構成される。MEMSミラーは、一定の回動周期で振動する微小反射鏡である。このMEMSミラーは、所定の振幅角及び所定の振動周波数で振動しつつ一次元のライン光100を反射する。これにより、一次元のライン光100は、投光領域200においてMEMSミラーの振動周期(振動周期=1/振動周波数)で走査される。走査方向である第1の方向D1は、図1及び図2に示すように、第2の方向D2と直交する方向である。走査方向が第1の方向D1となるように、MEMSミラーの振動方向が設定される。また、投光領域200における第1の方向D1の長さは、MEMSミラーの振幅角と、投光部10(つまり走査部40)から被測定物2までの距離とによって決定される。
図2に示すように、光生成部20からのライン光100は走査に応じて光強度が正弦波状に変化する。従って、走査部40がライン光100を第1の方向D1に走査することにより、投光領域200において、第1の方向D1に沿って正弦波状の周期的な光強度の分布を有する縞パターンが現れる。この縞パターンのことを「パターン光」又は「第二のパターン光」という。位相シフト法では、このような縞パターンが3次元形状の測定に用いられる。縞パターンは、明るい部分(図2の白い部分)と暗い部分(図2の黒い部分)とに徐々に変化する明暗パターンを有する。また、縞パターンは、縦縞状のパターンであるから縦縞パターンとも表現される。また、第1の方向D1を明暗の方向または濃淡の方向ともいう。図2に示す縞パターンは、第2の方向D2に所定の長さを有しており、第1の方向D1に所定の長さにわたって走査されることで、矩形状の投光領域200が空間上に形成される。
投光領域200において、縞パターンの各部分における位相は所定時間毎にπ/2ずつ3回シフトされる。投光部10は、演算処理部60からの指令信号に基づいて、ライン光100の正弦波の周期と走査部40の振動とを同期させるタイミングを変化させることにより、縞パターンの位相をシフトさせる。ここで、同期とは例えば走査部40の振動の角速度が変化する場合は、その角速度の変化にライン光100の正弦波の位相を合わせることを含む。
撮像部50は投光部10の位置と異なる位置に配置されている。この撮像部50は、ライン光100が投光された被測定物2を、投光部10による投光方向とは異なる方向から撮像する。図3に示す撮像領域(撮像視野)210は、撮像部50により1回に撮像される範囲である。この撮像領域210は、投光領域200の領域内であって、この投光領域200よりも狭い領域とされている。ただし、撮像領域210は、少なくとも投光領域200の領域外にはみ出さなければよい。例えば、撮像領域210は投光領域200と同じ領域であってもよい。なお、撮像領域210とは後述の処理に用いる領域であり、実際に撮像される領域は投光領域200より大きくてもよい。
撮像部50は、受光光学系(撮影レンズ)51及び撮像装置52を有している。受光光学系51は、撮像領域210上の被測定物2の表面より反射された縞パターンを受光し、受光した縞パターンを撮像装置52に導く。撮像装置52は、受光光学系51からの縞パターンに基づいて被測定物2の画像データを生成するとともに、生成した画像データを記憶する。上述したように、投光領域200における縞パターンの位相は所定時間毎にπ/2ずつ3回シフトされる。撮像装置52は、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のタイミングにおいて、それぞれ被測定物2を撮像して画像データを生成する。ここで初期位相とは、左から右へ走査される縞パターンの左端の位相を意味する。
演算処理部60は、演算部や制御部を含んでいる。演算処理部60は、光生成部20によるライン光100の生成を制御する。また、演算処理部60は、光生成部20で生成されるライン光100の正弦波の周期と走査部40の振動周期とを同期させるように、光生成部20と走査部40とを制御する。また、演算処理部60は、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のタイミングにおいて撮像部50に被測定物2を撮像させるように、撮像部50の撮像タイミングを制御する。また、演算処理部60は、撮像部50が撮像した4つの画像データ(縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のときの画像データ)における各画素の輝度データ(信号強度)に基づいて、被測定物2の3次元形状を算出する。
図4は、投光部により投光される光と被測定物との位置関係の一例を示す図である。図4に示すように、投光部10から投光されるライン光100(このライン光100は走査部40によって走査されることでパターン光となる。)は、第1の方向D1については、走査部40の振幅角ωの範囲に投光される。図4に示すように、ライン光100が投光される被測定物2の面が投光部10に対して傾斜していると、投光部10の光学中心座標(すなわち、走査部(MEMSミラー)40の回転中心座標)から被測定物2の面の位置p1までの距離h1よりも、投光部10の光学中心座標から被測定物2の面の位置p2までの距離h2の方が長くなる。この場合、位置p1と位置p2とで明るさに差が生じてしまう。すなわち、位置p1は位置p2よりも明るく、位置p2は位置p1よりも暗くなる。明るさの差が撮像部50の許容範囲を超えると、画像においていわゆる白飛びや黒つぶれが発生してしまう。そこで、本実施形態では、後述するように、演算処理部60に含まれる演算部が投光部10の光学中心座標から被測定物2までの距離を算出する。そして、演算処理部60に含まれる制御部が、投光部10の光学中心座標から被測定物2までの距離に応じてパターン光(ライン光100)の光強度を制御する。
図5は、図1に示す形状測定装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、投光部10は、レーザコントローラ21、レーザダイオード(光源)22、ライン生成部23、投光光学系30、及び走査部40を有している。すなわち、図1に示す光生成部20は、レーザコントローラ21、レーザダイオード22、及びライン生成部23を有している。
レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいてレーザダイオード22によるレーザ光の照射を制御する。レーザダイオード22は、レーザコントローラ21からの制御信号に基づいてライン生成部23に対してレーザ光を照射する光源である。このレーザダイオード22は、走査部40の動きに応じた電圧信号が入力されることにより、時間の経過とともに光強度が正弦波状に変化するレーザ光を照射する。また、このレーザダイオード22は、レーザコントローラ21からの制御信号に基づいて、レーザ光の光強度を段階的に変化させつつレーザ光を照射することが可能である。ライン生成部23は、レーザダイオード22が照射したレーザ光から一次元のライン光100を生成する。
投光光学系30は、図1において説明したように、ライン生成部23が生成したライン光100を投光する。走査部40は、図1において説明したように、ライン生成部23が生成した一次元のライン光100を走査方向(投光領域200における第1の方向D1)に沿って走査する。なお、図4において、第1の方向D1は紙面と垂直な方向とし、第2の方向D2は紙面内における左右方向(横方向)としている。
撮像部50は、受光光学系51、CCDカメラ52a(電荷結合素子(Charge Coupled Device)を用いたカメラ)、及び画像メモリ52bを有している。すなわち、図1に示す撮像装置52は、CCDカメラ52a及び画像メモリ52bを有している。受光光学系51は、図1において説明したように、撮像領域210上の被測定物2の表面より反射された縞パターンを受光し、被測定物2の表面に投影された縞パターンをCCDカメラ52aの受光面に結像させる。
CCDカメラ52aは、受光面における像の光の強度を強度に応じた電荷量に光電変換し、その電荷量を順次読み出して電気信号に変換する。これにより、縞パターンが投光された被測定物2の画像データが生成される。画像データは画素毎の輝度データによって構成される。例えば、画像データは512×512=262144画素とされている。また、1枚の撮像範囲は23cm角とされている。CCDカメラ52aは、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のタイミングにおいて、それぞれ被測定物2を撮像して画像データを生成する。画像メモリ52bは、CCDカメラ52aが生成した画像データを記憶する。
演算処理部60は、操作部61、制御部62、設定情報記憶部63、取込メモリ64、演算部65、画像記憶部66、及び表示制御部67を有している。なお、演算処理部60における制御部62、演算部65、及び表示制御部67は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置が制御プログラムに従って処理を実行することにより実現される。
操作部61は、使用者の操作に応じた操作信号を制御部62に出力する。この操作部61は、例えば、使用者によって操作されるボタン、スイッチ、表示装置70の表示画面上のタッチパネルなどにより構成される。
制御部62は、設定情報記憶部63に記憶されている制御プログラムに従って以下の制御を実行する。制御部62は、レーザコントローラ21に指令信号を出力することにより、レーザダイオード22からレーザ光を照射させる。このとき、制御部62は、指令信号において、レーザ光の照射の開始及び終了だけでなく、レーザ光の光強度(レーザ出力)についても指令する。レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号で指令された光強度のレーザ光を照射させるように、レーザダイオード22を制御する。
また、制御部62は、レーザコントローラ21及び走査部40に指令信号を出力することにより、レーザダイオード22における光強度と走査部(MEMSミラー)40の振動とを投影される縞パターンの強度変化が正弦波となるように、レーザコントローラ21及び走査部40を制御する。なお、レーザダイオード22における光強度の正弦波の周期と走査部40の振動との同期がとれていない場合、走査部40が往復振動する毎に縞パターンにおける縞の位置がずれてしまう。また、制御部62は、レーザコントローラ21及び走査部40に指令信号を出力することにより、縞パターンの位相が所定時間毎にπ/2ずつ順にシフトしていくように、レーザコントローラ21及び走査部40を制御する。なお、走査部40が左から右に走査する場合の左端の位相を初期位相と呼ぶ。
また、制御部62は、走査部40及びCCDカメラ52aに指令信号を出力することにより、CCDカメラ52aによる被測定物2の撮像を、走査部40による縞パターンの複数回の走査に同期するように制御する。具体的には、走査部40の振動周波数は500Hz(すなわち、走査部40の振動周期は往復2ms)とされ、CCDカメラ52aのシャッター速度(すなわち、CCDカメラ52aの撮像時間)は40msとされているものとする。この場合、CCDカメラ52aが1枚の画像を撮像する間に、走査部40はライン光100を20往復走査する。このように、制御部62は、CCDカメラ52aによる1回の被測定物2の撮像を、走査部40によるライン光100の20往復の走査に同期させる。また、制御部62は、CCDカメラ52aに指令信号を出力することにより、CCDカメラ52aによる被測定物2の撮像を、縞パターンの位相がシフトされるタイミングと同期させる。
設定情報記憶部63は、制御部62に制御を実行させるための制御プログラムを記憶する。また、設定情報記憶部63は、演算部65に3次元形状の演算処理を実行させるための制御プログラムを記憶する。また、設定情報記憶部63は、演算部65の演算処理において縞パターンの位相から被測定物2の実座標値を算出する際に用いるキャリブレーション情報なども記憶する。
取込メモリ64は、画像メモリ52bに記憶された画像データを取り込んで記憶する。この取込メモリ64は、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のときの4つの画像データそれぞれに対応した記憶領域が設けられている。例えば、縞パターンの初期位相が0のときの画像データが画像メモリ52bに記憶され、その画像データが取込メモリ64の第1記憶領域に記憶される。また、縞パターンの初期位相がπ/2のときの画像データが画像メモリ52bに記憶され、その画像データが取込メモリ64の第2記憶領域に記憶される。また、縞パターンの初期位相がπのときの画像データが画像メモリ52bに記憶され、その画像データが取込メモリ64の第3記憶領域に記憶される。また、縞パターンの初期位相が3π/2のときの画像データが画像メモリ52bに記憶され、その画像データが取込メモリ64の第4記憶領域に記憶される。
演算部65は、設定情報記憶部63に記憶されている制御プログラムやキャリブレーション情報に従って、取込メモリ64の4つの記憶領域に記憶された画像データから被測定物2の3次元形状データ(3次元形状の座標データ)を算出する。画像記憶部66は、演算部65が算出した被測定物2の3次元形状データを記憶する。表示制御部67は、使用者による操作部61の操作に応じて、又は自動的に、画像記憶部66に記憶された3次元形状データを読み出す。そして、表示制御部67は、読み出した3次元形状データに基づいて表示装置70の表示画面に被測定物2の3次元形状の疑似画像を表示させる制御を実行する。
表示装置70は、被測定物2の3次元形状の疑似画像を表示する装置である。この表示装置70は、例えば液晶ディスプレイなどで構成される。なお、図1においては、表示装置70は形状測定装置1に含まれていなかったが、形状測定装置1に含まれてもよい。
図6は、図1に示す投光部の概略構成を示す図である。図6においては、光軸方向(紙面の右方向)をZ軸とし、Z軸と直交するある方向(紙面の表から裏に向かう方向)をX軸とし、Z軸及びX軸と直交する方向(紙面の上方向)をY軸としている。図5に示す投光部10は、図6に示すレーザダイオード22、コリメートレンズ23a、シリンドリカルレンズ23b、投光光学系30、及び走査部40を有している。すなわち、図5に示すライン生成部23は、コリメートレンズ23a及びシリンドリカルレンズ23bを有している。なお、投光部10はレーザコントローラ21を備えているが、図6においては省略している。
レーザダイオード(光源)22は、コリメートレンズ23aの前側焦点位置に配置されている。ここで、前側とはレーザダイオード22側のことをいう。レーザダイオード22は、レーザコントローラ21からの制御信号で指定された光強度のレーザ光を出力する。コリメートレンズ23aは、レーザダイオード22が出力したレーザ光を平行光又は略平行光に変換する。シリンドリカルレンズ23bは、コリメートレンズ23aにより平行光又は略平行光に変換された光束を集光することにより、シリンドリカルレンズ23bの後側焦点位置に一次元のライン光100の像を形成する。ここで、後側とはレーザダイオード22と反対側のことをいう。
図6に示すように、一次元のライン光100は、レーザ光の照射方向D3(Z軸方向)と直交する方向D4(Y軸方向)に生成される。ここで、レーザダイオード22は、走査部40の動きに応じた電圧信号が入力されることにより、時間の経過とともに光強度が正弦波状に変化するレーザ光を出力する。従って、ライン生成部23により生成された方向D4のライン光100は、レーザ光の照射方向D3(Z軸方向)に沿って周期的な光強度の分布を有する光(パターン光)となる。
ライン生成部23により生成されたライン光100は、投光光学系30を通過した後、走査部40としてのMEMSミラーに導かれる。MEMSミラーは、投光領域200においてライン光100が第1の方向D1に走査される方向に、所定の振幅角及び振動周波数で振動している。このMEMSミラーがライン光100を反射することにより、ライン光100が投光領域200における第2の方向D2に投光されるとともに、第1の方向D1において走査される。これにより、投光領域200の全面にわたって縞パターンが投光される。
次に、図7〜図9を参照して位相シフト法の原理について説明する。位相シフト法は、三角測量の原理を利用して距離を計測する方法である。位相シフト法は光切断法と計測原理は同じである。光切断法においては、レーザが物体に対してライン状のレーザ光を投光する。また、撮像部が物体表面で反射されたライン光を撮像する。そして、演算部が撮像部50と走査部40の距離とスリット光の投影方向と撮像方向に基づいて物体の3次元形状を復元する。光切断法の場合、1回に1ライン分の計測しか行うことができない。従って、撮像部の画面全体の計測値を得るためには、レーザによるレーザ光の投光と撮像部による撮像とを、求められる分解能に応じた分レーザー光をずらしながら必要回数分行う必要がある。
これに対して、位相シフト法においては、正弦波状の縞パターンの位相をシフトさせて撮像した縞画像を解析することにより距離を計測する。このときに投光部から投光される縞パターンは、上述したように、位相をπ/2ずつシフトさせた4種類の画像となる。
縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2とシフトする毎に、縞の濃淡が位相差に対応する分だけずれて投影される。被測定物2が撮像領域210内に位置している場合は、被測定物2の表面に縞パターンが現れる。撮像部50(すなわちCCDカメラ52a)は、表面に縞パターンが現れた被測定物2を、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のタイミングにおいてそれぞれ撮像する。これにより、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のときの4つの画像が得られる。これらの画像を「縞パターン画像」という。
輝度値I(x,y)(n=0,1,2,3)は各位相の縞パターンが投光されたときに撮像された各画像の所定画素(x,y)の輝度値である。すなわち、Iは初期位相0の縞パターンが投光されたときに撮像された画像の輝度値である。Iは初期位相π/2の縞パターンが投光されたときに撮像された画像の輝度値である。Iは初期位相πの縞パターンが投光されたときに撮像された画像の輝度値である。Iは初期位相3π/2の縞パターンが投光されたときに撮像された画像の輝度値である。この輝度値I(x,y)(n=0,1,2,3)は下記の式(1)で表される。
(x,y)=A(x,y)cos(φ(x,y)+nπ/2)+B(x,y)・・・(1)
図7は、所定画素の輝度値から求められる正弦波を示す波形図である。図7に示すように、式(1)において、B(x,y)はバイアス成分を示す。また、A(x,y)は撮像時の正弦波のコントラストの強さを示す。また、φ(x,y)は所定画素(x,y)における正弦波の位相である。4つの画像上の同一画素(同一位置)での輝度値I〜Iは、図7に示すように、物体の表面性状や色などにより絶対的な値は変化する。しかし、相対的な輝度値の差は、常に縞パターンの位相差分だけの変化を示す。従って、所定画素(x,y)おける縞パターンの位相φ(x,y)は、4つの画像の同一画素における輝度値から下記の式(2)で求められる。
φ(x,y)=tan−1{(I(x,y)−I(x,y))/(I(x,y)−I(x,y))}・・・(2)
このように、画像の画素毎に正弦波の初期位相0の時の位相を求めることができる。位相φ(x,y)が等しい点を連結して得られる線(等位相線)が、光切断法における切断線と同じく物体をある平面で切断した断面の形状を表す。従って、この位相φ(x,y)に基づいて三角測量の原理により3次元形状(画像の各点での高さ情報)が求められる。
図8は、三角測量の原理を説明する図である。図8において、Poは投光部10の光学中心座標、すなわち走査部(MEMSミラー)40の回転中心座標である。また、Coは撮像部50(CCDカメラ52a)の光学中心座標である。所定位置における縞パターンの生成面300において、縞パターンの位相が同じφである点は線分AB(等位相線)である。このとき、撮像面400の点P(i,j)における位相がφである場合、物体表面上の点Xの3次元座標X(x,y,z)は平面π(平面PoABが一部をなす平面)上に存在するはずである。また、物体表面上の点X(x,y,z)に投光された縞パターンが撮像面400の点P(i,j)に反射されたことから、点X(x,y,z)は撮像部50の光学中心座標Coと撮像面400の点P(i,j)とを結ぶ直線L上に存在するはずである。従って、点X(x,y,z)は直線Lと平面πとの交点となる。
位相がφとなる平面πは、キャリブレーション情報として予め設定情報記憶部63に記憶されている。また、直線Lを求めるカメラ側のキャリブレーション情報も予め設定情報記憶部63に記憶されている。従って、撮像面400における点P(i,j)の位相φ(画素P(i,j,φ)の各変数)を所定の演算式に当てはめることにより、物体表面上の点Xの3次元座標(x,y,z)が求められる。
図9は、位相シフト法における位相回復及びアンラッピング(位相接続)の処理を説明する図である。図9に示す横軸は、縞パターンにおける第1の方向D1の位置(画素)を示す。また、縦軸は、それぞれの位置における位相を示す。上述したように、各画素(i,j)の位相φは、輝度値I(x,y)を上記した式(1)に当てはめることにより求められる。このような処理を位相回復又は位相復元という。
図9に示すように、位相回復された各画素の位相は、縞パターンの縞ごとの位相、すなわち−π〜πの間の値となる。このため、物体の連続した3次元形状を導出するためには、複数の縞の絶対位相を求める必要がある。すなわち、図9における一番左端の縞を基準として−π〜π〜3π〜5π・・・と表される絶対的な位相を求める必要がある。図9に示すように、各縞の位相をつなぎ合わせることで、絶対位相を求めることができる。このような処理を位相接続(アンラッピング)という。
次に、空間コード法で用いる空間コードパターンやその他のパターンについて説明する。上記した位相シフト法における位相接続において、被測定物2の面形状が滑らかに変化する連続的な面形状であるときは、1本の縞に相当する2πの位相を−π〜π〜3π〜5π・・・と単純につなげることが可能である。しかし、被測定物2の面形状が急な段差変化があるような不連続な面形状であるときは、その位相がどの縞の位相であるかがわからなくなる。例えば、ある縞の位相が−π〜πの位相であるか、π〜3πの位相であるかがわからなくなる。この場合、位相が連続して接続されない、いわゆる位相飛び現象が生じる。このような位相飛び現象を防止するため、本実施形態では、位相シフト法と空間コード法を組み合わせて被測定物2の3次元形状を測定する。従って、本実施形態においては、投光部10は、投光領域200において、位相シフト法で用いる縞パターンを投光するとともに、空間コード法で用いる空間コードパターンを投光する。なお、この空間コードパターンのことを「パターン光」又は「第一のパターン光」という。
図10は、投光領域における空間コードパターン(パターン光、第一のパターン光)の強度分布を示す図である。なお、空間コードパターンとして複数のパターンが使用されるが、そのうちの1つのパターンを図10に示している(図11(B)参照)。図10に示すように、空間コードパターンは、投光領域200における第1の方向D1に沿って光強度のプロファイルが矩形波状となっている。この空間コードパターンにおいては、明るい部分(図10の白い部分)と暗い部分(図10の黒い部分)が交互に現れる。すなわち、図10に示す空間コードパターンでは、第2の方向D2の8本の白のラインと、第2の方向D2の8本の黒のラインとが交互に配置されている。また、この空間コードパターンにおいて、各ラインの幅はそれぞれdとなっている。また、この空間コードパターンにおいて、各ラインのエッジ(図10の黒いラインの両側の境界線)をエッジe1〜e16としている。また、この空間コードパターンにおいて、白又は黒のラインの領域を「区間」ということがある。
なお、本実施形態では、後述するように、演算部65は、光切断法を用いて、空間コードパターンにおける各ラインのエッジe1〜e16の3次元座標データを算出する。そして、演算部65は、エッジe1〜e16の3次元座標データに基づいて、投光部10の光学中心座標から被測定物2の表面上における各ラインのエッジe1〜e16までの距離を算出する。制御部62は、投光部10の光学中心座標から被測定物2の表面上における各ラインのエッジe1〜e16までの距離に応じて空間コードパターンの各ライン(各領域)の光強度を制御する。
図6に示す投光部10は、縞パターンと同じように、空間コードパターンを投光領域200に投光する。すなわち、レーザダイオード22は、レーザコントローラ21からの制御信号で指定された光強度のレーザ光を出力する。コリメートレンズ23aは、レーザダイオード22が出力したレーザ光を平行光又は略平行光に変換する。シリンドリカルレンズ23bは、コリメートレンズ23aにより平行光又は略平行光に変換された光束を集光することにより、シリンドリカルレンズ23bの後側焦点位置に一次元のライン光100の像を形成する。
図6に示すように、一次元のライン光100は、レーザ光の照射方向D3(Z軸方向)と直交する方向D4(Y軸方向)に生成される。ここで、レーザダイオード22は、矩形波状に変化する電圧信号が入力されることにより、時間の経過とともに光強度が矩形波状に変化するレーザ光を出力する。従って、ライン生成部23により生成された方向D4のライン光100は、レーザ光の照射方向D3(Z軸方向)に沿って矩形波状の周期的な光強度の分布を有する光(パターン光)となる。
ライン生成部23により生成されたライン光100は、投光光学系30を通過した後、走査部40としてのMEMSミラーに導かれる。MEMSミラーは、投光領域200においてライン光100が第1の方向D1に走査されるような方向に、所定の振幅角及び振動周波数で振動している。このMEMSミラーがライン光100を反射することにより、ライン光100が投光領域200における第2の方向D2に投光されるとともに、第1の方向D1において走査される。これにより、投光領域200の全面にわたって白黒のストライプの空間コードパターンが投光される。
図11は、標準パターン、4つの空間コードパターン、及び白黒参照パターンを示す図である。図11(A)は標準パターンを示す。図11(B)は空間コードパターンを示す。図11(C)は白黒参照パターンを示す。表示制御部67が表示装置70の表示画面に被測定物2の3次元形状の疑似画像を表示させるときに、3次元形状の表面に色を張り付ける処理(テクスチャ)を行う。図11(A)に示す標準パターンは、3次元形状の表面に張り付けられる標準の色を取得するために撮像される。なお、標準パターンが投光されているときの被測定物2の画像を「標準画像」という。
図11(B)に示す空間コードパターンは、投光領域200内の複数の領域に空間コードと呼ばれる番号を割り当てるためのパターンである。図11(B)に示す例では、(a)の空間コードパターンは、左半分が白で右半分が黒となっている。(b)の空間コードパターンは、2本の白のラインと2本の黒のラインが交互に配置されている。(c)の空間コードパターンは、4本の白のラインと4本の黒のラインが交互に配置されている。(d)の空間コードパターンは、8本の白のラインと8本の黒のラインが交互に配置されている。なお、空間コードパターンが投光されているときの被測定物2の画像を「空間コード画像」という。
図11(C)に示す白黒参照パターンは、投光領域200における各領域に付される空間コードの「1」と「0」、すなわち白と黒を判別するときに参照されるパターンである。演算部65において、空間コードの「1」を判別するときに、白黒参照パターンの白パターンが参照される。また、空間コードの「0」を判別するときに、白黒参照パターンの黒パターンが参照される。なお、白黒参照パターンが投光されているときの被測定物2の画像を「白黒参照画像」という。また、白パターンが投光されているときの被測定物2の画像を「白画像」という。また、黒パターンが投光されているときの被測定物2の画像を「黒画像」という。本実施形態においては、図11(A)に示す標準パターンと図11(C)に示す白黒参照パターンの白パターンとは同じパターンとされている。ここで、黒色とは一般には明度が0を示すが、ここでは識別できる最低限の明るさを黒色と称する。ここで黒色を識別できる最低限の明るさとするのは、黒色で照射されている部分と無照射の部分を識別するためである。
図12は、空間コードと領域番号との関係を示す図である。図12に示す「空間コード」において、「0」が黒に対応し、「1」が白に対応する。「空間コード」の1段目は図11(B)における(a)の空間コードパターンに対応する。「空間コード」の2段目は図11(B)における(b)の空間コードパターンに対応する。「空間コード」の3段目は図11(B)における(c)の空間コードパターンに対応する。「空間コード」の4段目は図11(B)における(d)の空間コードパターンに対応する。図12に示す「領域番号」は、空間コードによって識別される16分割された領域に付された番号である。例えば、「領域番号」の「0」は、上から「0000」となっている。また、「領域番号」の「10」は、上から「1010」となっている。このような番号によって投光領域200内の16分割された領域が演算部65により識別される。
次に、第1実施形態に係る形状測定装置1の動作について説明する。
図13は、第1実施形態に係る形状測定方法の一例を説明するフローチャートである。図13に示すように、制御部62は、レーザダイオード22をオンにするようにレーザコントローラ21に指令信号を出力する。レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいてレーザダイオード22をオンにする(ステップS1)。また、制御部62は、走査部40に指令信号を出力することにより、走査部40による走査を開始させる(ステップS2)。そして、制御部62は、使用者によるシャッター操作が行われたか否かを判定する(ステップS3)。
使用者によりシャッター操作が行われると(ステップS3:YES)、すなわち、制御部62は操作部61からシャッター操作が行われたことを表す信号を入力すると、制御部62は標準パターンを撮像する(ステップS4)。この処理において、レーザダイオード22は、図11(A)に示す無変調の光強度(ハイレベル一定の光強度)のレーザ光を出力する。ライン生成部23が、レーザダイオード22から出力されたレーザ光から一次元のライン光100を生成する。そして、走査部40が一次元のライン光100を走査することにより、図11(A)に示すような標準パターンが投光領域200に投光される。CCDカメラ52aは、図11(A)に示す標準パターンを撮像して標準画像の画像データを生成する。標準画像の画像データは、一旦、画像メモリ52bに格納された後、取込メモリ64に設けられた記憶領域(標準画像領域)に記憶される。
次に、制御部62は、図11(B)に示す空間コードパターンを撮像する(ステップS5)。この処理において、図11(B)の(a)〜(d)に示す4つの空間コードパターンがそれぞれ所定時間毎に投光部10により投光されるように、レーザダイオード22は光強度の矩形波状の周期を所定時間毎に切り替える。
具体的には、レーザダイオード22は、図11(B)の(a)に示す空間コードパターンとなるような矩形波状の周期のレーザ光(すなわち、図12の「空間コード」の1段目「1111111100000000」を表すパルス状のレーザ光)を出力する。また、所定時間経過後に、レーザダイオード22は、図11(B)の(b)に示す空間コードパターンとなるような矩形波状の周期のレーザ光(すなわち、図12の「空間コード」の2段目「1111000011110000」を表すパルス状のレーザ光)を出力する。また、所定時間経過後に、レーザダイオード22は、図11(B)の(c)に示す空間コードパターンとなるような矩形波状の周期のレーザ光(すなわち、図12の「空間コード」の3段目「1100110011001100」を表すパルス状のレーザ光)を出力する。さらに、所定時間経過後に、レーザダイオード22は、図11(B)の(d)に示す空間コードパターンとなるような矩形波状の周期のレーザ光(すなわち、図12の「空間コード」の1段目「1010101010101010」を表すパルス状のレーザ光)を出力する。
そして、ライン生成部23がレーザダイオード22により出力されたレーザ光から一次元のライン光100を生成する。その後、走査部40が一次元のライン光100を走査することにより、図11(B)の(a)〜(d)に示すような各空間コードパターンが所定時間毎に投光領域200に投光される。CCDカメラ52aは、図11(B)の(a)〜(d)に示す空間コードパターンをそれぞれ撮像して空間コード画像の画像データを生成する。空間コード画像の画像データは、一旦、画像メモリ52bに格納された後、それぞれ、取込メモリ64に設けられた各記憶領域(第1空間コード領域、第2空間コード領域、第3空間コード領域、第4空間コード領域)に順に記憶される。
次に、制御部62は、図11(C)に示す白黒参照パターンを撮像する(ステップS6)。この処理において、レーザダイオード22は、図11(C)に示す無変調の光強度(ハイレベル一定の光強度)のレーザ光を出力する。ライン生成部23が、レーザダイオード22から出力されたレーザ光から一次元のライン光100を生成する。そして、走査部40が一次元のライン光100を走査することにより、図11(C)に示すような白黒参照パターンの白パターンが投光領域200に投光される。また、レーザダイオード22は、図11(C)に示す無変調の光強度(ロウレベル一定の光強度)のレーザ光を出力する。ライン生成部23が、レーザダイオード22から出力されたレーザ光から一次元のライン光100を生成する。そして、走査部40が一次元のライン光100を走査することにより、図11(C)に示すような白黒参照パターンの黒パターンが投光領域200に投光される。CCDカメラ52aは、図11(C)に示す白黒参照パターンをそれぞれ撮像して白黒参照画像の画像データを生成する。白黒参照画像の画像データは、一旦、画像メモリ52bに格納された後、それぞれ、取込メモリ64に設けられた各記憶領域(白画像領域、黒画像領域)に順に記憶される。
次に、演算部65は、ステップS5で撮像した図11(B)の(d)に示す空間コードパターンの画像(空間コード画像)に基づいて、投光部10の光学中心座標から被測定物2の表面における各エッジe1〜e16までの距離を算出する(ステップS7)。具体的には、演算部65は、光切断法を用いて、図11(B)の(d)に示す空間コードパターンにおける各ラインのエッジe1〜e16の3次元座標データを算出する。
すなわち、演算部65は、図11(B)の(d)に示す空間コードパターンにおける各エッジe1〜e16の像の撮像面400における位置に基づいて、被測定物2の表面における各エッジe1〜e16の3次元座標データを算出する。
次に、制御部62は、各エッジe1〜e16までの距離に応じた光強度のレーザ光を出力するようにレーザダイオード22の出力を制御する(ステップS8)。なお、第2の方向D2においてエッジまでの距離が異なる場合がある。その場合は、当該エッジが投影領域200内で投光部10からの距離が比較的長い場合は、最も長い距離に基づいてレーザダイオード22の出力を制御する。また、当該エッジが投影領域内で投光部10からの距離が比較的短い場合は、最も短い距離基づいてレーザダイオード22の出力を制御する。それ以外の場合は、平均の距離に基づいてレーザダイオード22の出力を制御する。
図14は、レーザダイオードの出力と各エッジまでの距離との関係を示す図である。図14に示す横軸は、演算部65がステップS7において算出した、投光部10の光学中心座標から被測定物2の表面上における各エッジe1〜e16までの距離d1〜d16を示す。また、図14に示す縦軸は、横軸の距離d1〜d16に対応するレーザダイオード22の基準光強度(基準LD出力値)L1〜L16を示す。
一般に、投光部10から同一の光強度のライン光100が被測定物2に対して投光された場合、ライン光100が照射された被測定物2表面上の所定位置の明るさ(照度)は、投光部10の光学中心座標から被測定物2表面上の所定位置までの距離の2乗に反比例する。従って、被測定物2表面内において投光部10からの距離が異なる場合は、その表面内において明るさの差が生じてしまう。そこで、図14に示すように、投光部10の光学中心座標から被測定物2表面上における各エッジe1〜e16までの距離d1〜d16が異なる場合は、制御部62は、距離が長くなる程、レーザダイオード22の基準光強度を高くするように、レーザダイオード22の出力を制御する。すなわち、投光部10の光学中心座標からの距離がd1からd16に向かって徐々に長くなる場合は、制御部62は、距離d1〜d16に対応するレーザダイオード22の基準光強度をL1からL16に向かって徐々に高くしていくように制御する。
ここで、設定情報記憶部63は、予め距離に対応する基準光強度のデータをテーブルデータとして記憶している。制御部62は、設定情報記憶部63に記憶されているテーブルデータを参照し、距離に対応する基準光強度のデータを読み出す。そして、制御部62は、読み出した基準光強度のデータに基づいて、レーザコントローラ21に指令信号を出力してレーザダイオード22の出力を制御する。このような制御により、被測定物2表面上における明るさの差が小さくなる。その結果、明るさの差が撮像部50(CCDカメラ52a)の感度範囲(例えば256階調)内に収まるようになる。
具体的には、走査部40が第1区間(図12の領域番号0の領域)内においてライン光100を走査しているときは、制御部62は、投光部10の光学中心座標から第1区間までの距離をエッジe1までの距離d1とみなし、レーザダイオード22から基準光強度L1のレーザ光を出力させるように制御する。同様に、走査部40が第2区間(図12の領域番号1の領域)〜第16区間(図12の領域番号15の領域)内においてそれぞれライン光100を走査しているときは、制御部62は、それぞれ、投光部10の光学中心座標から第2区間〜第16区間までの距離をエッジe2〜e16までの距離d2〜d16とみなし、レーザダイオード22から基準光強度L2〜L16のレーザ光を出力させるように制御する。なお、それぞれの区間までの距離をそれぞれの区間の両側のエッジまでの距離の平均としてもよい。
図15は、レーザダイオードの出力の時間変化を示す図である。図15に示すように、レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいて、走査部40が第1区間内においてライン光100を走査しているときは(時刻0から時刻t1)、レーザダイオード22から基準光強度L1に正弦波状の光強度を変調したレーザ光を出力させる。また、レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいて、走査部40が第2区間内においてライン光100を走査しているときは(時刻t1から時刻t2)、レーザダイオード22から基準光強度L2に正弦波状の光強度を変調したレーザ光を出力させる。また、レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいて、走査部40が第3区間内においてライン光100を走査しているときは(時刻t2から時刻t3)、レーザダイオード22から基準光強度L3に正弦波状の光強度を変調したレーザ光を出力させる。なお、図15に示していないが、走査部40が第4区間〜第16区間内においてライン光100を走査しているときは、レーザコントローラ21は、制御部62からの指令信号に基づいて、それぞれ、レーザダイオード22から基準光強度L4〜L16に正弦波状の光強度を変調したレーザ光を出力させる。
次に、制御部62は、位相がπ/2ずつシフトされた4つの縞パターンを撮像する(ステップS9)。CCDカメラ52aは、制御部62からの指令信号に基づいて、縞パターンの初期位相が0、π/2、π、3π/2のタイミングにおいて、それぞれ被測定物2を撮像して4つの縞パターン画像の画像データを生成する。CCDカメラ52aが撮像した各位相の縞パターン画像の画像データは、一旦、画像メモリ52bに格納された後、それぞれ、取込メモリ64に設けられた各記憶領域(第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域)に順に記憶される。
その後、演算部65は、取込メモリ64の記憶領域に記憶された4つの縞パターン画像の画像データに基づいて、各画素の初期位相0における位相分布φ(i,j)を求める。すなわち、位相回復処理を実行する(ステップS10)。そして、演算部65は、取込メモリ64の空間コード領域に記憶された4つの空間コード画像の画像データに基づいて、投光領域200において16分割された領域(第1区間〜第16区間)の空間コードを認識する。次に、演算部65は、認識した各領域の空間コードに基づいて縞パターン画像の縞の次数を検出する(ステップS11)。
演算部65は、ステップS11の処理において特定した各縞の次数を用いて位相接続処理(アンラッピング処理)を行う(ステップS12)。すなわち、演算部65は、縞の次数に基づいて、n本目の縞が画像上においてどの位置にあるのかを特定する。そして、演算部65は、−π〜πの間で求めたn本目の縞の位相回復値を正しく接続する。これにより、連続した初期位相分布φ’(i,j)が求められる。その後、演算部65は、上述した三角測量の原理を用いて、ステップS12において求めた初期位相0における位相分布φ’(i,j)から、被測定物2の3次元形状の座標データX(x,y,z)を算出する(ステップS13)。なお、座標データXはCCDカメラ52を基準とする座標として求められる。
その後、3次元形状算出部65は、算出した被測定物2の3次元形状の座標データを画像記憶部66に記憶する。そして、表示制御部67は、使用者による操作部61の操作に応じて、又は自動的に、画像記憶部66に記憶された3次元形状の座標データを読み出す。表示制御部67は、読み出した3次元形状の座標データに基づいて表示装置70の表示画面に被測定物2の3次元形状を表示させる。3次元形状は、3次元空間内の点の集合である点群を疑似的な立体画像として表示される。なお、点群データである3次元座標を、たとえば(x、y、z)の形式で表示することもできる。
表示装置70は、被測定物2の3次元形状を表示するだけでなく、撮像部50により撮像された画像を表示する。すなわち、表示制御部67は、取込メモリ64に記憶された画像データに基づいて、撮像部50が撮像した画像を表示装置70に表示させる。このような構成によれば、使用者が撮像部50により撮像された画像に基づいて、撮像現場で被測定物2が正確に撮像されたか否かを確認することができる。
また、表示装置70は、撮像部50により撮像された画像、及び3次元形状算出部(演算部)65により算出された3次元形状、のうち少なくとも一方を表示する構成であってもよい。この場合、撮像部50により撮像された画像、及び3次元形状算出部65により算出された3次元形状、のうち少なくとも一方に基づいて、使用者は撮像現場で被測定物2が正確に撮像されたか否かを確認することができる。その後、使用者は、形状測定装置1をコンピュータなどに接続して、画像や3次元形状をコンピュータなどに取り込む。そして、使用者は、コンピュータなどの表示部に画像や3次元形状を表示させる。
なお、演算部65が3次元形状の点群データの算出に失敗した失敗部分や、被測定物2の形状によって影となったオルクージョン部分については、使用者が確認可能な態様で表示する。例えば、表示制御部67は、失敗部分を赤色で点滅表示し、オルクージョン部分を青色で点滅表示する。また、演算部65が算出した3次元形状の点群データは、使用者が持ち運び可能なSDカードなどの不揮発性の記憶媒体に記憶されてもよい。
以上に説明したように、第1実施形態によれば、被測定物2にパターン光を投光する投光部10と、パターン光が投光された被測定物2を撮像する撮像部50と、被測定物2までの距離に応じてパターン光の強度を制御する制御部62と、パターン光が投光された被測定物2の画像から被測定物2の3次元形状を求める演算部65とを有する。このような構成によれば、被測定物2までの距離に応じてパターン光の強度を制御することにより、被測定物2表面上における明るさの差が小さくなる。従って、明るさの差が撮像部50の感度範囲内に収まるようになり、画像における白飛びや黒つぶれの発生を回避することができる。その結果、3次元形状測定において測定漏れが生じることがない。
また、第1実施形態によれば、投光部10は第一の特徴を有する第一のパターン光(空間コードパターン)と第二の特徴を有する第二のパターン光(縞パターン)を投光可能であり、制御部61は第一のパターン光が投光された被測定物2の撮像結果から求められた被測定物2までの距離に応じて、第二のパターン光を投光する強度を制御する。このような構成によれば、第一のパターン光に基づいて正確な距離情報を取得することができ、その正確な距離情報に応じて第二のパターン光の強度を制御することができる。
また、第1実施形態によれば、第一のパターン光は矩形波状の周期的な強度の分布を有し、第二のパターン光は正弦波状の周期的な強度の分布を有するので、空間コード法で用いるパターン光を利用して被測定物2までの距離を取得し、取得した距離に基づいて位相シフト法で用いるパターン光の強度を制御することができる。従って、位相シフト法と空間コード法とを組み合わせて被測定物2の3次元形状を測定する形状測定装置において、投光部10が被測定物2までの距離を測定するためにだけに用いる光を投光する必要がない。
また、第1実施形態によれば、投光部10は、パターン光を生成するための光源22を有し、制御部62は、被測定物2までの距離に応じて光源22からの光束の強度を制御する。このような構成によれば、被測定物2に対する光量の調整を、光源22からの光束の強度の制御で行うことができるため、簡易かつ確実にパターン光の強度の制御を実現することができる。
<第2実施形態>
上記した第1実施形態では、演算部65が空間コードパターンの各エッジe1〜e16を利用して、投光部10の光学中心座標から被測定物2表面上の各エッジe1〜e16までの距離d1〜d16を算出する。そして、制御部62が各エッジe1〜e16までの距離d1〜d16に応じた基準光強度L1〜L16でレーザ光を出力するようにレーザダイオード22の出力を制御する。しかし、第2実施形態では、演算部65が白黒参照パターンの白パターンを利用して、被測定物2表面上の光の反射率を算出する。そして、制御部62が光の反射率に応じた基準光強度でレーザ光を出力するようにレーザダイオード22の出力を制御する。
図16は、第2実施形態に係る形状測定方法の一例を説明するフローチャートである。図16に示す形状測定処理において、ステップS1〜S6の処理については、図13において説明した処理と同様であるため、同一処理について同一符号を付し、重複する説明を省略する。
ステップS6の処理の実行後、演算部65は、ステップS6で撮像した図11(C)に示す白黒参照パターンの白パターンの画像(白画像)に基づいて、被測定物2の表面における光の反射率を算出する(ステップS7A)。ここで、光の帰還率rは、ある面(例えば被測定物2の面)に向けて出射された光束Φ1とし、この面で反射して撮像部に戻ってきた光束Φ2とすると、r=Φ2/Φ1と定義される。
演算部65は、ステップS7Aにおいて、空間コードパターンにおける区間(図12の領域番号0〜15の領域)のそれぞれについて、それらの領域内の各画素における輝度値の平均値を算出する。設定情報記憶部63は、予め白パターンが照射されたときの輝度値に対応する帰還率のデータをテーブルデータとして記憶している。演算部65は、設定情報記憶部63に記憶されているテーブルデータを参照し、それぞれの領域内の各画素における輝度値の平均値に対応する帰還」率のデータを読み出す。そして、演算部65は、帰還率情報を制御部62に出力する。
次に、制御部62は、演算部65からの帰還率情報に基づいて、空間コードパターンにおける各区間の帰還率を認識する。そして、制御部62は、各区間の帰還率に応じた光強度のレーザ光を出力するようにレーザダイオード22の出力を制御する(ステップS8A)。
図17は、レーザダイオードの出力と帰還率との関係を示す図である。図17に示す横軸は、演算部65がステップS7Aにおいて算出した各区間の帰還率r1〜r16を示す。また、図17に示す縦軸は、横軸の帰還率r1〜r16に対応するレーザダイオード22の基準光強度(基準LD出力値)L1〜L16を示す。
図17に示すように、被測定物2表面上における各区間の帰還率が異なる場合は、制御部62は、帰還率が高くなる程、レーザダイオード22の基準光強度を低くするように、レーザダイオード22の出力を制御する。すなわち、帰還率がr1からr16に向かって徐々に高くなる場合は、制御部62は、反射率r1〜r16に対応するレーザダイオード22の基準光強度をL1からL16に向かって徐々に低くしていくように制御する。
ここで、設定情報記憶部63は、予め帰還率に対応する基準光強度のデータをテーブルデータとして記憶している。制御部62は、設定情報記憶部63に記憶されているテーブルデータを参照し、帰還率に対応する基準光強度のデータを読み出す。そして、制御部62は、読み出した基準光強度のデータに基づいて、レーザコントローラ21に指令信号を出力してレーザダイオード22の出力を制御する。このような制御により、被測定物2表面上における明るさの差が小さくなる。その結果、明るさの差が撮像部50(CCDカメラ52a)の感度範囲内に収まるようになる。
具体的には、走査部40が第1区間(図12の領域番号0の領域)内においてライン光100を走査しているときは、制御部62は、レーザダイオード22から帰還率r1に対応する基準光強度L1のレーザ光を出力させるように制御する。同様に、走査部40が第2区間(図12の領域番号1の領域)〜第16区間(図12の領域番号15の領域)内においてそれぞれライン光100を走査しているときは、制御部62は、それぞれ、レーザダイオード22から帰還率r2〜r16に対応する基準光強度L2〜L16のレーザ光を出力させるように制御する。なお、レーザダイオードの出力の時間変化については、図15で説明した場合と同様であるので、重複する説明を省略する。
その後、演算部65は、ステップS9〜S13の処理を実行する。これらステップS9〜S13の処理は、図13において説明した処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
以上に説明したように、第2実施形態によれば、被測定物2にパターン光(縞パターン)と参照光(白黒参照パターンの白パターン)とを投光する投光部10と、パターン光と参照光とが投光された被測定物2を撮像する撮像部50と、被測定物2に参照光が投光されたときの帰還率に応じてパターン光の強度を制御する制御部62と、パターン光が投光された被測定物2の画像から被測定物2の3次元形状を求める演算部65とを有する。このような構成によれば、被測定物2の表面の反射率に応じてパターン光の強度を制御することにより、被測定物2表面上における明るさの差が小さくなる。従って、明るさの差が撮像部50の感度範囲内に収まるようになり、画像における白飛びや黒つぶれの発生を回避することができる。その結果、3次元形状測定において測定漏れが生じることがない。
また、第2実施形態によれば、投光部10は、参照光を投光した後にパターン光を投光するので、パターン光の強度を制御する前に、被測定物2に参照光を投光したときの帰還率を取得することができる。また、パターン光は、正弦波状の周期的な強度の分布を有するので、位相シフト法を用いた正確な3次元形状測定を行うことができる。
また、第2実施形態によれば、投光部10は、パターン光及び参照光を生成するための光源22を有し、制御部62は、被測定物2に参照光を投光したときの帰還率に応じて、パターン光を生成する際の光源22からの光束の強度を制御する。このような構成によれば、被測定物2に対する光量の調整を、光源22からの光束の強度の制御で行うことができるため、簡易かつ確実にパターン光の強度の制御を実現することができる。
<構造物製造システム及び構造物製造方法>
図18は、構造物製造システムの実施形態の一例を示すブロック図である。図18に示す構造物製造システムSYSは、上記した形状測定装置1、設計装置710、成形装置720、制御装置(検査装置)730、及びリペア装置740を有している。
設計装置710は、構造物の形状に関する設計情報を作製する。そして、設計装置710は、作製した設計情報を成形装置720及び制御装置730に送信する。ここで、設計情報とは、たとえば複数の2次元設計情報から求められた構造物の各位置の座標を示す情報である。また、被測定物は、構造物である。
成形装置720は、設計装置710から送信された設計情報に基づいて構造物を成形する。この成形装置720の成形工程は、鋳造、鍛造、または切削などが含まれる。形状測定装置1は、成形装置720により作製された構造物(被測定物2)の3次元形状、すなわち構造物の座標を測定する。そして、形状測定装置1は、測定した座標を示す情報(以下、形状情報という。)を制御装置730に送信する。
制御装置730は、座標記憶部731及び検査部732を有している。座標記憶部731は、設計装置710から送信される設計情報を記憶する。検査部732は、座標記憶部731から設計情報を読み出す。また、検査部732は、座標記憶部731から読み出した設計情報と、形状測定装置1から送信される形状情報とを比較する。そして、検査部732は、比較結果に基づき、構造物が設計情報の通りに成形されたか否かを検査する。
また、検査部732は、成形装置720により成形された構造物が良品であるか否かを判定する。構造物が良品であるか否かは、例えば、設計情報と形状情報との誤差が所定の閾値の範囲内であるか否かにより判定する。そして、検査部732は、構造物が設計情報の通りに成形されていない場合は、その構造物を設計情報の通りに修復することができるか否かを判定する。修復することができると判定した場合は、検査部732は、比較結果に基づき、不良部位と修復量を算出する。そして、検査部732は、不良部位を示す情報(以下、不良部位情報という。)と、修復量を示す情報(以下、修復量情報という。)と、をリペア装置740に送信する。
リペア装置740は、制御装置730から送信された不良部位情報と修復量情報とに基づいて、構造物の不良部位を加工する。
図19は、構造物製造システムSYSによる処理を示すフローチャートであり、構造物製造方法の実施形態の一例を示している。図19に示すように、設計装置710は、構造物の形状に関する設計情報を作製する(ステップS31)。設計装置710は、作製した設計情報を成形装置720及び制御装置730に送信する。制御装置730は、設計装置710から送信された設計情報を受信する。そして、制御装置730は、受信した設計情報を座標記憶部731に記憶する。
次に、成形装置720は、設計装置710が作製した設計情報に基づいて構造物を成形する(ステップS32)。そして、形状測定装置1は、成形装置720が成形した構造物の3次元形状を測定する(ステップS33)。その後、形状測定装置1は、構造物の測定結果である形状情報を制御装置730に送信する。次に、検査部732は、形状測定装置1から送信された形状情報と、座標記憶部731に記憶されている設計情報とを比較して、構造物が設計情報の通りに成形されたか否か検査する(ステップS34)。
次に、検査部732は、構造物が良品であるか否かを判定する(ステップS35)。構造物が良品であると判定した場合は(ステップS35:YES)、構造物製造システムSYSによる処理を終了する。一方、検査部732は、構造物が良品でないと判定した場合は(ステップS35:NO)、検査部732は、構造物を修復することができるか否かを判定する(ステップS36)。
検査部732が構造物を修復することができると判定した場合は(ステップS36:YES)、検査部732は、ステップS34の比較結果に基づいて、構造物の不良部位と修復量を算出する。そして、検査部732は、不良部位情報と修復量情報とをリペア装置740に送信する。リペア装置740は、不良部位情報と修復量情報とに基づいて構造物のリペア(再加工)を実行する(ステップS37)。そして、ステップS33の処理に移行する。すなわち、リペア装置740がリペアを実行した構造物に対してステップS33以降の処理が再度実行される。一方、検査部732が構造物を修復することができないと判定した場合は(ステップS36:NO)、構造物製造システムSYSによる処理を終了する。
このように、構造物製造システムSYS及び構造物製造方法では、形状測定装置1による構造物の測定結果に基づいて、検査部732が設計情報の通りに構造物が作製されたか否かを判定する。これにより、成形装置720により作製された構造物が良品であるか否か精度よく判定することができるとともに、その判定の時間を短縮することができる。また、上記した構造物製造システムSYSでは、検査部732により構造物が良品でないと判定された場合に、直ちに構造物のリペアを実行することができる。
なお、上記した構造物製造システムSYS及び構造物製造方法において、リペア装置740が加工を実行することに代えて、成形装置720が再度加工を実行するように構成してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能である。また、上記の実施形態で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。そのような変更または改良、省略した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記した実施形態を適宜組み合わせて適用することも可能である。
また、上記した第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせて適用してもよい。例えば、制御部62が空間コードパターンの撮像(ステップS5参照)を行った後に、演算部65が空間コードパターンのエッジe1〜e16の3次元座標データを算出し、算出したエッジe1〜e16の3次元座標データに基づいて被測定物2におけるエッジe1〜e16までの距離を算出する(ステップS7参照)。そして、制御部62は、算出した距離に応じて白黒参照パターンを撮像する(ステップS6参照)。その後、演算部65は、撮像した白黒参照パターンから反射率を算出し、算出した反射率に応じたレーザダイオード22の出力制御を行う。
また、上記した第2実施形態において、演算部65は、被測定物2の表面上における空間コードパターンの各区間(領域番号0〜15の各領域)の帰還率を算出していた。しかし、そのような構成に限らず、演算部65は、空間コードパターンの各区間(領域番号0〜15の各領域)よりも細分化された区間の帰還率を算出してもよい。例えば、制御部62が、縞パターンの縞の次数にかかわらず、図11(B)の(d)よりもストライプの数の多い空間コードパターンを撮像する。そして、演算部65が、撮像した空間コードパターンを用いて細分化された区間の帰還率を算出する。そして、制御部62が、細分化された区間の反射率に応じたレーザダイオード22の出力制御を実行する。
また、空間コードパターンの区分を細分化する方法として、例えば、白とラインを白とグレーのラインに分割し、黒のラインを黒とグレーのラインに分割するようにしてもよい。
また、上記した各実施形態では、第1の方向D1に対しての光量の調整を行うことができるが、第2の方向D2に対しての光量の調整を行うことはできない。しかし、2軸の走査部、すなわち、パターン光を第1方向D1に走査することができるとともに、第2の方向D2にも走査することができる構成であれば、第1の方向D1のみならず第2の方向D2にも光量の調整を行うことができる。
また、レーザダイオード22からの光が被測定物2に到達するまでのいずれかの箇所において、光量を調整可能なフィルタを設けて、そのフィルタで第2の方向D2の光量を調整するようにしてもよい。
また、上記した各実施形態において、第1の方向D1と第2の方向D2とが直交していたが、第1の方向D1と第2の方向D2とが異なる方向であれば直交していなくてもよい。例えば、第2の方向D2は、第1の方向D1に対して60度や80度の角度に設定されてもよい。
また、上記した各実施形態において、各図面では光学素子を一つまたは複数で表しているが、特に使用する数を指定しない限り、同様の光学性能を発揮させるものであれば、使用する光学素子の数は任意である。
また、上記した各実施形態において、走査部40は、パターン光を反射または回折する光学素子を用いているがこれに限定されない。例えば、屈折光学素子や、平行平板ガラス等が用いられてもよい。レンズ等の屈折光学素子を光軸に対して振動させることでパターン光を走査させてもよい。なお、この屈折光学素子としては、投光光学系30の一部の光学素子が用いられてもよい。
また、上記した各実施形態において、撮像部50としてCCDカメラ52aが用いられるがこれに限定されない。例えば、CCDカメラに代えて、CMOSイメージセンサ(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)などのイメージセンサが用いられてもよい。
また、上記した各実施形態において、位相シフト法に用いる縞パターンの位相を一周期の間に4回シフトさせる4バケット法が用いられるが、これに限定されない。例えば、0・π/2・π・3π/2の縞パターンを投影した後に再び0位相の縞パターンを投影する5バケット法や、さらにπ/2位相の縞パターンを投影する6バケット法などが用いられてもよい。
また、上記した各実施形態において、いずれも位相シフト法が用いられているが、空間コード法のみを用いて被測定物2の3次元形状を測定するものでもよい。
また、上記した第1実施形態においては、縞パターンの撮像前に空間コードパターンを撮像していれば、その他のパターンの撮像の順序は問わない。また、上記した第2実施形態においては、縞パターンの撮像前に白黒参照パターンを撮像していれば、その他のパターンの撮像の順序は問わない。
また、上記した各実施形態において、縞パターンや空間コードパターンを白色及び黒色で表していたが、これに限定されず、いずれか一方または双方が着色されたものでもよい。例えば、縞パターンや空間コードパターンは、白色と赤色とで生成されるものでもよい。
また、上記した各実施形態において、図12に示す空間コードはバイナリコードを用いているが、グレイコードが用いられてもよい。グレイコードは、バイナリコードと符号の付け方が異なる。このため、図11(B)に示す空間コードパターンのストライプのパターンも異なるパターンが用いられる。
また、上記した各実施形態において、標準画像を取得しているが、この標準画像は取得しなくてもよい。
また、走査部40としてMEMSミラー等の振動ミラーが用いられる場合、角速度の不均一に対応して、レーザダイオード121からの光の強度を変更させてもよい。例えば、投光領域200における走査方向の端部付近では光強度を強くし、中央付近では光強度を低下させるように、レーザダイオード121を制御してもよい。これにより、投光領域200の端部と中央部とで生じる明るさの不均一を抑制できる。
また、上記した第2実施形態において、反射率に応じたレーザダイオード22の出力制御(ステップS7A,S8A)を空間コードパターンの撮像(ステップS5)においても適用してもよい。
また、形状測定装置1の一部の構成をコンピュータにより実現してもよい。例えば、演算部処理部60をコンピュータにより実現してもよい。この場合、コンピュータは、記憶部に記憶された形状測定プログラムに従って、第1の方向D1に沿って異なる強度の分布を有するパターン光を生成する光生成処理と、パターン光を第1の方向D1とは異なる被測定物2上の第2の方向D2に沿って走査する走査処理と、パターン光が投光された被測定物2を撮像する撮像処理と、撮像処理で得られた被測定物2の像に応じた信号強度に基づいて、被測定物2の形状を算出する演算処理と、を実行する。なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
D1…第1の方向、D2…第2の方向、SYS…構造物製造システム、1…形状測定装置、1A…光照射装置、2…被測定物、10…投光部、20…光生成部、22…レーザダイオード(光源)、23…ライン生成部、40…走査部、50…撮像部、52a…CCDカメラ、60…演算処理部(演算部、制御部)、62…制御部、65…演算部、100…ライン光(パターン光)、200…投光領域、500…筐体

Claims (15)

  1. 被測定物にパターン光を投光する投光部と、
    前記パターン光が投光された前記被測定物を撮像する撮像部と、
    前記被測定物までの距離に応じて前記パターン光の強度を制御する制御部と、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算部とを有する形状測定装置。
  2. 前記投光部は第一の特徴を有する第一のパターン光と第二の特徴を有する第二のパターン光を投光可能であり、
    前記制御部は前記第一のパターン光が投光された前記被測定物の撮像結果から求められた前記被測定物までの距離に応じて、前記第二のパターン光を投光する強度を制御する請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記第一のパターン光は矩形波状の周期的な強度の分布を有し、前記第二のパターン光は正弦波状の周期的な強度の分布を有する請求項2に記載の形状測定装置。
  4. 前記投光部は前記パターン光を生成するための光源を有し、
    前記制御部は前記被測定物までの距離に応じて前記光源からの光束の強度を制御する請求項1から3のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  5. 被測定物にパターン光と参照光とを投光する投光部と、
    前記パターン光と前記参照光とが投光された前記被測定物を撮像する撮像部と、
    前記被測定物に前記参照光が投光されたときの反射率に応じて前記パターン光の強度を制御する制御部と、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算部とを有する形状測定装置。
  6. 前記パターン光は異なる強度の分布を有し、前記参照光は強度が一定である請求項5に記載の形状測定装置。
  7. 前記投光部は、前記参照光を投光した後に前記パターン光を投光する請求項5または請求項6記載の形状測定装置。
  8. 前記パターン光は、正弦波状の周期的な強度の分布を有する請求項5から7のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  9. 前記投光部は、前記パターン光及び前記参照光を生成するための光源を有し、
    前記制御部は、前記被測定物に前記参照光が投光されたときの反射率に応じて、前記パターン光を生成する際の前記光源からの光束の強度を制御する請求項5から8のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  10. 構造物の形状に関する設計情報を作製する設計装置と、
    前記設計情報に基づいて前記構造物を作製する成形装置と、
    作製された前記構造物の形状を測定する請求項1から9のいずれか一項に記載の形状測定装置と、
    前記形状測定装置によって得られた前記構造物の形状に関する形状情報と前記設計情報とを比較する検査装置と、を含む構造物製造システム。
  11. 被測定物にパターン光を投光することと、
    前記パターン光が投光された前記被測定物を撮像することと、
    前記被測定物までの距離に応じて前記パターン光の強度を制御することと、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求めることとを含む形状測定方法。
  12. 被測定物にパターン光と参照光とを投光することと、
    前記パターン光と前記参照光とが投光された前記被測定物を撮像することと、
    前記被測定物に前記参照光が投光されたときの反射率に応じて前記パターン光の強度を制御することと、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求めることとを含む形状測定方法。
  13. 構造物の形状に関する設計情報を作製することと、
    前記設計情報に基づいて前記構造物を作製することと、
    作製された前記構造物の形状を請求項11または請求項12に記載の形状測定方法で測定することと、
    前記形状測定方法によって得られた前記構造物の形状に関する形状情報と前記設計情報とを比較することと、を含む構造物製造方法。
  14. 被測定物にパターン光を投光する投光部と、前記パターン光が投光された前記被測定物を撮像する撮像部とを備えた形状測定装置のコンピュータに、
    前記被測定物までの距離に応じて前記パターン光の強度を制御する制御処理と、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算処理とを実行させる形状測定プログラム。
  15. 被測定物にパターン光と参照光とを投光する投光部と、前記パターン光と前記参照光とが投光された前記被測定物を撮像する撮像部とを備えた形状測定装置のコンピュータに、
    前記被測定物に前記参照光が投光されたときの反射率に応じて前記パターン光の強度を制御する制御処理と、
    前記パターン光が投光された前記被測定物の画像から該被測定物の3次元形状を求める演算処理とを実行させる形状測定プログラム。
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