JP2015108554A - 電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立性を向上させることができる電流検出装置を提供する。
【解決手段】電流検出装置1を組み立てる場合、まず、収容部材3に対して遮蔽部材4,4,…が一体的に取り付けられる。次に、夫々が導体22及び電流検出部21を保持する保持部材23,23,…が、各保持部材23と他の保持部材23との間に遮蔽部材4,4,…が位置するようにして、収容部材3に収容される。大型の部品である遮蔽部材4,4,…を取り付ける作業は、小型の部品である保持部材23,23,…夫々に個別に遮蔽部材に取り付ける作業に比べて簡易である。従って、電流検出装置1は組立性が向上している。
【選択図】図2
【解決手段】電流検出装置1を組み立てる場合、まず、収容部材3に対して遮蔽部材4,4,…が一体的に取り付けられる。次に、夫々が導体22及び電流検出部21を保持する保持部材23,23,…が、各保持部材23と他の保持部材23との間に遮蔽部材4,4,…が位置するようにして、収容部材3に収容される。大型の部品である遮蔽部材4,4,…を取り付ける作業は、小型の部品である保持部材23,23,…夫々に個別に遮蔽部材に取り付ける作業に比べて簡易である。従って、電流検出装置1は組立性が向上している。
【選択図】図2
Description
本発明は、導体に通流する電流を検出する電流検出装置に関する。
電気自動車又はハイブリッド車等の車両には、モータ装置とインバータ装置とが搭載される。モータ装置とインバータ装置とは、複数本のバスバーを介して電気的に接続される。
インバータ装置は、モータ装置の電流値に基づいてモータ装置の動作を制御する。このために、磁気比例式且つコアレス型の電流検出部(以下、コアレスセンサという)を備える電流検出装置が提案されている(特許文献1参照)。コアレスセンサは、モータ装置装置とインバータ装置とを接続するバスバー夫々に対して配置される。
インバータ装置は、モータ装置の電流値に基づいてモータ装置の動作を制御する。このために、磁気比例式且つコアレス型の電流検出部(以下、コアレスセンサという)を備える電流検出装置が提案されている(特許文献1参照)。コアレスセンサは、モータ装置装置とインバータ装置とを接続するバスバー夫々に対して配置される。
特許文献1に記載の電流検出装置は、3本のバスバー、3個のコアレスセンサ、3個の遮蔽部材、及び1個のケースを備える。3本のバスバーは夫々ケースを貫通しており、各3個のコアレスセンサ及び遮蔽部材は夫々ケースに収容されている。各遮蔽部材は筒状をなし、1本のバスバーの長さ方向中央部と、1個のコアレスセンサとを囲繞する。
コアレスセンサの検出結果は、インバータ装置に与えられる。インバータ装置は、与えられた検出結果であるバスバーの電流値に応じて最適な制御を行なう。
ところで、電流検出装置は、3個の保持部材と、これらを収容する1個の収容部材とを備えている場合がある。各バスバーは、両端部が収容部材の外部に露出している。このような構成の電流検出装置においては、各保持部材が、1組のバスバー及びコアレスセンサを保持している。各保持部材には遮蔽部材が取り付けられている。遮蔽部材は、保持部材が保持する1組のバスバー及びコアレスセンサを保持部材ごと囲繞する。
このような構成の電流検出装置を組み立てる場合、まず、バスバー及びコアレスセンサを保持する保持部材に、遮蔽部材が取り付けられる。次いで、遮蔽部材が取り付けられた保持部材が収容部材に収容される。
しかしながら、保持部材は、例えば収容部材よりも小型の部品である。小型の部品に1個ずつ遮蔽部材を取り付ける作業は煩雑であり、電流検出装置の組立性を悪化させる。
しかしながら、保持部材は、例えば収容部材よりも小型の部品である。小型の部品に1個ずつ遮蔽部材を取り付ける作業は煩雑であり、電流検出装置の組立性を悪化させる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、組立性を向上させることができる電流検出装置を提供することにある。
本発明に係る電流検出装置は、導体と、該導体に通流する電流を磁気的に検出する電流検出部と、前記導体及び電流検出部を保持する保持部材とを備える電流検出装置において、前記保持部材を複数個収容する収容部材と、前記収容部材に取り付けられており、隣り合う前記保持部材の間に配されており、磁気を遮蔽する遮蔽部材とを備えることを特徴とする。
本発明に係る電流検出装置は、前記収容部材は、前記保持部材が隣り合う方向に交差する方向に対向配置されて結合している第1及び第2の収容分体を用いてなり、前記遮蔽部材は、前記第1の収容分体に取り付けられており、前記保持部材の一部を覆う半筒状部を有する第1の遮蔽分体と、該第1の遮蔽分体の半筒状部に対して内側同士が対向配置されており、前記保持部材の他部を覆う半筒状部を有し、前記第2の収容分体に取り付けられている第2の遮蔽分体とを用いてなることを特徴とする。
本発明に係る電流検出装置は、各保持部材は、前記遮蔽部材に接触していることを特徴とする。
本発明に係る電流検出装置は、前記電流検出部はコアレス型であることを特徴とする。
本発明にあっては、電流検出装置を組み立てる場合、まず、保持部材よりも大型の部品である収容部材に対して遮蔽部材が取り付けられる。次に、導体及び電流検出部を保持する保持部材が、この保持部材と他の保持部材との間に遮蔽部材が位置するようにして、収容部材に収容される。
大型の部品に遮蔽部材を取り付ける作業は、小型の部品に取り付ける場合に比べて簡易である。
大型の部品に遮蔽部材を取り付ける作業は、小型の部品に取り付ける場合に比べて簡易である。
本発明にあっては、電流検出装置を組み立てる場合、まず、収容部材の第1(及び第2)の収容分体に対して、遮蔽部材の第1(及び第2)の遮蔽分体が取り付けられる。次に、導体及び電流検出部を保持する保持部材が、保持部材の一部が第1の収容分体の半筒状部に覆われるように配置される。この後、第1及び第2の収容分体が結合する。このとき、第2の収容分体の半筒状部が保持部材の他部を覆い、第1の遮蔽分体の半筒状部の内側と第2の収容分体の半筒状部の内側とが対向配置される。故に、第1の収容分体の半筒状部と第2の収容分体の半筒状部とが、保持部材を囲繞する筒状部をなす。
つまり、閉鎖された空間である筒状部夫々の内部に個別に保持部材を挿入する煩雑な作業が不要である。従って、電流検出装置の組立性を更に向上させることができる。
本発明にあっては、保持部材を遮蔽部材に接触させることによって保持部材が位置決めされる。このため、電流検出装置の組立性を更に向上させることができる。
また、遮蔽部材以外に、保持部材を位置決めするための構成が不要である。このため、電流検出装置の構成を簡単にすることができる。
また、遮蔽部材以外に、保持部材を位置決めするための構成が不要である。このため、電流検出装置の構成を簡単にすることができる。
本発明にあっては、電流検出装置がコアレス型の電流検出部を備えている。コアレス型の電流検出部は、集磁コアを有する電流検出部よりも電流検出装置の小型化に寄与する。
本発明の電流検出装置による場合、保持部材毎に1個ずつ遮蔽部材を取り付けていく煩雑な作業が不要である。このため、電流検出装置の組立性を向上させることができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電流検出装置1の構成を示すブロック図である。
電流検出装置1、モータ装置51、及びインバータ装置52は、図示しない車両に搭載されている。
モータ装置51は三相モータ装置を用いてなり、図示しない車輪を駆動する。
インバータ装置52は、モータ装置51の各相の電流値に基づいてモータ装置51の動作を制御する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電流検出装置1の構成を示すブロック図である。
電流検出装置1、モータ装置51、及びインバータ装置52は、図示しない車両に搭載されている。
モータ装置51は三相モータ装置を用いてなり、図示しない車輪を駆動する。
インバータ装置52は、モータ装置51の各相の電流値に基づいてモータ装置51の動作を制御する。
モータ装置51とインバータ装置52とは、電流検出装置1の3個の導体22,22,…を介して電気的に接続されている。導体22,22,…夫々の電流値は、モータ装置51の各相の電流値に対応する。
電流検出装置1は、導体22,22,…夫々の電流値を検出し、検出結果をインバータ装置52に与える。
電流検出装置1は、導体22,22,…夫々の電流値を検出し、検出結果をインバータ装置52に与える。
図2及び図3は、電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図及び側面断面図である。
図4及び図5は、電流検出装置1の組み立て手順を示す模式的な正面断面図及び側面断面図である。
電流検出装置1は、各3個のセンサユニット2,2,…及び遮蔽部材4,4,…と、収容部材3とを備える。
センサユニット2,2,…及び遮蔽部材4,4,…は夫々左右方向に隣り合っている。各センサユニット2の構成及び各遮蔽部材4の構成は夫々同一である。
各センサユニット2は、電流検出部21、導体22、及び保持部材23を有する。
図4及び図5は、電流検出装置1の組み立て手順を示す模式的な正面断面図及び側面断面図である。
電流検出装置1は、各3個のセンサユニット2,2,…及び遮蔽部材4,4,…と、収容部材3とを備える。
センサユニット2,2,…及び遮蔽部材4,4,…は夫々左右方向に隣り合っている。各センサユニット2の構成及び各遮蔽部材4の構成は夫々同一である。
各センサユニット2は、電流検出部21、導体22、及び保持部材23を有する。
導体22は、バスバーのような剛性を有する導体である。なお、導体22は、網組線、フラットケーブル、又は被覆電線等のような柔軟性を有する導体でもよい。
導体22は前後方向に長い。導体22の長手方向の前端部(及び後端部)は、モータ装置51(及びインバータ装置52)とに電気的に接続されている。
なお、導体22は、モータ装置51(又はインバータ装置52)に直接的に接続されていてもよく、モータ装置51(又はインバータ装置52)に電気的に接続されている他の導体又は端子台等に接続されていてもよい。
導体22は前後方向に長い。導体22の長手方向の前端部(及び後端部)は、モータ装置51(及びインバータ装置52)とに電気的に接続されている。
なお、導体22は、モータ装置51(又はインバータ装置52)に直接的に接続されていてもよく、モータ装置51(又はインバータ装置52)に電気的に接続されている他の導体又は端子台等に接続されていてもよい。
電流検出部21は、磁気検出素子211、プリント基板212、及び配線部213を用いてなる。ただし、図2及び図3における配線部213の図示は省略している。
磁気検出素子211と配線部213とは、夫々プリント基板212に実装されている。両者はプリント基板212に形成されている図示しない配線部を介して互いに電気的に接続されている。配線部213の一端部はインバータ装置52に電気的に接続されている。
磁気検出素子211と配線部213とは、夫々プリント基板212に実装されている。両者はプリント基板212に形成されている図示しない配線部を介して互いに電気的に接続されている。配線部213の一端部はインバータ装置52に電気的に接続されている。
磁気検出素子211は、例えばホール素子を用いてなり、磁界を検出する。このために、磁気検出素子211は、プリント基板212の配線部及び配線部213を介してインバータ装置52から給電される。磁気検出素子211の検出結果は、プリント基板212の配線部及び配線部213を介してインバータ装置52に与えられる。
保持部材23は絶縁性を有し、導体22と電流検出部21のプリント基板212とを夫々保持している。
導体22は、保持部材23を前後方向に貫通している。つまり、導体22の前端部側及び後端部側が、保持部材23の前側及び後ろ側へ突き出ている。
電流検出部21のプリント基板212は、保持部材23に取り付けられている。磁気検出素子211と導体22との離隔距離は一定に保たれている。配線部213の一端部側は、保持部材23の外部へ引き出されている。
導体22は、保持部材23を前後方向に貫通している。つまり、導体22の前端部側及び後端部側が、保持部材23の前側及び後ろ側へ突き出ている。
電流検出部21のプリント基板212は、保持部材23に取り付けられている。磁気検出素子211と導体22との離隔距離は一定に保たれている。配線部213の一端部側は、保持部材23の外部へ引き出されている。
電流検出部21はコアレスセンサである。従って、センサユニット2に備えられている電流検出部21の磁気検出素子211及び導体22を、他のセンサユニット2に備えられている電流検出部21の磁気検出素子211及び導体22から磁気的に遮蔽する必要がある。
このために、本実施の形態では、各センサユニット2が、磁性を有する四角筒状の遮蔽部材4に囲繞されている。故に、磁気検出素子211の検出結果は、導体22の電流値に対応する。
このために、本実施の形態では、各センサユニット2が、磁性を有する四角筒状の遮蔽部材4に囲繞されている。故に、磁気検出素子211の検出結果は、導体22の電流値に対応する。
遮蔽部材4は、前後方向に沿う横姿勢で配されている。遮蔽部材4は、夫々適宜の厚み(例えば0.5mm の厚み)を有する各半四角筒状(コ字板状)の第1及び第2の遮蔽分体41,42を用いてなる。つまり、第1及び第2の遮蔽分体41,42は何れも本発明の実施の形態における半筒状部でもある。
第1の遮蔽分体41は、各前後方向の縦姿勢に配される左板部411及び右板部412と、左板部411及び右板部412を連結し、前後方向の横姿勢に配される連結板部413とを一体に有する。第2の遮蔽分体42は、第1の遮蔽分体41と同様の構成であり、左板部421、右板部422、及び連結板部423を有する。
第1の遮蔽分体41は、各前後方向の縦姿勢に配される左板部411及び右板部412と、左板部411及び右板部412を連結し、前後方向の横姿勢に配される連結板部413とを一体に有する。第2の遮蔽分体42は、第1の遮蔽分体41と同様の構成であり、左板部421、右板部422、及び連結板部423を有する。
遮蔽部材4は、連結板部413を下向きにした第1の遮蔽分体41を下側に、連結板部423を上向きにした第2の遮蔽分体42を上側にして対向配置させることによって、四角筒状になしてある。つまり、遮蔽部材4の下周壁、上周壁、前周壁、並びに後周壁は、連結板部413、連結板部423、左板部411,421、並びに右板部412,422によって構成される。左板部411,421夫々の先端部同士、及び右板部412,422夫々の先端部同士は、適長離隔して対向配置されている。ただし、第1及び第2の遮蔽分体41,42は、左板部411,421間又は右板部412,422間からの磁束漏れが磁気検出素子211の検出結果に影響することがないよう配置される。なお、右板部412,422は接触してもよい。
遮蔽部材4の四角筒部分の内部には、センサユニット2が配されている。導体22は、遮蔽部材4の軸長方向に沿う姿勢で、遮蔽部材4の前側開口及び後側開口夫々から延出している。配線部213の一端部側は、遮蔽部材4の前側開口又は後側開口から延出している。
なお、電流検出装置1は、3個の遮蔽部材4,4,…に替えて、2個の遮蔽部材4,4を備えていてもよい。この場合、左端及び右端のセンサユニット2,2が遮蔽部材4,4で囲繞されていればよい。
なお、電流検出装置1は、3個の遮蔽部材4,4,…に替えて、2個の遮蔽部材4,4を備えていてもよい。この場合、左端及び右端のセンサユニット2,2が遮蔽部材4,4で囲繞されていればよい。
収容部材3は絶縁性を有し、本実施の形態では矩形箱状になしてある。収容部材3の前壁及び後壁には、各3個の前側開口301,301,…及び後側開口302,302,…が設けられている。前側開口301,301,…夫々の上下左右方向の配置位置は、後側開口302,302,…夫々の上下左右方向の配置位置と同じである。
導体22は、収容部材3の何れかの前側開口301及び後側開口302夫々から延出している。配線部213の一端部側は、収容部材3の何れかの前側開口301又は後側開口302から延出している。
導体22は、収容部材3の何れかの前側開口301及び後側開口302夫々から延出している。配線部213の一端部側は、収容部材3の何れかの前側開口301又は後側開口302から延出している。
収容部材3は、各有底四角筒状の第1及び第2の収容分体31,32を有する。収容部材3は、有底四角筒の底部を下向きにした第1の収容分体31を下側に、有底四角筒の底部を上向きにした第2の収容分体32を上側にして対向配置させ、両者を結合することによって、矩形箱状になしてある。つまり、第1の収容分体31は、収容部材3の前後左右各壁の概ね下半分と底壁とを構成し、第2の収容分体32は、収容部材3の前後左右各壁の概ね上半分と天壁とを構成する。
第1の収容分体31(及び第2の収容分体32)の前周壁の先端部には、前側開口301,301,…夫々の下半分(及び上半分)に相当する凹部311,311,…(及び凹部321,321,…)が設けられている。第1の収容分体31(及び第2の収容分体32)の後周壁の先端部には、後側開口302,302,…夫々の下半分(及び上半分)に相当する凹部312,312,…(及び凹部322,322,…)が設けられている。第1及び第2の収容分体31,32夫々の前周壁(及び後周壁)に設けられている各凹部311,321(及び各凹部312,322)は、第1の収容分体31と第2の収容分体32とが結合することによって、何れかの前側開口301(及び後側開口302)を構成する。
第1の収容分体31の内部には、左右方向に並置された第1の遮蔽分体41,41,…が取り付けられている。これらの取り付けは、各第1の遮蔽分体41の連結板部413が樹脂モールドされることによって行なわれている。このため、第1の収容分体31の底壁内面には各第1の遮蔽分体41の連結板部413が封入された合成樹脂層313が形成されている。各第1の遮蔽分体41の左板部411及び右板部412は、合成樹脂層313の表面から上側に突出している。
第1の遮蔽分体41,41,…の左右方向の配置位置と、第1の収容分体31における凹部311,311,…(及び凹部312,312,…)の左右方向の配置位置とは対応している。
第1の遮蔽分体41,41,…の左右方向の配置位置と、第1の収容分体31における凹部311,311,…(及び凹部312,312,…)の左右方向の配置位置とは対応している。
同様に、第2の収容分体32の内部には、左右方向に並置された第2の遮蔽分体42,42,…が樹脂モールドによって取り付けられている。このため、第2の収容分体32の天壁内面には各第2の遮蔽分体42の連結板部423が封入され合成樹脂層323が形成されている。各第2の遮蔽分体42の左板部421及び右板部422は、合成樹脂層323の表面から下側に突出している。
第2の収容分体32の内部における第2の遮蔽分体42,42,…夫々の前後左右方向の位置は、第1の収容分体31の内部における第1の遮蔽分体41,41,…夫々の前後左右方向の位置と同じである。
なお、第1及び第2の遮蔽分体41,42の固定は樹脂モールドに限定されず、例えばビス留め又は接着等によるものであってもよい。
第2の収容分体32の内部における第2の遮蔽分体42,42,…夫々の前後左右方向の位置は、第1の収容分体31の内部における第1の遮蔽分体41,41,…夫々の前後左右方向の位置と同じである。
なお、第1及び第2の遮蔽分体41,42の固定は樹脂モールドに限定されず、例えばビス留め又は接着等によるものであってもよい。
第1の収容分体31の内部には、センサユニット2,2,…を取り付けるべき各図示しない3個の取付部が左右方向に並設されている。取付部に取り付けられたセンサユニット2は、何れかの第1の遮蔽分体41の左板部411と右板部412との間に配置される。
なお、収容部材3は、電流検出装置1以外の装置を構成する収容部材と共通であってもよい。
なお、収容部材3は、電流検出装置1以外の装置を構成する収容部材と共通であってもよい。
次に、図4及び図5を参照しつつ、電流検出装置1の組み立てについて説明する。
電流検出装置1の製造者は、まず、第1の収容分体31、第2の収容分体32、各3個のセンサユニット2,2,…、第1の遮蔽分体41,41,…、及び第2の遮蔽分体42,42,…を準備する。
次に、製造者は、第1の収容分体31の内部において第1の遮蔽分体41,41,…を左右方向に並置し、樹脂モールドを行なう。また、製造者は、第2の収容分体32の内部において第2の遮蔽分体42,42,…を左右方向に並置し、樹脂モールドを行なう。
電流検出装置1の製造者は、まず、第1の収容分体31、第2の収容分体32、各3個のセンサユニット2,2,…、第1の遮蔽分体41,41,…、及び第2の遮蔽分体42,42,…を準備する。
次に、製造者は、第1の収容分体31の内部において第1の遮蔽分体41,41,…を左右方向に並置し、樹脂モールドを行なう。また、製造者は、第2の収容分体32の内部において第2の遮蔽分体42,42,…を左右方向に並置し、樹脂モールドを行なう。
次いで、製造者は、各センサユニット2を、第1の収容分体31の3個の取付部の何れかに取り付ける。このとき、センサユニット2から突出している導体22を、第1の収容分体31の前壁及び後壁に設けられている凹部311,312の内部に配置する。
更に、製造者は、第2の収容分体32を第1の収容分体31に取り付けることによって収容部材3を構成する。この結果、第1の遮蔽分体41,41,…と第2の遮蔽分体42,42,…とが対面配置されて、センサユニット2,2,…を1個ずつ囲繞している遮蔽部材4,4,…が自然に構成される。このとき、隣り合うセンサユニット2,2の間には、遮蔽部材4,4の左板部411,421と右板部412,422とが配される。また、各センサユニット2から突出している導体22が、収容部材3の前側開口301及び後側開口302に自然に挿通される。このため、収容部材3からは、各導体22の前端部側及び後端部側が延出する。
組み立てられた電流検出装置1は、車両に搭載される。そして、各導体22,22,…がモータ装置51及びインバータ装置52夫々に電気的に接続される。
以上のような電流検出装置1を組み立てる場合には、小型の部材である3個のセンサユニット2,2,…夫々に、遮蔽部材を直接的に且つ個別に取り付けていく煩雑な作業が不要である。
一方、大型の部材である第1及び第2の収容分体31,32に第1の遮蔽分体41,41,…と第2の遮蔽分体42,42,…とを取り付ける作業は容易である。また、第1及び第2の収容分体31,32を結合すれば、各センサユニット2が遮蔽部材4に囲繞される。
従って、電流検出装置1の組立性は向上している。
以上のような電流検出装置1を組み立てる場合には、小型の部材である3個のセンサユニット2,2,…夫々に、遮蔽部材を直接的に且つ個別に取り付けていく煩雑な作業が不要である。
一方、大型の部材である第1及び第2の収容分体31,32に第1の遮蔽分体41,41,…と第2の遮蔽分体42,42,…とを取り付ける作業は容易である。また、第1及び第2の収容分体31,32を結合すれば、各センサユニット2が遮蔽部材4に囲繞される。
従って、電流検出装置1の組立性は向上している。
仮に、遮蔽部材4が一体物の筒状部材である場合、第1の収容分体31(又は第2の収容分体32)に取り付けられている遮蔽部材4の内部にセンサユニット2を配置する作業は煩雑である。
実施の形態 2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図6は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の遮蔽部材4は、実施の形態1の第1及び第2の遮蔽分体41,42に対応する第1及び第2の遮蔽分体43,44を用いてなる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図6は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の遮蔽部材4は、実施の形態1の第1及び第2の遮蔽分体41,42に対応する第1及び第2の遮蔽分体43,44を用いてなる。
第1の遮蔽分体43は、実施の形態1の左板部411、右板部412、及び連結板部413に対応する左板部431、右板部432、及び連結板部433を一体に有する。左板部431及び右板部432夫々は弾性を有する。左板部431と右板部432との前後方向の離隔距離は、センサユニット2の保持部材23の前後方向の長さ以下である。
第2の遮蔽分体44は、実施の形態1の左板部421、右板部422、及び連結板部423に対応する左板部441、右板部442、及び連結板部443を一体に有する。
第2の遮蔽分体44は、実施の形態1の左板部421、右板部422、及び連結板部423に対応する左板部441、右板部442、及び連結板部443を一体に有する。
実施の形態1の左板部411,421(及び右板部412,422)は、先端部同士が上下方向に適長離隔して対向配置されている。一方、本実施の形態の左板部431,441(及び右板部432,442)は、先端部同士が左右方向に適長離隔して対向配置されている。このために、連結板部433は連結板部443よりも短い。
製造者は、センサユニット2の保持部材23を、第1の遮蔽分体43の左板部431と右板部432との間で挟持させる。このために、製造者は左板部431と右板部432とを離反方向に弾性変性させることによって、両者間に保持部材23を配置する。この後、元の形状に復元した左板部431と右板部432とが保持部材23を挟持する。この結果、センサユニット2は左右方向に位置決めされ、且つ、第1の遮蔽分体43及び合成樹脂層313を介して第1の収容分体31に取り付けられる。
センサユニット2の上下方向の位置決めは、保持部材23が合成樹脂層313,323夫々の表面に載置されること、又は、導体22が凹部311,312の内面に載置されることによって行なわれる。
センサユニット2の上下方向の位置決めは、保持部材23が合成樹脂層313,323夫々の表面に載置されること、又は、導体22が凹部311,312の内面に載置されることによって行なわれる。
以上のような電流検出装置1は、センサユニット2の保持部材23を遮蔽部材4に接触させることによって、センサユニット2が位置決めされる。このため、電流検出装置1の組立性を更に向上させることができる。
また、遮蔽部材4以外に、センサユニット2を位置決めするための構成が不要である。このため、電流検出装置1の構成を簡単にすることができる。
更に、第1及び第2の遮蔽分体43,44からなる遮蔽部材4は、実施の形態1の遮蔽部材4に比べて、第1及び第2の遮蔽分体43,44間の空隙からの磁束漏れが更に抑制される。
なお、センサユニット2の保持部材23は、左板部431の右面及び右板部432の左面夫々に単に接触する構成でもよい。この場合でも、センサユニット2は左右方向に位置決めされる。
また、遮蔽部材4以外に、センサユニット2を位置決めするための構成が不要である。このため、電流検出装置1の構成を簡単にすることができる。
更に、第1及び第2の遮蔽分体43,44からなる遮蔽部材4は、実施の形態1の遮蔽部材4に比べて、第1及び第2の遮蔽分体43,44間の空隙からの磁束漏れが更に抑制される。
なお、センサユニット2の保持部材23は、左板部431の右面及び右板部432の左面夫々に単に接触する構成でもよい。この場合でも、センサユニット2は左右方向に位置決めされる。
実施の形態 3.
図7は、本発明の実施の形態3に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図7は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態においては、収容部材3の内部には、合成樹脂層313,323が設けられていない。また、3個の取付台座314,314,…が左右方向に並置されている。各取付台座314は、第1の収容分体31の底壁内面に配置されている。
図7は、本発明の実施の形態3に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図7は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態においては、収容部材3の内部には、合成樹脂層313,323が設けられていない。また、3個の取付台座314,314,…が左右方向に並置されている。各取付台座314は、第1の収容分体31の底壁内面に配置されている。
電流検出装置1は、実施の形態1の3個の遮蔽部材4,4,…に替えて、2個の遮蔽部材401,401を備える。各遮蔽部材401は、前後方向に沿う縦姿勢の平板状部材1枚を用いてなる。2個の遮蔽部材401,401は、3個の取付台座314,314,…の内、左右方向中央部の1個の左右両側部に取り付けられる。
各センサユニット2の保持部材23は、取付台座314の先端部に取り付けられる。この結果、左右方向に隣り合う2個のセンサユニット2,2の間に遮蔽部材4が配される。
各センサユニット2の保持部材23は、取付台座314の先端部に取り付けられる。この結果、左右方向に隣り合う2個のセンサユニット2,2の間に遮蔽部材4が配される。
以上のような電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と同様に、組立性が向上している。
実施の形態 4.
図8は、本発明の実施の形態4に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図8は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4に係る電流検出装置1の構成を示す模式的な正面断面図である。図8は実施の形態1の図2に対応する。
本実施の形態の電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1の電流検出装置1は、3個のセンサユニット2,2,…を個別に囲繞する3個の遮蔽部材4,4,…を備える。
一方、本実施の形態の電流検出装置1は、3個のセンサユニット2,2,…に共通する1個の遮蔽部材402を備える。
本実施の形態の遮蔽部材402は、実施の形態1の3個の遮蔽部材4,4,…に対応する3個の筒状部40,40,…を有する。
一方、本実施の形態の電流検出装置1は、3個のセンサユニット2,2,…に共通する1個の遮蔽部材402を備える。
本実施の形態の遮蔽部材402は、実施の形態1の3個の遮蔽部材4,4,…に対応する3個の筒状部40,40,…を有する。
また、遮蔽部材402は、第1及び第2の遮蔽分体45,46を用いてなる。第1及び第2の遮蔽分体45,46夫々は、矩形波状の板状部材である。
第1の遮蔽分体45は、夫々が第1の遮蔽分体41と同様の形状を有する3個の半筒状部451,451,…と、夫々が隣り合う半筒状部451,451を連結する2個の連結部452,452とを一体に有する。
第2の遮蔽分体46は、夫々が第2の遮蔽分体42と同様の形状を有する3個の半筒状部461,461,…と、夫々が隣り合う半筒状部461,461を連結する2個の連結部462,462とを一体に有する。
遮蔽部材402の各筒状部40は、第1及び第2の遮蔽分体45,46の各半筒状部451,461が上下方向に対向配置されてなる。
第1の遮蔽分体45は、夫々が第1の遮蔽分体41と同様の形状を有する3個の半筒状部451,451,…と、夫々が隣り合う半筒状部451,451を連結する2個の連結部452,452とを一体に有する。
第2の遮蔽分体46は、夫々が第2の遮蔽分体42と同様の形状を有する3個の半筒状部461,461,…と、夫々が隣り合う半筒状部461,461を連結する2個の連結部462,462とを一体に有する。
遮蔽部材402の各筒状部40は、第1及び第2の遮蔽分体45,46の各半筒状部451,461が上下方向に対向配置されてなる。
電流検出装置1を組み立てる際には、製造者は、第1の遮蔽分体45の半筒状部451,451,…の内部にセンサユニット2,2,…を配置する。次いで、第1及び第2の収容分体31,32を互いに取り付ければ、センサユニット2,2,…夫々が遮蔽部材402の筒状部40,40,…に囲繞される。
以上のような電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と同様に、組立性が向上している。
以上のような電流検出装置1は、実施の形態1の電流検出装置1と同様に、組立性が向上している。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、電流検出装置1に、実施の形態1〜4に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
また、本発明の効果がある限りにおいて、電流検出装置1に、実施の形態1〜4に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 電流検出装置
21 電流検出部
22 導体
23 保持部材
3 収容部材
31 第1の収容分体
32 第2の収容分体
4,401,402 遮蔽部材
41,43 第1の遮蔽分体(半筒状部)
42,44 第2の遮蔽分体(半筒状部)
45 第1の遮蔽分体
46 第2の遮蔽分体
451,461 半筒状部
21 電流検出部
22 導体
23 保持部材
3 収容部材
31 第1の収容分体
32 第2の収容分体
4,401,402 遮蔽部材
41,43 第1の遮蔽分体(半筒状部)
42,44 第2の遮蔽分体(半筒状部)
45 第1の遮蔽分体
46 第2の遮蔽分体
451,461 半筒状部
Claims (4)
- 導体と、
該導体に通流する電流を磁気的に検出する電流検出部と、
前記導体及び電流検出部を保持する保持部材と
を備える電流検出装置において、
前記保持部材を複数個収容する収容部材と、
前記収容部材に取り付けられており、隣り合う前記保持部材の間に配されており、磁気を遮蔽する遮蔽部材と
を備えることを特徴とする電流検出装置。 - 前記収容部材は、前記保持部材が隣り合う方向に交差する方向に対向配置されて結合している第1及び第2の収容分体を用いてなり、
前記遮蔽部材は、
前記第1の収容分体に取り付けられており、前記保持部材の一部を覆う半筒状部を有する第1の遮蔽分体と、
該第1の遮蔽分体の半筒状部に対して内側同士が対向配置されており、前記保持部材の他部を覆う半筒状部を有し、前記第2の収容分体に取り付けられている第2の遮蔽分体とを用いてなることを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。 - 各保持部材は、前記遮蔽部材に接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流検出装置。
- 前記電流検出部はコアレス型であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電流検出装置。
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---|---|---|---|---|
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-
2013
- 2013-12-04 JP JP2013251436A patent/JP2015108554A/ja active Pending
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