JP2015108520A - 拡管部検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管板に固定された拡管部の密着性を超音波を用いて検査する際に、接触媒質を不要とすることで操作性を高め、かつ検査時間を短縮し、検査効率を向上させる。
【解決手段】拡管部102aの開口端に位置決め固定される円盤状の探触子保持冶具12と、拡管部102aの内部で拡管部102aの軸線方向に配置され、外周部が弾性体32で構成されたローラ形超音波探触子28と、探触子保持冶具12に設けられた電動モータ18と、電動モータ18の出力軸18aとローラ形超音波探触子28とに接続され、電動モータ18の出力軸18aの回転によりローラ形超音波探触子28を拡管部102aの内面に圧接させながら拡管部102aの周方向へ移動させるアーム22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、管板と該管板に接続された伝熱管の接合部との密着状態を超音波を照射して検査する拡管部検査装置に関する。
ボイラや熱交換器等に組み込まれる蒸気ドラムやヘッダは、蒸気ドラムの隔壁を構成する管板に多数の開孔を形成し、該開孔に伝熱管の端部を接続して製造される。管板に多数の伝熱管を隙間なく取り付ける場合、溶接が不可能であるため、管板に穿設した開孔に伝熱管の端部を挿入した後、伝熱管の端部を拡径し管板に固定する方法が用いられている。
この固定方法では、管板と伝熱管の拡管部との間の密着性を調べ、管板と出口との間に隙間が形成されていないかどうかを検査する必要がある。この検査方法として、外部から非破壊的に簡便に密着性を検査できる超音波を用いた検査方法が採用されている。
図9は伝熱管が接続された蒸気ドラムを示している。蒸気ドラムの隔壁を構成する管板100には多数の開孔100aが穿設されている。各開孔100aには伝熱管102の端部が挿入され、該端部が内側から拡径され、拡径された拡管部102aが管板100に固定されている。通常、蒸気ドラムのドラム長は5、000〜15、000mmであり、内径は600〜1500mmであり、管板100の板厚は30〜100mmである。
特許文献1には、管板と拡管部との密着状態を超音波を用いて検査する方法が開示されている。この検査方法は、管板に接続された伝熱管に超音波探触子を取り付けた探触子ホルダを挿入し、探触子ホルダを伝熱管の周方向及び軸線方向へ移動させつつ超音波探触子から超音波を発信させるものである。そして管板と拡管部との接合部で反射した反射波を超音波探触子で受信し、分析装置に送って分析することで管板と拡管部との空隙の有無を検査している。
特開平02−045755号公報
特許文献1に開示された検査方法は、探触子ホルダの位置決めに時間を要すると共に、超音波探触子と検査対象面との間に水やグリース等の接触媒質を介在させる必要がある。そのため、接触媒質を供給するための装置が必要となり、高コストになると共に、検査作業が面倒になる問題がある。
また、フォーカス型探触子を使用し、斜角探傷法を採用しているため、検査時間が長くかかるという問題がある。蒸気ドラムやヘッダでは、管板に多数の伝熱管が接続されているため、個々の拡管部の検査を短縮しないと、膨大な検査時間がかかってしまう。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、管板に固定された拡管部の密着性を超音波を用いて検査する場合に、水などの接触媒質を不要とすることで操作性を高め、かつ検査時間を短縮し、検査効率を向上させることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の超音波検査装置は、拡管部の開口端に位置決め固定される探触子保持冶具と、拡管部の内部で拡管部の軸線方向に配置され、外周部が弾性体で構成されたローラ形超音波探触子と、探触子保持冶具に設けられた電動モータと、電動モータの出力軸とローラ形超音波探触子とに接続され、電動モータの出力軸の回転によりローラ形超音波探触子を拡管部の内面に圧接させながら拡管部の周方向へ移動させるアームとを備えている。
本発明では、オペレータが探触子保持冶具を拡管部の開口端に位置決めする。そして、電動モータを作動させてローラ形超音波探触子を拡管部の内面に圧接した状態で拡管部の周方向へ移動させる。ローラ形超音波探触子の外周部は弾性体で構成され、該外周部が拡管部の内面に密着するので、拡管部とローラ形超音波探触子との間に接触媒質を介在させる必要がなくなる。そのため、接触媒質を供給する装置が不要となり、かつ検査作業を簡素化できる。また、ローラ形超音波探触子を拡管部の内面を一周させるだけで検査できるので、検査時間を短縮でき、検査効率を向上できる。
本発明の一実施態様として、ローラ形超音波探触子を拡管部の周方向で相反する位置に配置された一対のローラ形超音波探触子で構成し、これら一対のローラ形超音波探触子間にローラ形超音波探触子を拡管部の内面に押圧する方向へ弾性力を付与するバネ部材をさらに設けるようにすることができる。
これによって、オペレータがローラ形超音波探触子を拡管部の内面に配置すれば、前記バネ部材の弾性力によって自動的にローラ形超音波探触子が拡管部の内面に圧接される。その後電動モータを作動させるだけで検査作業を行うことができる。また、ローラ形超音波探触子を最低限半周するだけで拡管部全域を検査できる。
本発明の一実施態様として、ローラ形超音波探触子を管板の板厚と同等の軸方向長さにすることができる。これによって、ローラ形超音波探触子を拡管部の周方向へ一回転させるだけで、拡管部全域の検査作業を終えることができる。そのため、検査作業を更に効率化できる。
本発明の一実施態様として、ローラ形超音波探触子を軸線方向に直列に配置された複数のローラ形超音波探触子で構成することができる。管板の板厚が大きくなると、管板の板厚と同等の軸線方向長さを有するローラ形超音波探触子を製造できなくなる。しかし、前記構成とすることで、管板の板厚が大きく、拡管部が軸線方向に長くなっても、ローラ形超音波探触子を管板の板厚と同等の領域に配置できる。そのため、ローラ形超音波探触子を拡管部の周方向へ一回転させるだけで、拡管部全体の検査作業を終えることができ、検査作業を効率化できる。
本発明の一実施態様として、拡管部の端部は管板の表面に対し段差を有すると共に、探触子保持冶具に、該探触子保持冶具の中心と同心状に配置され、前記段差に嵌合する嵌合部を設けることができる。前記段差は、拡管部の端部が管板の表面により突出することで形成される場合と、拡管部の端部が管板の表面より引っ込むことで形成される場合とがある。本実施態様は両方の場合に適用される。そして、検査作業において、探触子保持冶具の嵌合部を前記段差に嵌合させることで、探触子保持冶具を拡管部の開口端に容易に位置決めできる。これによって、検査作業をさらに効率化できる。
前記構成に加えて、検査作業時に、前記段差と嵌合する第1の嵌合部と、探触子保持冶具の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部とを有するスペーサを用いることができる。拡管部と探触子保持冶具との間に前記スペーサを介装することで、ローラ形超音波探触子の拡管部内での軸線方向位置を調整できる。
これによって、探触子保持冶具の拡管部に対する軸線方向相対位置を容易に調整できるので、超音波探触子の長さが拡管部の軸線方向長さより短い場合でも、拡管部の全域を効率良く検査できる。
本発明によれば、管板に固定された拡管部の密着性を超音波を用いて検査する場合に、
水などの接触媒質を不要とすることで操作性を高め、かつ検査時間を短縮し、検査効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る超音波検査装置の正面視断面図である。 前記超音波検査装置の側面図である。 図1中のA矢視図である。 前記超音波検査装置の検査結果を示す画像図である。 本発明の第2実施形態に係る超音波検査装置の一部を示す正面視断面図である。 本発明の第3実施形態に係る超音波検査装置の一部を示す正面視断面図である。 本発明の第4実施形態に係る超音波検査装置の正面視断面図である。 図7中のB―B線に沿う断面図である。 伝熱管が接続された蒸気ドラムの横断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、蒸気ドラムを構成する管板100に開孔100aが穿設されており、開孔100aに伝熱管102の先端に形成された拡管部102aが固定されている。管板100と拡管部102aとの密着状態を、本実施形態の超音波検査装置10Aで検査する。
超音波検査装置10Aを構成する探触子保持冶具12は、環状の冶具本体14と電動モータ18が固定された4本の支持柱16とで構成されている。電動モータ18は、4本の支持柱16によってその出力軸18aが冶具本体14の中心線x上に位置するように固定されている。出力軸18aには軸20を介して2本のアーム22が回動可能に軸支されている。
2本のアーム22は、拡管部102aの内部に挿入されたとき、拡管部102aの周方向で互いに相反する方向に、即ち周方向に180°の位相差をもって配置されている。各アーム22の他端は、ブラケット26に設けられた軸24を介して、ブラケット26に対して回動自在に軸支されている。2個のブラケット26間にはコイルバネ30が架設されている。ローラ形超音波探触子28は、各ブラケット44に回動自在に支持されている。
ローラ形超音波探触子28は、円筒形状を有し、その軸線方向長さは蒸気ドラムを構成する管板100の板厚と同等の長さを有している。ローラ形超音波探触子28はその軸線上に設けられた回転軸29を介してブラケット26に回動自在に支持されている。ローラ形超音波探触子28は、圧電体及び該圧電体の両側に配置された電極を内蔵している。外部から圧電体に電圧が負荷されることで圧電体が振動し、超音波が発信される。
図3に示すように、ローラ形超音波探触子28の外周部は、シリコンゴムなどの弾性体32で構成されている。ローラ形超音波探触子28は、コイルバネ30の弾性力fで拡管部102aの内面に押し当てられ、これによって、わずかな加圧で拡管部102aの内面に密着される。そのため、水やグリスなどの接触媒質を拡管部102aとローラ形超音波探触子28との間に介在させる必要がない。
開孔100aは、管板100の板厚方向中央部に、断面が矩形の溝100bを有している。拡管部102aが拡径されたとき、拡管部102aが溝100bに押圧されることで、管板100との密着性を高めることができる。また、拡管部102aの先端は管板100の表面から突出した突出部102bを有している。冶具本体14の一方の面には突出部102bに遊嵌する断面が矩形の凹部14aが形成されている。
超音波検査装置10Aは、ローラ形超音波探触子28に内蔵された圧電体に導線34を介して電圧を付加する入力部36を備えている。導線34は、ローラ形超音波探触子28の動きをじゃましないように回転軸29の端部に接続され、回転軸29を介してローラ形超音波探触子28に内蔵された圧電体に接続されている。入力部36には、ローラ形超音波探触子28で受信した超音波の反射波が入力され、入力した反射波は高周波電圧に変換され、該高周波電圧は解析部38で解析された後、波形として表示部40に表示される。
かかる構成において、オペレータが超音波検査装置10Aを持って蒸気ドラムの内部に入り、管板100と拡管部102aとの密着状態を検査する。オペレータは、アーム22を拡管部102aの内部に挿入しながら、凹部14aを拡管部102aの突出部102bに嵌合して冶具本体14を位置決めする。2個のローラ形超音波探触子28はコイルバネ30の弾性力fによって拡管部102aの内面に押し付けられる。この状態で入力部36からローラ形超音波探触子28に内蔵された圧電体に電圧を付加することで、ローラ形超音波探触子28から超音波sが発信される。超音波sはローラ形超音波探触子28から拡管部102aに対してほぼ垂直方向へ発信される。
ローラ形超音波探触子28は電動モータ18によって拡管部102aの内面を一周し、管板100と拡管部102aとの密着状態を検査する。
なお、超音波検査装置10は2個のローラ形超音波探触子28を有しているので、最低限各ローラ形超音波探触子28を半周させるだけで済む。
図4は、管板100と拡管部102aとの接合部で反射した超音波sの反射波が、表示部40に表示されたものである。表示部40には色付きで反射波が表示される。図中、領域hは管板100の板厚領域であり、領域gは溝100bに相当する領域である。図4(A)は管板100と拡管部102aとの密着性が良く、管板100から反射する反射波が少ない状態を示す。図4(B)は管板100と拡管部102aとの密着性が悪い状態を示し、管板100から反射する反射波rが明瞭に目視される。
本実施形態によれば、ローラ形超音波探触子28は、その外周部を構成する弾性体が拡管部102aの内面に押し当てられた状態で移動するので、水やグリス等の接触媒質が不要となる。そのため、接触媒質供給装置が不要となり、低コスト化できると共に、検査作業を簡素化できる。
また、ローラ形超音波探触子28の軸線方向長さは管板100の板厚と同等の長さを有しているので、ローラ形超音波探触子28を拡管部102aの内面に押し当てながら一周(最低限半周のみ)させるだけで検査を完了できる。そのため、検査時間を短縮し、検査効率を向上できる。
また、一対のローラ形超音波探触子28は、コイルバネ30の弾性力によって自動的に拡管部102aの内面に押し当てられるので、ローラ形超音波探触子28の操作をある程度自動化でき、操作性を向上できる。そのため、オペレータの労力を軽減できる。
また、探触子保持冶具12は、拡管部102aの突出部102bに嵌合する凹部14aによって簡単に位置決めできるので、操作性をさらに向上でき、作業効率を高めることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態は管板100の板厚が大きく、例えば120mm以上あるため、この板厚と同等の軸線方向長さを有するローラ形超音波探触子28の製造が困難であるときの例である。
そのため、図5に示すように、本実施形態のローラ形超音波探触子は、共通の回転軸29に2個のローラ形超音波探触子28a及び28bが直列に固定されている。そして、ローラ形超音波探触子28a及び28bに夫々導線34が接続されている。その他の構成は前記第1実施形態と同一である。
本実施形態によれば、管板100の板厚及び拡管部102aの軸線方向長さが大きい場合でも、管板100と拡管部102aとの密着状態の検査が可能になる。さらに、前記第1実施形態と同等の操作性をもって検査でき、検査時間を短縮できる。
なお、管板100の板厚がさらに大きければ、3個の以上のローラ形超音波探触子を直直列に配置してもよい。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態では、拡管部102aの先端部が管板100の表面より凹んだ位置にあり、管板100の表面の内周面に環状の段差41が形成されている。一方、環状の冶具本体14は、管板100の内径とほぼ同径で管板100の内部に遊嵌可能な外径を有し、拡管部102側へ突出する環状の凸部14bを有している。検査時、凸部14bを段差41に遊嵌させて冶具本体14を拡管部102に対して位置決めする。なお、冶具本体14の位置決め後、拡管部102の検査漏れ領域が出ないように、冶具本体14に対するローラ形超音波探触子28の相対位置を調整する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、探触子保持冶具12は、凸部14bを段差41に遊嵌させることで、簡単に位置決めできるので、操作性をさらに向上でき、作業効率を高めることができる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施形態は第2実施形態と同様に、管板100の板厚が大きく、管板100の板厚と同等の軸線方向長さを製造できないときに適用される例である。
図7に示すように、本実施形態の超音波検査装置10Bは、管板100の板厚に合わせて電動モータ18の出力軸18aが長く延設され、出力軸18aは、検査時、拡管部102aの軸線方向に配置される。
出力軸18aの先端には、出力軸18aに対して直交する方向にアーム42が取り付けられている。アーム42の両端には、2個のブラケット44,44がアーム22に対して互いに接近又は離間可能に、即ちアーム42に対してスライド可能に嵌合されている。ローラ形超音波探触子46は、その回転軸47を介してブラケット44に回動自在に軸支されている。ブラケット44及びローラ形超音波探触子46の構成は、寸法は異なるが、第1実施形態又は第2実施形態のものと同一である。
アーム42の外周にはコイルバネ48が巻回され、コイルバネ48の弾性力はローラ形超音波探触子46を拡管部102aの内面に押し当てる方向へ付与される。なお、ローラ形超音波探触子46の軸線方向長さは管板100の板厚の1/3の長さを有している。
その他の構成、例えばローラ形超音波探触子46に電圧を負荷し、かつ反射波を受信し解析する等の装置構成は、第1実施形態又は第2実施形態と同一である。
かかる構成において、まず、拡管部102aの開孔に近い領域を検査する場合、スペーサ50及び52を用いる。
図8に示すように、スペーサ52は、円形でリング状の形状を有し、一部に切欠部54を形成している。スペーサ52の一端面には、拡管部102aの突出部102bに対しその内側に遊嵌する矩形断面の凹部52aが形成されている。スペーサ52の他端面には、もう一つのスペーサ50の一端面に形成された段差面50aに遊嵌する段差面52aが形成されている。スペーサ50もスペーサ52と同径で円形のリング形状を有し、かつ一部に切欠部54が形成されている。
スペーサ52の凹部52aを突出部102bに遊嵌し、スペーサ52の段差面52aにスペーサ50の段差面50aを遊嵌することでスペーサ50及び52を重ね合せる。スペーサ50及び52は切欠部54に出力軸18aを通すことで、図7及び図8に示す位置に配置できる。
そして、スペーサ50の外周面に冶具本体14の凹部14aを遊嵌させて、冶具本体14を位置決めする。こうすることで、ローラ形超音波探触子46を拡管部102aの開孔に近い領域に位置決めできる。この状態で超音波sを発信しながら、一対のローラ形超音波探触子46を一周(最低限半周のみ)させることで、検査を行う。
次に、拡管部内面の軸線方向中央域を検査する場合には、スペーサ50を取り除き、冶具本体14の凹部14aをスペーサ52の段差面52bに遊嵌させる。これによって、一対のローラ形超音波探触子46を拡管部内面の軸線方向中央領域に位置決めできる。この状態で超音波sを発信しながら、一対のローラ形超音波探触子46を一周(最低限半周のみ)させることで、検査を行う。
次に、拡管部102aの軸線方向最深領域を検査する場合には、スペーサ52を取り除き、冶具本体14の凹部14aを突出部102bに遊嵌させる。これによって、一対のローラ形超音波探触子46を拡管部102aの最深領域に位置決めできる。この状態で超音波sを発信しながら、一対のローラ形超音波探触子46を一周(最低限半周)させることで、検査を行う。以上の検査手順で、拡管部102aの全領域を検査できる。
本実施形態によれば、スペーサ50及び52を用いることで、ローラ形超音波探触子46の拡管部102aに対する軸線方向位置を調整できる。そのため、ローラ形超音波探触子46の軸線方向長さが拡管部102aの軸線方向長さより短い場合でも、拡管部102aの全域を検査できる。
本発明によれば、管板に固定された拡管部の密着性を超音波を用いて検査する装置において、水、グリスなどの接触媒質を不要とし、操作性を高めて検査時間を短縮し、検査効率を向上できる。
10A、10B 超音波検査装置
12 探触子保持冶具
14 冶具本体
14a 凹部
14b 凸部
16 支持柱
18 電動モータ
18a 出力軸
20、24 軸
22、42 アーム
26、44 ブラケット
28、28a、28b、46 ローラ形超音波探触子
29、47 回転軸
30、48 コイルバネ
32 弾性体
34 導線
36 入力部
38 解析部
40 表示部
41 段差
50,52 スペーサ
50a、52a 段差面
54 切欠部
100 管板
100a 開孔
100b 溝
102 伝熱管
102a 拡管部
102b 突出部
f 弾性力
r 反射波
s 超音波
x 中心線

Claims (6)

  1. 開孔を有する管板と、該開孔に挿入され拡径されて前記管板に固定された伝熱管の拡管部との密着状態を検査する拡管部検査装置であって、
    前記拡管部の開口端に位置決め固定される探触子保持冶具と、
    前記拡管部の内部で前記拡管部の軸線方向に配置され、外周部が弾性体で構成されたローラ形超音波探触子と、
    前記探触子保持冶具に設けられた電動モータと、
    前記電動モータの出力軸と前記ローラ形超音波探触子とに接続され、前記電動モータの出力軸の回転により前記ローラ形超音波探触子を前記拡管部の内面に圧接させながら前記拡管部の周方向へ移動させるアームとを備えていることを特徴とする拡管部検査装置。
  2. 前記ローラ形超音波探触子は、前記拡管部の周方向で相反する位置に配置された一対のローラ形超音波探触子で構成され、
    前記一対のローラ形超音波探触子間に前記ローラ形超音波探触子を前記拡管部の内面に押圧する方向へ弾性力を付与するバネ部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の拡管部検査装置。
  3. 前記ローラ形超音波探触子は前記管板の板厚と同等の軸方向長さを有していることを特徴とする請求項1に記載の拡管部検査装置。
  4. 前記ローラ形超音波探触子は軸線方向に直列に配置された複数のローラ形超音波探触子で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の拡管部検査装置。
  5. 前記拡管部の端部は前記管板の表面に対し段差を有すると共に、
    前記探触子保持冶具は、該探触子保持冶具の中心と同心状に配置され、前記段差に嵌合する嵌合部を有し、
    探触子保持冶具は前記嵌合部が前記段差に嵌合することで、前記拡管部の開口端に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の拡管部検査装置。
  6. 前記拡管部と前記探触子保持冶具との間にスペーサが介装されることで、前記ローラ形超音波探触子の前記拡管部内での軸線方向位置が調整され、
    前記スペーサは前記段差と嵌合する第1の嵌合部と、前記探触子保持冶具の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部とを有していることを特徴とする請求項5に記載の拡管部検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114184674A (zh) * 2021-11-22 2022-03-15 沈阳工业大学 一种微小管路腐蚀超声内检测旋转探头固定系统

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CN114184674A (zh) * 2021-11-22 2022-03-15 沈阳工业大学 一种微小管路腐蚀超声内检测旋转探头固定系统
CN114184674B (zh) * 2021-11-22 2023-08-11 沈阳工业大学 一种微小管路腐蚀超声内检测旋转探头固定系统

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