JP2015108342A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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盛仁 湯田
Morihito Yuda
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Abstract

【課題】ベーン表面の流れに剥離が生じ難く作動範囲が縮小するという性能低下を抑制できることを目的とする。【解決手段】インペラ(11)と、その径方向外側に設けられた環状のディフューザ(15)と、を備える。ディフューザ(15)は、シュラウド側壁部(3b)と、シュラウド側壁部(3b)に対して間隙をもって対向するハブ側壁部(5a)と、その間隙において周方向に離隔して配設された複数のディフューザベーン(19)と、シュラウド側壁部(3b)及びハブ側壁部(5a)の少なくとも一方とディフューザベーン(19)とを連結支持する支柱(19b)と、を有する。ディフューザベーン(19)は、シュラウド側壁部(3b)との間に第1の隙間(Cs)を形成し、ハブ側壁部(5a)との間に第2の隙間(Ch)を形成するように設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、遠心圧縮機に係り、特にベーン付きディフューザを備えた遠心圧縮機に関する。
遠心圧縮機のディフューザ流路内に複数のベーンを周方向に離隔して設けることで、遠心圧縮機の効率を向上させる技術が知られている。
さらに、この複数のベーンの高さ(翼高さ)を、ディフューザ流路のスパン方向の幅よりも低くして、ベーンと、シュラウド側壁又はハブ側壁と、の間に隙間(クリアランス)を形成することで、圧縮機の効率を向上させつつ作動範囲も拡大させる技術が、本出願人の出願に係る特許文献1に開示されている。ここでスパン方向とは、シュラウド側壁とハブ側壁とを最短で結ぶ直線の方向として規定される。
特開2010−190149号公報
ところで、インペラ出口における気体の流れについて、その絶対流れ角αのスパン方向特性を調べてみると、図8の特性を示すことが明らかになっている。図8は、CFD(Computational Fluid Dynamics)解析の結果である。
ここで、インペラ出口における流れの絶対流れ角αは、一般に図9に示されるように、半径方向と流れの絶対速度ベクトルの方向とがなす角度として規定される。
図8において、横軸は、絶対流れ角αの大小を示し、縦軸は、インペラ出口のスパン方向位置を、「0」をハブ側端とし「1」をシュラウド側端として0〜1の領域に置き換えて示す線形軸である。
例えば「0.5」は、ハブ壁とシュラウド壁との間の中央位置となる。
図8にて明らかなように、絶対流れ角αは、シュラウド側とハブ側との間のスパン方向において一定ではない。
具体的には、絶対流れ角αは、中央部「0.5」を含むミッドスパン(A1〜A2)において、ハブ側に向かうに従って小さくなるように漸減しているのに対し、シュラウド側領域(A2〜1)及びハブ側領域(0〜A1)において、それぞれシュラウド壁及びハブ壁に近づくに従って急増するように変化する。
また、その増加の変化度合いは、ハブ側領域(0〜A1)が、シュラウド側領域(A2〜1)に比べ、より急峻となっている。
また、ミッドスパン(A1〜A2)における絶対流れ角αの漸減は、概ね線形に変化している。
このような絶対流れ角αの特性に対し、従来のベーンは、概ねミッドスパン(A1〜A2)の値に対応するベーン入口角を設定し、設定した入口角をスパン方向に一定値で有する形状で形成されている。
そのため、ベーンとシュラウド側壁との間にクリアランスを形成した場合はベーンの入口側端部近傍のハブ側領域において、また、ハブ側壁との間にクリアランスを形成した場合はベーンの入口側端部近傍のシュラウド側領域において、ベーンの入口角と絶対流れ角αとに大きな乖離が生じていた。
従って、従来の遠心圧縮機は、この大きな乖離によってベーン表面の流れに剥離が生じ、作動範囲が縮小するという性能低下を招く虞があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ベーン表面の流れに剥離が生じ難く、作動範囲が縮小するという性能低下を抑制できる遠心圧縮機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) インペラ(11)と、前記インペラ(11)に対する径方向外側に設けられた環状のディフューザ(15)と、を備えた遠心圧縮機であって、
前記ディフューザ(15)は、
シュラウド側壁部(3b)と、
前記シュラウド側壁部(3b)に対して間隙をもって対向するハブ側壁部(5a)と、
前記間隙において周方向に離隔して配設された複数のディフューザベーン(19)と、
前記シュラウド側壁部(3b)及び前記ハブ側壁部(5a)の少なくとも一方と前記ディフューザベーン(19)とを連結支持する支柱(19b)と、
を有し、
前記ディフューザベーン(19)は、前記シュラウド側壁部(3b)との間に第1の隙間(Cs)を形成し、前記ハブ側壁部(5a)との間に第2の隙間(Ch)を形成するように設けられていることを特徴とする遠心圧縮機(1)である。
2) 前記ディフューザベーン(19)の入口側端部において、前記第1の隙間(Cs)は、前記第2の隙間(Ch)よりも広いことを特徴とする1)に記載の遠心圧縮機(1)である。
3) 前記第1の隙間(Cs)及び前記第2の隙間(Ch)の少なくとも一方は、前記ディフューザベーン(19)の入口側よりも出口側の方が狭いことを特徴とする1)又は2)に記載の遠心圧縮機(1)である。
4) 前記ディフューザベーン(19)は、前記支柱(19b)により、出口側に偏った位置で連結支持されていることを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載の遠心圧縮機(1)である。
5) 前記ディフューザベーン(19)は、入口角(β)が、前記シュラウド側壁部(3b)の側よりも前記ハブ側壁部(5a)の側の方が小さくなるよう形成されていることを特徴とする1)〜4)のいずれか一つに記載の遠心圧縮機(1)である。
本発明によれば、ベーン表面の流れに剥離が生じ難く、作動範囲が縮小するという性能低下を抑制することができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る遠心圧縮機の実施例である遠心圧縮機1を説明するための半断面図である。 遠心圧縮機1が備えるディフューザ15を説明するための部分断面図である。 ディフューザ15に設けられたベーン19などを説明するための部分後面図である。 ベーン19の変形例であるベーン19Aを説明するための部分後面図である。 ディフューザ15の変形例を説明するための部分断面図である。 ディフューザ15の別の変形例を説明するための部分断面図である。 ディフューザ15のさらに別の変形例を説明するための部分断面図である。 インペラ11の出口における流れの絶対流れ角αを説明するためのCFD解析結果である。 絶対流れ角αを説明するための模式図である。
本発明の実施の形態に係る遠心圧縮機を、その実施例となる遠心圧縮機1により図1〜図9を参照して説明する。説明における前後方向は、便宜的に図1に矢印で示された方向で規定する。
まず、図1を参照して遠心圧縮機1について説明する。図1は、遠心圧縮機1の半断面図である。
遠心圧縮機1は、略環状の吸気流路部3aを有する本体ハウジング3と、本体ハウジング3の後方側に連結された蓋ハウジング5と、を含むハウジング体7を有している。
本体ハウジング3における吸気流路部3aの内部は、前方側を上流側として後方側へ吸気される流体(例えば空気)の吸気流路9となっている。
吸気流路9の後方側には、インペラ11が配設されている。
インペラ11は、ハブ部11aと、ハブ部11aから径方向外側に延出するよう設けられた羽根部11bと、を有している。
ハブ部11aには、シャフト13が挿通固定されている。このシャフト13は、蓋ハウジング5に回転自在に支持されつつ、図示しない駆動源に連結されている。
この駆動源の動作により、インペラ11はシャフト13と共に回転軸線CL1まわりに回転するようになっている。
遠心圧縮機1は、インペラ11の回転により、吸気流路9内の空気を、吸引圧縮すると共に、インペラ11の径方向外側に設けられたディフューザ15を通してスクロール通路17に向け送給する。
ディフューザ15は、インペラ11の後方側(下流側)の径方向外側において、本体ハウジング3の後方側の壁部3bと、この壁部3bに所定の間隔をもって対向する蓋ハウジング5の前方側の壁部5aと、により、回転軸線CL1を中心とする環状に形成されている。
以下、壁部3bをシュラウド側の壁部3b(又はシュラウド側壁部3b)とも称し、壁部5aをハブ側の壁部5a(又はハブ側壁部5a)とも称する。
壁部3bと壁部5aとの間に形成される環状の間隙は、ディフューザ15を流れる流体の流路15aとなっている。
流路15aには、周方向に離隔して複数のディフューザベーン19が設けられている。
具体的には、各ディフューザベーン19は、シュラウド側の壁部3bに埋め込むように固定された環状のベーンプレート21に一体的に取り付けられている。以下、ディフューザベーン19をベーン19とも称し、ベーンプレート21をVプレート21とも称する。
次に、ベーン19について、図2及び図3も参照して詳述する。
図2は、図1におけるディフューザ15の近傍を拡大した部分断面図であり、図3は、環状のVプレート21の一部として、約1/4(約90°)の部分を示した部分後面図である。
ベーン19は、図2のように回転軸線CL1に直交する方向から見たときに、ディフューザ15の流路に沿う長手を有した短冊状を呈し、図3のように後方側から見たときに、回転軸線CL1を中心とする時計回りで内径側から外径側に向かい、かつ外径側に凸となる弓型に湾曲する翼として形成されている。この時計回りで外径側に向かう形状は、インペラ11が矢印DR1の方向に回転する場合に適用される。
ベーン19は、その延在方向の概ね中央部位において、支柱19bによりVプレート21に対して連結支持されている。
ディフューザ15のスパン方向(シュラウド側の壁部3bとハブ側の壁部5aとを最短で結ぶ直線方向:図2における前後方向に相当)において、ベーン19とシュラウド側の壁部3bとの間は、支柱19b以外の部分で離隔し、隙間Csが形成されている。
隙間Csのスパン方向の距離を距離Lsとする。距離Lsは、ベーン19の入口側から出口側に至る延在方向のいずれの位置においても概ね同じとされている。
また、ベーン19と、ハブ側の壁部5aとの間は、全ての部分で離隔し、隙間Chが形成されている。
隙間Chのスパン方向の距離をLhとする。距離Lhは、ベーン19の入口側から出口側に至る延在方向のいずれの位置においても概ね同じとされている。
ベーン19のスパン方向の幅を距離Lmとすると、距離Ls+距離Lm+距離Lhが、ディフューザ15のスパン方向の幅となる。
すなわち、遠心圧縮機1は、ディフューザ15において、ベーン19とシュラウド側の壁部3bとの間に第1の隙間として隙間Csが形成され、ベーン19とハブ側の壁部5aとの間に第2の隙間として隙間Chが形成されている。
これにより、ベーン19は、少なくともディフューザ15の入口側において、スパン方向の中央領域にのみ存在しており、絶対流れ角αがミッドスパンに対して急峻に増加するシュラウド側の壁部3b及びハブ側の壁部5a近傍領域に存在していない。
従って、遠心圧縮機1は、ベーン19において、羽根中心線CL2の接線と半径方向との成す角度である入口角β(図3参照)と流れの絶対流れ角α(図9参照)との間で大きな乖離が生じる範囲が著しく減少している。これにより、ベーン19の表面での剥離発生が生じ難く遠心圧縮機1の作動範囲の縮小という性能低下が起こりにくくなっている。
隙間Csの距離Lsと、隙間Chの距離Lhと、を、より厳密に設定する場合は、例えば次のようにするとよい。
図8に示される絶対流れ角αの変化特性は、遠心圧縮機1が備えるインペラ11の出口における流れにおいても同様である。
この絶対流れ角αの変化特性において、ハブ側で非線形に変化するハブ側領域(0〜A1)(以下、ハブ側領域AHと称する)のスパン方向範囲と、シュラウド側で非線形に変化するシュラウド側領域(A2〜1)(以下、シュラウド側領域ASと称する)のスパン方向範囲と、では、ハブ側領域AHの方が狭くなっている。
そこで、ベーン19とハブ側の壁部5aとの間の隙間Chに対応する距離Lhを、ベーン19とシュラウド側の壁部3bとの間の隙間Csに対応する距離Lsよりも小さくすることが好ましい。すなわち、隙間Csを隙間Chよりも広くすることが好ましい。すなわち、距離Lh<距離Ls である。
また、ベーン19の入口角βは、図8における、概ね線形に変化する「A1−A2」領域(以下、ミッドスパン領域AMと称する)の絶対流れ角αに対応して設定するとよい。
すなわち、ベーン19の入口角βを、α1≦β≦α2 を満たす一定値とする。例えば、平均値として(α1+α2)/2 の値にする。
α1は、ミッドスパン領域AMとハブ側領域AHとの境界位置である「A1」での絶対流れ角であり、α2は、ミッドスパン領域AMとシュラウド側領域ASとの境界位置である「A2」での絶対流れ角である。
これにより、ベーン19において、その入口角βと流れの絶対流れ角αとの間で大きな乖離が生じる範囲は僅かとなり、ベーン19の表面での剥離発生が生じ難く遠心圧縮機1の作動範囲の縮小という性能低下が起こりにくくなっている。
一般に、図8に示される絶対流れ角αの変化特性は、流れの流量に依存する。
具体的には、流量が少なくなる程、主流(ミッドスパン)の流れ角αが大きくなるためハブ側領域AHとシュラウド側領域ASにおける絶対流れ角αの増加量が少なくなる傾向にある。
すなわち、流量が少ない程、絶対流れ角αの、シュラウド側の最大値αsmax及びハブ側の最大値ahmaxが、小さくなる。換言するならば、最大値αsmaxとα2との差、及び最大値αhmaxとα1との差が小さくなる。
そこで、ベーン19の入口角βを一定に設定する場合、小流量から大流量の内の、最高特性を発揮すべき流量に応じた値を、α1〜α2との間で設定するとよい。
詳しくは、遠心圧縮機1を主に小流量で使用する場合は、小流量での効率向上を狙って入口角βをα2に近い値とし、主に大流量で使用する場合は、大流量での効率向上を狙って入口角βをα1に近い値にするとよい。
これにより、所望の流量におけるベーン19の入口角βと流れの絶対流れ角αとの乖離程度を効果的に抑制し、ベーン19の表面における流れの剥離を生じ難くすることができる。
更に詳しくは、図8において、ミッドスパン領域とハブ側領域AHとの境界位置である「A1」は、0〜1で示されるディフューザ15のスパン方向の幅において、ハブ側から約0.1の位置にある。
また、ミッドスパン領域AMと、シュラウド側領域ASと、の境界位置である「A2」は、ディフューザ15のスパン方向の幅において、ハブ側から約0.65の位置にある。
そこで、流路15aのスパン方向におけるベーン19の存在領域を、ミッドスパン領域である0.1〜0.65の領域に対応させるとより好ましい。
この場合、距離Lh<距離Ls<距離Lm となる。
これにより、ベーン19において、その入口角βと流れの絶対流れ角αとの乖離が生じる範囲がより顕著に減少し、ベーン19の表面での流れの剥離をより生じ難くすることができる。
さらに詳しく具体的比率で説明するならば、距離Ls:距離Lm:距離Lh=0.35:0.55:0.1、又はこれに近い比率(4:6:1など)に設定するとよい。
これにより、遠心圧縮機1のベーン19において、その入口角βと流れの絶対流れ角αとの乖離が生じる部位範囲をほとんど無くし、ベーン19の表面における流れの剥離をほぼ解消することができる。
いずれにおいても、ベーン19の表面における流れの剥離が生じ難くなるので、遠心圧縮機1における作動範囲の縮小という性能低下を抑制することができる。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形例としてもよい。
ベーン19の入口角βは、スパン方向全域で一定値なるものに限定されない。
例えば、ベーン19を、その入口角βが、図8に示されるミッドスパン領域AMの線形変化に対応してスパン方向に変化するように形成して変形例のベーン19Aとしてもよい。
具体的には、図3と同様に後方から見た図である図4に示されるように、ベーン19Aは、ベーン19に対し、ハブ側端部の入口角β1をシュラウド側端部の入口角β2よりも小さくし、かつハブ側端部からシュラウド側端部に向かって概ね線形的に大きくなるよう変化する形状にしたものである。
図4では、ハブ側端部の羽根中心線CL3及びシュラウド側端部の羽根中心線CL4を、それぞれ一点鎖線で示している。
支柱19bの位置は、ベーン19の延在方向の中央付近に限定されない。
図5に示されるように、支柱19bを、ディフューザ15の流路15aの下流側、すなわち、ベーン19の出口側に偏って設けてもよい。
これは、支柱19b自体が、隙間Csを塞ぐものになるため、流路15aの上流側に設けられている場合よりも、下流側に設けられている場合の方が、ディフューザでの圧力回復により流速が小さくなるため支柱による損失を減らすことができる。従って、隙間Csを塞ぐ支柱19bは、ベーン19の出口側にある方が好ましい。
ベーン19の支持構造は、上述のVプレート21に一体形成して支持する構造に限定されない。例えば、図6(a)に示されるように、シュラウド側の壁部3bに形成された穴3b1に、強嵌合や接着等により固定された支柱19bで片持ち的に連結支持されていてもよい。
また、図6(b)に示されるように、シュラウド側の壁部3bに形成された穴3b1に、強嵌合や接着等で固定された支柱19b、及びハブ側の壁部5aに形成された穴5a1に強嵌合や接着等で固定された支柱19cにより両持ち的に連結支持されていてもよい。、
この両持ち連結支持の場合、支柱19bと支柱19cとの位置は、図6(c)に示されるように、ディフューザ15の流路15aの流れ方向に沿ってずれた位置とされていてもよい。
尚、図6(a)〜図6(c)では、流れの方向例が矢印で示されている。
ベーン19のスパン方向の幅は、入口側から出口側まで一定となるものに限定されない。例えば、図7(a)に示されるように、シュラウド側の隙間Csは一定で、ハブ側の隙間Chが入口側から出口側に向かうに従って狭くなるように、ベーン19のハブ側縁部19dが傾斜する傾斜部19d1を有して形成されていてもよい。
また、図7(b)に示されるように、ハブ側の隙間Chは一定で、シュラウド側の隙間Csが入口側から出口側に向かうに従って狭くなるように、ベーン19のシュラウド側縁部19eが傾斜する傾斜部19e1を有して形成されていてもよい。
また、図7(c)に示されるように、ハブ側の隙間Chとシュラウド側の隙間Csとが共に入口側から出口側に向かうに従って狭くなるように、ベーン19のハブ側縁部19d及びシュラウド側縁部19eがそれぞれ傾斜する傾斜部19d1,19e1を有して形成されていてもよい。
尚、図7(a)〜図7(c)では、流れの方向が矢印で示されている。
図7(a)〜(c)で示される変形例は、いずれも、ベーン19のスパン方向の幅について、シュラウド側の壁部3b及びハブ側の壁部5aの少なくとも一方に入口側から出口側に向かうに従って少なくとも拡大する部分を設け、それにより、流路15aのスパン方向で流路幅を縮小させている例である。
傾斜部19d1及び傾斜部19e1は、一部に形成されているものに限らず、図7(c)のように、それぞれハブ側縁部19d及びシュラウド側縁部19eの全部に形成されていてもよい。
ベーン19の出口側(下流側)では、流れがその出口側に達する迄の間にベーン19による整流作用が働いて入口側より剥離が起きにくくなる場合もあり得る。
そこで、ベーン19の出口側のスパン方向の幅を入口側よりも拡大して、流れを転向させるベーン19の表面領域を増加させると、流れはよりディフューザ15の出口側を向き、ベーン19の下流においてディフューザ15の流路15a内の通過距離が短くなるので圧力損失を抑制できる。これにより、作動域を拡張させつつ、隙間Ch,Csによる効率低下量を減少させることができる。
上述の各変形例は、互いに適宜組み合わせてよい。
1 遠心圧縮機
3 本体ハウジング
3a 吸気流路部
3b 壁部
3b1 穴
5 蓋ハウジング
5a 壁部
5a1 穴
7 ハウジング体
9 吸気流路
11 インペラ
13 シャフト
15 ディフューザ
15a 流路
17 スクロール通路
19,19A ベーン(ディフューザべーン)
19b,19c 支柱
21 Vプレート(ベーンプレート)
Ch,Cs 隙間
CL1 回転軸線
CL2〜CL4 羽根中心線
Lh,Lm,Ls 距離
AM ミッドスパン領域
AH ハブ側領域
AS シュラウド側領域
α,α1〜α3 絶対流れ角
αhmax,αsmax 最大値
β 入口角

Claims (5)

  1. インペラと、前記インペラに対する径方向外側に設けられた環状のディフューザと、を備えた遠心圧縮機であって、
    前記ディフューザは、
    シュラウド側壁部と、
    前記シュラウド側壁部に対して間隙をもって対向するハブ側壁部と、
    前記間隙において周方向に離隔して配設された複数のディフューザベーンと、
    前記シュラウド側壁部及び前記ハブ側壁部の少なくとも一方と前記ディフューザベーンとを連結支持する支柱と、
    を有し、
    前記ディフューザベーンは、前記シュラウド側壁部との間に第1の隙間を形成し、前記ハブ側壁部との間に第2の隙間を形成するように設けられていることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記ディフューザベーンの入口側端部において、前記第1の隙間は、前記第2の隙間よりも広いことを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
  3. 前記第1の隙間及び前記第2の隙間の少なくとも一方は、前記ディフューザベーンの入口側よりも出口側の方が狭いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遠心圧縮機。
  4. 前記ディフューザベーンは、前記支柱により、出口側に偏った位置で連結支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記ディフューザベーンは、入口角が、前記シュラウド側壁部の側よりも前記ハブ側壁部の側の方が小さくなるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
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