JP2015107702A - フィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケット本体においてパイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を構成する場合に、前記溶接片部のパイプ類の外周との対向接触面積を小さくすることにより前処理用液の滞留をなくすと共に、パイプ類の外周に粉体塗装斑が形成されないようにする。
【解決手段】ブラケット本体5が、金属製短冊状板材をプレス成形することによりフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部6、7と溶接片部6、7の端部側にそれぞれ延設された車体取付け片部8、8とを有して構成されており、溶接片部6、7の一部にそれぞれフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部との対向接触面積を小さくするための少なくとも一つの孔部によって構成される切除部10、10を構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車の燃料タンクに一端側が装着されたフィラーパイプ、ベントパイプ、リサーキュパイプ、エバポパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造に関する。
この種のフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、図6に示すように、ブラケット本体aがパイプ類のうち例えばフィラーパイプb及びベントパイプcを互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置された場合にフィラーパイプb及びベントパイプcを束ねた上で不図示の車体に取付けるように構成している。
かかることから、ブラケット本体aは、鉄などの金属製の短冊状板材をプレス成形することにより一体にて構成し、フィラーパイプb及びベントパイプcの外周にそれぞれ対向添設すべく弧状を呈する溶接片部d、eと、両溶接片部d、eの一端部側にそれぞれ延設された車体取付け片部f、gと、溶接片部d、eの各他端部側に形成されて両溶接片部d、eを互いに接続する接続片部hとを、有して構成している。なお、ブラケット本体aは、互いに束ねられたフィラーパイプb及びベントパイプcを車体に取付ける場合には、車体取付け片部f、gにそれぞれ設けられた取付け孔f−1、g−1を介して不図示のボルトなどを用いて締着するように構成している。
そして、ブラケット本体aは、両溶接片部d、eをそれぞれ溶接によってフィラーパイプb及びベントパイプcの外周に溶着した状態で、フィラーパイプb及びベントパイプcと共に、耐チッピング性を高めるために、通常カチオン塗装などの電着塗装が施された上で構成している。
かかる電着塗装は、ブラケット本体aをフィラーパイプb及びベントパイプcの外周に溶接した状態において、通常、アルカリ脱脂工程、水洗い工程及び化成皮膜処理による表面処理工程を経た上で行っている。さらに、かかる電着塗装後には、UF水洗(Ultra Filtration(限外濾過)による水洗回収)工程、乾燥工程を経た上で、ブラケット本体aとフィラーパイプb及びベントパイプcの表面に所定厚の電着塗装膜が施されることになる。
ところで、ブラケット本体aは、通常、溶接片部d、eの外端部周辺を溶接することにより、フィラーパイプb及びベントパイプcに装着されている。そこで、ブラケット本体aは、上記したように、短冊状板材をプレス成形することにより製作されるものであることから、どうしても成形誤差が生じてしまったり、或いは、成形後のスプリングバックなどが要因となることと相俟って、フィラーパイプb或いはベントパイプcの外周との間の対向接触面積が大きいこともあって、図7に示すように、溶接片部d、eがフィラーパイプb及びベントパイプcの外周に対して隙間Sをもって対向添設されてしまう場合が往々にしてある。
このように、ブラケット本体aの溶接片部d、eが、フィラーパイプb及びベントパイプcの外周に対して隙間Sをもって対向添設した場合には、電着塗装前に行われるアルカリ脱脂工程や水洗い工程において、上記隙間に例えば毛細管現象によってアルカリ脱脂処理液や水などの前処理用液が侵入してしまうことになる。
フィラーパイプb及びベントパイプcの外周と溶接片部d、eとの隙間Sに前処理用液が侵入し滞留したまま、次の工程である電着塗装を施した場合、電着塗装膜が、前処理用液の表面に形成されてしまうことになる。
かかる結果、電着塗装工程からUF水洗工程の後に行われる乾燥工程において、フィラーパイプb及びベントパイプcの外周と溶接片部d、eとの隙間Sに滞留した前処理用液が膨張して蒸発し、滞留前処理用液上に施された電着塗装膜を破損してしまい、フィラーパイプb及びベントパイプc或いはブラケット本体aの表面が部分的に外部に露出することになって、耐チッピング性を劣化させてしまうことにもなりかねない。
そこで、特許文献1によって知られているフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、ブラケット本体形状を側面視ハット型形状にして、その両端部を溶接片部としてパイプ類に溶接すると共に、その中央部を凹形状に形成してパイプ類の外周部から全体的に離間するように構成している。
かかる特許文献1によって知られているフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、ブラケット本体の両端部に形成した溶接片部によってパイプ類への対向接触面積を小さくすることと相俟って、ブラケット本体の中央部を凹形状にすることによってパイプ類の外周部から全体的に離間させた結果、アルカリ脱脂工程や水洗い工程において、たとえ、溶接片部とパイプ類の外周部との間に毛細管現象にて前処理用液が侵入したとしても、当該前処理用液をブラケット本体の凹形状の中央部とパイプ類の外周部との間の隙間から外部へ排出されることになる。この結果、前処理液の表面にも電着塗装膜の形成という事態を未然に防止でき、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程において電着塗装膜の剥離による塗布斑が起きないようにしている。
特開2010−228664号公報
しかしながら、従来の技術は、フィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類の耐チッピング性をさらに高めるために、上記乾燥工程後において、電着塗装膜の表面に帯電したポリエチレン粉体を吹き付けた後加熱することによって、粉体塗装膜を形成することによって構成している。
かかる粉体塗装膜は、パイプ類に取付けられるブラケット本体における電着塗装膜の表面に帯電したポリエチレン粉体を吹き付けた後に当該ポリエチレン粉体を加熱することによって形成していることから、ブラケット本体における凹形状を呈する中央部とパイプ類の外周部との間全体に万遍なく、ポリエチレン粉体の塗布を行うことが難しく、結果的に、かかる部分には粉体塗装が施されない塗布斑が形成されることになって、パイプ類の所期の耐食性能を達成し得ないことにもなりかねない。
そこで、この発明は、かかる従来の技術に対する課題に鑑みて、ブラケット本体においてパイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を一体に構成する場合に、前記溶接片部におけるパイプ類の外周との対向接触面積を小さくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすと共に、パイプ類の外周に粉体塗装斑が形成されないようにしたフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造を提供することを目的としている。
この発明に係るフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、燃料タンクに一端側が装着されたフィラーパイプなどの金属製パイプ類に取付けるべく、ブラケット本体が、金属製短冊状板材をプレス成形することにより前記パイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を有して構成されており、且つ、前記溶接片部の一部に前記パイプ類の外周部との対向接触面積を小さくするための切除部を少なくとも一つ形成したことを特徴とする。
かかる構成により、この発明は、ブラケット本体の溶接片部に少なくとも一つの切除部を形成したことによって、パイプ類の外周部との対向接触面積を小さくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明は、溶接片部における少なくとも一つの切除部によってパイプ類における溶接片部との対向面部の一部を外部に顕出させることことができ、かかるパイプ類の顕出部分にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
また、この発明に係る実施形態としてのフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、前記切除部が前記溶接片部を穿設することによって形成された少なくとも一つの孔部によって構成している。
かかる構成により、この発明における実施形態は、ブラケット本体の溶接片部の一部に少なくとも一つの孔部によって構成された切除部を形成したことによって、当該溶接片部のパイプ類の外周部との対向接触面積を少なくことにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、孔形状の切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における実施形態は、溶接片部の一部を刻設することによって形成した孔形状の切除部によって顕出したパイプ類の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
また、この発明に係る実施形態としてのフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、前記切除部が前記溶接片部の端部側において開口するように刻設された少なくとも一つの略矩形状溝部によって構成されている。
かかる構成により、この発明における実施形態は、ブラケット本体の溶接片部にその端部側において開口するように刻設した略矩形型溝形状の切除部を形成したことによって、当該溶接片部のパイプ類の外周部との対向接触面積を少なくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、孔形状の切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における実施形態は、溶接片部の一部を刻設することによって形成した少なくとも一つの略矩形状溝部によって構成される切除部によって顕出したパイプ類の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
また、この発明に係る実施形態としてのフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、前記切除部が溶接片部の端部側において開口するように刻設された少なくとも一つの略半円形状溝部によって構成されている。
かかる構成により、この発明における実施形態は、ブラケット本体の溶接片部にその端部側において開口するように刻設した少なくとも一つの略半円形状溝部によって構成される切除部を形成したことによって、パイプ類の外周部との対向接触面積を少なくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、孔形状の切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における実施形態は、溶接片部の一部を刻設することによって形成した略半円形型溝形状の切除部によって顕出したパイプ類の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
さらに、この発明に係る実施形態としてのフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、前記フィラーパイプなどの複数のパイプ類が互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される場合に、前記溶接片部が前記複数のパイプ類にそれぞれ対向添設すべく複数個有すると共に、当該複数個の溶接片部を互いに接続片部によって接続することによって一体に構成している。
かかる構成により、この発明における実施形態は、フィラーパイプなどの複数のパイプ類が互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される場合において、接続片部によって互いに一体接続している複数個の溶接片部がそれぞれ切除部を有して構成していることから、パイプ類の外周部との対向接触面積を少なくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における実施形態は、複数個の溶接片部がそれぞれ切除部を有することから、当該切除部によって顕出したパイプ類の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
この発明は、ブラケット本体の溶接片部に少なくとも一つの切除部を形成したことによって、パイプ類の外周部との対向接触面積を少なくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、万一、溶接片部とパイプ類の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、切除部から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、この発明は、溶接片部における切除部によって顕出したパイプ類の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
フィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造を備えた自動車用燃料タンクの概略的構成を描画した斜視図である。 この発明の第1の実施例に係る図1の一点鎖線円内を拡大して描画した斜視図である。 この発明の第2の実施例に係る図1の一点鎖線円内を拡大して描画した斜視是である。 この発明の第3の実施例に係る図1の一点鎖線円内を拡大して描画した斜視図である。 この発明の第4の実施例に係る図1の一点鎖線円内を拡大して描画した斜視図である。 従来技術に係る図1の一点鎖線円内を拡大して描画した斜視図である。 図6における概略横断面図である。
この発明の実施例に係るフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造は、ブラケット本体がパイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を一体に構成する場合に、前記溶接片部のパイプ類の外周との対向接触面積を小さくことにより結果的に前処理用液の滞留を抑制すると共に、パイプ類の外周に塗装斑が形成されないように構成している。
次に、図を用いて、この発明を採用した実施例に係るフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造について、説明する。
先ず、図1を用いて、フィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造を備えた自動車用燃料タンクの概略的構成を説明する。すなわち、かかる図1によれば、自動車用の燃料タンク1は、燃料を蓄えるべく一方のタンク半体(例えば、アッパータンク)1aと他方のタンク半体(例えば、ロアタンク)1bとを互いに接合することによって構成しており、各種のパイプ類を備えている。
即ち、一方のタンク半体1aには、燃料タンク用各種パイプ類の一つである燃料を自動車エンジン側に供給するフィラーパイプ2の一端が設置されており、フィラーパイプ2の他端には、フィラーキャップ2aが嵌合している。また、フィラーキャップ2aからフィラーパイプ2を通じて燃料を燃料タンク1内に供給した際に燃料タンク1の上部空間に存する空気を抜気するための各種パイプの他の一つであるベントパイプ3が、その一端部がフィラーパイプ2の燃料タンク1側に嵌入した後燃料タンク1の上部空間に開口しており、他端側がフィラ−パイプ2内におけるフィラーキャップ2aの近傍において開口設置されている。
さらに、燃料タンク1の一方のタンク半体1aの上部には、膨出部1a−1が形成されていて、膨出部1a−1には、燃料タンク1内の燃料蒸気を不図示のキャニスターに送出すべく、各種パイプのさらに他の一つを構成するエバポパイプ4の一端部が設置されている。
そして、燃料タンク1に設置されたフィラーパイプ2とベントパイプ3とは、互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置されていて、中途部において鉄などの金属製のブラケット本体5によって結束されている。
かかるブラケット本体5は、この発明の第1の実施例を描画した図2に示すように、金属製短冊状板材をプレス成形することにより構成されており、且つ、フィラーパイプ2の外周部に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部6と、ベントパイプ3の外周部に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部7と、これら溶接片部6及び7の各一端部側にそれぞれ延設された車体取付け片部8、8とを有し、且つ、両溶接片部6及び7の各他端側同士を接続片部9にて接続することにより、一体にて構成されている。
各溶接片部6、7は、それぞれ、フィラーパイプ2及びベントパイプ3に溶接されており、しかも、孔部によって構成された切除部10が形成されている。
また、ブラケット本体5は、車体取付け片部8、8にそれぞれ設けた取付け孔8aを介してボルトなどを用いてフィラーパイプ2及びベントパイプ3を不図示の車体に取付けている。
以上説明した構成を有するこの発明に係る第1の実施例においては、ブラケット本体5の溶接片部6、7にそれぞれ孔部によって構成された切除部10、10を形成したことによって、溶接片部6、7におけるフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部との接触面積を少なくすることができる。なお、切除部10、10を構成する孔部は、複数個にて構成するようにしてもよい。
この結果、ブラケット本体5をプレス成形する際にたとえ形状的に多少の誤差が生じたとしても、フィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部と溶接片部6、7との間に、従来のような隙間Sが形成されることを抑制することができ、しかも、万一フィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部と溶接片部6、7との間に小さな隙間がやむを得ずできてしまい、かかる隙間に電着塗装工程前のアルカリ脱脂溶液や水洗い用水或いは表面処理用液などの処理用液が侵入したとしても、孔形状の切除部10から排泄することができ、電着塗装後のUF水洗い工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起こすことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における第1の実施例は、溶接片部6、7の一部を穿設することによって形成した孔部が構成する切除部10、10によって顕出したフィラ−パイプ2或いはベントパイプ3の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
次に、図3に示すこの発明に係る第2の実施例は、上記第1の実施例における切除部10を孔部にて構成しているのに対し、溶接片部6、7の端部側において開口するように刻設された一つの略半円形状溝部によって切除部10、10を構成している点、相違している。その他の構成は、第1の実施例と同様であることから、図3において対応する構成に同一符号を付した上で、詳細の説明を割愛する。なお、切除部10、10を構成する略半円形状溝部は、複数個にて構成するようにしてもよい。
かかる構成を有する第2の実施例は、ブラケット本体5の溶接片部6、7にその端部側において開口するように刻設した略半円形状溝部が構成する切除部10、10をそれぞれ形成したことによって、フィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部との対向接触面積を少なくことにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、たとえ、溶接片部6、7とフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、略半円状溝部の切除部10、10から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における第2の実施例は、溶接片部の一部を刻設することによって形成した略半円形状溝部が構成する切除部10によって顕出したフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
次に、図4に示すこの発明に係る第3の実施例は、上記第1の実施例における切除部10を孔部にて構成しているのに対し、溶接片部6、7の端部側において開口するようにそれぞれ刻設された一つの略矩形状溝部が構成する切除部10、10で構成している点、相違している。その他の構成は、第1の実施例と同様であることから、図3において対応する構成に同一符号を付した上で、詳細の説明を割愛する。なお、切除部10、10を構成する略矩形状溝部は、複数個にて構成するようにしてもよい。
かかる構成を有する第3の実施例は、ブラケット本体5の溶接片部6、7にその端部側において開口するように刻設した略矩形状溝部が構成する切除部10、10を形成したことによって、フィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周部との対向接触面積を少なくすることにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、たとえ、溶接片部6、7とフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、略矩形状溝部が構成する切除部10、10から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における第3の実施例態は、溶接片部6、7の一部を刻設することによって形成した略矩形状溝部の切除部10、10によって顕出したフィラーパイプ2或いはベントパイプ3の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
次に、図5に示すこの発明に係る第4の実施例は、上記第3の実施例と同様に、切除部10を略矩形状溝部にて構成した点同様であるが、ブラケット本体5がフィラーパイプ2のみに装着されている点相違する。すなわち、ブラケット本体5は、フィラーパイプ2にのみ装着すべく、一つの溶接片部6と溶接片部6の両端部にそれぞれ一体形成された車体取付け片部8、8とを有して構成しており、上記第3の実施例と相違して、接続片部9を有してはいない。なお、切除部10を構成する略矩形状溝部は、複数個にて構成するようにしてもよい。
かかる構成を有する第4の実施例は、ブラケット本体5の溶接片部6に端部側において開口するように刻設した略矩形状溝部が構成する切除部10を形成したことによって、フィラーパイプ2の外周部との対向接触面積を少なくことにより当該部位における前処理用液の滞留をなくすことができ、しかも、たとえ、溶接片部6とフィラーパイプ2の外周との間に電着塗装工程前の水や表面処理液などの処理用液が侵入したとしても、略矩形状溝部が構成する切除部10から排泄することができて、電着塗装後UF水洗工程を経て行われる乾燥工程における電着塗装膜の剥離を起すことがない。
加えて、かかる構成により、この発明における第4の実施例態は、溶接片部6の一部を刻設することによって形成した略矩形型溝形状の切除部10によって顕出したフィラーパイプ2の外周表面にも粉体塗装を施すことができると共に、従来のような粉体塗装斑の発生を防ぐことができ、より高度の耐食性を確保することができる。
なお、かかる第4の実施例においては、切除部10が略矩形型溝形状にて構成されているが、これに限定されるものではなく、上記第1の実施例における孔部や第2の実施例における略半円形溝部にて構成するようにしてもよい。
また、上記いずれの実施例におけるブラケット本体5は、フィラーパイプ2或いはベントパイプ3を車体に取付けるべく構成しているが、これに限定されるものではなく、燃料タンク1に装備する他のパイプ類、例えば、エバポパイプ4を車体に取付けるべく構成するようにしてもよい。
以上説明したこの発明は、ブラケット本体がパイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を一体に構成する場合に、前記溶接片部のパイプ類の外周との対向接触面積を小さくすることにより前処理用液の滞留をなくすと共に、パイプ類の外周に粉体塗装斑が形成されないようにしたことから、フィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造等に好適であるといえる。
1 燃料タンク
2 フィラーパイプ(パイプ類)
3 ベントパイプ(パイプ類))
4 エバポパイプ(パイプ類)
5 ブラケット本体
6、7 溶接片部
8 車体取付け片部
9 接続片部
10 切除部

Claims (5)

  1. 燃料タンクに一端側が装着されたフィラーパイプなどの金属製パイプ類に取付けるべく、ブラケット本体が、金属製短冊状板材をプレス成形することにより前記パイプ類の外周に対向添設すべく弧状を呈する溶接片部を有して構成されており、且つ、前記溶接片部の一部に前記パイプ類の外周部との対向接触面積を小さくするための少なくとも一つの切除部を形成したことを特徴とするフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造。
  2. 前記切除部が、前記溶接片部を穿設することによって形成された少なくとも一つの孔部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造。
  3. 前記切除部が、前記溶接片部の端部側において開口するように刻設された少なくとも一つの略矩形状溝部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造。
  4. 前記切除部が、前記溶接片部の端部側において開口するように刻設された少なくとも一つの略半円形状溝部部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造。
  5. 前記フィラーパイプなどの複数のパイプ類が互いに軸線方向に沿って離間した状態で並設配置される場合に、前記溶接片部が前記複数のパイプ類にそれぞれ対向添設すべく複数個有すると共に、当該複数個の溶接片部を互いに接続片部によって接続することによって一体に構成していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一に記載のフィラーパイプなどの燃料タンクに用いるパイプ類に取付けられるブラケット構造。
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