JP2015107307A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
Description
又、このヒートポンプの圧縮機は、例えばロータリー形であり、更に、圧縮機構部とモータ部とから構成されていて、そのモータ部には、インバータ電源により設定周波数の駆動電源を供給し、それによって、モータ部は供給された周波数に応じた回転速度で回転し、圧縮機を可変の設定出力で駆動するようになっている。
そして、そのような問題点を解決するものとして、凝縮器の一部を排熱部とし、蒸発器の下方にタンクを設けて、このタンクに、蒸発器で空気の除湿をするのに伴い発生する除湿水を貯留し、この貯留した除湿水をポンプにより上記凝縮器の排熱部に吐出して、該排熱部を冷却する考えがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、そのために、蒸発器の下方に設けたタンクに貯留した除湿水を凝縮器の排熱部に吐出するポンプが必要であり、且つ、その凝縮器の排熱部に吐出した除湿水を受ける設備が必要であって、それらにより、コスト高になるという問題点を有していた。
まず、図3及び図4には、洗濯乾燥機、中でもドラム式(横軸形)洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に外槽2を配設し、外槽2の内部に回転槽(ドラム)3を配設している。本実施形態においては、この外槽2と回転槽3とで洗濯室兼用の乾燥室を構成するものであり、回転槽3は、周側壁の全域に通水及び通風兼用の孔4を有する多孔状を成している。
このほか、外槽2の最下部である底部の最後部には、電動の排水弁7を有する排水管路8を接続して設け、この排水管路8により外槽2内の水を機外に排出するようにしている。
又、圧縮機23は、詳細には図示しないが、例えばロータリー形であり、更に、圧縮機構部とモータ部とから構成されていて、そのモータ部には、インバータ電源(圧縮機駆動手段に相当)により設定周波数の駆動電源を供給するようにしている。これにより、モータ部は供給された周波数に応じた回転速度で回転し、圧縮機構部を可変の設定出力で駆動するようになっている。
このほか、図4には、前記外箱1の内上部に設けた給水弁36を示しており、この給水弁36は、入口部に水道の蛇口を図示しない接続ホースを介して接続し、出口部を接続ホース37を介して前記外槽2に接続することにより、外槽2内に水道水を供給するようになっている。
まず、使用者により図示しない操作パネルが操作されて運転のコースが設定され、運転の開始が指示されると、図示しない制御装置が、設定された運転のコースに応じた洗濯運転、乾燥運転、或いはその両運転を行う洗濯乾燥運転を実行する。その1つとして、洗濯乾燥運転の実行が開始された場合には、洗濯行程、脱水行程、乾燥行程を順に実行する。
脱水行程では、排水弁7を開放させて外槽2内の水を排出した後、回転槽3を高速で一方向に回転させる動作が行われる。
乾燥行程では、回転槽3を低速で正逆両方向に交互に回転させつつ、回転槽3内に温風を供給する動作が行われる。
回転槽3内に供給された温風は、回転槽3内の衣類の水分を奪った後、外槽2内から吸気ダクト11を経て通風ダクト9内に流入する。かくして、蒸発器21及び凝縮器22を有する通風ダクト9と回転槽3との間を回転槽3内の空気が循環することにより、回転槽3内の衣類が乾燥される。従って、このときに、外槽2と回転槽3は、乾燥室として機能する。
しかも、この場合、前記特許文献1に記載されたもののような、蒸発器の下方に設けたタンクに貯留した除湿水を凝縮器の排熱部に吐出するポンプが必要なく、又、その凝縮器の排熱部に吐出した除湿水を受ける設備も必要なくて、コスト高になることを避けることができる。
図7に示す第2の実施形態においては、ドレンタンク33内に配設するヒートポンプ25の高温側配管の一部25aを、凝縮器22のパイプ22aの一部を延長させて構成している。
このようにしても、ドレンタンク33内に貯留する除湿水による冷却作用で凝縮器22の温度上昇を抑えることができるので、コスト高になることなく、ヒートポンプ25の凝縮器22の温度上昇を抑えることができて、乾燥時間の長延化を避け得る衣類乾燥機を提供できる。
図8に示す第3の実施形態においては、ドレンタンク33内に配設するヒートポンプ25の高温側配管の一部25aを、凝縮器22の長手方向に延伸させている。この場合、凝縮器22は、左右方向より前後(図8では左右)方向に長いものであり、その長い前後方向にヒートポンプ25の高温側配管の一部25aを延伸させている。
このようにすることにより、ドレンタンク33に貯留される除湿水により冷却されるヒートポンプ25の高温側配管の一部25aの長さを大きく確保できて、冷却効果をより高く得ることができる。
特に、この場合には、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25aを、凝縮器22の長手方向に延伸させていて、長くしているので、防振部材41による支持がより有効に機能するようになっている。
更に、この場合も、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25aはドレンタンク33の低部に配設している。
図9に示す第4の実施形態においては、ドレンタンク33内に配設するヒートポンプ25の高温側配管の一部25aに、防錆被覆処理51を施している。この防錆被覆処理51は、例えば防錆塗料のコーティングであり、中でも、ドレンタンク33に貯留される除湿水によりヒートポンプ25の高温側配管の一部25aが冷却される関係上、熱伝導性のものが好ましい。
なお、この実施形態も、第1から第3の実施形態の全部又はそのうちのいずれかと合わせて実施するようにすると良い。
図10に示す第5の実施形態においては、ドレンタンク33内に、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25aに代え、凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´を延長して配設している。
このようにしても、ドレンタンク33内に貯留する除湿水で凝縮器22を冷却できるので、凝縮器22の温度上昇を抑えることができて、コスト高になることなく、ヒートポンプ25の凝縮器22の温度上昇を抑えることができ、乾燥時間の長延化を避け得る衣類乾燥機を提供できる。
図11及び図12示す第6の実施形態においては、除湿水の最多発生時点付近から、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くするようにしている。
しかしながら、これを続けると、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25a又は凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´を除霜水に浸漬させることが不充分となりやすく、所期の冷却効果が得にくい。
このようにすることにより、ドレンタンク33に除湿水を充分に貯留することができ、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25a又は凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´を除霜水に充分に浸漬させることができて、所期の冷却効果を得ることができる。
又、この場合、除霜水の最多発生時点付近Pからは、衣類の乾燥の進行に伴って除霜水の発生が漸次少なくなるが、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くすることにより、ドレンタンク33に除湿水を充分に貯留することができる。
図13に示す第7の実施形態においては、被乾燥衣類の量を検知する衣類量検知手段を具備しており、この衣類量検知手段により検知した被乾燥衣類の量が多いほど、乾燥運転の早い時点でのドレンポンプ34の駆動の周期をより短くするようにしている。
更に、検知量が6〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の駆動の周期は、1時間後までは8〔分〕、2時間後までは10〔分〕、3時間後までは15〔分〕、4時間後までは20〔分〕としている。
これは、被乾燥衣類の量が多いほど衣類が暖まりにくいからであり、検知した被乾燥衣類の量が多いほど、乾燥運転の早い時点でのドレンポンプ34の駆動の周期をより短くすることにより、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25a又は凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´を除霜水で冷却するのを抑制して凝縮器22の温度を上げ、もって、被乾燥衣類の量が多い条件下でも、被乾燥衣類を早く暖めることができて、乾燥時間の長延化を避けることができる。
図14に示す第8の実施形態においては、圧縮機駆動手段である前記インバータ電源による圧縮機23の駆動電源周波数の低下があった時点T1から、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くするようにしている(ドレンポンプ34の駆動周期の変化内容は、図11に同じ)。
図15に示す第9の実施形態においては、前記温度センサ27により検知した圧縮機23の吐出側の温度が所定値(この場合、通常では圧縮機23の駆動電源周波数が低下するに至る温度であって、例えば80〔℃〕)に達した時点T2から、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くするようにしている(ドレンポンプ34の駆動周期の変化内容は、図示しないが、図11に同じ)。
図16に示す第10の実施形態においては、前記温度センサ28により検知した凝縮器22の温度が所定値(この場合、通常では圧縮機23の駆動電源周波数が低下するに至る温度であって、例えば65〔℃〕)に達した時点T3から、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くするようにしている(これも、ドレンポンプ34の駆動周期の変化内容は、図示しないが、図11に同じ)。
なお、図16においても、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25a又は凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´を除霜水で冷却したことにより、インバータ電源による圧縮機23の駆動電源周波数の低下が遅延化した様子を破線Aで示している。
図17に示す第11の実施形態においては、乾燥運転の初期に、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれ以後より短くするようにしている。この場合、乾燥運転の初期後には、ドレンポンプ34の駆動の周期を前述の例えば8〔分〕とし、それより以前の乾燥運転の初期に例えば4〔分〕と短くするものであり、8〔分〕の周期期間を経た後には、図示を省略するが、前述の除湿水の最多発生時点付近Pや、インバータ電源による圧縮機23の駆動電源周波数の低下があった時点T1、圧縮機23の吐出側の温度が所定値に達した時点T2、凝縮器22の温度が所定値を越えた時点T3等の契機で15〔分〕としている。
図18に示す第12の実施形態においては、ドレンタンク33内の貯留水位を検知する水位センサ61を具備している。そして、この構成で、水位センサ61により検知したドレンタンク33内の貯留水位が所定の水位に達した時点(この場合、水位センサ61の下端61aに達した時点)から、ドレンポンプ34の駆動の周期をそれまでより長くするようにしている(ドレンポンプ34の駆動周期の変化内容は、図示しないが、例えば図11に同じ)。
図19に示す第13の実施形態においては、ドレンタンク33内の貯留水位を検知する水位センサ71,72を具備している。そのうち、水位センサ71は所定の低水位を下端71aで検知するものであり、水位センサ72は所定の高水位を下端72aで検知するものである。そして、この構成で、ドレンタンク33内の貯留水位が水位センサ71で検知されれば、ドレンポンプ34の駆動を休止し、ドレンタンク33内の貯留水位が水位センサ72で検知されれば、ドレンポンプ34を駆動させるものであり、ヒートポンプ25の高温側配管の一部25a又は凝縮器22の伝熱用フィン22bの一部22b´は、その両検知水位間に位置する構成としている。
そのほか、本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (13)
- 乾燥室と、
この乾燥室内の空気を、循環用送風機の運転により、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び減圧手段を接続することにより、冷媒を圧縮機、凝縮器、減圧手段、及び蒸発器を通して循環させる冷凍サイクルを構成するヒートポンプと、
前記蒸発器で発生する除湿水を貯留するドレンタンクとを具備し、
前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うものにおいて、
前記ヒートポンプの高温側配管の一部を、前記ドレンタンク内に配設して、該ドレンタンクに貯留される前記除湿水により冷却するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。 - 前記ヒートポンプの高温側配管の一部を、前記ドレンタンク内の低部に配設したことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
- 前記ドレンタンク内に配設する前記ヒートポンプの高温側配管の一部を、前記蒸発器の長手方向に延伸させたことを特徴とする請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
- 前記ドレンタンク内に配設する前記ヒートポンプの高温側配管の一部を、防振部材で支持したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
- 前記ドレンタンク内に配設する前記ヒートポンプの高温側配管の一部に、防錆被覆処理を施したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
- 前記ドレンタンク内に、前記ヒートポンプの高温側配管の一部に代え、前記凝縮器の前記冷媒を通すパイプに付設した伝熱用フィンの一部を配設して該ドレンタンクに貯留される前記除湿水により冷却するようにしたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
- 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備し、このドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記除湿水の最多発生時点付近から、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれまでより長くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備すると共に、被乾燥衣類の量を検知する衣類量検知手段を具備し、前記ドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記衣類量検知手段により検知した被乾燥衣類の量が多いほど、乾燥運転の早い時点での前記ドレンポンプの駆動の周期をより短くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備すると共に、前記圧縮機を前記ヒートポンプの温度に基づく設定周波数の電源を供給することにより駆動する圧縮機駆動手段を具備し、前記ドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記圧縮機駆動手段による前記圧縮機の駆動電源周波数の低下があった時点から、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれまでより長くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備すると共に、前記圧縮機の吐出側の温度を検知する温度センサを具備し、前記ドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記温度センサにより検知した前記圧縮機の吐出側の温度が所定値に達した時点から、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれまでより長くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備すると共に、前記凝縮器の温度を検知する温度センサを具備し、前記ドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記温度センサにより検知した前記凝縮器の温度が所定値に達した時点から、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれまでより長くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備し、このドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
乾燥運転の初期には、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれ以後より短くするようにしたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項又は請求項9から11のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記ドレンタンクに貯留した除湿水を排出するドレンポンプを具備すると共に、前記ドレンタンク内の貯留水位を検知する水位センサを具備し、前記ドレンポンプを所定の休止時間を置いて所定時間駆動するのを周期的に行うようにしていて、
前記水位センサにより検知した前記ドレンタンク内の貯留水位が所定の水位に達した時点から、前記ドレンポンプの駆動の周期をそれまでより長くするようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
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