JP2015107263A - 咀嚼用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来に比して簡易な構成でバランス良くストレスの少ない咀嚼運動を行うことができ、誤飲の可能性の少ない安全な咀嚼用器具を提供する。【解決手段】両側のアーム部20及び連結部30よりなる略U字状本体11のアーム部の先端に弾性体からなる厚噛部40を形成し、アーム部の長さ又は連結部の長さが調節可能に構成されて、厚噛部がアーム部の緩着された合成樹脂チューブ41よりなり、アーム部に連結部がL字状に形成されたL字部材50に一体に形成され中間筒部材60により嵌着されている咀嚼用器具10。【選択図】図1
Description
この発明は、咀嚼の訓練あるいは補助ないしは促進のための咀嚼用器具に関する。
口腔内における適度な咀嚼は、満腹中枢を刺激し、少ない食事量で満腹感が得られて食べ過ぎを防止でき、口腔内の筋肉に刺激を与えることによってあごの発達を助け、言葉の発音や顔の表情を豊かにするほか、脳に流れる血液の量を増やして脳を刺激して眠気を防止するなどの多くの効能があることが知られており、その目的のための咀嚼用器具が提案されている(例えば、特許文献1)。この咀嚼用器具は、一定の大きさを有する環状体であり、弾性を有する合成樹脂により形成される。咀嚼用器具本体を口腔内に咥えこんで咀嚼を行うが、誤飲を防ぐために喉の径よりも大きい直径としている。
咀嚼運動は、上のように、満腹中枢を刺激して満腹感を得て食べ過ぎを防ぎ肥満の予防となるのみならず、交感神経の活性化による内臓脂肪の燃焼を促し生活習慣病の予防、治療の手段となる。また、咀嚼による口周りの口輪筋等の筋肉への刺激はあごの発達を助け、顔の皮膚のしわやたるみの予防となる。さらには、脳の血流が増加して、脳を刺激し、物忘れの予防にも効果的であるとされている。咀嚼運動によって唾液の分泌量が増加することにより、虫歯菌より出でる酸を中和して虫歯の予防にもなることから、咀嚼運動を促進することは多く効果をもたらす。つまり、継続的に咀嚼訓練を続けることは、健康面での利点が多い。
一方、不正咬合の状態で咀嚼を繰り返すと、歯周病、咬耗症や顎関節症等になる恐れがあることから、左右の咬合状態が健全であることが重要である。左右どちらか一方の歯での咀嚼運動を繰り返したり、一方にのみ過剰な力が加わったりすることにより、顎関節を動かす筋肉のバランスが悪くなることがある。
左右片方の歯にのみ過剰に圧力が加わるような咀嚼用器具はかえって不正咬合を助長することがある。また、咀嚼運動は唾液の分泌を促すことから、舌に咀嚼用器具の一部が接触すると使用者に不快感を与える原因ともなりうるため、使用者がストレスを感じる咀嚼用器具は継続使用に向かない。これらのことから、左右の顎にバランスよく圧力を加えることができ、使用者がストレスなく咀嚼運動を行うことができるような咀嚼用器具が望まれていた。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、従来に比して簡易な構成で、左右のバランス良く、しかも口腔内での不快感やストレスの少ない咀嚼運動を行うことができ、さらには誤飲のおそれも全くない実用性の高い咀嚼用器具を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、両側のアーム部及び連結部よりなる略U字状本体の前記アーム部の先端に弾性体からなる厚噛部を形成したことを特徴とする咀嚼用器具に係る。
請求項2の発明は、前記アーム部の長さ又は連結部の長さが調節可能に構成されている請求項1に記載の咀嚼用器具に係る。
請求項3の発明は、前記厚噛部が前記アーム部の緩着された合成樹脂チューブよりなる請求項1又は2に記載の咀嚼用器具に係る。
請求項4の発明は、前記アーム部に前記連結部がL字状に形成されたL字部材に一体に形成され中間筒部材により嵌着されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の咀嚼用器具に係る。
請求項1の発明に係る咀嚼用器具は、両側のアーム部及び連結部よりなる略U字状本体の前記アーム部の先端に弾性体からなる厚噛部を形成したため、従来に比して簡易な構成で、左右のバランス良く、口腔内での不快感やストレスの少ない咀嚼運動を行うことができ、さらには誤飲の可能性の少なく安全で実用性が高い。加えて、咀嚼運動を促すことにより、肥満や生活習慣病の予防、顔のしわやたるみの予防、物忘れの予防や虫歯の予防につながる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記アーム部の長さ又は連結部の長さが調節可能に構成されているため、簡単な構成で使用者の歯並びに対応して左右幅や前後長の調整をすることができ、大きく口を開けることなく咀嚼運動が可能となり使用感が良くなる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記厚噛部が前記アーム部の緩着された合成樹脂チューブよりなることから、安価に製作することができ、合成樹脂チューブの太さ、厚みや硬さを調整して使用者好みの弾性を有する咀嚼用器具を簡易に作成することができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3において、前記アーム部に前記連結部がL字状に形成されたL字部材に一体に形成され中間筒部材により嵌着されているため、左右幅や前後長の調節が容易になる。
図1に示す第一実施例の咀嚼用器具10は、左右両側のアーム部20及び連結部30よりなる略U字状本体11を有する。アーム部20は先端に弾性体からなる厚噛部40を形成している。アーム部20は口腔内に挿入されて使用され、左右の両アーム部20を一体に形成する連結部30は口腔外に位置するように配置される。アーム部20の先端に形成される厚噛部40を使用者が奥歯に挟んで押圧することで咀嚼運動を行う。
厚噛部40は、請求項3に記載するように、アーム部20に嵌着された合成樹脂チューブ41よりなり、チューブを構成する合成樹脂は、可撓性や弾性を有するものが望ましく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニルデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂やアクリロトリルブタジエンスチレン樹脂等を使用することができる。厚噛部40を上下の奥歯で挟み込むことで咀嚼運動を繰り返し行う。厚噛部40を形成する合成樹脂チューブ41の太さ、厚さや硬さは使用者の好みに応じて、変化させることが可能である。左右の噛む力が異なる使用者の場合には、左右の顎で筋力の弱い側に対応する厚噛部に弾性の高い合成樹脂チューブを使用することにより、片方をの顎の筋力を鍛えて不正咬合の矯正にも使用することができる。
請求項2に記載するように、アーム部20及び連結部30の長さは調節可能に構成される。使用者の口腔内の大きさに合わせてアーム部20を伸縮させることで、厚噛部40を噛みやすい位置に配置させることができる。連結部30の長さを調節可能に構成されることにより、奥歯の左右の幅に合わせて咀嚼用器具10の幅を適宜設定することができる。このため、顎関節症等で口を大きく開けることができない人でも無理なく使用することができる。アーム部20を伸長させて連結部30が口腔外に配置されるため、咀嚼用器具10の誤飲を防ぐことができ安全である。
さらに、請求項4に記載するように、アーム部20に連結部30がL字状に形成されたL字部材50に一体に形成し中間筒部材70に嵌着することにより、アーム部20及び連結部30の長さ調整を容易に行うことができるようすることができる。アーム部20の合成樹脂チューブ41にL字部材50の挿入する深さを調整することでアーム部20の長さを調整する。また、連結部30においては、同様に中間筒部材60にL字部材50を挿入する深さを調節して連結部30の長さを調節する。中間筒部材60にはアーム部20と同様に合成樹脂チューブを使用することができ、弾性を有するため、左右の幅の微調整をせずとも連結部30の撓みで幅の調整を容易に行うことができる。アーム部20とL字部材20との間に滑止部材70を介在させてもよい。合成樹脂チューブ41の脱落を防止し、合成樹脂チューブ41を誤飲する可能性をさらに小さくすることができる。
図2に示す第二実施例の咀嚼用器具10Aは、略U字状のU字部材51の先端をアーム部20を挿入して一体に形成される。第一実施例の咀嚼用器具10と同様に、アーム部20の長さを任意に調節することができる。連結部30の左右幅の調整については、U字部材51に可塑性を有する部材を使用することにより、アーム部20を内側にたわませて厚噛部40の位置の調節を行うことができる。
図3に示す第三実施例の咀嚼用器具10Bの略U字状本体11Bは、合成樹脂チューブ41Bにより形成されている。合成樹脂チューブ41Bで形成することにより極めて簡単に製造することができ、弾性を有することから左右幅の調整が容易である。また、合成樹脂チューブ41Bの太さ、厚み、硬さや大きさを変更することで、使用者の口腔内の形状及び使用目的等に合致した咀嚼用器具10Bを容易に形成することができる。
図4は、咀嚼用器具10を使用する状態を示す。下あごの口腔内において、厚噛部40は臼歯Mに上に配置され、上下の臼歯において挟み込まれ咀嚼される。咀嚼運動を行うと唾液の分泌が促進されるため、アーム部20の長さを調整することにより、連結部30が舌Tに触れないようにすることができ、使用者は不快感を感じずにストレスの少ない咀嚼が可能である。また、咀嚼用器具10は左右幅を調整して使用者の歯並びに対応することができる。厚噛部40が上下の臼歯により咀嚼されるときに、厚噛部40以外の部材が切歯I等他の歯に干渉しないため、使用感が向上し継続して咀嚼運動を続けることができる。また、厚噛部40は弾性体からなるため、臼歯による押圧をやめると通常の状態に戻るため、連続使用による変形が少なく使用感に変化を生じにくい。
この咀嚼用器具10は、両側のアーム部20と連結部30よりなる略U字状本体11を有し、アーム部20の先端に弾性体からなる厚噛部を形成している。このため、極めて簡単な構成で左右両顎ともにバランスよく咀嚼運動をすることができる。また、構成部材が舌に触れることなく咀嚼運動を行うことができるため、咀嚼の際にストレスを感じにくくなる。咀嚼運動を行うことは肥満の予防等の様々な利点を有するため、使用にストレスの少ない咀嚼用器具は継続的使用に適し有用である。
咀嚼用器具を使用することによって、上記の効果だけでなく、口すさびになり気を紛らわせたり、気分転換を図ることができる。咀嚼運動により口周りを動かすことで脳の血流が良くなって、眠気覚まし等の効果も期待できる。なお、本発明の咀嚼用器具は、本実施例に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、構成の一部を適宜に変更して実施することができる。
10,10A,10B 咀嚼用器具
11 略U字状本体
20 アーム部
30 連結部
40 厚噛部
41 合成樹脂チューブ
50 L字部材
60 中間筒部材
70 滑止部材
I 切歯
M 臼歯
T 舌
11 略U字状本体
20 アーム部
30 連結部
40 厚噛部
41 合成樹脂チューブ
50 L字部材
60 中間筒部材
70 滑止部材
I 切歯
M 臼歯
T 舌
Claims (4)
- 両側のアーム部及び連結部よりなる略U字状本体の前記アーム部の先端に弾性体からなる厚噛部を形成したことを特徴とする咀嚼用器具。
- 前記アーム部の長さ又は連結部の長さが調節可能に構成されている請求項1に記載の咀嚼用器具。
- 前記厚噛部が前記アーム部の緩着された合成樹脂チューブよりなる請求項1又は2に記載の咀嚼用器具。
- 前記アーム部に前記連結部がL字状に形成されたL字部材に一体に形成され中間筒部材により嵌着されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の咀嚼用器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252294A JP2015107263A (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 咀嚼用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252294A JP2015107263A (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 咀嚼用器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015107263A true JP2015107263A (ja) | 2015-06-11 |
Family
ID=53438124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013252294A Pending JP2015107263A (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 咀嚼用器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015107263A (ja) |
-
2013
- 2013-12-05 JP JP2013252294A patent/JP2015107263A/ja active Pending
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