JP2015107198A

JP2015107198A - 医療用シート

Info

Publication number: JP2015107198A
Application number: JP2013250774A
Authority: JP
Inventors: 明郎萩原; Akiro Hagiwara; 秀樹 ▲高▼森; Hideki Takamori
Original assignee: Gunze Ltd
Current assignee: Gunze Ltd
Priority date: 2013-12-04
Filing date: 2013-12-04
Publication date: 2015-06-11

Abstract

【課題】剥がれにくい医療用シートを提供する。
【解決手段】医療用シート１は、その厚さ方向に貫通する線状の切れ込みＣｘ，Ｃｙが形成されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、外科手術等に用いられる医療用シートに関する。

外科手術においては、縫合部を被覆するために、医療用シートが用いられている。医療用シートの材料には、生体吸収性のある止血材、被覆材、閉鎖材、癒着防止材などが用いられる。例えば、縫合部の被覆を目的とする医療用シートとしては、ネオベール（登録商標）などがある。

しかしながら、内臓の表面など、球面状の箇所に医療用シートを貼付すると、医療用シートに皺が形成され、その部分から剥がれやすくなるという問題があった。

本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、剥がれにくい医療用シートの提供を目的とする。

本発明に係る医療用シートは、その厚さ方向に貫通する線状の切れ込みが形成されていることを特徴とする。

このような構成によれば、医療用シートを内臓の表面などの球面状の箇所に貼付した場合であっても、医療用シートが切れ込みと垂直な方向に伸びるため、医療用シートに皺が形成されにくくなる。よって、医療用シートは、切れ込みが形成されていない従来の医療用シートに比べ、貼付箇所から剥がれにくくなる。

また、上記医療用シートにおいて、前記切れ込みが複数形成されており、各切れ込みは互いに交差していないことが好ましい。

また、上記医療用シートにおいて、前記切れ込みは、第１の方向に延びる第１の切れ込みと、前記第１の方向とは異なる第２の方向に延びる第２の切れ込みとを含むことが好ましい。

また、上記医療用シートにおいて、前記第１の方向と前記第２の方向とが直交してもよい。

また、上記医療用シートにおいて、前記切れ込みは、前記医療用シートの外周縁部を除く領域に形成されていることが好ましい。

本発明によれば、剥がれにくい医療用シートを提供することができる。

本発明の実施形態に係る医療用シートを示す平面図である。（ａ）および（ｂ）は、本発明の実施形態の変形例に係る医療用シートを示す平面図である。切れ込みが交差した医療用シートを示す平面図である。

以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。ただし、本発明は実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。

図１は、本発明の実施形態に係る医療用シート１を示す平面図である。医療用シート１は、矩形状であり、例えば外科手術の縫合部位に貼付される。

医療用シート１には、その厚さ方向に貫通する線状の切れ込みが形成されている。切れ込みは複数形成されており、医療用シート１の横方向（第１の方向）に延びる第１の切れ込みＣｘと、医療用シート１の縦方向（第２の方向）に延びる第２の切れ込みＣｙとを含む。第１の切れ込みＣｘおよび第２の切れ込みＣｙは、医療用シート１の横方向および縦方向に沿って、交互に形成されている。

このように、本実施形態に係る医療用シート１には、第１のおよび第２の切れ込みＣｘ，Ｃｙが形成されている。これにより、医療用シート１を内臓の表面などの球面状の箇所に貼付した場合であっても、医療用シート１が、第１および第２の切れ込みＣｘ，Ｃｙと垂直な方向（すなわち、医療用シート１の横方向および縦方向）に伸びるため、医療用シート１に皺が形成されにくくなる。よって、医療用シート１は、切れ込みが形成されていない従来の医療用シートに比べ、貼付箇所から剥がれにくくなる。

なお、切れ込みの長さや個数は特に限定されず、医療用シート１のサイズに応じて適宜変更可能である。切れ込みの形成方法も特に限定されないが、例えば、トムソン刃によって切れ込みを形成することができる。また、医療用シート１の平面視の形状も、矩形に限定されない。

また、図１に示す形態では、第１の切れ込みＣｘが延びる第１の方向と第２の切れ込みＣｙが延びる第２の方向とが直交していたが、第１の方向と第２の方向とは直交していなくてもよい。

また、図２（ａ）に示すように、第１の切れ込みＣｘのみを形成してもよいし、図２（ｂ）に示すように、第２の切れ込みＣｙのみを形成してもよい。あるいは、第１および第２の切れ込みＣｘ，Ｃｙに加え、第１および第２の方向と異なる方向に延びる切れ込みをさらに設けてもよい。

なお、図３に示すように、第１の切れ込みＣｘと第２の切れ込みＣｙとを互いに交差するように形成すると、その交点Ｎから医療用シート１が剥がれやすくなる。そのため、各切れ込みは互いに交差していないことが好ましい。

同様に、切れ込みを医療用シート１の外周縁部に達するように形成すると、外周縁部の切れ込みが形成された部分が剥がれやすくなる。そのため、切れ込みは、医療用シート１の外周縁部を除く領域に形成されていることが好ましい。

１医療用シート
Ｃｘ切れ込み（第１の切れ込み）
Ｃｙ切れ込み（第２の切れ込み）

Claims

医療用シートであって、
その厚さ方向に貫通する線状の切れ込みが形成されていることを特徴とする医療用シート。
前記切れ込みが複数形成されており、各切れ込みは互いに交差していないことを特徴とする請求項１に記載の医療用シート。
前記切れ込みは、第１の方向に延びる第１の切れ込みと、前記第１の方向とは異なる第２の方向に延びる第２の切れ込みとを含むことを特徴とする請求項１または２に記載の医療用シート。
前記第１の方向と前記第２の方向とが直交することを特徴とする請求項３に記載の医療用シート。
前記切れ込みは、前記医療用シートの外周縁部を除く領域に形成されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の医療用シート。