JP2015106870A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の高感度化を図っても、高輝度領域において白とびが発生せず、かつ、高輝度領域での解像度低下をさらに抑える。【解決手段】増感部(101)は、入力画像(Din)の注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算することにより増感値(Ds)を出力する。平均フィルタ部(102)は、入力画像(Din)の注目画素とその周辺画素の画素値の平均値(Davg)を出力する。階調連動ゲイン決定部(103)は、平均値(Davg)に基づいてゲイン(DGain)を決定し、混合増幅率決定部(104)がゲイン(DGain)及び増感部(101)における加算画素数に基づいて混合増幅率(D104)を決定する。混合増幅部(105)は、混合増幅率(D104)にしたがって、入力画像の画素値(Din)と増感値(Ds)を重み付け加算して出力画像の画素値(Dout)を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に低照度の撮像環境において撮像により得られた画像を処理して十分な明るさを有し、かつ解像度の高い画像を得るための画像処理に関する。
従来の撮像装置として、N画素(Nは2以上の整数)前までのデジタル信号を全て加算する機能を実行することにより、高感度化或いはS/N向上を図るように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、従来の画像処理装置として、注目画素とその周辺の画素に対する複数のフィルタ値を重み付け加算し、その結果に対して増感倍率を乗算して、解像度低下を少なくしつつ、高感度化を図ったものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1では加算する画素数N、特許文献2では増感倍率が、画像内の全ての画素に対して一定であるために、入力画像の中の高輝度領域において高感度化後に白とびが発生するおそれがある。そこで、注目画素とその周辺画素から得られた増感画像の輝度値に基づいて補正係数を算出し、増感画像に対して補正係数を乗算することで、高感度化後の白とびを抑えるようにしたものがある(特許文献3参照)。
特開2000−184274号公報(第4頁、段落0010) 国際公開第2010/058497号(第2頁、段落0007) 特開2013−123148号公報(第5頁、段落0007)
特許文献3では、複数の画素を加算する増感処理を画像内の全画素に対して適用するため、特許文献2のように解像度低下の少ない増感処理を用いても多少の解像度低下は免れず、画面全体で一様に解像度が低下する。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、画像の高感度化を図ることができるとともに、高輝度領域で白とびが起きず、かつ、高輝度領域での解像度低下をさらに抑えることができる画像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、
入力画像の注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算することで当該注目画素についての増感値を得る増感部と、
前記入力画像の前記注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を平均することで当該注目画素についての平均値を出力する平均フィルタ部と、
前記平均値に基づいて前記注目画素についてのゲインを決定する階調連動ゲイン決定部と、
前記注目画素についてのゲイン及び前記増感部における加算画素数に基づいて、当該ゲインを得るための前記入力画像の画素値と前記増感値の混合増幅率を決定する混合増幅率決定部と、
前記混合増幅率にしたがって前記入力画像の画素値と前記増感値を重み付け加算して出力画像の画素値を得る混合増幅部とを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、入力画像の画素毎に、当該画素とその周辺の画素に基づく平均値を求め、該平均値を求め、該平均値に基づいて注目画素についてのゲインを決定し、決定されたゲインに基づいて入力画像の画素値と増感値の混合増幅率を決定するので、入力画像の中の高輝度領域における白とびを防ぐことができ、かつ、高輝度領域での解像度低下をさらに抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置を示すブロック図である。 図1の階調連動ゲイン決定部103におけるゲイン決定関数の例を示すグラフである。 図1の混合増幅率決定部104における増幅率決定関数の例を示すグラフである。 実施の形態1に係る画像処理装置における処理の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す。
図示の画像処理装置は、入力画像Dinの画素を順に選択し、選択した画素を注目画素として画素毎の処理を行うものであり、
入力画像Dinの注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算(単純加算又は加重加算)することで当該注目画素についての増感値Dsを得る増感部101と、
入力画像Dinの注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を平均(単純平均又は加重平均)することで当該注目画素についての平均値Davgを求める平均フィルタ部102と、
平均値Davgに基づいて注目画素についてのゲインDGainを決定する階調連動ゲイン決定部103と、
注目画素についてのゲインDGain及び増感部101における加算画素数Nに基づいて、当該ゲインを得るための入力画像Dinの画素値と増感値Dsの混合増幅率D104を決定する混合増幅率決定部104と、
混合増幅率D104にしたがって入力画像Dinの画素値と増感値Dsを重み付け加算して出力画像Doutの画素値を得る混合増幅部105とを有する。
混合増幅部105は、第1の乗算部105aと、第2の乗算部105bと、加算部105cとを有する。
図1の画像処理装置に入力される入力画像信号Dinは、画像の各画素の画素値を表すものであり、画像内における各画素の水平方向位置をx、垂直方向位置をyとするとき、当該画素及びその画素値はDin(x,y)で表される。同様に、画像処理装置から出力される出力画像信号Doutは、画像の各画素の画素値を表すものであり、画像内における各画素の水平方向位置をx、垂直方向位置をyとするとき、当該画素及びその画素値はDout(x,y)で表される。以下では、入力画像の画素及び画素値を入力画像と同じ符号Dinで表し、出力画像の画素及び画素値を出力画像と同じ符号Doutで表すこともある。また、増感値を有する画素から成る増感画像を増感値と同じ符号Dsで表すこともある。
画像処理装置は、入力画像Dinの画素を順次選択し、選択した画素を注目画素として画素毎に処理を行う。画素の選択は例えばラスター順に、即ち画像内を上から下へ、同じ高さでは左から右へという順に行われる。
増感部101は、入力画像Dinの注目画素とその周辺画素の画素値を加算することにより増感値(注目画素についての増感値)Dsを得る。例えば、注目画素とその周辺画素からなるN個の画素の画素値の単純加算の結果を増感値として出力する。
ここで、加算画素数Nを増感部101の増感倍率と定義する。N個加算により、信号成分はN倍、ノイズ成分は√N倍となる。即ち、信号成分に対してノイズ成分が相対的に1/√N倍になった画像が得られる。従って、平均的な加算画素数をNaとすると、増感値Dsを有する画素から成る増感画像においては、平均的に、ノイズ成分が信号成分に対して1/√Na倍となっている。
増感部101における増感倍率Nは、必ずしも画像内の全ての画素に対して一定である必要はない。
また、特許文献2のように、注目画素とその周辺画素から成る複数の画素の画素値に対して複数のフィルタによるフィルタリングを行うことで得られる値を、重み付け加算することで、増感値を得る構成としてもよい。ここで言う複数のフィルタ値とは、複数の互いに異なる特性のフィルタによるフィルタリングにより得られる値を意味し、例えば、注目画素を含む1次元方向のローパスフィルタ値、注目画素を含む1次元方向のメディアンフィルタ値、及び注目画素を含む2次元方向のローパスフィルタ値が含まれる。但し、これらのフィルタの各々のフィルタ値(それぞれの画素値に対する係数)の和は、1ではなく増感倍率Nに等しくなるように設定される。
平均フィルタ部102は、入力画像Dinの注目画素とその周辺画素の画素値の平均値(単純平均値又は加重平均値)Davgを出力する。加重平均値を求める場合、加重平均の重み付けは、例えば、注目画素により大きな重みを付けたガウス分布により定義される。
なお、平均フィルタ部102の出力は、増感値Dsを出力する過程で増感部101が生成する値を利用して生成したものであってもよい。上述したように、増感部101において重み付け加算する複数のフィルタ値に2次元方向のローパスフィルタ値を含んでいる場合、これを平均フィルタ部102の出力として用いることができる。但し、増感部101で用いられるフィルタ値は、その和が増感倍率Nに等しくなるように設定されるので、平均フィルタ部102におけるフィルタリングの結果を増感倍率Nで割った値をその出力(平均フィルタリングの結果)とする必要がある。
階調連動ゲイン決定部103は、平均値Davgに基づいて注目画素についてのゲインDGainを決定する。ゲインDGainは、下記の式(1a)〜(1c)のように定められる。
Figure 2015106870
式(1a)〜(1c)で、Gmaxはゲイン最大値、
TH1は第1の閾値、
TH2は第2の閾値であり、
第1の閾値TH1は、ゲインDGainを最大値Gmaxに固定したい範囲の上限となるように設定され、
第2の閾値TH2は、ゲインDGainを1に固定したい範囲の下限となるように設定される。
図2は、式(1a)〜(1c)により得られるゲインDGainを示す。
混合増幅率決定部104は、注目画素についてのゲインDGainと増感倍率Nとに基づいて、当該ゲインを得るための入力画像の画素値Dinと増感値Dsの混合増幅率D104を決定する。即ち、後述の混合増幅部105から出力される出力画像の画素値Doutの入力画像の画素値Dinに対する倍率(ゲイン)が、階調連動ゲイン決定部103で決定されたゲインDGainとなるように、混合増幅率D104が決定される。混合増幅率D104は、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinと、増感値Dsに対する増幅率Ksnからなり、それぞれ、例えば次式(2a)、(2b)によって算出される。
Figure 2015106870
混合増幅部105の乗算部105aは、入力画像の画素値Dinに増幅率Kinを乗算する。
乗算部105bは、増感値Dsに増幅率Ksnを乗算する。
加算部105cは、乗算部105aの出力と乗算部105bの出力を加算し、加算結果を出力画像の画素値Doutとして出力する。
増感値Dsは、入力画像の画素値Dinに対してN倍の値を有するものであるので、増感値Dsに式(2b)で表される増幅率Ksnを掛けることにより得られる値は、入力画像の画素値Dinに対してN×Ksn倍の値を有するものとなる。増感倍率Nと増幅率Ksnの積Ksは、増感部101を経て混合増幅部105で加算される信号に対する総合的なゲイン、即ち増感部101と乗算部105bの組合せによるゲインであり、以下の式(3)で表される。
Figure 2015106870
式(2a)、式(2b)、式(3)で、Gmaxは階調連動ゲイン決定部103におけるゲイン最大値である。図3は、式(2a)により得られる増幅率Kinと、式(3)で表されるゲインKs、即ち、増感部101と乗算部105bの組合せによるゲイン(Ks=Ksn×N)を示す。図3にはさらに、N=Gmaxである場合の増幅率Ksnが示されている。式(2a)、(2b)、(3)及び図3に示すように、ゲインDGainが大きくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが小さくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksnが大きくなり(従って、ゲインKsが大きくなり)、逆に、ゲインDGainが小さくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが大きくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksnが小さくなる(従って、ゲインKsが小さくなる)ように、かつ、増幅率KinとゲインKs(=増幅率Ksnと増感倍率Nの積)の和がつねにゲインDGainとなるように、増幅率Kin及び増幅率Ksnが決定される。
混合増幅部105は、混合増幅率D104(Kin及びKsn)にしたがって入力画像の画素値Dinと増感値Dsを重み付け加算して出力画像の画素値(出力画像における注目画素の画素値)Doutを得る。この画素値Doutの算出は、次式(4)で表される。
Figure 2015106870
出力画像の画素値Doutを示す信号は出力画像信号Doutとして出力される。
式(4)中のKin×Din、Ksn×Dsはそれぞれ下記の式で表される。
Figure 2015106870
以上が、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の各構成要素の説明である。
次に、図1の画像処理装置で実施される画像処理方法を、図4を参照して説明する。
図4に示される画像処理方法は、画素選択ステップS10と、増感ステップS11と、平均フィルタステップS12と、階調連動ゲイン決定ステップS13と、混合増幅率決定ステップS14と、混合増幅ステップS15と、判定ステップS16とを含む。
まず、画素選択ステップS10において、入力画像Din内の画素を選択して注目画素とする。画素の選択は例えばラスター順に、画像内の上から下へ、同じ高さ位置においては左から右へと言う順で行われる。
次に増感ステップS11において、入力画像Dinの注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算することにより増感値(注目画素についての増感値)Dsを得る。
次に、平均フィルタステップS12において、入力画像Dinの注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値の平均値Davgを出力する。
次に、階調連動ゲイン決定ステップS13において、式(1a)〜(1c)および図2に示した関係により、平均値Davgに基づいて注目画素についてのゲインDGainを決定する。
次に、混合増幅率決定ステップS14において、式(2a)、(2b)および図3に示した関係により、注目画素についてのゲインDGainと、増感倍率Nとに基づいて、当該ゲインを得るための入力画像の画素値Dinと増感値Dsの混合増幅率D104(Kin及びKsn)を決定する。
次に、混合増幅ステップS15において、混合増幅率D104(Kin及びKsn)にしたがって、式(4)に示した関係により、入力画像の画素値(注目画素の画素値)Dinと増感値(注目画素についての増感値)Dsを重み付け加算して出力画像の画素値(出力画像における注目画素の画素値)Doutを得る。
次に、判定ステップS16において、入力画像Dinのすべての画素についての処理が終わったか否かの判定を行う。終わっていなければステップS10に戻り、次の画素を選択して同様の処理を繰り返す。終わっていれば、処理を終了する。
以上が、本実施の形態1に係る画像処理方法における処理の手順の説明である。
次に、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置及び方法による効果を説明する。
本発明の実施の形態1では、階調連動ゲイン決定部103において、式(1a)〜(1c)および図2に示した関係により、加重平均値Davgに基づいて注目画素についてのゲインDGainを決定するようにした。
このため加重平均値Davgが第1の閾値TH1より小さい場合、最大値Gmaxのゲインが適用され、低輝度領域を十分に明るく補正することができる。
一方、加重平均値Davgが第2の閾値TH2より大きい場合、1倍のゲインが適用されるため、高輝度領域における白とびが起こらないようにすることができる。
また、加重平均値Davgが第1の閾値TH1と第2の閾値TH2との間にある場合、加重平均値Davgが大きくなるにつれてゲインが次第に減少し、高輝度で1に漸近する特性によりゲインが決定されるため、ゲインを乗算することで得られる画素値から成る画像において、階調の連続性を保って低輝度領域の明るさ補正と高輝度領域の維持を実現できる。
また、混合増幅率決定部104において、式(2a)、(2b)および図3に示した関係により、注目画素についてのゲインDGainに基づいて、当該ゲインを得るための入力画像の画素値Dinと増感値Dsの混合増幅率D104を決定するようにした。
式(2a)、(2b)および図3に示すように、ゲインDGainが大きくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが小さくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksn(従って、ゲインKs)が大きくなり、逆にゲインDGainが小さくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが大きくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksn(従ってゲインKs)が小さくなるように、増幅率Kin及び増幅率Ksnが決定される。低輝度領域では、ゲインDGainが大きく設定され、増感値Dsの混合割合が多くなることによって、ノイズ成分の増幅を抑えつつ信号成分を増幅することが可能である。また、高輝度領域では、ゲインDGainが小さく設定され、入力画像の画素値Dinの混合割合が多くなることによって、増感処理に伴って起こる解像度低下を抑えることができる。
以上で説明したように、本発明の実施の形態1によれば、入力画像の中の高輝度領域における白とびを避けるとともに、高輝度領域での解像度低下をさらに抑えることができる。
次に、混合増幅率決定部104において、混合増幅率D104(Kin及びKsn)を求めるために式(2a)、(2b)を用いることの利点を述べる。増感処理においてノイズ増幅を抑える観点からすれば、階調連動ゲイン決定部103が出力するゲインの最大値Gmaxは、増感部101における平均増感倍率Naと同じかそれよりも小さい値であることが望ましい。よって以下では、ゲイン最大値Gmaxが増感部101における平均増感倍率Naに等しいものとして説明する。
増感部101における平均増感倍率をNaとすると、増感画像Dsは、増感前の画像に比べて平均的に、ノイズ成分が√Na倍となった画像であることは既に述べた。したがって、増感値DsをKsn倍することで得られる画素値を有する画素から成る画像(式(5b)で与えられる画素値を有する画素から成る画像)におけるノイズ成分の、入力画像Dinにおけるノイズ成分に対する比(倍率)は、式(2b)において、N=Na、Gmax=Naとして、√Naを掛けることより得られる。即ち、上記の比(倍率)は、下記の式(6)で表される。
Figure 2015106870
である。
一方、入力画像の画素値DinをKin倍することで得られる画素値を有する画素から成る画像(式(5a)で与えられる画素値を有する画素から成る画像)におけるノイズ成分の、増感前の画像Dinにおけるノイズ成分に対する比(倍率)は、式(2a)とGmax=Naより、
Figure 2015106870
となる。
これらの画素値を混合して生成される画素値を有する画素から成る出力画像Doutにおけるノイズ成分の、増感前の画像Dinにおけるノイズ成分に対する比(倍率)は、式(6)と式(7)の加算により、
Figure 2015106870
となる。
以上のことから、式(2a)、(2b)により決定した増幅率Ksnと増幅率Kinを用いることにより、ゲインDGainで増幅するとき、ゲインDGainがどのような値であっても、ノイズ成分の増幅率を√DGainに抑えた出力画像Doutを得ることができる。このことは、増感部101において増感倍率Nのときノイズが相対的に1/√Nとなる関係が、任意のゲインDGainのときノイズが相対的に1/√DGainになる関係に拡張されたことを意味する。これにより、明るさ補正に伴うノイズ増幅を一様に(画面全体にわたり同程度に)抑制できる。
なお、混合増幅率決定部104は、式(2a)、(2b)および図3に示した関係により混合増幅率D104を決定することとしたが、ゲインDGainが大きくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが小さくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksnが大きくなり、逆にゲインDGainが小さくなるにつれ、入力画像の画素値Dinに対する増幅率Kinが大きくなるとともに増感値Dsに対する増幅率Ksnが小さくなり、かつ、増幅率Kinと増幅率Ksnと増感倍率Nの積(Ks=Ksn×N)の和がつねにゲインDGainとなる特性であれば、任意の特性を用いてもよい。
例えば、増幅率Kinと増幅率Ksnを次式(9a)、(9b)により求めることとしてもよい。
Figure 2015106870
式(9a)、(9b)は、ゲインDGainのゲイン最大値Gmaxとゲイン最小値1との間の内分比をもってゲインを増幅率Dinと、増感倍率Nと増幅率Dsnの積とに線形に分配する式である。この場合、ノイズ増幅を一様に抑制する上述の効果は得られないが、入力画像の中の高輝度領域において白とびが発生せず、かつ、高輝度領域での解像度低下をさらに抑えることができる効果は同様に得ることができる。
また、階調連動ゲイン決定部103におけるゲインDGain或いは混合増幅率決定部104における増幅率Kinと増幅率Ksnは、予め算出された値をルックアップテーブルの形で保持してもよい。この場合には、式(1a)〜(1c)或いは式(2a)、(2b)による演算を行う必要がなく、さらに回路規模を削減できる。
以上本発明を画像処理装置として説明したが、画像処理装置で実施される方法もまた本発明の一部を成す。
101 増感部、 102 平均フィルタ部、 103 階調連動ゲイン決定部、 104 混合増幅率決定部、 105 混合増幅部。

Claims (7)

  1. 入力画像の注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算することで当該注目画素についての増感値を得る増感部と、
    前記入力画像の前記注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を平均することで当該注目画素についての平均値を出力する平均フィルタ部と、
    前記平均値に基づいて前記注目画素についてのゲインを決定する階調連動ゲイン決定部と、
    前記注目画素についてのゲイン及び前記増感部における加算画素数に基づいて、当該ゲインを得るための前記入力画像の画素値と前記増感値の混合増幅率を決定する混合増幅率決定部と、
    前記混合増幅率にしたがって前記入力画像の画素値と前記増感値を重み付け加算して出力画像の画素値を得る混合増幅部とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記混合増幅率は、前記入力画像の画素値に対する増幅率と、前記増感値に対する増幅率とからなり、
    前記混合増幅率決定部は、
    前記ゲインが大きくなるにつれ、前記入力画像の画素値に対する増幅率が小さくなるとともに前記増感値に対する増幅率が大きくなり、
    前記ゲインが小さくなるにつれ、前記入力画像の画素値に対する増幅率が大きくなるとともに前記増感値に対する増幅率が小さくなり、かつ、
    前記入力画像の画素値に対する増幅率と前記増感値に対する増幅率と前記加算画素数の積の和が前記ゲインと等しくなるように前記混合増幅率を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記混合増幅率決定部において決定される前記入力画像の画素値に対する増幅率と前記増感値に対する増幅率は、
    前記入力画像の画素値に対する増幅率をKin、
    前記増感値に対する増幅率をKsn、
    前記ゲインをDGain、
    前記加算画素数をN、
    前記階調連動ゲイン決定部が定める前記ゲインのとりうる最大値をGmaxとしたとき、
    Figure 2015106870
    の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記階調連動ゲイン決定部が定める前記ゲインのとりうる最大値が、
    前記増感部において加算対象となる平均的な画素数に相当する値に定められている
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記増感部は、前記注目画素とその周辺画素から成る複数の画素の画素値に対して複数のフィルタによるフィルタリングを行うことで得られる値を、重み付け加算することで、前記増感値を得ることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記平均フィルタ部は、前記注目画素とその周辺画素から成る複数の画素の画素値に対して2次元フィルタリングを行うことで前記平均値を得ることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 入力画像の注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を加算することで当該注目画素についての増感値を得る増感ステップと、
    前記入力画像の前記注目画素とその周辺画素からなる複数の画素の画素値を平均することで当該注目画素についての平均値を出力する平均フィルタステップと、
    前記平均値に基づいて前記注目画素についてのゲインを決定する階調連動ゲイン決定ステップと、
    前記注目画素についてのゲイン及び前記増感部における加算画素数に基づいて、当該ゲインを得るための前記入力画像の画素値と前記増感値の混合増幅率を決定する混合増幅率決定ステップと、
    前記混合増幅率にしたがって前記入力画像の画素値と前記増感値を重み付け加算して出力画像の画素値を得る混合増幅ステップとを有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
JP2013249084A 2013-12-02 2013-12-02 画像処理装置及び画像処理方法 Active JP6008828B2 (ja)

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