JP2015106855A - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents
画像処理装置、および、コンピュータプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015106855A JP2015106855A JP2013248689A JP2013248689A JP2015106855A JP 2015106855 A JP2015106855 A JP 2015106855A JP 2013248689 A JP2013248689 A JP 2013248689A JP 2013248689 A JP2013248689 A JP 2013248689A JP 2015106855 A JP2015106855 A JP 2015106855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color value
- pixel
- color
- target
- image processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】オブジェクトの形状を認識し易くすることができる技術を提供する。【解決手段】第1の色値で表される暗画素を含むオブジェクト部分と、第1の色値より明るい第2の色値で表される画素を含む背景部分と、を含む対象画像を表す対象画像データを取得する。そして、対象画像中の対象画素が、特定の調整条件を満たす場合に、対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する。特定の調整条件は、対象画素が背景部分に含まれることと、対象画素が、背景部分のうちのオブジェクト部分との境界を表す境界領域の外にあることと、対象画素と、オブジェクト部分に含まれる暗画素と、の階調の差が表現可能な最大であることと、を含む。【選択図】 図4
Description
本発明は、オブジェクトの形状を認識し易くするための画像処理に関するものである。
従来から、文字等のオブジェクトの形状を認識し易くするために、種々の画像処理が行われている。例えば、いわゆるソーベルフィルタ等のエッジフィルタを用いたエッジ強調処理が行われている。このようなエッジ強調処理を行うことによって、オブジェクトの輪郭が強調される。この結果、オブジェクトの形状を容易に認識できる。例えば、文字の可読性を向上できる。
ところで、白色の背景上に黒色でオブジェクトが表現されている場合、従来のエッジ強調処理では、オブジェクトの輪郭を更に強調することができなかった。この結果、オブジェクトの形状を認識することが難しい場合があった。例えば、印刷された画像を暗所で観察する場合がある。この場合、白色の紙上に黒色で文字が印刷された場合であっても、文字を認識することが難しい場合があった。
本発明の主な利点は、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
画像処理装置であって、
第1の色値で表される暗画素を含むオブジェクト部分と、前記第1の色値より明るい第2の色値で表される画素を含む背景部分と、を含む対象画像を表す対象画像データを取得する取得部と、
前記対象画像中の対象画素が、特定の調整条件を満たす場合に、前記対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する色値調整部と、
を備え、
前記特定の調整条件は、
前記対象画素が背景部分に含まれることと、
前記対象画素が、前記背景部分のうちの前記オブジェクト部分との境界を表す境界領域の外にあることと、
前記対象画素と、前記オブジェクト部分に含まれる前記暗画素と、の階調の差が表現可能な最大であることと、
を含む、画像処理装置。
画像処理装置であって、
第1の色値で表される暗画素を含むオブジェクト部分と、前記第1の色値より明るい第2の色値で表される画素を含む背景部分と、を含む対象画像を表す対象画像データを取得する取得部と、
前記対象画像中の対象画素が、特定の調整条件を満たす場合に、前記対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する色値調整部と、
を備え、
前記特定の調整条件は、
前記対象画素が背景部分に含まれることと、
前記対象画素が、前記背景部分のうちの前記オブジェクト部分との境界を表す境界領域の外にあることと、
前記対象画素と、前記オブジェクト部分に含まれる前記暗画素と、の階調の差が表現可能な最大であることと、
を含む、画像処理装置。
この構成によれば、対象画像中のオブジェクトのエッジから離れた対象画素の色値がより暗い値に調整されるので、オブジェクトのエッジが強調され、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記対象画像中の文字を表す領域である文字領域を特定する文字領域特定部を有し、
前記暗画素は、前記文字領域に含まれる画素である、
画像処理装置。
適用例1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記対象画像中の文字を表す領域である文字領域を特定する文字領域特定部を有し、
前記暗画素は、前記文字領域に含まれる画素である、
画像処理装置。
この構成によれば、文字を認識し易くすることができる。
[適用例3]
適用例2に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素が前記文字領域に含まれることを含む、画像処理装置。
適用例2に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素が前記文字領域に含まれることを含む、画像処理装置。
この構成によれば、文字領域以外の領域の色値が暗い値に調整されることを抑制できる。
[適用例4]
適用例1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記境界領域の画素数は、前記対象画像の画素密度が高いほど、多い、画像処理装置。
適用例1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記境界領域の画素数は、前記対象画像の画素密度が高いほど、多い、画像処理装置。
この構成によれば、画素密度に応じた適切な大きさの領域が境界領域として利用されるので、オブジェクトの形状を適切に認識し易くすることができる。
[適用例5]
適用例1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、ユーザの指示に応じて、前記色値の調整量を決定する、画像処理装置。
適用例1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、ユーザの指示に応じて、前記色値の調整量を決定する、画像処理装置。
この構成によれば、ユーザの指示に従って、オブジェクトの形状を適切に認識し易くすることができる。
[適用例6]
適用例5に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、
前記ユーザの前記指示として、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを示す情報を取得し、
前記暗さの度合いが暗いほど、前記色値を暗い値に調整する、
画像処理装置。
適用例5に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、
前記ユーザの前記指示として、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを示す情報を取得し、
前記暗さの度合いが暗いほど、前記色値を暗い値に調整する、
画像処理装置。
この構成によれば、環境の暗さに合わせて、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。
[適用例7]
適用例1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記暗画素は、黒色の画素である、画像処理装置。
適用例1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記暗画素は、黒色の画素である、画像処理装置。
この構成によれば、黒色のオブジェクトの形状を認識し易くすることができる。
[適用例8]
適用例1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素の色が白色であることを含む、画像処理装置。
適用例1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素の色が白色であることを含む、画像処理装置。
この構成によれば、白色の画素の色値がより暗い値に調整されるので、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。
[適用例9]
適用例1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、前記対象画素の色が所定の赤色範囲内の色である場合に、前記対象画素の色値を所定の青色を表す色値に変更する、画像処理装置。
適用例1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、前記対象画素の色が所定の赤色範囲内の色である場合に、前記対象画素の色値を所定の青色を表す色値に変更する、画像処理装置。
この構成によれば、赤色で強調されたオブジェクトを、暗所で観察する際にも強調することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および画像処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。この画像処理システム1000は、画像処理装置としてのコンピュータ900と、コンピュータ900に接続されたプリンタ300と、を有している。プリンタ300は、紙等の媒体上に画像を印刷することが可能である。コンピュータ900は、プリンタ300を制御することによって、プリンタ300に画像を印刷させる。後述するように、コンピュータ900は、暗所における文字やグラフ等のオブジェクトの視認性を向上する印刷処理を実現可能である。
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。この画像処理システム1000は、画像処理装置としてのコンピュータ900と、コンピュータ900に接続されたプリンタ300と、を有している。プリンタ300は、紙等の媒体上に画像を印刷することが可能である。コンピュータ900は、プリンタ300を制御することによって、プリンタ300に画像を印刷させる。後述するように、コンピュータ900は、暗所における文字やグラフ等のオブジェクトの視認性を向上する印刷処理を実現可能である。
コンピュータ900は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータであり、プロセッサ110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、表示部140と、操作部150と、装置インタフェース190と、を有している。
プロセッサ110は、データ処理を行う装置であり、例えば、いわゆるCPUである。揮発性記憶装置120は、例えば、いわゆるDRAMである。不揮発性記憶装置130は、例えば、いわゆるフラッシュメモリである。不揮発性記憶装置130は、プロセッサ110によって実行されるプログラム132を、格納している。プロセッサ110は、プログラム132を実行することによって、データ処理アプリケーション210と、印刷データ生成部221と、データ出力部222と、取得部223と、色値調整部225と、文字領域特定部226と、のそれぞれの処理部の機能を実現する。なお、印刷データ生成部221と、データ出力部222と、取得部223と、色値調整部225と、文字領域特定部226との全体は、プリンタドライバ220として、実装されている。各処理部の詳細については、後述する。なお、破線で示された文字領域特定部226は、後述する第2実施例と第3実施例とにおいて、プロセッサ110によって実現される。また、プロセッサ110は、プログラム(例えば、プログラム132)の実行に用いられる種々の中間データを、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に、一時的に格納する。
表示部140は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部150は、ユーザによる操作を受け入れる装置であり、例えば、表示部140上に重ねて配置されたタッチパネルである。ユーザは、操作部150を操作することによって、後述する印刷処理の開始指示等の種々の指示を入力可能である。装置インタフェース190は、他の装置との通信のためのインタフェースであり、例えば、いわゆるUSBインタフェースである。
プリンタ300は、印刷媒体(例えば、紙)上に画像を印刷する装置であり、制御部310と印刷機構320を有している。印刷機構320は、本実施例では、シアンCとマゼンタMとイエロYとブラックKのそれぞれのインクを用いるインクジェット式の印刷機構である。ただし、印刷機構320としては、他の方式の印刷機構(例えば、レーザ式プリンタ)を採用可能である。
制御部310は、装置インタフェース190との接続のためのインタフェースを含み、コンピュータ900からの指示に従って、印刷機構320を制御する。制御部310は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用の電子回路を用いて構成されている。この代わりに、制御部310は、CPUと記憶装置とを有するコンピュータを用いて構成されてもよい。
図2は、印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、暗所における文字等のオブジェクトの視認性を向上するために色値を調整する印刷処理である(以下「調整印刷処理」と呼ぶ)。調整印刷処理は、例えば、ユーザが、コンピュータ900に対して、印刷処理の開始指示と、印刷処理として調整印刷処理を選択する指示(以下「調整印刷指示」と呼ぶ)と、を入力した場合に、プロセッサ110によって開始行される。本実施例では、データ処理アプリケーション210は、操作部150を通じて、ユーザからの開始指示を受信する。データ処理アプリケーション210は、画像データを処理するアプリケーションであり、例えば、文書やイラストを表す画像データを生成する。図2のステップS100では、データ処理アプリケーション210は、開始指示に応じて、画像データをプリンタドライバ220に供給する。印刷データ生成部221は、データ処理アプリケーション210から、画像データを、印刷対象の元画像データとして、取得する。また、印刷データ生成部221は、操作部150を通じて、ユーザからの調整印刷指示を受信する。なお、元画像データの形式としては、任意の形式を採用可能である。例えば、ページ記述言語で表された画像データを採用可能である。
次のステップS110では、印刷データ生成部221は、元画像データに対するラスタライズを行って、予め決められた画素密度のビットマップ形式の画像データを生成する。生成される画像データは、例えば、赤Rと緑Gと青Bとの3つの色成分の階調値(例えば、0から255までの256階調)で複数の画素(以下「印刷画素」とも呼ぶ)のそれぞれの色を表している。
次のステップS120では、印刷データ生成部221は、ビットマップデータの色変換を行う。具体的には、印刷データ生成部221は、所定のルックアップテーブルに従って、印刷画素毎に、赤Rと緑Gと青Bの階調値を、プリンタ300の複数の色材のそれぞれの階調値(ここでは、シアンC、マゼンタM、イエロY、ブラックKのそれぞれの階調値)に、変換する。各色材の階調値は、各画素位置における色材の量に対応する階調値である(以下「色材階調値」とも呼ぶ)。第1実施例では、色材階調値は、0から255までの256階調で表されている。
次のステップS130では、色値調整処理が実行される。この色値調整処理は、印刷データ生成部221が調整印刷指示を受信した場合に、実行される。色値調整処理では、各色材の色材階調値が、調整される。色値調整処理については、後述する。調整印刷指示が入力されずに開始指示が入力された場合には、ステップS130はスキップされ、処理は、S140に移行する。
次のステップS140では、印刷データ生成部221は、各色材の色材階調値(ステップS130が実行された場合には、調整済の色材階調値)を用いてハーフトーン処理を実行し、ハーフトーン処理の結果に応じて、印刷データを生成する。ハーフトーン処理としては、いわゆる誤差拡散法に従った処理が行われる。この代わりに、ディザマトリクスを用いる方法を採用してもよい。印刷データは、ハーフトーン処理の結果を、プリンタ300(ここでは、制御部310)によって解釈可能な形式で、表している。次のステップS150では、データ出力部222は、生成された印刷データを、プリンタ300に送信する。プリンタ300は、受信した印刷データに従って、画像を印刷する。そして、図2の処理が終了する。
図3は、色値調整処理のフローチャートである。色値調整処理は、上記の調整印刷指示が入力された場合に、実行される。最初のステップS210では、色値調整部225は、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを示す情報を、色値の調整量を決定するための指示として、取得する。具体的には、色値調整部225は、ユーザの指示の入力を促すための画面を、表示部140に表示させる。図3の右上の画面142は、表示部140に表示される画面の例である。この画面142は、印刷物を観察する環境の例を示す3つの選択肢142a〜142cと、OKボタン142oと、を表している。選択肢142a〜142cは、それぞれ、「日陰」、「電車」、「プロジェクタ会議室」を示している。これら3つの環境の間では、暗さが互いに異なっている。「プロジェクタ会議室」は最も暗く、「電車」は次に暗く、「日陰」は3つの中で最も明るい。このように、環境例は、環境の暗さの度合いを示している。ユーザは、操作部150を操作することによって、3つの環境例の中から1つを選択可能である。色値調整部225は、操作部150を通じて、選択された選択肢を表す情報を取得する。そして、ユーザが操作部150を通じてOKボタン142oを操作することによって、選択された選択肢が確定する。次のステップS215では、色値調整部225は、選択された選択肢に応じて、色値の調整量を決定する。調整量の決定の詳細については、後述する。
次のステップS220では、取得部223は、色値調整処理の対象画像データを、印刷データ生成部221から取得する。取得部223は、例えば、揮発性記憶装置120を通じて、対象画像データを取得する。本実施例では、対象画像データは、色変換済のビットマップデータである。
図4は、色値調整処理の概略図である。図4の左部の画像810は、対象画像データによって表される対象画像の例を示している。この対象画像810は、背景Obと、オブジェクトとしての複数行の文字列Otと、を表している。画像810の下には、文字列Ot中の複数の文字を表す部分拡大図811が示されている。部分拡大図811の下には、文字の一部分を更に拡大して表す部分拡大図812が示されている。文字を表す文字部分Ptの色は、表現可能な色のうち最も暗い黒色である。このような黒色は、RGB色空間では、「R=G=B=0」で表され、CMYK色空間では、上記のルックアップテーブルによって「R=G=B=0」に対応つけられた色値で表される。以下、このような最も暗い黒色の画素を「黒画素」と呼ぶ。背景を表す背景部分Pbの色は、表現可能な色のうち最も明るい白色である。このような白色は、RGB色空間では、「R=G=B=255」で表され、CMYK色空間では、上記のルックアップテーブルによって「R=G=B=255」に対応つけられた色値で表される。以下、このような最も暗い白色の画素を「白画素」と呼ぶ。
図3の次のステップS230では、色値調整部225は、対象画像中の未処理の画素を、対象画素として選択する。次のステップS240では、色値調整部225は、対象画素が背景を表すか否かを判定する。本実施例では、対象画素の色値(ここでは、CMYKの色値)が、表現可能な最も明るい白色を表す場合に、対象画素が背景を表すと判定される。図4の例では、対象画素が背景Ob(すなわち、背景部分Pb)に含まれる場合に、対象画素が背景を表すと判定される。
対象画素が背景を表す場合(S240:Yes)、次のステップS250で、色値調整部225は、対象画素が境界領域の外にあるか否かを判定する。図4の部分拡大図811、812には、境界領域Ppの例が示されている。境界領域Ppは、背景部分Pbのうちの文字部分Ptのエッジと接する部分領域である。図4の中央部には、境界領域Ppの特定に利用される基準範囲Apが示されている。基準範囲Apは、対象画素Pdを中心とする正方形の範囲である。基準範囲Apの一辺の長さ(すなわち、画素数)は、「2*W+1」である(「*」は乗算記号)。値Wは、境界領域Ppの幅に対応する所定の画素数である。色値調整部225は、対象画素Pdを中心とする基準範囲Ap内に黒画素が含まれる場合、対象画素Pdが境界領域の内にあると判定する。基準範囲Ap内に黒画素が含まれない場合、対象画素Pdが境界領域の外にあると判定される。このような判定の結果、背景部分Pbのうちの黒画素によって表されるオブジェクト部分(ここでは、文字部分Pt)との境界を表す領域が、境界領域Ppとして特定される。例えば、部分拡大図811、812に示すように、背景部分Pbのうち、文字部分Ptのエッジと接する幅Wの範囲の領域が、境界領域Ppとして特定される。
対象画素が境界領域Ppの外にある場合(S250:Yes)、次のステップS260で、色値調整部225は、対象画素の色値を、より暗い色を表す色値に調整する。例えば、ブラックKの階調値が増大される。調整対象の色成分は、ブラックKに限らず、CMYの3つの色成分であってもよく、CMYKの全ての色成分であってもよい。いずれの場合も、調整後の色値によって表される色が無彩色であるように、色値が調整される。色値の調整後、色値調整部225は、次のステップS270に移行する。
対象画素が背景を表さない場合(S240:No)、および、対象画素が境界領域の内にある場合(S250:No)には、色値調整部225は、ステップS260をスキップして、ステップS270に移行する。
ステップS270では、色値調整部225は、対象画像中の全ての画素の処理が終了したか否かを判定する。未処理の画素が残っている場合(S270:No)、色値調整部225は、ステップS230に戻り、未処理の画素を処理する。全ての画素の処理が終了した場合(S270:Yes)、色値調整部225は、図3の処理を終了する。
図4の右部の画像910は、対象画像810に色値調整処理を行って得られる処理済画像の例を示している(以下「処理済画像910」と呼ぶ)。部分拡大図911、912は、それぞれ、左部の部分拡大図811、812と同じ部分を示している。図示するように、背景Ob(すなわち、背景部分Pb)のうち、文字部分Ptのエッジと接する境界領域Ppを除いた残りの領域の色が、より暗い色に調整されている。この結果、背景Obのおおよそ全体が暗くなる。そして、文字部分Ptは、明るい境界領域Ppによって囲まれる。以下、背景部分Pbのうちの色値が調整された領域を「調整領域Pa」と呼ぶ。
図5は、オブジェクト(例えば、文字)の見え方の説明図である。図中には、4行3列に配置された12個のグラフGA1〜GA4、GB1〜GB4、GC1〜GC4が示されている。横軸は、図4の部分拡大図812、912に示す文字部分Ptと背景部分Pbとの境界と交差する直線LA、LB上の位置である。縦軸は、色の濃度を示している。濃度が大きいほど、色は暗い。なお、濃度としては、例えば、明度の表現可能な最大値から明度を引いた値を採用可能である。明度の範囲が0〜255である場合、「255−明度」を濃度として採用可能である。
グラフの符号の先頭の2文字は、以下の事項を示している。
GA(第1列(左の列)):対象画像810
GB(第2列(中の列)):処理済画像910(色値の調整量が小さい)
GC(第3列(右の列)):処理済画像910(色値の調整量が大きい)
GA(第1列(左の列)):対象画像810
GB(第2列(中の列)):処理済画像910(色値の調整量が小さい)
GC(第3列(右の列)):処理済画像910(色値の調整量が大きい)
グラフの符号の末尾の1文字は、以下の事項を示している。
1(第1行(最上行)):画像データによって表される濃度(データ濃度と呼ぶ)
2(第2行 )):明るい環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
3(第3行 )):暗い環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
4(第4行(最下行)):更に暗い環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
第1列のグラフGA2〜GA4は、色値調整処理を省略して対象画像810をそのまま印刷した場合を示している。
1(第1行(最上行)):画像データによって表される濃度(データ濃度と呼ぶ)
2(第2行 )):明るい環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
3(第3行 )):暗い環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
4(第4行(最下行)):更に暗い環境下で印刷物を観察した場合に、人が感じる濃度
第1列のグラフGA2〜GA4は、色値調整処理を省略して対象画像810をそのまま印刷した場合を示している。
まず、対象画像810を表す左の列のグラフGA1〜GA4について、説明する。データ濃度GA1によって示されるように、文字部分Ptでは、濃度は、表現可能な最大値Dmであり、背景部分Pbでは、濃度は、表現可能な最小値であるゼロである。データ濃度GA1は、文字部分Ptと背景部分Pbとのシャープな境界Btを、表している。明るい環境下で人が感じる濃度GA2は、データ濃度GA1と同様に、シャープな境界Btを表している。しかし、暗い環境下で人が感じる濃度GA3は、データ濃度GA1と比べて、ぼやけた境界Btを表している。更に暗い環境下で人が感じる濃度GA4は、更にぼやけた境界Btを表している。
このように、対象画像810をそのまま印刷する場合には、暗い環境下において、文字部分Ptと背景部分Pbの境界Btがぼやけて見える。従って、ユーザは、文字を認識することが難しい。
環境が暗いほど境界Btがぼやけて見える理由は、人の目の分解能が、明るい環境下では高く、暗い環境下では低いからである。人の目の分解能が明るさに応じて変化する理由の一つとしては、目の網膜上において、暗い環境下で働く桿体細胞の分布が、明るい環境下で働く錐体細胞の分布と比べて、粗いことが挙げられる。
次に、処理済画像910を表す中の列のグラフGB1〜GB4について、説明する。データ濃度GB1は、文字部分Ptと背景部分Pbとのシャープな境界Btと、濃度がゼロに維持された境界領域Ppと、濃度がゼロよりも高い第1濃度D1に調整された調整領域Paと、を表している。文字部分Ptから調整領域Paに向かって位置を辿ると、濃度は、境界Btで最大値Dmからゼロに低下し、境界領域Ppと調整領域Paとの境界Bbでゼロから第1濃度D1に増大する。このように、文字部分Ptのエッジの周囲には、濃度が局所的に小さくなる濃度の谷UB1が形成されている。明るい環境下で人が感じる濃度GB2は、データ濃度GB1と同様に、シャープな境界Btを表している。
暗い環境下で人が感じる濃度GB3は、データ濃度GA1と比べて、ぼやけた境界Btを表している。しかし、この濃度GB3は、データ濃度GB1の谷UB1に対応する濃度の谷UB3を表している。このように文字部分Ptのエッジ(すなわち、境界Bt)の周囲に形成された濃度の谷UB3は、いわゆるアンシャープマスクによるエッジ強調と同様の効果を、実現可能である。従って、ユーザは、印刷された処理済画像910を暗い環境下で観察する場合に、文字を適切に認識できる。
更に暗い環境下で人が感じる濃度GB4も、データ濃度GB1の谷UB1に対応する濃度の谷UB4を表している。従って、ユーザは、文字を認識可能である。ただし、この濃度の谷UB4は、比較的明るい場合の谷UB3よりも、ぼやけている(すなわち、浅い)。従って、比較的明るい場合の方が、文字を認識しやすい。
色値の調整量が大きい場合のグラフGC1〜GC4については、以下の通りである。データ濃度GC1が示すように、調整領域Paの濃度は、第1濃度D1よりも大きい第2濃度D2に調整されている。すなわち、境界領域Ppに形成される濃度の谷UC1は、調整量が小さい場合の谷UB1と比べて、深い。従って、暗い環境下で人が感じる濃度GC3が表す濃度の谷UC3は、調整量が小さい場合の濃度の谷UB3と比べて、深い。同様に、更に暗い環境下で人が感じる濃度GC4が表す濃度の谷UC4は、調整量が小さい場合の濃度の谷UB4と比べて、深い。この結果、調整量が大きい場合には、調整量が小さい場合と比べて、文字部分Ptのエッジが強調されるので、ユーザは、文字を適切に認識できる。
図3のステップS215では、色値調整部225は、ユーザによって選択された環境の暗さの度合いが暗いほど、調整量を大きくする。具体的には、選択された環境と、調整量との関係は、以下の通りである。
第1選択肢142a(日陰) :所定の第1量
第2選択肢142b(電車) :第1量よりも大きい所定の第2量
第3選択肢142c(プロジェクタ会議室) :第2量よりも大きい所定の第3量
図3のステップS260では、色値調整部225は、調整対象の色成分の階調値に、ステップS215で決定された調整量を加算する。
第1選択肢142a(日陰) :所定の第1量
第2選択肢142b(電車) :第1量よりも大きい所定の第2量
第3選択肢142c(プロジェクタ会議室) :第2量よりも大きい所定の第3量
図3のステップS260では、色値調整部225は、調整対象の色成分の階調値に、ステップS215で決定された調整量を加算する。
以上のように、第1実施例では、色値調整部225は、対象画素が、以下の特定の調整条件を満たす場合に、対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する。第1実施例では、特定の調整条件は、以下の条件を含んでいる。
第1条件)対象画素が、背景部分Pbに含まれる(S240:Yes)。
第2条件)対象画素が、背景部分Pbのうち、黒画素を含むオブジェクト部分(ここでは、文字部分Pt)との境界を表す境界領域Ppの外にある(S250:Yes)。
第3条件)対象画素と、オブジェクト部分(ここでは、文字部分Pt)に含まれる黒画素と、の階調の差が、表現可能な最大である。
第4条件)対象画素が、白画素である(S240:Yes)
第1条件)対象画素が、背景部分Pbに含まれる(S240:Yes)。
第2条件)対象画素が、背景部分Pbのうち、黒画素を含むオブジェクト部分(ここでは、文字部分Pt)との境界を表す境界領域Ppの外にある(S250:Yes)。
第3条件)対象画素と、オブジェクト部分(ここでは、文字部分Pt)に含まれる黒画素と、の階調の差が、表現可能な最大である。
第4条件)対象画素が、白画素である(S240:Yes)
第1実施例では、背景部分Pbに分類される画素は、白画素である(図3:S240)。すなわち、対象画素が背景部分Pbに含まれる場合、対象画素の色値は、表現可能な最も明るい白色を表す色値である。また、図3のステップS250で説明したように、対象画素が境界領域の外にあるか否かの判定は、対象画素と黒画素との位置関係に応じて、行われる。すなわち、境界領域は、黒画素を用いて表される部分をオブジェクト部分として用いることによって、特定されている。以上により、2つの判定処理S240、S250の判定結果が、いずれも「Yes」である場合には、対象画素は白画素であり、オブジェクト部分は黒画素を含む。従って、上記の条件3も、満たされる。なお、第3条件の階調としては、例えば、明度を表す階調を採用可能である。階調の範囲が0〜255である場合、表現可能な最大の差は、255である。
色値調整部225は、上記の特定の調整条件を満たす対象画素の色値を、より暗い色を表す色値に調整する。従って、図5で説明したようにオブジェクトのエッジが強調されるので、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。また、オブジェクト部分が黒画素で表され、背景部分が白画素で表されている場合、オブジェクト部分と背景部分との間のコントラストを、それ以上に高めることができない。色値調整部225は、このような場合に、背景部分のうちのオブジェクト部分との境界領域の外にある部分の色を、敢えて、暗くする。従って、図5で説明したように、オブジェクトのエッジを強調することができる。この結果、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。
また、図3のステップS210、S215で説明したように、色値調整部225は、ユーザからの指示に応じて、色値の調整量を決定する。従って、オブジェクトの形状を、ユーザの指示に従って、適切に認識し易くすることができる。特に、第1実施例では、ユーザの指示として、印刷物を観察する環境例、すなわち、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを示す情報が、用いられる。そして、色値調整部225は、暗さの度合いが暗いほど、色値を暗い値に調整する(図3:S215、S260)。この結果、環境の暗さに合わせて、オブジェクトの形状を認識し易くすることができる。また、色値調整部225は、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを、環境例を用いてユーザに指示させているので、ユーザは、印刷物を観察するシーンに応じて、容易に、どの暗さの度合いを選択すべきかを決定できる。
B.第2実施例:
図6は、色値調整処理の別の実施例のフローチャートである。図3の第1実施例との差異は、以下の4個である。第1の差異は、図3のステップS210、S215が省略されて、色値の調整量として、所定の量が採用される点である。第2の差異は、対象画像中の文字領域が特定され、そして、境界領域が、文字領域に含まれる黒画素を用いて特定されている点である。第3の差異は、色値の調整が、文字領域の内部で行われる点である。第4の差異は、文字領域内の赤色の画素の色が、青色に変更される点である。図6のステップのうち、図3のステップと同じステップには、同じ符号を付して、説明を省略する。また、図2の手順は、第1実施例と同様に、実行される。また、印刷処理(特に、調整印刷処理)の実行に利用される画像処理システムのハードウェア構成は、図1の構成と同じである。プロセッサ110によって実現される処理部としては、文字領域特定部226が追加される。
図6は、色値調整処理の別の実施例のフローチャートである。図3の第1実施例との差異は、以下の4個である。第1の差異は、図3のステップS210、S215が省略されて、色値の調整量として、所定の量が採用される点である。第2の差異は、対象画像中の文字領域が特定され、そして、境界領域が、文字領域に含まれる黒画素を用いて特定されている点である。第3の差異は、色値の調整が、文字領域の内部で行われる点である。第4の差異は、文字領域内の赤色の画素の色が、青色に変更される点である。図6のステップのうち、図3のステップと同じステップには、同じ符号を付して、説明を省略する。また、図2の手順は、第1実施例と同様に、実行される。また、印刷処理(特に、調整印刷処理)の実行に利用される画像処理システムのハードウェア構成は、図1の構成と同じである。プロセッサ110によって実現される処理部としては、文字領域特定部226が追加される。
図6のステップS220では、図3のステップS220と同様に、取得部223は、対象画像データを、取得する。図7は、第2実施例の色値調整処理の概略図である。図7の左部の画像830は、対象画像の例を示している。この対象画像830は、背景Ob2と、写真Opと、文字列Ot2と、グラフOgと、を表している。背景Ob2の画素は、白画素である。また、文字列Ot2は、黒色の文字と赤色の文字とを含んでいる。赤色の文字は、文章の一部を強調する場合に、利用される。対象画像830の下には、文字列Ot2中の一部の複数の文字を表す部分拡大図831が示されている。文字を表す第1文字部分Ptbは、黒画素で表されている。別の文字を表す第2文字部分Ptrは、赤色の画素で表されている。
図6の次のステップS222では、文字領域特定部226は、対象画像を解析することによって、文字を表す文字領域を特定する。図7の例では、対象画像830中の文字列Ot2を含む矩形領域At2が、文字領域として特定されている(以下「文字領域At2」と呼ぶ)。文字領域の特定方法としては、公知の方法を採用可能である。例えば、対象画像を複数の処理領域(例えば、矩形領域)に分割し、処理領域毎に特定の色成分の階調値の分散を算出する。特定の色成分としては、例えば、明度を採用可能である。対象画像データの色値が、特性の色成分の階調値を含んでいない場合、対象画像データの色値から、特定の色成分の階調値を算出する(算出式としは、公知の算出式を採用可能である)。そして、分散が所定の閾値(「文字閾値」と呼ぶ)よりも小さい処理領域を「文字」に分類し、分散が文字閾値よりも大きい処理領域を「非文字」に分類する。そして、同じ種類の処理領域が連続することによって構成される1つの連続な領域を、1つの文字領域として抽出する。なお、文字領域の抽出には、分散に限らず、他の種々の情報を採用可能である。
図6の次のステップS230では、色値調整部225は、図3の実施例と同様に、対象画素を選択する。次のステップS232では、色値調整部225は、対象画素が、文字領域に含まれているか否かを判定する。対象画素が文字領域に含まれる場合(S232:Yes)、色値調整部225は、図3の第1実施例と同様に、ステップS240、S250の判定を行う。各判定の結果が「Yes」である場合、色値調整部225は、ステップS260で対象画素の色値を調整し、ステップS270に移行する。
対象画素が文字領域に含まれていない場合(S232:No)、色値調整部225は、色値調整処理(S260)をスキップして、ステップS270に移行する。
ステップS270で未処理の画素が残っている場合(S270:No)、処理は、ステップS230に移行する。全ての画素の処理が終了した場合(S270:Yes)、図6の処理が終了する。
図7の右部の画像930は、対象画像830に色値調整処理を行って得られる処理済画像の例を示している(以下「処理済画像930」と呼ぶ)。部分拡大図931は、左部の部分拡大図831と同じ部分を示している。図示するように、文字領域At2内において、色値が調整されている。部分拡大図931に示すように、背景Ob2を表す背景部分Pb2のうち、文字を表す文字部分Ptbの周囲の境界領域Pp2では、色値が調整されずに、他の部分Pa2では、色値が調整されている。この結果、第1実施例と同様に、暗所において文字を認識し易くすることができる。
また、文字領域At2の外では、色値が調整されない。従って、文字領域以外の領域の色値が、暗い色に調整されることを抑制できる。また、色材を節約できる。
ステップS240の判定結果が「No」である場合、次のステップS282で、色値調整部225は、対象画素の色値が所定の赤色範囲内であるか否かを判定する。対象画素の色値が所定の赤色範囲内(例えば、R>240,G=0,B=0)である場合(S282:Yes)、次のステップS284で、色値調整部225は、対象画素の色値を、所定の青色を表す色値(R=0,G=0,B=255)に変更する。そして、色値調整部225は、ステップS270に移行する。対象画素の色値が所定の赤色範囲外である場合(S282:No)、色値調整部225は、ステップS284をスキップして、ステップS270に移行する。図7の例では、赤色の文字を表す第2文字部分Ptrの色値が、青色を表す色値に、変更される。
図8は、人の目の比視感度を示すグラフである。横軸は、波長を示し、縦軸は、比視感度を示している。図中の第1グラフV1は、明所での比視感度を示し、第2グラフV2は、暗所での比視感度を示している。図中の第1波長Lrは、赤色の波長を示し、第2波長Lbは、青色の波長を示している。図示するように、明所では、赤色(第1波長Lr)の比視感度V1が比較的高いが、暗所では、赤色の比視感度V2は比較的低い。従って、暗所では、赤色の文字は、目立ちにくい。一方、明所では、青色(第2波長Lb)の比視感度V1は比較的低いが、暗所では、青色の比視感度V2は比較的高い。従って、暗所では、青色の文字は、目立ちやすい。そこで、第2実施例では、色値調整部225は、赤色の画素の色値を、青色の色値に変更する。この結果、赤色で強調された文字が青色で印刷されるので、暗所で印刷物が観察される場合にも、その文字を強調することができる。
なお、第2実施例では、対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整するための特定の調整条件は、上記の第1条件、第2条件、第3条件、第4条件に加えて、以下の条件を含んでいる。
第5条件)境界領域の特定に利用される黒画素が、文字領域に含まれている(図6:S232:Yes、S250)
第6条件)対象画素が、文字領域に含まれている(図6:S232)
第5条件)境界領域の特定に利用される黒画素が、文字領域に含まれている(図6:S232:Yes、S250)
第6条件)対象画素が、文字領域に含まれている(図6:S232)
第2実施例では、対象画素が境界領域の外であるか否かの判定(S250)は、対象画素が文字領域に含まれている場合に(S232:Yes)、実行される。従って、ステップS250の判定で用いられる黒画素としては、文字領域に含まれる黒画素が、用いられ得る(第5条件)。すなわち、境界領域Pp2としては、文字領域に含まれる黒画素を用いて表されるオブジェクト(すなわち、文字)のエッジに接する領域が、用いられる。この結果、文字を認識し易くすることができる。また、色値調整部225は、文字領域の背景の色を暗くし、他の領域の背景の色を変えないので、インクの使用量を抑制することができる。
C.第3実施例:
図9は、色値調整処理の別の実施例のフローチャートである。図3の第1実施例との差異は、以下の2個である。第1の差異は、図3のステップS210、S215が省略されて、色値の調整量として、所定の量が採用される点である。第2の差異は、対象画像中の文字領域が特定され、そして、境界領域が、文字領域に含まれる黒画素を用いて特定されている点である。図9のステップのうち、図3または図6のステップと同じステップには、同じ符号を付して、説明を省略する。また、図2の手順は、第1実施例と同様に、実行される。また、印刷処理(特に、調整印刷処理)の実行に利用される画像処理システムのハードウェア構成は、図1の構成と同じである。プロセッサ110によって実現される処理部としては、文字領域特定部226が追加される。
図9は、色値調整処理の別の実施例のフローチャートである。図3の第1実施例との差異は、以下の2個である。第1の差異は、図3のステップS210、S215が省略されて、色値の調整量として、所定の量が採用される点である。第2の差異は、対象画像中の文字領域が特定され、そして、境界領域が、文字領域に含まれる黒画素を用いて特定されている点である。図9のステップのうち、図3または図6のステップと同じステップには、同じ符号を付して、説明を省略する。また、図2の手順は、第1実施例と同様に、実行される。また、印刷処理(特に、調整印刷処理)の実行に利用される画像処理システムのハードウェア構成は、図1の構成と同じである。プロセッサ110によって実現される処理部としては、文字領域特定部226が追加される。
図9のステップS220では、図3のステップS220と同様に、取得部223は、対象画像データを、取得する。図10は、第3実施例の色値調整処理の概略図である。図10の左部の画像850は、対象画像の例を示している。この対象画像850は、背景Ob3と、写真Opと、文字列Ot3と、グラフOgと、を表している。背景Ob3の画素は、白画素である。また、文字列Ot3の文字を表す部分は、黒画素で表されている。
図9の次のステップS222では、文字領域特定部226は、図6の実施例と同様に、文字領域を特定する。図10の対象画像850中には、特定される文字領域At3が示されている。文字領域At3は、文字列Ot3を含む矩形領域である。
次のステップS230では、色値調整部225は、図3の実施例と同様に、対象画素を選択する。次のステップS240では、色値調整部225は、図3の実施例と同様に、対象画素が背景を表すか否かを判定する。対象画素が背景を表さない場合(S240:No)、色値調整部225は、ステップS270に移行する。
対象画素が背景を表す場合(S240:Yes)、次のステップS242で、色値調整部225は、対象画素が文字領域に含まれるか否かを判定する。対象画素が文字領域に含まれる場合(S242:Yes)、次のステップS250で、色値調整部225は、図3の実施例と同様に、対象画素が境界領域の外にあるか否かを判定する。対象画素が境界領域の外にある場合(S250:Yes)、次のステップS260で、色値調整部225は、図3,図6の実施例と同様に、対象画素の色値を調整する。対象画素が境界領域に含まれる場合(S250:No)、色値調整部225は、ステップS260をスキップして、ステップS270に移行する。
対象画素が文字領域に含まれない場合(S242:No)、色値調整部225は、ステップS250の判定を行わずに、ステップS260で、対象画素の色値を調整する。すなわち、文字領域の外では、対象画素が境界領域の外にあるか否かの判定を行わずに、色値が調整される。
図10の右部の画像950は、対象画像850に色値調整処理を行って得られる処理済画像の例を示している(以下「処理済画像950」と呼ぶ)。処理済画像950の下の部分拡大図951は、文字列Ot3に含まれる一部の文字を表す部分を示している。背景Ob3を表す背景部分Pb3のうち、文字を表す部分Pt3の周囲の境界領域Pp3では、色値が調整されずに、他の部分Pa3では、色値が調整されている。文字領域At3の外では、背景Ob3の画素の色値が調整される。従って、図10の処理済画像950が表すように、背景Ob3のおおよそ全体の色が、暗く調整される。この結果、文字領域At3だけが暗くなることが抑制されるので、処理済画像950の観察によって生じる違和感を抑制できる。
なお、第3実施例では、対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整するための特定の調整条件は、上記の第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、第5条件を含み、上記の第6条件は、除かれている。
D.変形例:
(1)色値調整部225は、境界領域の大きさを定める幅W(図4)として、対象画像の画素密度(単位は、dpi(dot per inch))が高いほど大きい可変値を採用してもよい。すなわち、色値調整部225は、画素密度が高いほど画素数が多くなるように境界領域を特定してもよい。この結果、画素密度に応じた適切な大きさの領域が境界領域として利用されるので、オブジェクトの形状を適切に認識し易くできる。例えば、色値調整部225は、演算式「5*画素密度/600」によって算出される値を、幅Wとして採用してもよい。この場合、画素密度が600dpiである場合には、幅Wは、5画素である。
(1)色値調整部225は、境界領域の大きさを定める幅W(図4)として、対象画像の画素密度(単位は、dpi(dot per inch))が高いほど大きい可変値を採用してもよい。すなわち、色値調整部225は、画素密度が高いほど画素数が多くなるように境界領域を特定してもよい。この結果、画素密度に応じた適切な大きさの領域が境界領域として利用されるので、オブジェクトの形状を適切に認識し易くできる。例えば、色値調整部225は、演算式「5*画素密度/600」によって算出される値を、幅Wとして採用してもよい。この場合、画素密度が600dpiである場合には、幅Wは、5画素である。
(2)境界領域の特定に利用されるオブジェクト部分としては、文字を表す部分に限らず、様々な種類のオブジェクト(例えば、ヒストグラム、折れ線グラフ、イラスト等)を表す部分を採用可能である。また、オブジェクト部分としては、黒画素によって表される部分に限らず、明度が黒画素の明度を含む所定範囲内にある画素によって表される部分を採用してもよい。また、明度に限らず、パターンマッチング等の他の方法を用いて特定される領域を、オブジェクト部分として採用してもよい。いずれの場合も、オブジェクト部分としては、暗い画素の指標である暗画素としての黒画素を含む部分を採用することが好ましい。
また、背景部分としては、白画素によって表される部分に限らず、明度が白画素の明度を含む所定範囲内にある画素によって表される部分を採用してもよい。いずれの場合も、背景部分としては、暗画素よりも明るい画素を含む部分を採用することが好ましい。
いずれの場合も、対象画素の色値を調整するための特定の調整条件としては、以下の条件を含む種々の条件を採用可能である。
1)対象画素が背景部分に含まれる(上記の第1条件に対応)
2)対象画素が、背景部分のうちのオブジェクト部分との境界を表す領域である境界領域の外にある(上記の第2条件に対応)
3)対象画素と、オブジェクト部分に含まれる暗画素と、の階調の差が表現可能な最大である(上記の第3条件に対応)
ここで、第3条件の階調としては、種々の色成分の階調を採用可能である。例えば、明度の階調を採用可能である。この場合、第3条件が満たされる場合には、通常は、対象画素は白画素であり(上記の第4条件に対応)、暗画素は黒画素である。
1)対象画素が背景部分に含まれる(上記の第1条件に対応)
2)対象画素が、背景部分のうちのオブジェクト部分との境界を表す領域である境界領域の外にある(上記の第2条件に対応)
3)対象画素と、オブジェクト部分に含まれる暗画素と、の階調の差が表現可能な最大である(上記の第3条件に対応)
ここで、第3条件の階調としては、種々の色成分の階調を採用可能である。例えば、明度の階調を採用可能である。この場合、第3条件が満たされる場合には、通常は、対象画素は白画素であり(上記の第4条件に対応)、暗画素は黒画素である。
(3)色値調整処理の手順としては、図3、図6、図9に示す手順に限らず、種々の手順を採用可能である。例えば、図3のステップS210でユーザによって入力される情報としては、環境例に限らず、環境の暗さの度合いを示す種々の情報を採用可能である。例えば、暗さの度合いを表す複数の用語(例えば、「薄暗い」「暗い」「とても暗い」)から、ユーザによって1つが選択されてもよい。また、暗さの度合いに限らず、調整量を表す数字が、ユーザによって、選択、または、入力されてもよい。また、図3の手順から、ステップS210、S215を省略し、色値の調整量として、所定の量を採用してもよい。また、ステップS210、S215の処理を、図6および図9の手順に、適用してもよい。
また、図6の手順から、ステップS282、S284を省略してもよい。この場合、ステップS240の判定結果が「No」である場合、色値調整部225は、ステップS270に移行すればよい。また、ステップS282、S284の処理を、図3および図9の手順に、適用してもよい。
(4)色値調整処理の対象画像データとしては、色変換済の画像データ(例えば、CMYKのビットマップデータ)に限らず、種々の画像データを採用可能である。例えば、図2のステップS130が、ステップS110とステップS120との間で実行されてもよい。この場合、取得部223は、色変換前の画像データ(例えば、RGBのビットマップデータ)を、対象画像データとして取得する。印刷データ生成部221は、色値調整済の画像データの色変換を実行する。
(5)色値調整処理のための機能(例えば、取得部223と色値調整部225と文字領域特定部226の機能)は、コンピュータ900とは異なる種類の装置(例えば、複合機)によって実現されてもよい。また、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、色値調整処理の機能を一部ずつ分担して、全体として、色値調整処理の機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが画像処理装置に対応する)。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の色値調整部225の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
110...プロセッサ、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...プログラム、140...表示部、142...画面、142a...第1選択肢、142b...第2選択肢、142c...第3選択肢、150...操作部、190...装置インタフェース、210...データ処理アプリケーション、220...プリンタドライバ、221...印刷データ生成部、222...データ出力部、223...取得部、225...色値調整部、226...文字領域特定部、300...プリンタ、310...制御部、320...印刷機構、900...コンピュータ、1000...画像処理システム、810、830、850...対象画像、910、930、950...処理済画像
Claims (10)
- 画像処理装置であって、
第1の色値で表される暗画素を含むオブジェクト部分と、前記第1の色値より明るい第2の色値で表される画素を含む背景部分と、を含む対象画像を表す対象画像データを取得する取得部と、
前記対象画像中の対象画素が、特定の調整条件を満たす場合に、前記対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する色値調整部と、
を備え、
前記特定の調整条件は、
前記対象画素が背景部分に含まれることと、
前記対象画素が、前記背景部分のうちの前記オブジェクト部分との境界を表す境界領域の外にあることと、
前記対象画素と、前記オブジェクト部分に含まれる前記暗画素と、の階調の差が表現可能な最大であることと、
を含む、画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記対象画像中の文字を表す領域である文字領域を特定する文字領域特定部を有し、
前記暗画素は、前記文字領域に含まれる画素である、
画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素が前記文字領域に含まれることを含む、画像処理装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記境界領域の画素数は、前記対象画像の画素密度が高いほど、多い、画像処理装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、ユーザの指示に応じて、前記色値の調整量を決定する、画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、
前記ユーザの前記指示として、印刷物を観察する環境の暗さの度合いを示す情報を取得し、
前記暗さの度合いが暗いほど、前記色値を暗い値に調整する、
画像処理装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記暗画素は、黒色の画素である、画像処理装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記特定の調整条件は、さらに、前記対象画素の色が白色であることを含む、画像処理装置。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記色値調整部は、前記対象画素の色が所定の赤色範囲内の色である場合に、前記対象画素の色値を所定の青色を表す色値に変更する、画像処理装置。 - コンピュータプログラムであって、
第1の色値で表される暗画素を含むオブジェクト部分と、前記第1の色値より明るい第2の色値で表される画素を含む背景部分と、を含む対象画像を表す対象画像データを取得する取得機能と、
前記対象画像中の対象画素が、特定の調整条件を満たす場合に、前記対象画素の色値をより暗い色を表す色値に調整する色値調整機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記特定の調整条件は、
前記対象画素が背景部分に含まれることと、
前記対象画素が、前記背景部分のうちの前記オブジェクト部分との境界を表す境界領域の外にあることと、
前記対象画素と、前記オブジェクト部分に含まれる前記暗画素と、の階調の差が表現可能な最大であることと、
を含む、コンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013248689A JP2015106855A (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013248689A JP2015106855A (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015106855A true JP2015106855A (ja) | 2015-06-08 |
Family
ID=53436737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013248689A Pending JP2015106855A (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015106855A (ja) |
-
2013
- 2013-11-29 JP JP2013248689A patent/JP2015106855A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6417851B2 (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
US9253368B2 (en) | Image processing device setting binary value without using dither matrix when prescribed condition is satisfied | |
JP6248755B2 (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP2015016576A (ja) | 画像データに含まれるオブジェクトを拡張するための装置、方法、および、プログラム | |
JP2005051356A (ja) | 減色処理装置及び減色処理方法 | |
US8743422B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, image processing program and printing device | |
US9989875B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium | |
JP6736299B2 (ja) | 印刷装置、印刷方法、および、プログラム | |
JP4189654B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP6489763B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム | |
US9058145B2 (en) | Image process for ensuring visibility of color image in black and white printing | |
US7817303B2 (en) | Image processing and image forming with modification of a particular class of colors | |
JP2015106855A (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP6500638B2 (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP5990217B2 (ja) | 画像処理装置、画像形成装置、およびそれらの制御方法 | |
US10798267B2 (en) | Image processing to set output pixel values subject to edge or thin line correction | |
JP2018107649A (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP2005109807A (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置及び画像処理システム | |
JP4375223B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム | |
JP2009081631A (ja) | 画像処理装置、方法、および、プログラム | |
JP2010232736A (ja) | 画像処理装置、画像形成装置およびプログラム | |
JP6418055B2 (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP2017209961A (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム | |
JP6358198B2 (ja) | 画像形成装置及びプログラム | |
JP6394247B2 (ja) | 画像処理装置、および、コンピュータプログラム |