JP2015105612A - クランクシャフトの製造方法 - Google Patents

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甲斐田 寛仁
Hiroto Kaida
寛仁 甲斐田
弘毅 上石田
Koki Kamiishida
弘毅 上石田
柳沢 雅典
Masanori Yanagisawa
雅典 柳沢
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Abstract

【課題】クランクシャフトが撓むことで軸振れが発生する。【解決手段】クランクシャフト12は、主軸12a(軸部)と、副軸12c(軸部)と、主軸12aおよび副軸12cに対して偏心した1つの偏心部12bとを有している。偏心部12bの硬度を向上させるために、偏心部12bの熱処理が行われる(熱処理工程)。偏心部12bの熱処理を行った後で、偏心部12bの表面の研磨加工が行われる(第1研磨工程)。熱処理時に発生した偏心部12bの残留応力が開放されるが、その残留応力の開放が周方向で不均一であるので、軸部12aが撓んでしまう。その後、軸部12aの撓みがなくなるように、軸部12aの表面の研磨加工が行われる(第2研磨工程)。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば空気調和機等の圧縮機に使用されるクランクシャフトの製造方法に関する。
空気調和機等の圧縮機は、ケーシング内に配置された圧縮機構と、圧縮機構を駆動するモータとを有している。圧縮機構は、圧縮室を形成するシリンダ本体と、このシリンダ本体の上下端面に取り付けられて圧縮室に蓋をする上側の端面部材および下側の端面部材とを備える。そして、モータによって回転駆動されるクランクシャフトは、上側の端面部材および下側の端面部材を貫通して、圧縮室の内部に進入している。圧縮室には、クランクシャフトに設けられた偏心部に嵌合したローラが公転可能に配置されており、このローラの公転運動で圧縮作用を行うようにしている。この圧縮機では、クランクシャフトの硬度を向上させるためにクランクシャフトに対して熱処理が行われる。
特開2008−38787
クランクシャフト112には、図5に示すように、軸部112a(主軸および副軸)と、軸部112aに対して偏心した1つの偏心部112bとを有するものがあって、偏心部112bの硬度を向上させるために偏心部112bの熱処理を行われる場合には、偏心部112bの熱処理を行った後で、軸部112aの表面および偏心部112bの表面が研磨加工されるのが一般的である。しかし、コイル部の内部に配置された偏心部112bの熱処理が行われるときに、偏心部112bの軸部(主軸および副軸)近傍では熱が逃げやすいため、偏心部112bの熱処理の不均一が発生する。したがって、偏心部112bの表面の熱処理部分(図5において黒色領域で図示された部分)が周方向に不均一になっており、偏心部112bの熱処理が行われた後において、軸部112aの表面を研磨加工した後で偏心部112bの表面を研磨加工した場合には、熱処理時に発生した偏心部112bの残留応力の開放が周方向で不均一であるため、クランクシャフトが撓んでしまう。そして、クランクシャフトが撓むことで軸振れが発生するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、クランクシャフトが撓むのを防止できるクランクシャフトの製造方法を提供することである。
第1の発明にかかるクランクシャフトの製造方法は、軸部と、前記軸部に対して偏心した1つの偏心部とを有するクランクシャフトの製造方法であって、前記偏心部の熱処理を行う熱処理工程と、前記偏心部の表面の研磨加工を行う第1研磨工程と、前記軸部の表面の研磨加工を行う第2研磨工程とを備え、前記熱処理工程、前記第1研磨工程、前記第2研磨工程の順に行われることを特徴とする。
このクランクシャフトの製造方法では、偏心部の熱処理が行われた後、偏心部の表面を研磨加工した後で軸部の表面が研磨加工されるので、熱処理時に発生した偏心部の残留応力の開放された後で、軸部の表面が研磨加工される。したがって、熱処理時に発生した偏心部の残留応力の開放が周方向で不均一である場合でも、クランクシャフトが撓むのを防止でき、軸振れが発生するのを防止できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、偏心部の熱処理が行われた後、偏心部の表面を研磨加工した後で軸部の表面が研磨加工されるので、熱処理時に発生した偏心部の残留応力の開放された後で、軸部の表面が研磨加工される。したがって、熱処理時に発生した偏心部の残留応力の開放が周方向で不均一である場合でも、クランクシャフトが撓むのを防止でき、軸振れが発生するのを防止できる。
本発明の実施形態に係る製造方法で製造されたクランクシャフトを備えた圧縮機の断面図である。 図1の圧縮機のシリンダ本体の平面図である。 本発明のクランクシャフトの製造方法の手順を示す図である。 本発明のクランクシャフトの製造方法を説明する図である。 圧縮機のクランクシャフトを説明する図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の製造方法で製造されたクランクシャフトを備えた圧縮機の断面図を示している。この圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、ケーシング1内に圧縮機構2を下に、モータ3を上に配置している。このモータ3のロータ6によって、クランクシャフト12を介して圧縮機構2を駆動するようにしている。クランクシャフト12は、軸部12aと、軸部12aに対して偏心した1つの偏心部12bとを有している。
圧縮機構2は、アキュムレータ10から吸入管11を通して冷媒を吸入する。この冷媒は、圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。
圧縮機は、圧縮した高温高圧の吐出ガスを、圧縮機構2から吐出してケーシング1の内部に満たすと共に、モータ3のステータ5とロータ6との間の隙間を通して、モータ3を冷却した後、吐出管13から外部に吐出するようにしている。ケーシング1内の高圧領域の下部に、潤滑油9を溜めている。
図1と図2に示すように、圧縮機構2は、圧縮室22を形成するシリンダ本体21と、このシリンダ本体21の上下端面に取り付けられて圧縮室22に蓋をする上側の端面部材23および下側の端面部材24とを備える。駆動軸12は、上側の端面部材23および下側の端面部材24を貫通して、圧縮室22の内部に進入している。圧縮室22には、クランクシャフト12に設けられた偏心部12bに嵌合したローラ27を、公転可能に配置し、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
このローラ27に一体に設けたブレード28で圧縮室22内を仕切っている。すなわち、図2に示すように、シリンダ本体21は、圧縮室22の内面に開口したシリンダ吸入孔21aを有しており、圧縮室22には、シリンダ吸入孔21aに挿入された吸入管11を介して冷媒が供給されるが、ブレード28の右側の室は、シリンダ吸入孔21aが開口した吸入室22aを形成している。一方、ブレード28の左側は、図1に示す吐出孔23aが圧縮室22の内周面に開口した吐出室22bを形成している。ブレード28の両面には、半円形状のブッシュが密着して、シールを行っている。ブレード28とブッシュとの間は、潤滑油9で潤滑を行っている。
圧縮機構2の動作について説明すると、偏心部12bが、クランクシャフト12と共に、偏心回転して、偏心部12bに嵌合したローラ27が、このローラ27の外周面を圧縮室22の内周面に接して公転する。ローラ27が、圧縮室22内で公転するに伴って、ブレード28は、このブレード28の両側面をブッシュによって保持されて進退動する。すると、吸入管11から低圧の冷媒を吸入室22aに吸入して、吐出室22bで冷媒が所定の圧力まで圧縮されると、吐出弁31が開状態に変化して吐出孔23aから高圧の冷媒が吐出される。
本実施形態の圧縮機に使用されるクランクシャフトの製造方法の製造方法について、図3、図4に基づいて説明する。
クランクシャフト12は、主軸12a(軸部)と、副軸12c(軸部)と、主軸12aおよび副軸12cに対して偏心した1つの偏心部12bとを有しているが、偏心部12bの硬度を向上させるために、偏心部12bの熱処理(高周波焼入れ)が行われる(熱処理工程)。このとき、偏心部12bの主軸12aおよび副軸12c近傍では熱が逃げやすいため、偏心部12bの熱処理の不均一が発生する。したがって、図4(a)に示すように、偏心部12bの表面の熱処理部分(高周波焼入れされた部分であって、図4において黒色領域で図示された部分)が周方向に不均一になっている。そして、偏心部12bの熱処理を行った後で、偏心部12bの表面の研磨加工が行われる(第1研磨工程)。このとき、熱処理時に発生した偏心部12bの残留応力が開放されるが、その残留応力の開放が周方向で不均一であるので、図4(b)クランクに示すように、主軸12aおよび副軸12cが撓んでしまう。その後、図4(c)に示すように、主軸12aおよび副軸12cの撓みがなくなるように、主軸12aおよび副軸12cの表面の研磨加工が行われる(第2研磨工程)。したがって、主軸12aおよび副軸12cがほとんど撓んでない状態のクランクシャフト12が製造される。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機では、偏心部12bの熱処理が行われた後、偏心部12bの表面を研磨加工した後で主軸12aおよび副軸12cの表面が研磨加工されるので、熱処理時に発生した偏心部12bの残留応力の開放された後で、主軸12aおよび副軸12cの表面が研磨加工される。したがって、熱処理時に発生した偏心部12bの残留応力の開放が周方向で不均一である場合でも、クランクシャフト12が撓むのを防止でき、軸振れが発生するのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施形態では、主軸12aおよび副軸12cに対して熱処理(高周波焼入れ)が行われない場合について説明したが、主軸12aおよび副軸12cに対して熱処理(高周波焼入れ)が行われてよい。
本発明を利用すれば、クランクシャフトが撓むのを防止でき、軸振れが発生するのを防止できる。
12 クランクシャフト
12a 主軸(軸部)
12b 偏心部
12c 副軸(軸部)

Claims (1)

  1. 軸部と、前記軸部に対して偏心した1つの偏心部とを有するクランクシャフトの製造方法であって、
    前記偏心部の熱処理を行う熱処理工程と、
    前記偏心部の表面の研磨加工を行う第1研磨工程と、
    前記軸部の表面の研磨加工を行う第2研磨工程とを備え、
    前記熱処理工程、前記第1研磨工程、前記第2研磨工程の順に行われることを特徴とするクランクシャフトの製造方法。


























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