JP2015104664A - X線ct装置、モジュール型x線検出装置およびx線ct撮像方法 - Google Patents

X線ct装置、モジュール型x線検出装置およびx線ct撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトンカウンティングによって画像を取得するX線CTの画質を向上させる。【解決手段】所定の数のエネルギー弁別検出器PCD’Sは、スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー弁別検出器経路200に固定的に配置され、放射線源101からの放射線を検出する。エネルギー統合型検出器103は、スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー統合型検出器経路に沿って移動し、放射線を検出する。画像再構成ユニット114は、エネルギー弁別検出器PCD’Sにより検出された放射線に関する強度データセットとエネルギー統合型検出器103により検出された放射線に関するスペクトルデータセットに基づいて画像を再構成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置、モジュール型X線検出装置およびX線CT撮像方法に関する。
大部分のコンピュータ断層撮影(CT)スキャナにおいてX線ビームは多色性(polychromatic)であるのが一般的である。しかし目下使用されているCTスキャナの大部分では、検出器のエネルギー統合的な性質に従ったデータに基づいて画像が作成されている。これら従来の検出器は、エネルギー統合的X線データを収集するためのエネルギー統合型検出器(the energy integration nature of the detector:以下、INTDと呼ぶ)と呼ばれている。他方、フォトンカウンティング検出器(the photon counting detector:以下、PCDと呼ぶ)は、データの収集においてエネルギー統合的性質ではなくX線源のスペクトル的性質を収集するように構成されている。透過X線データに関してスペクトル的性質を取得するには、フォトンカウンティング検出器がX線ビームをその成分エネルギーまたはスペクトルビンに分割するとともに、このビンの各々内にある光子数をカウントしている。CTにおいてX線源のスペクトル的性質を使用することはスペクトルCTと呼ぶことが多い。スペクトルCTでは透過X線を2つ以上のエネルギーレベルで検出することが必要であるため、定義上スペクトルCTは2重エネルギーCTを含むのが一般的である。
スペクトルCTは従来のCTと比べて有利である。スペクトルCTは、X線ビームのフルスペクトルに固有の追加的な臨床情報を提供する。たとえばスペクトルCTによれば、組織の識別を容易にでき、カルシウムとヨウ素とを含有する組織などの材料同士を区別でき、あるいは小血管の検出を強化できる。利点のうちでもとりわけ、スペクトルCTではさらにビームハードニングアーチファクトの低減が期待される。スペクトルCTではまた、スキャナと無関係なCT値の正確性の向上が期待される。
スペクトルCTに関するこれら従来技術の試みのすべてでは、ビームハードニング(beam hardening)、時間分解能(temporal resolution)、ノイズ均衡(noise balance)およびエネルギー分離(energy separation)の不適切などの問題を解決しようとする間にトレードオフを必要とする。たとえば2重線源の解決法は、ノイズ均衡およびエネルギー分離に関しては良好であるが、幾つかの臨床用途におけるビームハードニングの補正および時間分解能の向上のためには良好でない。高速kV切り替えは良好なビームハードニング補正および良好な時間分解能が得られる可能性がある一方、ノイズ均衡のために時間分解能とのトレードオフが必要となることがあり、また不適切なエネルギー分離のために再構成されたスペクトル画像の精密さに悪影響を及ぼすことがあり得る。しかしながら適切な臨床状況で使用すれば、従来技術の解決法を首尾よく用いて診断を向上することが可能である。他方、フォトンカウンティング検出器を用いたスペクトル撮像の実施では、4つすべての問題点をトレードオフを伴うことなく解決することならびにkエッジ撮像を介した精細な材料の特徴付けなどより高度なスペクトル技法の可能性を有している。
従来技術ではまた、スペクトルCTの実装に際して、従来の統合型検出器をフォトンカウンティング検出器によって置き換えることも試みられている。一般にフォトンカウンティング検出器は高価であるとともに、高フラックス(high flux)のX線下では性能制約が存在する。実験的な少なくとも1つのスペクトルCTシステムが報告されているが、ハイレートなフォトンカウンティング検出器のコストのために全面的な実装が阻まれている。フォトンカウンティング検出器テクノロジーについてある程度の進歩はあるが、目下利用可能なフォトンカウンティング検出器では依然として空間電荷の蓄積に由来する分極、パイルアップ効果(pile−up effects)、散乱効果(scatter effects)、空間分解能(spatial resolution)、時間分解能および線量効率(dose efficiency)などの実装上の問題点の解決が必要である。
米国特許第13/426,903号明細書
目的は、フォトンカウンティングCTにより得られる画像の画質向上を可能とするX線CT装置、モジュール型X線検出装置およびX線CT撮像方法を提供することにある。
本実施形態に係るX線CT装置は、スキャン対象の周囲に設けられた放射源経路に沿って、前記スキャン対象に向けて放射線を連続して放射させながら移動する少なくとも一の放射線源と、前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー弁別検出器経路に固定的に配置され、前記放射線源により放射された放射線を検出する所定の数のエネルギー弁別検出器と、前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー統合型検出器経路に沿って移動し、前記放射線源により放射された放射線を検出する少なくとも一のエネルギー統合型検出器と、前記エネルギー弁別検出器により検出された放射線に関する強度データセットと前記エネルギー統合型検出器により検出された放射線に関するスペクトルデータセットとのうち少なくともいずれか一方に基づいて画像を再構成する画像再構成ユニットと、前記エネルギー弁別検出器それぞれにおける検出面以外の少なくとも一の面に配置され、放射線を遮蔽する遮蔽層と、を具備する。
ガントリおよびその他のデバイスやユニットを含んだ本発明に従った1つのX線CT装置またはスキャナを示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための一実施形態を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした検出器ユニットと組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための別の実施形態を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つのX線源と2つの検出器ユニットとの組合せでフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための別の実施形態を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つのX線源と対応する1つのエネルギー統合型検出器との組合せでフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための代替的実施形態を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための保護層またはカバーの一実施形態を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした検出器ユニットと組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための実施形態によって収集したデータから再構成された例示的な画像に対するビュー単位キャリブレーションの効果を示した図。 本発明に従った間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器を用いたスペクトルCTに関するデータを収集するプロセスまたは方法に関連するステップまたは段階を示した流れ図。 本発明に従った間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器と統合型検出器とを組合せて用いたスペクトルCTに関するデータを収集するプロセスまたは方法に関連するステップまたは段階を示した流れ図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフライング焦点と組合せた疎らに配置されたフォトンカウンティング検出器および統合型検出器を示した図。 本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて第3世代幾何学構成とした2つのX線源を検出器ユニットをまったく用いずに組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための代替的実施形態を示した図。
以下、図面を参照しながら実施形態に係るX線CT装置、モジュール型X線検出装置およびX線CT撮像方法を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
ここで図面全体を通じて同じ参照番号によって対応する構造を指定している図面を参照し、特に図1を参照すると、ガントリ100およびその他のデバイスやユニットを含んだ本発明による1つのX線CT装置またはスキャナの図を示している。ガントリ100は、側面像で図示しており、さらにまたX線管101、環状のフレーム102および多重横列または2次元アレイタイプのエネルギー統合型検出器103を含んでいる。X線管101とエネルギー統合型検出器103は回転軸RAの周りに回転可能に支持された環状のフレーム102上にある被検体Sを挟んで対向して装着されている。回転ユニット107は0.4秒/回転などの速い速度でフレーム102を回転させ、一方被検体Sは図示した紙面を出入りする方向で軸RAに沿って移動している。
多重スライスX線CT装置はさらに、スリップリング108を介してX線管101に印加される管電圧を発生させる高電圧発生器109を含み、その結果このX線管101でX線を発生させている。このX線は、その断面エリアが1つの円で表されている被検体Sに向けて放射される。被検体Sを透過した放射X線を検出するために、X線管101から被検体Sを横切った反対側にエネルギー統合型検出器103を配置させている。エネルギー統合型検出器103はさらに、従来の統合型検出器とした個々の検出器素子またはユニットを含む。
さらに図1を参照すると、このX線CT装置またはスキャナはさらに、エネルギー統合型検出器103からの検出信号を処理するために他のデバイスを含む。データ収集回路またはデータ収集システム(Data Acquisition System:以下、DASと呼ぶ)104は、エネルギー統合型検出器103からの各チャンネルごとの信号出力を電圧信号に変換し、これを増幅し、またさらにはこれをディジタル信号に変換している。エネルギー統合型検出器103とDAS104は、1回転あたりの所定の総投影数(Total number of Projections Per Rotation:以下、TPPRと呼ぶ)を取り扱うように構成されており、このTPPRは、最大で900TPPRとすること、900TPPRから1800TPPRの間とすること、ならびに900TPPRから3600TPPRの間とすることが可能である。
上述のデータは、ガントリ100の外側にあるコンソール内に収容された前処理デバイス106に対して非接触式データ送信機105を通じて送られる。前処理デバイス106は、生データに対する感度補正などある種の補正を実行する。次いで記憶デバイス112が、再構成処理の直前の段階で投影データとも呼ばれるこの得られたデータを記憶する。記憶デバイス112は、再構成デバイス114、入力デバイス115、表示デバイス116およびスキャン計画支援装置118と一緒に、データ/制御バスを通じてシステム制御器110に接続されている。スキャン計画支援装置118は、撮影技師によるスキャン計画の作成を支援するための機能を含む。
検出器はCTスキャナシステムの様々な世代間において、患者を基準として回転させているか固定しているかのいずれかである。上述のCTシステムは、例示的な第3世代幾何学配置の1つを有しており、この配置ではX線管101とエネルギー統合型検出器103とが環状のフレーム102の上で対向して装着されているとともに、これらは環状のフレーム102が回転軸RAの周りを回転するのに従って被検体Sの周りを移動する。他方、第4世代幾何学構成は、患者Sの周りに固定的に配置されたエネルギー弁別検出器を有する。なお説明を具体的にするため、以下においてエネルギー弁別型検出器としてフォトンカウンティング検出器を用いることとする。
本発明による一実施形態では、フォトンカウンティング検出器PCDや半導体直接変換型検出器などの所定の数のエネルギー弁別検出器をフォトンカウンティング検出器PCDのための経路(以下、PC検出器経路と呼ぶ)200に沿って対象物に沿って固定して配置させている。図1に示したように、エネルギー統合型検出器103のための経路(以下、エネルギー統合型検出器経路と呼ぶ)と放射線源すなわちX線管101のための経路(以下、X線管経路と呼ぶ)との間に位置するPC検出器経路200の内側にあるいはこれに沿って、フォトンカウンティング検出器PCDが間隔を空けて配置されている。図示した実施形態ではそのX線管101の軌道を、所定のビーム角によってPC検出器経路200の各部分の略すべてが包含されるような最大の直径を有するように図示している。別の実施形態ではそのX線管101の軌道は、所定のビーム角によってPC検出器経路200の各部分のすべてが包含されないようなある直径を有することがある。
上述の相対的な空間的関係ではX線管101は、対象物に向けて放射線を連続して放射しながら固定配置されたPC検出器経路の外側で所定の経路に沿って移動する。これに関しては、X線がX線管101から被検体Sに向けて放射され、一部の放射線は被検体Sの透過後にエネルギー統合型検出器103に至る一方、その他の放射線もフォトンカウンティング検出器PCDのうちその検出表面がX線管101を基準としてある角度をもって配置されたある部分に至っている。X線管101を基準として間隔を空けて固定されたフォトンカウンティング検出器PCDの位置でスペクトルデータが検出される。エネルギー統合的データはX線管101とともに回転するエネルギー統合型検出器103において検出される。したがってエネルギー統合型検出器103とフォトンカウンティング検出器PCDの両方は、後から再構成デバイス114で画像を再構成するためのデータの組み合わせ(combination)を連続して収集している。いずれの場合においても図1は、上述したある種の相対的な空間的関係で回転式のエネルギー統合型検出器103と固定装着のフォトンカウンティング検出器PCDとの組合せで用いているところを図示している。
さらにまた例証することにするが、上述の実施形態は単に一例であり、多くの面において限定を受けない。たとえば、X線管101、フォトンカウンティング検出器PCDおよびエネルギー統合型検出器103の間に軌道または経路のある種の空間的関係を開示しているが、この空間的関係は相対的なものであり、図面に示した特定の関係に限定されるものではない。別の例では図示した実施形態においてフォトンカウンティング検出器PCDがガントリ100の内側に配置されている一方、別の実施形態のエネルギー弁別検出器PCDは最初に、図1に図示していない後付けユニットまたはデバイス内に配置されており、その後で後付けデバイスが既存のCTスキャナシステム内に配置されている。最後に、この実施形態ではエネルギー統合型検出器103とX線管101を1対だけ例証しているが、本発明による別の実施形態ではエネルギー統合型検出器103とX線管101の追加の対が組み込まれている。
ここで図2を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための一実施形態を図で示している。本図は単に、例示的な一実施形態における、スキャン対象または患者OBJと、X線管101と、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNとの間の相対的関係を例証したものである。簡略とするために本図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となることがあるようなその他の構成要素およびユニットを除外している。一般に、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは1つのデバイスから製作されるとともに、所定のエネルギー成分それぞれについてカウントされた光子数を出力する。ある種の実施形態では概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器を配置しているが、上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数のフォトンカウンティング検出器に限定されるものではない。
さらに図2を参照すると一実施形態は、対象OBJの周りに円形など所定の幾何学構成で間隔を空けて配置される所定の数のフォトンカウンティング検出器を含む。たとえばフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、ガントリ100内のPC検出器経路200に沿って設けられた所定の円形構成要素上に固定的に配置されている。さらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、一実施形態では所定の等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。別の実施形態ではフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。円形構成要素は、対象OBJに対して静止を保っているとともに、データ収集中に回転しない。他方、X線管101は円形構成要素の外側に配置されているとともに、X線管101が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側で対象OBJの周りを回転しながらX線管101によって所定の線源ファンビーム角ΘAで対象OBJに向けてX線が投射されるようにしてガントリ100内の環状のフレーム102などのX線管経路300に沿って設けられた回転部分上に装着されている。このためフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、対象OBJを透過したX線を所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出するとともに、所定のエネルギー成分それぞれの光子数を出力する。
ある種の実施形態ではエネルギー弁別検出器PCD1〜PCDNは最初に、図2に示したようなPC検出器経路200に沿って設けられたモジュール型後付けユニットまたはデバイスの筐体内に収容されており、その後で後付けデバイスが既存のCTスキャナシステム内に配置されている。上述のモジュール型後付けデバイスは任意選択で、図3〜図5および図11に示したような他の実施形態と一緒に使用される。すなわちエネルギー弁別検出器を備えたモジュール型デバイスは、画像を再構成するために既存のイメージスキャナ内に後付けされる。このイメージスキャナは、対象に向けてエネルギーを連続して放射させながら所定の中心の周りでX線管経路に沿って放射線源を回転させている。このイメージスキャナは任意選択で、所定の中心の周りでエネルギー統合型検出器経路に沿って強度データセットを検出するためのエネルギー統合型検出器を回転させている。モジュール型デバイスはさらに、スペクトルデータセットを検出するための所定の数のエネルギー弁別検出器と、PC検出器経路に沿って固定的に配置された所定の数のエネルギー弁別検出器を収容するための筐体とを含んでおり、このエネルギー弁別検出器経路は筐体が既存のイメージスキャナ内に後付けされたときにX線管経路の内側にあり、一方このスキャナは、強度データセットおよびスペクトルデータセットに基づいて画像を再構成している。上述の経路は、円周、らせんおよび多角形などのある所定の軌道を含むが、ただし所定の組合せのうちの所定の経路の特定の組に限定されるものではない。さらに、モジュール型後付けユニットまたはデバイスのサイズは必ずしも既存のCTスキャナシステムのガントリまたは筐体に限定されるものではない。モジュール型後付けユニットまたはデバイスはまた任意選択で、既存のCTスキャナシステムのガントリまたは筐体に対して着脱方式または固定方式で取り付けられている。
図2はさらに、X線管101からのX線が、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDN同士の間の開口部または隙間を通過して対象OBJに向けて伝播することを開示している。放射されたX線のある部分は、X線管101に対する角度に応じて間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器によって遮蔽される。換言すると、放射されたX線のある部分はX線管101がX線管経路300の周りを回転する際の与えられた任意の時点で、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの幾つかの背表面上に投射している。残りのX線は隙間を通過して伝播するとともに、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのその検出表面がX線管101と対面しかつ略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にある検出器に到達しており、またこれらのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々は所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出を行っている。
上述の実施形態では、少なくとも1つのX線管101が対象OBJの周りでX線管経路に沿って回転する間に、フォトンカウンティング検出器は対象OBJの周りでPC検出器経路に沿って間隔を空けてかつ固定的に配置されている。さらに上述の実施形態は、PC検出器経路が対象OBJの周りでX線管経路と比べてより小さくかつその内側にあることを示している。本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるためには、他の代替的実施形態も存在する。図には示していないが、代替的な一実施形態は任意選択で、略円形としたPC検出器経路と、またさらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNをそれに沿って間隔を空けて配置させる所定の多角形などの非円形のPC検出器経路とを含む。
ここでもまた、図には示していないが代替的な一実施形態は任意選択で複数のX線管101を含み、また複数のX線管101は環状のフレーム102などのX線管経路300に沿って設けられた回転部分上に互いに所定の角度で装着されている。ある種の実施形態では、X線管101のうちの少なくとも1つは任意選択で単一エネルギー線源である。同様に、第2の代替的実施形態は任意選択で、所定の高レベルエネルギーと所定の低レベルエネルギーとでX線を放射するためのkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管101を含む。さらにこの放射線源すなわちX線管101は任意選択で、X線管101が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
本発明に従った上述の実施形態はまた、短い距離で検出器における検出面の背面から照射を受けるフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々ごとに保護用後面カバーを設けている。X線管101が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを含むPC検出器経路の外側を移動するため、望ましくない影響を大幅に低減するためにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは図6に関連して説明することにするようにして保護層によってその後表面上でX線放射から保護されている。
ここで図3を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした検出器ユニットと組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための別の実施形態を図で示している。本図は単に、例示的な一実施形態に従った、スキャンしようとする対象OBJと、X線管101と、エネルギー統合型検出器103と、エネルギー弁別検出器PCD1〜PCDNとの間の相対的関係を例証したものである。簡略とするために本図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となることがあるようなその他の構成要素およびユニットを除外している。
この実施形態は、2種類の検出器を組合せて利用している。一般にこのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、1つのデバイスから製作されるとともに、所定のエネルギー成分それぞれについてカウントされた光子数を出力する。ある種の実施形態では概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器を利用しているが、上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数に限定されるものではない。第4世代幾何学構成とした間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNに加えて、図3の実施形態はここでさらに、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて第3世代幾何学構成としたエネルギー統合型検出器103などの追加の検出器ユニットを含む。エネルギー統合型検出器103内の検出器素子は一般に、この例示的な実施形態のフォトンカウンティング検出器と比べて検出器ユニット表面に沿ってより高密度で配置されている。エネルギー統合型検出器103の検出器表面は任意選択で柔軟な、線源にあるアイソセンタの位置を中心とする円筒形、線源の位置を中心とする球形、または平坦なパネルである。
さらに図3を参照すると一実施形態は、対象OBJの周りに円形など所定の幾何学構成で間隔を空けて配置されているような所定の数のフォトンカウンティング検出器を含む。たとえばフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、ガントリ100内のPC検出器経路200に沿って設けられた所定の円形構成要素上に固定的に配置されている。さらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、一実施形態では所定の等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。別の実施形態ではフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。円形構成要素は、対象OBJに対して静止を保っているとともに、データ収集中に回転しない。円形構成要素はまた、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの2つの隣接する検出器の間に隙間を有しており、またこれらの隙間によって大幅な干渉を伴うことなくX線が透過することが可能となる。図には示していないが、代替的な一実施形態は任意選択で、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNをそれに沿って間隔を空けて配置させている多角形などの略円形や非円形とした所定の構成要素を含む。
X線管101とエネルギー統合型検出器103の両方は、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを対象OBJに対して静止状態に保ちながら対象OBJの周りを回転する。例示的な一実施形態ではX線管101は、X線管101が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側で対象OBJの周りを回転しながらX線管101によって所定の線源ファンビーム角ΘAで対象OBJに向けてX線が投射されるようにして、ガントリ100内の環状のフレーム102などのX線管経路300に沿って設けられた回転部分上に装着されている。さらに、本発明に従ったCTスキャナシステムの上述の例示的実施形態において第3世代幾何学構成としたエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分上に追加のエネルギー統合型検出器103が装着されている。エネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分はX線管101から対象OBJを横断した対角方向の反対位置でエネルギー統合型検出器103を装着しており、かつその上でフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNが所定の間隔を空けて固定的に配置されているような静止した円形構成要素の外側で回転している。
一実装形態ではX線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は、X線管101とエネルギー統合型検出器103が対象OBJの周りを異なる半径をもって回転する際にこれらの間の180度の角度を維持させるために、環状のフレーム102などの単一の構成要素として一体に構築されている。任意選択の一実装形態ではX線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別々の構成要素であるが、X線管101とエネルギー統合型検出器103が対象OBJを横断して180度で固定の反対位置に維持されるように同期して回転している。さらに、対象がX線管経路300に沿って設けられた回転部分の回転面と直交した所定の方向に動く際に、X線管101は任意選択で、らせん状経路を移動する。本図には示していないが、X線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別の代替的実施形態ではその直径に関して逆になっている。すなわち、X線管101およびエネルギー統合型検出器103は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているが、代替的実施形態ではX線管101はエネルギー統合型検出器103の軌道の内側に軌道を有する一方でこれらが互いに対角方向で固定の位置で移動している。
上述の例示的実施形態では、X線管101、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103は集合的に、半径の異なる3つの所定の円軌道を形成する。少なくとも1つのX線管101が対象OBJの周りでX線管経路に沿って回転する一方、フォトンカウンティング検出器は対象OBJの周りでPC検出器経路に沿って間隔を空けて配置されている。さらに、エネルギー統合型検出器103はエネルギー統合型検出器経路に沿って移動している。上述の例示的実施形態は、X線管経路が最大でありかつ対象OBJの周りでPC検出器経路およびエネルギー統合型検出器経路の外側にあることを示している。図には示していないが、さらに別の代替的実施形態は任意選択で、X線管101がエネルギー統合型検出器103と同じエネルギー統合型検出器経路上を移動するように変更することが可能である。
本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした検出器ユニットと組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための他の代替的実施形態が存在する。ある種の実施形態では、X線管101は任意選択で単一エネルギー線源である。同様に、追加の代替的実施形態は任意選択で、所定の高レベルエネルギーと所定の低レベルエネルギーとでX線を放射するためのkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管101を含む。さらに放射線源すなわちX線管101は任意選択で、X線管101が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
X線管101およびエネルギー統合型検出器103が対象OBJの周りで回転する際に、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103はそれぞれ、データ収集の間に送出されたX線を検出する。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJを透過したX線を所定の検出器ファンビーム角ΘBで間欠的に検出するとともに、所定のエネルギー成分それぞれの光子数を出力する。他方、エネルギー統合型検出器103内の検出器素子は対象OBJを透過したX線を継続して検出するとともに、エネルギー統合型検出器103が回転したときに検出したエネルギー統合性信号を出力する。エネルギー統合型検出器103内の検出器素子に関する追加の特性については後で詳細に説明することにするが、エネルギー統合型検出器103の一実装形態は所定のチャンネル内および検出器ユニット表面上のセグメント方向でエネルギー統合型検出器を高密度に配置させている。
図3はさらに、X線管101がフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているため、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDN同士の間の開口部または隙間を通過して対象OBJに向けてX線が投射されることを開示している。放射されたX線のある部分は、X線管101に対する角度に応じて間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器によって遮蔽される。換言すると、放射されたX線のある部分はX線管101がX線管経路300の周りを回転する際の与えられた任意の時点で、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの幾つかの検出器における検出面の背面に投射している。残りのX線は隙間を通過して伝播し、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのその検出表面がX線管101と対面しておりかつ略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるような検出器に到達する。これらのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々は所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出を行っている。さらに、残りのX線のさらに別の一部はフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器の間の別の隙間を通って追加の距離だけ伝播するとともに、その検出表面が略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるエネルギー統合型検出器103に至っている。
本発明に従った上述の実施形態はまた、短い距離で後側から照射を受けるフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々ごとに保護用後面カバーを設けている。X線管101が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを含むPCD収容筐体の外側を移動するため、望ましくない影響を大幅に低減するためにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは図6に関連して説明することにするようにして保護層によってその後表面上でX線放射から保護されている。
一般に、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、PC検出器経路200に沿って設けられた円形構成要素に沿って間隔を空けて位置決めされている。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは間隔を空けてビュー投影データセットを収集しているが、ある種の間隔を空けたビュー再構成技法による少なくとも2重エネルギー(Duplex Energy:以下、DEと呼ぶ)再構成では収集したこの投影データセットで十分である。さらに、エネルギー統合型検出器103は別の投影データセットも収集しており、またエネルギー統合型検出器103からのこの投影データセットは画質を全般的に改善させるために使用される。エネルギー統合型検出器103が散乱線除去グリッドを備える場合、エネルギー統合型検出器103からの投影データセットはフォトンカウンティング検出器からの投影データセットに対する散乱線の補正のために使用される。上述の代替的実施形態では、統合型検出器は任意選択で、所定の円形構成要素とフォトンカウンティング検出器のうちの幾つかを通るX線透過のビューについて較正をする必要がある。投影データの収集においては、空間分解能を高めるために任意選択で、X線管経路上でのサンプリングを密にしている。
ここで図4を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つのX線源と2つの検出器ユニットとの組合せでフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための別の実施形態を図で示している。本図は単に、例示的な一実施形態における、スキャン対象OBJと、2つの放射線源すなわちX線管101−1および101−2と、2つのエネルギー統合型検出器103−1および103−2と、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNとの間の相対的関係を例証したものである。簡略とするために本図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となるその他の構成要素およびユニットを除外している。
すでに説明したように、ある種の実施形態では一般に、概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを配置している。しかし、上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数に限定されるものではない。第4世代幾何学構成とした間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNに加えて、図4の例示的な実施形態はここでさらに、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした少なくとも2つのエネルギー統合型検出器103−1および103−2を含む。エネルギー統合型検出器103−1および103−2はこの実施形態ではその両方がエネルギー統合型検出器であるが、他の実施形態ではこの2つの検出器は任意選択で異なっている。
さらに図4を参照すると一実施形態は、対象OBJの周りに円形など所定の幾何学構成で間隔を空けて配置されている所定の数のフォトンカウンティング検出器を含む。たとえばフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、ガントリ100内のPC検出器経路200に沿って設けられた所定の円形構成要素上に固定的に配置されている。さらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、一実施形態では所定の等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。別の実施形態ではフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。円形構成要素は、対象OBJに対して静止を保っているとともに、データ収集中に回転しない。円形構成要素はまた、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの2つの隣接する検出器の間に隙間を有しており、またこれらの隙間によって大幅な干渉を伴うことなくX線が透過することが可能となる。図には示していないが、代替的な一実施形態は任意選択で、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNをそれに沿って間隔を空けて配置させている多角形などの略円形や非円形とした所定の構成要素を含む。
この2対のX線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103−1、103−2は対象OBJの周りで回転する一方で、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJに対して静止に保たれている。各対ごとにエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分はエネルギー統合型検出器103−1および103−2をそれぞれ対象OBJを横断したX線管101−1および101−2から対角方向の反対位置に装着しているとともに、その上でフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNが所定の間隔を空けて固定的に配置されているような静止した円形構成要素の外側で回転している。さらに上述の例示的実施形態では、第1の対のX線管101−1およびエネルギー統合型検出器103−1は、ガントリ100内において第2の対のX線管101−2およびエネルギー統合型検出器103−2に対して略直交した方式で装着されている。X線管101−1および101−2が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側で対象OBJの周りで回転する間に、X線管101−1および101−2の各々は所定の線源ファンビーム角ΘAで対象OBJに向けてX線を投射する。
一実装形態では、X線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は、X線管101−1、101−2とエネルギー統合型検出器103−1、103−2が対象OBJの周りを異なる半径をもって回転する際にこれらの間の180度の角度を維持させるために、環状のフレーム102などの単一の構成要素として一体に構築されている。任意選択の一実装形態ではX線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別々の構成要素であるが、X線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103−1、103−2が対象OBJを横断して180度で固定の反対位置に維持されるように同期して回転している。さらに、対象がX線管経路300に沿って設けられた回転部分の回転面と直交した所定の方向に動く際に、X線管101−1および101−2は任意選択で、らせん状経路を移動する。本図には示していないが、X線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別の代替的実施形態ではその直径に関して逆になっている。すなわち、X線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103−1および103−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているが、X線管101−1、101−2はエネルギー統合型検出器103−1および103−2の軌道の外側に軌道を有する一方でこれらが互いに対角方向で固定の位置で移動している。
上述の例示的実施形態では、X線管101−1、101−2、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103−1、103−2は集合的に、半径の異なる3つの所定の円軌道を形成する。X線管101−1および101−2が対象OBJの周りでX線管経路に沿って回転する間に、フォトンカウンティング検出器は対象OBJの周りでPC検出器経路に沿って間隔を空けて配置されている。さらに、エネルギー統合型検出器103−1および103−2は両方がX線管経路に沿って移動する。上述の例示的実施形態は、X線管経路が最大でありかつ対象OBJの周りでPC検出器経路および統合検出器経路の外側にあることを示している。図には示していないが、さらに別の代替的実施形態は任意選択でX線管101−1および101−2がエネルギー統合型検出器103−1および103−2と同じX線管経路を移動するように変更している。
本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つの線源と2つの検出器ユニットとの組合せでフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための他の代替的実施形態が存在する。ある種の実施形態では、X線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、単一エネルギー線源である。同様に、追加の代替的実施形態は任意選択で、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を放射するためにkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管101−1および/または101−2を含む。さらに、放射線源すなわちX線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、X線管101−1および/または101−2が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
X線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103−1、103−2が対象OBJの周りで回転する際に、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103−1、103−2はそれぞれ、データ収集の間に送出されたX線を検出する。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJを透過したX線を所定の検出器ファンビーム角ΘBで間欠的に検出するとともに、所定のエネルギー成分それぞれの光子数を出力する。他方、エネルギー統合型検出器103−1および103−2内の検出器素子は対象OBJを透過したX線を継続して検出するとともに、エネルギー統合型検出器103−1および103−2が回転したときに検出したエネルギー統合性信号を出力する。エネルギー統合型検出器103−1および103−2内の検出器素子に関する追加の特性については後で詳細に説明することにするが、エネルギー統合型検出器103−1および103−2の一実装形態は所定のチャンネル内および検出器ユニット表面上のセグメント方向でエネルギー統合型検出器を高密度に配置させている。
図4はさらに、X線管101−1および101−2がフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているため、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDN同士の間の開口部または隙間を通過して対象OBJに向けてX線が投射されることを開示している。放射されたX線のある部分はX線管101−1および101−2に対する角度に応じて間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器によって遮蔽される。換言すると、放射されたX線のある部分はX線管101−1および101−2がX線管経路300の周りを回転する際の与えられた任意の時点で、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの幾つかの検出面の背面に投射している。残りのX線は隙間を通過して伝播し、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのその検出面がX線管101−1または101−2と対面しておりかつ略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるような検出器に到達している。これらのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々は所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出を行っている。さらに、残りのX線のさらに別の一部はフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器の間の別の隙間を通って追加の距離だけ伝播するとともに、その検出表面が略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるエネルギー統合型検出器103−1または103−2に至っている。
本発明に従った上述の実施形態はまた、短い距離で検出器における検出面の背面から照射を受けるフォトンカウンティング検出器の各々ごとに保護用後面カバーを設けている。X線管101−1および101−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのPC検出器経路の外側を移動するため、望ましくない影響を大幅に低減するためにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは図6に関連して説明することにするようにして保護層によって検出器における検出面の背面から入射するX線放射に対して保護されている。
一般に、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、PC検出器経路200に沿って設けられた円形構成要素に沿って間隔を空けて配置されている。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは間隔を空けてビュー投影データセットを収集しているが、ある種の間隔を空けたビューに関する再構成技法による少なくとも2重エネルギー再構成では収集したこの投影データセットで十分である。さらに、エネルギー統合型検出器103−1および103−2はそれぞれ別の投影データセットも収集しており、またエネルギー統合型検出器103−1および103−2からのこの投影データセットは画質を全般的に改善させるために使用される。エネルギー統合型検出器103−1および103−2が散乱除去グリッドを備えた統合型検出器からなる場合、エネルギー統合型検出器103−1および103−2からの投影データセットはフォトンカウンティング検出器からの投影データセットに対する散乱線の補正のために使用される。上述の代替的実施形態では、統合型検出器は任意選択で、所定の円形構成要素とフォトンカウンティング検出器のうちの幾つかを通るX線透過のビューについて較正をする必要がある。投影データセットの収集においては、空間分解能を高めるために任意選択で、X線管経路上でのサンプリングを密にしている。
ここで図5を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つのX線源および対応するエネルギー統合型検出器の1つと組合せたフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための代替的実施形態を図で示している。本図は単に、例示的な一実施形態に従った、スキャン対象OBJと、2つの放射線源すなわちX線管101−1および101−2と、1つのエネルギー統合型検出器103と、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNとの間の相対的関係を例証したものである。簡略とするために本図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となるようなその他の構成要素およびユニットを除外している。
すでに説明したように、ある種の実施形態では一般に、概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを配置している。しかし、上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数のフォトンカウンティング検出器に限定されるものではない。第4世代幾何学構成とした間隔を空けたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNに加えて、図5の例示的な実施形態はここでさらに、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて2つのX線管101−1と101−2のうちのいずれか一方から送出されたX線を検出するために所定の第3世代幾何学構成とした単一のエネルギー統合型検出器103を含む。
さらに図5を参照すると一実施形態は、対象OBJの周りに円形など所定の幾何学構成で間隔を空けて配置された所定の数のフォトンカウンティング検出器を含む。たとえば、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、ガントリ100内のPC検出器経路200に沿って設けられた所定の円形構成要素上に固定的に配置されている。さらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、一実施形態では所定の等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。別の実施形態ではフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。円形構成要素は、対象OBJに対して静止を保っているとともに、データ収集中に回転しない。円形構成要素はまた、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの2つの隣接する検出器の間に隙間を有しており、またこれらの隙間によって大幅な干渉を伴うことなくX線が透過することが可能となる。図には示していないが、代替的な一実施形態は任意選択で、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNをそれに沿って間隔を空けて配置されている多角形などの略円形や非円形とした所定の構成要素を含む。
2つのX線管101−1、101−2と単一のエネルギー統合型検出器103とが対象OBJの周りで回転する一方、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJに対して静止している。エネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は、エネルギー統合型検出器103を対象OBJを横断したX線管101−1から対角方向の反対位置に装着しているとともに、その上でフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNが所定の間隔を空けて固定的に配置されているような静止した円形構成要素の外側で回転している。さらに、X線管101−1とエネルギー統合型検出器103の対は上述の例示的実施形態では、ガントリ100内の環状のフレーム102などのX線管経路300に沿って設けられた回転部分上で、X線管101−2の中心投影方向に対して略直交した方式で装着されている。X線管101−1および101−2の各々は、X線管101−1および101−2が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側で対象OBJの周りで回転する際に所定の線源ファンビーム角ΘAで対象OBJに向けてX線を投射する。
一実装形態ではX線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は、X線管101−1とエネルギー統合型検出器103が対象OBJの周りを異なる半径をもって回転する際にこれらの間の180度の角度を維持させるために、環状のフレーム102などの単一の構成要素として一体に構築されている。任意選択の一実装形態ではX線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別々の構成要素であるが、X線管101−1とエネルギー統合型検出器103が180度で対象OBJを横断して固定の反対位置に維持されるように同期して回転している。さらに、対象がX線管経路300に沿って設けられた回転部分の回転面と直交した所定の方向に動く際に、X線管101−1および101−2は任意選択で、らせん状経路を移動する。本図には示していないが、X線管経路300に沿って設けられた回転部分およびエネルギー統合型検出器経路400に沿って設けられた回転部分は別の代替的実施形態ではその直径に関して逆になっている。すなわち、X線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているが、X線管101−1、101−2はエネルギー統合型検出器103の軌道の外側にある軌道を有している。
上述の例示的実施形態では、X線管101−1、101−2、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103は集合的に、半径の異なる3つの所定の円軌道を形成する。X線管101−1および101−2が対象OBJの周りでX線管経路に沿って回転する一方、フォトンカウンティング検出器は対象OBJの周りでPC検出器経路に沿って間隔を空けて配置されている。さらに、エネルギー統合型検出器103はエネルギー統合型検出器経路に沿って移動している。上述の例示的実施形態は、エネルギー統合型検出器経路が最大でありかつ対象OBJの周りでPC検出器経路およびX線管経路の外側にあることを示している。図には示していないが、さらに別の代替的実施形態は任意選択でX線管101−1および101−2がエネルギー統合型検出器103と同じエネルギー統合型検出器経路上を移動するように変更している。
本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした2つの線源および1つの検出器ユニットと組合せたフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための他の代替的実施形態が存在する。ある種の実施形態では、X線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、単一エネルギー線源である。同様に、追加の代替的実施形態は任意選択で、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を放射するためにkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管101−1および/または101−2を含む。さらに、放射線源すなわちX線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、X線管101−1および/または101−2が放射する放射線に関する放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
X線管101−1、101−2およびエネルギー統合型検出器103が対象OBJの周りで回転する際に、フォトンカウンティング検出器およびエネルギー統合型検出器103はそれぞれ、データ収集の間に送出されたX線を検出する。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJを透過したX線を所定の検出器ファンビーム角ΘBで間欠的に検出するとともに、所定のエネルギー成分それぞれの光子数を出力する。2つのX線管101−1および101−2が存在しているため、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは所定のエネルギー成分それぞれについて2組の光子数を出力する。この2組のスペクトルデータは、2つのX線管101−1と101−2の間の角度に応じて様々である。
他方、エネルギー統合型検出器103内の検出器素子は対象OBJを透過したX線を継続して検出するとともに、エネルギー統合型検出器103が回転したときに検出したエネルギー統合性信号を出力する。エネルギー統合型検出器103内の検出器素子に関する追加の特性については後で詳細に説明することにするが、エネルギー統合型検出器103の一実装形態は所定のチャンネル内および検出器ユニット表面上のセグメント方向で統合型検出器を高密度に配置させている。
図5はさらに、X線管101−1および101−2がフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動するため、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDN同士の間の開口部または隙間を通過して対象OBJに向けてX線が投射されることを開示している。放射されたX線のある部分は、X線管101−1および101−2に対する角度に応じて間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器によって遮蔽される。換言すると、X線管101−1および101−2がX線管経路300の周りを回転する際の与えられた任意の時点で、放射されたX線のある部分は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの幾つかの検出器における検出面の背面に投射している。残りのX線は隙間を通過して伝播し、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのその検出表面がX線管101−1または101−2と対面しておりかつ略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるような検出器に到達している。これらのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々は所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出を行っている。さらに、残りのX線のさらに別の一部はフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器の間の別の隙間を通って追加の距離だけ伝播するとともに、その検出表面が略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるエネルギー統合型検出器103に至っている。
上述の代替的実施形態は任意選択で、短い距離で検出器における検出面の背面から照射を受けるフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNそれぞれに保護用後面カバーを設けている。X線管101−1および101−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを含むPCD収容筐体の円軌道の外側を移動するため、望ましくない影響を大幅に低減するためにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは図6に関連して説明することにするようにして保護層によって検出器における検出面の背面から入射するX線放射に対して保護されている。
一般に、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、PC検出器経路200に沿って設けられた円形構成要素に沿って間隔を空けて配置されている。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは間隔を空けたビューの投影データセットを収集しているが、間隔を空けたビューの再構成技法による少なくとも2重エネルギー再構成では収集したこの投影データセットで十分である。さらに上述の実施形態は、1対のX線管101−1および101−2に由来して2組の間隔を空けたビューの投影データセットを収集する。さらに、エネルギー統合型検出器103は別の投影データセットも収集しており、またエネルギー統合型検出器103からのこの投影データは画質を全般的に改善させるために使用される。エネルギー統合型検出器103が散乱線除去グリッドを備える場合、エネルギー統合型検出器103からの投影データセットはフォトンカウンティング検出器からの投影データに対する散乱線の補正のために使用される。上述の代替的実施形態では、統合型検出器は任意選択で、所定の円形構成要素とフォトンカウンティング検出器のうちの幾つかを通るX線透過のビューについて較正をする必要がある。投影データセットの収集においては、空間分解能を高めるために任意選択で、X線管経路上でのサンプリングを密にしている。
ここで図6を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第4世代幾何学構成としたフォトンカウンティング検出器PCDまたは半導体直接変換検出器などのエネルギー弁別検出器のための保護層またはカバーの一実施形態を図で示している。本図は、フォトンカウンティング検出器PCDのPC検出器経路を含む平面による断面を表した断面図を、その後表面RSが前表面FSの上側に示されるようにして図示している。第1の横表面SS1は右側にあり、また第2の横表面SS2は左側にある。本用途における外側表面は、後表面RSと横表面SS1およびSS2の両方を含むように規定される。本図には内側表面を示していないが、検出層内などにある内側表面はフォトンカウンティング検出器PCDの内側に存在しておりかつ外側表面から区別されるものと規定される。
一般に、前表面FSはフォトンカウンティング検出器PCDの検出層内で光子を検出するためにその中を通過してX線放射が受け取られるような検出表面を有するように設計されている。他方、後表面RSと横表面SS1およびSS2は検出表面を有するように設計されていないが、あるレベルのX線放射が後表面RSあるいは横表面SS1およびSS2を通過して検出層に到達してしまうことがあり得る。したがって、意図しない計測のために光子カウントが悪影響を受けることがある。このため、後表面RSあるいは横表面SS1およびSS2を通過した意図しない計測によって影響された不正確な光子カウントによって、再構成中に望ましくない影響が生じる。第4世代幾何学構成においてこの望ましくない影響を大幅に低減するために、フォトンカウンティング検出器の一実施形態では本発明に従った放射線を遮蔽するための保護層を設けている。
さらに図6を参照すると図にはさらに、本発明に従ったフォトンカウンティング検出器の一実施形態における2つの保護層またはカバーを示している。この実施形態は、後表面RSの略全面と横表面SS1およびSS2のある所定の部分との上に直接配置させた内側層ILを含む。この実施形態はさらに、内側層ILの最上面に直接配置させるとともに、後表面RSと横表面SS1およびSS2について内側層ILと略同じ部分を覆っている外側層OLを含む。外側層OLおよび/または内側層ILによって遮蔽する範囲は、本発明に従った他の実施形態では後表面RSと横表面SS1およびSS2の上の上述の範囲に限定されるものではない。横表面SS1およびSS2は、内側層ILおよび/または外側層OLによる完全な遮蔽または部分的な遮蔽のいずれかとなる。他の実施形態では、保護範囲は内側層ILと外側層OLの間で異なる。さらに、代替的な一実施形態ではまた、フォトンカウンティング検出器PCDを保護するために単一の層を含む。
図1〜図5に関連して説明した実施形態では、X線がX線管101、101−1または101−2からから放射され、これが間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの半径方向の外側から内側へ伝播する。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNそれぞれは固定的に配置されており、かつその前表面FSはスキャンしようとする対象OBJに向かって半径方向の内側に向いている。すなわちX線管101、101−1または101−2が光子伝導型検出器PCD1〜PCDNの検出器における検出面の背面方向に位置しているとき、X線は図6に示したような第1の方向D1または第2の方向D2に沿って後表面RSに向けて検出器における検出面の背面から照射されている。2つの保護層OLおよびILは、X線管がフォトンカウンティング検出器PCDの検出器における検出面の背面方向に位置しているため比較的短い距離で投射されるX線からフォトンカウンティング検出器PCDを保護する。
図6に戻るとX線管は、間隔を空けて配置された光子伝導型検出器PCDの外側にある所定の経路に沿って時計回り方向に移動する。X線管が移動するに連れて、X線のある線束は、フォトカウンティング検出器PCDに向けて第3の方向D3または第4の方向D4に沿って横表面SS1上に投射される。2つの保護層OLおよびILは依然として、X線管が光子伝導型検出器PCDの略近くに位置しているために比較的短い距離で投射されるX線から光子伝導型検出器PCDを保護している。同時に、光子伝導型検出器PCDからの出力において上述の意図しない光子カウントが大幅に低減される。
続いて、X線管が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCDの外側の所定の経路に沿って時計回り方向でさらに移動すると、X線のある線束はここでは、図6に示したように第5の方向D5または第6の方向D6に沿って前表面FS上に投射される。これらの線束は、対象を横断しフォトンカウンティング検出器PCDを横断した略対角方向で反対の位置においてX線管から投射される。換言するとこれらの線束は、フォトンカウンティング検出器PCDのうちのX線管の近くに位置する2つの隣接する検出器同士の間の少なくとも1つの隙間を通って伝播した後で前表面FSに到達している。最後に、フォトンカウンティング検出器PCDの検出層内で出力信号のために光子がカウントされる。
本実施形態において、フォトンカウンティング検出器の遮蔽をするために、この2つの層は異なる特性を有している。一実施形態ではその外側層OLは、X線放射を大幅に吸収するような少なくとも所定の高Z材料を含む。他方その内側層ILは、外側高Z遮蔽層OLから放射されるある特性を有するX線を吸収する少なくとも所定の低Z材料を含む。内側低Z遮蔽層ILから放射されるある特性を有するX線は、エネルギーが概ね10keV未満で大幅に低く、かつフォトンカウンティング検出器PCDによって有効に排除される。
ここで図7を参照すると、ビュー単位補正の効果について、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて所定の第3世代幾何学構成とした検出器ユニットと組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための実施形態によって収集したデータから再構成された例示的な画像において表している。ビュー単位補正は、図3〜図5に関連して説明したような実施形態における第3世代検出器について必要となる。一般に、エネルギー統合型検出器から計測したデータに関するビュー単位補正はフォトンカウンティング検出器の第4世代幾何学構成によって必要とされる。X線管101、101−1または101−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の半径方向の外側にある所定の経路にわたって移動するため、固定的に位置決めされたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNに対するそのX線管の角度に応じて放射されたX線のうちの一部を遮蔽する。
この遮蔽のために、ビュー角度に応じたエアーキャリブレーションが必要である。多少詳しく述べると、画像再構成のために続く実際のスキャンと同じスキャンパラメータを用いて上述の実施形態のエネルギー統合型検出器のあらゆる素子に関してエアースキャンデータを収集する。このエアースキャンは、対象や患者を伴わずに所定の較正間隔または実際のスキャンの開始もしくは終了時点のいずれかにおいて実行されることがある。実際のスキャンの後で、上述のエアースキャンデータが実際のスキャンによるエネルギー統合性データから、通常はログ尺度で、差し引かれる。改良型のビュー単位補正ではそのエアー較正スキャンデータは、複数のエアースキャンからの平均値に基づいて決定されることがある。この較正は必ずしもエアーキャリブレーションに限定されるものではなく、水や周知の任意のファントームキャリブレーションなどその他の較正を含む。
図7は、ビュー単位補正を有り(VBV/ON)と無し(VBV/OFF)とした2つの画像について効果を比較している。VBV/ONのラベルを付けた右側の画像はビュー単位補正を伴って再構成したものである。VBV/OFFのラベルを付けた左側の画像はビュー単位補正を伴わずに再構成したものである。
同様にスペクトルデータは任意選択で、エネルギー弁別検出器が生じさせた放射線の遮蔽に基づいて各ビューごとに補正される。X線管が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の外側を移動しておりかつX線は具体的なあるフォトンカウンティング検出器の検出面に到達する前にフォトンカウンティング検出器のうちの2つの隣接する検出器同士の間を伝播するため、収集スペクトルデータを補正するために他のフォトンカウンティング検出器によるある種の遮蔽を任意選択で考慮に入れている。
ここで図8を参照すると、本発明に従った間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器を用いたスペクトルCTに関するデータを収集するプロセスまたは方法に関連するステップまたは段階を流れ図で示している。この流れ図は単に、例示的な一実施形態によるスキャンしようとする対象、X線管およびフォトンカウンティング検出器に関連する段階またはステップを表したものである。簡略とするために本流れ図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となるようなその他の構成要素およびユニットに関連する段階またはステップを除外している。一般に、フォトンカウンティング検出器はそれぞれが1つのデバイスであるとともに、所定のエネルギー成分それぞれについてカウントされた光子数を出力する。
ステップS100では、対象の周りのPC検出器経路などスキャン対象の周りで所定の第4世代幾何学構成とした静止構成要素上に、概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器が間隔を空けて配置される。円形構成要素は、対象に対して静止に保たれるとともに、データ収集中に回転しない。一実施形態では、フォトンカウンティング検出器が所定の等距離位置に固定的に配置される一方、別の実施形態ではそのフォトンカウンティング検出器が所定の非等距離位置に固定的に配置される。上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数のフォトンカウンティング検出器に限定されるものではない。
ステップS200では、少なくとも単一のX線管がガントリ内の環状のフレームなどの回転部分上に装着される。この環状のフレームは、同じく対象の周りにあるX線管経路である。一プロセスでは、PC検出器経路は、X線管がその上に装着されているX線管経路と比べてより小さくかつその内側にある。別のプロセスでは本発明を実施するために、X線管に関するX線管経路は任意選択で、PC検出器経路より小さくかつその内側にある。さらに別のプロセスでは、回転部分の上に複数のX線管が互いに所定の角度で装着される。
ステップS300では、X線管が対象の周りに回転する。一プロセスではそのX線管はステップS300において、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の内側で対象の周りに回転する。別のプロセスではそのX線管はステップS300において、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の外側で対象の周りに回転しており、この際には任意選択で短い距離で検出器における検出面の背面方向からX線を受けるフォトンカウンティング検出器を保護するための追加のステップが必要である。
ステップS400では、一プロセスにおいてステップS300でX線管は回転すると同時に、対象に向けて所定の線源ファンビーム角でX線を放射する。ある種のプロセスでは、X線管のうちの少なくとも1つは任意選択で単一エネルギー線源である。同様に、代替的な一プロセスは任意選択でステップS400において、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を放射するためにkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管を含む。さらに、少なくとも1つの放射線源すなわちX線管は任意選択で、X線源が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
ステップS500ではフォトンカウンティング検出器が、ステップS400で対象を透過するように送出されたX線を所定の検出器ファンビーム角で個別に検出する。フォトンカウンティング検出器は所定のエネルギー成分それぞれについてカウントされた光子数を出力する。したがって、ステップS500はデータを収集する。
本プロセスに関する上述のステップまたは段階は単に例示であり、またデータを収集するプロセスは本発明に従った間隔を空けたフォトンカウンティング検出器を用いたスペクトルCTに関して異なる方式で動作する。ステップS100〜S500について一プロセスにおける事象または段階からなる単一シーケンスの形で記載しているが、このプロセス内のステップのうちの幾つかが反復して実行される一方、別のものは最初にだけ実行される。さらに、本プロセスの幾つかのステップは、反復実行の間に同時に実行される。
ここで図9を参照すると、本発明に従った間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器と統合型検出器とを組合せて用いたスペクトルCTに関するデータを収集するプロセスまたは方法に関連するステップまたは段階を示した流れ図を示している。この流れ図は単に、例示的な一実施形態によるスキャン対象、X線管、エネルギー統合型検出器およびフォトンカウンティング検出器などのエネルギー弁別検出器に関連する段階またはステップを表したものである。簡略とするために本流れ図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となるようなその他の構成要素およびユニットに関連する段階またはステップを除外している。一般に、フォトンカウンティング検出器はそれぞれが1つのデバイスであるとともに、所定のエネルギー成分それぞれについてカウントされた光子数を出力する。
ステップS1000では、対象の周りのPC検出器経路などスキャン対象の周りで所定の第4世代幾何学構成とした静止構成要素に、概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器が間隔を空けて配置される。円形構成要素は、対象に対して静止に保たれるとともに、データ収集中に回転しない。一実施形態では、フォトンカウンティング検出器が所定の等距離位置に固定的に配置される一方、別の実施形態ではそのフォトンカウンティング検出器が所定の非等距離位置に固定的に配置される。上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数のフォトンカウンティング検出器に限定されるものではない。
ステップS1100では、X線管と検出器ユニットが回転部分上に装着される。少なくとも単一のX線管がガントリ内の環状のフレームなどの第1の回転部分上に装着される。この環状のフレームは、同じく対象の周りにあるX線管経路である。一プロセスでは、PC検出器経路の円軌道は、X線管がその上に装着されているX線管経路と比べてより小さくかつその内側にある。別のプロセスでは本発明を実施するために、X線管に関するX線管経路は任意選択で、PC検出器経路より小さくかつその内側にある。さらに別のプロセスでは、回転部分の上に複数のX線管が互いに所定の角度で装着される。
さらにステップS1100において検出器ユニットは、ステップS1000における間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の外側で第3世代幾何学構成とした第2の回転部分上に装着される。一プロセスではその検出器ユニットは、複数のエネルギー統合型検出器素子からなる。一プロセスではその第1の回転部分と第2の回転部分は、一体方式で形成されている。別のプロセスではその第1の回転部分と第2の回転部分は、別々に形成されかつ独立して回転可能である。
ステップS1200では、X線管および検出器ユニットが対象の周りを回転する。一プロセスでは、X線管はステップS1200において、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の外側で対象の周りに回転しており、この際には任意選択で短い距離で検出器における検出面の背面からX線を受けるフォトンカウンティング検出器を保護するための追加のステップが必要である。別のプロセスではステップS1200においてX線管は、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の内側で対象の周りを回転する。ステップS1200では検出器ユニットもまた、対象の周りを回転する。一プロセスでは、検出器ユニットはステップS1000において、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器の外側で対象の周りを回転する。
ステップS1300では一プロセスにおいて、X線管はステップS1200で回転すると同時に、対象に向けて所定の線源ファンビーム角でX線を放射する。ある種のプロセスでは、X線管のうちの少なくとも1つは任意選択で単一エネルギー線源である。同様に、代替的な一プロセスは任意選択でステップS1300において、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を放射するためにkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管を含む。さらに、少なくとも1つの放射線源すなわちX線管は任意選択で、X線源が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
ステップS1400ではフォトンカウンティング検出器が、ステップS1300で対象を透過するように送出されたX線を所定の検出器ファンビーム角で個別に検出する。フォトンカウンティング検出器は所定のエネルギー成分それぞれにおいてカウントされる光子数を出力する。ステップS1400では、検出器ユニットはまた、ステップS1300で対象を透過したX線を検出する。したがって、ステップS1400はデータを収集する。
本プロセスに関する上述のステップまたは段階は単に例示であり、またデータを収集するプロセスは本発明に従った間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器を用いたスペクトルCTに関して異なる方式で動作する。ステップS1000〜S1400について一プロセスにおける事象または段階からなる単一シーケンスの形で記載しているが、このプロセス内のステップのうちの幾つかが反復して実行される一方、別のものは最初にだけ実行される。さらに、本プロセスの幾つかのステップは、反復実行の間に同時に実行される。
ここで図10を参照すると、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいてフライング焦点と組合せた、フォトンカウンティング検出器などの間隔を空けて配置されたエネルギー弁別検出器とエネルギー統合型検出器とを図で示している。図の一部として右側には、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCD3と、同じ軌道上の2つの隣接するフォトンカウンティング検出器PCD1とPCD2との間に配置された統合型検出器INTD1、および2つの隣接するフォトンカウンティング検出器PCD2とPCD3との間に配置された統合型検出器INTD2とを示しており、エネルギー統合型検出器上には散乱除去グリッドを備えずX線源が放射したX線は通り抜けるとしている。図10の中心部において、2つの同心円と同心円中心とのそれぞれによってフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCD3を示している。図の一部として左側には、X線管からフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCD3に至る投影を示している。一実施形態ではX線管位置は任意選択で、所定のX−Y平面上でフライング焦点によって移動させている。別の実施形態ではそのX線管位置は任意選択で、所定のX−Y平面に加えてZ方向でフライング焦点によって移動させている。中心の円上の接線点によって、計測されるデータを示している。
さらに図10を参照すると、フライング焦点によってデータ十分性が向上する。固定焦点による間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器では、2重エネルギー再構成するのに十分なデータが提供されないことがある。他方、フライング焦点と間隔を空けてフォトンカウンティング検出器との組合せは任意選択で十分なデータを提供する。さらに任意選択でノイズおよび分解能について画質を向上させるためには、統合型検出器からのデータがフライング焦点によって冗長となる。収集したデータにおいて散乱を低減するためには、任意選択でソフトウェア補正が必要である。反復式再構成では、ソフトウェア散乱補正は正確であることが分かっている。
図11は、本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて第3世代幾何学構成とした2つのX線源を検出器ユニットをまったく用いずに組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための代替的実施形態を示した図である。本図は単に、例示的な一実施形態によるスキャン対象OBJと、2つの放射線源すなわちX線管101−1および101−2と、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNとの間の相対的関係を例証したものである。簡略とするために本図では、データの収集および処理ならびにその収集データに基づいた画像の再構成において必要となるようなその他の構成要素およびユニットを除外している。
すでに説明したように、ある種の実施形態では一般に、概ね100〜300個のフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを配置している。しかし、上述したフォトンカウンティング検出器の数値範囲は単に例示であるとともに、特許請求した発明は必ずしも何らかの特定の数に限定されるものではない。
さらに図11を参照すると一実施形態は、対象OBJの周りに円形など所定の幾何学構成で間隔を空けて配置されているような所定の数のフォトンカウンティング検出器を含む。たとえば、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、ガントリ100内のPC検出器経路200に沿って設けられた所定の円形構成要素上に固定的に配置されている。さらにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、一実施形態では所定の等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。別の実施形態ではフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で円形構成要素上に固定的に配置されている。円形構成要素は、対象OBJに対して静止を保っているとともに、データ収集中に回転しない。円形構成要素はまた、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの2つの隣接する検出器の間に隙間を有しており、またこれらの隙間によって大幅な干渉を伴うことなくX線が透過することが可能となる。図には示していないが、代替的な一実施形態は任意選択で、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNをそれに沿って間隔を空けて配置されている多角形などの略円形や非円形とした所定の構成要素を含む。
2つのX線管101−1、101−2が対象OBJの周りで回転する一方、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJに対して静止している。X線管経路300に沿って設けられた回転部分はX線管101−1、101−2を装着するとともに、その上でフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNが所定の間隔を空けて固定的に配置されているような静止した円形構成要素の外側で回転している。さらに、X線管101−1は上述の例示的実施形態では、ガントリ100内の環状のフレーム102などのX線管経路300に沿って設けられた回転部分上で、X線管101−2の中心投影方向に対して略直交した方式で装着されている。他の実施形態では、その2つのX線管101−1、101−2同士の間の相対的角度は90度に限定されない。X線管101−1および101−2の各々は、X線管101−1および101−2が間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側で対象OBJの周りで回転する際に、所定の線源ファンビーム角ΘAで対象OBJに向けてX線を投射する。
一実装形態では、対象がX線管経路300に沿って設けられた回転部分の回転面と直交した所定の方向に動く際に、X線管101−1および101−2は任意選択で、らせん状経路を移動する。X線管101−1、101−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動しているが、X線管101−1、101−2は互いに異なった軌道を有する。本発明に従ったCTスキャナシステムにおいて2つの線源と組合せてフォトンカウンティング検出器を所定の第4世代幾何学構成で配置させるための他の代替的実施形態が存在する。ある種の実施形態では、X線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、単一エネルギー線源である。同様に、追加の代替的実施形態は任意選択で、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を放射するためにkV切り替え機能を実行するように構成されたX線管101−1および/または101−2を含む。さらに、放射線源すなわちX線管101−1および101−2のうちの少なくとも1つは任意選択で、X線管101−1および/または101−2が放射する放射線の放射エネルギーレベルおよび強度レベルの組合せを経時的に調節する。
X線管101−1、101−2が対象OBJの周りで回転する際に、フォトンカウンティング検出器はデータ収集の間に送出されたX線を検出する。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは対象OBJを透過したX線を所定の検出器ファンビーム角ΘBで間欠的に検出するとともに、所定のエネルギー成分の光子数を出力する。2つのX線管101−1および101−2が存在しているため、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは所定のエネルギー成分それぞれにおいてカウントされた2組の光子数を出力する。この2組のスペクトルデータは、2つのX線管101−1と101−2の間の角度に応じて様々である。
図11はさらに、X線管101−1および101−2がフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの外側を移動するため、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDN同士の間の開口部または隙間を通過して対象OBJに向けてX線が投射されることを開示している。放射されたX線のある部分は、X線管101−1および101−2に対する角度に応じて、間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのある種の検出器によって遮蔽される。換言すると、X線管101−1および101−2がX線管経路300の周りを回転する際の与えられた任意の時点で、放射されたX線のある部分は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちの幾つかの検出器における検出面の背面に投射している。残りのX線は隙間を通過して伝播し、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNのうちのその検出表面がX線管101−1または101−2と対面しておりかつ略所定の線源ファンビーム角ΘAの域内にあるような検出器に到達している。これらのフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々は所定の検出器ファンビーム角ΘBで個別に検出を行っている。
上述の代替的実施形態は任意選択で、短い距離で検出器における検出面の背面から照射を受けるフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNの各々ごとに保護用後面カバーを設けている。X線管101−1および101−2は間隔を空けて配置されたフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNを含むPC検出器経路の外側を移動するため、望ましくない影響を大幅に低減するためにフォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは図6に関連して説明することにするようにして保護層によって、検出器における検出面の背面から入射するX線放射から保護されている。
一般に、フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは、PC検出器経路200に沿って設けられた円形構成要素に沿って間隔を空けて配置されている。フォトンカウンティング検出器PCD1〜PCDNは間隔を空けたビュー投影データセットを収集しているが、ある種の間隔を空けたビューの再構成技法による少なくとも2重エネルギー再構成では収集したこの投影データセットで十分である。さらに上述の実施形態は、1対のX線管101−1および101−2に由来する2組の間隔を空けたビューの投影データセットを収集している。
本明細書において特定のユニットについて説明してきたが、代替実施形態では、これらのユニットの機能のうちの1つまたは複数は、単一のユニット、処理リソース、または他の構成要素によって提供されることができ、または、単一のユニットによって提供される機能は、組み合わせた2つ以上のユニットまたは他の構成要素によって提供されることができる。単一のユニットへの言及は、そのユニットの機能を提供する複数の構成要素が互いから離れていようといまいと、そのような構成要素を包含し、複数のユニットへの言及は、それらのユニットの機能を提供する単一の構成要素を包含する。
特定の実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は、例として提示したにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。実際、本明細書で説明する新規な方法およびシステムは、さまざまな他の形態で実施することができる。そのうえ、本明細書において説明する方法およびシステムの形態における種々の省略、置き換え、および変更は、本発明の趣旨から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲およびその等価物は、本発明の範囲に含まれるこのような形態と変形形態とを包含することを意図するものである。
100…ガントリ、101…X線管、102…環状のフレーム、103…エネルギー統合型検出器、104…データ収集システム、105…非接触式データ送信機、106…前処理デバイス、107…回転ユニット、108…スリップリング、109…高電圧発生器、110…システム制御器、112…記憶デバイス、114…再構成デバイス、115…入力デバイ、116…表示デバイス、118…スキャン計画支援装置、200…PC検出器経路、300…X線管経路、400…エネルギー統合型検出器経路。

Claims (13)

  1. スキャン対象の周囲に設けられた放射源経路に沿って、前記スキャン対象に向けて放射線を連続して放射させながら移動する少なくとも一の放射線源と、
    前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー弁別検出器経路に固定的に配置され、前記放射線源により放射された放射線を検出する所定の数のエネルギー弁別検出器と、
    前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー統合型検出器経路に沿って移動し、前記放射線源により放射された放射線を検出する少なくとも一のエネルギー統合型検出器と、
    前記エネルギー弁別検出器により検出された放射線に関するスペクトルデータセットと前記エネルギー統合型検出器により検出された放射線に関する強度データセットとのうち少なくともいずれか一方に基づいて画像を再構成する画像再構成ユニットと、
    前記エネルギー弁別検出器それぞれにおける検出面以外の少なくとも一の面に配置され、放射線を遮蔽する遮蔽層と、
    を具備するX線CT装置。
  2. 前記遮蔽層は、
    原子番号の高い金属素材を含む高Z材料遮蔽層と、
    前記エネルギー弁別検出器それぞれにおける前記検出面以外の少なくとも一の面と前記高Z材料遮蔽層との間に配置され、前記高Z材料遮蔽層に比して原子番号の低い金属素材を含む低Z材料遮蔽層と、
    を有する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記放射線源は、前記放射された放射線のエネルギーレベルおよび前記放射された放射線の強度レベルを経時的に調節可能である、請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記エネルギー弁別検出器による放射線の遮蔽の影響を差し引くように前記強度データセットを補正する補正ユニット、
    をさらに備える請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記補正ユニットはビュー単位キャリブレーションに基づいて前記強度データセットを補正する、請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記エネルギー弁別検出器による放射線の遮蔽の影響を差し引くように前記スペクトルデータセットを補正する補正ユニット、
    をさらに備える請求項1に記載のX線CT装置。
  7. 前記補正ユニットはビュー単位キャリブレーションに基づいて前記スペクトルデータセットを補正する、請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記エネルギー弁別検出器はフォトンカウンティング検出器を含む、請求項1に記載のX線CT装置。
  9. 前記エネルギー弁別検出器は半導体直接変換検出器を含む、請求項1に記載のX線CT装置。
  10. 前記エネルギー弁別検出器それぞれは間隔を空けて配置される、請求項1に記載のX線CT装置。
  11. 少なくとも一の前記放射線源はフライング焦点線源である、請求項1に記載のX線CT装置。
  12. イメージスキャナ内にエネルギー弁別検出器を後付けされるモジュール型X線検出装置であって、前記イメージスキャナはスキャン対象の周囲に設けられた放射源経路に沿って、前記スキャン対象に向けて放射線を連続して放射させながら移動する少なくとも一の放射線源を回転させ、前記イメージスキャナは前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー統合型検出器経路に沿って、前記放射線源により放射された放射線を検出する少なくとも一のエネルギー統合型検出器を回転させて強度データセットを検出し、
    前記放射された放射線を検出する所定の数のエネルギー弁別検出器と、
    前記スキャン対象の周りに設けられ、エネルギー弁別検出器経路に沿って固定的に配置された所定の数の前記エネルギー弁別検出器を収容するための筐体であって、前記放射源経路の内側に位置するように前記イメージスキャナに取り付けられる筐体と、
    前記エネルギー弁別検出器それぞれにおける検出面以外の少なくとも一の面に配置され、放射線を遮蔽する遮蔽層と、
    を具備するモジュール型X線検出装置。
  13. スキャン対象の周囲に設けられた放射源経路に沿って、放射線源が前記スキャン対象に向けて放射線を連続して放射させながら移動し、
    少なくとも一のエネルギー統合型検出器が前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー統合型検出器経路に沿って移動し、前記エネルギー統合型検出器が前記放射された放射線を検出し、
    前記スキャン対象の周囲に設けられたエネルギー弁別検出器経路に沿って固定的に配置された所定の数のエネルギー弁別検出器が前記エネルギー弁別検出器それぞれにおける検出面以外の少なくとも一の面に放射線を遮蔽する遮蔽層を有し、前記エネルギー弁別検出器が前記放射線源により放射された放射線を検出し、
    前記エネルギー弁別検出器から検出された放射線に関するスペクトルデータセットと前記エネルギー統合型検出器により検出された放射線に関する強度データセットとのうち少なくともいずれか一方に基づいて画像を再構成する、
    ことを具備するX線CT撮像方法。
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