JP2015101441A - 環状部材の搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、環状部材をトラブルなく搬送して、適切な姿勢に整列させることが容易にできる環状部材の搬送装置を提供する。
【解決手段】磁性部材にて構成される環状部材であるワークWを磁力により吸着する吸着部12を先端部に有した電磁マグネット10と、電磁マグネット10に吸着されたワークWが当接することによりワークWの姿勢を変化させるガイド壁21を備え、ガイド壁21により姿勢が変化されたワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる整列通路20とを備え、電磁マグネット10の吸着部12は、先端側へ突出する半球形状に形成され、電磁マグネット10は、吸着部12の磁力によるワークWの吸着力を調節可能に構成される、環状部材の搬送装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、環状部材を整列状態で設備に供給するために用いられる環状部材の搬送装置に関する。
従来、磁性部材にて構成されるワークを搬送する搬送装置として、ワークを電磁力で吸着して搬送するマグネット部材を備えたものがある。例えば特許文献1に記載される把持装置は、ワークとなるクランクシャフトを電磁力で吸着するマグネット部を備えている。前記マグネット部は、断面視半円形状のかまぼこ型に形成された吸着部を備えており、把持装置において前記吸着部が延出する方向に複数並設されている。そして、前記複数のマグネット部を一本のクランクシャフトに吸着させて、搬送を行うように構成している。
また、磁性部材にて構成されるワークを搬送する搬送装置としては、図7に示すように、磁性部材にて構成される環状部材をワークWとして搬送する搬送装置101が用いられている。
搬送装置101は、パレット150内に無造作に収容されている環状のワークWを整列して加工設備等の設備に供給する必要があるときに用いられるものであり、ワークWを吸着する吸着部112および吸着部112に電磁力を生じさせる本体部111を有し、ロボットにより移動可能に構成される電磁マグネット110と、ワークWを搬送するベルトコンベア130と、ベルトコンベア130上を搬送されるワークWの姿勢を変化させるガイド棒140と、ベルトコンベア130上を搬送されたワークWが案内される整列レーン120とを備えている。
図8に示すように、電磁マグネット110の吸着部112は円筒状に形成されており、ワークWとの接触面は円環形状に形成されている。
ガイド棒140は、ベルトコンベア130の上面から所定寸法だけ離間した位置で水平方向に配置されている。ベルトコンベア130は、水平方向に配置されており、一端部から他端部へ向けてワークWを搬送するように構成されている。整列レーン120は、ワークWの幅寸法(ワークWの軸心方向寸法)と同等の寸法だけ離間して配置された一対のガイド壁121・121を有しており、ベルトコンベア130の他端部に隣接して配置されている。ガイド壁121・121は、ベルトコンベア130におけるワークWの搬送方向と直交する方向に沿って配置されている。
このように構成される搬送装置101において、ワークWを搬送して整列させる際には、まず、パレット150に収容されているワークWを、電磁マグネット110により吸着して取り出し、ベルトコンベア130の一端部まで搬送して、ベルトコンベア130の一端部に落下させる。ベルトコンベア130の一端部に落下したワークWは、ベルトコンベア130上を搬送される。ワークWは、ベルトコンベア130上を搬送される途中でガイド棒140に接触して、その姿勢が変化させられる。具体的には、ガイド棒140は、環形状の外周面Waがベルトコンベア130の上面に当接するように載置されたワークWに接触するように配置されており、ワークWがガイド棒140に接触すると、ワークWが倒れて、その軸心方向側端面Wbがベルトコンベア130の上面に当接する姿勢に変化する。そして、軸心方向側端面Wbがベルトコンベア130の上面に当接する姿勢で、ベルトコンベア130の他端部まで搬送されたワークWは、ベルトコンベア130から整列レーン120に向けて落下する。この際、ワークWは、ガイド壁121・121の間に落下して、整列レーン120内で整列することとなる。整列レーン120内のワークWは、整列状態で加工設備等の設備に供給される。
特開平06−092584号公報
前述の搬送装置101においては、パレット150内に収容されている環状のワークWを整列して加工設備等の設備に供給するために、電磁マグネット110やベルトコンベア130やガイド棒140等を複雑に組み合わせてワークWを整列させていたため、ワークWがガイド棒140に接触した際にワークWの詰まりが生じたり、ワークWをベルトコンベア130から整列レーン120に落下させる際にワークWがガイド壁121・121に引っ掛かったりといったような搬送トラブルが発生して、ワークWを適切な姿勢に整列させることができない場合があった。
具体的には、外周面がベルトコンベア130の上面に当接した姿勢の円環形状のワークWを、水平方向に配置したガイド棒140により倒す構成であるために、ガイド棒140のワークWに対する接触位置によってはワークWが倒れなかったり、電磁マグネット110により複数のワークWが同時に取り出された場合に、ベルトコンベア130上で複数のワークWが重なりあったりすることにより、ガイド棒140の部分でワークWの詰まりが発生する。
また、ワークWがベルトコンベア130から整列レーン120に落下する際に、ガイド壁121・121の上部に引っ掛かって、ガイド壁121・121間に嵌まらない場合があった。
また、特許文献1に記載の把持装置においては、ワークを吸着する吸着部が、半円形状が一方向へ延出するかまぼこ型に形成されているため、図7に示すような環状のワークを搬送しようとした場合、吸着部に複数のワークが同時に吸着されることとなるが、適切な姿勢に整列させた状態で複数のワークを吸着して搬送することは困難である。
そこで、本発明においては、環状部材をトラブルなく搬送して、適切な姿勢に整列させることが容易にできる環状部材の搬送装置を提供するものである。
上記課題を解決する環状部材の搬送装置は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、磁性部材にて構成される環状部材の搬送装置であって、前記環状部材を磁力により吸着する吸着部を先端部に有した電磁マグネットと、前記電磁マグネットに吸着された前記環状部材が当接することにより前記環状部材の姿勢を変化させるガイド部材を備え、前記ガイド部材により姿勢が変化された前記環状部材を、前記環状部材の転がり方向に整列させる整列通路とを備え、前記電磁マグネットの前記吸着部は、先端側へ突出する半球形状に形成され、前記電磁マグネットは、前記吸着部の磁力による前記環状部材の吸着力を調節可能に構成される。
また、請求項2記載の如く、前記電磁マグネットが、前記吸着部を下方に向けた姿勢で前記環状部材を吸着することにより、前記環状部材は、その外周面が前記吸着部に吸着された状態で前記電磁マグネットに吊着され、前記環状部材を吊着した前記電磁マグネットを移動させて、前記環状部材を前記ガイド部材に当接させることにより、前記環状部材を、前記環状部材の軸心方向と直交するとともに前記環状部材と前記吸着部との接触点を通る回動軸を中心として回動させて、前記環状部材の姿勢を変化させる。
また、請求項3記載の如く、前記整列通路における前記環状部材が整列される整列区間は所定の方向に延出され、前記ガイド部材は、前記整列区間の延出方向に沿った方向に対して傾斜して配置されている。
また、請求項4記載の如く、前記環状部材は、その外径寸法が軸心方向寸法よりも大きく形成される。
本発明によれば、環状部材をトラブルなく搬送して、適切な姿勢に整列させることを、容易に行うことが可能である。
搬送装置を示す斜視図である。 搬送装置を示す平面図である。 円環形状のワークが電磁マグネットにより吊着されている様子を示す斜視図である。 電磁マグネットによりワークを吸着して持ち上げた際の、ワークの姿勢変化および電磁マグネットとワークとの吸着点の位置変化を示す斜視図である。 搬送装置の別実施形態を示す斜視図である。 別実施形態の搬送装置の電磁マグネットを示す斜視図である。 従来の搬送装置を示す斜視図である。 従来の搬送装置の電磁マグネットを示す斜視図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1〜図3に示す搬送装置1は、パレット50内に収容されている環状部材であるワークWを搬送して、ワークWの転がり方向に整列させるための搬送装置であり、ワークWを磁力により吸着する電磁マグネット10と、電磁マグネット10により吸着されたワークWの姿勢を変化させて、ワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる整列通路20とを備えている。また、搬送装置1は、図示しない、ロボットハンド等の、電磁マグネット10を移動させるための移動手段を備えている。
搬送装置1により搬送および整列されるワークWは磁性部材にて構成されており、所定の軸心方向長さを有した円環形状(円筒形状)に形成されている。
ワークWは、例えば、その外径寸法Lbが軸心方向寸法(幅寸法)Laよりも大きくなる形状に形成されている。
また、ワークWは、搬送装置1により転がり方向に整列されるが、ワークWの転がり方向とは、ワークWを外周面Waが接地する姿勢に配置し、外周面Waの接地箇所が周方向の一側に向けて変化するようにワークWを移動させた場合の、ワークWの移動方向をいう。
電磁マグネット10は、ワークWを吸着する部分である吸着部12と、吸着部12に磁力を生じさせるためのコイル等を収容する本体部11とを備えている。
吸着部12は電磁マグネット10の先端側に配置され、本体部11は電磁マグネット10の基端側に配置されている。本実施形態では、電磁マグネット10は先端部を下方に向けた姿勢、即ち吸着部12を下方に向けた姿勢で配置されている。
吸着部12は、電磁マグネット10の先端側へ突出する半球形状に形成されている。
電磁マグネット10においては、本体部11内のコイルへ通電することにより吸着部12に磁力が発生し、前記コイルへの通電を停止することにより吸着部12の磁力が消失する。また、前記コイルへの通電量を増減させることにより、吸着部12に生じる磁力の大きさを変化させることができる。つまり、電磁マグネット10は、吸着部12の磁力によるワークWの吸着力の大きさを調節可能に構成されている。
なお、前記コイルへの通電および停止、ならびに前記コイルに対する通電量の調整は、搬送装置1が備える図示しないコントローラにより行われる。
吸着部12を下方に向けた姿勢の電磁マグネット10によりワークWを吸着した場合、吸着部12は半球形状に形成されているため、吸着部12とワークWとは点接触することとなる。従って、パレット50内に収容されているワークWに吸着部12を吸着させた後に電磁マグネット10を上昇させると、1個のワークWが、その外周面Waを吸着部12に吸着された状態で電磁マグネット10に吊着されることとなる。
なお、電磁マグネット10の吸着部12を下方に向けた姿勢とは、吸着部12を直下方に向けた状態のみならず、電磁マグネット10において吸着部12が斜め下方に位置する姿勢をも含むものである。
例えば、図4(a)に示すように、軸心方向が略垂直方向に向いた姿勢で載置されているワークWに対して、電磁マグネット10を上方から下降させて、吸着部12をワークWに吸着させると、吸着部12はワークWの軸心方向側端面Wb(以降、単に「側端面Wb」と記載する)に吸着することとなる。
図4(b)に示すように、吸着部12がワークWの側端面Wbに吸着した状態で電磁マグネット10が上昇すると、吸着部12とワークWとは点接触しているので、ワークWは、吸着部12により吸着された箇所が持ち上げられる一方で、吸着部12が吸着した箇所から最も遠くに位置する箇所は、自重により持ち上げられずに載置されたままの状態となる。
このように、ワークWの吸着部12により吸着された箇所のみが持ち上げられる状態で電磁マグネット10の上昇を継続すると、ワークWは、軸心方向が略垂直方向に向いた姿勢から、軸心方向が水平方向へ近づく方向へ傾斜していく。この際、吸着部12のワークWに対する吸着位置は、当初の吸着位置から側端面Wbの外周側に移動し、さらには側端面Wbの外周縁から外周面Waに移動する。吸着部12のワークWに対する吸着位置が外周面Waにまで移動したときには、ワークWは、軸心方向が略水平方向に向いた姿勢となっている。
図4(c)に示すように、この状態からさらに電磁マグネット10が上昇すると、ワークWは、全体が持ち上げられた状態となる、即ち吸着部12が外周面Waに吸着した状態で電磁マグネット10に吊着されることとなる。吸着部12が外周面Waに吸着した状態で電磁マグネット10に吊着されたワークWは、軸心方向が水平方向に向いた姿勢となっている。
また、軸心方向が略水平方向に向いた姿勢で載置されているワークWに対して、電磁マグネット10を上方から下降させて、吸着部12をワークWに吸着させると、吸着部12はワークWの外周面Waに吸着することとなる。このように、吸着部12がワークWの外周面Waに吸着した状態で電磁マグネット10を上昇させると、ワークWは、外周面Waが吸着部12に吸着された状態のままで、電磁マグネット10に吊着される。
このように、吸着部12を半球形状に形成することにより、電磁マグネット10により吊着されたワークWは、吊着される前の姿勢にかかわらず、軸心方向が略水平方向に向いた姿勢で吊着されることとなる。
従って、パレット50内にワークWが無造作に収容されていて、ワークWの収容姿勢が統一されていなくても、全てのワークWを軸心方向が略水平方向に向いた姿勢で、電磁マグネット10により吊着することが可能となっている。
整列通路20は、電磁マグネット10に吸着されたワークWが当接することによりワークWの姿勢を変化させるガイド壁21と、ガイド壁21により姿勢が変化されたワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる第1整列壁22aおよび第2整列壁22bとを備える。
第1整列壁22aおよび第2整列壁22bは、水平方向に延出する平板状の部材であり、平面状の整列テーブル30上に立設されている。また、第1整列壁22aおよび第2整列壁22bは、互いに所定の間隔を隔てて平行に配置されている。
第1整列壁22aと第2整列壁22bとの離間寸法(第1整列壁22aおよび第2整列壁22bの延出方向と直交する方向の寸法)Lcは、ワークWの幅寸法Laよりも若干大きく形成されている。
第2整列壁22bは第1整列壁22aよりも長く形成されており、延出方向において、第1整列壁22aの一端部(図1、図2における左端部)と第2整列壁22bの一端部とは略同じ位置にあり、第2整列壁22bの他端部(図1、図2における右端部)は第1整列壁22aの他端部よりも他端側に位置している。
ガイド壁21は、水平方向に延出する平板状の部材であり、平面状の整列テーブル30上に立設されている。
ガイド壁21は、第1整列壁22aの他端部から他端側(図1、図2における右端側)へ延出している。ガイド壁21の延出方向は、第1整列壁22aの延出方向に対して傾斜しており、第2整列壁22bとガイド壁21との離間寸法(第2整列壁22bの延出方向と直交する方向の寸法)は、一端側から他端側へ行くに従って(図1、図2における左端側から右端側へ行くに従って)大きくなっている。
第2整列壁22bの延出方向において、ガイド壁21の他端部と第2整列壁22bの他端部とは略同じ位置にある。ガイド壁21の他端部と第2整列壁22bの他端部との離間寸法Ldは、ガイド壁21の他端部と第2整列壁22bの他端部との間を、ワークWがその姿勢にかかわらず円滑に移動できるように、ワークWの外径寸法Lbよりも大きく形成されている。例えば、寸法Ldは、ワークWの外径寸法Lbよりも若干大きな寸法に形成される。
整列通路20においては、第2整列壁22bの延出方向におけるガイド壁21が存在する区間が、電磁マグネット10に吸着されたワークWの姿勢を変化させる区間となる回転ゾーンZaに構成され、前記延出方向における第1整列壁22aが存在する区間が、ワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる区間となる整列ゾーンZbに構成されている。
回転ゾーンZaにおいては、電磁マグネット10に吊着されたワークWを、第2整列壁22bの延出方向における他端側から一端側へ移動させてガイド壁21に当接させることにより、ワークWの軸心方向と直交するとともにワークWと吸着部12との接触点を通る回動軸Oを中心として回動させて、ワークWの姿勢を変化させる。
この場合、ワークWの姿勢は、ワークWの転がり方向と第2整列壁22bの延出方向とが一致していない姿勢から、ワークWの転がり方向と第2整列壁22bの延出方向とが一致する姿勢に変化する。
整列ゾーンZbにおいては、姿勢を変化させられたワークWが、第2整列壁22bの延出方向に沿って、他端側から一端側へ移動する。
整列ゾーンZbには、回転ゾーンZaにて転がり方向が第2整列壁22bの延出方向と一致させられたワークWが順次案内され、案内された複数のワークWは、整列ゾーンZbにおいて転がり方向に整列する。
次に、以上のように構成される搬送装置1を用いて、パレット50内に無造作に収容されるワークWを搬送し、整列させる手順について説明する。
まず、電磁マグネット10を搬送手段によりパレット50の上方まで移動させた後、下降させる(図1におけるポイントP1参照)。この場合、電磁マグネット10のコイルは通電されており、吸着部12には磁力が発生している。下降した電磁マグネット10は、パレット50内に収容されるワークWに当接し、当接したワークWに吸着する。
その後、搬送手段により電磁マグネット10を上昇させると、ワークWは、その外周面Waが吸着部12に吸着された状態で電磁マグネット10に吊着される(図1におけるポイントP2参照)。
電磁マグネット10によりワークWを吊着する際には、ワークWを吸着する吸着部12の磁力が、1個のワークWを吊着することができる磁力となるように、前記コイルへの通電量を調整することが好ましい。
つまり、吸着部12におけるワークWの吸着力を、1個のワークWを吊着することができる大きさに調整することで、2個以上のワークWが電磁マグネット10により吊着されることを、より確実に防ぐことができ、後に、整列通路20においてワークWを適切な姿勢で整列させることが容易となる。
ワークWを吊着した電磁マグネット10は、搬送手段により整列通路20の他端側に移動される(図1におけるポイントP3参照)。
さらに、電磁マグネット10は、整列通路20の他端部にまで移動される(図1におけるポイントP4参照)。整列通路20の他端部における電磁マグネット10の移動位置(ポイントP4)は、例えば、ガイド壁21の他端部と第2整列壁22bの他端部との中間位置(ガイド壁21の他端部からポイントP4までの寸法と、第2整列壁22bの他端部からポイントP4までの寸法とが、共に「Ld/2」となる位置)に設定される。
整列通路20の他端部、即ち回転ゾーンZaの他端部に移動された電磁マグネット10は、搬送手段により回転ゾーンZaの一端部へ向けて移動される(図1におけるポイントP5参照)。回転ゾーンZaの一端部における電磁マグネット10の移動位置(ポイントP5)は、例えば、ガイド壁21の一端部と第2整列壁22bとの中間位置(ガイド壁21の一端部からポイントP5までの寸法と、回転ゾーンZaの一端部における第2整列壁22bからポイントP5までの寸法とが、共に「Lc/2」となる位置)に設定される。
電磁マグネット10が回転ゾーンZaの他端部から一端部へ向けて移動される間に、電磁マグネット10に吊着されるワークWがガイド壁21に当接して回転軸Oを中心に回転し、その姿勢が変化される。ワークWがガイド壁21に当接する際には、例えばワークWの外周面Waと側端面Wbとの境界部がガイド壁21に当接する。
図2に示すように、例えば回転ゾーンZaの他端部に位置するワークWの姿勢が、ワークWの軸心方向と第2整列壁22bの延出方向とが一致する姿勢であった場合、ワークWが回転ゾーンZaの他端部から一端側へ移動すると、ワークWがガイド壁21に当接して回転軸Oを中心に回転し、ワークWの軸心方向が第2整列壁22bの延出方向に対して傾斜する姿勢となる。そして、ワークWが回転ゾーンZaの一端側へ移動するにつれて、ワークWの軸心方向の、第2整列壁22bの延出方向に対する傾斜角度が大きくなっていき、ワークWが回転ゾーンZaの一端部(ポイントP5)に到達すると、ワークWは、ワークWの軸心方向と第2整列壁22bの延出方向とが直交する姿勢、即ちワークWの転がり方向と第2整列壁22bの延出方向とが一致する姿勢となる。
なお、ワークWが回転ゾーンZaの他端部から一端部へ移動する過程では、ワークWの移動軌跡や姿勢等によっては、ワークWは、ガイド壁21への当接に加えて、第2整列壁22bに適宜当接することで姿勢が変化される場合もある。
ワークWが回転ゾーンZaの一端部(ポイントP5)に到達した後、電磁マグネット10は搬送手段により整列ゾーンZb側へ移動される。これにより、ワークWは整列ゾーンZbに案内される。
整列ゾーンZbに案内されたワークWは、回転ゾーンZa内の第1整列壁22aと第2整列壁22bとによって、回転軸Oと中心とした回転方向の姿勢が規制される。つまり、ワークWは、回転ゾーンZaにおいては、転がり方向と第2整列壁22b(または第1整列壁22a)の延出方向とが一致する姿勢に規制される。
電磁マグネット10は、搬送手段により整列ゾーンZbの他端部から一端側へ移動されることにより、ワークWを整列ゾーンZbの適宜位置まで搬送する(図1におけるポイントP6参照)。
電磁マグネット10は、ワークWを整列ゾーンZbの適宜位置まで搬送すると、前記コイルに対する通電を停止する。これにより、吸着部12によるワークWに対する吸着が解除される。
その後、電磁マグネット10は搬送手段によりパレット50まで移動され、再度ワークWを吸着して、回転ゾーンZaにてワークWの姿勢を変化させて整えた上で、ワークWを整列ゾーンZbまで搬送する。
なお、整列ゾーンZbに搬送されたワークWは、転がり方向と整列ゾーンZbの延出方向とが一致しているので、整列ゾーンZbに沿って転がり、移動することができる。
このように、ワークWが、電磁マグネット10により順次整列ゾーンZbに搬送されることで、整列ゾーンZbにおいては、複数のワークWが転がり方向に沿って整列される。そして、整列ゾーンZbにおいて整列された各ワークWは、順次設備に供給される。
なお、搬送装置1において、電磁マグネット10を搬送する電磁マグネット10は、単数または複数設けることができる。
以上のように、搬送装置1は、環状部材であるワークWを磁力により吸着する吸着部12を先端部に有した電磁マグネット10と、電磁マグネット10に吸着されたワークWが当接することによりワークWの姿勢を変化させるガイド壁21が配置される回転ゾーンZa、ならびにガイド壁21により姿勢が変化されたワークWを、第1整列壁22aおよび第2整列壁22bによりワークWの転がり方向に整列させる整列ゾーンZbを有する整列通路20とによって、ワークWを適切な姿勢に整列させるように構成している。
従って、搬送装置1においては、ワークWをトラブルなく搬送して、適切な姿勢に整列させることを、容易かつ安価に行うことが可能である。
特に、電磁マグネット10が、吸着部12を下方に向けた姿勢でワークWを吸着することにより、ワークWは、その外周面が吸着部12に吸着された状態で電磁マグネット10に吊着され、ワークWを吊着した電磁マグネット10を移動手段により移動させて、ワークWをガイド部材21に当接させることにより、ワークWを、ワークWの軸心方向と直交するとともにワークWと吸着部12との接触点を通る回動軸Oを中心として回動させて、ワークWの姿勢を変化させるように構成しているので、ワークWの姿勢を、ワークWを整列させるのに適した姿勢に変化させることが容易となっている。
また、ワークWの姿勢を変化させるガイド壁21は、整列ゾーンZbの延出方向に沿った方向に対して傾斜して配置されているので、回転ゾーンZaにおける、電磁マグネット10の移動に伴うワークWの姿勢変化が、ワークWのガイド壁21に当接する前の姿勢にかかわらず円滑に行われることとなり、ワークWの詰まりが発生することを確実に防止できる。
さらに、ワークWは、その外径寸法Lbが軸心方向寸法Laよりも大きく形成されているため、電磁マグネット10により、吸着部12を外周面Waに吸着した状態で、ワークWを吊着することが、より容易となっている。
また、環状部材であるワークWを搬送して、ワークWの転がり方向に整列させるための搬送装置は、次のように構成することも可能である。
例えば、図5、図6に示す搬送装置6は、ワークWを搬送して、ワークWの転がり方向に整列させるための搬送装置であり、ワークWを磁力により吸着する電磁マグネット60と、電磁マグネット60により吸着されたワークWの姿勢を変化させて、ワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる整列通路70とを備えている。また、搬送装置6は、図示しない、ロボットハンド等の、電磁マグネット60を移動させるための移動手段を備えている。
電磁マグネット60は、ワークWを吸着する部分である吸着部62と、吸着部62に磁力を生じさせるためのコイル等を収容する本体部61とを備えている。
吸着部62は電磁マグネット60の先端側に配置され、本体部61は電磁マグネット60の基端側に配置されている。図5、図6においては、電磁マグネット60は先端部を下方に向けた姿勢、即ち吸着部62を下方に向けた姿勢で配置されている。
吸着部62は、電磁マグネット60の先端側へ突出する円錐台形状に形成されている。
つまり、吸着部62は、先端側へ行くに従って縮径しており、ワークWとの接触面となる先端面が、基端部よりも小径の円環形状に形成されている。
電磁マグネット60においては、電磁マグネット10の場合と同様に、本体部61内のコイルへの通電を切り替えることで、吸着部62の磁力の発生および消失を切替可能としている。また、吸着部62の磁力によるワークWの吸着力の大きさを調節可能に構成されている。なお、吸着部62における吸着力の大きさの調整は、搬送装置6が備えるコントローラにより行われる。
整列通路70は、電磁マグネット60に吸着されたワークWが当接することによりワークWの姿勢を変化させるガイド壁71と、ガイド壁71により姿勢が変化されたワークWを、ワークWの転がり方向に整列させる第1整列壁72aおよび第2整列壁72bとを備える。
第1整列壁72aおよび第2整列壁72bは、水平方向に延出する平板状の部材であり、平面状の整列テーブル80上に立設されている。また、第1整列壁72aおよび第2整列壁72bは、互いに所定の間隔を隔てて平行に配置されている。
第1整列壁72aと第2整列壁72bとの離間寸法(第1整列壁72aおよび第2整列壁72bの延出方向と直交する方向の寸法)は、ワークWの幅寸法Laよりも若干大きく形成されている。
第2整列壁72bは第1整列壁72aよりも若干長く形成されており、延出方向において、第1整列壁72aの一端部(図5における左端部)と第2整列壁72bの一端部とは略同じ位置にあり、第2整列壁72bの他端部(図5における右端部)は第1整列壁72aの他端部よりも他端側に位置している。
ガイド壁71は、水平方向に延出する平板状の部材であり、平面状の整列テーブル80上に立設されている。
ガイド壁71は、第1整列壁72aの他端部から、第1整列壁72aの延出方向と直交する方向の外側(第2整列壁72bから離間する側)に延出している。
このように構成された搬送装置6においては、吸着部62が外周面Waに吸着した状態でワークWを吊着する電磁マグネット60を、整列通路70の他端側から整列通路70へ向けて移動させて、電磁マグネット60に吊着されたワークWをガイド壁71に当接させることにより、ワークWの軸心方向と直交するとともにワークWと吸着部62との接触点を通る回動軸Oを中心として回動させて、ワークWの姿勢を変化させる。
この場合、ワークWの軸心が、第1整列壁72aの延出方向と直交する方向において、第1整列壁72aと第2整列壁72bとの間に位置するように、ワークWを配置することで、ワークWが回動軸Oを中心として容易に回動し、ワークWの姿勢を、ワークWの転がり方向と第2整列壁72bの延出方向とが一致していない姿勢から、ワークWの転がり方向と第2整列壁72bの延出方向とが一致する姿勢に、容易に変化させることできる。
姿勢を変化させられたワークWは、電磁マグネット60に吊着された状態で、第1整列壁72aと第2整列壁72bとの間の空間に順次案内され、前記空間に案内された複数のワークWは、前記空間内において転がり方向に整列することとなる。
搬送装置6においては、吸着部62が、先端側へ行くに従って縮径する円錐台形状に形成されており、ワークWとの接触面が小径の円環形状に形成されているので、吸着部62を外周面Waに吸着させた状態で電磁マグネット60により吊着したワークWを、ガイド壁71に当接させることにより、回動軸Oを中心として容易に回動させることが可能となり、ワークWの姿勢を、ワークWの転がり方向が整列通路70の延出方向と一致する姿勢に変化させて、ワークWを転がり方向に整列させることが容易である。
また、電磁マグネット60の吸着部62におけるワークWとの接触面の外径寸法は、ワークWの軸心方向寸法Laよりも小さく形成されているので、吸着部62を外周面Waに当接させてワークWを吊着する際には、1個のワークWのみを吊着することが容易である。
なお、整列通路70のガイド壁71にワークWを当接させることにより、ワークWの姿勢を変化させる構成は、前述の電磁マグネット10により吊着されたワークWについても適用することが可能である。
つまり、半球形状に形成される吸着部12に外周面Waが吸着された状態で電磁マグネット10に吊着されるワークWをガイド壁71に当接させることにより、ワークWを回動軸Oを中心として回動させて、ワークWをワークWの転がり方向に整列させることも可能である。
1 搬送装置
10 電磁マグネット
11 本体部
12 吸着部
20 整列通路
21 ガイド壁
22a 第1整列壁
22b 第2整列壁
50 パレット
La (ワークの)軸心方向寸法
Lb (ワークの)外径寸法
O 回動軸
W ワーク
Wa 外周面
Wb (軸心方向)側端面
Za 回転ゾーン
Zb 整列ゾーン

Claims (4)

  1. 磁性部材にて構成される環状部材の搬送装置であって、
    前記環状部材を磁力により吸着する吸着部を先端部に有した電磁マグネットと、
    前記電磁マグネットに吸着された前記環状部材が当接することにより前記環状部材の姿勢を変化させるガイド部材を備え、前記ガイド部材により姿勢が変化された前記環状部材を、前記環状部材の転がり方向に整列させる整列通路とを備え、
    前記電磁マグネットの前記吸着部は、先端側へ突出する半球形状に形成され、
    前記電磁マグネットは、前記吸着部の磁力による前記環状部材の吸着力を調節可能に構成される、
    ことを特徴とする環状部材の搬送装置。
  2. 前記電磁マグネットが、前記吸着部を下方に向けた姿勢で前記環状部材を吸着することにより、前記環状部材は、その外周面が前記吸着部に吸着された状態で前記電磁マグネットに吊着され、
    前記環状部材を吊着した前記電磁マグネットを移動させて、前記環状部材を前記ガイド部材に当接させることにより、
    前記環状部材を、前記環状部材の軸心方向と直交するとともに前記環状部材と前記吸着部との接触点を通る回動軸を中心として回動させて、前記環状部材の姿勢を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の環状部材の搬送装置。
  3. 前記整列通路における前記環状部材が整列される整列区間は所定の方向に延出され、
    前記ガイド部材は、前記整列区間の延出方向に沿った方向に対して傾斜して配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の環状部材の搬送装置。
  4. 前記環状部材は、その外径寸法が軸心方向寸法よりも大きく形成される、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の環状部材の搬送装置。
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