JP2015100851A - 水平多関節ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】作業軸どうしの干渉を防止しながら、作業内容に制約を受けることがない複数の作業軸を備え、生産性が向上する水平多関節ロボットを提供する。【解決手段】支持板6に回転自在に支持された第1のアーム9と、第1のアーム9に第2の回転軸14を中心として回転自在に支持された第2のアーム13とを備える。第2のアーム13における回転方向へ離間した複数の作業部13Aに、上下方向に移動自在かつ回転自在に支持された作業軸22と、作業軸22を上下方向に移動させる昇降装置24と、作業軸22を上下方向の軸線を中心として回転させる回転装置23とを備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、作業軸を複数備えた水平多関節ロボットに関するものである。
従来の水平多関節ロボットは、例えば特許文献1に記載されているように、作業ヘッドが1つであるものが多い。この特許文献1に開示された水平多関節ロボットは、互いに回動可能に連結された複数のアームからなる回転部と、この回転部の先端部分に上下方向に延びる状態で設けられた1本の作業軸とを備えている。この作業軸は、作業ヘッドを構成するもので、アームに上下方向へ移動可能かつ回転可能に設けられている。この作業軸の下端部には、作業用の工具が取付けられている。
一方、特許文献2には、複数の作業ヘッドを備えた水平多関節ロボットが開示されている。この水平多関節ロボットは、アームの先端部分に設けられた作業軸に複数のチャックが装着されている。この作業軸は、アームに回転可能に取付けられている。複数のチャックは、個々に上下方向にのみ移動できるものである。
特開平3−166083号公報 特開2003−159687号公報
特許文献1に開示されている水平多関節ロボットでは、1つの作業ヘッドで作業を行わなければならないから、生産性を高くするにも限界があった。生産性を高くするためには、1つの作業エリア内で複数の水平多関節ロボットを同時に動作させることが考えられる。しかし、このようにすると、一方のロボットと他方のロボットとが互いに干渉することがあり、作動ヘッドどうしが接触してしまうおそれがある。また、1つのパーツフィーダーからパーツを取り出す場合は、一方のロボットがパーツを取り出して退避した後に他方のロボットでパーツを取り出さなければならないから、他方のロボットが待機する時間が必要になってしまう。すなわち、複数の水平多関節ロボットを使用したとしても、必ずしも生産性が高くなるとは限らない。
このような不具合は、特許文献2に開示されているように、1つの作業軸に複数の工具を取付けることによって、ある程度は解消することができる。しかし、特許文献2に開示されている多関節ロボットは、作業内容に制約があるという問題がある。この理由は、この水平多関節ロボットの工具(チャック)は、上下方向にのみ移動するものだからである。このロボットにおいて、工具を上下方向の軸線回りに回転させるときは、全ての工具が作業軸を中心にして回転する。
複数の工具のうち作業軸から水平方向に離間した位置にある工具は、作業軸を中心にして回転すると、水平方向の位置が大きく変わってしまう。このような場合は、工具の水平方向の位置を修正するために、アームが水平方向に移動することになる。すなわち、作業軸と同一軸線上に位置していない工具が回転する作業は、アームの移動が伴うために作業能率が著しく低くなるから、上述したように作業内容に制約を受けることになる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、作業軸どうしが干渉することを防ぎながら、作業内容に制約を受けることがない複数の作業軸を備え、生産性が向上する水平多関節ロボットを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る水平多関節ロボットは、支持部材に上下方向へ延びる第1の回転軸を中心として回転自在に支持された第1のアームと、前記第1のアームに前記第1の回転軸と平行な第2の回転軸を中心として回転自在に支持され、回転中心部から水平方向に延びる第2のアームと、前記第2のアームにおける回転方向へ離間した複数の作業部に上下方向へ延びる状態でそれぞれ設けられ、上下方向に移動自在かつ上下方向の軸線を中心として回転自在な作業軸と、前記複数の作業部にそれぞれ設けられ、前記作業軸を上下方向に移動させる昇降装置と、前記複数の作業部にそれぞれ設けられ、前記作業軸を上下方向の軸線を中心として回転させる回転装置とを備えているものである。
本発明は、前記発明において、前記第1のアームは、前記支持部材より下方に配置され、前記第2のアームは、前記第1のアームより下方に配置され、前記作業軸は、下端部にツールが取付けられるものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記各作業軸は、前記第2の回転軸を中心とする同一円周上に位置付けられていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記複数の作業軸のうち少なくとも一つの作業軸は、上下方向から見て前記第2の回転軸からこの作業軸に至る方向と、第1のアームが延びる方向とが平行になる状態において、前記第1のアームより前記第2の回転軸とは反対側に位置付けられていることを特徴とする。
本発明に係る水平多関節ロボットの作業軸は、第2のアームの作業部に対して昇降および回転が可能である。このため、本発明に係る水平多関節ロボットは、作業内容に制約を受けることがない複数の作業ヘッドが第2の回転軸を中心として回転可能に装備されたものとなる。これらの作業ヘッドは、所定の間隔をおいて互いに離間した状態に保たれるから、互いに干渉し合うことはない。
このため、本発明に係る水平多関節ロボットにおいては、作業ヘッドどうしが干渉することを防ぐことができるとともに、作業内容に制約を受けることがない複数の作業ヘッドが装備される。
したがって、本発明によれば、生産性が向上する水平多関節ロボットを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による水平多関節ロボットの側面図である。図1においては、第2のアームの一部を破断した状態で描いてある。 本発明の第1の実施の形態による水平多関節ロボットの底面図である。 本発明の第1の実施の形態による水平多関節ロボットの作業可能な領域を説明するための底面図である。 作業部を4箇所に備えた第2の実施の形態による水平多関節ロボットの底面図である。 作業部を3箇所に備えた第2の実施の形態による水平多関節ロボットの底面図である。 第3の実施の形態による水平多関節ロボットの側面図である。 第3の実施の形態による水平多関節ロボットの底面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る水平多関節ロボットの一実施の形態を図1〜図3によって詳細に説明する。
図1に示す水平多関節ロボット1は、作業室2の天井3に取付けられるベース部4と、このベース部4に吊り下げられた状態で動作する回転部5とを備えている。
ベース部4は、天井3に固定される支持板6に第1の駆動装置7を組み付けることによって構成されている。第1の駆動装置7は、後述する回転部5を上下方向に延びる第1の回転軸8を中心にして回転させるものである。
第1の回転軸8は、上下方向に延びる状態で支持板6に回転自在に支持されている。この第1の回転軸8の下端部には、後述する回転部5の第1のアーム9が一体に回転する状態で接続されている。
第1の駆動装置7は、上述した第1の回転軸8と、この第1の回転軸8に第1の減速機10を介して接続された第1のモータ11と、これらの部材を覆うカバー12とを備えている。第1のモータ11は、図示していない支持用ブラケットによって支持板6に支持されている。この実施の形態においては、この支持板6によって本発明でいう「支持部材」が構成されている。
回転部5は、天井3の下方近傍で水平方向に延びる第1のアーム9と、この第1のアーム9より下方に配置された第2のアーム13とを備えている。第2のアーム13は、詳細は後述するが、第1のアーム9の先端部に第1の回転軸8と平行な第2の回転軸14を中心として回転自在に支持されている。
第1のアーム9は、支持板6より下方に配置されており、支持板6に第1の回転軸8を中心として回転自在に支持されている。この第1のアーム9は、上述した第1の駆動装置7による駆動によって、第1の回転軸8を中心として水平方向に回転する。
第2の回転軸14は、第2のモータ15と第2の減速機16とによって構成されている。これらの第2のモータ15と第2の減速機16は、軸線方向が上下方向を指向する状態で第1のアーム9と第2のアーム13との間に介在している。
第2のモータ15は、第1のアーム9の先端部に固定されている。第2の減速機16は、第2のモータ15の下端部に接続されている。第2のアーム13は、第2の減速機16の下端部に接続されている。第2のモータ15の回転は、第2の減速機16によって減速されて第2のアーム13に伝達される。
第2のアーム13は、複数の作業部13Aを備えている。この実施の形態による複数の作業部13Aは、第2のアーム13の回転方向へ離間して配置されており、それぞれ回転中心部(第2の減速機16)から水平方向に延びる形状に形成されている。この実施の形態による水平多関節ロボット1は、第2のアーム13の2箇所に作業部13Aが第2の減速機16を中心として水平方向の一方と他方とに振り分けられる状態で装備されている。これらの作業部13Aには、上下方向に延びて作業ヘッド21を構成する作業軸22と、この作業軸22を駆動するための回転装置23および昇降装置24とがそれぞれ設けられている。
作業軸22は、スプライン軸によって構成されており、作業部13Aの先端部を上下方向に貫通している。作業軸22が作業部13Aを貫通する位置、言い換えれば作業軸22の軸心と第2の回転軸14の軸心との間の距離Dは、全ての作業部13Aにおいて一致している。すなわち、各作業軸22は、第2の回転軸14を中心とする同一円周上に位置付けられている。このため、この多関節ロボットの2箇所の作業部13Aのアーム長(第2の回転軸14と作業軸22との間の長さ)は等しい。
この実施の形態による2つの作業部13Aのアーム長は、第1のアーム9のアーム長と等しい長さに形成されている。第1のアーム9のアーム長とは、第1の回転軸8と第2の回転軸14との軸心間距離である。このため、作業軸22は、図2に示すように、第1のアーム9と作業部13Aとが上方から見て重なる状態において、第1の回転軸8と同一軸線上に位置付けられる。
すなわち、2本の作業軸22は、作業部13Aが第2の回転軸14を中心にして回転することにより、図2中に二点鎖線Aで示す円に沿って移動する。
作業軸22は、作業部13Aに上下方向へ移動自在かつ上下方向の軸線を中心として回転自在に支持されている。作業軸22の下端部には、ツール25を取付けるためのツールフランジ26が設けられている。
作業軸22における作業部13Aの上面近傍に位置する部位には、回転装置23が接続されている。回転装置23は、作業軸22を上下方向の軸線を中心として回転させるものである。
この回転装置23は、全ての作業部13Aに設けられている。この実施の形態による回転装置23は、作業軸22から作業部13Aの基部13aに向けて延びるベルト式減速機31と、作業部13Aの基部13aの上に取付けられた回転駆動用モータ32とを備えている。
ベルト式減速機31は、作業軸22が貫通する従動プーリ31aと、回転駆動用モータ32と一体に回転する駆動プーリ31bと、これらの従動プーリ31aと駆動プーリ31bとに巻き掛けられたベルト31cなどによって構成されている。作業軸22が貫通する従動プーリ31aは、作業軸22のスプラインに嵌合している。すなわち、作業軸22は、この従動プーリ31aと一体に回転する状態でこの従動プーリ31aに対して上下方向へ移動することができる。
作業軸22の上端部には、連結部材33を介して昇降装置24が接続されている。作業軸22の長さは、図1中に実線で示すように、最も上に移動した状態で昇降装置24の上端と第1のアーム9との間に隙間dが形成される長さに形成されている。
連結部材33は、作業軸22に上下方向へ移動することができない状態で回転自在に取付けられている。
昇降装置24は、作業軸22を上下方向に移動させるものである。この昇降装置24も全ての作業部13Aに設けられている。
この実施の形態による昇降装置24は、作業軸22と平行なボールねじ軸34を備えている。このボールねじ軸34は、作業部13Aにおけるこの作業部13Aが延びる方向の中間部に回転自在に支持されている。このボールねじ軸34の下端部は、作業部13Aの中に挿入されている。
ボールねじ軸34の下端部には、作業部13Aの中に収容されたベルト式伝動機構35を介して昇降用モータ36が接続されている。ベルト式伝動機構35は、ボールねじ軸34と一体に回転する従動プーリ35aと、昇降用モータ36と一体に回転する駆動プーリ35bと、これらの従動プーリ35aと駆動プーリ35bとに巻き掛けられたベルト35cなどによって構成されている。昇降用モータ36は、図2に示すように、回転駆動用モータ32と隣接する位置に配置され、作業部13Aの基部13aの上に取付けられている。
ボールねじ軸34の上端部には、ボールねじナット37が螺合している。このボールねじナット37は、上述した連結部材33に回転することができない状態で取付けられている。すなわち、ボールねじナット37は、ボールねじ軸34が回転することにより連結部材33および作業軸22と一体に上下方向へ移動する。
この昇降装置24においては、昇降用モータ36の回転がベルト式伝動機構35を介してボールねじ軸34に伝達される。ボールねじ軸34が一方に回転することによって、ボールねじナット37が上方に移動して作業軸22が上昇する。また、ボールねじ軸34が他方に回転することによって、ボールねじナット37が下方に移動して作業軸22が下降する。作業軸22は、図1中に実線で示す上昇位置と、図1中に二点鎖線で示す下降位置との間で上下方向に移動することが可能である。
このように構成された水平多関節ロボット1においては、第1のモータ11による駆動によって第1のアーム9が第1の回転軸8を中心として回転する。また、この水平多関節ロボット1においては、第2のモータ15による駆動によって複数の作業部13Aが第2の回転軸14を中心として回転する。
作業部13Aに設けられている作業軸22は、作業部13Aに対して昇降および回転が可能である。このため、全ての作業部13Aに、作業内容に制約を受けることがない作業ヘッド21がそれぞれ設けられる。この実施の形態による作業ヘッド21は、第2の回転軸14を挟んで一方と他方とに配置されており、所定の間隔をおいて互いに離間した状態に保たれるから、互いに干渉し合うことはない。
このため、この実施の形態による水平多関節ロボット1においては、作業ヘッド21どうしが干渉することを防ぐことができるとともに、作業内容に制約を受けることがない複数の作業ヘッド21が装備される。
したがって、この実施の形態によれば、生産性が向上する水平多関節ロボットを提供することができる。
この実施の形態による水平多関節ロボット1によれば、例えば2つの作業軸22に異なるツール25を装着することにより、異なる2種類の作業を交互に連続して行うことが可能になる。また、2つの作業軸22のうち、一方の作業軸22には、他方の作業軸22に設けられるツール25の予備となるツールを設けておくことができる。この構成を採ることにより、他方の作業部13Aに設けられている装置やツール25に何らかの不具合が生じたとしても、水平多関節ロボット1を停止させることなく予備のツールを使用して作業を継続することができる。
この実施の形態による第1のアーム9は、支持板6より下方に配置されている。また、第2のアーム13は、第1のアーム9より下方に配置されている。このため、第1のアーム9の下方に、支持板6と第1のアーム9とに遮られることなく作業軸22が移動可能な作業空間Sが形成される。作業軸22は、下端部にツール25が取付けられているから、水平方向においてこの作業空間Sの全域で作業することができるものである。作業軸22が到達可能な領域は、図3中に二点鎖線Bで示す円の中の全域となる。この領域Bには、第1の回転軸8の下方の空間も含まれる。
したがって、この実施の形態によれば、作業軸22が作業を行う作業位置を決めるうえで水平方向の自由度が高い水平多関節ロボットを提供することができる。
この実施の形態による2つの作業軸22は、第2の回転軸14を中心とする同一円周上に位置付けられている。
このため、第1のアーム9が停止している状態で複数の作業部13Aが第2の回転軸14を中心にして回転することにより、全ての作業軸22を同一の作業位置に順次移動させることができる。
したがって、同一の作業位置に作業軸22を移動させて行う作業を効率よく行うことが可能になるから、より一層生産性が高い水平多関節ロボットを提供することができる。同一の作業位置に複数の作業軸22を移動させて行う作業としては、例えば1つのパーツフィーダからパーツを作業軸毎のチャックで取り出す作業がある。
この実施の形態による水平多関節ロボット1の第2のアーム13は、2箇所に作業部13Aが設けられている。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。本発明に係る水平多関節ロボットにおいて、作業部13Aの数は、2つ以上であれば制約を受けることはない。
(第2の実施の形態)
複数の作業部は、図4および図5に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図4に示す水平多関節ロボット1の第2のアーム13は、4箇所に作業部13Aを備えている。これらの作業部13Aは、第2の回転軸14を中心として放射状に延びる形状に形成されている。
それぞれの作業部13Aに設けられている作業軸22は、第2の回転軸14を中心とする同一円周上に位置付けられている。
図4に示す構成を採ることにより、4箇所の作業部13Aが回転方向に等間隔をおいて並ぶから、重量バランスが良好になる。この結果、第2のアーム13の回転速度を高くすることが可能になり、さらに生産性が高い水平多関節ロボットを提供することができる。
図5に示す水平多関節ロボット1の第2のアーム13は、3箇所に作業部13Aを備えている。これらの作業部13Aは、第2の回転軸14の軸心を対称の中心として点対称となることがない位置に設けられている。すなわち、3箇所の作業部13Aのうち、両側に位置する2箇所の作業部13Aは、回転方向において約90°だけ離間した位置に位置付けられている。中央に位置する作業部13Aは、両側に位置する2つの作業部13Aの間の中央に位置付けられている。
このように3箇所の作業部13Aが近接して配置されていると、3個の作業ヘッド21の切替えを短時間で行うことができるから、さらに生産性が高い水平多関節ロボットを提供することができる。
(第3の実施の形態)
第2のアームは図6および図7に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示す水平多関節ロボット1の第2のアーム13は、作業部13Aと作業部13Bとを備えている。これらの2箇所の作業部13A,13Bは、第2の回転軸14を挟んで水平方向の一方と他方とに延びる形状に形成されている。これらの2箇所の作業部13A,13Bのうち、一方の作業部13Aは、第1のアーム9とアーム長が等しくなる形状に形成されている。
他方の作業部13Bは、一方の作業部13Aよりアーム長が長く形成されている。この他方の作業部13Bは、一方の作業部13Aとはアーム長のみが異なるだけで、その他の構成は同一のものである。
他方の作業部13Bに設けられている作業軸22は、図7に示すように、上下方向から見て、第2の回転軸14の軸心からこの作業軸22に至る方向と、第1のアーム9が延びる方向とが平行になる状態において、第1のアーム9より第2の回転軸14とは反対側(図7においては右側)に位置付けられている。この他方の作業部13Bの作業軸22は、他方の作業部13Bが第2の回転軸14を中心にして回転することにより、図7中に二点鎖線Cで示す円に沿って移動する。
この実施の形態においては、図6に示すように、連結部材33とボールねじ軸34も第1のアーム9より第2の回転軸14とは反対側に位置付けられている。このため、他方の作業部13Bに設けられている作業軸22とボールねじ軸34は、一方の作業部13Aに設けられている作業軸22およびボールねじ軸34と較べると、所定の長さだけ長く形成されている。この所定の長さとは、第1のアーム9の上下方向の幅に相当する長さである。すなわち、この実施の形態による他方の作業部13Bの作業軸22の上端部と昇降装置24の上端部は、第1のアーム9と水平方向に隣り合う高さに位置付けられている。
このように相対的に長い作業軸22は、上下方向の移動ストロークが長くなるから、他の作業軸22より低い位置で作業を行うことが可能なものである。すなわち、相対的に長い作業軸22を使用することにより、一方の作業部13Aの作業軸22で作業可能な最も低い位置にある部品より低い位置に配置されている部品も作業対象物になる。
したがって、この実施の形態によれば、作業位置の水平方向の自由度が高いだけでなく、作業位置の上下方向の自由度も高くなる水平多関節ロボットを提供することができる。
上述した各実施の形態においては、天井3に固定された支持板6によって、本発明でいう「支持部材」が構成されている。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。本発明に係る支持部材は、天井3に回転自在に支持されたアーム(図示せず)によって構成することができる。この場合、このアームの先端部に第1のアーム9が回転自在に支持される。
また、本発明に係る水平多関節ロボットは、支持板6の上方に第1のアーム9が位置し、かつ第1のアーム9の上方または下方に第2のアーム13が位置する構成を採ることができる。この構成を採る場合は、支持板6の下方で作業を行うことはできなくなるが、それ以外は第1〜第3の実施の形態を採るときと同等に構成された水平多関節ロボットが実現される。
上述した各実施の形態に示す複数の作業部13A,13Bは、それぞれ回転中心部(第2の減速機16)から水平方向に延びる形状に形成されている。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。例えば、複数の作業部13Aは、円盤状に形成された第2のアーム13の外周部に設けることができる。
1…水平多関節ロボット、6…支持板(支持部材)、8…第1の回転軸、9…第1のアーム、13…第2のアーム、13A,13B…作業部、14…第2の回転軸、22…作業軸、23…回転装置、24…昇降装置、25…ツール。

Claims (4)

  1. 支持部材に上下方向へ延びる第1の回転軸を中心として回転自在に支持された第1のアームと、
    前記第1のアームに前記第1の回転軸と平行な第2の回転軸を中心として回転自在に支持され、回転中心部から水平方向に延びる第2のアームと、
    前記第2のアームにおける回転方向へ離間した複数の作業部に上下方向へ延びる状態でそれぞれ設けられ、上下方向に移動自在かつ上下方向の軸線を中心として回転自在な作業軸と、
    前記複数の作業部にそれぞれ設けられ、前記作業軸を上下方向に移動させる昇降装置と、
    前記複数の作業部にそれぞれ設けられ、前記作業軸を上下方向の軸線を中心として回転させる回転装置とを備えている水平多関節ロボット。
  2. 請求項1記載の水平多関節ロボットにおいて、
    前記第1のアームは、前記支持部材より下方に配置され、
    前記第2のアームは、前記第1のアームより下方に配置され、
    前記作業軸は、下端部にツールが取付けられるものであることを特徴とする水平多関節ロボット。
  3. 請求項1または請求項2記載の水平多関節ロボットにおいて、
    前記各作業軸は、前記第2の回転軸を中心とする同一円周上に位置付けられていることを特徴とする水平多関節ロボット。
  4. 請求項2記載の水平多関節ロボットにおいて、
    前記複数の作業軸のうち少なくとも一つの作業軸は、上下方向から見て前記第2の回転軸からこの作業軸に至る方向と、第1のアームが延びる方向とが平行になる状態において、前記第1のアームより前記第2の回転軸とは反対側に位置付けられていることを特徴とする水平多関節ロボット。
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