JP2015100416A - 線量管理機能を有する医用装置 - Google Patents

線量管理機能を有する医用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】線量管理機能を有する医用装置において、患者への局所被曝を低減させること。【解決手段】線量管理機能を有する医用装置100は、人体を3Dモデルとして表現した複数のモデルから所要のモデルを設定するモデル設定手段11cと、放射線の照射条件に基づいて、モデル設定手段11cによって設定されたモデルの体表位置ごとに、第1積算線量の線量分布を求め、第1積算線量分布DBに登録する第1積算線量分布登録手段11eと、複数の第1積算線量の線量分布を積算して、モデルの体表位置ごとに、第2積算線量の線量分布を求める第2積算線量分布算出手段11hと、を有し、第2積算線量分布算出手段11hは、異なる形状の3Dモデルに対応した線量分布を各モデルの対応する体表位置ごとに積算して、第2積算線量の線量分布を求める。【選択図】 図2

Description

本発明の一態様としての本実施形態は、被検体の照射線量を表示する線量管理機能を有する医用装置に関する。
現在、米国・欧州を中心に放射線画像検査による被曝の増加が問題視されており、患者の被曝低減が顧客の課題となっている。米国民の総被曝線量は1980年と比較して6倍に増加している。米国医療物理学会は医師に対して不必要な放射線画像検査を行なわないよう警告している。また、米国の検査技師に対してはより低線量な検査を行なうよう教育が進められている。
医師や技師は、患者への被曝の影響を最小限に抑えるために、患者の過去・未来の被曝量を考慮して検査条件を設定している。例えば、患者が前回検査時に多量の被曝をしており、前回検査から時間があまり経過していない場合、患者への放射線障害を最低限に抑えるために、医師や技師は低被曝な検査を実施したい。
検査中/治療中の患者に対する照射線量を可視化するシステムが開発されている。このシステムは、検査中/治療中に、患者に対する1検査/1治療における積算の照射線量(第1積算線量)をリアルタイムに表示するものである。
特開2012−130436号公報
検査中/治療中の患者に対する照射線量を可視化するシステムでは、検査/治療直前に、第1積算線量をマッピングするための、人体を3Dモデルとして表現したモデル(患者モデル)が設定される。その設定は、患者の体型(身長、体重)に応じたモデルの選択に基づくものであるが、患者の体型は時間によって変化するため、複数検査/複数治療で異なるモデルが選択される場合がある。異なる複数のモデルにおいて、複数検査/複数治療に亘る積算の照射線量(第2積算線量)が算出される場合、モデル間で位置ずれが発生してしまい、正確な第2積算線量を算出・表示することができない。正確な第2積算線量が算出・表示されない場合、検査計画時/治療計画時に操作者が第2積算線量を見誤り、患者への局所被曝による皮膚の火傷を招く可能性がある。
また、モデルの設定は、操作者によるモデルの選択に基づく場合もある。その場合、患者の体型が時間によって変化しないときであっても、複数検査/複数治療で異なるモデルが選択されることがある。
さらに、検査中/治療中の患者に対する照射線量を可視化するシステムは、第1積算線量を得るための積算単位が1検査/1治療である場合を想定しているが、第1積算線量を得るための積算単位が検査の1部分/治療の1部分である場合や、複数検査/複数治療である場合も考えられる。例えば、後者の場合、複数検査/複数治療における積算の照射線量が第1積算線量となり、複数の第1積算線量に亘る積算の照射線量が第2積算線量となる。これらの場合も、複数の第1積算線量の間でモデルが異なると、モデル間で位置ずれが発生してしまい、正確な第2積算線量を算出・表示することができない。
本実施形態の線量管理機能を有する医用装置は、上述した課題を解決するために、人体を3Dモデルとして表現した複数のモデルから所要のモデルを設定するモデル設定手段と、放射線の照射条件に基づいて、前記モデル設定手段によって設定されたモデルの体表位置ごとに、第1積算線量の線量分布を求める第1積算線量分布算出手段と、前記第1積算線量の線量分布に関する情報を記憶する記憶手段と、複数の前記第1積算線量の線量分布を積算して、前記モデルの体表位置ごとに、第2積算線量の線量分布を求める第2積算線量分布算出手段と、を有し、前記第2積算線量分布算出手段は、異なる形状の3Dモデルに対応した線量分布を各モデルの対応する体表位置ごとに積算して、前記第2積算線量の線量分布を求める。
第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置の構成を示す概略図。 第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置の機能を示すブロック図。 モデルDBに保管された複数のモデルの例を示す図。 1のモデルを設定するためのモデル設定画面の例を示す図。 1のモデルを設定するためのモデル設定画面の例を示す図。 1のモデルを設定するためのモデル設定画面の例を示す図。 第1積算線量分布のデータの一例を示す図。 第1積算線量分布の詳細を説明するための図。 (A)〜(C)は、第2積算線量分布の第1の表示例を説明するための図。 (A)〜(C)は、第2積算線量分布の第2の表示例を説明するための図。 (A)〜(C)は、第2積算線量分布の第3の表示例を説明するための図。 第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置の動作を示すフローチャート。 第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置の動作を示すフローチャート。 第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置の構成を示す概略図。 第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置の機能を示すブロック図。 (A)〜(D)は、解剖学的ランドマークを用いた位置合わせを説明するための図。
本実施形態の線量管理機能を有する医用装置について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置の構成を示す概略図である。
図1は、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100を示し、医用装置100は、積算線量表示システム1と、汎用の放射線照射装置50とを設ける。放射線照射装置50としては、例えば、X線診断装置及びX線CT(computed tomography)装置などの放射線診断装置(放射線検査装置)や、ガンマカメラなどの放射線治療装置が挙げられる。
積算線量表示システム1は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。積算線量表示システム1は、大きくは、制御装置としてのCPU(central processing unit)11、メモリ12、HDD(hard disc drive)13、IF(interface)14、入力部15、及び表示部16等の基本的なハードウェアと、モデルDB17及び第1積算線量分布DB18とから構成される。CPU11は、共通信号伝送路としてのバスを介して、積算線量表示システム1をそれぞれ構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。
CPU11は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。CPU11は、メモリ12に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU11は、HDD13に記憶しているプログラムや、ネットワークNから転送されIF14で受信されてHDD13にインストールされたプログラム等を、メモリ12にロードして実行する機能を有する。
メモリ12は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等を含む記憶装置である。メモリ12は、IPL(initial program loading)、BIOS(basic input/output system)及びデータを記憶したり、CPU11のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする機能を有する。
HDD13は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが読み取り装置(図示しない)に着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HDD13は、積算線量表示システム1にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や各種データを記憶する機能を有する。
IF14は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。IF14は、各規格に応じた通信制御を行ない、ネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、積算線量表示システム1をネットワークN網に接続させる。
入力部15としては、操作者によって操作が可能なキーボード及びマウス等によって構成される。入力部15の操作に従った入力信号はバスを介してCPU11に送られる。
表示部16としては、図示しないD/A(digital to analog)変換回路及びモニタ等によって構成される。表示部16は、後述する第2積算線量分布等を表示する。
モデルDB17は、HDDやメモリによって構成され、人体を3Dモデルとして表現した複数のモデル(患者モデル)を保管する。モデルDB17は、患者(被検体)の身長及び体重の組み合わせに応じた複数のモデル(図3に図示)を保管する。また、モデルDB17は、患者の身長及び体重に、年齢や性別等を組み合わせた組み合わせに応じた複数の複数のモデルを保管してもよい。
第1積算線量分布DB18は、HDDやメモリによって構成され、患者を識別する患者識別情報(患者ID)が付帯された3次元の第1積算線量分布のデータを保管する(図7に図示)。
放射線照射装置50は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。放射線照射装置50は、大きくは、制御装置としてのCPU51、メモリ52、HDD53、IF54、入力部55、及び表示部56等の基本的なハードウェアと、放射線照射部57とから構成される。CPU51は、共通信号伝送路としてのバスを介して、放射線照射装置50をそれぞれ構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。
CPU51は、積算線量表示システム1のCPU11と同一の構成を有する。CPU51は、メモリ52に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU51は、HDD53に記憶しているプログラムや、ネットワークNから転送されIF54で受信されてHDD53にインストールされたプログラム等を、メモリ52にロードして実行する機能を有する。CPU51は、検査/治療時に、放射線照射部57の動作を制御して放射線を照射させたり、放射線照射部57から送られる、放射線に基づくデータから画像データを生成したりする。
メモリ52は、積算線量表示システム1のメモリ12と同一の構成を有する。メモリ52は、IPL、BIOS及びデータを記憶したり、CPU51のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする機能を有する。
HDD53は、積算線量表示システム1のHDD13と同一の構成を有する。HDD53は、放射線照射装置50にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS等も含まれる)や各種データを記憶する機能を有する。
IF54は、積算線量表示システム1のIF14と同一の構成を有する。IF54は、各規格に応じた通信制御を行ない、ネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、放射線照射装置50をネットワークN網に接続させる。
入力部55は、積算線量表示システム1の入力部15と同一の構成を有する。入力部55の操作に従った入力信号はバスを介してCPU51に送られる。
表示部56は、積算線量表示システム1の表示部16と同一の構成を有する。表示部56は、CPU51によって生成された画像データ等を表示する。
放射線照射部57は、患者に放射線を照射する装置である。ここで、放射線照射装置50がX線診断装置である場合、放射線照射部57は撮像系、すなわち、高電圧発生部、X線源、X線検出器、及び寝台等の一般的な構成を含む。放射線照射装置50がX線CT装置である場合、放射線照射部57は撮像系、すなわち、図示しない高電圧発生部、X線源、X線検出器、回転部、及び寝台等の一般的な構成を含む。放射線照射装置50が放射線治療装置である場合、放射線照射部57は、図示しない高電圧発生部、放射線源、回転部、及び寝台等の一般的な構成を含む。
図2は、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100の機能を示すブロック図である。
第1実施形態の医用装置100を構成する積算線量表示システム1のCPU11がプログラムを実行することによって、CPU11は、操作支援手段11a、患者情報設定手段11b、モデル設定手段11c、第1積算線量受信手段11d、第1積算線量分布登録手段11e、患者識別情報設定手段11f、第1積算線量分布取得手段11g、及び第2積算線量分布算出手段11hとして機能する。なお、手段11a〜11hがソフトウェアとして機能するものとして説明するが、手段11a〜11hの全部又は一部は、ハードウェアとして積算線量表示システム1に備えられるものであってもよい。
操作支援手段11aは、手段11b〜11hと、入力部15及び表示部16とを媒介するGUI(graphical user interface)等のインターフェースである。
患者情報設定手段11bは、1検査/1治療に先立って、操作支援手段11aを介した入力部15からの入力、または、ネットワークNを介した放射線照射装置50からの入力に基づいて、患者情報(被検体情報)を設定する機能を有する。患者情報は、患者を識別するための患者識別情報(患者ID)や、患者の身長及び体重を含む。また、患者情報は、患者の性別及び年齢等を含んでもよい。
モデル設定手段11cは、1検査/1治療に先立って、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に従って、モデルDB17に保管された複数の3次元のモデルから、1のモデルを設定する機能を有する。
図3は、モデルDB17に保管された複数のモデルの例を示す図である。
図3に示すように、モデルDB17(図2に図示)には、手を下げた状態の人体を模擬するモデルタイプT1について、身長(Hight)と体重(Weight)との組み合わせに、モデルNoとその3次元のモデルとが対応付けられたモデルデータが保管されている。また、モデルDB17(図2に図示)には、手を上げた状態の人体を模擬するモデルタイプT2について、身長と体重との組み合わせに、モデルNoとその3次元のモデルとが対応付けられたモデルデータが保管されている。さらに、モデルDB17(図2に図示)には、手が省略された状態の人体を模擬するモデルタイプT3について、身長と体重との組み合わせに、モデルNoとその3次元のモデルとが対応付けられたモデルデータが保管されている。
図4〜図6は、1のモデルを設定するためのモデル設定画面の例を示す図である。
図4は、モデルDB17(図2に図示)に保管された図3に示す複数のモデルタイプT1〜T3から、モデルタイプT1が選択された場合であって、モデルタイプT1に関する複数のモデルから1のモデルを設定するためのモデル設定画面を示す。図4に示すモデル設定画面には、3種類の身長「H1」〜「H3」と、4種類の体重「W1」〜「W4」との組み合わせに応じて12個のモデルNo.1〜12が選択肢として挙げられる。
図5は、モデルDB17(図2に図示)に保管された図3に示す複数のモデルタイプT1〜T3から、モデルタイプT2が選択された場合であって、モデルタイプT2に関する複数のモデルから1のモデルを設定するためのモデル設定画面を示す。図5に示すモデル設定画面には、3種類の身長「H1」〜「H3」と、4種類の体重「W1」〜「W4」との組み合わせに応じて12個のモデルNo.13〜24が選択肢として挙げられる。
図6は、モデルDB17(図2に図示)に保管された図3に示す複数のモデルタイプT1〜T3から、モデルタイプT3が選択された場合であって、モデルタイプT3に関する複数のモデルから1のモデルを設定するためのモデル設定画面を示す。図6に示すモデル設定画面には、3種類の身長「H1」〜「H3」と、4種類の体重「W1」〜「W4」との組み合わせに応じて12個のモデルNo.25〜36が選択肢として挙げられる。
ここで、モデルDB17(図2に図示)に図3に示す1個のモデルタイプ、例えばモデルタイプT1のみが保管されている場合を考える。図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じた1のモデル(モデルNo)が自動的に選択されて設定される(自動設定)。または、図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じた1のモデル(モデルNo)が自動的に選択され、選択された1のモデルが必要に応じて操作者によって変更されて設定される(半自動設定)。または、図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じて操作者によって1のモデル(モデルNo)が選択されて設定される(手動設定)。
次に、モデルDB17(図2に図示)に図3に示す複数のモデルタイプ、例えば3個のモデルタイプT1〜T3が保管されている場合を考える。図4〜図6に示す3個のモデルタイプT1〜T3から、操作者によって1のモデルタイプ、例えば図4に示すモデルタイプT1が選択される。そして、図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じた1のモデル(モデルNo)が自動的に選択されて設定される(自動設定)。または、図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じた1のモデル(モデルNo)が自動的に選択され、選択された1のモデルが必要に応じて操作者によって変更されて設定される(半自動設定)。または、図4に示す12個のモデルNo.1〜12のうち、患者情報設定手段11b(図2に図示)によって設定された患者情報に含まれる身長及び体重の組み合わせに応じて操作者によって1のモデル(モデルNo)が選択されて設定される(手動設定)。
図2の説明に戻って、第1積算線量受信手段11dは、放射線照射装置50を用いた検査/治療の後、IF14を介して放射線照射装置50から、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に相当する患者に対する放射線の照射条件に基づく、当該患者の体表位置(3次元位置)ごとの照射線量の積算(第1積算線量)のデータを受信する機能を有する。第1積算線量は、積算単位、例えば、1検査/1治療、検査の1部分/治療の1部分、または、複数検査/複数治療における照射線量の積算である。以下、積算単位が1検査/1治療の場合を例にとって説明する。
第1積算線量分布登録手段11eは、放射線照射装置50を用いた検査/治療の後、受信手段11dによって受信された実座標系の位置ごとの第1積算線量をモデル座標系の位置ごとの第1積算線量に座標変換する機能を有する。また、第1積算線量分布登録手段11eは、モデル設定手段11cによって設定されたモデルの体表位置(3次元位置)ごとに、座標変換後の第1積算線量を対応付けた3次元の第1積算線量分布のデータを生成し、第1積算線量分布に患者識別情報を付帯して第1積算線量分布DB18に登録する機能を有する。
図7は、第1積算線量分布のデータの一例を示す図である。
図7に示すように、第1積算線量分布DB18(図2に図示)には、モデルの体表位置ごとにモデル座標系の第1積算線量が対応付けられた第1積算線量分布が保管される。また、各第1積算線量分布には、患者情報に含まれる患者識別情報が付帯される。なお、図7では、第1積算線量分布として、モデルの体表位置に第1積算線量がマッピングされたものを保管する場合を示すが、モデルのデータと、体表位置ごとの第1積算線量とを別にもつものであってもよい。
図8は、第1積算線量分布の詳細を説明するための図である。
図8に示すように、モデル座標系の第1積算線量分布は、モデルの体表位置(点)Q1〜Q6の各体表位置における第1積算線量に基づくものである。体表位置Q1〜Q6は、(X座標、Y座標、Z座標、第1積算線量(mGy))の情報を有する。ここで、X座標とは、患者の左右方向であり、Y座標とは患者の上下方向であり、Z座標とは、患者の体軸方向である。なお、各体表位置における第1積算線量は、モデルとは別に保管されてもよいし、合わせて保管されてもよい。なお、照射線量がない場合(体表位置Q1〜Q6)には、第1積算線量は0mGyとなる。
図2の説明に戻って、患者識別情報設定手段11fは、操作支援手段11aを介した入力部15からの入力に基づいて、第2積算線量を表示させたい患者の患者識別情報(患者ID)を設定する機能を有する。
第1積算線量分布取得手段11gは、第1積算線量分布DB18から、患者識別情報設定手段11fによって設定された患者識別情報に対応する過去の複数の3次元の第1積算線量分布を取得する(読み出す)機能を有する。
第2積算線量分布算出手段11hは、第1積算線量分布取得手段11gによって取得された複数の第1積算線量分布に基づいて、体表位置ごとに複数の第1積算線量を積算(総和)して複数検査/複数治療(複数の積算単位)に亘る3次元の第2積算線量分布のデータを算出する機能を有する。また、第2積算線量分布算出手段11hは、3次元の第2積算線量分布をレンダリング処理して2次元の第2積算線量分布を生成し、操作支援手段11aを介して表示部16に表示させる機能を有する。
図9(A)〜(C)は、第2積算線量分布の第1の表示例を説明するための図である。
図9(A)は、図7に示す患者識別情報P1に対応する第1の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図9(B)は、図7に示す患者識別情報P1に対応する第2の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図9(C)は、図9(A),(B)の2個の第1積算線量分布に基づく第2積算線量分布(マッピング)の表示例を示す。
図9(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT1に相当するモデルNo.8である。同様に、図9(B)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT1に相当するモデルNo.8である。すなわち、第1の第1積算線量分布と第2の第1積算線量分布とでは用いられるモデルが共通する。
図9(A),(B)に示す場合、モデルがモデルNo.8で共通するので、図9(A)に示す第1の第1積算線量分布における複数の体表位置と、図9(B)に示す第2の第1積算線量分布における複数の体表位置とがそれぞれ一致する。この場合、図9(A)に示す第1の第1積算線量分布と、図9(B)に示す第2の第1積算線量分布との位置を揃え、揃えられた3次元の第1及び第2の第1積算線量分布における第1積算線量を表示の視線方向において積算(平行投影)することで、図9(C)に示す表示用の2次元の第2積算線量分布が算出される。または、図9(A)に示す第1の第1積算線量分布と、図9(B)に示す第2の第1積算線量分布との位置を揃え、揃えられた3次元の第1及び第2の第1積算線量分布における同一位置の第1積算線量を積算した後に2次元投影することで、図9(C)に示す表示用の2次元の第2積算線量分布が算出される。
なお、図9(A)〜(C)を用いてモデルが共通する2個の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する方法を示したが、3個以上の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する場合でも同様である。
図10(A)〜(C)は、第2積算線量分布の第2の表示例を説明するための図である。
図10(A)は、図7に示す患者識別情報P2に対応する第1の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図10(B)は、図7に示す患者識別情報P2に対応する第2の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図10(C)は、図10(A),(B)の2個の第1積算線量分布に基づく第2積算線量分布(マッピング)の表示例を示す。
図10(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT2に相当するモデルNo.13である。一方、図10(B)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT1に相当するモデルNo.1である。すなわち、第1の第1積算線量分布と第2の第1積算線量分布とでは用いられるモデルは共通しないが患者の体型(モデルの体型)が変化していない。
図10(A),(B)に示す場合、モデルが共通しないので、図10(A)に示す第1の第1積算線量分布における複数の体表位置と、図10(B)に示す第2の第1積算線量分布における複数の体表位置とが一致しない。この場合、図10(A)に示す第1の第1積算線量分布と、図10(B)に示す第2の第1積算線量分布との位置を揃え、揃えられた3次元の第1及び第2の第1積算線量分布における第1積算線量を表示の視線方向において積算(平行投影)することで、図10(C)に示す表示用の2次元の第2積算線量分布が算出される。
ここで、図10(C)の表示例では、図10(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルNo.13のモデルと、図10(B)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルNo.1のモデルとが視覚的に区別できることが好適である。そこで、図10(C)の表示例では、例えば、第1の第1積算線量分布に用いられるモデルの外形が破線で、第2の第1積算線量分布に用いられるモデルの外形が実線でそれぞれ示される。
なお、図10(A)〜(C)を用いてモデルは共通しないが患者の体型(モデルの体型)が変化していない2個の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する方法を示したが、3個以上の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する場合でも同様である。
図11(A)〜(C)は、第2積算線量分布の第3の表示例を説明するための図である。
図11(A)は、図7に示す患者識別情報P3に対応する第1の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図11(B)は、図7に示す患者識別情報P3に対応する第2の第1積算線量分布(マッピング)を示す。図11(C)は、図11(A),(B)の2個の第1積算線量分布に基づく第2積算線量分布(マッピング)の表示例を示す。
図11(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT2に相当するモデルNo.15である。一方、図11(B)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT3に相当するモデルNo.25である。すなわち、第1の第1積算線量分布と第2の第1積算線量分布とでは用いられるモデルは共通ぜず、かつ、患者の体型(モデルの体型)が変化している。
図11(A),(B)に示す場合、モデルが共通しないので、図11(A)に示す第1の第1積算線量分布における複数の体表位置と、図11(B)に示す第2の第1積算線量分布における複数の体表位置とが一致しない。この場合、図11(A)に示す第1の第1積算線量分布と、図11(B)に示す第2の第1積算線量分布との位置を揃え、揃えられた3次元の第1及び第2の第1積算線量分布における第1積算線量を表示の視線方向において積算(平行投影)することで、図11(C)に示す表示用の2次元の第2積算線量分布が算出される。
ここで、図11(C)の表示例では、図11(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルNo.15のモデルと、図11(B)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルNo.25のモデルとが視覚的に区別できることが好適である。そこで、図11(C)の表示例では、例えば、第1の第1積算線量分布に用いられるモデルの外形が破線で、第2の第1積算線量分布に用いられるモデルの外形が実線でそれぞれ示される。
なお、図11(A)〜(C)を用いてモデルが共通せず、かつ、患者の体型(モデルの体型)が変化している2個の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する方法を示したが、3個以上の第1積算線量分布から第2積算線量分布を算出する場合でも同様である。
また、医用装置100は、第2積算線量分布算出手段11h(図2に図示)によって算出された第2積算線量分布が、ネットワークN(図1に図示)を介して接続されるコンピュータ(ノートPC等)のブラウザで閲覧されるように構成されてもよい。
続いて、図1、図12、及び図13を用いて第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100の動作について説明する。
図12及び図13は、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100の動作を示すフローチャートである。
図1及び図12を用いて説明すると、医用装置100は、検査/治療に先立って、入力部15からの入力に基づいて、患者情報(被検体情報)を設定する(ステップST1)。医用装置100は、検査/治療に先立って、ステップST1によって設定された患者情報に従って、モデルDB17に保管された複数の3次元のモデルから、1のモデルを設定する(ステップST2)。ステップST2におけるモデルの設定方法については、図3〜図6を用いて説明した。
次いで、医用装置100は、検査/治療の後、IF14を介して放射線照射装置50から、ステップST1によって設定された患者情報に相当する患者の体表位置ごとの第1積算線量のデータを受信する(ステップST3)。医用装置100は、検査/治療の後、ステップST2によって設定されたモデルの体表位置ごとに、ステップST3によって受信された第1積算線量を対応付けた3次元の第1積算線量分布のデータ(図7に図示)を生成し(ステップST4)、第1積算線量分布に患者識別情報を付帯して第1積算線量分布DB18に登録する(ステップST5)。ステップST5による第1積算線量分布の登録が繰り返されることで、第1積算線量分布DB18には、複数患者について、各患者に対応する過去の複数の第1積算線量分布が保管されることになる。
図1及び図13を用いて説明すると、医用装置100は、入力部15からの入力に基づいて患者識別情報(患者ID)を設定する(ステップST6)。医用装置100は、第1積算線量分布DB18から、ステップST6によって設定された患者識別情報に対応する複数の3次元の第1積算線量分布を取得する(ステップST7)。
次いで、医用装置100は、ステップST7によって取得された複数の第1積算線量分布に基づいて、体表位置ごとに複数の第1積算線量を積算して複数検査/複数治療に亘る3次元の第2積算線量分布を算出する(ステップST8)。また、医用装置100は、ステップST8によって算出された3次元の第2積算線量分布をレンダリング処理して2次元の第2積算線量分布を生成し、表示部16に表示させる(ステップST9)。ステップST9による表示方法及び表示例は、図9〜図11を用いて説明した。
以上のように、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100によると、複数の積算単位間(例えば、複数の検査間や複数の治療間)で異なるモデルがそれぞれ選択可能な構成である場合でも、異なるモデルが使用されていることを示しながら、正確に精度よく放射線の第2積算線量を表示することができる。これにより、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100によると、医師や技師等の操作者が、患者の検査計画時/治療計画時に局所被曝を避けるためにどの方向から患者に放射線を照射すべきかを判断できるので、患者への局所被曝を低減させることができる。また、第1実施形態の線量管理機能を有する医用装置100によると、操作者が、自らや他者の検査/治療における放射線の当て方(方向)が適切であるかどうかを復習することができる。
(第2実施形態)
図14は、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置の構成を示す概略図である。
図14は、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置100Aを示し、医用装置100Aは、放射線照射装置60を設ける。放射線照射装置60としては、例えば、X線診断装置及びX線CT装置などの放射線診断装置や、ガンマカメラなどの放射線治療装置が挙げられる。放射線照射装置60は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。放射線照射装置60は、大きくは、制御装置としてのCPU51、メモリ52、HDD53、IF54、入力部55、及び表示部56等の基本的なハードウェアと、モデルDB17、第1積算線量分布DB18、及び放射線照射部57とから構成される。CPU51は、共通信号伝送路としてのバスを介して、放射線照射装置50をそれぞれ構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。
なお、図14に示す医用装置100Aにおいて、図1に示す医用装置100と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図15は、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置100Aの機能を示すブロック図である。
第2実施形態の医用装置100Aを構成する放射線照射装置60のCPU51がプログラムを実行することによって、CPU51は、操作支援手段11a´、患者情報設定手段11b、モデル設定手段11c、第1積算線量分布登録手段11e´、患者識別情報設定手段11f、第1積算線量分布取得手段11g、及び第2積算線量分布算出手段11hとして機能する。なお、手段11a´〜11c,11e´〜11hがソフトウェアとして機能するものとして説明するが、手段11a´〜11c,11e´〜11hの全部又は一部は、ハードウェアとして放射線照射装置60に備えられるものであってもよい。
なお、図15に示す医用装置100Aにおいて、図2に示す医用装置100と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
操作支援手段11a´は、手段11b〜11c,11e´〜11hと、入力部55及び表示部56とを媒介するGUI等のインターフェースである。
第1積算線量分布登録手段11e´は、検査/治療の後、モデル設定手段11cによって設定されたモデルの体表位置ごとに、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に相当する患者の第1積算線量を対応付けた第1積算線量分布のデータを生成し、第1積算線量分布に患者識別情報を付帯して第1積算線量分布DB18に登録する機能を有する。
なお、医用装置100Aは、第2積算線量分布算出手段11h(図15に図示)によって算出された第2積算線量分布が、ネットワークN(図14に図示)を介して接続されるコンピュータ(ノートPC等)のブラウザで閲覧されるように構成されてもよい。
また、第1実施形態の医用装置100Aの動作は、図12及び図13に示すフローチャートで示した医用装置100の動作に類似するため、説明を省略する。図12及び図13に示す医用装置100の動作では積算線量表示システム1が主体となるが、医用装置100Aの動作では、放射線照射装置60が主体となる。
以上のように、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置100Aによると、複数の積算単位間(例えば、複数の検査間や複数の治療間)で異なるモデルがそれぞれ選択可能な構成である場合でも、異なるモデルが使用されていることを示しながら、正確に精度よく放射線の第2積算線量を表示することができる。これにより、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置100Aによると、医師や技師等の操作者が、患者の検査計画時/治療計画時に局所被曝を避けるためにどの方向から患者に放射線を照射すべきかを判断できるので、患者への局所被曝を低減させることができる。また、第2実施形態の線量管理機能を有する医用装置100Aによると、操作者が、自らや他者の検査/治療における放射線の当て方(方向)が適切であるかどうかを復習することができる。
(第1変形例)
図2に示す医用装置100や図15に示す医用装置100Aにおいて、第2積算線量分布算出手段11hは、第1積算線量分布取得手段11gによって取得された複数の第1積算線量分布が異なる複数のモデル(第1モデル及び第2モデル)を含む場合、第1モデルにおける解剖学的ランドマークを、第2モデルにおける解剖学的ランドマークに位置合わせする。そして、第2積算線量分布算出手段11hは、位置合わせ後の第1積算線量分布と第2モデルに係る第1積算線量分布とを体表位置ごとに積算する。
図16(A)〜(D)は、解剖学的ランドマークを用いた位置合わせを説明するための図である。
図16(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT2に相当するモデルNo.13である。一方、図16(C)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルは、モデルタイプT1に相当するモデルNo.1である。図16(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルにおける解剖学的ランドマークが、図16(C)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルにおける解剖学的ランドマークに位置合わせされることで、図16(B)に示す第1積算線量分布が得られる。例えば、図16(A)に示す第1の第1積算線量分布に用いられるモデルにおける解剖学的ランドマークL1が、図16(C)に示す第2の第1積算線量分布に用いられるモデルにおける解剖学的ランドマークL2に位置合わせされる。そして、図16(D)に示す表示例のように、図16(B)に示す第1積算線量分布と、図16(C)に示す第2の第1積算線量分布とに基づいて、体表位置ごとに複数の第1積算線量が積算され、複数の体表位置に関する第2積算線量分布が算出される。
または、第2積算線量分布算出手段11hは、第1積算線量分布取得手段11gによって取得された複数の第1積算線量分布が異なる複数のモデルを含む場合、複数のモデルを非剛体位置合わせすることで、位置合わせに従って変化後の複数の第1積算線量分布を体表位置ごとに積算する。
または、第2積算線量分布算出手段11hは、予め、標準モデルと、各モデルの標準モデルへの変換係数を有する。そして、第2積算線量分布算出手段11hは、第1積算線量分布取得手段11gによって取得された異なる複数の第1積算線量分布が複数のモデル(第1モデル及び第2モデル)を含む場合、第1及び第2モデルを変換係数により標準モデルにそれぞれ変換する。そして、第2積算線量分布算出手段11hは、変換に従って変化後の複数の第1積算線量分布を体表位置ごとに積算して仮の第2積算線量分布を算出する。さらに、第2積算線量分布算出手段11hは、標準モデルを第1モデル(または第2モデル)に逆変換することで、逆変換に従って変化後の仮の第2積算線量分布を第2積算線量分布として算出する。
以上のように、医用装置100,100Aの第1変形例によると、複数の積算単位間(例えば、複数の検査間や複数の治療間)で異なるモデルがそれぞれ選択可能な構成である場合でも、上述した医用装置100,100Aより正確に精度よく放射線の第2積算線量を表示することができる。
(第2変形例)
図2に示す医用装置100や図15に示す医用装置100Aにおいて、モデル設定手段11cは、検査/治療に先立って、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に係るモデルを、当該患者情報に含まれる患者識別情報に対応する過去のモデルから選択して設定する。モデル設定手段11cは、第1積算線量分布DB18に保管された第1積算線量分布におけるモデルから、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に含まれる患者識別情報に対応する過去のモデルを選択して設定する。
例えば、モデル設定手段11cは、患者情報設定手段11bによって設定された患者情報に含まれる患者識別情報が図7に示す「P2」である場合、モデルNo.1またはNo.13を設定する。モデルNo.1及びNo.13のどちらを設定するかは操作者に選択させればよい。
以上のように、医用装置100,100Aの第2変形例によると、複数の積算単位間(例えば、複数の検査間や複数の治療間)で異なるモデルがそれぞれ選択可能な構成である場合でも、過去の検査や治療に合わせたモデルを優先的に選択して設定することで、正確に精度よく放射線の第2積算線量を表示することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100,100A 線量管理機能を有する医用装置
1 積算線量表示システム
11 CPU
11a,11a´ 操作支援手段
11b 患者情報設定手段
11c モデル設定手段
11d 第1積算線量受信手段
11e,11e´ 第1積算線量分布登録手段
11f 患者識別情報設定手段
11g 第1積算線量分布取得手段
11h 第2積算線量分布算出手段
17 モデルDB
18 第1積算線量分布DB
60 放射線照射装置

Claims (6)

  1. 人体を3Dモデルとして表現した複数のモデルから所要のモデルを設定するモデル設定手段と、
    放射線の照射条件に基づいて、前記モデル設定手段によって設定されたモデルの体表位置ごとに、第1積算線量の線量分布を求める第1積算線量分布算出手段と、
    前記第1積算線量の線量分布に関する情報を記憶する記憶手段と、
    複数の前記第1積算線量の線量分布を積算して、前記モデルの体表位置ごとに、第2積算線量の線量分布を求める第2積算線量分布算出手段と、を有し、
    前記第2積算線量分布算出手段は、異なる形状の3Dモデルに対応した線量分布を各モデルの対応する体表位置ごとに積算して、前記第2積算線量の線量分布を求める、線量管理機能を有する医用装置。
  2. 前記第2積算線量分布算出手段は、前記複数の第1積算線量が異なる複数のモデルを含む場合、前記複数のモデルのうち1のモデルにおける解剖学的ランドマークを前記複数のモデルのうち他のモデルにおける解剖学的ランドマークに位置合わせすることで、前記位置合わせの後の第1積算線量の線量分布と前記他のモデルに係る第1積算線量の線量分布とを前記体表位置ごとに積算する請求項1に記載の医用装置。
  3. 前記第2積算線量分布算出手段は、前記複数の第1積算線量が異なる複数のモデルを含む場合、前記複数のモデルを非剛体位置合わせすることで、前記位置合わせの後の複数の第1積算線量の線量分布を前記体表位置ごとに積算する請求項1に記載の医用装置。
  4. 前記第2積算線量分布算出手段は、前記複数の第1積算線量が異なる複数のモデルを含む場合、前記複数のモデルを、予め設定された変換係数により標準モデルにそれぞれ変換することで、前記変換の後の複数の第1積算線量の線量分布を前記体表位置ごとに積算して仮の第2積算線量の線量分布を算出し、前記標準モデルを前記複数のモデルのうち1のモデルに逆変換することで、前記逆変換の後の仮の第2積算線量の線量分布を前記第2積算線量の線量分布として算出する請求項1に記載の医用装置。
  5. 前記表示手段は、前記複数の第1積算線量が複数のモデルを含む場合、前記複数のモデルの1における第1積算線量の線量分布と、前記複数のモデルの1における第1積算線量の線量分布との位置を揃え、揃えられた第1積算線量の線量分布における第1積算線量を表示の視線方向において積算することで生成された第2積算線量の線量分布を表示させる請求項1に記載の医用装置。
  6. 前記モデル設定手段は、前記所要の被検体に対応する過去のモデルを選択して設定する請求項1に記載の医用装置。
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