JP2015099059A - 採泥器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分割可能なバケット2の開閉動作を可能にするバケット開閉フレーム3と、一端側にフック41を有すると共にスライド長孔42が形成され、他端側にバランスウェイト43を有するバランスフック4とを備え、該バランスフック4は、フック41に荷重がかかる際にはフック41が上向き状態を保ち、フック41に荷重がかからない際にはフック41が下向きとなるように形成されている。フック41が上向き状態の際には、バケット開閉フレーム3が開くことで、バケット2が開いた状態を保ち、フック41が下向き状態の際には、バケット開閉フレーム3が閉じることで、バケット2が閉じた状態を保つ。
【選択図】図1
Description
該スミスマッキンタイヤ型採泥器を使用する際には、バケットを左右に開いた状態にして、水中に降ろしていく。
着底すると、着底板が突き上げられることで、掛け金が外れる。
すると、バネの復元力により、分割バケット体が海底部分に食い込む。
その後、ワイヤーを引き上げることで分割バケット体が強制的に閉じられることにより、バケット内に底質試料が収集される。
例えば、採泥面積が0.05平方メートルの小型標準型のもので約20重量キログラム程度の重さが有り、特に採取後の引き上げ時には採泥重量が加算されるため、一人での作業が困難で、補助者や動力を必要としていた。
中心軸を基準として第1分割バケット体と第2分割バケット体の二つに分割可能なバケットと、
該第1分割バケット体と第2分割バケット体の側面側に取り付けられ、バケットの開閉動作を可能にする第1コ字状フレーム及び第2コ字状フレームからなるバケット開閉フレームと、
一端側にフックを有すると共にスライド長孔が形成され、他端側にバランスウェイトを有するバランスフックとを備え、
該バランスフックは、フックに荷重がかかる際にはフックが上向き状態を保つことでフックに引っ掛けたものを保持し、フックに荷重がかからない際にはフックが下向きとなりフックに引っ掛けたものが外れるように形成されており、
フックが上向き状態の際には、バケット開閉フレームが開くことで、バケットが開いた状態を保っており、
フックが下向き状態の際には、バケット開閉フレームが閉じることで、バケットが閉じた状態を保っていることを特徴とする、採泥器。
第2に、
中心軸の両側が、バケット本体部分から突出しており、
該突出部分の長さが、バケット本体における中心軸の長さを1として、0.2〜1.0であり、
該突出した部分に、錘を取り付け可能であることを特徴とする、上記第1に記載の採泥器。
第3に、
バケット開閉フレームの第1コ字状フレームと第2コ字状フレームに、バケット開閉フレームが閉じた際に対向して突出する、取手が取り付けられていることを特徴とする、
上記第1または2に記載の採泥器。
ここで、添付図面において同一の部材には同一符号を付しており、また重複した説明は省略されている。
なお、ここでの説明は本発明が実施される一形態であることから、本発明は該当形態に限定されるものではない。
該採泥器は、採泥面積が0.05平方メートルのもので、スミスマッキンタイヤ型採泥器と同等の機能を備えながらも、5〜9重量キログラム程度とすることができる。
該突出部分の長さは、バケット2の本体部分における中心軸1の長さを1とすると、各々0.6である。
該突出した部分には、図10に示すように、円筒状の錘11を2個ずつ取り付けることが可能である。
図9に示すように、蝶番23によって、第1分割バケット体21の上面側に第1蓋24が取り付けられ、第2分割バケット体22の上面側に第2蓋25が取り付けられている。
該第1蓋24及び第2蓋25には、図示は省略するが、内部側にスプリングが取り付けられ、通常は閉じた状態を維持するようになっている。
図1中の符号26は、バケット側U字状ワイヤー取付具である。
図7〜9に示すように、引き上げの際には、第1コ字状フレーム31と第2コ字状フレーム32が対向して、基部側がX状に交差することでバケット2が閉じるように、第1コ字状フレーム31の基部は中心軸1近傍の第2分割バケット体22の側面に取り付けられ、第2コ字状フレーム32の基部は中心軸1に取り付けた円筒基体12に取り付けられている。
図4中の(a)に示すように、第1コ字状フレーム31の基部は、第2コ字状フレーム32の基部の内側を通り、中心軸1を越えて第2分割バケット体22の側面に取り付けられている。
図1に示すように、該第1コ字状フレーム31及び第2コ字状フレーム32は、中心軸1と反対側の幅がバケット2の幅の2倍近く広くなるように末広がり状に形成され、両側部の長さもバケット2の大きさの2倍程度になるように形成されている。
図8及び図9に示すように、第1コ字状フレーム31と第2コ字状フレーム32には、バケット開閉フレーム3が閉じた際に対向して突出する、コ字状の取手33が取り付けられている。
図1中の符号34は、フレーム側U字状ワイヤー取付具である。
該バランスフック4は、フック41に荷重がかかる際にはフック41が上向き状態を保つことでフック41に引っ掛けたものを保持し、フック41に荷重がかからない際には上下位置が入れ替わり、フック41が下向きとなりフック41に引っ掛けたものが外れるように、バランスウェイト43及びスライド長孔42の大きさや形状を調整して形成されている。
そして、フック41が上向き状態の際には、バケット開閉フレーム3が開くことで、バケット2が開いた状態を保っており、フック41が下向き状態の際には、バケット開閉フレーム3が閉じることで、バケット2が閉じた状態を保っている。
図2中、符号43aは、バランスウェイト43に形成された開孔部分である水抜部を示している。
該ワイヤーガイド5は、図9に示すように、センターリング51とその両側のサイドリング52と取付支柱53と支柱基礎体54とから構成されている。
取付支柱53は、バケット2が閉じた際に、取手33の位置より、センターリング51の位置が高くなるような長さを有するものである。
該取付支柱53は、中心軸1に取り付けられた円筒状の支柱基礎体54によって支持されている。
ワイヤー6は、バランスフック4とバケット2との間に位置するオープンワイヤー61と、バランスフック4とバケット開閉フレーム3との間に位置するクローズワイヤー62とからなる。
また、バランスフック4を介して昇降動作を操作する操作ロープ63が設けられている。
オープンワイヤー61は、一端が引掛リング64を介してフック41に引っ掛けられ、アイスプライスの他端側がバケット2のバケット側U字状ワイヤー取付具26(図1参照)に、図示は省略するがシャックルを介して取り付けられている。
該オープンワイヤー61は、絡まりを防止するために、途中でサイドリング52を通っている。
クローズワイヤー62は、一端がバランスフック4のスライド長孔42に組み合うスライドシャックル65に取り付けられ、アイスプライスの他端側がバケット開閉フレーム3のフレーム側U字状取付具34(図1参照)に、図示は省略するがシャックルを介して取り付けられている。
該クローズワイヤー62は、絡まりを防止するために、途中でセンターリング51を通っている。
すると、オープンワイヤー61が引っ張られ、その結果、バケット2が左右に開く。
この状態を保ちつつ、水中に採泥器を沈めていく。
この際、図4に示すように、バケット開閉フレーム3が水平方向に開き、中央にバケット2が位置している上に、中心軸1の両端側が突出することで、全体のバランスが保たれるので、安定した状態で採泥器の水中降下を行うことが可能となる。
すると、図5に示すように、バランスウェイト43の重みでバランスフック4の上下が反転するにつれて、スライドシャックル65がスライド長孔42の下側から、図6に示すように上側に移動する。
この際、バランスウェイト43に水抜部43aが形成されているので、バランスフック4は水の抵抗を受けることなくスムーズに反転できる。
その結果、オープンワイヤー61の引掛リング64が、フック41から完全に外れる。
すると、採泥器が微妙に振動した状態で、バケット2が底質試料を採取しつつ閉じていく。
この際、予めバケット2内を満たしていた水は、図示は省略するが、第1蓋24及び第2蓋25が水圧で持ち上げられることで、バケット2外に排出される。
最終的には、図7に示すように、底面付近の底質試料の一部について、半円柱状の採取が可能となる。
なお、操作ロープ63に振動を与えつつ引き上げることは必須の要素ではなく、振動を与えることで、振動を与えない場合よりも多くの量が採取することが可能になる。
11 錘
12 円筒基体
2 バケット
21 第1分割バケット体
22 第2分割バケット体
23 蝶番
24 第1蓋
25 第2蓋
26 バケット側U字状ワイヤー取付具
3 バケット開閉フレーム
31 第1コ字状フレーム
32 第2コ字状フレーム
33 取手
34 フレーム側U字状取付具
4 バランスフック
41 フック
42 スライド長孔
43 バランスウェイト
43a 水抜部
5 ワイヤーガイド
51 センターリング
52 サイドリング
53 取付支柱
54 支柱基礎体
6 ワイヤー
61 オープンワイヤー
62 クローズワイヤー
63 操作ロープ
64 引掛リング
65 スライドシャックル
66 スイベル
67 接続シャックル
68 ワイヤー取付リング
Claims (3)
- 中心軸を基準として第1分割バケット体と第2分割バケット体の二つに分割可能なバケットと、
該第1分割バケット体と第2分割バケット体の側面側に取り付けられ、バケットの開閉動作を可能にする第1コ字状フレーム及び第2コ字状フレームからなるバケット開閉フレームと、
一端側にフックを有すると共にスライド長孔が形成され、他端側にバランスウェイトを有するバランスフックとを備え、
該バランスフックは、フックに荷重がかかる際にはフックが上向き状態を保つことでフックに引っ掛けたものを保持し、フックに荷重がかからない際にはフックが下向きとなりフックに引っ掛けたものが外れるように形成されており、
フックが上向き状態の際には、バケット開閉フレームが開くことで、バケットが開いた状態を保っており、
フックが下向き状態の際には、バケット開閉フレームが閉じることで、バケットが閉じた状態を保っていることを特徴とする、採泥器。 - 中心軸の両側が、バケット本体部分から突出しており、
該突出した部分に、錘を取り付け可能であることを特徴とする、請求項1に記載の採泥器。 - バケット開閉フレームの第1コ字状フレームと第2コ字状フレームに、バケット開閉フレームが閉じた際に対向して突出する、取手が取り付けられていることを特徴とする、
請求項1または2に記載の採泥器。
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