JP2015098295A - ウォッシャノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル本体を形成する第1ノズル体及び第2ノズル体の結合強度を確保できるウォッシャノズルを提供する。【解決手段】洗浄面に向けて洗浄液を噴射するノズル本体30と、ノズル本体30を保持するノズル保持部材20とを備えたウォッシャノズル14であって、ノズル本体30を形成し、かつ、凹部を備えた第1ノズル体31と、ノズル本体30を形成し、かつ、凹部に固定されて第1ノズル体31との間に洗浄液の主流路Bを形成する第2ノズル体32と、第1ノズル体に固定され、かつ、第2ノズル体32のうち凹部から露出している箇所を覆う被覆部材33と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズルに関する。
従来、自動車等の車両には、洗浄面、例えば、ウィンドシールドの表面に付着した埃等の汚れを落とすためのウォッシャ装置が設けられている。ウォッシャ装置は、車室内等に設けたワイパスイッチの操作により作動するポンプを備え、ウォッシャタンク内の洗浄液がポンプにより吸入及び吐出され、ポンプから吐出された洗浄液は、ホースおよびウォッシャノズルを介して洗浄面に噴射される。そして、洗浄液の噴射とともにワイパブレードを往復払拭動作させることで、ウィンドシールドの表面に付着した汚れを落とすことができる。
ウォッシャノズルは、洗浄液を噴射するノズル本体を備えており、当該ノズル本体としては、洗浄面の広範囲に亘って洗浄液を噴射できるようにした、所謂、拡散式のノズル本体が知られている。この拡散式のノズル本体は、少量の洗浄液で効率良く洗浄面を洗浄できるようになっている。拡散式のノズル本体は、洗浄液を拡散させるため流路に突起を設ける構造であり、ノズル本体は複数のノズル体を結合して組み立てられている。このような組み立て型のノズル本体を有するウォッシャノズルは、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載されたウォッシャノズルのノズル本体は、内部に流路を備え、同一形状(半球状)に形成された第1ノズル体および第2ノズル体を備えている。そして、第1ノズル体と第2ノズル体とが突き合わされ、第1ノズル体と第2ノズル体との間に流路が形成される。そして、第1ノズル体及び第2ノズル体であって、突き合わせ面の周囲に形成された溝部に溶融状態の樹脂を供給し、樹脂が固化して第1ノズル体と第2ノズル体とが結合される。
特許文献2に記載されたウォッシャノズルのノズル本体は、内部に流路および噴射口を備えた第1ノズル体と、第1ノズル体に突き合わされる第2ノズル体とを有する。そして、第1ノズル体と第2ノズル体とを突き合せた後、開口部の縁と第2ノズル体との隙間を溶融状態の樹脂で塞ぎ、樹脂が固化して第1ノズル体と第2ノズル体とが結合される。
特開2009−227209号公報(図2、図6、図7) 特開2013−1265号公報(図2〜図6)
しかしながら、上述の特許文献1、2に記載されたノズル本体は、流路を通る洗浄液の圧力が、第1ノズル体と第2ノズル体とを離れさせる向きで作用するため、第1ノズル体と第2ノズル体との結合強度が低下する問題があった。
本発明の目的は、第1ノズル体と第2ノズル体との結合強度を確保できるウォッシャノズルを提供することにある。
本発明のウォッシャノズルは、洗浄面に向けて洗浄液を噴射するノズル本体と、前記ノズル本体を保持するノズル保持部材とを備えたウォッシャノズルであって、前記ノズル本体を形成し、かつ、凹部を備えた第1ノズル体と、前記ノズル本体を形成し、かつ、前記凹部に設けられて前記第1ノズル体との間に洗浄液の流路を形成する第2ノズル体と、前記第1ノズル体に固定され、かつ、前記第2ノズル体のうち前記凹部から露出している箇所を覆う被覆部材と、を有する。
本発明のウォッシャノズルは、前記被覆部材は、前記第2ノズル体のうち前記凹部から露出している箇所の全てを覆う。
本発明のウォッシャノズルは、前記被覆部材を前記第1ノズル体に固定する固定部が設けられ、前記固定部は、前記被覆部材に形成された突起と、前記第1ノズル体に形成され、かつ、前記突起が嵌め込まれる孔と、を含む。
本発明のウォッシャノズルは、前記ノズル本体が、洗浄液の流れ方向で前記流路の上流に配置された流入口と、前記流路の下流に配置された噴射口と、を備え、前記流路は、前記流入口から流れ込んだ洗浄液を前記噴射口に向けて流す主流路と、前記主流路の下流端から前記主流路の上流端へ洗浄液を戻す副流路と、を含む。
本発明によれば、被覆部材が第1ノズル体に固定されるため、第1ノズル体と第2ノズル体との結合強度を確保できる。
本発明によれば、第2ノズル体のうち凹部から露出している箇所の全てが、被覆部材により覆われる。したがって、第1ノズル体と第2ノズル体との結合強度を一層向上できる。さらに、ノズル本体の外観精度を向上させることができる。
本発明によれば、被覆部材に形成された突起が、第1ノズル体に形成された孔に嵌め込まれるため、被覆部材と第1ノズル体との接触面積が広くなる。したがって、第1ノズル体と第2ノズル体との結合強度を一層向上できる。
本発明によれば、流入口から主流路に流れ込んだ洗浄液の一部が、副流路を経由して主流路に戻される。したがって、噴射口から噴射される洗浄液が振動する。
本発明のウォッシャノズルを装着した車両を示す図である。 本発明のウォッシャノズルを拡大して示す斜視図である。 本発明のウォッシャノズルの側面断面図である。 本発明のウォッシャノズルに用いるノズル本体の平面図である。 本発明のウォッシャノズルに用いるノズル本体の側面断面図である。 本発明のウォッシャノズルに用いるノズル本体の分解斜視図である。 図6に示された第1ノズル体の平面図である。
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、自動車等の車両10には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられている。フロントガラス11上には、第1ワイパ部材12および第2ワイパ部材13が動作自在に設けられている。第1ワイパ部材12は、運転席の前方に配置され、第2ワイパ部材13は、助手席の前方に配置されている。
第1ワイパ部材12は、ワイパブレード12aとワイパアーム12bとを備え、ワイパブレード12aはワイパアーム12bの先端側に回動自在に装着されている。第2ワイパ部材13は、ワイパブレード13aとワイパアーム13bとを備え、ワイパブレード13aはワイパアーム13bの先端側に回動自在に装着されている。
ワイパアーム12b,13bの基端側には、ワイパモータの回転力を、ワイパアーム12b,13bの揺動力に変換するリンク機構が設けられている。ワイパモータの動力はワイパブレード12a,13aに伝達され、ワイパブレード12a,13aは、所定の角度範囲で揺動運動する。つまり、ワイパブレード12aは、フロントガラス11上の払拭範囲11a内で往復動作し、ワイパブレード13aは、フロントガラス11上の払拭範囲11b内で往復動作する。
車両10の前方側には、ボンネット10aが設けられている。ボンネット10aのフロントガラス11寄りには、2個のウォッシャノズル14が取り付けられている。2個のウォッシャノズル14には、ホースの一端側が取り付けられ、ホースの他端側はポンプを介してウォッシャタンクに接続されている。2個のウォッシャノズル14は、共に洗浄液を拡散して噴射する構造である。
一方、車両10の室内にワイパスイッチが設けられており、作業者がワイパスイッチを操作すると、ポンプはウォッシャタンクの洗浄液を吸入及び吐出する。ポンプから吐出された洗浄液は2個のウォッシャノズル14から噴射され、2個のウォッシャノズル14から噴射された洗浄液は、フロントガラス11上の噴射範囲15a,15bに飛散する。
2個のウォッシャノズル14は同じ構造であるため、便宜上、1個のウォッシャノズル14について、図2および図3を参照して説明する。ウォッシャノズル14は、ノズル保持部材20及びノズル本体30を有し、ノズル保持部材20は、合成樹脂により成形されている。
ノズル保持部材20は、別体として成形された頭部21と接続部22とを備え、頭部21と接続部22とが結合されている。頭部21は、ボンネット10aへの固定状態においてフロントガラス11に向けられる凹部21aを有する。凹部21aの内面は球状に形成されており、ノズル本体30は、凹部21aに取り付けられている。ノズル本体30は、凹部21aにより回動自在に保持されている。
接続部22は円筒状に形成され、接続部22は、洗浄液が流れる流路22aを備えている。流路22aは、頭部21の流路21cに接続されており、流路22aを流れる洗浄液は、流路21cを通りノズル本体30に導かれる。
接続部22の他端に肩部22bが設けられており、ホースの一端は肩部22bに接続され、ホースの他端はポンプの吐出口に接続される。肩部22bはホースの脱落を防止するように、他の箇所よりも外径が大きい。また、頭部21の接続部22側には、一対の係合爪21bが設けられている。接続部22をボンネット10aの装着孔に挿入すると、一対の係合爪21bがボンネット10aに接触して弾性変形し、一対の係合爪21bがボンネット10aに係合する。このようにして、ウォッシャノズル14は、一対の係合爪21bの係合力でボンネット10aに固定される。
ノズル本体30の構造を、図3〜図7を参照して説明する。ノズル本体30は、第1ノズル体31及び第2ノズル体32を有する。また、ノズル本体30は、第2ノズル体32を覆う被覆部材33を有する。ここで、第1ノズル体31、第2ノズル体32、被覆部材33は、何れも合成樹脂により形成されている。
ノズル本体30は、第1ノズル体31と第2ノズル体32とを、被覆部材33により固定することで球状に形成されている。また、ノズル本体30が凹部21aに向けて圧入されて、頭部21が弾性変形し、ノズル本体30が凹部21aに嵌め込まれている。そして、作業者がノズル本体30に力を加えると、ノズル本体30は凹部21a内で回動可能である。つまり、ノズル保持部材20に対するノズル本体30の傾斜角度を調整できる。ノズル保持部材20に対するノズル本体30の傾斜角度は、流路21cの中心線と、ノズル本体30の流路の中心線とのなす角度で表すことができる。ノズル保持部材20に対するノズル本体30の傾斜角度を変更すると、フロントガラス11に対する洗浄液の噴射位置を調整できる。
第1ノズル体31は、凹部21aの曲率半径と略同じ曲率半径の表面を有する球状部34と、球状部34から突出した噴射側凸部35とを備えている。また、球状部34に凹部36が設けられており、凹部36は底面37を有する。凹部36は、球状部34の端面41に開口されている。球状部34の端面41は、噴射側凸部35の表面35aと同一平面である。さらに、凹部36内に一対の段部42が設けられている。一対の段部42における底面37からの高さは、底面37から端面41までの高さよりも低い。
また、球状部34に流入口38が設けられており、流入口38は、流路21cにつながり、かつ、凹部36につながっている。第1ノズル体31を平面視すると、流入口38は凹部36に近づくことに伴い幅が狭くなるテーパを有する。つまり、流入口38の入口側の開口面積は、出口側の開口面積よりも大きく設定されている。このため、洗浄液の流速は、流入口38から凹部36に流入する際に上昇する。さらに、球状部34には、端面41から流入口38へ貫通する孔44が設けられている。第1ノズル体31を平面視すると、孔44は流入口38の真上に配置されている。
さらに、噴射側凸部35には、凹部36につながる噴射口40が設けられている。第1ノズル体31を平面視すると、噴射口40は凹部36に近づくことに伴い幅が狭くなるテーパを有する。つまり、噴射口40の入口側の開口面積は、出口側の開口面積よりも狭い。第1ノズル体31を平面視すると、凹部36、流入口38、噴射口40は、中心線Aを基準として線対称の形状を有する。
また、第1ノズル体31を平面視すると、一対の段部42は、中心線Aを基準として線対称の形状を有する。一対の段部42の内壁面は、中心線Aに沿って延ばされており、かつ、互いに平行である。さらに、底面37に連続して、一対の流路形成凸部39が設けられている。第1ノズル体31を平面視すると、一対の流路形成凸部39は、一対の段部42の間に配置されている。一対の流路形成凸部39は、中心線Aと平行な直線部39aと、直線部39aから中心線Aに向けて延ばされた突出部39bとを有する。そして、第1ノズル体31を平面視すると、一対の流路形成凸部39は、中心線Aを基準として線対称の形状を有する。また、底面37に対する一対の流路形成凸部39の高さは、底面37に対する一対の段部42の高さと同じである。
このようにして、凹部36内に、流路形成凸部39同士の間を通る主流路Bが形成されている。主流路Bは流入口38と噴射口40とをつないでいる。また、凹部36の内壁面及び段部42の内壁面と、一対の流路形成凸部39との間に、副流路Cがそれぞれ形成されている。2つの副流路Cは、凹部36内で、主流路Bの下流端と、主流路Bの上流端とをつなぐ流路である。上流及び下流は、洗浄液の流れ方向を表しており、主流路Bの下流端は、主流路Bのうち噴射口40に最も近い箇所であり、主流路Bの上流端は、主流路Bのうち流入口38に最も近い箇所である。
第2ノズル体32は、第1ノズル体31の凹部36に嵌合された嵌合部43を有する。ノズル本体30を平面視すると、嵌合部43の一部は段部42に重なる。また、ノズル本体30を平面視すると、嵌合部43の一部は、端面41に重なり、かつ、噴射側凸部35の表面35aに重なっている。
また、第1ノズル体31には、噴射側凸部35の表面35aに開口する孔45,46が設けられている。孔45は1つ設けられ、孔46は2つ設けられている。第1ノズル体31を平面視すると、孔45は噴射口40の真上に配置されており、孔45は噴射口40につながっている。2つの孔46は、噴射口40につながっていない。第1ノズル体31を平面視すると、1つの孔45及び2つの孔46は、中心線Aに対して交差する方向、具体的には直交する方向に並べて配置されている。第1ノズル体31を平面視すると、1つの孔45は、2つの孔46の間に配置されている。さらに、孔44,45,46は第2ノズル体32により塞がれていない。
さらに、第1ノズル体31には、表面35aから突出した突出部47が設けられている。突出部47は、第2ノズル体32により覆われていない。また、ノズル本体30を平面視すると、中心線Aに沿った方向で、孔45は、突出部47と凹部36との間に配置されている。
一方、被覆部材33は、ノズル本体30の平面視で第2ノズル体32の外周の外側に亘る外周形状を有する。被覆部材33は、第2ノズル体32を覆う本体部48と、本体部48に連続した張り出し部49とを有する。ノズル本体30の平面視で、本体部48は、略円形である。本体部48は、第2ノズル体32の一部を収容する凹部50を有する。本体部48は、凹部50の周りに設けた縁部51を有し、縁部51が端面41に密着する。
縁部51にアンカ52が設けられており、アンカ52が孔44内に位置している。また、張り出し部49にはアンカ53,54が設けられている。1つのアンカ53は孔45内に位置し、2つのアンカ54は2つの孔46内にそれぞれ位置する。1つのアンカ53は孔45の内面に密着し、2つのアンカ54は、2つの孔46の内面にそれぞれ密着している。ノズル本体30を平面視すると、アンカ52と、アンカ53,54との間に、凹部50が配置されている。
このように、被覆部材33が第1ノズル体31に密着することにより、被覆部材33は第2ノズル体32を覆い、かつ、被覆部材33は第1ノズル体31と第2ノズル体32との接触箇所、つまり、隙間をシールする。なお、張り出し部49に凹部49aが設けられており、突出部47が凹部49aに嵌っている。被覆部材33が第1ノズル体31に固定されてた状態で、被覆部材33は、第2ノズル体32のうち凹部36から露出している箇所の全部を覆っている。
次に、ノズル本体30における洗浄液の自己振動作用、つまり、主流路B、副流路Cにおける洗浄液の拡散作用について説明する。流入口38から凹部36内に流入した洗浄液は、図7に示すように主流路Bに沿って噴射口40へ向かう。洗浄液が突出部39b同士の間を通りぬける際に拡散されるため、主流路Bを流れる洗浄液の一部は、中心線Aから離れる向きで流れ副流路Cへと分岐する。副流路Cへ分岐された洗浄液は、主流路Bとは逆向きに流れ、主流路Bの上流端に戻り、主流路Bを流れる洗浄液と合流する。このように副流路Cをフィードバック流れとして主流路Bに合流させることで、噴射口40から噴射される洗浄液が振動するようになる。その結果、噴射口40からフロントガラス11に向けて、洗浄液が広範囲で拡散する。
本実施形態のノズル本体30がノズル保持部材20に取り付けられた使用状態では、主流路Bを流れる洗浄液の圧力が第2ノズル体32の嵌合部43に加わる。この圧力は、図5において上向き、つまり、第2ノズル体32を凹部36から抜け出させようとする力である。これに対して、被覆部材33は第2ノズル体32の外表面の全てを覆い、被覆部材33のアンカ52,53,54が、第1ノズル体31の孔44,45,46に位置しており、第2ノズル体32は、第1ノズル体31に対して強く固定されている。これは、第1ノズル体31と被覆部材33との接触面積が広くなっているからである。
このため、第1ノズル体31と第2ノズル体32との結合強度が確保され、第1ノズル体31と第2ノズル体32との接触箇所に隙間ができない。つまり、被覆部材33により、第1ノズル体31と第2ノズル体32との間のシール性が向上している。したがって、第1ノズル体31と第2ノズル体32との間から、洗浄液が漏れることを防止でき、洗浄液の噴射特性を良好に維持できる。
また、第2ノズル体32が凹部36から抜け出す向きで移動することを防止できるため、主流路Bの高さh1が変化することを防止できる。つまり、主流路Bの高さh1を、流入口38の高さ及び噴射口40の高さと同じにでき、洗浄液の噴射特性を良好に維持できる。
このように、ノズル本体30における洗浄液の噴射特性を良好に維持できるため、目的とする噴射範囲15a,15bに洗浄液を噴射でき、ワイパブレード12a,13aの払拭動作を正常に行える。さらに、第2ノズル体32が第1ノズル体31から浮き上がらないため、ノズル本体30の外観が損なわれることを抑制できる。さらに、ノズル本体30の外観精度を向上させることにより、ノズル保持部材20に対するノズル本体30の組付け精度を向上させることができる。それにより、洗浄液の噴射特性を良好に維持することができる。
次に、ノズル本体30の製造工程の一例を説明する。まず、第1の分割型及び第2の分割型を有する金型内に中子や入れ子、スライドコマ等を置き、かつ、金型を閉じて、第1ノズル体31に対応する形状のキャビティを形成する。そして、ゲートを介してキャビティ内に溶融状態の樹脂材料を流し込み、樹脂材料が固化すると、第1ノズル体31が成形される。
さらに、第1ノズル体31と同様に、第2ノズル体32に対応する形状のキャビティを形成する。そして、ゲートを介してキャビティ内に溶融状態の樹脂材料を流し込み、樹脂材料が固化すると、第2ノズル体32が成形される。
さらに、第1ノズル体31及び第2ノズル体32を組み合わせ、中子や入れ子、スライドコマ等を置き、被覆部材33に対応する形状のキャビティを形成する。そして、ゲートを介してキャビティ内に溶融状態の樹脂材料を流し込むと、樹脂材料が流動して第2ノズル体32を覆い、かつ、樹脂材料が固化して被覆部材33が成形される。この工程中、流動する樹脂材料の一部は第1ノズル体31の孔44,45,46に進入して固化し、アンカ52,53,54が形成される。
上記の工程により、第1ノズル体31と第2ノズル体32とが、被覆部材33により強固に接着されたノズル本体30が製造される。つまり、第1ノズル体31と第2ノズル体32と被覆部材33とが加硫接着される。その後、金型を開いてノズル本体30を取り出す。
本実施形態のノズル本体30は、金型内に第1ノズル体31及び第2ノズル体32が置かれている状態で、樹脂材料をキャビティ内へ注入して被覆部材33を成形する。キャビティ内で流動する樹脂材料は、第1ノズル体31の孔44,45,46内へ進入する。ここで、樹脂材料の射出圧の反力で、第2ノズル体32が第1ノズル体31から離れる向きで移動すること、つまり、浮きを防止できる。これは、射出圧の反力や樹脂材料の固化時の変化量を、孔44,45,46の内面で受けることができるからである。ここで、樹脂材料の固化時の変化量とは、樹脂材料の固化時に樹脂材料にかかる収縮応力が変化する量である。このため、ノズル本体30の製造工程で、第1ノズル体31と第2ノズル体32との接触箇所に隙間が形成されることを防止できる。したがって、ノズル本体30がノズル保持部材20に取り付けられた使用状態で、前述と同様の効果を得ることができる。
本実施形態で説明した事項と、本発明の構成との対応関係を説明すると以下の通りである。フロントガラス11が、本発明の洗浄面に相当し、凹部36が、本発明の凹部に相当し、アンカ52,53,54が、本発明の突起に相当し、孔44,45,46が、本発明の孔に相当し、アンカ52,53,54、及び孔44,45,46が、本発明の固定部に相当する。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。本発明は、アンカ及びアンカが配置される孔の平面形状が、円形、楕円形、三角形、四角形等であるウォッシャノズルを含む。また、本発明は、アンカが第1ノズル体に設けられ、アンカの配置される孔が被覆部材に設けられているウォッシャノズルを含む。また、本発明は、アンカ及びアンカが配置される孔の数は限定されない。また、本発明は、アンカ及びアンカが配置される孔の形状において、貫通しているものと貫通していないものとの組み合わせは自由である。また、本発明は、表面から突出した突出部と張り出し部の凹部とを、それぞれ表面の凹部と張り出し部から突出した突出部としたものを含み、またその形状は問わない。また、本発明は、車両のフロントガラスに洗浄液を噴射するもの、車両のリヤガラスに洗浄液を噴射するウォッシャノズルを含む。また、本発明は、車両のボンネット以外に備えられるウォッシャノズルを含む。また、本発明は、車両に対して備えられるウォッシャノズルの数は2個に限定されない。すなわち、本発明において、車両に設けられるウォッシャノズルの数は、1個、または3個以上を含む。さらに、本発明は、航空機、鉄道車両等のウィンドシールドを洗浄するウォッシャノズルを含む。
10 車両
10a ボンネット
11 フロントガラス
11a,11b 払拭範囲
12 第1ワイパ部材
12a,13a ワイパブレード
12b,13b ワイパアーム
13 第2ワイパ部材
14 ウォッシャノズル
15a,15b 噴射範囲
20 ノズル保持部材
21 頭部
21a,36,49a,50 凹部
21b 係合爪
21c,22a 流路
22 接続部
22b 肩部
30 ノズル本体
31 第1ノズル体
32 第2ノズル体
33 被覆部材
34 球状部
35 噴射側凸部
35a 表面
37 底面
38 流入口
39 流路形成凸部
39a 直線部
39b 突出部
40 噴射口
41 端面
42 段部
43 嵌合部
44,45,46 孔
47 突出部
48 本体部
49 張り出し部
51 縁部
52,53,54 アンカ
A 中心線
B 主流路
C 副流路

Claims (4)

  1. 洗浄面に向けて洗浄液を噴射するノズル本体と、前記ノズル本体を保持するノズル保持部材とを備えたウォッシャノズルであって、
    前記ノズル本体を形成し、かつ、凹部を備えた第1ノズル体と、
    前記ノズル本体を形成し、かつ、前記凹部に設けられて前記第1ノズル体との間に洗浄液の流路を形成する第2ノズル体と、
    前記第1ノズル体に固定され、かつ、前記第2ノズル体のうち前記凹部から露出している箇所を覆う被覆部材と、
    を有する、ウォッシャノズル。
  2. 請求項1記載のウォッシャノズルにおいて、
    前記被覆部材は、前記第2ノズル体のうち前記凹部から露出している箇所の全てを覆う、ウォッシャノズル。
  3. 請求項1または2記載のウォッシャノズルにおいて、
    前記被覆部材を前記第1ノズル体に固定する固定部が設けられ、
    前記固定部は、
    前記被覆部材に形成された突起と、
    前記第1ノズル体に形成され、かつ、前記突起が嵌め込まれる孔と、
    を含む、ウォッシャノズル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォッシャノズルにおいて、
    前記ノズル本体は、
    洗浄液の流れ方向で前記流路の上流に配置された流入口と、
    前記流路の下流に配置された噴射口と、
    を備え、
    前記流路は、
    前記流入口から流れ込んだ洗浄液を前記噴射口に向けて流す主流路と、
    前記主流路の下流端から前記主流路の上流端へ洗浄液を戻す副流路と、
    を含む、ウォッシャノズル。
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