JP2015097654A - 遊技媒体搬送装置 - Google Patents

遊技媒体搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015097654A
JP2015097654A JP2013239069A JP2013239069A JP2015097654A JP 2015097654 A JP2015097654 A JP 2015097654A JP 2013239069 A JP2013239069 A JP 2013239069A JP 2013239069 A JP2013239069 A JP 2013239069A JP 2015097654 A JP2015097654 A JP 2015097654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game medium
medal
medals
usable
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013239069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6420534B2 (ja
Inventor
大泉 政治
Seiji Oizumi
政治 大泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oizumi Corp
Original Assignee
Oizumi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oizumi Corp filed Critical Oizumi Corp
Priority to JP2013239069A priority Critical patent/JP6420534B2/ja
Publication of JP2015097654A publication Critical patent/JP2015097654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6420534B2 publication Critical patent/JP6420534B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】複数種類の遊技媒体を内部で循環させる遊技機島の設置コストを抑える。
【解決手段】遊技媒体搬送装置1は、回収コンベア3上で混在した複数種類のメダルを選別する選別機100を備える。選別機100は、信号取得部と、判定部と、振分け部とを備える。信号取得部は、磁気センサの検知部分を通過するメダルから、メダルを特徴付ける複数の要素(材質、外径、厚さ等)のうち異なる要素をそれぞれ特定するための磁気信号を2つ取得する。判定部は、取得した磁気信号と、2つの磁気信号が特定する異なる要素について第1種のメダルから予め取得した2つの基準磁気信号とを用いて、第1種のメダルであるか第2種のメダルであるかを判定する。振分け部は、判定結果にしたがって、第1種、第2種のメダルを分ける。遊技媒体搬送装置1は、補給コンベア2を介して第1種、第2種のメダルを、対応する遊技機4および遊技媒体貸出機5に補給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機島に配置されている遊技機(例えば、スロットマシン)および遊技媒体貸出機で用いられた遊技媒体(例えば、メダル)を回収するとともに、遊技機および遊技媒体貸出機に遊技媒体を補給する遊技媒体搬送装置の技術に関する。
例えば、図6に示すように、遊技機4および遊技媒体貸出機5が背中合わせで両側に配置されている遊技機島(いわゆる、両島)に関して、小径メダルが片側の遊技機4および遊技媒体貸出機5に用いられ、大径メダルが反対側の遊技機4および遊技媒体貸出機5に用いられる両島を遊技場に設置したい、という要望がある。この場合、2本の補給コンベア2,2と、2本の回収コンベア3,3と、2台の遊技媒体搬送装置1A,1Aとを含む2つの遊技媒体循環システムを両島に備え、小径メダルおよび大径メダルを別々に循環させる必要がある。また、いわゆる島端計数機を遊技媒体循環システムに備える場合には、小径メダルおよび大径メダルを別々に計数する2台の島端計数機を必要とする。しかし、両島に2つの遊技媒体循環システムを備えることで遊技機島の設置コストの増大化を招く、という問題点がある。
従来から、遊技機島の内部で遊技媒体を回収したり、補給したりする遊技媒体循環システムの開発は盛んに行われているが(例えば、特許文献1参照)、前記問題点を解決する技術は存在しない。
特開2000−107352号公報
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数種類の遊技媒体を内部で循環させる遊技機島の設置コストを抑えることを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、
遊技機島に配置されている複数の遊技機および複数の遊技媒体貸出機で用いられた複数種類の遊技媒体を回収するとともに、前記遊技機および前記遊技媒体貸出機に前記遊技媒体を補給する遊技媒体搬送装置であって、
前記補給される前記複数種類の遊技媒体を選別する選別機を備えており、
前記複数種類の遊技媒体は、第1の使用可能遊技媒体と、第2の使用可能遊技媒体とを含んでおり、
前記選別機は、
前記選別機が備える磁気センサの検知部分を通過する前記遊技媒体から、前記遊技媒体を特徴付ける複数の要素のうち異なる要素をそれぞれ特定するための磁気信号を少なくとも2つ以上取得する信号取得部と、
前記少なくとも2つ以上の磁気信号と、前記少なくとも2つ以上の磁気信号が特定する前記異なる要素について前記第1の使用可能遊技媒体から予め取得した少なくとも2つ以上の基準磁気信号とを用いて、前記遊技媒体が前記第1の使用可能遊技媒体であるか前記第2の使用可能遊技媒体であるかを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果にしたがって、前記第1の使用可能遊技媒体と前記第2の使用可能遊技媒体を振分ける振分け部と、を備えており、
前記遊技媒体搬送装置が、前記第1の使用可能遊技媒体を用いる、前記遊技機と前記遊技媒体貸出機に前記第1の使用可能遊技媒体を補給するとともに、前記第2の使用可能遊技媒体を用いる、前記遊技機と前記遊技媒体貸出機に前記第2の使用可能遊技媒体を補給する
ことを特徴とする。
詳細は後記する。
本発明によれば、複数種類の遊技媒体を内部で循環させる遊技機島の設置コストを抑えることができる。
第1の実施形態の遊技媒体循環システムの全体構成図である。 第1の実施形態において、選別機の内部構造の概要図を含む遊技媒体搬送装置の上部の内部構造図である。 図2のA−A線で切断したときの磁気センサの端面図である。 本実施形態の選別機の機能構成図である。 第2の実施形態の遊技媒体循環システムの全体構成図である。 従来の遊技媒体循環システムの全体構成図の例である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する。)について、図面を参照(言及図以外の図面も適宜参照)しながら説明する。なお、本実施形態における「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」となる各方向は、図1の矢印に示す通りであり、他図もそれに従う。
≪第1の実施形態≫
図1に示すように、本実施形態の遊技媒体循環システムは、遊技機4および遊技媒体貸出機5が背中合わせで左右両側に配置されている両島に導入されている。本実施形態の遊技媒体循環システムは、1台の遊技媒体搬送装置1、1本の補給コンベア2、および1本の回収コンベア3を備える。左側に配置されている遊技機4および遊技媒体貸出機5は、大径メダルを用いて動作する。右側に配置されている遊技機4および遊技媒体貸出機5は、小径メダルを用いて動作する。なお、本実施形態の説明において、大径メダルおよび小径メダルを区別する必要が無いときは、単に「メダル」と称する場合がある。
遊技機に投入されるメダルは、使用可能メダルと使用不可メダルの2つに分類することができる。「使用可能メダル」とは、その遊技機で使用することが許可されたメダルである。使用可能メダルは、複数の遊技機で使用可能であってもよい。このような複数の遊技機は、例えば、1つの遊技場内に配置され、現金からメダルへの交換率が同一となる遊技機である。同一の使用可能メダルが使用される複数の遊技機間では、その使用可能メダルをどの遊技機でも使用できる。また、1台の遊技機で使用される使用可能メダルは、複数種類であってもよい。一方、「使用不可メダル」とは、その遊技機で使用される使用可能メダル以外のメダルである。このような使用不可メダルは、例えば、他の遊技場から持ち込んだメダルや、自身の遊技場内であっても現金からメダルへの交換率が異なる遊技機で使用される使用可能メダルが該当する。
本実施形態において、左側に配置されている遊技機4および遊技媒体貸出機5にとって、大径メダル(第1の使用可能遊技媒体)は使用可能メダルとなり、小径メダルは使用不可メダルとなる。また、右側に配置されている遊技機4および遊技媒体貸出機5にとって、大径メダルは使用不可メダルとなり、小径メダル(第2の使用可能遊技媒体)は使用可能メダルとなる。
遊技媒体搬送装置1は、遊技機島の前端部に配置されており、遊技機島に配置されている遊技機4および遊技媒体貸出機5で用いられたメダルを回収するとともに、遊技機4および遊技媒体貸出機5にメダルを補給する。
補給コンベア2は、遊技機島の上部にて前後方向に延設されており、遊技媒体搬送装置1から搬送されたメダルを遊技機4および遊技媒体貸出機5に補給するためのコンベアである。本実施形態において、大径メダルまたは小径メダルの補給は、遊技媒体搬送装置1と通信可能に接続されている上位装置(例:ホールコンピュータ)からの補給指示があったときに行われる。前記補給指示は、補給コンベア2で搬送されている大径メダルおよび小径メダルが混在しないように別々のタイミングで行われる。
回収コンベア3は、遊技機島の下部にて前後方向に延設されており、遊技機4および遊技媒体貸出機5で用いられたメダルを遊技媒体搬送装置1に回収させるためのコンベアである。回収コンベア3で搬送されている大径メダルおよび小径メダルは混在している。
[遊技媒体搬送装置1の構成]
遊技媒体搬送装置1は、研磨機10、メインタンク20、補給リフタ30、補給タンク40、選別機100、および制御部200を備えている。
研磨機10は、回収コンベア3から回収したメダルと、研磨機10内に蓄積されている粒状の研磨材とを撹拌しながら揚送することでメダルを研磨する。なお、研磨されたメダルと混在している研磨材は、遊技媒体搬送装置1内の所定の研磨材分離機(図示せず)によってメダルから分離され、研磨機10内に再度蓄積される。また、研磨されたメダルは、メインタンク20内に搬送される。
メインタンク20は、漏斗状を呈しており、所定の条件(例:補給タンク40内のメダルが満タンでないこと)を充足したときにメダルを流下させるように下部が開閉可能となるメダルタンクである。メインタンク20は、本実施形態の遊技媒体循環システムによって遊技機島内で循環されるメダルを大量に貯留することができる。
補給リフタ30は、メインタンク20の下部から流下して搬送されたメダルを揚送する。補給リフタ30によって揚送されたメダルは、例えば、図示しない案内手段によって、選別機100の貯留部122(図2参照)内へ確実に案内することができる。
補給タンク40は、漏斗状を呈しており、所定の条件(例:上位装置からメダルの補給指示があること)を充足したときにメダルを流下させるように下部が開閉可能となるメダルタンクである。補給タンク40は、補給コンベア2を介して遊技機4および遊技媒体貸出機5に補給されるメダルを貯留することができる。補給タンク40は、大径メダルのみを貯留し、流下させるための補給タンク40Aと、小径メダルのみを貯留し、流下させるための補給タンク40Bとから構成される。補給タンク40は、その下部から流下したメダルを計数する計数手段を有する。前記計数手段は、補給タンク40Aの下部から流下した大径メダルを補給枚数として計数するとともに、補給タンク40Bの下部から流下した小径メダルを補給枚数として計数する。なお、補給タンク40A内の大径メダルが満タンでない場合、および補給タンク40B内の小径メダルが満タンでない場合、メインタンク20から適宜補充され、満タンにするとよい。
選別機100は、混在している大径メダルおよび小径メダルを選別する。選別機100は、補給タンク40の上方に配置されている。つまり、選別機100は、メダルの搬送経路において、補給タンク40の上流側に配置されている。
制御部200は、遊技媒体搬送装置1の動作を制御し、例えば、どの遊技機4または遊技媒体貸出機5に何枚のメダルをいつ補給したかを管理する。制御部200は、遊技媒体搬送装置1内に配置された集中端子板上の制御回路によって実現される。制御部200は、遊技媒体搬送装置1が備える各部と通信線(図示せず)を介して通信可能に接続されている。なお、前記集中端子板上には、制御部200の制御に関する信号、データ、情報、処理結果を記憶するためのメモリが備えられている。
[選別機100の詳細]
図2に示すように、選別機100は、計数機器121と、貯留部122と、ベース部材123とを含んで構成されている。
計数機器121は、メダルを一枚ずつカウントする機器である。カウントされたメダル数は、制御部200に記憶される。計数機器121は、計数回転盤131と、誘導通路132と、フォトセンサ133と、磁気センサ134と、振分けソレノイド135と、ディップスイッチ136と、を含んで構成されている。なお、計数回転盤131と、フォトセンサ133と、磁気センサ134と、振分けソレノイド135と、ディップスイッチ136とは、通信線(図示せず)によって通信可能に接続されており、制御部200と通信可能に接続されている。
計数回転盤131は、円板状を呈し、計数機器121の上部に配置される。計数回転盤131には、板厚方向に貫通し、メダルよりも若干大きな外径からなる複数のメダル収納孔131aが形成されている。各遊技場で使用されているメダルは、例えば、小径メダルが大半であるが、大径メダルもある、という場合が多い。前記メダル収納孔131aの大きさは、大径メダルも収納できる大きさであり、当然小径メダルも収納できる。前記メダル収納孔131aは、本実施形態では3個形成されている。
計数回転盤131は、計数機器121内部に配置されている駆動モータ(図示せず)によって周方向に正逆回転する。計数回転盤131は、周方向に回転することにより、貯留部122に貯留されたメダルをメダル収納孔131aに一時的に収納する。計数回転盤131がさらに周方向に回転すると、メダル収納孔131aに収納されたメダルは、メダルの進行方向、つまり誘導通路132の左端部に向かって放出される方向に計数回転盤131から少しずつ押し出されるが、放出ローラ(図示せず)によって一時的に阻止される。その後メダルは、放出ローラを付勢力に抗して押し広げて外方に向けて計数回転盤131から放出され、放出ローラの元へ戻ろうとする付勢力により弾き出され、誘導通路132上を通過する。
誘導通路132は、計数機器121の上部にて、計数回転盤131の左側から選別機100の左端部にまでメダルの進行方向に延在している。なお、誘導通路132のうち、磁気センサ134の左方、かつ、振分けソレノイド135の下方に位置する一部領域は、小径メダルを落下させるために切欠かれている。
フォトセンサ133は、メダルの進行方向において磁気センサ134の右側に配置されており、放出ローラの動きに基づいて、計数回転盤131から放出されたメダルを検知する。フォトセンサ133がメダルを検知すると、磁気センサ134は、メダルの識別のための処理を開始する。
磁気センサ134は、メダルが通過したことにより発生する電圧を検出する。磁気センサ134は、略直方体を呈する箱体を備えており、メダルの進行方向に貫通する孔(検知部分)を前記箱体の中心に有する(図3参照)。前記孔は、誘導通路132の一部を構成しており、メダル(大径メダルも含む)を通過させる。磁気センサ134は、磁気センサ134を駆動する回路と、前記孔の周りに多重に巻かれているコイルと、前記コイルに流れる電流による電圧値を計測する電圧計測器といったハードウェアが、前記箱体に収容される。前記コイルは、メダルを検知する環状の検知手段である。前記孔は、コイルの内側に位置する。なお、検知手段は、円形の環状であってもよいし、四角形の環状であってもよい。
メダルは、磁気センサ134が備える孔を通過し、つまりコイルの中を通過し、誘導通路132に沿って放出される。このとき、磁気センサ134は、メダルがコイルの中を通過したことに起因する電磁誘導により発生した電圧を検出できる。つまり、前記電圧計測器は、内部をメダルが通過したコイルに流れた電流の電圧値を計測する。
図4に示すように、磁気センサ134は、信号取得部141、142と、判定部143と、計数部144という機能構成部を含む。
信号取得部141は、磁気センサ134が備える孔を通過するメダルから、そのメダルを特徴付ける材質、外径、厚さという3つの要素のうちの第1の要素を特定するための第1の磁気信号を取得する。信号取得部141は、第1の要素を特定するように設計された磁気回路を有するセンサ素子として実装されている。信号取得部141に関する詳細は後記する。
信号取得部142は、磁気センサ134が備える孔を通過するメダルから、そのメダルを特徴付ける材質、外径、厚さという3つの要素のうちの第2の要素を特定するための第2の磁気信号を取得する。信号取得部142は、第2の要素を特定するように設計された磁気回路を有するセンサ素子として実装されている。信号取得部142に関する詳細は後記する。
判定部143は、第1の磁気信号と、第2の磁気信号とを用いて、磁気センサ134が備える孔を通過するメダルが大径メダルであるか小径メダルであるかを判定する。その際、具体的には、判定部143は、第1の要素について大径メダルから予め取得した第3の磁気信号(基準磁気信号)と、第2の要素について大径メダルから予め取得した第4の磁気信号(基準磁気信号)とを記憶しており、メダルが大径メダルであるか小径メダルであるかの判定に用いることができる。判定部143は、前記判定の判定結果を、振分けソレノイド135と、計数部144とに送信する。振分けソレノイド135に送信される判定結果は、例えば、後記する規制部材135aの動きを制御する制御信号として用いられる。
計数部144は、磁気センサ134が備える孔を通過したメダル(以下、「通過メダル」と称する場合がある)を計数するとともに、判定部143の判定結果に基づいて、大径メダルと、小径メダルとをそれぞれ計数する。計数部144は、通過メダルの総枚数と、大径メダルの枚数と、小径メダルの枚数のうち少なくとも1つを、計数結果として出力し、前記計数結果を制御部200に送信する。
図2に戻って、振分けソレノイド135は、磁気センサ134を通過したメダルが小径メダルであった場合に、そのメダルを大径メダルと分ける。振分けソレノイド135は、誘導通路132のうち磁気センサ134の左方で切欠かれた一部領域の上方に配置されている。振分けソレノイド135は、判定部143の判定結果に応じて上下に移動可能な規制部材135aを有しており、規制部材135aを上下に動かすことで、大径メダルをメダルの進行方向に通過させ、小径メダルを前記一部領域から落下させる。大径メダルは、例えば、図示しない案内手段によって、補給タンク40A内へ確実に案内することができる。
ディップスイッチ136は、メダルの設定用スイッチであって、複数種類あるメダルから1つ以上のメダルを使用可能メダルとして設定するために用いられる。ディップスイッチ136は、計数機器121の側面上に取り付けられている。ディップスイッチ136は、例えばオン・オフを切り替えることが可能な8つのスイッチを備えており、各スイッチを、遊技場で通常使用されている1種類のメダルに対応させることができる。
貯留部122は、計数機器121の上に形成され、中空部を備えた箱状体である。貯留部122の上部は開放されており、貯留部122は、落下してくるメダルを上方から受け入れ、貯留する。貯留部122の下部も開放されており、貯留されているメダルを計数機器121内に案内する。
ベース部材123は、計数機器121の下部を構成する部材であって、選別機100の高さ調節のための部材である。ベース部材123は、シュート137を含んで構成されている。
シュート137は、判定部143により判定され、振分けソレノイド135によって落下してきた小径メダルを下方へ導く。小径メダルは、例えば、図示しない案内手段によって、補給タンク40B内へ確実に案内することができる。
[第1の実施形態の作用]
遊技機4および遊技媒体貸出機5で用いられた大径メダルおよび小径メダルは、混在したまま回収コンベア3上に集まり、遊技媒体搬送装置1の研磨機10の下部の内部に回収される。回収されたメダルは、研磨機10によって、研磨材とともに撹拌しながら揚送され、研磨される。研磨されたメダルは、研磨材分離機によって研磨材から分離した後、メインタンク20内に貯留される。
例えば、補給タンク40内のメダルの貯留量が少ない場合、制御部200は、前記貯留量を所定量以上にするためにメインタンク20の下部を開放する。制御部200の制御にしたがって、メインタンク20の下部が開放されると、メダルが流下して補給リフタ30の下部に搬送される。メダルは、補給リフタ30によって揚送され、選別機100に向けて案内される。案内されたメダルは、選別機100の貯留部122の中に受け入れられる。例えば、補給リフタ30が備えるオートスタートセンサ(図示せず)が、揚送されるメダルを検知することによって、選別機100の計数機器121の計数回転盤131は周方向に回転する。その結果、貯留部122内のメダルは、計数回転盤131のメダル収納孔131aに収納される。
図2に示すように、計数機器121の計数回転盤131のメダル収納孔131aから放出ローラ(図示せず)によって弾き出されたメダルは、誘導通路132に沿ってフォトセンサ133付近を通過する。フォトセンサ133は、放出ローラの動きに基づいてメダルを検知すると、メダル検知信号を磁気センサ134に送信することで、磁気センサ134にメダルの識別の処理をさせる。
もし、フォトセンサ133がメダルを一定時間検知しない場合、例えば、制御部200の制御により、選別機100内部の環境温度変化などに対する磁気センサ134のキャリブレーション(較正)が行われる。
フォトセンサ133付近を通過したメダルは、磁気センサ134が備える孔を通過する。すると、信号取得部141、142は、磁気センサ134の電圧計測器が計測した、コイルに電流が流れたときの電圧値を用いて、第1の磁気信号、第2の磁気信号をそれぞれ取得する。第1の磁気信号、第2の磁気信号は、所定のサンプリング間隔(メダルが、磁気センサ134の孔に進入してから、その孔を通過し終えるまでの時間長よりも非常に短い間隔)で電圧計測器が計測した電圧値(信号強度)の集まりからなる波形を有する。
従来の磁気センサは、その磁気センサの近傍(例えば、下方または側方)をメダルが通過するように配置されていたので、例えば通過したメダルをカウントすることしかできない。本実施形態の磁気センサ134は、メダルが磁気センサ134の孔を通過する構成を有しているので、立体的に全方位の磁束の変化に起因する電圧を検出することができる。そのため、磁気センサ134は、単に通過したメダルをカウントするだけでなく、メダルの材質、外径、厚さを特定するための詳細な情報も取得できる。メダルの材質、外径、厚さが異なると、第1の磁気信号、第2の磁気信号の波形も異なるからである。一般的には、メダルに用いる金属の誘電率が大きいほど磁気信号のピーク強度が大きくなる。また、メダルの外径が大きいほど磁気信号の検知時間長が大きくなる。また、メダルの厚さが大きいほど磁気信号のピーク強度が大きくなる。
なお、メダルの厚さは、概ね1.6mmであるが、磁気センサ134は、メダルの表面全領域および裏面全領域の各位置の厚さを求めることができる。よって、磁気センサ134は、メダルの表面および裏面に描かれた模様を、異なる厚さの集まりとして識別できるとともに、メダルの一部領域に貫通して形成された孔も識別できる。
メダルの外径についても、磁気センサ134は、立体的に全方位の磁束の変化に起因する電圧を検出することができるため、メダルの外径が小径または大径であることを識別できるとともに、メダルの側面に刻まれた溝の凹凸なども識別できる。
メダルの材質に関しては、ステンレス、洋白、真鍮、バイメタルなど多数使用されており、さらにメッキが施されているメダルもあるので、メダルの種類は多岐に亘る。そして、そのような材質も第1の磁気信号、第2の磁気信号の波形を変える要因になるので、本実施形態の磁気センサ134は、そのようなさまざまな材質を識別できる。
信号取得部141、142が取得した第1の磁気信号と、第2の磁気信号とは、判定部143に送信される。例えば、判定部143は、サンプリングタイミングごとの第1の磁気信号の信号強度と第2の磁気信号の信号強度とを、メダル識別用のアルゴリズム(所定のアルゴリズム)に適用して、メダル固有の2元的なメダル識別用パラメータ(値)を出力、解析することで、磁気センサ134を通過したメダルの種類を識別できる。例えば、判定部143は、予め記憶している第3の磁気信号と第4の磁気信号に対応する2元的なメダル識別用パラメータ(値)を出力し、双方のメダル識別用パラメータが一致するか否かで(所定の比較)、磁気センサ134を通過するメダルが大径メダルか小径メダルかを判定できる。
また、判定部143は、例えば、第1の磁気信号と、予め記憶している第3の磁気信号との波形の相関度を算出し、かつ、第2の磁気信号と、予め記憶している第4の磁気信号との波形の相関度を算出する。判定部143は、算出した2つの波形の相関度が所定の閾値を超えるか否かを判定して(所定の比較)、ともに所定の閾値を超えるときには、磁気センサ134を通過するメダルが大径メダルと判定し、そうでなければ小径メダルと判定する。
判定部143による判定結果は、振分けソレノイド135と、計数部144とに送信される。前記判定結果は、磁気センサ134を通過したメダルが大径メダルであるか、または小径メダルであるかを特定する情報である。振分けソレノイド135は、判定部143から、大径メダルであるという判定結果を受信したときには、規制部材135aを下方に動かさない。その結果、大径メダルと判定されたメダルは、誘導通路132の左端部に到達し、補給タンク40Aに案内される。
一方、振分けソレノイド135は、判定部143から、小径メダルであるという判定結果を受信したときには、規制部材135aを下方に動かす。その結果、小径メダルと判定されたメダルは、規制部材135aに衝突して、誘導通路132の左端部に到達することなく、誘導通路132の切欠かれた一部領域から落下し、シュート137を経由して補給タンク40Bに案内される。
計数部144は、通過メダルを計数し、通過メダルの総枚数を計数結果として出力し、制御部200に送信する。また、計数部144は、判定部143の判定結果に基づいて、大径メダルおよび小径メダルをそれぞれ計数し、大径メダルの枚数および小径メダルの枚数のそれぞれを計数結果として出力し、制御部200に送信する。
なお、計数部144については、通過メダルを計数しないようにも設定できる。また、大径メダルを計数しないようにも設定できるし、小径メダルを計数しないようにも設定できる。このようなさまざまな計数の有無の設定は、例えば、上位装置のオペレータの操作を介して制御部200から計数部144に対して指令することで実現できる。
上位装置から大径メダルの補給指示があった場合、制御部200の制御にしたがって、補給タンク40Aの下部が開放される。すると、補給指示で定められた所定の補給枚数分の大径メダルが、補給タンク40Aから流下して補給コンベア2に向かって搬送される。その際、補給タンク40Aから流下した大径メダルが補給枚数として計数される。その後、補給コンベア2が動作して、補給対象となる、遊技機島の左側の遊技機4と補給コンベア2との間に介在する補給シュートに大径メダルを通過させると、その遊技機4への大径メダルの補給が実現する。
上位装置から小径メダルの補給指示があった場合にも、同様にして、制御部200の制御にしたがって、補給タンク40Bの下部が開放されることで、補給タンク40Bから流下した小径メダルが補給枚数として計数され、補給対象となる、遊技機島の右側の遊技機4への小径メダルの補給が実現する。大径メダルの補給と小径メダルの補給は、別々のタイミングで行われるので、補給コンベア2上で、大径メダルと小径メダルとが混在することは無い。
本実施形態によれば、選別機100において、磁気センサ134の判定部143は、磁気センサ134の孔を通過するメダルを特徴付ける材質、外径、厚さという3つの要素のうち異なる2つの要素を特定するための第1の磁気信号および第2の磁気信号を用いて前記異なる2つの要素についての2元的なメダルの識別を行う。このため、メダルに関する1つの要素(例えば材質)のみに基づいてメダルの識別を行っていた従来技術と比較して、遊技機島の内部で循環されるメダルを高精度で識別できる。
また、メダルの識別の従来技術のなかには、遊技に使用されたメダルの画像データをカメラなどで取得し、基準となるメダルの画像データとのマッチング判定を行う技術がある。しかし、度重なる使用によるメダルの汚れの影響が大きく、メダルの洗浄などの定期メンテナンスが必要となり煩雑であった。本実施形態のメダルの識別は、その判定に用いる磁気信号がメダルの汚れの影響をほとんど受けないので、前記定期メンテナンスは基本的には必要ない。
また、本実施形態の磁気センサ134には磁石を使用しないので、例えば磁気センサ134に外部からの磁性粉が付着して磁気センサ134におけるメダルの識別処理に支障をきたすことは無い。
本実施形態の遊技媒体搬送装置1は、上記のように高精度でメダルを識別する選別機100を備えることによって、1本の回収コンベア3上で混在していた大径メダルおよび小径メダルを選別することができる。また、補給時には、選別後の大径メダルおよび小径メダルを、1本の補給コンベア2上で混在させることなく、遊技機4および遊技媒体貸出機5に補給することができる。したがって、2種類のメダルが内部で循環される遊技機島に対して、2本の回収コンベア、2本の補給コンベア、2台の遊技媒体搬送装置を設置しなければならなかった従来技術と比較して、1本の回収コンベア、1本の補給コンベア、1台の遊技媒体搬送装置を設置すればよく、その結果、複数種類の遊技媒体が内部で循環される遊技機島の設置コストを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、遊技場にすでに設置済みの片島(遊技機および遊技媒体貸出機が1つの側に配置されている遊技機島)を両島に増設するときの増設コストを抑えることができる。例えば、大径メダルが用いられる遊技機および遊技媒体貸出機が片側に配置されている片島に対して、小径メダルを用いる遊技機および遊技媒体貸出機を反対側に配置して両島を設計することを考える。この場合、片島にすでに設置済みの遊技媒体搬送装置に本実施形態の選別機100を備えることで、片島にすでに設置済みの補給コンベアを介して、大径メダルおよび小径メダルを混在させること無く、両側の遊技機および遊技媒体貸出機に補給することができる。よって、新たな補給コンベア、回収コンベア、遊技媒体搬送装置を設置する必要は無く、その設置のコストを省くことができる。
また、本実施形態によれば、選別機100は、補給タンク40A,40Bよりも上流側に配置されているので、補給タンク40A,40B内に、選別後の大径メダルおよび小径メダルを予め大量に貯留することができる。その結果、補給指示があったときの大径メダルの補給、小径メダルの補給を迅速に行うことができる。
≪第2の実施形態≫
第2の実施形態について、第1の実施形態と共通する点は説明を省略し、相違する点を主に説明する。
図5に示す第2の実施形態の遊技媒体循環システムにおいて、補給タンク40は、大径メダルおよび小径メダルを混在したまま貯留する。補給タンク40の計数手段は、その下部から流下した混在したメダルを計数できるが、前記計数手段を有しなくてもよい。また、遊技媒体搬送装置1内の選別機100は、補給タンク40の下方に配置されている、つまり、メダルの搬送経路において、補給タンク40の下流側に配置されている。よって、選別機100は、大径メダルおよび小径メダルを補給コンベア2に直接的に搬送可能である。ここで、「直接的」とは、補給指示があって、選別機100で選別されたメダルが貯留されること無く補給コンベア2上に搬送されるという意味である。よって、選別機100から補給コンベア2上へのメダルの搬送に関して、選別機100と補給コンベア2との間に何らかのメダル搬送用のユニットが配置されていてもよいし、されていなくてもよい。
なお、補給リフタ30によって揚送されたメダルは、例えば、図示しない案内手段によって、補給タンク40内へ確実に案内することができる。
[第2の実施形態の作用]
例えば、補給タンク40内のメダルが満タンでない場合、制御部200は、前記貯留量を所定量以上にするためにメインタンク20の下部を開放する。制御部200の制御にしたがって、メインタンク20の下部が開放されると、メダルが流下して補給リフタ30の下部に搬送される。メダルは、補給リフタ30によって揚送された後、補給タンク40内に案内され、貯留される。
例えば、上位装置から大径メダルの補給指示があった場合、制御部200の制御にしたがって、補給タンク40の下部が開放される。すると、メダルは、補給タンク40から流下して選別機100の貯留部122の中に受け入れられる。その際、補給タンク40から流下したメダルは計数してもよいが、しなくてもよい。例えば、補給タンク40が備えるオートスタートセンサ(図示せず)が、補給タンク40から流下したメダルを検知することによって、選別機100は動作を開始する。選別機100の磁気センサ134の孔を通過したメダルに対して、すでに説明した、判定部143による判定、計数部144による計数、振分けソレノイド135による振分けが行われ、大径メダルおよび小径メダルが選別される。
そして、計数部144によって、選別された大径メダルが計数される。よって、制御部200は、所定の補給枚数を定めた補給指示の対象となる大径メダルが前記所定の補給枚数分に到達するまで、選別機100を動作させることができるので、前記所定の補給枚数分の大径メダルが補給コンベア2に向かって搬送される。その後、補給コンベア2が動作して、補給対象となる、遊技機島の左側の遊技機4と補給コンベア2との間に介在する補給シュートに大径メダルを通過させると、その遊技機4への大径メダルの補給が実現する。なお、選別された小径メダルは、例えば、メインタンク20に回収させることができる。
上位装置から小径メダルの補給指示があった場合にも、同様にして、補給対象となる、遊技機島の右側の遊技機4への小径メダルの補給が実現する。大径メダルの補給と小径メダルの補給は、別々のタイミングで行われるので、補給コンベア2上で、大径メダルと小径メダルとが混在することは無い。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、選別機100は、メダルの搬送経路において、補給タンク40の下流側に配置されている。このように、選別機100は、メダルの搬送経路上で補給タンク40の上流側にも下流側にも配置することができる。このため、混在している複数種類のメダルを選別可能な遊技媒体搬送装置1の内部構造の設計は大幅な自由度を有しており、遊技媒体搬送装置1の製造を容易にすることができる。
また、選別後の大径メダルおよび小径メダルを別々に貯留する必要がある第1の実施形態の補給タンク40A,40Bとは異なり、第2の実施形態の補給タンク40は、大径メダルおよび小径メダルを混在させたまま貯留することができる。このため、混在している複数種類のメダルを選別可能な遊技媒体搬送装置1において、補給タンクの構造を簡易化でき、その製造コストを削減できる。
また、選別機100によって選別された大径メダルまたは小径メダルが直接的に補給されることになるので、大径メダルまたは小径メダルの補給枚数は、選別機100の計数部144の計数結果として出力することができる。よって、補給タンク40から流下したメダルを計数する必要は無く、補給タンク40に計数手段を備える必要が無いので、補給タンクの構造を簡易化でき、その製造コストを削減できる。
なお、選別機100よりも下流側に選別後のメダルをそれぞれ貯留する補給タンクをさらに備えることで、補給指示のあった選別後のメダルの補給速度を向上させることができる。選別機100よりも補給タンクのほうが、メダルの排出速度が大きいからである。
≪第3の実施形態≫
第3の実施形態について、第1、第2の実施形態と共通する点は説明を省略し、相違する点を主に説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態の遊技媒体循環システムにおいて、遊技媒体搬送装置1が補給タンク40を備えていない形態である。つまり、第3の実施形態は、第1の実施形態の遊技媒体循環システムにおいて、遊技媒体搬送装置1が補給タンク40を備えていない形態に等しい。選別機100は、大径メダルおよび小径メダルを補給コンベア2に直接的に搬送可能である。
なお、補給リフタ30によって揚送されたメダルは、例えば、所定の案内手段によって、選別機100の貯留部122内へ確実に案内することができる。
[第3の実施形態の作用]
上位装置から大径メダルの補給指示があった場合、制御部200の制御にしたがって、メインタンク20の下部が開放される。すると、メダルは、メインタンク20から流下して補給リフタ30によって揚送された後、選別機100の貯留部122の中に受け入れられる。例えば、補給リフタ30が備えるオートスタートセンサ(図示せず)が、揚送されるメダルを検知することによって、選別機100は動作を開始する。選別機100の磁気センサ134の孔を通過したメダルに対して、すでに説明した、判定部143による判定、計数部144による計数、振分けソレノイド135による振分けが行われ、大径メダルおよび小径メダルが選別される。
選別された大径メダルが遊技機4へ補給される点は、第2の実施形態と同様である。また、上位装置から小径メダルの補給指示があった場合にも、第2の実施形態と同様にして、選別された小径メダルが遊技機4へ補給される。大径メダルの補給と小径メダルの補給は、別々のタイミングで行われるので、補給コンベア2上で、大径メダルと小径メダルとが混在することは無い。
第3の実施形態によれば、第1、第2の実施形態と比較して、遊技媒体搬送装置1が補給タンク40を備えていない。よって、選別機100は、補給タンクの配置を気にすることなく、メダルの搬送経路上の任意の位置に配置することができる。このため、混在している複数種類のメダルを選別可能な遊技媒体搬送装置1の内部構造の設計は大幅な自由度を有しており、遊技媒体搬送装置1の製造を容易にすることができる。
また、例えば、補給リフタ30の高さ寸法を小さくすることができ、その結果、遊技媒体搬送装置1を小型化することができる。
なお、第2の実施形態と同様、大径メダルまたは小径メダルの補給枚数は、選別機100の計数部144の計数結果として出力することができる。
(その他)
本実施形態では、メダルを特徴付ける複数の要素として、メダルの材質、外径、厚さという3つの要素を採り上げた。しかしながら、本実施形態で取り扱う、メダルを特徴付ける要素は上記に限定されない。また、本実施形態のメダルの識別を行うのに必要とする要素の個数は、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
また、本実施形態では、第1の磁気信号と、第2の磁気信号という、少なくとも2種類の磁気信号を用いて、磁気センサ134の孔を通過するメダルの識別が行われる。しかしながら、3種類以上の磁気信号を用いてメダルの識別が行われてもよく、つまり、メダルを特徴付けるすべてまたは一部の要素を用いてメダルの識別が行われればよい。
また、本実施形態の選別機100は、磁気センサ134が備える環状の検知手段の内側に位置する孔をメダルが通過するように構成されている。しかしながら、磁気センサ134が第1の磁気信号および第2の磁気信号を取得できるのであれば、磁気センサ134の検知手段が環状であること、磁気センサ134の孔をメダルが通過すること、は必須の発明特定事項ではなく、磁気センサ134の他の形状の検知部分をメダルが通過するように構成することも可能である。例えば、磁気センサ134の検知部分は、コ字状、またはC字状であってもよい。
なお、図2などに示されている、遊技媒体搬送装置1内に配置されている選別機100は、遊技媒体を使用して機能する遊技媒体使用機の具体例の一つである。遊技媒体使用機の他の具体例としては、遊技媒体貸出機5内に配置されている払い出しホッパーまたは計数ホッパー、遊技機4内に配置されている払い出しホッパー、ジェットカウンタなどの計数機内に配置されている計数機ホッパーなどがある。遊技媒体使用機が遊技機内に配置されている払い出しホッパーである場合には、磁気センサ134と同等の磁気センサを、前記払い出しホッパーの払い出し口に配置するとよい。
また、本実施形態の選別機100は、メダルの搬送経路上であれば任意の位置に配置できる。例えば、選別機100を補給タンク40の上流側に配置する場合、メダルを案内するための所定の案内手段を用いることで、補給タンク40の前方、後方、または下方に選別機100を配置してもよい。また、選別機100を補給タンク40の下流側に配置する場合、前記案内手段を用いることで、補給タンク40の前方、後方、または上方に選別機100を配置してもよい。また、前記案内手段にメダルを長距離搬送できる機能を持たせることで、補給タンク40から遠い位置に選別機100を配置してもよい。また、例えば、選別機100を研磨機10内、メインタンク20と補給リフタ30との間、補給リフタ30内などに配置することができる。また、選別機100を、遊技媒体搬送装置1の外側に単体で配置することもできる。また、本実施形態の選別機100は、遊技媒体搬送装置1内の各部(研磨機、メインタンク20、補給リフタ30、補給タンク40など)に対して任意の向きに配置できる。
本実施形態において、遊技機島内で循環する使用可能メダルの組み合わせは、大径メダルおよび小径メダルという外径の異なるメダル同士の組み合わせに限られず、メダルを特徴付ける要素の少なくとも1つが異なるメダル同士の組み合わせも該当する。具体的には、メダルの外径、材質、厚さ、模様、形状などのうち少なくとも1つ以上が異なるメダルの組み合わせが該当する。
また、遊技機島内で循環する使用可能メダルの組み合わせは、現金からメダルへの交換率(レート)が異なるメダル同士の組み合わせであってもよい。これにより、例えば、1枚20円相当の高レートのメダルを使用する遊技機および遊技媒体貸出機を片側に配置し、1枚5円相当の低レートのメダルを使用する遊技機および遊技媒体貸出機を反対側に配置した両島を製造することができる。なお、交換率が異なるメダル同士の組み合わせは、メダルの外径、材質、厚さ、模様、形状などのうち少なくとも1つ以上が異なっていることが好ましい。
また、本実施形態とは別に、遊技機島内で循環する使用可能メダルの組み合わせを3種類以上にすることができる。選別機100が備える磁気センサ134は、あらゆる種類のメダルを識別することができるので、例えば、選別機100において、3種類以上の使用可能メダルを、メダルの種類ごとに異なる箇所に搬送する搬送機構を、磁気センサ134の後段に備え、判定部143が使用可能メダルごとの基準磁気信号を記憶していれば、選別機100は、3種類以上の使用可能メダルを選別することができる。その結果、3種類以上の使用可能メダルの各々を用いる遊技機および遊技媒体貸出機が所定の位置に配置された遊技機島を構成することができる。
本実施形態では両島について説明したが、本発明は、例えば、大径メダルを用いる遊技機および遊技媒体貸出機と、小径メダルを用いる遊技機および遊技媒体貸出機とが同じ向きに配置されている片島についても適用できる。
また、本実施形態の遊技機島において、遊技媒体貸出機5内に選別機100を計数ホッパーとして導入し、遊技媒体貸出機5を各台計数機として使用することができる。このような遊技機島を構成すれば、遊技者から遊技媒体貸出機5に投入される使用不可メダルを排除し、遊技機島内で循環するメダルを使用可能メダルだけにすることができる。
また、本実施形態で説明した技術を組み合わせた技術を実現できる。
その他、本発明の装置を構成する部材の形状、配置などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
1,1A 遊技媒体搬送装置
2 補給コンベア
3 回収コンベア
4 遊技機
5 遊技媒体貸出機
10 研磨機
20 メインタンク
30 補給リフタ
40、40A、40B 補給タンク
100 選別機
121 計数機器
122 貯留部
123 ベース部材
131 計数回転盤
131a メダル収納孔
132 誘導通路
133 フォトセンサ
134 磁気センサ
135 振分けソレノイド
135a 規制部材
136 ディップスイッチ
137 シュート
141,142 信号取得部
143 判定部
144 計数部
200 制御部

Claims (4)

  1. 遊技機島に配置されている複数の遊技機および複数の遊技媒体貸出機で用いられた複数種類の遊技媒体を回収するとともに、前記遊技機および前記遊技媒体貸出機に前記遊技媒体を補給する遊技媒体搬送装置であって、
    前記補給される前記複数種類の遊技媒体を選別する選別機を備えており、
    前記複数種類の遊技媒体は、第1の使用可能遊技媒体と、第2の使用可能遊技媒体とを含んでおり、
    前記選別機は、
    前記選別機が備える磁気センサの検知部分を通過する前記遊技媒体から、前記遊技媒体を特徴付ける複数の要素のうち異なる要素をそれぞれ特定するための磁気信号を少なくとも2つ以上取得する信号取得部と、
    前記少なくとも2つ以上の磁気信号と、前記少なくとも2つ以上の磁気信号が特定する前記異なる要素について前記第1の使用可能遊技媒体から予め取得した少なくとも2つ以上の基準磁気信号とを用いて、前記遊技媒体が前記第1の使用可能遊技媒体であるか前記第2の使用可能遊技媒体であるかを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果にしたがって、前記第1の使用可能遊技媒体と前記第2の使用可能遊技媒体を振分ける振分け部と、を備えており、
    前記遊技媒体搬送装置が、前記第1の使用可能遊技媒体を用いる前記遊技機と前記遊技媒体貸出機に前記第1の使用可能遊技媒体を補給するとともに、前記第2の使用可能遊技媒体を用いる前記遊技機と前記遊技媒体貸出機に前記第2の使用可能遊技媒体を補給する
    ことを特徴とする遊技媒体搬送装置。
  2. 前記遊技媒体搬送装置は、前記補給される、前記第1の使用可能遊技媒体および前記第2の使用可能遊技媒体を別々に貯留する補給タンク、を備えており、
    前記遊技媒体搬送装置内の遊技媒体の搬送経路において、前記補給タンクよりも上流側に、前記選別機が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体搬送装置。
  3. 前記遊技媒体搬送装置内の遊技媒体の搬送経路において、前記第1の使用可能遊技媒体および前記第2の使用可能遊技媒体が前記遊技機島内の補給コンベアに直接的に搬送可能となる位置に、前記選別機が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体搬送装置。
  4. 前記選別機は、
    前記磁気センサの検知部分を通過する前記遊技媒体、前記第1の使用可能遊技媒体、および前記第2の使用可能遊技媒体のうち少なくとも1つを計数する計数部、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技媒体搬送装置。
JP2013239069A 2013-11-19 2013-11-19 遊技媒体搬送装置 Active JP6420534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013239069A JP6420534B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 遊技媒体搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013239069A JP6420534B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 遊技媒体搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015097654A true JP2015097654A (ja) 2015-05-28
JP6420534B2 JP6420534B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=53374714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013239069A Active JP6420534B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 遊技媒体搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6420534B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06215222A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Fuji Electric Co Ltd 金属片の形状識別装置
JP2002143386A (ja) * 2000-11-14 2002-05-21 Oizumi Corp 遊技媒体管理システム
JP3102641U (ja) * 2003-11-19 2004-07-15 株式会社ジェイオーシー コイン洗浄装置
JP2005192608A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技システム
JP2007179180A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mamiya Op Co Ltd 遊技機器用コイン識別機のコインセンサ
JP2008071088A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Asahi Seiko Kk 価値媒体処理装置
JP2012085770A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機のメダル補給装置
JP2012141924A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Asahi Seiko Co Ltd 硬貨選別装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06215222A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Fuji Electric Co Ltd 金属片の形状識別装置
JP2002143386A (ja) * 2000-11-14 2002-05-21 Oizumi Corp 遊技媒体管理システム
JP3102641U (ja) * 2003-11-19 2004-07-15 株式会社ジェイオーシー コイン洗浄装置
JP2005192608A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技システム
JP2007179180A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mamiya Op Co Ltd 遊技機器用コイン識別機のコインセンサ
JP2008071088A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Asahi Seiko Kk 価値媒体処理装置
JP2012085770A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機のメダル補給装置
JP2012141924A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Asahi Seiko Co Ltd 硬貨選別装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6420534B2 (ja) 2018-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3252721B1 (en) Coin feeding apparatus
US10347067B2 (en) Coin depositing and dispensing machine
JP5109071B2 (ja) メダル選別手段を有するメダル処理装置
JP6326218B2 (ja) 遊技媒体搬送装置
JP6420534B2 (ja) 遊技媒体搬送装置
JP2008018151A (ja) メダル選別装置を有するメダル処理装置、メダル預入払出装置及びメダル貸し機
WO2010010923A1 (ja) 硬貨処理装置
JP2010026928A (ja) 硬貨処理機および硬貨処理方法
JP2006285759A (ja) 硬貨回収処理装置
JP2014013606A (ja) 硬貨処理装置
JP2003168143A (ja) 硬貨処理装置
JPH06274734A (ja) 硬貨処理装置
JP5646285B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6386707B2 (ja) 遊技媒体識別装置および遊技媒体使用機
JP2016059430A (ja) メダル計数機
JP2003157460A (ja) 硬貨処理機
JP6364163B2 (ja) 遊技媒体使用機
JP2015121856A (ja) 硬貨処理装置
JP5985715B2 (ja) 硬貨繰出装置、硬貨入出金機および硬貨繰出方法
JP4139106B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5226727B2 (ja) メダル用台間機
JP2003187297A (ja) 硬貨搬送システム
JP2013109477A (ja) メダル選別装置
JP2017033233A (ja) コインホッパ
JP2015058052A (ja) 遊技媒体識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6420534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250