JP2015097595A - 治療用処置装置 - Google Patents

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【課題】薄型化が容易な治療用処置装置を提案する。【解決手段】本発明の一態様の治療用処置装置は、生体組織に接触する第1の主面と、前記第1の主面と表裏をなす第2の主面とを有する伝熱板110と、絶縁性基板132上に形成され、電力を投入されることによって発熱する電気抵抗パターン134と、高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有し、前記伝熱板110の前記第2の主面と前記電気抵抗パターン134とを接着させ、前記電気抵抗パターン134から発生した熱を前記伝熱板110に伝える接着シート120と、を具備する保持部材を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、治療用処置装置に関する。
一般に、熱エネルギを用いて生体組織を治療する治療用処置装置が知られている。その装置では、発熱素子で発生した熱エネルギを平板状の伝熱板により生体組織に伝えるように構成されている。ここで、発熱素子は、特許文献1に開示されているように、絶縁性基板上に電気抵抗パターンを形成してなり、電気抵抗パターンが形成されていない絶縁性基板の裏面側が伝熱板に取り付けられている。
特開2013−34568号公報
上記特許文献1の治療用処置装置では、伝熱板に部分的に生体組織が接触した場合でも良好な温度制御性が確保されるように、発熱素子の絶縁性基板は、高い熱伝導性を有する必要があるため、熱伝導率が高い部材例えばアルミナなどセラミックを用いて比較的厚く形成されている。
しかしながら、治療用処置装置は、処置可能な生体組織の範囲を増やすために、生体組織にアクセスする部分の薄型化が求められている。
本発明の一態様の治療用処置装置は、生体組織を加熱して治療するための治療用処置装置であって、前記生体組織に接触する第1の主面と、前記第1の主面と表裏をなす第2の主面とを有する伝熱板と、絶縁性基板上に形成され、電力を投入されることによって発熱する電気抵抗パターンと、高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有し、前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させ、前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝える接着シートと、を具備する。
本発明によれば、生体組織に熱を伝える伝熱板と、発熱し熱を伝熱板側に伝える電気抵抗パターンとを、高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有する接着シートで接着することで、生体組織にアクセスする部分を薄型化した治療用処置装置を提供できる。
図1は、各実施形態にかかる治療用処置装置の概略図である。 図2は、各実施形態に係るエネルギ処置具のシャフト及び保持部の構成例を示す断面の概略図であり、(A)は保持部が閉じた状態を示す図であり、(B)は保持部が開いた状態を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る第1の保持部の全体斜視図である。 図4は、治療用処置装置に係る第1の保持部の組み立て構造を示す全体斜視図である。 図5は、第1の保持部材を短手方向からみた断面図である。 図6は、第2の実施形態に係る第1の保持部材を構成する部材の短手方向の長さの比を説明するための図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る第1の保持部を構成する部組(1)を説明するための全体斜視図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る第1の保持部材を構成する部組(1)に対して絶縁物薄膜を形成した状態を示す断面図である。 図9は、第1の保持部材の断面図である。 図10は、第3の実施形態に係る治療用処置装置の組み立て手順を説明するフローチャートである。 図11は、本発明の第4の実施形態にかかる第1の保持部材を構成する電熱変換素子の全体斜視図である。 図12は、電熱変換素子の全体に絶縁物を形成した状態を示す断面図である。 図13は、第1の保持部材の断面図である。 図14は、第4の実施形態に係る治療用処置装置の組み立て手順を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の第1から第4までの実施形態に係る治療用処置装置の構成について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る治療用処置装置は、生体組織の治療に用いるための装置である。この治療用処置装置は、生体組織に高周波エネルギと熱エネルギとを作用させる。治療用処置装置300の外観の概略を図1に示す。この図に示されるように、治療用処置装置300は、エネルギ処置具310と、制御装置370と、フットスイッチ380とを備えている。
エネルギ処置具310は、例えば腹壁を貫通させて処置を行うための、リニアタイプの外科治療用処置具である。エネルギ処置具310は、ハンドル350と、ハンドル350に取り付けられたシャフト340と、シャフト340の先端に設けられた保持部320とを有する。保持部320は、開閉可能であり、処置対象である生体組織を把持して、生体組織の凝固、切開等の処置を行う処置部である。以降説明のため、保持部320側を先端側と称し、ハンドル350側を基端側と称する。ハンドル350は、保持部320を操作するための複数の操作ノブ352を備えている。また、ハンドル350には、そのエネルギ処置具310に係る固有値等を記憶する図示しない不揮発性のメモリが備えられている。なお、ここで示したエネルギ処置具310の形状は、もちろん一例であり、同様の機能を有していれば、他の形状でもよい。例えば、鉗子のような形状をしていてもよいし、シャフトが湾曲していてもよい。
ハンドル350は、ケーブル360を介して制御装置370に接続されている。ここで、ケーブル360と制御装置370とは、コネクタ365によって接続されており、この接続は着脱自在となっている。すなわち、治療用処置装置300は、処置毎にエネルギ処置具310を交換することができるように構成されている。制御装置370には、フットスイッチ380が接続されている。足で操作するフットスイッチ380は、手で操作するスイッチやその他のスイッチに置き換えてもよい。フットスイッチ380のペダルを術者が操作することにより、制御装置370からエネルギ処置具310へのエネルギの供給のON/OFFが切り換えられる。
保持部320及びシャフト340の構造の一例を図2に示す。図2(A)は保持部320が閉じた状態を示し、図2(B)は保持部320が開いた状態を示す。シャフト340は、筒体342とシース343とを備えている。筒体342は、その基端部でハンドル350に固定されている。シース343は、筒体342の外周に、筒体342の軸方向に沿って摺動可能に配設されている。
筒体342の先端部には、保持部320が配設されている。保持部320は、第1の保持部材322と、第2の保持部材324とを備えている。第1の保持部材322の基部は、シャフト340の筒体342の先端部に固定されている。一方、第2の保持部材324の基部は、シャフト340の筒体342の先端部に、支持ピン346によって、回動可能に支持されている。したがって、第2の保持部材324は、支持ピン346の軸回りに回動し、第1の保持部材322に対して開いたり閉じたりする。
保持部320が閉じた状態では、第1の保持部材322の基部と、第2の保持部材324の基部とを合わせた断面形状は例えば、円形となる。第2の保持部材324は、第1の保持部材322に対して開くように、例えば板バネなどの弾性部材347により付勢されている。シース343を、筒体342に対して先端側にスライドさせ、シース343によって第1の保持部材322の基部及び第2の保持部材324の基部を覆うと、図2(A)に示すように、弾性部材347の付勢力に抗して、第1の保持部材322及び第2の保持部材324は閉じる。一方、シース343を筒体342の基端側にスライドさせると、図2(B)に示すように、弾性部材347の付勢力によって第1の保持部材322に対して第2の保持部材324は開く。
筒体342には、第1の伝熱板110に接続された第2のリード線162と、第2の伝熱板210に接続された第2のリード線262とが挿通されている。また、筒体342には、第1の伝熱板110に配置された後述する発熱部材である電熱変換素子130に接続された一対の第1のリード線164と、第2の伝熱板210に配置された電熱変換素子230に接続された一対の第1のリード線264とが挿通されている。
筒体342の内部には、その基端側で操作ノブ352の一つと接続した駆動ロッド344が、筒体342の軸方向に沿って移動可能に設置されている。駆動ロッド344の先端側には、先端側に刃が形成された薄板状のカッタ345が設置されている。操作ノブ352を操作すると、駆動ロッド344を介してカッタ345は、筒体342の軸方向に沿って移動させられる。カッタ345が先端側に移動するとき、カッタ345は、保持部320に形成された後述する第1のカッタ案内溝332及び第2のカッタ案内溝334内に収まる。
第1の保持部材322の全体斜視図を図3に示す。また、第1の保持部材322の構成を図4に示す。第1の保持部材322において、その平面形状は略U字形状であって、その断面は略矩形状に形成されている。すなわち、基部側は筒体342及びシース343にならって半円形状とされるが、生体組織へのアクセス性を優先して薄型の平板状に形成している。もちろん、処置対象外の生体組織との接触時の当該生体組織の損傷を抑制するために丸みをつけた半円形状としてもかまわないが、その厚みはできるだけ薄い方が望ましい。第1の保持部材322は、生体組織と接触して熱を伝える伝熱板110と、接着するための接着シート120と、絶縁性を有する絶縁性基板132及び電力を投入されることによって発熱する電気抵抗パターン134からなる電熱変換素子130と、絶縁性を有するカバー部材150と、電熱変換素子130の電気抵抗パターン134に接続された一対の第1のリード線164と、伝熱板110に接続された第2のリード線162とを有する。
電熱変換素子130は、絶縁性基板132上に電気抵抗パターン134を形成することで構成される。絶縁性基板132は、絶縁性を有する材料で形成される。なお、絶縁性を有する材料が樹脂材料例えば、ポリイミドであれば、薄型の絶縁性基板132を形成することが可能になる。
電気抵抗パターン134は、例えばSUS材(ステンレス材)によって形成され、その厚みは例えば20μmである。電気抵抗パターン134は、電力を投入されることによって発熱する。発生した熱は、接着シート120を介して伝熱板110に伝わる。電気抵抗パターン134の発熱は、電力を投入し制御する制御装置370によって制御されている。
また、上記絶縁性基板132上には更に、電気抵抗パターン134と一体的なリード接続部136が設けられ、そこに第1のリード線164の一端が電気的に接続されている。
接着シート120は、伝熱板110と電熱変換素子130の電気抵抗パターン134側の面とを接着させるための薄いシートである。接着シート120は、高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有し、伝熱板110と重なるように略U字形状に形成され、伝熱板110と電熱変換素子130とを接着させる。なお接着シート120が熱硬化型の部材によって形成される場合、部材を加熱することで接着がなされる。
伝熱板110は、熱伝導性の高い金属材料が略U字形状に形成された部材である。伝熱板110は、その一面から加熱され、別の一面と接触する生体組織を加熱して焼灼させるための部材である。カッタ案内溝があるために、第1の保持部材322の平面は例えば、U字形状に形成される。
カバー部材150は、耐熱性を有する樹脂で成形されており、上記カッタ345を案内するカッタ案内溝が形成されている。
第1の保持部材322を構成する各部材の重なり方について例えば、第1の保持部材322の長手方向の中央近傍における重なり方を、第1の保持部材322の短手方向から見た断面図である図5を使用して説明する。まず、絶縁性基板132の一面に電気抵抗パターン134が重ねられ、その重ねられたものを電熱変換素子130と呼ぶ。絶縁性基板132は絶縁性を有する材料であればよい。そのため、絶縁性基板132を薄く加工可能な材料を用いて形成することで、第1の保持部材322の薄型化が容易になる。電熱変換素子130の電気抵抗パターン134側には接着シート120が重ねられ接着される。接着シート120の電気抵抗パターン134側と表裏をなす面に、伝熱板110が重ねられ接着される。すなわち、電熱変換素子130と伝熱板110との接合は、薄い接着シート120によってなされるため、電熱変換素子130と伝熱板110との接着部材による第1の保持部材322の厚みへの影響は小さくなり、第1の保持部材322の薄型化が容易になる。一方、絶縁性基板132の電気抵抗パターン134が重ねられた面と表裏をなす面にカバー部材150が接続される。伝熱板110とカバー部材150との接続は、例えば、伝熱板110に形成された図示しない穴部と、カバー部材150に形成された図示しない突起部とを勘合することでなされる。
以上、第1の実施形態に係る治療用処置装置の第1の保持部材322は、第1の保持部材322の薄型化を可能にする構成を有する。すなわち、絶縁性基板132上の電気抵抗パターン134を、高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有する接着シート120を介して伝熱板110に取り付ける構造としたことで、電気抵抗パターン134と伝熱板110を近接配置することができる。これにより、電気抵抗パターン134で発生した熱が効率よく伝熱板110に伝えられ、良好な温度制御性を確保できる。さらに、絶縁性基板132に熱伝導率の良い材料を用いる必要がなくなり、樹脂材料例えばポリイミドを絶縁性基板132として用いることによって、薄型化と低価格化が果たせる。このように、第1の保持部材322の薄型化及び低価格化が果たせる。
なお、ここまでは第1の保持部材322について説明したが、第2の保持部材324についても、同様の構造を採用することができる。
従って、ともに薄型化された第1及び第2の保持部材322、324を備えることで、薄型の保持部320を備える治療用処置装置300を提供できる。
次に第2の実施形態に係る治療用処置装置ついて図6を使用して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例である。第1の保持部材322を構成する各部材の短手方向の長さの関係が図6に示されている。この関係によって、第1の保持部材322を構成する各部材の大きさは限定される。伝熱板110の短手方向の長さをA、接着シート120の短手方向の長さをB、電気抵抗パターン134の短手方向の長さをCとする。本実施形態では、A≧B>Cの関係が成り立つ。
接着シート120の長さと電気抵抗パターン134の長さとの関係は、B>Cである。この関係によって、電気抵抗パターン134の一面の全体が接着シート120に常に漏れなく当接する。したがって、接着シート120から電気抵抗パターン134へ伝達される熱の損失を減らすことができる。
また、伝熱板110の長さAと接着シート120の長さBとの関係は、A≧Bである。この関係によって接着シート120の一面の全体は伝熱板110に当接するので、接着シート120から伝熱板110へ伝達される熱の損失を減らすことができる。また、接着シート120の面積の最大値が小さく設定されるため、生体組織のより小さな部位に対し処置可能な小型な保持部320を構成可能になる。
以上、第2の実施形態にかかる治療用処置装置300の保持部材324は、第1の実施形態で用いた電熱変換素子130と、接着シート120と、伝熱板110との短手方向の長さの関係を限定する。各部材の短手方向の長さにおいて、伝熱板110の長さAと、接着シート120の長さBと、電気抵抗パターン134の長さCとの関係はA≧B>Cである。この関係によって、発熱する電熱変換素子130から生体組織を加熱する伝熱板110へ伝達される熱の損失を減らせることができる。以上の構成により、薄型化された第1の保持部材322の熱効率をさらに高めることが可能になる。
なお、第2の保持部材324も同様の構造を有することはもちろんである。
次に、第3の実施形態を図7、図8、図9及び図10を使用して説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の変形例である。第1の実施形態と同一の部材の説明を省略する。第3の実施形態は、電熱変換素子130を覆うように絶縁物10を塗布したものである。
第3の実施形態の組み立て手順を図10のフローチャートを使用して説明する。まず、接着シート120と電熱変換素子130とを接着して固定することで、仮止めされた電熱変換素子部組を図7のように構成する(ステップS101)。この仮止めされた電熱変換素子部組を部組(1)と称する。さらに接着シート120に対し、その電熱変換素子130に接している面に表裏をなす面と、リード接続部136とを覆い隠すためのマスキングを施す(ステップS102)。その後、絶縁物10を部組(1)の全体を覆うように塗布した後、マスキングを施した接着シート120の一面とリード接続部136の表面とからマスキングを剥離し、それらの面を露出させる(ステップS104)。その塗布によって、絶縁物10の薄膜が、部組(1)の周囲に対して図8に示すように形成される(ステップS103)。部組(1)の全体を覆う薄膜は、少なくとも、電気抵抗パターン134の一面が露出している隙間6aに対して形成される。塗布の方法は例えば、パリレン(登録商標)コーティングやdixコーティングなどであっても良い。その後、露出された部組(1)の接着シート120と伝熱板110とを接着させる(ステップS105)。部組(1)と伝熱板110とを接着させたものを部組(2)と称する。その後、部組(2)の絶縁性基板132側の面とカバー部材150とを、勘合させる。以上により、第3の実施形態における第1の保持部材322は、図9のように構成される(ステップS106)。
以上、第3の実施形態は、第1の実施形態で説明した第1の保持部材の構成の一部である部組(1)を絶縁性の薄膜で覆う。この薄膜によって、伝熱板110及び薄膜若しくは薄膜とカバー部材150との接地面積が増し、なおかつ各部材の面積差による段差を減らせるので、伝熱板110と、電熱変換素子130との接着において高耐圧性を持たせた第1の保持部材322を取得できる。
なお、第2の保持部材324も同様の構造を有することは言うまでも無い。
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態の変形例である。第1の実施形態と同一の部材の説明を省略する。第4の実施形態では、第3の実施形態の部組(1)で接着シート120においてマスキングされていた面に対しても絶縁物10を塗布する。
第4の実施形態の治療用処置装置100の構成を図11、図12、図13及び図14を使用して説明する。第4の実施形態における第1の保持部材322の組み立て手順を図12のフローチャートを使用して説明する。まず、図11に示すような電熱変換素子130において、リード接続部136をマスキングする(ステップS201)。その後、絶縁物10を電熱変換素子130の全体を覆うように塗布する(ステップS202)。その塗布によって、絶縁物10の薄膜が、電熱変換素子130の周囲に対して図12に示すように形成される。その後、リード接続部136に施されたマスキングを剥離し、リード接続部136を露出させる(ステップS203)。その後、伝熱板110と電熱変換素子130とを接着シート120を介して接着する(ステップS204)。この絶縁物10を塗布された電熱変換素子130と伝熱板110とが接着されたものを部組(3)と称する。そして、部組(3)とカバー部材150とを勘合することで、第4の実施形態における第1の保持部材322は、図13のように構成される(ステップS205)。
以上、本発明の第4の実施形態では、第1の実施形態で説明した第1の保持部材322を構成する一部の部材である電熱変換素子130の全面に絶縁物10を塗布し、絶縁物10の薄膜を電熱変換素子130の全体を覆うように形成する。この薄膜によって、電気抵抗パターン134と伝熱板110との間で、第1の実施形態に記載のものよりも耐圧特性を得た第1の保持部材322を提供できる。
なお、第2の保持部材324も同様の構造を有することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、第1の保持部材322(及び第2の保持部材324)の形状は一例であって、カッタ案内溝が設けられた形状であればU字形状に限らない。また、伝熱板と電気的に接続された第2のリード線の位置も本実施形態の位置以外であっても良い。例えば、第1(及び第2)の保持部材の先端であっても良いし、電熱変換素子130の長手方向の中央近傍であっても良い。
また、生体組織に高周波エネルギと熱エネルギとを作用させる治療用処置装置を例に説明したが、熱エネルギだけを作用させる装置であってもかまわない。この場合、第2のリード線162は不要となる。
さらに、保持部320は第1と第2の2つの保持部材322、324を備え、生体組織を把持するものとして説明したが、一方のみを備え、生体組織に伝熱板110を押しつけて治療するような装置であっても、本発明は同様に適用可能である。
また、部組(2)または部組(3)とカバー部材150との接続に用いる手段として勘合を例に説明してきたが、この例に限られるものではなく、部組(2)または部組(3)とカバー部材150とを接着することで接続する、あるいは、伝熱板110とカバー部材150とを溶接するなどの接合を用いて接続しても良い。
6a…露出部、 10…絶縁物、 110…第1の伝熱板、 120…接着シート、 130…電熱変換素子、 132…絶縁性基盤、 134…電気抵抗パターン、 136…リード接続部、 150…カバー部材、 162…第2のリード線、 164…第1のリード線、 210…第2の伝熱板、 262…第2のリード線、 264…第1のリード線、 300…治療用処置装置、 310…エネルギ処置具310、 320…保持部、 322…第1の保持部材、 324…第2の保持部材、 340…シャフト、 342…筒体、 343…シース、 344…駆動ロッド、 345…カッタ、 346…支持ピン、 350…ハンドル、 352…操作ノブ、 360…ケーブル、 365…コネクタ、 370…制御装置、 380…フットスイッチ

Claims (4)

  1. 生体組織を加熱して治療するための治療用処置装置であって、
    前記生体組織に接触する第1の主面と、前記第1の主面と表裏をなす第2の主面とを有する伝熱板と、
    絶縁性基板上に形成され、電力を投入されることによって発熱する電気抵抗パターンと、
    高耐熱性、高熱伝導性及び絶縁性を有し、前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させ、前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝える接着シートと、
    を具備する治療用処置装置。
  2. 前記伝熱板、前記電気抵抗パターン及び前記接着シートは、それぞれ、長手方向の長さと、それよりも短い短手方向の長さを有し、
    前記接着シートの短手方向の長さは、前記伝熱板の短手方向の長さ以下であり、且つ、前記電気抵抗パターンの短手方向の長さよりも長い請求項1に記載の治療用処置装置。
  3. 少なくとも、前記接着シートと前記絶縁性基板と接触していない、前記電気抵抗パターンの露出部分を覆う絶縁性を有する薄膜を更に具備する請求項1または2に記載の治療用処置装置。
  4. 前記絶縁性基板は、樹脂で形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の治療用処置装置。
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