JP2015096781A - 油分離器 - Google Patents

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Osamu Ogawa
修 小川
今井 悟
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Abstract

【課題】旋回孔を通過する際の冷媒流の速度を均一にするとともに、冷媒流の速度の低下を抑制し、冷凍機油の分離特性を向上させること。【解決手段】油分離器10は、円筒状の容器11と、入口管12と、出口管16と、第1の空間14と第2の空間15とに容器11の内部を分離する分離板13と、を備え、入口管12の先端部分の中心軸は、容器11の中心軸と一致し、分離板13は、外周が円形で、第1の空間14側に凸状に隆起しており、かつ、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有し、入口管12の先端部分の中心軸方向に対して、分離板13の斜面における接平面がなす角度は90度未満であり、分離板13には、斜面に沿って流れる冷媒を第2の空間15に導くとともに、冷媒の旋回流を生じさせる複数の旋回孔が、入口管12の先端部分から一定距離に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍機油が混合した気相冷媒から冷凍機油を分離する油分離器に関する。
一般に、空気調和装置などに用いられる圧縮機の潤滑には、冷凍機油が用いられる。この冷凍機油は、冷媒とともに、冷媒の循環系内を循環する。そして、圧縮機の吸入側より吸入された冷凍機油は、圧縮機内部の各摺動部に供給され、各摺動部の潤滑に用いられる。それだけでなく、冷凍機油は、圧縮機の作動室に供給され、作動室内の隙間をシールすることにより、気化した冷媒の漏れを防止することにも用いられる。
上記循環系において、圧縮機から吐出された冷媒に冷凍機油が多く含まれる場合、熱交換器の伝熱管の内壁面に冷凍機油が付着しやすくなる。そして、伝熱管の内壁面に付着した冷凍機油は、伝熱管の伝熱を阻害し、熱交換器の伝熱効率を悪化させる。このような事態を回避するため、循環系内には油分離器が設けられる。
図8は、特許文献1に示された従来の油分離器1の構成を示す図である。この油分離器1では、入口管3から容器2内に流入した冷媒が分離板4に衝突し、これにより冷凍機油の一部が冷媒から分離する。
ここで分離されなかった冷凍機油を含む冷媒は、分離板4に形成された通過孔4aから容器内空間5に導入される。また、通過孔4aのほかにも、分離板4と略平行な方向に冷媒を通過させる旋回孔(図示せず)が設けられる。この旋回孔からも冷媒が容器内空間5に導入される。
通過孔4a、および、旋回孔を通過した冷媒の流れは、容器内空間5において旋回流となる。そして、旋回流の遠心分離作用により冷凍機油が容器2の内壁面に付着し、冷凍機油が冷媒から分離される。
さらに、内壁面に付着した冷凍機油は、重力の作用により油分離器1の下部に移動し、油溜りを形成する。そして、油溜りに溜まった冷凍機油は、油戻し管8により圧縮機の入口に戻される。他方、冷凍機油が分離された冷媒は、出口管6から容器2の外に流出する。
また、分離板4には、出口管6の開口部6aを覆うカバー7が設けられている。このカバー7は、通過孔4aを通過した冷媒が直接開口部6aに取り込まれるショートサーキットの発生を抑制するものである。
特開平9−243209号公報
旋回流による遠心力を利用した油分離器では、冷凍機油が混合した冷媒が油分離器内において、できるだけ速い旋回速度で、できるだけ長い間旋回することが重要である。しかしながら、特許文献1に示される従来技術では、これらを改善することが難しい。
具体的には、図8に示した油分離器1では、入口管3から流入した冷媒が、一端、分離板4に垂直に衝突するため、通過孔4aや旋回孔を通過する際の冷媒の速度が低下する。そのため、容器内空間5における旋回流の速度も低下し、旋回時間も短くなる。
なお、入口管3の位置を、容器2の中心からずらし、通過孔4aや旋回孔の上部に配置することとすれば、通過孔4aや旋回孔を通過する際の冷媒の速度の低下を抑制することができる。
しかし、通過孔4aや旋回孔が複数ある場合、入口管3からの距離の大小によって、通過孔4aや旋回孔を通過する際の冷媒の速度にばらつきが生じることとなる。その結果、容器内空間5において速度の異なる冷媒流が衝突することになり、旋回流の速度を大きくし、旋回時間を長くすることが難しくなる。
本発明は、旋回孔を通過する際の冷媒流の速度を均一にするとともに、冷媒流の速度の低下を抑制することにより、油分離器内での冷媒の旋回速度をより大きくし、また、旋回時間をより長くし、冷凍機油の分離特性を向上させることができる油分離器を提供することを目的とする。
本発明に係る油分離器は、円筒状の容器と、容器に接続され、冷凍機油が混合した冷媒を容器の内部に流入させる入口管と、容器に接続され、冷凍機油が分離された冷媒を容器の外部に流出させる出口管と、入口管を介して冷凍機油が混合した冷媒が流入する第1の空間と、出口管を介して冷凍機油が分離された冷媒が流出する第2の空間とに容器の内部を分離する分離板と、を備え、第1の空間に開口する入口管の先端部分の中心軸は、容器の中心軸と一致し、分離板は、外周が円形で、第1の空間側に凸状に隆起しており、かつ、容器の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有し、第1の空間に開口する入口管の先端部分の中心軸方向に対して、分離板の斜面における接平面がなす角度は90度未満であり、分離板には、斜面に沿って流れる冷媒を第2の空間に導くとともに、第2の空間において冷媒の旋回流を生じさせる複数の旋回孔が、入口管の先端部分から一定距離に形成されている。
本発明の油分離器は、旋回孔を通過する際の冷媒流の速度を均一にするとともに、冷媒流の速度の低下を抑制することにより、油分離器内での冷媒の旋回速度をより大きくし、また、旋回時間をより長くし、冷凍機油の分離特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る油分離器の構成の一例を示す断面図 図1に示した分離板の構成の一例を示す図 図1に示した分離板の構成の一例を示す図 他の形状の旋回孔を有する分離板の構成の一例を示す図 他の形状の旋回孔を有する分離板の構成の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る油分離器の構成の一例を示す断面図 図4に示した分離板の構成の一例を示す図 図4に示した分離板の構成の一例を示す図 旋回促進板が設けられた分離板の構成の一例を示す図 旋回促進板が設けられた分離板の構成の一例を示す図 旋回促進板を備える分離板の製造方法について説明する図 旋回促進板を備える分離板の製造方法について説明する図 特許文献1に示された従来の油分離器の構成を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る油分離器10の構成の一例を示す断面図である。この油分離器10は、容器11、入口管12、円筒状の容器11の内部を第1の空間14と第2の空間15とに分離する分離板13、出口管16、油戻し管17を備える。なお、図1の断面図は、容器11の中心軸を通り、その中心軸に平行な平面で油分離器10を切断した場合の断面図である。
入口管12は、容器11に第1の空間14側で接続される。そして、入口管12は、冷凍機油が混合した冷媒を第1の空間14に流入させる。ここで、第1の空間14に開口する入口管12の先端部分の中心軸は、容器11の中心軸と一致している。
出口管16、および、油戻し管17は、容器11に第2の空間15側で接続される。そして、出口管16は、冷凍機油が分離された冷媒を容器11の外部に流出させる。また、油戻し管17は、冷媒から分離された冷凍機油を、容器11の外部に流出させる。この冷凍機油は、圧縮機(図示せず)の吸入側に戻される。
なお、圧縮機から吐出される冷媒は高温であるため、冷媒から分離された冷凍機油が高温であれば、圧縮機の密閉容器内の高温の油溜りに直接戻すこととしてもよい。このようにすれば、圧縮機をより効率的に運転することができる。
図2は、図1に示した分離板13の構成の一例を示す図である。図2(A)は、分離板13の表面を示す図であり、図2(B)は、分離板13の裏面を示す図である。図2(A)、図2(B)に示すように、分離板13は、外周が円形で、第1の空間14側に凸状に隆起している。この分離板13の中央部分13dは、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有している。
また、図1に示した入口管12の第1の空間14に開口する先端部分の中心軸方向に対して、分離板13の中央部分13dの斜面における接平面がなす角度θは90度未満である。そのため、入口管12から流入した冷媒は中央部分13dの斜面に斜め方向から衝突し、斜面に沿って流れるようになるため、冷媒の速度の低下を抑制することができる。
図2(A)、図2(B)には、中央部分13dの形状が円錐状で、周辺部分13aの形状が環状である分離板13の例が示されている。ただし、中央部分13dの形状はこれに限定されない。具体的には、中央部分13dが、第1の空間14側に凸状に隆起しており、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有し、入口管12の第1の空間14に開口する先端部分の中心軸方向に対して、中央部分13dの斜面における接平面がなす角度θが90度未満であればよい。
このような形状として、例えば、分離板13の中心軸に平行な平面で切断した場合の中央部分13dの斜面の表面形状がクロソイド曲線状であるものや、サイクロイド曲線状であるものなどが挙げられる。
また、分離板13の周辺部分13aには、斜面に沿って流れる冷媒を第2の空間15に導くとともに、第2の空間15において冷媒の旋回流を生じさせる複数の旋回孔13bが、入口管12の第1の空間14に開口する先端部分から一定距離に形成される。また、複数の旋回孔13bはそれぞれ大きさが等しく、かつ、分離板13の円周方向に等間隔に形成されている。
図2(A)、図2(B)の例では、旋回孔13bの第2の空間15側における開口部13cの形状は、弓状になっている。また、開口部13cは、略水平方向に向いている。これにより、第2の空間15側において旋回流の発生させることができるとともに、旋回時間を長くすることができる。
なお、上述したように、入口管12の第1の空間14に開口する先端部分の中心軸は、容器11の中心軸と一致している。また、分離板13は、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有する。すなわち、入口管12の先端部分の中心軸は、分離板13の中心軸と一致する。
そのため、入口管12から流入した冷媒は、分離板13の中央部分13dの斜面に沿って放射状に広がり、複数の旋回孔13bから流出する。その際、各旋回孔13bから流出する冷媒の速度はほぼ等しくなるので、第2の空間15において速度の異なる冷媒流の衝突が抑制され、第2の空間15における旋回流の速度の低下、および、旋回時間の減少を抑制できる。
また、冷媒が中央部分13dや周辺部分13aに衝突すると、冷媒に混合している冷凍機油は、慣性力の作用により中央部分13dや周辺部分13aに油滴として付着する。そして、小さな油滴はしだいに結合して大きな油滴を形成し、あるいは、油膜を形成し、形成された大きな油滴、あるいは、油膜は、冷媒の流れに誘導されて旋回孔13bに導かれる。
その後、旋回孔13bを通過した大きな油滴、あるいは、油膜は、第2の空間15において旋回する冷媒の遠心力の作用により、容器11の内壁面に向って移動する。そして、大きな油滴、あるいは、油膜は、容器11の内壁面に付着し、冷媒から分離される。
また、旋回孔13bを通過する際、大きな油滴、または、油膜を形成せずに、冷媒に依然として混合している冷凍機油も、第2の空間15において旋回する冷媒の遠心力の作用により、容器11の内壁面に向って移動する。そして、このような冷凍機油も、容器11の内壁面に付着し、冷媒から分離される。
冷媒から分離された冷凍機油は、重力の作用により油分離器10の底部に移動し、油戻し管17により容器11の外部に排出される。一方、冷凍機油が分離された冷媒は、出口管16により容器11の外部に排出される。
なお、出口管16の開口部16aは、容器11の中心軸方向において、旋回孔13bの位置よりも第1の空間14側に配置される。これにより、旋回孔13bを通過して第2の空間15側に流出した冷媒が、出口管16の開口部16aから直接流出することを抑制することができる。
この場合、第2の空間15側に流出した冷媒は、旋回しながら第2の空間15の底部に到達する。その後、冷媒は上昇し、出口管16の開口部16aから流出する。このようにして、第2の空間15における冷媒の旋回時間を長くすることにより、油分離効率を向上させることができる。
また、このような分離板13では、冷媒が90度未満の角度で分離板13に衝突し、旋回孔13bに導かれるため、分離板13に衝突した際の速度の低下が小さくなる。そのため、第2の空間15における旋回速度を高めることができ、また、旋回時間も長くすることができる。
例えば、図2(A)、図2(B)に示した分離板13を用いて実験を行ったところ、定格能力が20馬力相当の空気調和装置では、平板に旋回孔を設け、さらに図8に示したようなカバー7を設けた従来型の分離板と比べ、油分離率がおよそ8%向上した。
このような分離板13を備える油分離器10は、以下のようにして製造することができる。まず、旋回孔13bを有する分離板13をプレス加工により形成する。旋回孔13bにおいて冷媒を誘導するスロープなどの形状は、切込みを入れてプレス加工することにより容易に形成される。
そして、図1に示すような円筒状の容器11の内壁に、分離板13をスポット溶接により溶接する。そして、入口管12が接続された天板を容器11の上部に溶接し、出口管16、および、油戻し管17が接続された底板を容器11の下部に溶接する。
このように、この油分離器10は製造が容易であるので、油分離器10の低コスト化を実現することができる。
なお、旋回孔13bの形状は、図2(A)、図2(B)に示した形状に限定されず、他の形状であってもよい。図3は、他の形状の旋回孔13bを有する分離板13の構成の一例を示す図である。図3(A)は、分離板13の表面を示す図であり、図3(B)は、分離板13の裏面を示す図である。
この分離板13は、旋回孔13bおよび開口部13cの形状が平面により画定されている点で、図2(A)、図2(B)に示した分離板13と異なる。
しかし、このような形状であっても、図2(A)、図2(B)に示した分離板13と同様に、各旋回孔13bから流出する冷媒の速度はほぼ等しくなるので、第2の空間15において速度の異なる冷媒流の衝突が抑制され、第2の空間15における旋回流の速度の低下、および、旋回時間の減少を抑制できる。
また、図3(A)、図3(B)に示した分離板13も、図2(A)、図2(B)に示した分離板13と同様に、プレス加工により容易に製造できる。そして、このような分離板13を備える油分離器10も、上述した方法と同様の方法で容易に製造できるので、油分離器10の低コスト化を実現することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、旋回孔13bが形成される分離板13の周辺部分13aの形状が環状である場合について説明したが、旋回孔13bが形成される部分の形状はこれ以外の形状であってもよい。本実施の形態2では、旋回孔13bが形成される部分の形状が他の形状である場合について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る油分離器10の構成の一例を示す断面図である。この油分離器10は、容器11、入口管12、容器11の内部を第1の空間14と第2の空間15とに分離する分離板18、出口管16、油戻し管17を備える。なお、図1の断面図は、容器11の中心軸を通り、その中心軸に平行な平面で油分離器10を切断した場合の断面図である。
ここで、容器11、入口管12、出口管16、油戻し管17については、実施の形態1で説明した容器11、入口管12、出口管16、油戻し管17とそれぞれ同様のものであるため、詳しい説明を省略する。
図4に示すように、分離板18は、外周が円形で、第1の空間14側に凸状に隆起している。この分離板18は、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有している。
図5は、図4に示した分離板18の構成の一例を示す図である。図5(A)は、分離板18の表面を示す図であり、図5(B)は、分離板18の裏面を示す図である。図4に示した入口管12の第1の空間14に開口する先端部分の中心軸方向に対して、分離板18の本体部分18aの斜面における接平面がなす角度θは90度未満である。
そのため、入口管12から流入した冷媒は本体部分18aの斜面に斜め方向から衝突し、斜面に沿って流れるようになるため、冷媒の速度の低下を抑制することができる。
なお、本体部分18aの形状はこれに限定されない。具体的には、本体部分18aが、第1の空間14側に凸状に隆起しており、容器11の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有し、入口管12の第1の空間に開口する先端部分の中心軸方向に対して、本体部分18aの斜面における接平面がなす角度θが90度未満であればよい。
このような形状として、例えば、分離板18の中心軸に平行な平面で切断した場合の本体部分18aの斜面の表面形状がクロソイド曲線状であるものや、サイクロイド曲線状であるものなどが挙げられる。
また、分離板18の本体部分18aには、斜面に沿って流れる冷媒を第2の空間15に導くとともに、第2の空間15において冷媒の旋回流を生じさせる複数の旋回孔18bが、入口管12の第1の空間14に開口する先端部分から一定距離に形成される。また、複数の旋回孔18bはそれぞれ大きさが等しく、かつ、分離板18の円周方向に等間隔に形成されている。
また、図5(A)、図5(B)の例では、旋回孔18bの第2の空間15側における開口部18cは、略水平方向に向いている。これにより、第2の空間15側において旋回流の発生させることができるとともに、旋回時間を長くすることができる。
さらに、入口管12は分離板18の中心軸上に設けられているため、入口管12から流入した冷媒は、本体部分18aの斜面に沿って放射状に広がり、複数の旋回孔18bから流出する。その際、各旋回孔18bから流出する冷媒の速度はほぼ等しくなる。そのため、第2の空間15において速度の異なる冷媒流の衝突が抑制され、第2の空間15における旋回流の速度の低下、および、旋回時間の減少を抑制できる。
このような分離板18を備える油分離器10は、実施の形態1で説明した方法と同様の方法で容易に製造することができる。この場合、旋回孔18bを有する円錐状の分離板18はプレス加工により形成される。また、旋回孔18bにおいて冷媒を誘導するスロープなどの形状は、切込みを入れてプレス加工することにより容易に形成される。
また、図4に示した出口管16の開口部16aは、容器11の中心軸方向において、旋回孔18bの位置よりも第1の空間14側に配置される。これにより、旋回孔18bを通過して第2の空間15側に流出した冷媒が、出口管16の開口部16aから直接流出することを抑制することができる。
なお、油分離効率をさらに高めるため、本体部分18aの第1の空間14側に旋回促進板を設けることとしてもよい。図6は、旋回促進板18dが設けられた分離板18の構成の一例を示す図である。図6(A)は、分離板18の表面を示す図であり、図6(B)は、分離板18の裏面を示す図である。
図6(A)、図6(B)に示す分離板18は、旋回促進板18dを有する点で、図5(A)、図5(B)に示した分離板18と異なる。この旋回促進板18dには、本体部分18aの斜面に沿って流れる冷媒が衝突する。
冷媒が衝突する衝突面は、斜面に沿って流れる冷媒の流れの方向を第2の空間15における冷媒の旋回流の下流側に向けるように、斜面に沿って流れる冷媒の流れの方向に対して斜めに形成されている。これにより、分離板18の第1の空間14側で冷媒の流れを誘導することができ、第2の空間15における冷媒の速度低下を抑制することができる。
なお、図6(A)、図6(B)に示した分離板18では、図5(A)、図5(B)に示した分離板18と異なり、旋回孔18bにおいて冷媒を誘導するスロープの両側に壁面が設けられている。これにより、旋回流の方向をより確実に規定することができる。
このような分離板18を用いると、入口管12を介して流入した冷媒は、分離板18に衝突した後、分離板18の上面で旋回促進板18dに衝突し、第1の空間14において旋回流を形成する。
その後、冷媒は、分離板18の周辺部における容器11の内壁に再衝突する。これにより、冷媒に混合している冷凍機油は、容器11の内壁面に付着し、冷媒から分離される。ここで分離された冷凍機油は、旋回孔18bを通過し、容器11の内壁を伝って油分離器10の底部に移動する。
また、冷媒と混合したまま旋回孔18bを通過した冷凍機油も、第2の空間15において旋回する冷媒の遠心力の作用により、容器11の内壁面に向って移動する。そして、このような冷凍機油も、容器11の内壁面に付着し、冷媒から分離される。そして、冷媒から分離された冷凍機油は、油戻し管17により容器11外に排出される。
なお、図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B)では、旋回孔18bが分離板18の外周部分に形成されることとしたが、より内側に形成されることとしてもよい。また、旋回促進板18dは、図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B)に示した分離板18の斜面上に設けられることとしたが、図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)に示した分離板13の周辺部分13aに設けられてもよい。
つぎに、旋回促進板18dを備える分離板18の製造方法について説明する。図7は、旋回促進板18dを備える分離板18の製造方法について説明する図である。図7(A)は、部品を組み立てる前の状態を示す図であり、図7(B)は、部品を組み立てた後の状態を示す図である。
この方法では、2つの部材18e、18fを組み合わせることにより、分離板18を形成する。部材18fには、切込みを入れてプレス加工することにより旋回孔18bが形成される。また、部材18eには、旋回孔18bを塞がないように孔18gが形成される。さらに、部材18eには、切込みを入れてプレス加工することにより旋回促進板18dが形成される。
そして、2つの部材18e、18fを組み合わせ、それらの縁を溶接、または、巻締めにより密着させる。これにより、図7(B)に示すような分離板18を容易に形成することができる。
このようにして分離板18が形成されれば、この分離板18を備える油分離器10は、実施の形態1で説明した方法と同様の方法で容易に製造することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態1、2に示されたものに限定されるものではない。
例えば、図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)に示した旋回孔13b、および、図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B)に示した旋回孔18bでは、1方向にのみ開口部13c、18cを設けることとしたが、開口部13c、18cが形成されている方向の左右方向にも、略水平方向に冷媒が流出可能な開口部を設けることとしてもよい。
さらに、図1、図4の例では、入口管12が容器11の天板に縦方向に設けられることとしたが、入口管12が容器11の側面に横方向に設けることとしてもよい。この場合、入口管の先端部分から流出する冷媒を分離板13、18の中心に衝突させるため、その先端部分の中心軸が容器11の中心軸と一致するように入口管12が配置される。
また、さらに油分離率を向上させるため、冷媒から冷凍機油を捕捉するとともに、冷凍機油が分離された冷媒を通過させるメッシュを、第1の空間14内に設けることとしてもよい。このメッシュは、容器11の天板と分離板13、18との中間の位置に配置されてもよいし、分離板13、18の表面に配置されてもよい。
本発明に係る油分離器は、空気調和装置などに用いられる圧縮機を潤滑するための冷凍機油が混合した冷媒から、冷凍機油を分離する油分離器に用いるのに好適である。
1,10 油分離器
2,11 容器
3,12 入口管
4,13,18 分離板
4a 通過孔
5 容器内空間
6,16 出口管
6a,13c,16a,18c 開口部
7 カバー
8,17 油戻し管
13a 分離板の周辺部分
13b,18b 旋回孔
13d 分離板の中央部分
14 第1の空間
15 第2の空間
18a 分離板の本体部分
18d 旋回促進板
18e,18f 部材
18g 孔

Claims (6)

  1. 円筒状の容器と、
    前記容器に接続され、冷凍機油が混合した冷媒を前記容器の内部に流入させる入口管と、
    前記容器に接続され、前記冷凍機油が分離された冷媒を前記容器の外部に流出させる出口管と、
    前記入口管を介して前記冷凍機油が混合した冷媒が流入する第1の空間と、前記出口管を介して前記冷凍機油が分離された冷媒が流出する第2の空間とに前記容器の内部を分離する分離板と、
    を備え、
    前記第1の空間に開口する前記入口管の先端部分の中心軸は、前記容器の中心軸と一致し、
    前記分離板は、外周が円形で、前記第1の空間側に凸状に隆起しており、かつ、前記容器の中心軸の周りに回転対称となる斜面を有し、
    前記第1の空間に開口する前記入口管の先端部分の中心軸方向に対して、前記分離板の斜面における接平面がなす角度は90度未満であり、
    前記分離板には、前記斜面に沿って流れる冷媒を前記第2の空間に導くとともに、前記第2の空間において前記冷媒の旋回流を生じさせる複数の旋回孔が、前記入口管の先端部分から一定距離に形成されている油分離器。
  2. 前記複数の旋回孔はそれぞれ大きさが等しく、かつ、前記分離板の円周方向に等間隔に形成されている請求項1に記載の油分離器。
  3. 前記第2の空間にある前記出口管の開口部は、前記容器の中心軸方向において、前記旋回孔の位置よりも前記第1の空間側に位置する請求項1または2に記載の油分離器。
  4. 前記分離板の中央部分の形状は円錐状であり、前記分離板の周辺部分の形状は環状であり、前記複数の旋回孔は、前記分離板の周辺部分に形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の油分離器。
  5. 前記分離板の形状は円錐状であり、前記複数の旋回孔は前記斜面に形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の油分離器。
  6. 前記分離板は、前記斜面に沿って流れる冷媒が衝突する衝突面が形成された旋回促進板を有し、前記衝突面は、前記斜面に沿って流れる冷媒の流れの方向を前記第2の空間における前記冷媒の旋回流の下流側に向けるように、前記斜面に沿って流れる冷媒の流れの方向に対して斜めに形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の油分離器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111256399A (zh) * 2018-11-30 2020-06-09 浙江三花智能控制股份有限公司 油分离器及具有其的制冷系统
CN112190179A (zh) * 2019-07-08 2021-01-08 东芝生活电器株式会社 电动吸尘器
JP2021010655A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 東芝ライフスタイル株式会社 電気掃除機

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