JP2015095061A - 車載用制御装置のロギングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】アサーションイベントが発生した際のログを適切に記録することができつつも、パーティショニングを実現することを課題とする。
【解決手段】 互いに関連する複数のCPUコアからのメッセージを統一的にロギングする車載用制御装置のロギングシステムであって、
各CPUコアからのメッセージ出力は各CPUコア固有のシフトレジスタに入力されるとともに、該シフトレジスタに情報が格納された旨のイベント出力を各CPUコアから外部に出力し、前記シフトレジスタはそれぞれのCPU分のレジスタが直列に縦続接続されるとともに、前記イベント出力の複数の論理和によってロギング動作が励起され、クロック同期により前記複数のシフトレジスタの情報をシリアル通信にて一括して読み出し、読み出したログ情報を記憶装置に格納することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載ソフトウェアの動作ログを収集するロギングシステムに関する。
近年車載用機能安全規格ISO26262が制定されるとともに、車載用機器に対する安全性・信頼性に対する要求の厳格化や国際規格への準拠の義務化が進展している。特に車載ソフトウェアに対しては、車の挙動の中核的特性を担うことともに、その全体的な(網羅的な)挙動解析の困難さから、新たな検証手法の登場が待たれている。
また、昨今車載用電子機器(ECU:Electronic Control Unitと呼ばれる)が一つの車に複数台搭載されており、車載ネットワークを通じて相互に影響を及ぼしあって全体的な動作を実行している。したがって、当該車載ソフトウェアの検証は、単一CPUのときと比較して格段に難しくなっている。この状況は複数ECUを経済効果のために集約した統合化ECU(構成基盤の上に複数のCPUが搭載されている)もしくはマルチコアCPUを採用してコアごとに別々の処理を実行して性能を向上させたECUでも同じである。検証の難しさは、複数のCPU(もしくはコア)の挙動を同一時間軸上で並行に追跡する困難さに起因している。
加えて製品の市場リリースは必ずしもソフトウェア検証の終了という確証に基づいて、それ以降に設定されるものではない。すると、量産段階において稀に不具合が組み込みソフトウェアに含まれ得る状態で出荷されるおそれもある。
しかしながら、そのような稀頻度の不具合が発生したときに如何に乗員を保護するかは前述の機能安全の範疇であり、これを記録して次回の製品開発(差分開発による機能と信頼性の向上)に如何に活用するかは機能安全ライフサイクルの活動に関わる。この鍵を握っている手法は、ソフトウェア挙動のロギングシステムである。
外界の情報とそれに対応するソフトウェア挙動のロギングは人工衛星や探査衛星などの宇宙機で知られた手法であり車載応用の用途では一般化していない。しかしながら、前述の機能安全対応手法として、もしくはマルチコア・マルチCPUの検証手法の一つとして普及すると思われる。
その際、実現の決め手になるのはコスト上昇分と装置の付け外しの簡便さに左右されると思われる。前述の宇宙機の場合は、事故が発生したときの逸失利益を考慮すると、ロギングシステムを追加することのコストなどは微々たるものであろう。
しかしながら自動車のような耐久消費財についてはできるだけコストが安いことと、オプションとして追加設定するときの接続機構の単純さが求められる。
従来技術は、必ずしも車載機器応用では無いが、例えば特許文献1に示すように複数のCPUに対して高分解能の(高分解能として外挿演算可能な)時計1個を設置しておき統一的な時系列を考慮してログを採取する技術が知られている。
特許第3391990号公報
しかしながら、上記特許文献1では、複数のCPUがその動作ログを吐き出すエリアが共通RAMに設定されている。これはどういうことかというと、複数のCPUが共通RAMを介して互いの動作干渉を引き起こす可能性がある。また、異なるCPUが自分と関係の無い動作ログを書き換える可能性がある。
機能安全にはソフトウェア・パーティショニングという概念が導入されていて、特定の不具合動作を起こす機構及び資源が他と隔離されており、不具合の影響が他に波及しないことが重要となる。この点から見て公知例のロギングシステムは落第であって、ロギングシステムを付加したためにパーティショニング機能が逸脱を引き起こしている。
そこで、本発明は、アサーションイベントが発生した際のログを適切に記録することができつつも、パーティショニングを実現することを課題とする。
上記機能安全上のパーティショニングに関する課題、もしくは実装時に問題となる機器接続の課題を解決するためになされたものである。
本発明は、互いに関連する複数のCPUコアからのメッセージを統一的にロギングする車載用制御装置のロギングシステムであって、各CPUコアからのメッセージ出力は各CPUコア固有のシフトレジスタに入力されるとともに、該シフトレジスタに情報が格納された旨のイベント出力を各CPUコアから外部に出力し、前記シフトレジスタはそれぞれのCPU分のレジスタが直列に縦続接続されるとともに、前記イベント出力の複数の論理和によってロギング動作が励起され、クロック同期により前記複数のシフトレジスタの情報をシリアル通信にて一括して読み出し、読み出したログ情報を記憶装置に格納することを特徴とする。
本発明に係るロギングシステムによれば、複数のCPU及びロギング装置間をシリアルバスで接続しているため、特定のCPUが別のCPUの資源(別体であるロギング装置自体の資源も含めて)にアクセスすることができず、干渉することがない。従って、アサーションイベントが発生した際のログを適切に記録することができつつも、パーティショニングを実現することができる。
実施形態1に係るロギングシステムの構成図である。 実施形態1に係るログメッセージの出力内容を示すプログラムリストである。 実施形態1に係るCPUの内部機構を示すブロック図である。 実施形態2に係るCPUの内部機構を示すブロック図である。 実施形態1および2に係る複数CPU間の外部配線およびロギング装置間の配線を示す接続図である。 実施形態1および2に係るロギング装置の内部機構を示すブロック図である。 ロギング装置の内部動作手順を示すフローチャートである。
<実施の形態1>
本実施形態に係るロギングシステムは、CPUからのログメッセージを格納するレジスタをシフトレジスタとして構成し、複数のCPUで該複数のシフトレジスタを縦列接続してシリアルバスを構成し、メッセージの一括ダンプを行うものである。一括ダンプのタイミングは少なくとも一つ以上のCPUがログメッセージを該シフトレジスタに書き込んだイベントタイミングの論理和で行われ、そのときにメッセージに押下されるタイムスタンプは、ロギングシステム側に設置された唯一の時計により行われる。以下に具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例の一つを図示したものである。CPU110・120(もしくはCPUコア111・121)は、図1では2組存在しているが、2組に限ることなく3組以上存在しても良い。
各CPUのメッセージ送出用に用いるシフトレジスタ112・122は、直列に縦列接続され同一クロックでシフト動作を行うように構成される。シリアル接続すなわちシリアルバスを用いているので、操作の主体はバスマスタたる(クロック源142を供給する)ロギング装置140にあり、特定のCPUが他のCPUもしくはロギング装置の動作に干渉することはできない。したがって機能安全上のソフトウェア・パーテショニングは完全に確保されることになる。
また、ロギングすべき対象のCPUが増加しても、直列接続のシフトレジスタの数が増えるだけで、一括ダンプの方法は統一的なものが使える。(発信機142から出すパルス数と、シリアル・パラレル変換器145の段数およびイベント論理和回路130の入力数は変化するが、アルゴリズムの本質は変わりない。)
CPUコア111・121は、ログ情報をシフトレジスタ112・122に書くのと同じタイミングでイベント出力113・123を発生させる。この信号は、シフレジスタにログとして意味のあるデータが格納されているので、ロギング装置140に記録を促すオンデマンド信号となる。これらの信号は論理和回路130で論理和が取られロギング装置140に伝えられる。
すなわち少なくとも一つのログ情報がシフトレジスタに準備された時に一括シリアルダンプが実行されるのであって、ログ情報が出力されていないシフトレジスタからの情報は、後で判別可能な無効な初期値データとなる。
この初期値データはシフトレジスタ初期化データ部143が発生させ、予め全てのシフトレジスタに格納されていたものである。この初期値格納の仕組みは、前述の一括シリアルダンプの動作が逐次実行される間に、シフト動作により空いたビットの隙間を埋めるようにシフトアウトの反対桁より該初期値が格納され、シリアルダンプが完了したときにはシフトレジスタの全桁が自動的に初期化される機構による。
したがって、ログデータは、少なくとも一つのCPUメッセージの桁(151参照)に有効なデータが入っており、残りのCPUの桁は無効か、同時にログタイミングが重なった場合、複数のCPU桁に有効データが入っているかの複数のバリエーションが発生することになる。何れにせよ、ログタイミングが発生した時系列順で確実にデータが収集され、時間の前後関係で矛盾が発生しないことはこの仕組みから自明となる。
ロギング装置140は、前述のとおり複数のシフトレジスタに格納されたメッセージをシリアルバス経由で読み出し、シリアル・パラレル変換器145にてキャラクタデータに変換する。その際、タイマー144によってオンデマンド信号(イベント論理和130の出力信号)が発生したときのタイムスタンプを前述のデータとともに格納する。これにより、該タイムスタンプを目印として時系列順にログを追跡し解釈することが容易となる。
図2は、各CPUが実行する組み込みソフトウェアソースコード200の実例を示したものである。この中に異常があればログを取りたい条件をアサーション命令として埋め込んでおく。例えばアサーション命令201は、アサーションの一例であって、整数割り算の除数が0であるか、商がオーバフローしそうな時にassert関数のカッコ内の条件式が偽となる。このときassert関数は、シフトレジスタ112もしくは122にメッセージを書き込み、該当CPUのイベント出力端子113・123によりロギング装置140に読み出しを要求するよう関数ライブラリを構成しておく。
アサーションログ210は、ロギング装置140が保存した情報の一例であって、その中でアサーション命令201によりログダンプが発生したときの記録(複数CPUに対して一括採集されタイムスタンプが押される)を211に、またその中でアサーション命令201のみに起因する情報を212に示す。
アサーションメッセージ212では、一例としてアサーション命令で偽となったときの条件式、そのプログラムファイル名、行番号を出力してソフトウェア不具合を特定しやすいようにしている。図中“(time_stamp)”はロギング装置140が付加したタイムスタンプ値であり、“CPU_A”,“CPU_B”もどちらのCPUが発したログメッセージかわかり易くするためロギング装置140が付加した目印である。
図2では、“CPU_A”に対してアサーションが発生し、“CPU_B”に対して何もログイベントが発生していないので、“CPU_B”のメッセージは“none”となっている。
図3は、シフトレジスタ112・122をCPUの周辺デバイスの一つであるシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI:Serial Peripheral Interface)で実現したものである。シリアル・ペリフェラル・インタフェースはクロック同期のシリアル通信に利用可能な汎用デバイスで、外部クロック源306に同期してシリアル入力304から外部データをシフトインし、シリアル出力305から内部データをシフトアウトすることができる。したがって、シフトレジスタのカスケード接続に適する。シリアル・ペリフェラル・インタフェースのシフトレジスタ112自体は内部バスを通じてCPUコア111よりデータを転送可能で、このデータを前述のアサーションログとすればよい。
図2の201で示すアサーション命令は図3ではプログラムメモリ(ROM)301の中に記述されていて(201の命令相当のマシン語が格納されているということ)アサーション条件が発生したときにそのメッセージをシフトレジスタ112に書き込むとともに、周辺I/Oデバイス303を通じてログダンプ要求をイベント出力端子113より外部出力する。イベント出力端子113も元からCPUに存在しているデジタル信号入出力307端子群の一つであるので本発明は現状のCPUで容易に実現可能である。
<実施の形態2>
図4は、本発明の別の実施形態を示したもので、シフトレジスタとしてJTAG(Joint Test Action Group)のオプションレジスタ112を利用したものである。
JTAGは、集積回路や基板の検査、デバッグなどに使える、バウンダリスキャンテストやテストアクセスポートの標準 IEEE 1149.1 の通称である。半導体技術の進歩により集積回路チップのピン間隔も狭くなりプローブを立てての検査が困難になってきている。表面実装のBGA(ball grid array)などのパッケージに至っては、物理的に不可能である。そのため検査時に、チップ内部の回路を数珠繋ぎにして内部状態を順番に読み出すしくみが考え出された。これをバウンダリスキャンテスト(Boundary Scan Test)といいそれを規格化したのがJTAGである。1990年にIEEE 1149.1として標準化されている。
JTAGにはオプションレジスタというデバイス固有のレジスタが存在し、これを実装メーカが自由に機能拡張して使ってよいことになっている。これをシフトレジスタ112相当に用いれば本発明をJTAGの機能に沿った形で実現することができる。
通常、JTAGのデバイスはCPUコア111と情報のやり取りができるような内部バス接続を行っていない。これはJTAGがICチップとプリント基板との電気的接続を検証する目的で使用されていることによる。
ただし、JTAGをオンチップICE(In−circuit emulator)に拡張しているCPU実装メーカも存在しており、そのときにはCPU内部バスに接続してレジスタ値を読み書きしたり、制御メモリ(RAM)302の内容を読み書きしたりできるものもある。
しかしその時においてもCPUコア111とJTAGデバイスとは本来無関係であって本発明向けに拡張するにはCPUコア111がシフトレジスタ(オプションレジスタ)112内容を操作可能のように改造しなければならない。
また、従来のJTAG・オンチップICEでは、CPUのファームウェアが定期的なバスタイミングでCPU周辺の変数データ(レジスタやRAM値)をJTAGの拡張レジスタに書き込むタイプのものがある。この場合にはCPU内部バスとJTAGとは既に接続されているので、CPUが実行するプログラミングモデルからJTAGレジスタを可視(操作可能)にするような命令語の拡張をするだけで済む。こうすることによってプログラムメモリ301に格納されたアサーション命令201の結果をアサーションメッセージ212としてJTAG経由で出力することができる。
シフトレジスタ(オプションレジスタ)112の内容は、JTAGのTest Data Out端子405と次段に接続された同様のJTAGのTest Data In端子404を経由してシリアルダンプされることは図3のシリアル・ペリフェラル・インタフェースと同様である。またそのときの外部クロックはJTAGのTest Clock端子406の信号が使われる。
このモードへのJTAGの遷移はJTAGのTAPコントローラ412の機能を用いて行われる。状態の遷移は、JTAGのTest Clock端子406、JTAGのTest Mode Select端子407、JTAGのTest Reset端子408の信号の組み合わせにより行われる。
JTAGの機能はCPUにとっては検査用の隠し機能であって、図3の実施形態1のようにCPU周辺デバイスであるシリアル・ペリフェラル・インタフェースを本発明用に明示的に消費しないという利点がある。
これは量産移行後の市場におけるフィールドテスト等で、ロギングシステムを一時的に後付し、JTAGポートにアクセスして動作ログを採取するという目的に適する
<実施の形態1および2に共通な項目>
以下、実施の形態1および2に共通なシフトレジスタのカスケード接続の一実施例やロギング装置の一実施例について記述する。
図5は、前述のCPU個々のシフトレジスタおよびロギング装置140との接続方法を示したものである。
シフトレジスタの接続は直列接続(カスケード接続)であって、ロギング装置140のシリアルバス出力端子DO501よりCPU110のシフトレジスタ入力端子502、シフトレジスタ出力端子503よりCPU120のシフトレジスタ入力端子504、シフトレジスタ出力端子505よりロギング装置140のシリアルバス入力端子DI506へと接続を行う。これは転送するCPUの段数が増加してもカスケード数が変わるだけで方式そのものに変化は無い。
シフトレジスタ112・122がシフト動作を行うクロック源はロギング装置140が提供し(すなわちシリアルバスのバスマスタになるということ)ロギング装置のクロック出力端子508から供出したクロックをCPU110のシリアルバスクロック入力509と、CPU120のシリアルバスクロック入力510とに並列に導入する。シフトレジスタの数が増えても並列導入は同じである。
ログのダンプ要求を伝えるイベント出力は、各々のCPU110・120よりイベント出力端子113・123を経てイベント論理和回路130の入力になる。シフトレジスタの数が増えてもイベント論理和回路130の入力数を増やせばよい。したがって、最速のイベント発生タイミングを表わす要求がロギング装置のイベント入力端子507に伝えられることになる。
図6にロギング装置140の内部ブロック図を、図7にロギング装置内部のシーケンサー141の動作手順をフローチャートの形で示す。説明の便宜の点から図7のフローチャートに従って解説を行い、その都度図6の内部ブロック図の対応を説明する。
図7のアルゴリズムは図6のシーケンサー141内部で実装されているものであり、各構成、機能、処理部などは、それらの全部または一部を、例えば集積回路で設計することによりハードウェアとして実現することもできるし、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを実行することによりソフトウェアとして実現することもできる。
図7・S701のステップでは、図6のロギング装置のイベント入力507にログのダンプ要求が送られてくるのを待ち続ける。要求が無ければ再度S701に入り直して入力をチェックし続け、あればステップS702への遷移を行う。
S702では、ダンプ要求が発生した時刻をロギング装置内のタイムスタンプ生成用時計144から採取し、ログに付加する準備を行う。次にステップS703でシリアルダンプのために規定クロック数パルスを出力する準備を行う。具体的には発信機(クロック供給源)142を起動し、クロックカウント変数をリセット(0に初期化)する。
ここでクロックカウント変数とはシリアルバスで接続されている機構全体を今まで何クロック分シフトしたかのカウントを行う変数のことである。
続く判定ステップS704では規定クロック数シリアルダンプが行われたかがチェックされシリアルダンプ継続中ならばステップS705とステップS706を実行する。
ステップS705では、発信機142より1クロック分(1bit分)の信号をロギング装置のクロック出力508を経由してシフトレジスタ112・122に供給する。この同一クロック信号はシリアル・パラレル変換器145にも内部的に供給されている。このとき、シフトレジスタ112・122よりシフトアウトした1bitデータが、ロギング装置のシリアルバス入力506を経由してシリアル・パラレル変換器145に入り、反対にシフトレジスタの空いたbitにシフトレジスタ初期化データ143の値(初期化データであるので図6ではnull dataと表記)がシフトインされる。
続くステップS706ではクロックカウント変数をインクリメントし判定ステップS704に戻る。
規定出力分クロックを出力すると、ステップS707に移るが、このときログ情報の所在はどうなっているかというと、ロギング開始前にシフトレジスタ112・122に入っていたデータは全てシリアル・パラレル変換器145に転送され、変わりにシフトレジスタはシフトレジスタ初期化データ143の値で埋め尽くされた状態になっている。
したがって、続くステップS707ではシリアル・パラレル変換器145でアサーションログをbit列からキャラクタベースに変換(シリアルからパラレルに復元)しロギング装置の内部パラレルバス601に出力する準備を行う。
続くステップS708では前述のタイムスタンプとキャラクタベースのアサーションログを組み合わせてログ文字列データ151を生成しファイルドライバ602を経由してログ記録用フラッシュメモリ603に内容を書き出す。
これら発信機(クロック供給源)142、シフトレジスタ初期化データ143、タイムスタンプ生成用時計144、シリアル・パラレル変換器145、ファイルドライバ602等も前述のシーケンサー141と同様に、各構成、機能、処理部などは、それらの全部または一部を、例えば集積回路で設計することによりハードウェアとして実現することもできるし、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを実行することによりソフトウェアとして実現することもできる。
ログ記録用フラッシュメモリ603にイベント単位でのログ文字列データ151を書き出した後は、処理は再びステップS701に戻りイベント入力507を待ち続けることになる。
以上、本発明の実施形態1及び2によれば、従来の機能安全上のパーティショニングに関する課題、もしくは実装時に問題となる機器接続の課題を解決することができる。
即ち、従来であれば、ロギングエリア用共通RAMをCPUから直接書き込み可能なメモリ空間にマッピングしたため、ロギングエリアをCPUバスに直結しなければならなくなっており、したがって、配線接続量がそれなりに増加しロギング装置だけの後付や取り外しが簡単に行えない構成となっていた。一方、本実施形態によれば、機能安全のパーティショニングに配慮してマルチコア・マルチCPUのロギング装置を簡便に構成することができる。
シリアルバスと(ログ要求)イベントの論理和信号を利用しているので、事象発生の時系列の前後関係を厳密に記録することができて、各CPUとロギング装置との結線数が少なく後付け取り外しが容易なロギング装置とすることができる。
タイムスタンプ用時計をロギング装置側に保持しているので、各CPUの内部時間に係らずグローバル時間を管理できて、なおかつ、ロギング機能を追加したときのコスト上昇分をロギング装置側に集約することができ、コスト上昇の少ない装置を構成することができる。
110・120:CPU、111・121:CPUコア、112・122:シフトレジスタ、113・123:イベント出力端子、130:イベント論理和回路、140:ロギング装置、141:シーケンサー、142:発信機(クロック供給源)、143:シフトレジスタ初期化データ、144:タイムスタンプ生成用時計、145:シリアル・パラレル変換器、150:ログデータ、151:該当出力データ記述、200:組み込みソフトウェアソースコード、201:アサーション命令、210:アサーションログ、211・212:アサーションメッセージ、301:プログラムメモリ(ROM)、302:制御メモリ(RAM)、303:周辺入出力デバイス、304:SPI(シリアルペリフェラルインターフェース)のシリアル入力端子、305:SPIのシリアル出力端子、306:SPIのシリアルクロック、307:CPUの入出力端子、404:JTAGのTest Data In端子、405:JTAGのTest Data Out端子、406:JTAGのTest Clock端子、407:JTAGのTest Mode Select端子、408:JTAGのTest Reset端子、410:JTAGのインストラクションレジスタ、411:JTAGのバイパスレジスタ、412:JTAGのTAPコントローラ、413:JTAGのセル、501:ロギング装置のシリアルバス出力、502・503・504・505:各CPUのシリアルバス入出力とリンク配線、506:ロギング装置のシリアルバス入力、507:ロギング装置のイベント入力、508:ロギング装置のクロック出力、509・510:各CPUのシリアルバスクロック入力、601:ロギング装置の内部パラレルバス、602:ファイルドライバ、603:ログ記録用フラッシュメモリ。

Claims (7)

  1. 互いに関連する複数のCPUコアからのメッセージを統一的にロギングする車載用制御装置のロギングシステムであって、
    各CPUコアからのメッセージ出力は各CPUコア固有のシフトレジスタに入力されるとともに、該シフトレジスタに情報が格納された旨のイベント出力を各CPUコアから外部に出力し、前記シフトレジスタはそれぞれのCPU分のレジスタが直列に縦続接続されるとともに、前記イベント出力の複数の論理和によってロギング動作が励起され、クロック同期により前記複数のシフトレジスタの情報をシリアル通信にて一括して読み出し、読み出したログ情報を記憶装置に格納することを特徴とする車載用制御装置のロギングシステム。
  2. 前記各CPUコアに固有のシフトレジスタは、当該CPUのメモリ空間のみに配置されており別CPUコアからはアクセス不可能であること、およびロギング結果を格納する記憶装置は全てのCPUコアより直接書き込み不可能であることを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
  3. 前記記録装置内にイベント発生時間を計時する時計を内包する構成であって、前記イベント出力の複数の論理和によってロギング動作が励起されるに際して、該時計のタイムスタンプをログ結果に付加することを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
  4. 前記各CPUコア固有のシフトレジスタは、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(Serial Peripheral Interface, SPI)を用いることを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
  5. 前記各CPUコア固有のシフトレジスタは、JTAG(Joint Test Action Group)のオプションレジスタを用いることを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
  6. 前記記録装置は、複数のCPUで構成されるECU(Electronic Control Unit)システムに対して後付けおよび取り外し可能な別体として構成され、少なくとも記録装置側が出力する通信クロック出力、複数CPUが搭載されるECUシステム側が出力するシリアル通信出力、同複数CPUが搭載されるECUシステム側が出力するイベントの論理和出力、の最小3信号で結線されることを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
  7. 前記各CPUコア固有のシフトレジスタを経由してログ情報として収集される内容は、ソフトウェア・アサーション・ログおよびそれに準じる制御動作上の異常警告で、機能安全上のエビデンス結果と見なし得る情報内容であることを特徴とする
    請求項1記載の車載用制御装置のロギングシステム。
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