JP2015094229A - 流体振動発電装置 - Google Patents

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貴司 中川
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Abstract

【課題】より少ない流体で効率良く発電させることが可能な流体振動発電装置を提供する。
【解決手段】流体振動発電装置1は、ハウジング2と、発電装置3と、を備える。ハウジング2は、ハウジング本体21と、流体導入部22と、を備える。発電装置3は、流路21cを通る流体のエネルギを振動エネルギに変換し振動エネルギを電気エネルギに変換する。流体導入部22は、入口21aから離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成され流体を導入する導入部23と、導入部23における流入口23a側からハウジング本体21側と反対側へ突出した突出部24と、を備え、突出部24の先端部24aが丸みを有する。流体導入部22は、導入部23の内側に配置され流路21cへ導入する流体の一部が通過する筒体25を備え、導入部23と筒体25とで、二重筒構造を構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体振動発電装置に関するものである。
流体振動発電装置としては、例えば、図15に示す構成を有する筒形流体振動発電装置101が提案されている(例えば、特許文献1)。
筒形流体振動発電装置101は、筒形部材110と、振動起電力発生部材120と、起電力集電装置130と、充電装置140と、を備えている。
筒形部材110は、風が入り込む入口111から風が抜ける出口112までの径が略同一とされ、入口111から出口112まで空洞とされている。
振動起電力発生部材120は、風による流体エネルギを受けて起電力を発生するものである。振動起電力発生部材120は、筒形部材110の下側の装着穴115に装着されている。振動起電力発生部材120は、振動板121と、圧電素子122と、を有している。振動板121は、棒状に形成されている。
充電装置140は、起電力集電装置130に集電された電力を、電力線180bを介して蓄電池150に充電する。
蓄電池150には、電力線180cを介して負荷制御装置160が接続されている。負荷制御装置160は、電力線180dを介して負荷170へ供給する蓄電池150の充電電力の制御を行う。
筒形流体振動発電装置101は、筒形部材110の入口111から進入した風が筒形部材110の内部を通過するとき、風速が高まるとともに、乱気流が生じる。これにより、筒形流体振動発電装置101は、振動起電力発生部材120の振動板121への風力が高められるため、振動板121が棒状であっても、振動板121が振動する。
特開2010−169054号公報
筒形流体振動発電装置101は、筒形部材110における入口111の周部付近で渦が発生し、外部から流体を効率良く導入することができない懸念がある。また、筒形流体振動発電装置101は、振動起電力発生部材に流体を効率的に当てることができない懸念がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、より少ない流体で効率良く発電させることが可能な流体振動発電装置を提供することにある。
本発明の流体振動発電装置は、ハウジングと、発電装置と、を備える。前記ハウジングは、ハウジング本体と、流体導入部と、を備える。前記ハウジング本体は、流体の入口及び流体の出口を有し、前記入口と前記出口との間の流路に配置される前記発電装置を保持するように構成されている。前記流体導入部は、前記入口へ流体を案内するように構成されている。前記発電装置は、前記流路を通る流体のエネルギを振動エネルギに変換し前記振動エネルギを電気エネルギに変換するように構成されている。前記流体導入部は、前記入口から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成され流体を導入する導入部と、前記導入部における流入口側から前記ハウジング本体側と反対側へ突出した突出部と、を備え、前記突出部の先端部が丸みを有する。前記流体導入部は、前記導入部の内側に配置され前記流路へ導入する流体の一部が通過する筒体を備え、前記導入部と前記筒体とで、二重筒構造を構成している。
この流体振動発電装置において、前記発電装置は、支持部と、振動部と、圧電変換部と、を備え、前記振動部は、前記振動部の長さ方向の第1端が前記支持部に固定され第2端が自由端となっており、前記圧電変換部は、前記振動部に重ねて設けられ前記振動部の振動により交流電圧を発生するように構成されている、のが好ましい。
この流体振動発電装置において、前記筒体は、前記ハウジング本体から遠い側の第1端部がベルマウス形状に形成されている、のが好ましい。
この流体振動発電装置において、前記筒体は、円筒状に形成され、前記ハウジング本体から離れるにつれて内径が徐々に大きくなっている、のが好ましい。
この流体振動発電装置において、前記ハウジングは、側面が流線形形状である、のが好ましい。
この流体振動発電装置において、前記発電装置で発生した電気エネルギを蓄電する蓄電部と、温度、湿度及び流速の群から選択される少なくとも1つの環境情報を検知するセンサ部と、前記センサ部で検知した環境情報を送信する送信部と、を備え、前記蓄電部、前記センサ部及び前記送信部は、前記ハウジングに保持され、前記センサ部及び前記送信部が前記蓄電部を電源として動作するように構成されている、のが好ましい。
本発明の流体振動発電装置は、前記流体導入部が、前記入口から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成され流体を導入する導入部と、前記導入部における流入口側から前記ハウジング本体側と反対側へ突出した突出部と、を備え、前記突出部の先端部が丸みを有する。更に、本発明の流体振動発電装置は、前記流体導入部が、前記導入部の内側に配置され前記流路へ導入する流体の一部が通過する筒体を備え、前記導入部と前記筒体とで、二重筒構造を構成している。これにより、本発明の流体振動発電装置は、流体をより効率良く前記発電装置の振動部へ当てることが可能となり、より少ない流体で効率良く発電させることが可能となる。
図1は、実施形態の流体振動発電装置を示し、図4のB−B概略断面図である。 図2は、実施形態の流体振動発電装置の正面側から見た概略斜視図である。 図3は、実施形態の流体振動発電装置の背面側から見た概略斜視図である。 図4は、実施形態の流体振動発電装置の概略正面図である。 図5は、実施形態の流体振動発電装置の概略背面図である。 図6は、実施形態の流体振動発電装置の概略平面図である。 図7は、実施形態の流体振動発電装置の概略下面図である。 図8は、実施形態の流体振動発電装置を示し、図4のC−C概略断面図である。 図9は、実施形態の流体振動発電装置を示し、図6のD−D概略断面図である。 図10は、実施形態の流体振動発電装置を示し、図6のE−E概略断面図である。 図11は、実施形態の流体振動発電装置の構成の概略説明図である。 図12は、実施形態の流体振動発電装置の動作説明図である。 図13は、比較例の流体振動発電装置の動作説明図である。 図14は、実施形態の流体振動発電装置の変形例を示す概略断面図である。 図15は、風力による流体エネルギを電気エネルギに変換する筒形流体振動発電装置を示す図である。
以下では、本実施形態の流体振動発電装置1について図1〜13に基づいて説明する。
流体振動発電装置1は、ハウジング2と、発電装置3と、を備える。ハウジング2は、ハウジング本体21と、流体導入部22と、を備える。ハウジング本体21は、流体の入口21a及び流体の出口21bを有し、入口21aと出口21bとの間の流路21cに配置される発電装置3を保持するように構成されている。流体導入部22は、入口21aへ流体を案内するように構成されている。発電装置3は、流路21cを通る流体のエネルギを振動エネルギに変換し振動エネルギを電気エネルギに変換するように構成されている。流体導入部22は、入口21aから離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成され流体を導入する導入部23と、導入部23における流入口23a側からハウジング本体21側と反対側へ突出した突出部24と、を備える。流体導入部22は、突出部24の先端部24aが丸みを有する。流体導入部22は、導入部23の内側に配置され流路21cへ導入する流体の一部が通過する筒体25を備え、導入部23と筒体25とで、二重筒構造を構成している。よって、流体振動発電装置1は、流体をより効率良く発電装置3の振動部32へ当てることが可能となり、より少ない流体で効率良く発電させることが可能となる。
図12は、本実施形態の流体振動発電装置1の動作説明図であり、図12中の矢印が流体の流れを模式的に示している。また、図13は、比較例の流体振動発電装置1rの動作説明図であり、図13中の矢印が流体の流れを模式的に示している。比較例の流体振動発電装置1rは、ハウジング2rが、内径及び外径それぞれが一定の筒形に形成されている。比較例の流体振動発電装置1rでは、ハウジング2rの入口2arの周部付近で渦が発生し、流体を外部から流路2crに効率良く導入することができない場合がある。これに対して、本実施形態の流体振動発電装置1は、流体をより効率良く流路21c内へ導入することが可能となり、流体を、より効率良く発電装置3の振動部32へ当てることが可能となる。しかも、流体振動発電装置1は、比較例の流体振動発電装置1rに比べて、発電装置3に当たる流体の流速を速めることが可能となり、発電電圧の高電圧化を図ることが可能となる。
発電装置3は、例えば、支持部31と、振動部32と、圧電変換部33(図4、9参照)と、を備えた構成とすることができる。振動部32は、長さ方向の第1端32aが支持部31に固定され第2端32bが自由端となっている。圧電変換部33は、振動部32に重ねて設けられ振動部32の振動により交流電圧を発生するように構成されている。これにより、流体振動発電装置1は、流路21cに導入された流体を振動部32に効率良く当てることが可能となり、より少ない流体で効率良く発電させることが可能となる。流体振動発電装置1は、流体が振動部32に当たることにより、振動部32において振動エネルギが発生し、圧電変換部33において電気エネルギが発生する。圧電変換部33は、振動部32の振動に応じて交流電圧を発生する。よって、発電装置3は、圧電変換部33で発生する電圧が交流電圧である。発電装置3は、圧電変換部33で発生する交流電圧のピーク値の絶対値が、流体の流速が速くなるにしたがって増加する傾向にある。
筒体25は、ハウジング本体21から遠い側の第1端部25aがベルマウス(bellmouth)形状に形成されているのが好ましい。これにより、流体振動発電装置1は、筒体25に効率的に流体を導入することが可能となり、発電装置3に当たる流体の流速を速くすることが可能となる。よって、流体振動発電装置1は、発電電圧の向上を図ることが可能となる。ハウジング2は、筒体25と導入部23とが、2つの支持片26を介して連結されている。支持片26の数は、特に限定するものではない。支持片26は、発電装置3の支持部31及び振動部32それぞれの、筒体25の軸方向に沿った方向への投影領域に位置しないように配置されているのが好ましい。
筒体25は、円筒状に形成され、ハウジング本体21cから離れるにつれて内径が徐々に大きくなっているのが好ましい。これにより、流体振動発電装置1は、筒体25の第1端部25a側よりも、ハウジング本体21に近い第2端部25b側での流速を速くすることが可能となり、発電装置3に当たる流体の流速を速くすることが可能となる。よって、流体振動発電装置1は、発電電圧の向上を図ることが可能となる。
ハウジング2は、側面が流線形形状であるのが好ましい。言い換えれば、ハウジング2は、筒体25と突出部24と導入部23とを含む断面におけるハウジング2の側面の形状が、流線形形状であるのが好ましい。これにより、流体振動発電装置1は、流体導入部22の外側での流体の流れの乱れを抑制することが可能となり、より効率的に流体導入部22に流体を導入することが可能となる。
流体振動発電装置1は、発電装置3で発生した電気エネルギを蓄電する蓄電部4と、センサ部5(図11参照)と、センサ部5で検知した環境情報を送信する送信部6と、を備えた構成とすることができる。センサ部5は、温度、湿度及び流速の群から選択される少なくとも1つの環境情報を検知する。流体振動発電装置1は、蓄電部4、センサ部5及び送信部6が、ハウジング21に保持され、センサ部5及び送信部6が蓄電部4を電源として動作するように構成されているのが好ましい。これにより、流体振動発電装置1は、設置場所の自由度が高くなる。
流体振動発電装置1の各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
発電装置3における支持部31の形状は、枠状である。枠状の形状は、例えば、矩形枠状とすることができる。また、発電装置3における振動部32は、支持部31の内側に配置されている。これにより、発電装置3は、振動部32と支持部31との間に、流体が通過可能なスリット35が形成されている。
振動部32は、支持部31に揺動自在に支持されている。振動部32は、少なくとも第1端32a側の部分が支持部31よりも薄く形成されていることにより、支持部31に揺動自在に支持されている。振動部32は、厚さが一定でもよいが、これに限らない。例えば、振動部32は、第2端32b側に、第1端32a側の部分に比べて厚い錘部34(図14参照)を設けてもよい。
振動部32は、先端面32c(図9参照)の法線(図示せず)が支持部31に交差しないように反っている。これにより、発電装置3は、流体励起振動が可能で且つ流体励起振動時の圧電変換効率の向上を図ることが可能となる。「流体励起振動」とは、発電装置3を流れ場に配置した状態等において、流れ場を流れる流体がスリット35を通過することによって発生する振動部32の振動を意味する。この流体励起振動は、自励振動である。流体としては、例えば、空気、ガス、空気とガスとの混合気体、液体等が挙げられる。流体が気体の場合、流れ場としては、例えば、空調機の給気ダクトの内部や、空調機の排気ダクトの内部等が挙げられるが、特に限定するものではない。
発電装置3は、振動部32が錘部34を備えていることにより、錘部34を備えていない場合に比べて、振動部32の振動時の慣性力を大きくでき、振動部32の振幅を大きくすることが可能となる。また、発電装置3は、振動部32が錘部34を備えていることにより、振動部32の振動時に振動部32における錘部34と支持部31との間の部分及び圧電変換部33に集中的にひずみを発生させることが可能となり、圧電変換効率の向上を図ることが可能となる。また、発電装置3は、振動部32が錘部34を備えていることにより、振動部32の共振周波数を小さくすることが可能となり、振動部32が振動し始める流体の流速の低速化を図ることが可能となる。
発電装置3は、例えば、MEMS(micro electro mechanical systems)の製造技術を利用して製造することができる。
この場合、発電装置3は、支持部31及び振動部32を基板から形成することができる。これにより、発電装置3は、支持部31と振動部32との相対的な位置精度を高めることが可能となる。基板としては、例えば、シリコン基板上のシリコン酸化膜からなる絶縁層上にシリコン層が形成されたSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることができる。
発電装置3は、基板の第1面側に圧電変換部33が形成されており、基板と圧電変換部33との間に、基板と圧電変換部33とを電気的に絶縁する絶縁膜を備えているのが好ましい。絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜により構成することができる。このシリコン酸化膜は、例えば、熱酸化法により形成することができるが、これに限らず、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成することもできる。
発電装置3は、例えば、絶縁膜の圧縮応力によって振動部32が反っている構成とすることができる。この場合、発電装置3は、基板の第1面側に形成した絶縁膜が、基板と圧電変換部33とを電気的に絶縁する機能だけでなく、振動部32を反らせる機能を有している。これにより、発電装置3は、絶縁膜とは別途に、振動部32に応力制御用の薄膜を形成して振動部32を反らせる場合に比べて、製造プロセスを簡略化することが可能となる。発電装置3の製造方法では、絶縁膜を形成するためのプロセス条件を適宜設定することによって、絶縁膜の内部応力を制御することが可能である。発電装置3の製造方法では、例えば、絶縁膜を熱酸化法により形成する場合、酸化温度等のプロセス条件を適宜設定することによって絶縁膜の内部応力を制御することができる。また、発電装置3の製造方法では、例えば、絶縁膜をスパッタ法やCVD法により成膜する場合、ガス圧や、温度等のプロセス条件を適宜設定することによって絶縁膜の内部応力を制御することができる。
発電装置3は、振動部32に外部振動や流体等が作用していない初期状態において、振動部32が、振動部32の先端面32cの法線が支持部31に交差しないように反っている。ここで、振動部32は、厚み方向の一面側が凹曲面状となり且つ他面側が凸曲面状となるように、反っている。
基板は、SOI基板に限らず、単結晶のシリコン基板や多結晶のシリコン基板、酸化マグネシウム(MgO)基板、金属基板、ガラス基板、ポリマー基板等を用いることも可能である。
支持部31は、枠状の形状として、矩形枠状の形状を採用することが好ましい。つまり、支持部31は、外周形状が矩形状であることが好ましい。これにより、発電装置3は、製造時に、ダイシング工程の作業性を向上させることが可能となる。発電装置3の製造時には、例えば、まず、支持部31と振動部32との基礎となるウェハ(例えば、SOIウェハ)を準備する。発電装置3の製造時には、ウェハに多数の発電装置3を形成する前工程を行い、後工程において、ダイシング工程で個々の発電装置3に分離する。
支持部31の内周形状は、矩形状に限らず、例えば、矩形状以外の多角形状や円形状、楕円形状等の形状でもよい。なお、支持部31の外周形状は、矩形状以外の形状でもよい。
圧電変換部33は、振動部32側から順に、第1電極、圧電体層及び第2電極を備えている。要するに、圧電変換部33は、圧電体層と、圧電体層を厚み方向の両側から挟んで互いに対向する第1電極及び第2電極と、を備えている。圧電体層の圧電材料としては、PZT(Pb(Zr,Ti)O3)を採用しているが、これに限らず、例えば、PZT−PMN(Pb(Mn,Nb)O3)やその他の不純物を添加したPZTでもよい。また、圧電材料は、AlN、ZnO、KNN(K0.5Na0.5NbO3)や、KN(KNbO3)、NN(NaNbO3)、KNNに不純物(例えば、Li,Nb,Ta,Sb,Cu等)を添加したもの等でもよい。発電装置3は、圧電体層が、圧電薄膜により構成されている。
発電装置3は、基板と第1電極との間に緩衝層を設けた構造でもよい。緩衝層は、第1電極上の圧電体層の結晶性を向上させるために設ける層である。緩衝層の材料は、圧電体層の圧電材料に応じて適宜選択すればよく、圧電体層の圧電材料がPZTの場合には、例えば、SrRuO3、(Pb,La)TiO3、PbTiO3、MgO、LaNiO3等を採用することが好ましい。また、緩衝層は、例えば、Pt膜とSrRuO3膜との積層膜により構成してもよい。なお、発電装置3は、緩衝層を設けることにより、圧電体層の結晶性を向上させることが可能となる。
発電装置3は、振動部32の振動によって圧電変換部33の圧電体層が応力を受け、第2電極と第1電極とに電荷の偏りが発生し、圧電変換部33において交流電圧が発生する。要するに、発電装置3は、圧電変換部33が圧電材料の圧電効果を利用して交流電圧を発生する。
圧電変換部33で発生する交流電圧は、圧電体層の振動に応じた正弦波状の交流電圧となる。発電装置3は、スリット35を流体が流れることによって発生する自励振動を利用して発電することができる。発電装置3の共振周波数は、振動部32の構造パラメータ及び材料等により決まる。
発電装置3は、支持部31に、第1電極に第1配線を介して電気的に接続された第1パッド電極と、第2電極に第2配線を介して電気的に接続された第2パッド電極と、が設けられている。なお、発電装置3は、圧電変換部33を1つだけ備えているが、これに限らず、圧電変換部33を複数備えた構成としてもよい。
発電装置3は、基板の第1面側が流体の上流側、基板の第2面側が流体の下流側となるようにハウジング21に保持されている。
発電装置3では、流路21cの上流側から発電装置3に向って流れる流体がスリット35を通る際に流速が速くなるので、振動部32と支持部31とで囲まれた空間の圧力が下がり、振動部32の第2端32bが支持部31に近づく向きへ変位する。そして、発電装置3では、振動部32の厚み方向の両側の空間同士の圧力差がなくなると、振動部32の弾性力によって振動部32が元の位置に戻ろうとする力が作用するものと推定される。発電装置3は、このような動作が繰り返されることで振動部32が自励振動し、圧電変換部33で交流電圧が発生することになると推定される。なお、本実施形態の流体振動発電装置1は、仮に推定メカニズムが別であっても、本発明の範囲内である。
流体振動発電装置1は、発電装置3が実装された回路基板7を備えているのが好ましい。回路基板7としては、例えば、プリント基板を用いることができる。回路基板7は、発電装置3の第1パッド電極、第2パッド電極が第1ワイヤ、第2ワイヤそれぞれを介して電気的に接続される第1導体部、第2導体部を備えている。回路基板7には、流路21cに連通する貫通孔71が、回路基板7の厚み方向に貫通して形成されている。回路基板7は、貫通孔71を形成したものに限らず、例えば、U字状の形状に形成したものでもよい。
流体導入部22は、ハウジング本体21の入口21a側に設けられ、外部からの流体を導入し、入口21aへ案内するように構成されている
筒体25は、第2端部25bの、発電装置3への投影領域が、支持部31、スリット35及び振動部32それぞれの一部に重なるように、第2端部25bの内径が設定されている。これにより、流体振動発電装置1は、流体による振動部32の振動をより発生させやすくなる。
ハウジング2は、ハウジング本体21の大部分を構成する第1構造体221と、第1構造体221の背面側から第1構造体221に収納される枠状の第2構造体222と、を、複数の第1ねじ225(図5参照)により固定して構成されている。第2構造体222は、外側面から外方へ突出する固定片224を一体に備えている。第2構造体222は、固定片224に形成されている孔に第1ねじ225を通して第1構造体221に固定されている。流体振動発電装置1は、第1構造体221と第2構造体222との間に、発電装置3及び回路基板7を配置してから、第1構造体221と第2構造体222とを第1ねじ225により固定することで、ハウジング2に発電装置3及び回路基板7を保持させることができる。第1構造体221は、第1構造体221及び第2構造体222は、それぞれ樹脂成形品により構成してある。よって、流体振動発電装置1は、ハウジング2を金属により形成する場合に比べて、ハウジング2の形状の自由度が高くなり、流体の渦の発生を抑制するための、より複雑な形状のハウジング2を形成可能となり、また、低コスト化を図ることが可能となる。
ハウジング2は、下面側に取付片226を備えている。取付片226は、取付片226の長手方向の両端部に、第2ねじ(図示せず)を通すことが可能な孔227が形成されている。流体振動発電装置1は、取付片226を備えていることにより、ハウジング2を、ダクト等の取付対象物に対して、第2ねじによって固定できる。
蓄電部4は、発電装置3で発生した電気エネルギを蓄電する。しかしながら、発電装置3で発生する電気エネルギは、交流電圧である。
このため、流体振動発電装置1は、例えば、発電装置3で発生する交流電圧を整流する整流回路を備えた構成であるのが好ましい。この場合、回路基板7には、整流回路の回路部品も実装されているのが好ましい。蓄電部4は、例えば、コンデンサにより構成することができる。蓄電部4を構成するコンデンサは、例えば、整流回路の出力端間に接続することができる。整流回路は、例えば、ダイオードブリッジからなる全波整流回路を採用することができる。
また、流体振動発電装置1は、整流回路として全波整流回路を備えた構成に限らず、例えば、整流回路として両波倍電圧整流回路を備えた構成としてもよい。両波倍電圧整流回路は、2個のダイオードの直列回路と2個のコンデンサの直列回路とが並列接続された構成を採用することができる。要するに、両波倍電圧整流回路は、2個のダイオードと2個のコンデンサとがブリッジ接続されている構成を採用することができる。この場合、蓄電部4は、両波倍電圧整流回路の2個のコンデンサの直列回路により構成することができる。
センサ部5は、環境情報として温度を検知する温度センサ、環境情報として湿度を検知する湿度センサ、環境情報として温度と湿度とを検知する温湿度センサ、環境情報として流速を検知する流速センサ等を採用することができる。温度は、流体の温度である。湿度は、流体の湿度である。温湿度は、流体の温湿度である。流速は、流体の速度である。
送信部6は、センサ部5で検知した環境情報を含む無線信号を送信する無線送信部により構成されているのが好ましい。これにより、流体振動発電装置1は、設置場所の自由度が高くなり、汎用性を高めることが可能となる。無線送信部の無線通信規格としては、例えば、EnOcean(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線、微弱無線、Wi-Fi(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)等を採用することができる。無線通信規格は、特に限定するものではない。
流体振動発電装置1は、上述のように、センサ部5及び送信部6が蓄電部4を電源として動作するように構成されているのが好ましい。
流体振動発電装置1は、発電装置3と蓄電部4とを電気的に接続する第1状態と、発電装置3とセンサ部5とを電気的に接続する第2状態とを切り替え可能に構成された切替回路を備えているのが好ましい。また、流体振動発電装置1は、蓄電部4からセンサ部5及び送信部6への電力供給路に設けられたスイッチング素子と、蓄電部4の蓄電量を監視する監視部と、を備えているのが好ましい。スイッチング素子は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等により構成することができる。監視部は、蓄電部4の出力端間の電圧を蓄電量として監視し、蓄電量と予め設定した規定値との比較結果に基づいてスイッチング素子をオン、オフする機能を有している。例えば、監視部は、蓄電部4の蓄電量がセンサ部5及び送信部6の駆動のために予め設定した上記規定値に到達すると、スイッチング素子をオンさせ、上記規定値よりも低下すると、スイッチング素子をオフさせる。これにより、センサ部5及び送信部6は、蓄電部4から間欠的に電力供給され、駆動される。
流体振動発電装置1は、切替回路を備えていることにより、蓄電部4の充電毎に蓄電部4の蓄電量が上記規定値に達するまでの時間を短縮することが可能となる。
流体振動発電装置1は、例えば、空調管理システムに利用することができる。
空調管理システムは、例えば、流体振動発電装置1と、空調機と、を備えた構成とすることができる。流体振動発電装置1は、空調機の給気用のダクト(図示せず)もしくは排気用のダクト(図示せず)の内部に配置することができる。
空調機は、例えば、ファンと、ファンを回転させるモータと、運転スイッチと、モータを制御することでファンの運転状態を制御する制御部と、リモートコントローラからのリモコン信号等に基づいて流量や流速の目標値を設定する設定部と、を備える。空調機は、運転スイッチをオンさせることにより、制御部がモータを駆動してファンを回転させる。制御部は、設定部により設定された流量もしくは流速の目標値となるようにモータの回転速度をフィードバック制御する。これにより、空調管理システムは、省エネルギ化を図ることが可能となる。なお、制御部は、例えば、適宜のプログラムを搭載したマイクロコンピュータ等からなる制御回路、モータを駆動する駆動回路等を備えた構成とすればよい。
空調機は、送信部6からの無線信号を受信する受信部と、受信部で受信した無線信号に基づいて流体の流量もしくは流速が目標値となるようにファンの運転状態を制御する制御部と、を備える。これにより、空調管理システムは、低消費電力化及び小型化が可能な流体振動発電装置1を備えているので、空調管理システム全体の低消費電力化を図ることが可能となる。
上述の実施形態等において説明した各図は、模式的なものであり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際のものの寸法比を反映しているとは限らない。
以上、本願発明の構成を、実施形態等に基いて説明したが、本願発明は、実施形態の構成に限らず、例えば、実施形態等の部分的な構成を、適宜組み合わせてある構成であってもよい。また、実施形態に記載した材料、数値等は、好ましいものを例示しているだけであり、それに限定するものではない。更に、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。
1 流体振動発電装置
2 ハウジング
3 発電装置
4 蓄電部
5 センサ部
6 送信部
21 ハウジング本体
21a 入口
21b 出口
21c 流路
22 流体導入部
23 導入部
23a 流入口
24 突出部
24a 先端部
25 筒体
25a 第1端部
31 支持部
32 振動部
32a 第1端
32b 第2端
33 圧電変換部

Claims (6)

  1. ハウジングと、発電装置と、を備え、
    前記ハウジングは、ハウジング本体と、流体導入部と、を備え、前記ハウジング本体は、流体の入口及び流体の出口を有し、前記入口と前記出口との間の流路に配置される前記発電装置を保持するように構成され、前記流体導入部は、前記入口へ流体を案内するように構成され、
    前記発電装置は、前記流路を通る流体のエネルギを振動エネルギに変換し前記振動エネルギを電気エネルギに変換するように構成され、
    前記流体導入部は、前記入口から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成され流体を導入する導入部と、前記導入部における流入口側から前記ハウジング本体側と反対側へ突出した突出部と、を備え、前記突出部の先端部が丸みを有し、前記流体導入部は、前記導入部の内側に配置され前記流路へ導入する流体の一部が通過する筒体を備え、前記導入部と前記筒体とで、二重筒構造を構成している、
    ことを特徴とする流体振動発電装置。
  2. 前記発電装置は、支持部と、振動部と、圧電変換部と、を備え、前記振動部は、前記振動部の長さ方向の第1端が前記支持部に固定され第2端が自由端となっており、前記圧電変換部は、前記振動部に重ねて設けられ前記振動部の振動により交流電圧を発生するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の流体振動発電装置。
  3. 前記筒体は、前記ハウジング本体から遠い側の第1端部がベルマウス形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の流体振動発電装置。
  4. 前記筒体は、円筒状に形成され、前記ハウジング本体から離れるにつれて内径が徐々に大きくなっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体振動発電装置。
  5. 前記ハウジングは、側面が流線形形状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の流体振動発電装置。
  6. 前記発電装置で発生した電気エネルギを蓄電する蓄電部と、温度、湿度及び流速の群から選択される少なくとも1つの環境情報を検知するセンサ部と、前記センサ部で検知した環境情報を送信する送信部と、を備え、前記蓄電部、前記センサ部及び前記送信部は、前記ハウジングに保持され、前記センサ部及び前記送信部が前記蓄電部を電源として動作するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の流体振動発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105281602A (zh) * 2015-11-30 2016-01-27 长春工业大学 外置活塞拨动式压电发电气缸

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