JP2015092349A - 表示灯 - Google Patents
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Abstract
Description
取付面から突出させているのは、取付面の側方からの視認性を向上させるためであるが、その一方で側方から物がぶつかって表示灯が破損する危険がある。
特許文献2においては、表示灯の壁面等の取付面への取付態様が記載されていないので、表示灯を取付面から突出させるのか、埋め込むのかは不明である。
しかしながら、光の散乱性を高めることで視認性を向上させるには、表示灯の正面が取付面より若干でも突出する必要があり、また、そのような態様で取り付けたとしても、十分な視認性が得られるとは限らない。
発光源を収容する本体部と、前記発光源が発光する光を透光させて光るリング状の発光表示部とを有し、該リング状の発光表示部に囲まれた部位に前記発信機が配置され、かつ該発信機の前面部が前記発光表示部より背面側に位置するように構成されていることを特徴とするものである。
発光源を収容する本体部と、前記発光源が発光する光を透光させて明るく光る発光表示部とを有し、
前記発光表示部は、リング状の傾斜面を有し、該傾斜面はリングの内側かつ奥側に向かって傾斜してなり、
前記発光表示部における前記傾斜面が前記取付面より突出しないように設置されることを特徴とするものである。
前記表示灯は前記取付面の背面側に配置されて、前記フランジ部が前記取付面の前記開口部の縁部にねじ固定されることを特徴とするものである。
前記取付部は、外方に張り出すフランジ部を有してなり、
前記表示灯は前記取付面の背面側に配置されて、前記フランジ部と前記取付面の正面側に配置した前記取付リングとで、前記取付面の前記開口部の縁部を挟持して、前記フランジ部と前記取付リングとをねじ固定することで取り付けられる特徴とするものである。
前記取付部は、外方に張り出すフランジ部を有してなり、
前記本体部は、外周面に前記雌ねじ円環部材の前記雌ねじ部に対応する雄ねじ部を有する円筒部を備えてなり、
前記表示灯は、前記取付面の前記開口部に正面側から挿入された前記本体部の雄ねじ部に、前記取付面の背面側から前記雌ねじ円環部材の前記雌ねじ部を螺合させることで、前記フランジ部と前記雌ねじ円環部材によって前記取付面の前記開口部の縁部を挟持して取り付けられること特徴とするものである。
本実施の形態に係る表示灯1について図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
<表示灯>
表示灯1は、消火栓設備の筐体等の壁面Wを取付面として取り付けられ、点灯することで後述する発信機31などの防災機器の位置を表示する。
表示灯1は、図1に示すように、円筒状からなり発光源としての発光素子5を収容する本体部3と、本体部3の一端に外方に略正方形状に張り出すフランジ部を有してなり、表示灯1を壁面Wに取り付けるための取付部7とを備えている。
本体部3の周壁は、図2および図3に示すように、外周壁9および内周壁11からなる2重構造になっている。これらの周壁(外周壁9および内周壁11)は本体部3の正面側においては、内周壁11の端部が外周壁9の端部よりも奥側に位置している。
本体部3の正面側は、図1および図3に示すように、外周壁9の端部から内周壁11の端部にかけて内側かつ奥側に向かって傾斜するリング状の傾斜面になっており、該傾斜面が表示灯1の発光表示部13になっている。
なお、発光素子5は、図3(a)に示すように発光表示部13のリングの中心に向けて配置してもよいし、図3(b)に示すように表示灯1の正面に向けて配置してもよい。なお、図3(a)に示す場合の方が側方から視認しやすいのでより好ましい。
また、発光表示部13を構成する透光部材は、赤色に限られない。発光表示部13は無色透明な透光部材で構成されても良い。この場合、発光素子5を赤色のLEDにすることで、発光表示部13は赤く表示されることになる。
内周壁11の背面側端部には、平板からなる発信機固定部17が設けられており、この発信機固定部17の中央部には発信機31の本体部35(詳細は後述)が挿入可能な本体挿入穴16が設けられている。
発信機固定部17の背面側には、本体挿入穴16の縁に沿って立設する縦壁からなり、発信機31の本体部35が本体挿入穴16に挿入される際に本体部35を保持する本体保持部19が設けられている。
発信機固定部17には、発信機31を表示灯1側にねじ留めするためのねじ孔21が設けられている。
取付部7の四隅には、図1および図2に示すように、表示灯1を壁面Wに取り付けるためのスタッドねじ貫通孔23が設けられている。
取付部7には、発光表示部13の外周を縁取るリング状の立片部25が設けられている。すなわち、発光表示部13であるリング状の傾斜面の外周縁部にリング状の立片部25が設けられている。立片部25は、表示灯1が壁面Wに取り付けられる際に、壁面Wに設けられた開口部93(図7参照)の縁に内側から当接して、表示灯1の位置決め(位置合せ)をする機能を有している。
なお、立片部25を設けることで側方からの視認性が向上する効果もある。また、立片部25は、表示灯取付時や取付後において、開口部93の縁で手等を傷つけるのを防止する機能も有する。
表示灯1は、壁面Wに取り付けられると、発光表示部13のリング状の傾斜面が取付面である壁面Wより突出しないようになっている。そのため表示灯1における発光表示部13には、壁面Wから突出する部分がなく、従来の一般的な膨出型の表示灯のように側方から物がぶつかって破損することがない。
次に、上述した表示灯1の発信機収納部15に収納される発信機31について以下に図4〜図6に基づいて以下に詳細に説明する。
発信機31は、押ボタン33を備え、押ボタン33が押下されると図示しない火災受信機に火災信号を発信する。
発信機31は、図4に示す通り、円筒状からなり前面に押ボタン33を備える前面部34と、箱状からなり内部に押ボタン33に連動するスイッチ(図示なし)等を収容する本体部35とを有している。
前面部34は、本体部35の一面から張り出す浅底の有底円筒枠体からなり押ボタン33を格納する押ボタン格納部37と、押ボタン格納部37を覆う蓋体39(図4および図5参照)からなる。
前面部34の円筒の高さは、表示灯1の内周壁11の高さと同程度に設定されている。
蓋体39には、押ボタン33を操作するための窓部41が設けられている。
押ボタン格納部37の底部における左右には、発信機31を表示灯1に固定するためのねじ49(図7参照)が貫通するねじ貫通孔51が設けられている(図6参照)。
本体部35の下面側には、発信機31を受信機側に接続するための配線接続部(図示なし)が設けられている。
表示灯1の取付面となる壁面Wには、図7に示す通り、表示灯1を背面側に取り付けるための開口部93が設けられている。壁面Wの背面側には、表示灯1の取付部7のスタッドねじ貫通孔23に対応する位置に、スタッドねじ91が設けられている。
この状態で発信機31のねじ貫通孔51にねじ49を挿通して、これらのねじ49を発信機固定部17のねじ孔21に螺入することによって、発信機31は表示灯1に固定される。そして、蓋体39で押ボタン格納部37を閉じると発信機31の表示灯1へ取り付けが完了する。
このとき、表示灯1の前面部収納部14に、発信機31の前面部34が収納される。そして、上述したとおり、前面部34の円筒の高さと表示灯1の内周壁11の高さがほぼ同じになるように形成されているため、前面部34が前面部収納部14に収納されたとき、蓋体39の前面が、発光表示部13であるリング状の傾斜面と内周壁11との境目あたりに位置することになる(図8参照)。
また、立片部25を設けることで、開口部93の開口縁部を内側から覆うことができ、意匠性に優れると共に、開口部93の縁で怪我をする恐れもない。
なお、上記では、発信機31を表示灯1に取り付けた後に表示灯1を壁面Wに取り付けた例を示したが、表示灯1を壁面Wに取り付けた後に発信機31を取り付けてもよい。
すなわち、表示灯1は、取付面である壁面Wの背面側に配置されており、取付部7が壁面Wの開口部93の縁部にねじ固定されている。
表示灯1の使用時における作用効果について、図9に基づいて以下に説明する。
図9(a)は、取付状態における表示灯1の正面図であり、図9(b)は取付状態における表示灯1をななめ側方から見た図である。
リング状の発光表示部13は、リング内方でかつ奥側に向かって傾斜しているため、図9(a)に示すように、正面側からの視認性に優れると共に、図9(b)に示すように、側方からでも容易に視認することができる。
また上述した通り、表示灯1は壁面Wから大きく突出する部分がなく、側方から物がぶつかって破損することもない。
上記実施の形態1では、壁面Wに設けられたスタッドねじ91を用いて表示灯1を壁面Wに取り付ける例を示したが、表示灯の取付構造はこれに限られない。
例えば、図10に示すように、ドーナツ板(ドーナツ状の平板)からなり、背面側の面に複数のスタッドねじ73が設けられた取付リング75を用いて壁面Wに取り付けるようにしてもよい。この取付構造について以下に詳細に説明する。
また、発信機31は上記の実施の形態1と同様であるので、図10において同一の符号を付している。
壁面Wには開口部93および取付リング75のスタッドねじ73に対応する位置にスタッドねじ貫通孔101を設けておく。
まず、壁面Wの正面側からスタッドねじ貫通孔101に、取付リング75のスタッドねじ73を挿通する。
次に、壁面Wの背面側から取付部77のスタッドねじ貫通孔79にスタッドねじ73を挿通し、取付部77と取付リング75とで、壁面Wの開口部93の縁部を挟持させる。
この状態で、ナット61をスタッドねじ73に螺合させて表示灯71を壁面W側にねじ固定する。このようにして、表示灯71が壁面Wに取り付けられる。
すなわち、表示灯1は、取付面である壁面Wの背面側に配置されて、取付部7と壁面Wの正面側に配置した取付リング75とで、壁面Wの開口部93の縁部を挟持して、取付部7と取付リング75とを固定することで取り付けられている。
また、壁面Wにスタッドねじ91を設けずに、単に穴(スタッドねじ貫通孔101)を開けるだけでよいため、壁面Wにスタッドねじ91を設けることが難しい場合でも、表示灯71を容易に設置することができる。
また、側方からの発光表示部13の視認性が高い点、および壁面Wから大きく突出する部分がないため物がぶつかって表示灯71が破損することがない(図12参照)点は、上記実施の形態1の表示灯1と同様である。
上記実施の形態1および実施の形態2では、スタッドねじ(スタッドねじ73、スタッドねじ91)を用いて壁面Wに取り付ける表示灯の例を示したが、表示灯の取付構造は、スタッドねじを用いないで行うことも可能である。
スタッドねじを用いない取付構造を有する表示灯の一例として、表示灯81について以下に図13に基づいて説明する。なお、発信機31は実施の形態1および実施の形態2と同様であるのでその説明を省略する。
表示灯81の壁面Wへの取り付けには、円環状からなり内周面に雄ねじ部83に対応する雌ねじ部が設けられた雌ねじ円環部材87を用いる。
また、側方からの発光表示部13の視認性が高い点、および表示灯81に側方から物がぶつからないという点も、実施の形態1および実施の形態2と同様である。
また、上記の実施の形態では、発光表示部がリング状の傾斜面を有する例として、発光表部がリング状の傾斜面のみからなる例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発光表示部全体が壁面Wから突出しない凹状の曲面のような場合であってもよい。この場合であっても凹状の曲面の一部をリング状の傾斜面として捉えることができるので、この場合も本発明の発光表示部に含まれるのである。
この場合、発光表示部13のリングの内側には、発信機31に代えて発光表示部13のリングの内側を覆う赤色の円板を設けてもよい。
この場合、例えば、前記円板は表示灯1のねじ孔21に対応する位置にねじ孔を設け、そのねじ孔にねじを挿通してねじ孔21にねじ留めすることで、表示灯1の発信機収納部15(詳細には、前面部収納部14)に前記円板を取り付ける。
1 表示灯
3 本体部
5 発光素子
7 取付部
9 外周壁
11 内周壁
13 発光表示部
14 前面部収納部
15 発信機収納部
16 本体挿入穴
17 発信機固定部
18 本体部収納部
19 本体保持部
21 ねじ孔
23 スタッドねじ貫通孔
25 立片部
31 発信機
33 押ボタン
34 前面部
35 本体部
37 押ボタン格納部
39 蓋体
41 窓部
45 電話ジャック窓
47 電話ジャック窓扉
49 ねじ
51 ねじ貫通孔
61 ナット
71 表示灯
73 スタッドねじ
75 取付リング
77 取付部
79 スタッドねじ貫通孔
81 表示灯
83 雄ねじ部
85 取付部
87 雌ねじ円環部材
91 スタッドねじ
93 開口部
101 スタッドねじ貫通孔
Claims (5)
- 開口部を有する取付面に取り付けられて発信機の位置を表示する表示灯であって、
発光源を収容する本体部と、前記発光源が発光する光を透光させて光るリング状の発光表示部とを有し、
該リング状の発光表示部に囲まれた部位に前記発信機が配置され、かつ該発信機の前面部が前記発光表示部より背面側に位置するように構成されていることを特徴とする表示灯。 - 前記発光表示部が前記取付面より突出しないように前記表示灯を前記取付面に取り付ける取付部を有することを特徴とする請求項1記載の表示灯。
- 前記発光表示部は、凹状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示灯。
- 前記本体部は、発信機を収納する発信機収納部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示灯。
- 前記リング状の発光表示部の外周縁部に、前記取付面の開口部への位置合せ機能を有するリング状の立片部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示灯。
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