JP2015091928A - 塗料除去用洗浄剤及び塗装用マスキング治具に付着した塗料の洗浄方法 - Google Patents

塗料除去用洗浄剤及び塗装用マスキング治具に付着した塗料の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境負荷が小さいともに、引火性が低く、塗料に対する優れた洗浄性能を有する塗料除去用洗浄剤を提供する。【解決手段】成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有する塗料除去用洗浄剤。(A)特定のグリコールエーテル系化合物(A1)及び特定の二塩基酸ジアルキルエステル(A2)の合計:85〜92重量%(B)界面活性剤:2〜5重量%(C)水:6〜10重量%(但し、グリコールエーテル系化合物(A1)と二塩基酸ジアルキルエステル(A2)との重量比率は99/1〜30/70であり、かつ成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)【選択図】なし

Description

本発明は、塗料除去に適した洗浄剤及び洗浄方法に関する。より詳しくは、塗装によりマスキング治具等に付着した塗料の洗浄に適する洗浄剤及び洗浄方法に関するものである。
プラスチック成形品等の被塗装物の表面に対し、部分的に塗装を施す場合には、マスキング治具を用いる方法がある。マスキング治具を用いて、成形品に部分的な塗装を行うに際しては、成形品の被塗装面以外の部分をマスキング治具で被覆し、露出部分(被塗装面)に塗装が施される。この場合、成形品の露出部分(被塗装面)のみならず、マスキング治具の端縁部分にも塗料が塗装毎に塗布されることとなるが、マスキング治具の端縁部分へ塗料が付着堆積し、露出部分(被塗装面)への塗装が妨げられる場合がある。そのため、通常10〜15回の塗装終了後、場合によっては2〜3回の塗装終了後には、定期的にマスキング治具に付着した塗料を洗浄除去する必要が生じる。
この洗浄に際し、使用できる洗浄剤として、塩素や臭素を含有するハロゲン化有機溶剤を挙げることができる。このハロゲン化有機溶剤は、不燃性のものが多く、かつ、塗料の溶解力にも優れているものが多い。しかしながら、近年、地球環境への配慮、及び作業者の健康への配慮から、その使用を回避する要望が増加している。ハロゲン化有機溶剤に代わる洗浄剤としては、例えば、消防法危険物第4類 第1石油類又は第2石油類に相当するシンナーが挙げられるが、引火性の高いシンナーを洗浄剤として使用する場合には、洗浄のための設備を防爆仕様とする必要があり、設備コストの増大を招くのみならず、設備の設置場所、洗浄剤の保管方法の点においても多くの制約が存在する。
塗装時に治具等に付着する塗料の除去用洗浄剤として、ハロゲン化有機溶剤やシンナーに代わる代替洗浄剤が報告されている。例えば、特許文献1には、3−メトキシ−3−メチルブタノール及び水をベースとする非引火性洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、特定の多価アルコール誘導体を含む洗浄剤が開示されている。また、特許文献3には、水不溶性無機化合物と水とを含有する塗装用治具類の剥離洗浄剤が開示されている。
特開平6−346094号公報 特開平5−9498号公報 特開2006−206791号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示された洗浄剤では、塗料の洗浄力が十分とは言い難く、洗浄後に塗料が残存してしまう場合があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、環境負荷が小さいとともに、引火性が低く、塗料に対する優れた洗浄性能を有する塗料除去用洗浄剤を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
[1] 成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有する塗料除去用洗浄剤。
(A)下記一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1):85〜92重量%
(B)界面活性剤:2〜5重量%
(C)水:6〜10重量%
(但し、成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
Figure 2015091928
(式中、nは2又は3であり、n=2の場合はR1は炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、R2は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、n=3の場合はR1、R2は、同一でも異なっていてもよい、水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)
[2] 成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有する塗料除去用洗浄剤。
(A)下記一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1)及び下記一般式(2)で示される二塩基酸ジアルキルエステル(A2)の合計:85〜92重量%
(B)界面活性剤:2〜5重量%
(C)水:6〜10重量%
(但し、グリコールエーテル系化合物(A1)と二塩基酸ジアルキルエステル(A2)との重量比率は99/1〜30/70であり、かつ成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
Figure 2015091928
(式中、nは2又は3であり、n=2の場合はR1は炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、R2は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、n=3の場合はR1、R2は、同一でも異なっていてもよい、水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)
Figure 2015091928
(式中、Xは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜8のアルキレン基(−Cn2n−)又は、アルケニレン基(−Cn2n-2−)であり、R3、R4は、同一でも異なっていてもよい、炭素数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)

[3] グリコールエーテル系化合物(A1)が、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上の混合物である前記[1]又は[2]に記載の塗料除去用洗浄剤。
[4] 二塩基酸ジアルキルエステル(A2)が、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、及びアジピン酸ジメチルの少なくとも1種又は2種以上の混合物である前記[2]又は[3]に記載の塗料除去用洗浄剤。
[5] 前記[1]乃至[4]のいずれかに記載の塗料除去用洗浄剤からなる塗装用治具用洗浄剤。
[6] 前記[1]乃至[4]のいずれかに記載の塗料除去用洗浄剤からなる塗装用マスキング治具用洗浄剤。
[7] 前記[1]乃至[4]のいずれかに記載の塗料除去用洗浄剤を用いる塗装用マスキング治具に付着した塗料の洗浄方法。
[8] 塗料がUV硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を含有する塗料である前記[7]に記載の洗浄方法。
本発明によれば、環境負荷が小さく、引火性が低く、比較的短時間で被塗装物から塗料を除去することができる塗料除去用洗浄剤及び洗浄方法が提供される。
以下、本発明について例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。なお、本明細書において、「〜」という表現を用いた場合、その前後の数値または物理値を含む意味で用いることとする。
「1.塗料除去用洗浄剤」
本発明の塗料除去用洗浄剤の第1の態様は、成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有する塗料除去用洗浄剤である。
(A)グリコールエーテル系化合物(A1):85〜92重量%
(B)界面活性剤:2〜5重量%
(C)水:6〜10重量%
(但し、成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
また、本発明の塗料除去用洗浄剤の第2の態様は、成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有する塗料除去用洗浄剤である。
(A)グリコールエーテル系化合物(A1)及び二塩基酸ジアルキルエステル(A2)の合計:85〜92重量%
(B)界面活性剤:2〜5重量%
(C)水:6〜10重量%
(但し、グリコールエーテル系化合物(A1)と二塩基酸ジアルキルエステル(A2)との重量比率は99/1〜30/70であり、かつ成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
以下、本発明の第1の態様及び第2の態様の塗料除去用洗浄剤を構成する成分(A)、(B)及び(C)について説明する。なお、本発明の第1の態様及び第2の態様を総称して、「本発明の洗浄剤」と称する場合がある。
また、成分(A)におけるグリコールエーテル系化合物(A1)及び二塩基酸ジアルキルエステル(A2)については、成分(A)の詳細として説明する。
<成分(A)>
成分(A)は、本発明の第1の態様の洗浄剤では、一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1)、本発明の第2の態様の洗浄剤では一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1)及び一般式(2)で示される二塩基酸ジアルキルエステル(A2)からなる。
[グリコールエーテル系化合物(A1)]
グリコールエーテル系化合物(A1)(以下、成分(A1)と記載する場合がある。)は、以下の一般式(1)で表される化合物である。成分(A1)は、一般式(1)で表される化合物を単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。
Figure 2015091928
一般式(1)において、nは2又は3であり、n=2の場合はR1は炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、R2は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。n=3の場合はR1、R2は、同一でも異なっていてもよい、水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。
一般式(1)において、n=1の場合は引火点を持つおそれがあり、nが4以上の場合は洗浄力が低下する。n=2の場合に、R1の炭素数が2以下になると引火点を持つおそれがあり、R1の炭素数が6以上になると洗浄力が低下する。又、R2の炭素数が6以上になると洗浄力が低下する。n=3の場合に、R1、R2の炭素数が6以上になると洗浄力が低下する。
一般式(1)において、n=2の場合に、R1が表す炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基としては、例えば各種プロピル基(各種とは、直鎖およびあらゆる分岐鎖を含むことを示す。以下同様。)、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種プロペニル基、各種ブテニル基、各種ペンテニル基などが挙げられる。R2が表す炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばメチル基、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、ビニル基、各種プロペニル基、各種ブテニル基、各種ペンテニル基などが挙げられる。
一般式(1)において、n=3の場合に、R1、R2が表す炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばメチル基、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、ビニル基、各種プロペニル基、各種ブテニル基、各種ペンテニル基などが挙げられる。
一般式(1)で示されるn=2の化合物の具体例としては、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルイソブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールメチルイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチルイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルイソブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチルイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールプロピルブチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルイソブチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルブチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルイソブチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルペンチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルペンチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジイソブチルエーテル、ジエチレングリコールブチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールブチルイソペンチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルイソペンチルエーテルなどが挙げられる。
一般式(1)で示されるn=3の化合物の具体例としては、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールメチルプロピルエーテル、トリエチレングリコールメチルイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールメチルブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルイソブチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールエチルプロピルエーテル、トリエチレングリコールエチルイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールエチルブチルエーテル、トリエチレングリコールエチルイソブチルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールプロピルブチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルイソブチルエーテル、トリエチレングリコールイソプロピルブチルエーテル、トリエチレングリコールイソプロピルイソブチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジイソブチルエーテルなどが挙げられる。
成分(A1)として、好適にはジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。この中でも、特にトリエチレングリコールジメチルエーテルが好適である。
これらのグリコールエーテル系化合物は、危険物4類第3石油類に相当する引火点が70℃以上であるため、洗浄剤が引火点を持たない組成とすることができる。
[二塩基酸ジアルキルエステル(A2)]
二塩基酸ジアルキルエステル(A2)(以下、成分(A2)と記載する場合がある。)は、以下の一般式(2)で表される化合物である。成分(A2)は、一般式(2)で表される化合物を単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。
Figure 2015091928
一般式(2)において、Xは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜8(好ましくは2〜4)のアルキレン基(−Cn2n−)又は、アルケニレン基(−Cn2n-2−)であって、R3、R4は、同一でも異なっていてもよい、炭素数1〜3(好ましくは1)の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。なお、一般式(2)のXにおいて、炭素数が9以上になると洗浄力が低下する。R3、R4の炭素数が4以上になると洗浄力が低下する。
Xが、−Cn2n−で表す、nが1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、各種プロピレン基、各種ブチレン基、各種ペンチレン基、各種ヘキシレン基、各種ヘプチレン基、各種オクチレン基などが挙げられる。
Xが、−Cn2n-2−で表す、nが1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニレン基としては、ビニレン基、各種プロペニレン基、各種ブテニレン基、各種ペンテニレン基、各種ヘキセニレン基、各種ヘプテニレン基、各種オクテニレン基などが挙げられる。
なお、ここで「各種」とは、n−、iso−、tert−、neo−などの種々の構造異性体や光学異性体を含む総称である。
3、R4で示される炭素数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばメチル基、エチル基、各種プロピル基、ビニル基、各種プロペニル基などが挙げられる。
一般式(2)で表される化合物の具体例としては、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、マロン酸ジイソプロピル、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジプロピル、コハク酸ジイソプロピル、グルタル酸ジメチル、グルタル酸ジエチル、グルタル酸ジプロピル、グルタル酸ジイソプロピル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、ピメリン酸ジメチル、ピメリン酸ジエチル、ピメリン酸ジプロピル、ピメリン酸ジイソプロピル、スベリン酸ジメチル、スベリン酸ジエチル、スベリン酸ジプロピル、スベリン酸ジイソプロピル、アゼライン酸ジメチル、アゼライン酸ジエチル、アゼライン酸ジプロピル、アゼライン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジイソプロピル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジイソプロピルなどが挙げられる。
成分(A2)として好適にはコハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、及びアジピン酸ジメチルからなる群から選ばれる少なくとも1種又はその2種以上の混合物である。
本発明の第2の態様の洗浄剤において、成分(A1)と成分(A2)との重量比率(成分(A1)/成分(A2))は、99/1〜30/70であり、好ましくは90/10〜30/70、より好ましくは70/30〜30/70である。
成分(A1)/成分(A2)の重量比率をこの範囲とすることで、さまざまな種類の塗料に対して優れた洗浄性を発揮することができる。上記範囲よりも成分(A2)が多い場合は、成分(A)、(B)及び(C)を混合してなる本発明の塗料除去用洗浄剤が、引火点を発現したり、又は相溶性が悪化して、相分離してしまい、洗浄剤としての使用が困難となる。
なお、本発明の洗浄剤としては成分(A1)単独(重量比率100/0)である本発明の第1の態様の洗浄剤であってもよいが、上記の範囲で成分(A1)と共に成分(A2)を併用する本発明の第2の態様の洗浄剤であれば、成分(A2)による、塗料等の有機成分への濡れ性、親和性、及び浸透性が付与されて、洗浄力をより高くすることが可能となり、より広範囲の塗料に対する適応性を得ることができる。
本発明の洗浄剤において、成分(A)の濃度(本発明の第1の態様の場合は成分(A1)の濃度、本発明の第2の態様の場合は成分(A1)及び成分(A2)の合計濃度)を、成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%としたときに85〜92重量%(好適には90〜92重量%)とすることにより、本発明の洗浄剤は、塗料に対する優れた洗浄力を発現し、かつ引火点を持たない組成とすることができる。
成分(A)の濃度が、85重量%未満では洗浄速度が不十分となり、92重量%より大きいと、引火性の問題が生じうるため好ましくない。
特に本発明の第2の態様の洗浄剤では、成分(A1)及び成分(A2)を上記範囲とすることで、成分(A1)と成分(A2)の相乗効果により、より優れた洗浄力を発現する。
<成分(B)>
界面活性剤(成分(B))は、少なくともグリコールエーテル系化合物(A1)を含み、好ましくは二塩基酸ジアルキルエステル(A2)の混合物である成分(A)と、水(成分(C))とを均一に混合させ、かつ、本発明の洗浄剤の被洗浄物に対する濡れ性を向上させる作用を有する。
成分(B)として、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤のいずれも使用することができる。
アニオン系界面活性剤としては、アルキルスルホン酸及びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸及びその塩、アルキルメチルタウリン酸及びその塩、アルキル硫酸エステル及びその塩、アルキルエーテル硫酸エステル及びその塩、並びにスルホコハク酸ジエステル及びその塩等のスルホン酸型アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどのアルキレンオキサイド型界面活性剤などが挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、アミン塩型界面活性剤や第4級アンモニウム塩型界面活性剤などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤やベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
なお、成分(B)は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を任意の割合で併用してもよい。
成分(B)の濃度は、成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%としたときに2〜5重量%であり、好ましくは、2〜3重量%である。
成分(B)の濃度が、2重量%未満の場合には界面活性剤の作用が不十分となり、構成成分を均一に混合させることができなくなり、5重量%を超えると洗浄剤の粘度が高くなりすぎて、洗浄力が低下する。
<成分(C)>
本発明の洗浄剤は、引火性を抑制し、非危険物の範囲とするために有機系成分である成分(A),(B)に加えて、成分(C)として、水を必須成分とする。
成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%としたときの成分(C)の濃度は、6〜10重量%の範囲であり、好ましくは、6〜8重量%である。水の濃度が、6重量%未満であると引火性を十分に抑制できず、洗浄剤が引火点を有する場合がある。(ここでいう引火点は、JIS K 2265−1〜4又はISO 3979、2719、2592に記載された測定法により測定できる。尚、通常 JIS K 2265−4を用いるとよい。)。一方、水の割合が10重量%を超える場合には、洗浄性能が不十分となる。
成分(C)としての水は、不純物を低減させた蒸留水、脱イオン水や超純水を用いることが好ましい。
また、本発明の洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲において、上記成分(A)〜(C)以外の成分を任意の割合で含有していてもよい。このような成分としては、特に制限されるものではないが、例えば、被塗装物の錆の発生を抑制する防錆剤、粘度調整剤、消泡剤、消臭剤、香料等が挙げられる。
本発明の洗浄剤の製造方法は、従来公知の方法によればよく、洗浄剤の構成成分を均一に混合することで製造することができる。混合順序や混合条件も、反応や沈殿物が発生するなど特段の問題がない限り任意であり、洗浄剤の構成成分のうち、何れか2成分又は3成分以上を予め配合し、その後に残りの成分を混合してもよいし、一度に全部を混合してもよい。
本発明の洗浄剤の用途・用法は特に限定はなく、塗料除去用洗浄剤として広く使用でき、塗装用冶具の洗浄剤に好適である。洗浄対象となる塗装用冶具としては、塗装工程において、被塗装物を固定するための固定用冶具や、被塗装物の所望する領域だけに塗料を付着させるために塗装部位の形状に対応させて形作られた塗装用マスキング治具等が挙げられ、特には塗装用マスキング治具用の洗浄剤として使用が好適である。
また、塗装台、塗装回転台・塗料洗浄槽等の洗浄にも用いることができる。
塗装用マスキング治具としては、例えば、ニッケル電鋳等の金属製の塗装用マスキング治具、シリコン樹脂やエポキシ樹脂からなる樹脂性の塗装用マスキング治具等の公知の塗装用マスキング治具が挙げられる。
対象となる塗料は、本発明の洗浄剤に対して溶解性、剥離性を有する塗料がすべて対象となる。なお、塗装用マスキング治具に対する塗料については、本発明の洗浄方法と併せて後述する。
「2.塗装用マスキング治具に付着した塗料の洗浄方法」
本発明の洗浄方法は、上述の本発明の洗浄剤を用い、塗装用マスキング治具に付着した塗料の洗浄を行う方法である。
塗装用マスキング治具に付着した塗料は、熱硬化またはUV硬化するため、除去しづらいが、本発明の洗浄剤を用いることにより、塗料成分を溶解又はマスキング治具表面から膨潤・剥離させることにより、容易に除去することができる。また、従来の有機系洗浄剤と比較して、人体に対する毒性が低く、かつ、引火点を有さないという利点もある。
本発明の洗浄方法は、塗料がUV硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を含有する塗料である場合に特に効果的となる。
UV硬化性樹脂としては、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂などが挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フタル酸系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂などが挙げられる。
本発明の洗浄剤は、自動車用ライトの塗装等に使用される防曇塗料、スモーク塗料、アンダーコート塗料、遮光塗料が付着した機具、治具が好適な対象となる。自動車ライト用塗料の具体的な市販品としては、モディパーH9600(日油株式会社製)、K−706CL(東洋工業塗料株式会社製)、KS−042(東洋工業塗料株式会社製)、プラネットPK A−20M シャコウ(オリジン電気株式会社製)、オリジツーク#200EX 980L スモーク(オリジン電気株式会社製)、オリジツーク#200EX 11CR11(265A)K−12(オリジン電気株式会社製)等が挙げられる。
塗装用マスキング治具を洗浄する方法としては特に制限されない。例えば、浸漬法、超音波洗浄法、浸漬揺動法、スプレー法等の洗浄方法が挙げられる。また、洗浄中の洗浄剤の温度、洗浄時間等の条件も特に限定されるものではなく、除去対象となる塗料の種類、付着状態、付着量や、被洗浄物であるマスキング治具の材質、清浄性の要求程度等により適宜選択すれば良い。
洗浄後の塗装用マスキング治具は、表面残存物を除去するために、水やエタノール等のリンス液ですすぎ洗いしてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例における各種の製造条件や評価結果の値は、本発明の実施態様における上限又は下限の好ましい値としての意味をもつものであり、好ましい範囲は前記した上限又は下限の値と、下記実施例の値又は実施例同士の値との組み合わせで規定される範囲であってもよい。
評価に使用した原料化合物、塗料は以下の通りである。
<成分(A)>
[成分(A1):グリコールエーテル系化合物(A1)]
・ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)
・ジエチレングリコールジブチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)
・トリエチレングリコールジメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・トリエチレングリコールブチルメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)

[成分(A1)以外のグリコールエーテル系化合物]
・ジエチレングリコールジメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)
・ジエチレングリコールモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)
・トリプロピレングリコールジメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・テトラエチレングリコールジメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・ポリエチレングリコールジメチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・ジエチレングリコールモノエチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・ジエチレングリコールジエチルエーテル(東邦化学工業株式会社製)
・ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(和光純薬工業株式会社製)

[成分(A2):二塩基酸ジアルキルエステル(A2)]
・コハク酸ジメチル(和光純薬工業株式会社製)
・グルタル酸ジメチル(東京化成工業株式会社製)
・アジピン酸ジメチル(和光純薬工業株式会社製)

<成分(B)>
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(HLB6.5)(第一工業製薬株式会社製)
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(HLB3.0)(第一工業製薬株式会社製)
<成分(C)>
・水:脱イオン水
<塗料>
使用した塗料は以下のとおりである。
・塗料X:プラネットPK A−20M シャコウ(オリジン電気株式会社製)
・塗料Y:オリジツーク#200EX 980L スモーク(オリジン電気株式会社製)
・塗料Z:オリジツーク#200EX 11CR11(265A)K−12(オリジン電気株式会社製)
<塗膜付着テストピースの作製>
マスキング治具に相当するテストピースとして、15×20×1mmのステンレス製板(材質 SUS−304)を用意し、予め、アセトン洗浄後、エアブロー乾燥したものを用いた。テストピースを塗料に浸漬塗布した後に室温で10分間乾燥する工程を3回繰り返し、合計の塗布回数3回、合計の乾燥時間30分となる塗膜付着テストピースを作製した。
<塗膜付着テストピースの洗浄評価>
塗料X、塗料Y又は塗料Zのいずれかが付着したテストピースのそれぞれを、後述する実施例及び比較例の洗浄剤に液温70℃で浸漬揺動し、所定時間の洗浄を行った後にテストピース上に残った塗料の有無を目視で評価した。
<引火点>
洗浄剤の引火点は、クリーブランド開放法(JIS K 2265−4)で測定した。
実施例1
成分(A1)としてトリエチレングリコールジメチルエーテル、成分(A2)として、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチル、成分(B)として、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(HLB6.5)、成分(C)として水を、それぞれ表1に示す割合で均一になるまで混合することにより、実施例1の洗浄剤を得た。実施例1の洗浄剤の組成を表1にまとめて示す。
実施例2〜17
表1に示す成分(A1)、成分(A2)、成分(B)及び成分(C)を、表1に示す割合で使用した以外は、実施例1の洗浄剤と同様にして、実施例2〜17の洗浄剤を得た。
実施例1〜17の洗浄剤を用い、上述の方法で塗料が付着したテストピースの洗浄評価、及び引火点の評価を行った。結果を表1に示す。
なお、表における評価基準として、「○」は塗料を5分以内で完全に除去できたこと、「×」は塗料を5分以内に除去できなかったことを示す。また、表中、「−」は該当する成分を含まない、あるいは該当する評価を行っていないことを意味する。
Figure 2015091928
実施例18〜22
表2に示す成分(A1)、成分(A2)、成分(B)及び成分(C)を、表1に示す割合で使用した以外は、実施例1の洗浄剤と同様にして、実施例18〜22の洗浄剤を得た。得られた実施例18〜22の洗浄剤を用い、上述の方法で塗料が付着したテストピースの洗浄評価、及び引火点の評価を行った。結果を表2に示す。
なお、表における評価基準として、「○」は塗料を5分以内で完全に除去できたこと、「×」は塗料を5分以内に除去できなかったことを示す。また、表中、「−」は該当する成分を含まない、あるいは該当する評価を行っていないことを意味する。
Figure 2015091928
比較例1〜16
表3に示す成分(A1)、成分(A2)、成分(B)及び成分(C)を、表1に示す割合で使用した以外は、実施例1の洗浄剤と同様にして、比較例1〜16の洗浄剤を得た。得られた比較例1〜16の洗浄剤を用い、上述の方法で塗料が付着したテストピースの洗浄評価、及び引火点の評価を行った。結果を表3に示す。
なお、表における評価基準として、「○」は塗料を5分以内で完全に除去できたこと、「×」は塗料を5分以内に除去できなかったことを示す。また、表中、「−」は該当する成分を含まない、あるいは該当する評価を行っていないことを意味する。
Figure 2015091928
本発明によれば、比較的短時間で被塗装物から塗料を除去することができる洗浄剤が提供される。当該洗浄剤は、引火性が特に低いため、防爆設備等を必要とせず、被塗装物から塗料を除去することができるため、工業的に有望である。

Claims (8)

  1. 成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有することを特徴とする塗料除去用洗浄剤。
    (A)下記一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1):85〜92重量%
    (B)界面活性剤:2〜5重量%
    (C)水:6〜10重量%
    (但し、成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
    Figure 2015091928
    (式中、nは2又は3であり、n=2の場合はR1は炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、R2は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、n=3の場合はR1、R2は、同一でも異なっていてもよい、水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)
  2. 成分(A)、(B)及び(C)を以下の割合で含有することを特徴とする塗料除去用洗浄剤。
    (A)下記一般式(1)で示されるグリコールエーテル系化合物(A1)及び下記一般式(2)で示される二塩基酸ジアルキルエステル(A2)の合計:85〜92重量%
    (B)界面活性剤:2〜5重量%
    (C)水:6〜10重量%
    (但し、グリコールエーテル系化合物(A1)と二塩基酸ジアルキルエステル(A2)との重量比率は99/1〜30/70であり、かつ成分(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする。)
    Figure 2015091928
    (式中、nは2又は3であり、n=2の場合はR1は炭素数3〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基で、R2は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、n=3の場合はR1、R2は、同一でも異なっていてもよい、水素原子又は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)
    Figure 2015091928
    (式中、Xは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜8のアルキレン基(−Cn2n−)又は、アルケニレン基(−Cn2n-2−)であり、R3、R4は、同一でも異なっていてもよい、炭素数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。)
  3. グリコールエーテル系化合物(A1)が、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗料除去用洗浄剤。
  4. 二塩基酸ジアルキルエステル(A2)が、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、及びアジピン酸ジメチルの少なくとも1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項2又は3に記載の塗料除去用洗浄剤。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料除去用洗浄剤からなる塗装用治具用洗浄剤。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料除去用洗浄剤からなる塗装用マスキング治具用洗浄剤。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料除去用洗浄剤を用いることを特徴とする塗装用治具に付着した塗料の洗浄方法。
  8. 塗料がUV硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を含有する塗料であることを特徴とする請求項7に記載の洗浄方法。
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