JP2015091675A - キャブオーバー車の車外騒音低減構造 - Google Patents

キャブオーバー車の車外騒音低減構造 Download PDF

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Abstract

【課題】極めて簡単な構造により最低地上高の低下や構造複雑化の問題を生じることなく騒音を低減できるキャブオーバー車の車外騒音低減構造を提供する。
【解決手段】車室3の下方にパワートレイン5を搭載したキャブオーバー車1において前記パワートレイン5から生じる騒音を低減するために、前記パワートレイン5が搭載された車両下方空間Aと前記車室3の後方の荷台4上に位置する車両上方空間Bとを連通させる貫通口4eを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャブオーバー車の車外騒音低減構造に関し、特にパワートレインからの騒音が車両側方に放射するのを低減する構造に関する。
キャブオーバー車では、パワートレインを、車室の底部を構成するフロアパネルの下方に、かつ車両側方に開放されるように搭載する場合があり、このような場合には、パワートレインからの騒音が特に車両側方に放射され易いという問題がある。
このような騒音を低減可能とする従来構造として、パワートレインを下方から覆うようにアンダーカバーを配設した構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−120571号公報
前記特許文献1に記載の従来構造では、パワートレインの下方にアンダーカバーを配設しているので、それだけ車両の最低地上高が低くなり、車両の積載状況や路面状況によっては底付きしてアンダーカバーが破損するおそれがある。また、パワートレインの下方をアンダーカバーで覆う構造では、車両側方へ放射される騒音の十分な低減効果が得られないのが実情である。
また、アンダーカバーによりパワートレインの下部を下方から覆った場合、パワートレインからの熱がアンダーカバーとの間に溜まり易く、冷却性能ひいては動力性能が低下する問題が懸念される。前記従来構造では、アンダーカバーに通風用開口を設けると共に、該開口を開閉可能とするガイドパネルを設け、該ガイドパネルを温度状況により開閉駆動するバイメタルあるいは形状記憶合金等からなる機構を設けている。しかしこのような構造を採用すると構造の複雑化,コスト高となり、生産性が悪化すると共に、前記底付きにより開閉機構が破損し易いという問題が生じる。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、極めて簡単な構造により最低地上高の低下や構造複雑化の問題を生じることなく騒音を低減できるキャブオーバー車の車外騒音低減構造を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、車室の下方にパワートレインを搭載したキャブオーバー車において前記パワートレインから生じる騒音を低減する車外騒音低減構造であって、
前記パワートレインが搭載された車両下方空間と車両上方空間とを連通させる貫通路を設けたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、
前記パワートレインの下面の少なくとも一部を覆うアンダーカバーを設け、前記貫通路を前記アンダーカバーの上方に位置させたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、該キャブオーバー車は、車室の後方に前記車両上方空間を形成する荷台を有し、前記貫通路は、前記車両下方空間に面する車室底壁から前記荷台に面する車室後壁を貫通するダクトにより構成されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、該キャブオーバー車は、車室の後方に前記車両上方空間を形成する荷台を有し、車室後壁には、車室底壁と車室後壁の上部とを橋渡しする横断面略ハット形状の補強部材が固定され、前記貫通路は、前記車室底壁に前記補強部材内と前記車両下方空間とを連通させる下部貫通孔を形成し、前記車室後壁に前記補強部材内と前記車両上方空間とを連通させる上部貫通孔を形成することにより構成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、該キャブオーバー車は、車室側方に、前記車両下方空間と車両上方空間とに渡るように設けられた中空状のピラー部材を有し、前記貫通路は、前記ピラー部材の下部に該ピラー部材内と前記車両下方空間と連通させる下部貫通孔を形成し、前記ピラー部材の上部に該ピラー部材内と前記上方空間とを連通させる上部貫通孔を形成することにより構成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係るキャブオーバー車の車外騒音低減構造によれば、車両下方空間と車両上方空間とを連通させる貫通路を設けたので、パワートレインから発生する騒音は、走行時,停車時の何れにおいても前記貫通路を通って車両上方空間に抜けることとなり、車両の走行時,停車時に関わらず騒音が特に車両側方に放射されるのを低減できる。
またパワートレインから発生する熱も前記貫通路を通って車両上方空間に抜け易いことから、パワートレインの過熱による動力性能の低下を回避できる。
また前記騒音を、貫通路を介して車両上方空間に逃がす構造であるので、アンダーカバーを設ける必要がなく、従って車両の最低地上高の低下、構造複雑化、重量,コスト増加の問題を生じることもなく、生産性を改善できる。
請求項2の発明によれば、パワートレインの下面の少なくとも一部を覆うアンダーカバーにより、パワートレインの騒音が路面に放射されるのを抑制できると共に該騒音を上方に反射させることができ、該反射した騒音を前記アンダーカバーの上方に位置する貫通路から前記車両上方空間に逃がすことができ、パワートレインからの騒音が車両側方に放射されるのをより一層低減できる。
請求項3の発明によれば、前記貫通路を、前記車両下方空間に面する車室底壁から荷台に面する車室後壁を貫通するダクトにより構成したので、簡単な構造により荷台長を短縮することなく貫通路を構成でき、騒音を低減できる。
また荷台に面する車室後壁にダクトの出口が開口しているので、荷台の水や雨水等がパワートレイン側に流れ込むのを防止できる。
請求項4の発明によれば、車室後壁に、車室底壁と車室後壁の上部とを橋渡しする横断面略ハット形状の補強部材を固定したので、車室後壁の面剛性を高めることができ、車室内のこもり音を軽減できると共に、衝突時の車室の変形を抑制できる。
また、前記車室後壁の剛性を高めるための補強部材を利用して車両下方空間と車両上方空間とを連通させる貫通路を構成したので、貫通路専用部材を必要とせず、従って貫通路を設けたことによるコスト,重量の増大を抑制でき、生産性を改善できる。
また請求項5の発明によれば、従来から車室側部に配設されている中空状のピラー部材を貫通路として利用しているので、貫通路専用部材を必要とせず、従って貫通路を設けたことによるコスト,重量の増大を抑制でき、生産性を改善できる。
本発明の実施例1に係る車外騒音低減構造が採用されたキャブオーバー車の側面図である。 前記キャブオーバー車の平面図である。 前記キャブオーバー車の断面正面図(図2のIII-III線断面図)である。 本発明の実施例2に係るキャブオーバー車の車外騒音低減構造の断面側面図である。 前記車外騒音低減構造の斜視図である。 前記車外騒音低減構造の側面図である。 前記キャブオーバー車のシート装置の斜視図である。 前記車外騒音低減構造のダクトの斜視図である。 本発明の実施例3に係るキャブオーバー車の車外騒音低減構造の車幅方向中央断面を車両斜め前方から見た斜視図である。 前記車外騒音低減構造の断面側面図(図9の矢印IX方向から見た断面図)である。 前記車外騒音低減構造の断面平面図(図10の矢印XI-XI線断面図)である。 本発明の実施例4に係るキャブオーバー車の車幅方向中央断面を車両斜め前方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は本発明の実施例1に係るキャブオーバー車の車外騒音低減構造を説明するための図である。
図において、1は本実施例構造が採用されたキャブオーバー型トラック(キャブオーバー車)である。該キャブオーバー型トラック1は、車体フレーム2と、該車体フレーム2の前部上に搭載されたキャビン(車室)3と、該キャビン3の後方に位置するように前記車体フレーム2の後部上に搭載された荷台4と、前記キャビン3の下方に位置する車両下方空間A内に位置するように前記車体フレーム2に搭載されたパワートレイン5とを有する。なお、6aは前輪,6bは後輪である。
前記車体フレーム2は、車両前後方向に延びる左,右のサイドメンバ2a,2aを複数のクロスメンバ(図示せず)で接続してなるいわゆるラダータイプのフレームである。
前記キャビン3は、フロアパネル3a,リヤパネル3b,サイドパネル3c,3c及びフロントパネル3d及びルーフパネル3eにより形成されている。
前記フロアパネル3aの後部にはシート支持部3fが高所に位置するように形成されており、該シート支持部3fには左,右一対のシート7,7が搭載されている。また、前記シート支持部3fには、前記パワートレイン5の点検整備を行うためのサービスホール3gが形成されており、該サービスホール3gは前記シート7の底板で開閉可能となっている。
前記パワートレイン5は、エンジン本体5aと、該エンジン本体5aの後面に連結されたトランスミッション5bとを備えており、前記左,右のサイドメンバ2a,2a間に、前記エンジン本体5aのシリンダ軸線を横向きにして配置されている。このパワートレイン5は、図示しないマウントブラケットを介して前記サイドメンバ2a,2a及び該両サイドメンバ2a,2a間に架け渡されたクロスメンバに固定されている。
また前記パワートレイン5の下方には、樹脂板又は鋼板で形成されたアンダーカバー8が配設されている。このアンダーカバー8は、前記パワートレイン5を下方から覆うカバー本体8aと、該カバー本体8aの左,右縁部に続いて上方に折り曲げられた取付けフランジ部8b,8bとを有し、該フランジ部8b,8bがボルト9a,9aにより前記左,右のサイドメンバ2a,2a下面に締め付け固定されている。
前記荷台4は、前記キャビン3のリヤパネル3bに続くように配置され、前記左,右のサイドメンバ2a,2aに台座2b,2bを介して固定されたフロア4aと、該フロア4aの左,右縁部に回動可能に取り付けられたサイドゲート4b,4bと、後縁部に回動可能に取り付けられたリヤゲート4cとを有する。
前記フロア4aの前部には、メンテナンスホール4dが前記トランスミッション5bの上方に位置するように形成されており、該メンテナンスホール4dは蓋板4gにより開閉可能となっている。
そして前記フロア4aの前端部には、前記メンテナンスホール4dと前記キャビン3のリヤパネル3bとの間に位置するように貫通口(貫通路)4eが形成されている。該貫通口4eは、前記車両下方空間Aと、前記キャビン3の後方かつフロア4aの上方に位置する車両上方空間Bとを連通しており、かつ前記アンダーカバー8の上方に位置している。
本実施例1では、荷台4のフロア4aに貫通口4eを車両下方空間Aと車両上方空間Bとを連通させるように、かつパワートレイン5の上方に位置するように設けたので、パワートレイン5から発生する騒音は、前記貫通口4eを通って前記車両上方空間Bに抜けることとなり、そのため車両の走行時,停車時に関わらず騒音が車両側方に放射されるのを低減できる。
またパワートレイン5から発生する熱についても前記貫通口4eを通って車両上方空間Bに抜け易いことから、パワートレイン5の過熱による動力性能の低下を回避できる。
さらにまた、パワートレイン5の下面を覆うアンダーカバー8により、パワートレイン5の騒音が路面に放射されるのを抑制できると共に該騒音を上方に反射させることができ、該反射した騒音を該アンダーカバー8の上方に位置する貫通口4eから前記車両上方空間Bに逃がすことができ、この点でも前記パワートレイン5からの騒音が車両側方に放射されるのをより一層低減できる。
なお、前記実施例1では、アンダーカバー8を設けた場合を説明したが、本発明では必ずしもアンダーカバーを設ける必要はなく、アンダーカバーを設けない場合は、車両の最低地上高の低下の問題を生じることはない。
図4〜図8は本発明の実施例2に係るキャブオーバー型トラックの車外騒音低減構造を説明するための図であり、図中、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例2では、車両下方空間Aと車両上方空間Bとを連通させる貫通路をダクト10により形成している。該ダクト10は、側面視略J字形状を上下逆にしたもので、横断面視では長方形状をなしている。このダクト10の下端開口10aは前記フロアパネル3aのシート支持部(車室底壁)3fから前記下方空間Aに向けて開口し、上端開口10bは前記リヤパネル(車室後壁)3bから前記車両上方空間Bに向けて開口している。
詳細には、前記下端開口10aは、これに形成された爪部10cを前記シート支持部3fに形成された開口3hの縁部に係止させることで該シート支持部3fに固定されている。また、前記上端開口10bは、前記リヤパネル3bに形成された開口3iの周縁部を矩形のグリル10dとで挟持することによりリヤパネル3bに固定されている。なお10eは上端開口10b側のシール部材である。また下端開口10a側については、前記シート支持部3fの後部に形成された開口3jとダクト10側のフランジ10gとの間にシール部材10fを介在させることでシールしている。
本実施例2によれば、車両下方空間Aと車両上方空間Bとを連通させる貫通路を、前記車両下方空間Aに面するシート支持部3fから荷台4に面するリヤパネル3bを貫通するダクト10により構成したので、荷台4の長さを短縮することなく貫通路を構成でき、該ダクト10により騒音を車両上方空間Bに放射させると共に熱を逃がすことができる。
また荷台4に面する縦壁であるリヤパネル3bにダクト10の上端開口(出口)10bを開口させたので、荷台4の水や雨水等がパワートレイン5側に流れ込むのを防止できる。
なお、前記実施例1,2では、本発明を、キャビン3の後方に荷台4を有するキャブオーバー型トラックに適用した場合を説明したが、本発明の適用範囲はトラックに限定されるものではない。要はキャビンの下方にパワートレインを配置したキャブオーバー車であれば本発明を適用可能であり、例えば、いわゆるモノコック構造のワンボックス型キャビンを備え、かつ該キャビンの下方にパワートレインを搭載した自動車に適用できる。この場合、車両下方空間と車両上方空間を例えばサイドピラーにより連通させることとなる。
図9〜図11は本発明の実施例3に係るキャブオーバー型トラックの車外騒音低減構造を説明するための図であり、図中、図1〜図8と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例3に係るキャブオーバー型トラック1は、キャビン(車室)3のリヤパネル(車室後壁)3bの後方に前記車両上方空間Bを形成する荷台4を有し、その基本的構造は前記実施例1,2と同様である。
前記リヤパネル3bの上部3b′にはバックガラス11用の開口3kが形成され、該開口3kの下縁には車幅方向に延びるアッパクロス部材12が固着されている。また前記リヤパネル3bの下部3b′′は、荷台長を延長するために車両前方に変位するように形成されており、該下部3b′′と上部3b′との境界部には前下りの傾斜壁3mが形成されている。さらにまた前記リヤパネル3bの下端部には車幅方向に延びるロアクロス部材13が固着されている。
そして前記リヤパネル3bの車幅方向略中央部には、センタ補強フレーム(補強部材)14が車室底壁部に位置する前記ロアクロス部材13とリヤパネル3bの上部に位置する前記アッパクロス部材12とを橋渡しするように形成されている。また該センタ補強フレーム14の前記傾斜壁3mに対応する部分はこれに沿う傾斜をなすように形成されている。前記センタ補強フレーム14は、横断面略ハット形状を有し、その左,右のフランジ部14b,14bが前記リヤパネル3bに溶接固定されている。
本実施例3では、貫通路は、前記ロアクロス部材13に前記センタ補強フレーム14の下端開口14aに連通する開口13aを形成し、前記シート支持部3fの後端部に前記ロアクロス部材13ひいては前記センタ補強フレーム14の下端開口14aを前記車両下方空間Aに連通させる下部貫通孔3nを形成し、前記リヤパネル3bの傾斜壁3mに前記センタ補強フレーム14内と前記車両上方空間Bとを連通させる上部貫通孔3pを形成することにより構成されている。
本実施例3によれば、リヤパネル3bに、横断面略ハット形状のセンタ補強フレーム14を、該リヤパネル3の下端に配設されたロアクロス部材13とバックガラス用開口3kの下端に配設されたアッパクロス部材12とを橋渡しするように固定したので、リヤパネル3bの面剛性を高めることができ、車室内のこもり音を軽減できると共に、衝突時の車室の変形を抑制できる。
また、前記リヤパネル3bの面剛性を高めるために設けたセンタ補強フレーム14とリヤパネル3bとで囲まれた筒状空間を利用して車両下方空間Aと車両上方空間Bとを連通させる貫通路を構成したので、貫通路専用部材を必要とせず、従って貫通路を設けたことによるコスト,重量の増大を抑制でき、生産性を改善できる。
また本実施例3では、貫通路の上部貫通孔3pを、リヤパネル3bの斜め下方に向いている傾斜壁3mに形成したので、雨水等がパワートレイン5側に進入するのを抑制でき、また外部から見え難いので見栄えの悪化を抑制できる。
図12は本発明の実施例4に係るキャブオーバー型トラックの車外騒音低減構造を説明するための図であり、図中、図1〜図11と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例4では、車両下方空間Aと車両上方空間Bとを連通させる貫通路を前記ロアクロス部材13及び中空状のサイドピラー15により形成している。
詳細には、前記サイドピラー15は、前記キャビン3のサイドパネル3cの下端部からルーフパネル3eまで延びている。そして前記フロアパネル3aのシート支持部3fの後端部には、前記車両下方空間Aを前記ロアクロス部材13内に連通させる開口3nが形成されている。また前記サイドピラー15の下部には、前記車両下方空間Aを前記ロアクロス部材13を介して該サイドピラー15内に連通させる下部貫通孔15aが形成されている。また前記サイドピラー15の上部には、該ピラー15内を前記車両上方空間Bに連通させる上部貫通孔15bが形成されている。このようにして車両下方空間Aを車両上方空間Bに連通させる貫通路が形成されている。
本実施例4によれば、従来からキャビン(車室)3の側部に配設されているサイドピラー15とロアクロス部材13とを利用して貫通路を構成したので、貫通路専用部材を必要とせず、従って貫通路を設けたことによるコスト,重量の増大を抑制でき、生産性を改善できる。
なお、前記実施例4では、下部貫通孔15aをサイドピラー15のロアクロス部材13との結合部付近に形成したが、前記サイドピラー15の、前記車両下方空間A内に位置する下端部15cに下部貫通孔15a′を形成しても良い。
このようにすれば車両下方空間Aにおける騒音を、そのままサイドピラー15内を通り、上方空間Bに排出させることができる。
また、前記実施例1〜4では、本発明を、キャビン3の後方に荷台4を有するキャブオーバー型トラックに適用した場合を説明したが、本発明の適用範囲はトラックに限定されるものではない。要はキャビンの下方にパワートレインを配置したキャブオーバー車であれば本発明を適用可能であり、例えば、いわゆるモノコック構造のワンボックス型キャビンを備え、かつ該キャビンの下方にパワートレインを搭載した自動車に適用できる。この場合、車両下方空間と車両上方空間を、例えば実施例4で説明したようなサイドピラーにより連通させることとなる。
1 キャブオーバー型トラック(キャブオーバー車)
3 キャビン(車室)
3k バックガラス用開口
3n 下部貫通孔
3p 上部貫通孔
4 荷台
4e 貫通口(貫通路)
5 パワートレイン
8 アンダーカバー
10 ダクト(貫通路)
14 センタ補強フレーム(補強部材,貫通路)
15 サイドピラー(ピラー部材,貫通路)
15a 下部貫通孔
15b 上部貫通孔
A 車両下方空間
B 車両上方空間

Claims (5)

  1. 車室の下方にパワートレインを搭載したキャブオーバー車において前記パワートレインから生じる騒音を低減する車外騒音低減構造であって、
    前記パワートレインが搭載された車両下方空間と車両上方空間とを連通させる貫通路を設けた
    ことを特徴とするキャブオーバー車の車外騒音低減構造。
  2. 請求項1に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、
    前記パワートレインの下面の少なくとも一部を覆うアンダーカバーを設け、前記貫通路を前記アンダーカバーの上方に位置させた
    ことを特徴とするキャブオーバー車の車外騒音低減構造。
  3. 請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、
    該キャブオーバー車は、車室の後方に前記車両上方空間を形成する荷台を有し、前記貫通路は、前記車両下方空間に面する車室底壁から前記荷台に面する車室後壁を貫通するダクトにより構成されている
    ことを特徴とするキャブオーバー車の車外騒音低減構造。
  4. 請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、
    該キャブオーバー車は、車室の後方に前記車両上方空間を形成する荷台を有し、
    車室後壁には、車室底壁と車室後壁の上部とを橋渡しする横断面略ハット形状の補強部材が固定され、
    前記貫通路は、前記車室底壁に前記補強部材内と前記車両下方空間とを連通させる下部貫通孔を形成し、前記車室後壁に前記補強部材内と前記車両上方空間とを連通させる上部貫通孔を形成することにより構成されている
    ことを特徴とするキャブオーバー車の車外騒音低減構造。
  5. 請求項1又は2に記載のキャブオーバー車の車外騒音低減構造において、
    該キャブオーバー車は、車室側方に、前記車両下方空間と車両上方空間とに渡るように設けられた中空状のピラー部材を有し、前記貫通路は、前記ピラー部材の下部に該ピラー部材内と前記車両下方空間と連通させる下部貫通孔を形成し、前記ピラー部材の上部に該ピラー部材内と前記上方空間とを連通させる上部貫通孔を形成することにより構成されている
    ことを特徴とするキャブオーバー車の車外騒音低減構造。
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