JP2015089375A - 咬合状態を適正に修正できることを特徴とした咬合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、上下の歯牙接触面に余分な厚みを残したままのチェックバイトや不適切な咬合採得から起こる間違った噛みあわせのチェックバイトを使い、患者の再来院による咬合採得を行うことなく、咬合器に上下歯列模型を装着したままの状態で適正に位置を修正し、補綴物の製作精度の向上と製作の効率化を実現できる咬合器とその方法を開発することを目的とした。【解決手段】不適切な咬合関係を印記されたチェックバイトであっても、口腔内においての相対的な歯列の上下関係は正しいので、その関係をもとに、まず咬合器上で咬合関係が解りやすい片側のみの上下関係の噛み合わせを適正に調整し咬合させる。その場合の顆頭に対しての噛みあわせた片額の位置状態を参考にもう一方も調整する事により左右の上下歯列が同じ角度と距離で移動し噛みあわされる事になる。その調整機能を持った咬合器を考案した。【選択図】図1

Description

本発明は、患者口腔内において、不適切に上下歯列の関係を咬合採得してしまった場合に、正しい上下歯列関係を咬合器上で修正し再現できる咬合器に関する。
咬合器は、一般的に平均的な顎運動を再現できるように設計された器具であり幾つかのタイプがあるが、例えばアルコンタイプの平均値咬合器は、下部フレームの上面で後部両側に支柱をりっせつし、この支柱の上端に顆頭球を設け、上部フレームの後部で両側に設けた前記顆頭球に嵌めこみ、この顆頭球を支点にして上部フレームを上下、または前後に移動可能とした物である。
咬合器に上下顎歯列の装着の際の方法は、口腔内で咬合採得されたチェックバイトを上下模型に咬ませて口腔内の状態を再現し、それを咬合器に石膏で装着する事が一般的である。
特許公開平6−285089 特許第4266214号(P4266214)
咬合器に上下額模型を装着する際は、必ず口腔内で採得されたチェックバイトが必要であるが、口腔内で咬合関係を採得するには、その術者の経験や正確さにも影響を及ぼされると同時に、患者自身が自分の咬合関係をどのようにしたら最適かが把握できにくい事がその難しさの要因である。また、正しく採得できたか否かの判断が、そのチェックバイトを見ても判断しにくいことも不適切な咬合採得が見過ごされる要因であり、その問題解決はチェックバイトの取り直しが唯一の確実な手段であった。
不適切な咬合採得により出来たチェックバイトが補綴物の製作過程に届けられた場合、模型は咬合器に装着された状態で初めて、チェックバイトが不正確であることに気付くこともあり、結果的に患者さんの再来院による再咬合採得に頼らざるを得ない結果となり、その手間と時間の浪費が生まれてしまう事が現実であった。
今回の発明は、不適切な咬合採得から生じるチェックバイトのズレを修正することを目的にし、咬合器上の模型の位置関係を適正に再現できる方法を提供する事とともに、適正に咬合関係を修正した模型を、咬合器への再装着をしなくても咬合器上で上下模型の位置関係を調整でき固定する機能を持ち合わせた咬合器を提供し、その発明を持って解決することが課題である。
咬合器上での上下歯列模型の位置は、一定の距離と角度により左右対象の移動をさせた場合、相対的な上下模型の関係は変わらない。従って上下歯列の噛みあわせを、解りやすい片側を参考にして、咬合を最適化しする為に左右対称の移動をし、全額において正しい咬合位置関係を構築する事により咬合器上においての修正が可能となり、これまでの咬合採得の不具合を咬合器上で解決した。
間違ったチェックバイトにより咬合器に装着した後、さらに正しいチェックバイトを入手できた場合においても、模型を装着のまま正しいチェックバイトを用い上下模型を嵌合させ、左右の(1)と(2)の調整機能を使い、開閉運動の軸を変える事により模型を再装着せずとも正しい咬合関係を咬合器上で再現できることとなったことから、その課題を解決した。
主に片額のブリッジを製作する場合においての例をあげれば、まず、上顎フレームの調整しろを確保する為、通常に比べチェックバイトの余分な厚みより高く上顎フレームを設置した状態に(1)で調整し、上下額の模型を不適切なバイトを噛ませたまま咬合器に装着する。その後、チェックバイトをとり除いた状態の上下顎歯列を先ず歯列が上下とも存在している片側の歯列を嵌合させる。その状態のまま、嵌合させた側の上顎フレームに設置した調整ダイアル(1)を使い、上顎フレーム下側(5)の面が顆頭(8)の上部と接触するまでダイアル(1)で下げて調整し固定する。さらに同側の調整ダイアル(2)により顆頭と(2)ダイアル先端が接触するように調整し固定する。支台歯側の咬合高径が不明な部分の調整ダイアル(1)は反対側の調整ダイアルと同じ割合で顆頭に対して高さを調整し、最後に残った(2)ダイアルを調整し固定する。前記手段にて上下歯列の左右を同じ割合で位置を調整し噛みあわせた事となり、咬合器上での調整により上下歯列の噛みあわせを正しく修正し課題を解決した。
咬合器に不適切に装着された模型も、上下額の位置関係を咬合器装着のまま正しく調整できるので、再咬合採得による患者の負担と診療時間の短縮に貢献できる
著しく顆頭球間距離を小さく作られたコンパクトな咬合器においても、その効果は同一であり、シンプルで安価な咬合器にも提供できる。
従来では、補綴物製作者の経験や勘により咬合器への装着もやむを得ず行われていた。その結果から作られた補綴物の不適合による再製作を無くすことができる。
大きく左右にズレたチェックバイトにより咬合器に装着された模型でも、従来ならば石膏を使用した再装着が必要であったが、上下、前後の上部フレーム調整ネジにより、適切に上下フレームの位置を調整・固定できるので、再装着の手間が不要になった。
本発明は咬合器の左右に対象に設置される物であるが、図面は片側のみの断面図である。(5)の部分は顆頭に接触し、その誘導面として機能し、顆頭の移動範囲に接触できる広さの円盤面を有しいる。(5)は調整ダイアル(1)と(6)により一体で回転し上下的に動作する。2は上部フレーム(10)の前後上下の調整ダイアル、(3)と(4)は前記それぞれのダイアルの位置固定ネジである。また、(9)は上顎フレームを真上に移動させるための垂直誘導面である。(7)は上顎フレームと顆頭球を接触安定させるための誘導バネ板である。 この図は、従来の一般的な咬合器に本発明を取り入れた場合の斜視図であり、Aの部分は左右対称に存在する。 本発明の片側部分の斜視図 本発明の上面図 本発明の上部フレームの裏面図 本発明の側面図 本発明1と2の特殊調整ダイアルの図であり、(5)の(3)との接触部は面とりする。また、(2)の(4)との接触面はネジ山を無くしてある。
以下、本発明を実施の形態について図面を参考にしつつ詳細に説明すれば、図1は本発明の要素である顆頭誘導機構内を示したものであるが、前方傾斜した顆路の誘導面に対し顆頭の前方への動きをスムーズに行う為、円盤状の誘導面を持った(5)に調整ダイアル(1)を一体化し設置し本来の咬合器としての機能を確保しつつ、顆頭に対して上顎フレーム(10)の上下的位置関係の調整をダイアル(1)により行い(3)による固定をできるようにした。さらに上顎フレームが顆頭に対して前後的に変異した場合でもその位置関係を調整し固定出来るダイアル(2)と(4)を設置した。また、斜めに傾斜した顆路誘導機構を垂直に誘導する誘導面(9)を備えることで、上顎フレームを真上に持ち上げることが可能となった。くわえて、調整ダイアルの移動量把握のための目印(12)を設けた事により発明の課題を実施できる咬合状態を適正に修正できることを特徴とした咬合器となった。
最後臼歯まで支台歯である場合の片額のブリッジ製作過程を例にすれば、、全顎での咬合採得が一般的であるが、その反面、一番チェックバイトが不適切になりやすく、その状態ではブリッジを入れない方の歯牙が残っている部分では患者の噛み込みが浅く、結果としてバイト全体としてチェックバイトが厚くなってしまう場合が多い。
チェックバイトが厚い場合は視覚的に容易に判断できるので、後の調整での調整しろを確保する為、チェックバイトの余分な厚みの2倍程度の高さ分を、上顎フレームを(1)のダイアルを使い上方にセットし、その状態で上下模型を咬合器にバイトを噛ませたまま石膏などで装着する。上下模型を装着した後、チェックバイトを取り去り(1)のダイアルを元の位置まで戻し上下歯列のかみ合わせを観察する。
ブリッジの形成がされていない顎側、すなわち上下の歯牙がそろっている顎側において、上下フレームごと正しい位置へ製作術者が最も噛みあわせが密になる状態へ上下模型を手指で移動させ、噛みあった状態で固定する。
調整のまずはじめは、形成されていない歯牙がそろっている顎側を基準とし、後部(2)ダイアルを顆頭に接触するまで移動させ(4)のネジにて上顎フレームと顆頭の前後的位置関係を決め(4)ネジにて固定する。そののち、基準となる側の(1)調整ダイアルを顆頭と接触するまで移動させ上顎フレームと顆頭との上下的位置関係を決め、その(3)ネジにて固定する。最後に基準ダイアルの(12)マークと同じ角度で反対側のブリッジ製作側の(1)ダイアルを基準値側と同量分回し、上顎フレームの顆頭に対する位置関係を左右対象に合わせ(3)で固定する。後部(2)ダイアルも顆頭と接触させ(4)にて固定する。念のため手指を離して咬合器を開閉させその咬合状態を確認し異常がなければ調整終了とする。
これまで、咬合状態を正しく再調整できる咬合器は存在せず、また、その方法も確立されておりませんでした。補綴物の製作現場(主に技工室)では、不適切な咬合採得に関しては適切に対応が難しく、再度の咬合採得に頼る事が多いのが現状です。この咬合器の発明により、より効率的に正確な技工物の提供を可能とし、歯科界、患者様、歯科材料の節約まで、そのプラス効果の及ぼす範囲は世界的であり多大であります。
1.上顎フレーム上下移動用ダイアル
2、上顎フレーム前後移動用ダイアル
3、(1)のダイアル用固定用ねじ
4、(2)のダイアル用固定用ネジ
5、(1)のダイアルと一体となって回転する顆頭部誘導面
6、(1)と(5)を固定するためのネジ
7、(8)の顆頭を上部フレーム裏面に押しつけるための誘導版
8、下部フレーム上部に取り付けてある顆頭
9、垂直な顆頭の誘導麺
10、上部フレーム
11、下部フレーム
12、(1)ダイアルの回転量把握の為の目印

Claims (2)

  1. 左右後端に立設された脚部上端から顆頭球を対抗して設けた下顎フレームと、前記脚部上端に開閉機構により開閉自在に装着される上顎フレームと、この上顎フレームに設けられた上壁と後壁と内側壁で形成される顆路誘導機構内に前記顆頭球を位置させ、顆頭球が上顎フレームに対し相対的に前下方に移動可能であって、かつ、前記顆頭球間距離を生体の顆頭間距離に近ずけた咬合器、および、著しく小さく作られた咬合器において、
    斜めに設置された上壁(図2のA部分)の裏面と同一面上に誘導面(5)を設置し、顆頭の前方運動時に、誘導面上を接触滑走するに十分な大きさと構造を付与すると同時に、それに連動する調整ダイアル(1)により、誘導面(5)を、斜めに設置された上壁裏面に対し平行に上下移動できる機構にすることで顆頭球上部に対する上顎フレーム(10)の高さを調整可能とする機能を有し、さらに、前記顆路誘導機構内の後壁側の前記顆頭球後部に対して、上顎フレームを前後に移動調整する為のダイアル(2)を有し、また、斜めに設置された前記顆路誘導機構内の上部誘導面の調整用ダイアルによる上顎フレームの移動方向を真上に向かうように制限できる後壁の垂直誘導面(9)を備え、さらに、調整ダイアルの移動量把握のための目印(12)を設け、不適切な咬合採得による上下額歯列の適正でない咬合状態を適正に修正できることを特徴とした咬合器。
  2. 不適切なチェックバイトで咬合器に装着された上下歯列模型を、再装着せずとも咬合器の調整機能を使い正しく位置調整する機能をもたせた、咬合状態を適正に修正できる事を特徴とした咬合器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109662791A (zh) * 2018-12-29 2019-04-23 赵学峰 一种牙齿咬颌架
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