JP2015089369A - バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置 - Google Patents

バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015089369A
JP2015089369A JP2013231505A JP2013231505A JP2015089369A JP 2015089369 A JP2015089369 A JP 2015089369A JP 2013231505 A JP2013231505 A JP 2013231505A JP 2013231505 A JP2013231505 A JP 2013231505A JP 2015089369 A JP2015089369 A JP 2015089369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid acid
acid catalyst
biomass
reaction
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013231505A
Other languages
English (en)
Inventor
伊藤 浩史
Hiroshi Ito
浩史 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013231505A priority Critical patent/JP2015089369A/ja
Publication of JP2015089369A publication Critical patent/JP2015089369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02E50/16

Abstract

【課題】簡易な構成で、固体酸触媒と糖とを効率よく接触させて、糖の反応を促進する。
【解決手段】バイオマス由来物製造装置(第1触媒反応部220)は、糖と、水とを含む混合液(第1多糖液L1)を収容する反応槽本体250と、反応槽本体に収容され、糖からバイオマス由来物への変換反応を促進する複数の固体酸触媒Cと、反応槽本体内において混合液の流通方向に複数設けられ、固体酸触媒が通過不可能な孔であって、混合液が通過可能な孔を複数有するフィルタ270と、を備え、固体酸触媒は、隣り合う2のフィルタによって形成された領域である区画領域Rを移動自在に配される。
【選択図】図2

Description

本発明は、リグノセルロース系バイオマス由来の糖を出発物質としてバイオマス由来物を製造するバイオマス由来物製造装置、および、これを用いたエタノール製造装置に関する。
近年、石油や石炭といった化石燃料に代わるエネルギー源として、リグノセルロース系バイオマスから製造したエタノール(バイオエタノールまたはバイオマスエタノールと称することもある。)が注目されている。このようなバイオエタノールの原料となるリグノセルロース系バイオマスとしては、木材、おがくず、樹皮等の木質系バイオマス、ススキ、バガス、藁、籾殻等の草本系バイオマス等が挙げられる。
リグノセルロース系バイオマス(以下、単に「バイオマス」と称することもある。)からバイオエタノールを製造する技術として、バイオマスを固体酸触媒で処理して、バイオマス中に含まれるセルロースをグルコースに加水分解(糖化)し、かかるグルコースを発酵(発酵処理)させることでエタノールを製造する技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、固体酸触媒を用いてバイオマスの加水分解処理を遂行する分解装置と、分解装置の後段に配され加水分解処理後の液を固液分離することで、固体酸触媒を分離する固液分離装置とが記載され、固液分離装置で分離された固体酸触媒を分解装置に返送することで、固体酸触媒の複数回の利用を図っている。
また、特許文献2には、複数の貫通孔が設けられた円板に固体酸触媒を担持させておき、反応容器内において、バイオマス液の流通方向に多段となるように、当該円板を配する構成が記載されている。
特開2011−101608号公報 特開2012−5382号公報
しかし、特許文献1の技術では、固体酸触媒で反応させる分解装置と、固体酸触媒を分離する固液分離装置といった2つの装置が必要となり、設備が大がかりなものになってしまう。また、加水分解処理は加圧条件下で行うことが多く、この場合、固液分離装置から分解装置へ固体酸触媒を返送する返送機構や、返送機構と分解装置とのシール機構が複雑になり、コスト高となってしまう。
その上、固体酸触媒はpHが極めて低く、また、加水分解処理においては反応雰囲気が酸性となるため、特許文献2の技術を利用した場合、反応中にバインダが分解され、円板から固体酸触媒が脱離してしまうおそれがある。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、簡易な構成で、固体酸触媒と糖とを効率よく接触させて、糖の反応を促進することが可能となるバイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のバイオマス由来物製造装置は、リグノセルロース系バイオマス由来の糖を出発物質としてバイオマス由来物を製造するバイオマス由来物製造装置であって、糖と、水とを含む混合液を収容する反応槽本体と、反応槽本体に収容され、糖からバイオマス由来物への変換反応を促進する複数の固体酸触媒と、反応槽本体内において混合液の流通方向に複数設けられ、固体酸触媒が通過不可能な孔であって、混合液が通過可能な孔を複数有するフィルタと、を備え、固体酸触媒は、隣り合う2のフィルタによって形成された領域である区画領域を移動自在に配されることを特徴とする。
また、固体酸触媒は、区画領域において混合液中を浮遊した状態で配されるとしてもよい。
また、反応槽本体には、導入口を通じて混合液が導入されるとともに、導入口よりも鉛直上方に設けられた送出口から混合液が送出され、区画領域における固体酸触媒の浮遊状態を検知する浮遊状態検知部と、浮遊状態検知部が検知した浮遊状態に基づいて、導入口から導入される混合液の流量を制御する制御部と、を備えるとしてもよい。
また、フィルタは、混合液の流通方向に隆起または陥没した拡張部を備えるとしてもよい。
また、糖は多糖であり、バイオマス由来物は単糖であるとしてもよい。
また、フィルタは、フッ素系樹脂、ガラス繊維、炭素繊維の群から選択される1または複数で構成されるとしてもよい。
また、糖は単糖であり、バイオマス由来物はフルフラール類の化合物であるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のエタノール製造装置は、リグノセルロース系バイオマス由来の多糖を加水分解して単糖を製造し、当該単糖を発酵させてエタノールを製造するエタノール製造装置であって、多糖と、水とを含む混合液を収容する反応槽本体と、反応槽本体に収容され、加水分解を促進する複数の固体酸触媒と、反応槽本体内において混合液の流通方向に複数設けられ、加水分解を促進する固体酸触媒が通過不可能な孔であって、混合液が通過可能な孔を複数有するフィルタと、を備え、固体酸触媒は、隣り合う2のフィルタによって形成された領域である区画領域を移動自在に配されることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、固体酸触媒と糖とを効率よく接触させて、糖の反応を促進することが可能となる。
エタノール製造装置を説明するための図である。 第1触媒反応部を説明するための図である。 エタノール製造方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 変形例1にかかるフィルタを説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(エタノール製造装置100)
図1は、エタノール製造装置100を説明するための図である。図1に示すように、エタノール製造装置100は、糖液製造装置110と、発酵装置120と、排水処理装置130とを含んで構成される。
エタノール製造装置100において、糖液製造装置110は、木質系バイオマス等のリグノセルロース系バイオマス由来の多糖を含むリグノセルロース系バイオマスに糖化処理を施すことにより、リグノセルロース系バイオマス由来の多糖を単糖(キシロースおよびグルコース)に分解して、糖液(第1単糖液G1、第2単糖液G2)を製造する。ここで、リグノセルロース系バイオマス由来の多糖は、セルロース、ヘミセルロース、セルロース由来の懸濁態多糖、セルロース由来の水溶性オリゴ糖、ヘミセルロース由来の懸濁態多糖、ヘミセルロース由来の水溶性オリゴ糖の群から選択される1または複数を含む。発酵装置120は、かかる糖液に発酵処理、蒸留処理を施すことにより、高純度のエタノールPEを製造する。また、排水処理装置130は、糖液製造装置110、発酵装置120から送出される排水を回収して、清浄化処理を施し、外部に排出する。以下、糖液製造装置110および発酵装置120の具体的構成について詳述する。
(糖液製造装置110)
図1に示すように、糖液製造装置110は、加圧熱水反応部210と、固液分離部212と、冷却部214と、酵素反応部216と、第1触媒反応部220と、第2触媒反応部222とを含んで構成される。
加圧熱水反応部210は、150℃〜230℃程度の加圧熱水をリグノセルロース系バイオマスに接触(作用)させる。ここで、加圧熱水反応部210がリグノセルロース系バイオマスに作用させる加圧熱水は、亜臨界状態の熱水であって、液体状態を維持するために加圧された熱水である。
上述したようにリグノセルロース系バイオマスは、セルロース、ヘミセルロース、および、リグニンを含んで構成されている。したがって、加圧熱水反応部210が、150℃〜230℃程度といった比較的低温の加圧熱水をリグノセルロース系バイオマスに作用させることにより、ヘミセルロースが加水分解されて、オリゴ糖を主成分とする多糖(ヘミセルロース加水分解物)に分解される(可溶化)。一方、セルロースは、150℃〜230℃程度といった比較的低温の加圧熱水を作用させたとしても、殆ど加水分解されない。また、リグニンも150℃〜230℃程度といった比較的低温の加圧熱水を作用させたとしても殆ど加水分解されない。
このように加圧熱水反応部210が、150℃〜230℃程度の加圧熱水をリグノセルロース系バイオマスに作用させることで、ヘミセルロースを選択的に可溶化し(液体とし)、セルロースおよびリグニンを可溶化しない。つまり、加圧熱水反応部210は、ヘミセルロース加水分解物を含む液体(以下、単に「第2多糖液L2」と称する。)と、セルロース、リグニンを含む固体(以下、単に「第1多糖物S1」と称する。)とで構成される固液混合物SL1とを生成することとなる。
固液分離部212は、加圧熱水反応部210が生成した固液混合物SL1を固体(第1多糖物S1)と液体(第2多糖液L2)に固液分離するとともに、第1多糖物S1を後述する冷却部214に送出し、第2多糖液L2を後述する第2触媒反応部222に送出する。
冷却部214は、後段の酵素反応部216における糖化酵素(耐熱性の糖化酵素)の活性が高くなるように、第1多糖物S1の温度を調節する。冷却部214は、固液分離部212から供給された第1多糖物S1(150℃〜230℃程度)を例えば50℃〜99℃程度に冷却して酵素反応部216に送出する。
酵素反応部216は、冷却部214によって冷却された第1多糖物S1に、糖化酵素と、必要に応じて水とを添加する。ここで、酵素反応部216は、糖化酵素によって進行されるセルロースの加水分解反応を実質的に均一に進行させるために、水、および、セルロース(基質)、すなわち第1多糖物S1と、糖化酵素とを攪拌、混合する。そうすると、糖化酵素によって、第1多糖物S1中のセルロースが、グルコースと、水溶性オリゴ糖と、懸濁態多糖とに加水分解される(酵素による加水分解反応、以下、単に「酵素反応」と称する。)。つまり酵素反応部216は、グルコース、水溶性オリゴ糖、懸濁態多糖を含む溶液(以下、単に「第1多糖液L1」と称する。)と、固体残渣(酵素反応の未反応物)とを生成することとなる。
本実施形態において水溶性オリゴ糖は、例えば、グルコースの2量体(例えば、セロビオース)〜6量体である水溶性のセルロース加水分解物(多糖)であり、懸濁態多糖は、例えば、グルコースが7量体以上重合したセルロース加水分解物や、グルコースの6量体であるセロヘキサオースの結晶であり、酵素反応部216において懸濁状態で存在する加水分解物(多糖)である。
また、酵素反応部216において用いられる糖化酵素は、例えばセルラーゼであり、主成分として、β−グルカナーゼ、β−グルコシダーゼを含んで構成される。なお、本実施形態では、耐熱性の糖化酵素として市販されている糖化酵素を用いている。耐熱性ではない糖化酵素の至適温度は40℃〜50℃程度であるが、耐熱性である糖化酵素の至適温度は、70℃〜90℃程度である。したがって、酵素反応部216が耐熱性の糖化酵素を用いることにより、冷却部214による冷却温度幅を小さくすることができる。これにより、冷却部214が第1多糖物S1の冷却に要するエネルギーを低減することが可能となる。
第1触媒反応部220は、バイオマス由来物製造装置として機能し、酵素反応部216によって生成された第1多糖液L1に、触媒としての粉末状の固体酸触媒を接触させる。そうすると、固体酸触媒の触媒機能によって、第1多糖液L1に含まれる水溶性オリゴ糖および懸濁態多糖からグルコースへの加水分解反応が促進される(以下、固体酸触媒を用いた水溶性オリゴ糖および懸濁態多糖からグルコースへの変換反応(加水分解反応)を単に「触媒反応」と称する。)。つまり第1触媒反応部220は、グルコース(単糖)を主成分とする糖液(第1単糖液G1)を生成することとなる。第1触媒反応部220の具体的な構成については、後に詳述する。
第2触媒反応部222は、バイオマス由来物製造装置として機能し、固液分離部212によって分離された第2多糖液L2に、触媒としての粉末状の固体酸触媒を接触させる。そうすると、固体酸触媒の触媒機能によって、第2多糖液L2に含まれるヘミセルロース加水分解物からキシロースへの加水分解反応が促進される(以下、固体酸触媒を用いたヘミセルロースからキシロースへの変換反応(加水分解反応)を単に「触媒反応」と称する。)。つまり第2触媒反応部222は、キシロース(単糖)を主成分とする糖液(第2単糖液G2)を生成することとなる。第2触媒反応部222の具体的な構成については、第1触媒反応部220と併せて後に詳述する。
(発酵装置120)
発酵装置120は、第1発酵部310と、第2発酵部320と、蒸留部330とを含んで構成される。
第1発酵部310は、糖液製造装置110の第1触媒反応部220から送出された第1単糖液G1に、酵母等のエタノール発酵微生物と、窒素、リン等の栄養源とを添加し、発酵処理に適切な温度、適切なpH等の条件下でエタノール発酵微生物を培養する。そうすると、第1単糖液G1中のグルコースがアルコール発酵されてエタノールE1が生成される。第1発酵部310によって生成されたエタノールE1は、後述する蒸留部330へ送出される。
第2発酵部320は、糖液製造装置110の第2触媒反応部222から送出された第2単糖液G2に、酵母等のエタノール発酵微生物と、窒素、リン等の栄養源とを添加し、発酵処理に適切な温度、適切なpH等の条件下でエタノール発酵微生物を培養する。そうすると、第2単糖液G2中のキシロースがアルコール発酵されてエタノールE2が生成される。第2発酵部320によって生成されたエタノールE2は、蒸留部330へ送出される。
蒸留部330は、第1発酵部310から送出されたエタノールE1と、第2発酵部320から送出されたエタノールE2とを蒸留し、濃縮することで、高純度のエタノールPEを生成する。
(第1触媒反応部220、第2触媒反応部222)
続いて、固体酸触媒を用い、リグノセルロース系バイオマス由来の糖(多糖)を出発物質としてバイオマス由来物(単糖)を製造するバイオマス由来物製造装置として機能する第1触媒反応部220、第2触媒反応部222の具体的な構成について説明する。なお、第1触媒反応部220と第2触媒反応部222との具体的な構成は実質的に等しく、導入される液が異なる(第1触媒反応部220では第1多糖液L1、第2触媒反応部222では第2多糖液L2)だけであるため、ここでは、第1触媒反応部220について詳述し、第2触媒反応部222については重複説明を省略する。
図2は、第1触媒反応部220を説明するための図である。図2に示すように第1触媒反応部220は、反応槽本体250と、導入部260と、固体酸触媒Cと、フィルタ270と、浮遊状態検知部280と、制御部290とを含んで構成される。図2中、第1多糖液L1および第1単糖液G1の流れを実線の矢印で示し、信号の流れを破線の矢印で示す。なお、本実施形態の図2では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義している。また、図2中、理解を容易にするために、フィルタ270に形成された孔および固体酸触媒C(図2中、白丸で示す)を大きく示している。
反応槽本体250は、酵素反応部216によって生成された第1多糖液L1(多糖と水とを含む混合液)を収容する。反応槽本体250には、導入口252と、導入口252よりも鉛直上方に設けられた送出口254が設けられており、第1多糖液L1は、ポンプ等で構成される導入部260によって、導入口252を通じて反応槽本体250内に導入される。導入口252を通じて反応槽本体250内に導入された第1多糖液L1は、鉛直上方に移動した後、送出口254を通じて後段の発酵装置120に送出される。したがって、反応槽本体250において第1多糖液L1は、鉛直下方から鉛直上方に流れることとなる。
また、本実施形態において反応槽本体250は、耐酸性を有する材質、例えば、ステンレス鋼(SUS)等で構成される。固体酸触媒Cを用いた触媒反応では、反応雰囲気が酸性となるため、反応槽本体250を耐酸性を有する材質で構成することにより、反応槽本体250自体の劣化を抑制することができる。
固体酸触媒Cは、第1多糖液L1中の水溶性オリゴ糖および懸濁態多糖の加水分解反応を促進する触媒であり、反応槽本体250に収容される。本実施形態において、固体酸触媒Cは粉末状である。
フィルタ270は、平板形状であり、反応槽本体250における流路断面に亘って(第1多糖液L1の流れ方向に対して垂直な方向に亘って)、平面的に配され、反応槽本体250内において第1多糖液L1の流通方向(ここでは、鉛直方向)に複数(ここでは、5つ)設けられる。また、フィルタ270は、固体酸触媒Cが通過不可能な孔であって、第1多糖液L1が通過可能な孔を複数有する。なお、フィルタ270の孔径は、固体酸触媒Cの粒径(粒子径)分布に基づいて決定するとよい。例えば、固体酸触媒Cの粒径の平均値(体積基準)が40μmであって、積算10%粒径(相対粒子量が10%の粒径)が10μmである場合、10%の固体酸触媒Cの通過を考慮しない(90%の固体酸触媒Cが通過不可能になる)として、孔径を10μmに決定する。
また、本実施形態において、フィルタ270は、耐酸性を有する材質、例えば、フッ素系樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、ガラス繊維、炭素繊維の群から選択される1または複数で構成される。固体酸触媒Cを用いた触媒反応では、反応雰囲気が酸性となるため、フィルタ270を耐酸性を有する材質で構成することにより、フィルタ270自体の劣化を抑制することができる。
本実施形態において、固体酸触媒Cは、隣り合う2のフィルタ270によって形成された領域である区画領域Rに移動自在に配される。上述したように、フィルタ270に形成された孔の大きさは、固体酸触媒Cが通過不可能な大きさであるため、固体酸触媒Cは、区画領域Rにおいて移動自在であるが、フィルタ270を通じた移動が規制されることとなる。つまり、1の区画領域Rに配された固体酸触媒Cは、他の区画領域Rや区画領域R外へは移動できない。かかる構成により、酸性雰囲気下で分解してしまうバインダ等の接着物質を介さずとも、反応槽本体250内(区画領域R)に固体酸触媒Cを留めることができる。
また、固体酸触媒Cはフィルタ270を通じた移動が規制され、第1多糖液L1はフィルタ270を通じた移動が可能である。これにより、区画領域Rに固体酸触媒Cが配された反応槽本体250に第1多糖液L1を流通させるだけで、第1多糖液L1と固体酸触媒Cとの接触を維持しつつ、分離専用の装置を要さずとも第1多糖液L1と固体酸触媒Cとを分離することができ、第1触媒反応部220の小型化を図ることが可能となる。
また、本実施形態において、固体酸触媒Cは、区画領域Rにおいて第1多糖液L1中を浮遊した状態で配される。つまり、第1多糖液L1の流通方向による第1多糖液L1の流動の力と、固体酸触媒Cの質量密度(比重)によって、固体酸触媒Cは、フィルタ270に接触せず、第1多糖液L1中に分散された状態で配されることとなる。
これにより、固体酸触媒Cの表面を実質的にすべて第1多糖液L1に接触させることができ、固体酸触媒Cによる加水分触媒反応の促進をより効率よく行うことができる。
以下、第1多糖液L1中に浮遊した状態で固体酸触媒Cを配する具体的な構成について説明する。本実施形態において、第1多糖液L1は鉛直下方から鉛直上方に向けて(重力に逆らって)流通されるため、固体酸触媒Cの質量密度による固体酸触媒Cの沈降速度と、区画領域Rにおける第1多糖液L1の流速が等しければ、第1多糖液L1中に浮遊した状態で固体酸触媒Cを配することができる。
そこで、まず、下記数式(1)に示すストークスの式を用いて固体酸触媒Cの沈降速度を導出する。数式(1)中、Vsaveは固体酸触媒Cの沈降速度を、Dcは固体酸触媒Cの粒径を、ρpは固体酸触媒Cの密度を、ρfは第1多糖液L1の密度を、Gは重力加速度を、ηは第1多糖液L1の粘度を示す。
Vsave={Dc(ρp−ρf)G}/18η …数式(1)
ここで、固体酸触媒Cの粒径として、例えば、固体酸触媒Cの粒径の平均値を代入して、固体酸触媒Cの沈降速度Vsaveを導出する。
このようにして導出された沈降速度と、等しい流速かつ沈降と逆の方向で、第1多糖液L1を導入するように導入部260を設計する。そうすると、第1多糖液L1中に浮遊した状態で固体酸触媒Cを配することができる。
続いて、反応槽本体250の設計について説明すると、例えば、反応槽本体250において所望される処理流量をQ、反応槽本体250内の第1多糖液L1の平均流速をVt、反応槽本体250の径をDtとすると、下記数式(2)が成り立つ。
(π/4)×Dt=Q/Vt …数式(2)
上述したように、第1多糖液L1中に浮遊した状態で固体酸触媒Cを配するためには、第1多糖液L1の平均流速をVtと、固体酸触媒Cの沈降速度Vsaveとを等しくする必要がある(下記、数式(3)参照)ため、数式(2)の平均流速Vtに沈降速度Vsaveを代入すると下記数式(4)が導かれる。
Vt=Vsave …数式(3)
Dt=2√(Q/π/Vsave) …数式(4)
また、触媒反応に要する時間、すなわち、反応槽本体250における第1多糖液L1の滞留時間(第1多糖液L1が反応槽本体250を通過する時間)をTとすると、反応槽本体250の高さH(鉛直方向の高さ)は、下記数式(5)によって導出することができる。
H=Vsave×T …数式(5)
このように反応槽本体250を設計することで、第1多糖液L1が反応槽本体250を通過する間に触媒反応を完了することができ、第1多糖液L1を確実に加水分解することが可能となり、グルコースの収率を向上させることができる。
しかし、上述したように固体酸触媒Cには粒径分布があり、すなわち、沈降速度には分布があり、また、反応槽本体250内における第1多糖液L1の流速にも分布がある。したがって、固体酸触媒Cの粒径の平均値を代入して導出した固体酸触媒Cの沈降速度と、反応槽本体250内の第1多糖液L1の平均流速とを等しくしても、第1多糖液L1中に浮遊した状態にならない固体酸触媒Cが生じる。
そこで、浮遊状態検知部280および制御部290によって、可能な限り多くの固体酸触媒Cを第1多糖液L1中に浮遊させる。
浮遊状態検知部280は、区画領域Rにおける固体酸触媒Cの浮遊状態を検知する。浮遊状態検知部280は、例えば、光センサで構成され、区画領域Rにおける光の透過度に基づいて固体酸触媒Cの浮遊状態を検知する。
また、浮遊状態検知部280を差圧計で構成することもできる。第1多糖液L1の流速が速すぎたり、遅すぎたりする場合、固体酸触媒Cがフィルタ270に堆積し(固体酸触媒Cが浮遊状態にない)、フィルタ270が目詰まりを起こし、フィルタ270における抵抗が大きくなるため、導入口252と送出口254との差圧を測定し、かかる差圧に基づいて固体酸触媒Cの浮遊状態を検知してもよい。
さらに、浮遊状態検知部280を重量センサまたはレベルセンサで構成することもできる。第1多糖液L1の流速が速すぎたり、遅すぎたりする場合、固体酸触媒Cがフィルタ270に堆積する(固体酸触媒Cが浮遊状態にない)ため、フィルタ270に重量センサまたはレベルセンサを設けておき、フィルタ270の重量変化またはレベル変化に基づいて固体酸触媒Cの浮遊状態を検知してもよい。
制御部290は、浮遊状態検知部280が検知した浮遊状態に基づいて導入部260を制御して、導入口252から導入される混合液の流量すなわち反応槽本体250内の流速を調整し、区画領域Rにおいて、可能な限り多くの固体酸触媒Cが浮遊状態となるようにする。
このように、浮遊状態検知部280および制御部290を備える構成により、可能な限り多くの固体酸触媒Cを浮遊状態に維持することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるエタノール製造装置100によれば、糖液製造装置110が、第1単糖液G1、第2単糖液G2を生成し、発酵装置120が第1単糖液G1、第2単糖液G2を用いてエタノールPEを生成する。
また、糖液製造装置110の第1触媒反応部220、第2触媒反応部222において、フィルタ270を利用して区画領域Rに固体酸触媒Cを配することで、第1多糖液L1と固体酸触媒Cとの接触を維持しつつ、分離専用の装置を要さずとも第1多糖液L1と固体酸触媒Cとを分離することができ、第1触媒反応部220の小型化を図ることが可能となる。
(エタノール製造方法)
続いて、エタノール製造装置100を用いたエタノール製造方法について説明する。図3は、エタノール製造方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図3に示すように、本実施形態にかかるエタノール製造方法は、加圧熱水反応処理S410、固液分離処理S412、冷却処理S414、酵素反応処理S416、触媒反応処理S418、エタノール製造処理S420を含む。
また、ここでは、第1触媒反応部220による触媒反応処理S418について説明する。なお、第2触媒反応部222は、供給される溶液が第2多糖液L2であり、生成される加水分解物がキシロースであるものの、第1触媒反応部220による触媒反応処理S418と実質的に処理が等しいので説明を省略する。
(加圧熱水反応処理S410)
加圧熱水反応処理S410では、加圧熱水反応部210が、150℃〜230℃程度の加圧熱水をリグノセルロース系バイオマスに接触させ、リグノセルロース系バイオマスに含まれるヘミセルロースを加水分解する。
(固液分離処理S412)
固液分離処理S412では、固液分離部212が、加圧熱水反応処理S410で生成された固液混合物SL1を、第1多糖物S1(固体)と、第2多糖液L2(液体)とに分離する。
(冷却処理S414)
冷却処理S414では、冷却部214が、固液分離処理S412で分離された第1多糖物S1を冷却する。
(酵素反応処理S416)
酵素反応処理S416では、酵素反応部216が、冷却処理S414で冷却された第1多糖物S1に、糖化酵素と、水とを添加し、酵素反応を遂行させる。
(触媒反応処理S418)
触媒反応処理S418では、第1触媒反応部220が、第1多糖液L1に、固体酸触媒Cを添加し、触媒反応を遂行させる。
(エタノール製造処理S420)
エタノール製造処理S420では、発酵装置120が、触媒反応処理S418で生成された第1単糖液G1と、生成された第2単糖液G2とをアルコール発酵させて、蒸留し、高純度のエタノールPEを製造する。
以上説明したように、リグノセルロース系バイオマス由来の多糖(セルロース、ヘミセルロース)から糖液を製造する際に、第1触媒反応部220、第2触媒反応部222の構造を工夫することで、固体酸触媒Cと多糖とを効率よく接触させることができ、多糖の加水分解反応を促進することが可能となる。
(変形例1)
上述した第1触媒反応部220において、フィルタ270が、反応槽本体250における流路断面に亘って、平面的に配される構成について説明したが、フィルタ270の形状に限定はない。
図4は、変形例1にかかるフィルタ510、520を説明するための図である。なお、本実施形態の図4では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義している。また、図4中、理解を容易にするために、フィルタ510、520に設けられた孔の記載を省略する。
図4(a)に示すように、フィルタ510を所謂ジャバラ形状にして、第1多糖液L1の流通方向(図4中、Z軸方向)に隆起または陥没させた拡張部512を設けるとしてもよいし、図4(b)、(c)に示すように、フィルタ520に、部分的に第1多糖液L1の流通方向に隆起または陥没させた拡張部522を設けるとしてもよい。
いずれにせよ、フィルタ510、520が、第1多糖液L1の流通方向に隆起または陥没した拡張部512、522を備えることにより、平面形状とする場合と比較してフィルタ510、520の表面積を拡張(大きく)することができる。これにより、フィルタ510、520において、生じる圧力損失を低減することができる。
(変形例2)
上述した第1触媒反応部220の反応槽本体250では、導入口252の鉛直上方に送出口254が配され、第1多糖液L1を、鉛直下方から鉛直上方に向かって流通させる構成について説明した。しかし、反応槽本体において導入口の鉛直下方に送出口を配し、第1多糖液L1を、鉛直上方から鉛直下方に向かって流通させる構成としてもよい。
かかる構成であっても、固体酸触媒Cを区画領域Rに留めておくことができる。したがって、固体酸触媒Cのフィルタ270を通じた移動を規制でき、第1多糖液L1はフィルタ270を通じた移動が可能であることから、区画領域Rに固体酸触媒Cが配された反応槽本体250に第1多糖液L1を流通させるだけで、第1多糖液L1と固体酸触媒Cとの接触を維持しつつ、分離専用の装置を要さずとも第1多糖液L1と固体酸触媒Cとを分離することができ、第1触媒反応部220の小型化を図ることが可能となる。
また、このような、第1多糖液L1の流通方向を鉛直上方から鉛直下方とする構成の場合、第1多糖液L1の流通方向に隆起または陥没させた拡張部512、522を備えたフィルタ510、520を配するとよい。第1多糖液L1の流通方向を鉛直上方から鉛直下方とする場合、固体酸触媒Cにかかる重力および第1多糖液L1の流れによって、フィルタ510、520の上に固体酸触媒Cが堆積することになる。したがって、第1多糖液L1の流通方向に隆起または陥没させた拡張部512、522を備えたフィルタ510、520を配する構成により、固体酸触媒Cの堆積面積を大きくすることができ、固体酸触媒Cと多糖とを効率よく接触させることが可能となる。これにより、多糖の加水分解反応を促進することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、反応槽本体250に配されるフィルタ270、510、520の数を5つとし、区画領域Rが4つ形成される構成を例に挙げて説明した。しかし、反応槽本体250に配されるフィルタ270、510、520の数は、2以上であれば数に限定はない。
また、上述した実施形態において、固体酸触媒Cの沈降速度を導出する際に、固体酸触媒Cの粒径の平均値を用いているが、例えば、固体酸触媒Cの粒径の最小値、および、最大値に基づいて、固体酸触媒Cの沈降速度を導出するとしてもよい。なお、固体酸触媒Cの粒径の最小値は、例えば、固体酸触媒Cの積算10%粒径としてもよいし、固体酸触媒Cの粒径の最大値は、固体酸触媒Cの積算90%粒径としてもよい。
また、上述した実施形態において、糖液製造装置110が製造した第1単糖液G1、第2単糖液G2を用いて、エタノールを製造する発酵装置120および方法について説明した。しかし、糖液製造装置110が製造した第1単糖液G1、第2単糖液G2を用いて、エタノール以外の物質、例えば、ヒドロキシメチルフルフラール、フルフラール、乳酸、レブリン酸、酢酸、メタン、ブタノールを製造してもよい。
また、糖液製造装置110が製造した第1単糖液G1、第2単糖液G2を用いて、ヒドロキシメチルフルフラールや、フルフラールといったフルフラール類の化合物を製造する際に固体酸触媒を利用する場合、上述した反応槽本体250と、導入部260と、固体酸触媒Cと、フィルタ270、510、520と、浮遊状態検知部280と、制御部290とを備えたバイオマス由来物製造装置で、フルフラール類を製造してもよい。この場合、反応槽本体250に導入される出発物質は、第1単糖液G1、第2単糖液G2(すなわち、単糖)であり、バイオマス由来物製造装置において固体酸触媒によって遂行される、単糖からフルフラール類の変換反応は、脱水反応である。
また、上述した実施形態において、糖液製造装置110が原料として用いるリグノセルロース系バイオマスの例として木質系バイオマスを挙げて説明したが、原料は、セルロースおよびヘミセルロースのいずれか一方または双方が含まれていればよく、草本系バイオマス、人工的に生成されたセルロースであってもよい。
また、上述した実施形態において、酵素反応部216は、糖化酵素として、耐熱性の糖化酵素を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、耐熱性ではない糖化酵素を用いることもできる。この場合、冷却部214は、第1多糖物S1を50℃程度まで冷却する。また、第1触媒反応部220は、第1多糖液L1と固体酸触媒Cとを50℃程度の温度下で接触させる。この場合、加水分解反応の効率が低下するため、耐熱性の糖化酵素を用いた酵素反応処理を行った場合と比較して、固体酸触媒Cの添加量を増加させるとよい。
なお、本明細書のエタノール製造方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。
本発明は、リグノセルロース系バイオマス由来の糖を出発物質としてバイオマス由来物を製造するバイオマス由来物製造装置、および、これを用いたエタノール製造装置に利用することができる。
100 エタノール製造装置
220 第1触媒反応部(バイオマス由来物製造装置)
222 第2触媒反応部(バイオマス由来物製造装置)
250 反応槽本体
252 導入口
254 送出口
260 導入部
270、510、520 フィルタ
280 浮遊状態検知部
290 制御部
512、522 拡張部

Claims (8)

  1. リグノセルロース系バイオマス由来の糖を出発物質としてバイオマス由来物を製造するバイオマス由来物製造装置であって、
    前記糖と、水とを含む混合液を収容する反応槽本体と、
    前記反応槽本体に収容され、前記糖から前記バイオマス由来物への変換反応を促進する複数の固体酸触媒と、
    前記反応槽本体内において前記混合液の流通方向に複数設けられ、前記固体酸触媒が通過不可能な孔であって、前記混合液が通過可能な孔を複数有するフィルタと、
    を備え、
    前記固体酸触媒は、隣り合う2の前記フィルタによって形成された領域である区画領域を移動自在に配されることを特徴とするバイオマス由来物製造装置。
  2. 前記固体酸触媒は、前記区画領域において前記混合液中を浮遊した状態で配されることを特徴とする請求項1に記載のバイオマス由来物製造装置。
  3. 前記反応槽本体には、導入口を通じて前記混合液が導入されるとともに、該導入口よりも鉛直上方に設けられた送出口から該混合液が送出され、
    前記区画領域における前記固体酸触媒の浮遊状態を検知する浮遊状態検知部と、
    前記浮遊状態検知部が検知した浮遊状態に基づいて、前記導入口から導入される前記混合液の流量を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のバイオマス由来物製造装置。
  4. 前記フィルタは、前記混合液の流通方向に隆起または陥没した拡張部を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバイオマス由来物製造装置。
  5. 前記糖は多糖であり、前記バイオマス由来物は単糖であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバイオマス由来物製造装置。
  6. 前記フィルタは、フッ素系樹脂、ガラス繊維、炭素繊維の群から選択される1または複数で構成されることを特徴とする請求項5に記載のバイオマス由来物製造装置。
  7. 前記糖は単糖であり、前記バイオマス由来物はフルフラール類の化合物であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバイオマス由来物製造装置。
  8. リグノセルロース系バイオマス由来の多糖を加水分解して単糖を製造し、当該単糖を発酵させてエタノールを製造するエタノール製造装置であって、
    前記多糖と、水とを含む混合液を収容する反応槽本体と、
    前記反応槽本体に収容され、前記加水分解を促進する複数の固体酸触媒と、
    前記反応槽本体内において前記混合液の流通方向に複数設けられ、前記加水分解を促進する固体酸触媒が通過不可能な孔であって、前記混合液が通過可能な孔を複数有するフィルタと、
    を備え、
    前記固体酸触媒は、隣り合う2の前記フィルタによって形成された領域である区画領域を移動自在に配されることを特徴とするエタノール製造装置。
JP2013231505A 2013-11-07 2013-11-07 バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置 Pending JP2015089369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231505A JP2015089369A (ja) 2013-11-07 2013-11-07 バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231505A JP2015089369A (ja) 2013-11-07 2013-11-07 バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015089369A true JP2015089369A (ja) 2015-05-11

Family

ID=53193192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013231505A Pending JP2015089369A (ja) 2013-11-07 2013-11-07 バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015089369A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5838276B1 (ja) * 2015-04-17 2016-01-06 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 リグノセルロース系バイオマスの糖化監視制御装置及び糖化監視制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5838276B1 (ja) * 2015-04-17 2016-01-06 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 リグノセルロース系バイオマスの糖化監視制御装置及び糖化監視制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Haq et al. Advances in valorization of lignocellulosic biomass towards energy generation
Shahab et al. Consolidated bioprocessing of lignocellulosic biomass to lactic acid by a synthetic fungal‐bacterial consortium
Huang et al. An integrated process to produce bio-ethanol and xylooligosaccharides rich in xylobiose and xylotriose from high ash content waste wheat straw
Brethauer et al. Consolidated bioprocessing of lignocellulose by a microbial consortium
Ishola et al. Simultaneous saccharification, filtration and fermentation (SSFF): A novel method for bioethanol production from lignocellulosic biomass
Cai et al. Acetone–butanol–ethanol (ABE) fermentation integrated with simplified gas stripping using sweet sorghum bagasse as immobilized carrier
Łukajtis et al. Comparison and optimization of saccharification conditions of alkaline pre-treated triticale straw for acid and enzymatic hydrolysis followed by ethanol fermentation
US4409329A (en) Saccharification method
EP2678096B1 (en) Method for producing and separating ethanol from biomass
Zhao et al. Direct conversion of inulin and extract of tubers of Jerusalem artichoke into single cell oil by co-cultures of Rhodotorula mucilaginosa TJY15a and immobilized inulinase-producing yeast cells
JP2014500036A5 (ja)
Kresnowati et al. Production of xylitol from oil palm empty friuts bunch: A case study on bioefinery concept
AU2011240334B2 (en) Process for the direct production of fermentation products from biomasses in a biofilm reactor
Portero Barahona et al. Cellulosic ethanol: Improving cost efficiency by coupling semi-continuous fermentation and simultaneous saccharification strategies
Todhanakasem et al. Zymomonas mobilis biofilm reactor for ethanol production using rice straw hydrolysate under continuous and repeated batch processes
CN102367437A (zh) 一种重组大肠杆菌发酵生产果胶酶的方法
Antunes et al. Hemicellulosic ethanol production in fluidized bed reactor from sugar cane bagasse hydrolysate: interplay among carrier concentration and aeration rate
Aruwajoye et al. Prospects for the improvement of bioethanol and biohydrogen production from mixed starch-based agricultural wastes
Cimini et al. Improved production of succinic acid from Basfia succiniciproducens growing on A. donax and process evaluation through material flow analysis
FazeliNejad et al. Fungal biomass and ethanol from lignocelluloses using Rhizopus pellets under simultaneous saccharification, filtration, and fermentation (SSFF)
Hou et al. Oxygen transfer in high solids loading and highly viscous lignocellulose hydrolysates
Hor et al. Sugarcane bagasse-based ethanol production and utilization of its vinasse for xylitol production as an approach in integrated biorefinery
Ren et al. Lactic acid production by fermentation of biomass: recent achievements and perspectives
JP2015089369A (ja) バイオマス由来物製造装置、および、エタノール製造装置
Nanda et al. A review of liquid and gaseous biofuels from advanced microbial fermentation processes