JP2015089239A - レクテナ装置 - Google Patents

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隆偉 峯岸
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隆偉 峯岸
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Abstract

【課題】動作条件にかかわらず高電力変換効率を維持できるレクテナ装置を提供すること。【解決手段】高周波入力電力を直流電力に変換する整流素子を備えたレクテナ素子と、該直流電力の電圧を変換出力する電圧制御器であり、レクテナ素子からの入力電流及び電圧をモニタするモニタ部と、それに応じて、電圧制御器の入力側を所定入力電圧の状態に制御する入力電圧制御部又は入力電流制御部と、直流電流が流れるインダクタと、該直流電流をオン/オフするスイッチング素子と、スイッチング素子のオフ時に誘導電流が流れるダイオードと、レクテナ装置の動作状態をモニタするモニタ部と、該動作状態に応じて当該電圧制御器を所定出力電圧にする出力電圧制御部と、を持つ電圧制御器と、を備え、入力電圧制御部又は入力電流制御部及び出力電圧制御部は入力電圧及び出力電圧をレクテナ装置の電力変換効率が極大値、最大値の近傍、または最大値になるよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、レクテナ装置に関する。
レクテナ(rectenna:rectifying antenna)素子は、マイクロ波などの高周波を受電してこれを直流電力に変換する素子である(たとえば特許文献1参照)。レクテナ素子を備えたレクテナ装置は、電力回生技術、無線給電技術への応用が期待されている。無線給電技術としては、たとえば、宇宙空間に設けた巨大な太陽光発電所からマイクロ波帯(3GHz〜30GHz)の電波を使って地上に電力を送るという宇宙太陽発電所(スペース・ソーラー・パワー・サテライト:SPS)構想等への応用が期待されている。
レクテナ装置において、レクテナ素子と、レクテナ素子が生成した直流電力を使用する負荷(例えば蓄電池等)との間には、DC−DCコンバータ等の電圧制御器が接続されている。この電圧制御器は、レクテナ素子が生成した直流電力を、負荷に適する電圧の電力に変換する機能を有する。
特開2012−023857号公報
しかしながら、一般にレクテナ装置は、その動作条件によって、高周波から直流への電力変換効率が変化するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、動作条件にかかわらず高い電力変換効率を維持することができるレクテナ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るレクテナ装置は、入力された高周波電力を直流電力に変換する整流素子を備えたレクテナ素子と、前記レクテナ素子から入力された直流電力の電圧を変換して出力する電圧制御器であって、前記レクテナ素子から入力された入力電流及び電圧をモニタする第1モニタ部と、前記入力電流及び電圧に応じて、当該電圧制御器の入力側を所定の入力電圧の状態に制御する入力電圧制御部または入力電流制御部と、直流電流が流れるインダクタと、前記インダクタに流れる直流電流をオン/オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオフ時に誘導電流が流れるダイオードと、当該レクテナ装置の動作状態をモニタする第2モニタ部と、前記第2モニタ部がモニタした前記動作状態に応じて、当該電圧制御器が出力する電力の電圧を、所定の出力電圧にする出力電圧制御部と、を有する電圧制御器と、を備え、前記入力電圧制御部または前記入力電流制御部および前記出力電圧制御部は、前記入力電圧および前記出力電圧を、当該レクテナ装置の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御することを特徴とする。
また、本発明に係るレクテナ装置は、上記発明において、前記第2モニタ部は、前記レクテナ素子から入力された直流電力をモニタすることを特徴とする。
また、本発明に係るレクテナ装置は、上記発明において、前記電圧制御器に接続された負荷をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係るレクテナ装置は、上記発明において、前記第2モニタ部は、前記負荷の抵抗をモニタすることを特徴とする。
また、本発明に係るレクテナ装置は、上記発明において、前記入力電圧制御電圧は、前記整流素子の逆耐圧電圧以下であることを特徴とする。
また、本発明に係るレクテナ装置は、上記発明において、前記入力電圧は、前記レクテナ素子から入力された入力電力の範囲ごとに定められた値であることを特徴とする。
本発明によれば、動作条件にかかわらず高い電力変換効率を維持することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係るレクテナ装置のブロック図である。 図2は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。 図3は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。 図4は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。 図5は、図1に示す電圧制御器の一例を示す回路図である。 図6は、実施の形態に係るレクテナ装置におけるDC−DCコンバータの入力電力に対する入力電圧の制御方法の一例を示す図である。 図7は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。 図8は、図1に示す電圧制御器の別の一例を示す回路図である。
以下に、図面を参照して本発明に係るレクテナ装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るレクテナ装置のブロック図である。図1に示すように、レクテナ装置100は、受電アンテナ10と、入力フィルタ20と、整流素子30と、出力フィルタ40と、たとえばDC−DCコンバータである電圧制御器50と、負荷60とが順次電気的に接続して構成されている。なお、本明細書において図1の位置P1における電力/電流/電圧を、受電アンテナ入力電力/電流/電圧とし、位置P2における電力/電流/電圧をレクテナ素子出力電力/電流/電圧、または、電圧制御器入力電力/電流/電圧とし、位置P3における電力/電流/電圧を出力電力/電流/電圧とする。説明の都合上、位置P2における電力/電流/電圧をレクテナ素子出力電力/電流/電圧と、電圧制御器入力電力/電流/電圧とを分けて記載しているが、両者は同一の値を表す。
受電アンテナ10は、高周波であるマイクロ波を受電するものであり、たとえばダイポールアンテナやマイクロストリップアンテナで構成される。高周波の周波数としては、たとえば2.4〜2.5GHzや5.8GHz帯であるが、周波数は特に限定されず、たとえば携帯電話等で利用される800MHz帯〜2GHz帯や、3GHz〜30GHzでもよい。
整流素子30は、たとえばダイオードであり、受電アンテナ10から入力されたマイクロ波を整流し直流電力に変換するものである。
入力フィルタ20は、整流素子30がマイクロ波を整流したときに発生するマイクロ波の高調波成分をカットし、高調波成分が受電アンテナ10側に出力されることを防止するものである。入力フィルタ20は、受電アンテナ10から入力されるマイクロ波の周波数を透過し、その高調波を遮断するバンドパスフィルタやローパスフィルタにより実現でき、たとえばRLC回路等によって構成することができる。
出力フィルタ40は、整流素子30からの直流電力を透過するとともに、マイクロ波の高調波成分をカットするものである。出力フィルタ40は、受電アンテナ10から入力されるマイクロ波の高調波を遮断するバンドパスフィルタやローパスフィルタにより実現でき、たとえばRLC回路等によって構成することができる。また、出力フィルタ40は、整流素子30で整流されなかったマイクロ波の残留成分も同時にカットする周波数特性としてもよい。
上記の受電アンテナ10、入力フィルタ20、整流素子30、および出力フィルタ40は、レクテナ素子70を構成している。なお、レクテナ素子としては、各フィルタは必須ではなく、受電アンテナ10および整流素子30を備えていればレクテナ素子として機能する。
電圧制御器50は、レクテナ素子70の出力フィルタ40から出力された直流電力の電圧を制御して、所定の電圧の直流電力として出力する機能を有する。電圧制御器50の後段に接続された負荷60(例えば蓄電池等)には、その負荷に適した電圧の電力が供給される。
上述したように、このレクテナ装置100では、受電アンテナ10がマイクロ波を受電し、整流素子30がマイクロ波を直流電力に変換し、電圧制御器50が直流電力の電圧を制御し、負荷60に供給するとともに、入力フィルタ20、出力フィルタ40が、マイクロ波の高調波成分をカットするように動作する。
ここで、一般にレクテナ装置は、その動作条件によって、高周波から直流への電力変換効率が変化する。
図2、3、4は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。図2は、図1の構成においてレクテナ素子70と負荷60とを直接接続した実験系において、周波数が2.45GHzのマイクロ波の受電アンテナ入力電力(受電する電力)を1500mWに固定して、負荷抵抗を変化させた場合の、負荷抵抗と変換効率との関係を示す図である。図2の場合は、負荷抵抗が白丸で示す約100Ωの場合に、レクテナ素子70から出力される直流電力(レクテナ素子出力電力)が1169.5mWとなり、変換効率が78.0%と極大値になった。
また、図3は、図2の場合において、横軸をレクテナ素子70の出力電圧(レクテナ素子出力電圧)としたときの、当該出力電圧と変換効率との関係を示す図である。図3の場合は、当該出力電圧が白丸で示す約10.8Vの場合に、レクテナ素子70から出力される直流電力(レクテナ素子出力電力)が1169.5mWとなり、変換効率が78.0%と極大値になった。
また、図4は、図2と同じ実験系において、負荷抵抗を100Ωに固定して、受電アンテナ入力電力を500mWから2500mWの間で変化させた場合の、当該入力電力と変換効率との関係を示す図である。図4の場合は、受電アンテナ入力電力が白丸で示す1500mWの場合に変換効率が78.0%と極大値になった。
このように、レクテナ装置は、その動作条件(受電アンテナへの入力電力や負荷抵抗、レクテナ素子の出力電圧)によって、高周波から直流への電力変換効率が変化する。
これに対して、図1に示すレクテナ装置100では、電圧制御器50が、レクテナ素子70の動作状態をモニタして、その動作状態に応じて、負荷60への出力電圧Voを、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値の近傍になるように制御するので、レクテナ装置100の電力変換効率が高い値に維持される。このとき、電圧制御器50は、レクテナ素子70と負荷60との間でバッファとして機能する。
(電圧制御器の例)
図5は、図1に示す電圧制御器50の一例としてのDC−DCコンバータ50Aを示す回路図である。DC−DCコンバータ50Aは、インダクタL1と、ダイオードD1と、入力コンデンサC1と、出力コンデンサC2と、スイッチング素子としての電界効果トランジスタQ1と、電圧モニタ用の分圧抵抗R1、R2と、過電圧保護回路51と、モニタ52と、入力電圧制御部53と、PWM(Pulse−Width Modulation)制御回路54と、誤差増幅回路55とを備え、降圧型のDC−DCコンバータとして構成されている。分圧抵抗R1、R2と誤差増幅回路55とはレクテナ装置100の動作状況をモニタする第2モニタ部を構成している。なお、過電圧保護回路51は、整流素子30に過度の電圧が掛からないようにして整流素子30を保護するためのものであり、たとえばツェナーダイオードを用いて構成される。
インダクタL1は、電界効果トランジスタQ1のスイッチオン時には、レクテナ素子70から入力された直流電流が流れることによってエネルギーが蓄積される。そして、電界効果トランジスタQ1のスイッチオフ時には、蓄積されたエネルギーを放出して、ダイオードD1を通して誘導電流が流れる。
入力コンデンサC1、出力コンデンサC2はそれぞれ電圧を平滑化させるものである。
モニタ52は、レクテナ素子70から入力された電圧制御器入力電流及び電圧Vinをモニタする第1モニタ部として機能する。そして、入力電圧制御部53は、モニタ52がモニタした入力電流及び電圧Vinに応じて、電圧制御器50の入力側の電圧を所定の電圧制御器入力電圧Vinの状態にするため、抵抗R3を通して入力電圧制御電圧をオペアンプIC1に入力する。なお、入力電圧制御電圧は、整流素子30の逆耐圧電圧以下であることが好ましい。これは、レクテナ装置100の動作時には、整流素子30に逆電圧がかかるため、入力電圧制御電圧として整流素子30の逆耐圧電圧より大きい逆電圧を印可するとレクテナ装置100の故障の原因となるためである。
誤差増幅回路55は、オペアンプIC1と、抵抗R3と、帰還コンデンサC3とを備えている。
このDC−DCコンバータ50Aでは、レクテナ素子70の出力フィルタ40側から直流電力(入力電圧Vin)が入力されると、分圧抵抗R1、R2によって電圧制御器入力電圧Vinが分圧された電圧が、誤差増幅回路55のオペアンプIC1のマイナス端子に入力される。オペアンプIC1は、入力電圧制御部53から出力された入力電圧制御電圧が抵抗R3を介してプラス端子に入力された電圧と比較して、その差に応じた制御信号をPWM制御回路54に出力する。PWM制御回路54は、入力された制御信号に応じてPWM制御により電界効果トランジスタQ1のスイッチングを行い、電圧制御器入力電圧Vinから降圧された出力電圧Voを有する直流電力を出力する。
ここで、本実施の形態のレクテナ装置100において、電圧制御器50であるDC−DCコンバータ50Aの入力電圧(電圧制御器入力電圧Vin)は、電圧制御器入力電力の範囲ごとに定められた値とされている。すなわち、レクテナ素子70からDC−DCコンバータ50Aへ入力される電圧制御器入力電力によって、電圧制御器入力電圧Vinの値が異なる。
図6は、実施の形態に係るレクテナ装置におけるDC−DCコンバータの入力電力に対する入力電圧の制御方法の一例を示す図である。図6の破線は、レクテナ素子70からDC−DCコンバータ50Aに入力される電圧制御器入力電力が、10W、39.4W、69.4W、100Wの場合の、レクテナ装置100の電力変換効率が最大となるときの電圧と電流との関係を示している。なお、後述する出力電圧Voは固定した値に設定している。このように、電圧制御器入力電力が大きくなるほど、電圧および電流は大きくなり、図6の破線が図の右上に向かうこととなる。この電圧制御器入力電力に対し、入力電圧制御部53が入力電圧制御電圧を印加し、DC−DCコンバータ50Aの入力側を所定の電圧制御器入力電圧Vinの状態にする。
ここで、本実施の形態に係るレクテナ装置100において、たとえば、図6のように、電圧制御器入力電力が10W〜39.4Wの場合は入力電圧が12Vとなるように入力電圧制御電圧を印加し、電圧制御器入力電力が39.4W〜69.4Wの場合は入力電圧が18Vとなるように入力電圧制御電圧を印加し、電圧制御器入力電力が69.4W〜100Wの場合は入力電圧が24Vとなるように入力電圧制御電圧を印加する。これにより、電圧制御器入力電圧Vinは、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御されている。したがって、本実施の形態に係るレクテナ装置100は、動作条件にかかわらず高い電力変換効率を維持することができる。
つぎに、図7は、レクテナ素子における電力変換効率の一例を示す図である。まず、図7は図2と同様に、受電アンテナ入力電力ごとに、電力変換効率がレクテナ素子出力電圧によって異なる。さらに、当該入力電力ごとに図の曲線の極大点である電力変換効率が最大となるレクテナ素子出力電圧が異なる。このように、受電アンテナ入力電力が異なると電力変換効率が最大となるレクテナ素子出力電圧が異なる。このため、動作状態としてレクテナ素子出力電圧、すなわち、電圧制御器入力電圧をモニタし、当該電圧の値に応じて、出力電圧Voを最適な値とすることで、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御することができる。
誤差増幅回路55およびPWM制御回路54は、レクテナ素子70からの入力電力(電圧制御器入力電力)を、電圧制御器入力電圧Vinをもとにモニタする。そして、モニタした当該入力電圧Vinに応じて、負荷60への出力電圧Voを、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値の近傍になるような出力電圧Voが得られるように、PWM信号のデューティーを調整して電界効果トランジスタQ1のスイッチングを制御する。なお、本実施の形態に係るレクテナ装置100のDC−DCコンバータ50Aにおいて、出力電圧Voは、PWM信号のデューティーの調整によって任意の値とすることができる。その結果、レクテナ装置100の電力変換効率を高い値に維持することができる。
以上から、本実施の形態に係るレクテナ装置100においては、まず、入力電圧制御部53が、DC-DCコンバータへの入力電圧を入力電力の範囲ごとに定められた値の電圧制御器入力電圧Vinとし、さらに、PWM制御回路54で任意に出力電圧Voを定めることができる。このとき、電圧制御器入力電圧Vinおよび出力電圧Voは、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御されている。したがって、本実施の形態に係るレクテナ装置100は、動作条件にかかわらず高い電力変換効率を維持することができる。
ここで、電力変換効率が極大値の近傍とは、極大値の5%以内の値であることが好ましく、3%以内であることがさらに好ましい。たとえば、極大値が78.0%であれば、74.1%〜78.0%であることが好ましく、75.7%〜78.0%であることがさらに好ましい。出力電圧Voの制御は、公知の誤差増幅回路55およびPWM制御回路54を用いれば、たとえば0.1V程度の分解能で制御することは容易である。図3に示すような特性の場合、出力電圧Voを0.1V程度の分解能で制御すれば、電力変換効率を極大値の1%程度以内の値に制御することは容易であり、3%以内や5%以内の値に制御することはさらに容易である。
なお、電圧制御器入力電圧Vinおよび出力電圧Voの値については、レクテナ素子70の特性(たとえば図2、3、4、7に示すような特性)を予め測定しておき、その特性を入力電圧制御部53およびPWM制御回路54にテーブルまたは関数として記憶させておけばよい。
また、設定する電圧制御器入力電圧Vinおよび出力電圧Voとしては、入力電力に応じて連続的に変化させても良い。または、複数の電圧制御器入力電圧Vinおよび出力電圧Voの設定値の中から、当該入力電圧Vinに応じて最適な設定値をたとえば3〜5種類の中から選択し、切り換えるようにしても良い。最適な設定値を選択する構成とすれば、入力電圧制御部53およびPWM制御回路54の構成がより簡易になるので好ましい。さらには、レクテナ素子70からの入力電力が所定の範囲で変動することが想定されていれば、その入力電力の変動の範囲内での電力変換効率の最大値またはその近傍に対応する当該入力電圧Vinおよび出力電圧Voに設定し、切換等を行わなくても良い。この場合、入力電圧制御部53およびPWM制御回路54の構成がさらに簡易になる。
また、設定する出力電圧Voは、整流素子30の耐圧よりも低い電圧とされるので、整流素子30に出力電圧Voよりも高い電圧が掛かることが抑制される。したがって、過電圧保護回路51とあわせて、整流素子30はより確実に高電圧から保護されることとなる。
ところで、無線給電等に用いられるレクテナ素子には、高周波が常に入力されているとは限らず、高周波が入力されていない状態から急に入力される場合がある。ところが、一般に、レクテナ素子は、高周波の入力に対する応答速度が、DC−DCコンバータ等の電力制御器の入力に対する応答速度よりも速い。その結果、入力されていない状態から、レクテナ素子に急に高周波が入力された場合に、電圧制御器のインピーダンスのゼロからの立ち上がりが遅れた場合、負荷に高い電圧が入力され、負荷に負担がかかる場合がある。
そこで、このDC−DCコンバータ50Aでは、レクテナ装置100の動作時には、入力電圧制御部53から入力電圧制御電圧を保護用のダイオードD2を通して印加させて、DC−DCコンバータ50Aを常時動作させてインピーダンスを発生させている。すなわち、入力電力がゼロであっても入力電圧制御電圧を印可する。これによって、レクテナ素子70に急に高周波が入力されても、負荷60に高い電圧が入力されることが防止される。
入力電力がゼロである場合の入力電圧制御電圧の値は、整流素子30の逆耐圧電圧以下であれば特に限定されないが、急に高周波が入力された場合に、その入力に対して安定した動作状態になった場合にDC−DCコンバータ50Aが設定する出力電圧Voと略同じ値、または、その値に近い方が好ましい。そのため、入力電圧制御電圧は、DC−DCコンバータ50Aの平均の出力電圧Voであってよい。または、電圧制御器入力電力Vinがゼロとなる直前の出力電圧Voであってよい。これによって、レクテナ装置100は、レクテナ素子70に急に高周波が入力された場合でも、直ちに電力変換効率が高い状態での動作を行うことができる。
(DC−DCコンバータの別の例)
図8は、図1に示す電圧制御器50の別の一例としてのDC−DCコンバータ50Bを示す回路図である。DC−DCコンバータ50Bは、図5に示すDC−DCコンバータ50Aの構成から、分圧抵抗R1、R2を削除し、モニタ抵抗R4と、オペアンプIC2とを付加したものであり、その他の構成はDC−DCコンバータ50Aと同じである。モニタ抵抗R4とオペアンプIC2と誤差増幅回路55とはレクテナ装置100の動作状況をモニタする第2モニタ部を構成している。
このDC−DCコンバータ50Bは、モニタ抵抗R4の両端の電位差から、レクテナ素子70からの電圧制御器入力電流Iinをモニタする構成である。電位差の値は、オペアンプIC2によって誤差増幅回路55のオペアンプIC1のマイナス端子に入力される。その後は、DC−DCコンバータ50Aの場合と同様に、オペアンプIC1は、モニタ抵抗R4の両端の電位差の値と、入力電流制御部56から出力された制御電流が抵抗R3を介してプラス端子に入力された電流とを比較して、その差に応じた制御信号をPWM制御回路54に出力する。PWM制御回路54は、入力された制御信号に応じてPWM制御により電界効果トランジスタQ1のスイッチングを行い、電圧制御器入力電圧Vinから降圧された出力電圧Voを有する直流電力を出力する。
誤差増幅回路55およびPWM制御回路54は、レクテナ素子70からの電圧制御器入力電力を、モニタ抵抗R4に流れる入力電流Iinをもとにモニタする。そして、モニタした入力電流Iinに応じて、負荷60への出力電圧Voを、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値の近傍になるような出力電圧Voが得られるように、PWM信号のデューティーを調整して電界効果トランジスタQ1のスイッチングを制御するので、レクテナ装置100の電力変換効率が高い値に維持される。
なお、DC−DCコンバータ50Bの入力電流制御部56における電圧制御器入力電圧Vinの制御は、DC−DCコンバータ50Aと同一であってよく、これによって、DC−DCコンバータ50Bを備えたレクテナ装置100の電圧制御器入力電圧Vinおよび出力電圧Voは、レクテナ装置100の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御されている。したがって、本実施の形態に係るレクテナ装置100は、動作条件にかかわらず高い電力変換効率を維持することができる。
なお、図5、8に示すDC−DCコンバータにおいて、第1モニタ部であるモニタ52と、分圧抵抗R1、R2と誤差増幅回路55とが構成する第2モニタ部、または、モニタ抵抗R4とオペアンプIC2と誤差増幅回路55とが構成する第2モニタ部は、それぞれ別体として構成されていてもよいが、1つのモニタ部が双方の機能を兼ね備える構成であってもよい。
また、図5、8に示すDC−DCコンバータは、降圧型のDC−DCコンバータとして構成されているが、他の公知の構成の降圧型、または昇圧型のDC−DCコンバータを用いても良い。また、電界効果トランジスタQ1に換えてバイポーラ型のトランジスタ等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
また、図5、8に示すDC−DCコンバータでは、レクテナ素子70からの入力電力(電圧制御器入力電力)に応じた電圧制御器入力電圧VinをもとにDC−DCコンバータの出力電圧Voを設定しているが、負荷60の負荷抵抗が変動する場合は、負荷60の負荷抵抗をモニタし、これをもとにDC−DCコンバータの出力電圧Voを設定してもよい。
また、上記実施の形態に係るレクテナ装置は、負荷を含むものとして構成されているが、本発明はこれにかぎられず、負荷を含まず、外部の負荷に接続して用いる構成のレクテナ装置でもよい。
また、本発明のレクテナ素子は、レクテナ素子が複数個接続されたレクテナアレイでもよい。また、本発明のレクテナ素子は、アンテナを備えなくてもよく、入力された高周波電力を直流電力に変換する整流素子を備えるものであればよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
10 受電アンテナ
20 入力フィルタ
30 整流素子
40 出力フィルタ
50 電圧制御器
50A、50B DC−DCコンバータ
51 過電圧保護回路
52 モニタ
53 入力電圧制御部
54 PWM制御回路
55 誤差増幅回路
56 入力電流制御部
60 負荷
70 レクテナ素子
100 レクテナ装置
C1 入力コンデンサ
C2 出力コンデンサ
C3 帰還コンデンサ
D1、D2 ダイオード
IC1、IC2 オペアンプ
L1 インダクタ
P1、P2、P3 位置
R1、R2 分圧抵抗
R3 抵抗
R4 モニタ抵抗
なお、出力電圧Voの値については、レクテナ素子70の特性(たとえば図2、3、4、7に示すような特性)を予め測定しておき、その特性をPWM制御回路54にテーブルまたは関数として記憶させておけばよい。

Claims (6)

  1. 入力された高周波電力を直流電力に変換する整流素子を備えたレクテナ素子と、
    前記レクテナ素子から入力された直流電力の電圧を変換して出力する電圧制御器であって、
    前記レクテナ素子から入力された入力電流及び電圧をモニタする第1モニタ部と、
    前記入力電流及び電圧に応じて、当該電圧制御器の入力側を所定の入力電圧の状態に制御する入力電圧制御部または入力電流制御部と、
    直流電流が流れるインダクタと、
    前記インダクタに流れる直流電流をオン/オフするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオフ時に誘導電流が流れるダイオードと、
    当該レクテナ装置の動作状態をモニタする第2モニタ部と、
    前記第2モニタ部がモニタした前記動作状態に応じて、当該電圧制御器が出力する電力の電圧を、所定の出力電圧にする出力電圧制御部と、
    を有する電圧制御器と、
    を備え、
    前記入力電圧制御部または前記入力電流制御部および前記出力電圧制御部は、前記入力電圧および前記出力電圧を、当該レクテナ装置の電力変換効率が極大値または最大値の近傍または最大値になるように制御することを特徴とするレクテナ装置。
  2. 前記第2モニタ部は、前記レクテナ素子から入力された直流電力をモニタすることを特徴とする請求項1に記載のレクテナ装置。
  3. 前記電圧制御器に接続された負荷をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレクテナ装置。
  4. 前記第2モニタ部は、前記負荷の抵抗をモニタすることを特徴とする請求項3に記載のレクテナ装置。
  5. 前記入力電圧制御電圧は、前記整流素子の逆耐圧電圧以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のレクテナ装置。
  6. 前記入力電圧は、前記レクテナ素子から入力された入力電力の範囲ごとに定められた値であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のレクテナ装置。
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