JP2015088796A - 映像出力装置、映像出力プログラム、映像出力方法 - Google Patents

映像出力装置、映像出力プログラム、映像出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲームプログラムの画像情報を120Hzで描画するとともに、描画された120Hzで表示可能な映像出力装置、映像出力プログラム、映像出力方法、を実現する。【解決手段】映像出力装置であって、第1の周波数で順次画像情報を描画する描画手段と、前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する出力手段と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、映像出力装置、映像出力プログラム、映像出力方法、に関する。
例えば、パーソナルコンピュータ等で駆動されるゲームプログラムとして、120Hzで駆動されるように設計されたゲームプログラムが知られている。このようなゲームプログラムを実行する場合、パーソナルコンピュータは120Hzでゲーム画面を順次描画し、当該描画されたゲーム画像は、専用のケーブルを用いて120Hzでの表示が可能なモニタに送信され、120Hzで当該モニタに表示される。
上記のような場合、パーソナルコンピュータと専用のケーブルで接続する120Hzで表示可能なモニタ(例えば、PCモニタ)が必要となる。このため、一般に、120Hzでの表示に対応していない一般のテレビ受信機に120Hzで駆動されるゲームプログラムの画面を表示できない。また、ケーブルについても専用のケーブルが必要となり、例えば、HDMIに準拠したケーブルなど一般のケーブルを用いることができない。
また、上記のようにゲーム画像をPCモニタに表示した場合、PCモニタは上記テレビ受信機と比べ、一般に小型で、視野角が狭いことから、複数人で当該120Hz駆動のゲーム画面を視聴してプレイすることが困難である。
また、表示装置側でフレーム数を増加することにより120Hzで表示することも考えられるが、その場合には表示装置にフレーム数を増加させる機能を追加する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、例えば、いわゆる3次元テレビの60Hzの3次元表示モードを用いて、ゲームプログラムの画像情報を120Hzで描画するとともに、描画された120Hzで表示可能な映像出力装置、映像出力プログラム、映像出力方法、を実現することを目的とする。
(1)本発明の映像出力装置は、第1の周波数で順次画像情報を描画する描画手段と、前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する出力手段と、を含むことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の映像出力装置は、更に、前記描画手段が描画する画像情報を順次格納する描画用バッファを含み、前記出力手段は、前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報にそれぞれ対応する第1及び第2の領域を含む、出力用バッファと、前記第2の周波数に応じた期間毎に、前記出力用バッファに格納された前記2の画像情報を前記3次元テレビ受信機に送信する送信手段と、を含む、ことを特徴とする。
(3)上記(2)に記載の映像出力装置は、更に、前記第2の周波数に応じた期間の前半の期間に応じた第1の期間、及び、前記第2の周波数に応じた期間の後半の期間に応じた第2の期間に、前記描画用バッファに前記画像情報が格納されたか否かを判定するフレーム格納判定手段を含み、前記出力用バッファは、前記フレーム格納判定手段の判定結果に応じて、前記順次描画された画像情報を前記出力用バッファに格納することを特徴とする。
(4)上記(3)に記載の映像出力装置において、前記出力手段は、更に、前記出力用バッファの第2の領域に格納された画像情報を格納する保持用バッファと、前記保持用バッファに格納された画像情報と、前記出力用バッファの第1または第2の領域に格納された画像情報に基づいた画像情報である補完フレームを生成する補完手段と、を有し、前記出力用バッファは、前記第1の期間または前記第2の期間に前記画像情報が前記描画用バッファに格納されていない場合に、前記補完フレームを、前記第1の領域に格納することを特徴とする。
(5)上記(4)に記載の映像出力装置において、前記出力用バッファは、前記第1の期間及び前記第2の期間に前記画像情報が前記描画用バッファに格納されていない場合に、前記保持用バッファに格納された画像情報を前記第1及び第2の領域に格納することを特徴とする。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の映像出力装置において、前記第1の周波数は、120Hzであって、前記第2の周波数は、60Hzであることを特徴とする。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の映像出力装置において、前記3次元画像情報の形式は、HDMI規格に準拠した形式であることを特徴とする。
(8)上記(7)に記載の映像出力装置は、前記HDMI規格に準拠したケーブルにより、前記3次元テレビ受信機に接続され、前記パッキングされた2の画像情報は、前記ケーブルを介して、前記3次元テレビ受信機に出力されることを特徴とする。
(9)上記(6)に記載の映像出力装置は、前記3次元テレビ受信機に60Hzで3次元表示するモードまたは120Hzで2次元表示するモードから、前記3次元テレビ受信機に120Hzで2次元表示するモードまたは60Hzで3次元表示するモードに切り替える場合には、60Hzで2次元表示するモードを経由することを特徴とする。
(10)本発明のプログラムは、第1の周波数で順次画像情報を描画する描画手段、及び、前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する出力手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
(11)本発明の映像出力方法は、第1の周波数で順次画像情報を描画し、前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する、ことを特徴とする。
本実施の形態における映像出力装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図1に示した映像出力装置がHDMIケーブルを介して3D−TVに接続された場合における機能的構成の概要を示す図である。 描画用バッファと保持用バッファの形式の一例を示す図である。 出力用バッファの形式の一例を示す図である。 図2に示した映像出力装置のより具体的な機能的構成の一例を示す図である。 図4に示したバッファ制御部の機能的構成の一例を示す図である。 正常に動作している場合における処理のフローの一例を示す図である。 前半及び後半期間でフレーム欠損が生じた場合の処理のフローの一例を示す図である。 描画における駆動周波数が120Hzから60Hzに変化する場合の処理のフローの一例を示す図である。 描画における駆動周波数が60Hzに変化後の処理のフローの一例を示す図である。 描画における駆動周波数が60Hzから120Hzに変化する場合の処理のフローの一例を示す図である。 フレームが描画用バッファに設定されない場合の処理のフローの一例を示す図である。 映像処理装置の処理のフローの一例を示す図である。
図1は、本実施の形態における映像出力装置のハードウェア構成について説明するための図である。図1に示すように、映像出力装置100は、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、画像処理部104を含む。また、映像出力装置100は、表示部105及び操作部106に接続される。なお、本実施の形態においては、映像出力装置100は、例えば、ゲームプログラムを実行するゲーム装置であって、表示部105は、3次元表示可能な家庭用テレビ受信機(3D−TV)であるものとして説明する。また、映像出力装置100は、所定のケーブル、例えば、いわゆるHDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)ケーブルを用いて、表示部105に接続されるものとして説明する。
制御部101は、CPU等のプログラム制御デバイスを含み、記憶部102に記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を実行する。記憶部102は、RAMやROM等のメモリ素子を含み、制御部101が実行するプログラムや、当該プログラムによる処理の対象となるデータを記憶する。また、記憶部102は制御部101のワークメモリとしても機能する。通信部103は、ネットワーク(図示なし)を介して他の装置(図示なし)との間でデータを授受するためのインタフェースである。
画像処理部104は、例えばGPUとメモリとを含み、制御部101が出力する描画指示に従って、表示部105に表示する画像を描画する。具体的には、例えば、GPUは、制御部101からの指示に従って、所定期間毎にメモリに対して画像を書き込む。そして、当該メモリに書き込まれた画像が、所定のタイミングでビデオ信号に変換されて、表示部105の画面に表示される。
表示部105は、画像処理部104が出力するビデオ信号に応じた画像を表示する。具体的には、例えば、表示部105は、映像出力装置100が実行するゲーム処理によって生成されるゲーム画像などの画像を表示する。
操作部106は、ユーザの操作入力を受け付けるデバイスであって、例えばコントローラに相当する。そして、ユーザは、操作部106を介して映像出力装置100に対して各種の操作指示を入力する。なお、図1に示したハードウェア構成は一例であって、本実施の形態はこれに限定されるものではない。
図2は、本実施の形態における映像出力装置を、HDMIケーブルを介して、3D−TVに接続する場合における映像出力装置等の機能的構成の概要を示す図である。なお、下記においては、主に、映像出力装置100が120Hzで駆動され、当該120Hzで生成された画像情報が、HDMI規格に準拠した720p、60Hzでフレームパッキングされる場合を例として説明する。そして、当該画像情報を、HDMIケーブルを介して3D−TVに送信し、当該画像情報を当該3D−TVにおいて60Hzの3次元表示モードで表示することにより、実質的に2次元、120Hzで表示する場合について説明する。
図2に示すように、映像出力装置100は、機能的に、描画部201、アプリケーション部202、出力部203を含む。ここで、アプリケーション部202は、例えば、上記制御部101に相当し、描画部201及び出力部203は、例えば、上記画像処理部104に相当する。
描画部201は、アプリケーション部202からの描画指示に応じて描画する。具体的には、例えば、図2に示すように、描画部201は、アプリケーション部202からの指示に応じて、2次元、120Hzで描画し、描画結果である画像情報を描画用バッファ(Buffer)204に格納する。格納された画像情報は、アプリケーション部202からの指示に応じて、120Hzで出力部203に出力される。なお、アプリケーション部202は、例えば、ユーザからの操作指示に応じて、描画部201に描画指示を行う。ここで、当該ユーザからの操作指示は、例えば、操作部106に相当するコントローラのパッドへの入力に応じたパッド情報に相当する。そして、当該パッド情報は、例えば、120Hzでゲームプログラムを駆動する場合、一般的なTVの駆動周波数である60Hzに応じて取得されるように構成してもよい。この場合、例えば、同じパッド情報で2フレーム分描画するように構成してもよい。また、例えば、ゲームの駆動周波数が120Hzの場合、120Hzまたは120Hzに応じた時間間隔以上の頻度でパッド情報が取得されるように構成してもよい。更に、当該パッド情報は、ゲームやTVの駆動周波数と非同期、つまり、例えば、120Hzより高いまたは低い周波数に応じた時間間隔で、取得されるように構成してもよい。この場合、例えば、現時点からみて時間的に最も近い時間に入力されたパッド情報が取得されるように構成する。
出力部203は、出力用バッファ(Buffer)205と、保持用バッファ(Buffer)206と、補完部207を含む。出力用バッファ205は、出力部203により取得された上記描画用バッファ204に格納された画像情報を出力用バッファ205に後述する所定の形式で格納する。
ここで、描画用バッファ204、保持用バッファ206、及び出力用バッファ205のメモリ形式の一例について説明する。図3Aは、描画用バッファ204及び保持用バッファ206のメモリ形式の一例を模式的に示す。描画用バッファ204及び保持用バッファ206は、例えば、所定の縦横比を有する1フレーム分の画像情報に相当するメモリ領域を有する。一方、図3Bに示すように、出力用バッファ205は、描画用バッファ204及び保持用バッファ206の約2倍の画像情報を保持可能なメモリ領域を有する。
具体的には、例えば、出力用バッファ205は、HDMI規格(1.4a以上)で定義された3次元フォーマットである720pの60Hzで、左目用の画像情報(第1の画像情報)と右目用の画像情報(第2の画像情報)を図3Bに示すようにパッキングする形式で、120Hzで描画された連続する2フレームを左目用画像情報に対応する領域及び右目用画像情報に対応する領域(以下、単にL及びRとして表す)に格納する。なお、LのRの間にはActive Spaceが含まれる。
そして、出力部203は、当該パッキングされたデータを60HzでHDMIケーブルを介して、3D−TVに出力する。また、出力部203は、アプリケーション部202に120Hzの垂直同期信号をアプリケーション部202に送信する。なお、当該画像情報の送信において、当該HDMI規格に準拠する3次元フォーマットで定義されるベンダーフィールドに720p、120Hzであることを記述するように構成してもよい。
補完部207は、例えば、2つのフレームの間で動きベクトルを求め、当該2つのフレーム間で動きがあった場合には、その動き量を半分にして2つのフレームの間のフレームである補完フレームを生成する。具体的には、本実施の形態においては、所定の場合に、保持用バッファ206に格納されたフレームと出力用バッファ205に格納されたフレームから補完フレームを生成するが、詳細には後述する。また、保持用バッファ206は、所定の場合に、出力用バッファ205のRに格納されたフレームを保持するが、詳細には後述する。
HDMIケーブルは、図2に示すように、映像出力装置100と3D−TVを接続し、映像出力装置100からの画像情報を3D−TVに出力する。
3D−TVは、HDMIケーブルを介して、上記のようにパッキングされた画像情報を取得し、60Hzの3次元表示モードで、L及びRに格納された画像情報を順に表示する。ここで、例えば、3D−TVの3次元表示モードにおいては、上記のように本実施の形態においては左目及び右目用の画像情報の代わりに、2次元の120Hzで駆動された2フレーム分の画像情報がパッキングされることから、当該2フレームの画像情報が順に表示される。これにより、実際には3D−TVにおいて、120Hz駆動で生成された画像情報が順次表示される。なお、パッキング等の詳細については後述する。
次に、図4を用いて、図2に示した映像出力装置100のより具体的な機能的構成について説明する。図4に示すように、映像出力装置100は、機能的に、例えば、プログラム記憶部301、アプリケーション部202、出力部203を含む。アプリケーション部202は、描画指示部302、描画用バッファ204、バッファ制御部303を含む。また、出力部203は、補完部207、出力用バッファ205、保持用バッファ206、送信部304を含む。
プログラム記憶部301は、アプリケーションプログラムを記憶する。なお、プログラム記憶部301は、例えば、記憶部102に相当する。
描画指示部302は、例えば、ユーザからの操作指示に応じて、当該ユーザが所望するプログラムに応じた画像情報を描画するよう描画部201に指示する。なお、画像指示部302は、後述するように、映像出力装置100の駆動状態が他の駆動状態に切り換えられたか否かに応じて、当該切り換えられた駆動状態に応じて、描画部201に指示する。描画用バッファ204は、描画部201により生成された画像情報を格納する。
バッファ制御部303は、出力部203を制御する。具体的には、例えば、図5に示すように、バッファ制御部303は、例えば、フレーム格納判定部501、出力用バッファ判定部502、出力用バッファ制御部503、保持バッファ制御部504を含む。
フレーム格納判定部501は、所定の期間毎に、出力部203が描画用バッファ204に画像情報(以下フレームという)が格納(設定)されたか否かを判定する。具体的には、例えば、図6に示すように、出力部203が3D−TVに出力する60Hzに応じた各時間間隔である約16.6msを2つに分割し、前半の約8.3msを前半期間、後半の約8.3msを後半期間とする。そして、前半期間のうち、最後の約5%を前半判定期間とし、その他の期間を前半設定期間とする。同様に、後半期間のうち最後の約5%を後半判定期間とし、その他の期間を後半設定期間とする。そして、フレーム格納判定部501は、前半設定期間及び後半設定期間にフレームが描画用バッファ204に格納されたか否かについて、それぞれ前半判定期間及び後半判定期間に判定する。
出力用バッファ制御部503は、上記フレーム格納判定部501が前半設定期間にフレームが格納されたと判定した場合には、出力用バッファ205のL及びRに、描画用バッファ204に格納されているフレームを格納する。具体的には、例えば、図6に示した場合、前半設定期間に描画用バッファ204にフレーム0(Frame0)が格納されていることから、出力バッファのL及びRにそれぞれ当該フレーム0を格納する。なお、図6は、本実施の形態における映像出力装置100が正常に動作している場合における各バッファ204、205、206の状態及びとそのフローを模式的に表す図である。また、正常に動作しているとは、例えば、フレーム欠損等が生じずに、120Hzに応じた時間間隔毎に描画用バッファ204にフレームが順次格納される場合に相当する。
出力用バッファ判定部502は、フレーム格納判定部501が対応する前半設定期間に対応する後半設定期間にフレームを取得したと判定した場合には、出力用バッファ205に前半フレーム(前半設定期間に格納されたフレーム)が格納されているか否かを判定する。そして、出力用バッファ判定部502が出力用バッファ205にフレームが格納されたと判定した場合には、出力用バッファ制御部503は、後半フレーム(後半設定期間に格納されたフレーム)を出力用バッファ205のRに格納する。
具体的には、例えば、図6に示した場合、後半設定期間に、フレーム1が描画用バッファ204に格納されていることから、出力用バッファ判定部502は、フレーム格納判定部501は後半設定期間にフレームが描画用バッファ204に格納されていると判定する。そして、出力用バッファ制御部503は、フレーム0に代えて、当該フレーム1を出力用バッファ205のRに格納する。なお、図6において、出力用バッファ205の上側の領域がLに相当し、下側の領域がRに相当する。
出力用バッファ制御部503は、対応する前半設定期間にフレーム格納判定部501が出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないと判定した場合には、後半フレームを出力用バッファ205のL及びRに格納する。具体的には、例えば、図7の下側に示した前半設定期間には、前半フレームが格納されていないことから、対応する後半設定期間に描画用バッファ204に格納されたフレーム5を出力用バッファ205のL及びRに格納する。ここで、図7は、前半または後半期間でフレームが欠損し、描画用バッファ204に格納されなかった場合のフローの模式図を示す。その他の点については図6と同様である。
フレーム格納判定部501が後半判定期間にフレームが描画用バッファ204に格納されていないと判定した場合には、出力用バッファ判定部502は、出力用バッファ205に前半フレームが格納されているか否かを判定する。そして、出力用バッファ判定部502が出力用バッファ205に前半フレームが格納されていると判定した場合には、補完部207は、当該前半フレームと保持用バッファ206に格納されているフレームである保持フレームから、補完フレームを生成する。そして、出力用バッファ制御部503は、当該補完フレームを、出力用バッファ205のLに格納する。なお、保持用バッファ206が保持フレームを格納するタイミング等については後述する。
具体的には、例えば、図7の上側に示した場合、フレーム4が前半設定期間に描画用バッファ204に格納されているが、当該前半設定期間の後半設定期間にフレーム4の次のフレームであるフレーム5が描画用バッファ204にされていないことから、フレーム格納判定部501は後半判定期間にフレームが描画用バッファ204に格納されていないと判定する。この場合、補完部207は、出力用バッファ205には、前半フレームであるフレーム4が出力用バッファ205に格納されていることから、前半フレームであるフレーム4と保持用バッファ206に格納されているフレーム3に基づいて、補完フレーム(図中Frame3-4)を生成する。当該補完フレームは、出力用バッファ205のLに格納する。なお、図8に示すように、120Hz駆動から60Hzに状態が遷移した場合にも同様である。具体的には、前半フレームであるフレーム8と保持用バッファ206に保持されているフレーム7に基づいて、補完フレーム(図中Frame7-8)を生成する。そして、同様の処理が、図9に示すように、60Hz駆動中繰り返し行われる。次に、再度60Hz駆動状態から120Hz駆動に遷移すると、図10に示すように、図6に示した場合と同様の処理が繰り返し行われる。
一方、後半設定期間に描画用バッファ204にフレームが格納されず、出力用バッファ判定部502が出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないと判定した場合には、出力用バッファ制御部503は、保持用バッファ206に格納されているフレームを出力用バッファ205のL及びRに格納する。具体的には、例えば、図11に示すように、描画用バッファ204にフレームが格納されない場合においては、出力用バッファ205に前半フレームが格納されておらず、また、後半設定期間にフレームが描画用バッファ204に格納されていないことから、出力用バッファ205制御部303は、保持用バッファ206に格納されているフレーム13を出力用バッファ205のL及びRに格納する。
送信部304は、例えば、図6乃至11に示すように、出力用バッファ205に格納されているフレームを60Hzの駆動に応じた時間間隔で、HDMIケーブルを介して、3D−TVに送信する。具体的には、例えば、送信部304は、各後半判定期間経過時に出力用バッファ205に格納されている画像情報を3D−TVに送信する。ここで、当該出力用バッファ205に格納されている画像情報は、上記図3Bに示すように、2フレーム分が所定の形式でパッキングされている。したがって、3D−TVにおいて60Hzで当該パッキングされたフレームを60Hz駆動の3次元表示モードで表示することにより、120Hzの表示を行うことができる。
保持用バッファ制御部504は、後半判定期間における出力用バッファ制御部503による出力用バッファ205への上記各フレームの格納後、出力用バッファ205のRに格納されているフレームを保持用バッファ206に格納する。なお、処理のフローの開始時には保持用バッファ205に保持フレームが格納されていないため、例えば、所定の保持用フレームを予め設定する。
図12は、本実施の形態における映像出力装置のフローの一例を示す図である。具体的には、下記においては、一例として、映像出力装置100が、3次元の60Hz等の他の駆動状態から、2次元の120Hzの駆動状態に切り換えられた場合の処理のフローについて説明する。
フレーム格納判定部501は、前半設定期間に描画用バッファ204にフレームが格納されたか否かを判定する(S101)。フレーム格納判定部501が前半設定期間にフレームが格納されたと判定した場合には、出力用バッファ制御部503は、出力用バッファ205のL及びRに、描画用バッファ204に格納されたフレームを格納する(S102)。例えば、図6に示した場合、前半設定期間にフレーム0が格納されていることから、出力用バッファ制御部503は、出力用バッファ205のL及びRに、フレーム0を格納する。フレーム格納判定部501は、後半設定期間に描画用バッファ204にフレームが格納されたか否かを判定する(S103)。
フレーム格納判定部501が後半設定期間に描画用バッファ204にフレームが格納されたと判定した場合には、出力用バッファ判定部502は、出力用バッファ205に前半フレームが格納されているか否かを判定する(S104)。
出力用バッファ制御部503は、出力用バッファ205にフレームが格納されていると判定した場合には、後半フレームを出力用バッファ205のRに格納する(S105)。そして、後述するS111に進む。例えば、図6に示した場合、後半設定期間にフレーム1が描画用バッファ204に格納され、出力用バッファ205にフレーム0が格納されていることから、後半設定期間に描画用バッファ204に格納されたフレーム1を出力用バッファ205のRに格納する。
一方、出力用バッファ制御部503は、出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないと判定した場合には、後半フレームを出力用バッファ205のL及びRに格納する(S106)。例えば、図7下側に示すように、出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないことから、後半フレームであるフレーム5を出力用バッファ205のL及びRに格納する。そして、後述するS108に進む。
S103でフレーム格納判定部501が後半設定期間に描画用バッファ204に後半フレームを格納していないと判定した場合には、出力用バッファ判定部502は、出力用バッファ205に前半フレームが格納されているか否かを判定する(S107)。
出力用バッファ判定部502が出力用バッファ205に前半フレームが格納されていると判定した場合には、補完部207は、当該前半フレームと保持用バッファ206に格納されている保持フレームから、補完フレームを生成する(S108)。例えば、図7上側に示すように、後半設定期間に描画用バッファ204に後半フレームを格納されず、出力用バッファ205に前半フレーム(フレーム4)が格納されていることから、補完部207は、フレーム4と、保持用バッファ206に格納されているフレーム3から、補完フレーム3−4を生成する。
出力用バッファ制御部503は、当該補完フレームを出力用バッファ205のLに格納する(S109)。そして、後述するS111に進む。
S107で、出力用バッファ判定部502が出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないと判定した場合には、出力用バッファ制御部503は、保持用バッファ206に格納されているフレームを出力用バッファ205のL及びRに格納する(S110)。そして、後述するS111に進む。例えば、図11に示した場合、後半設定期間に描画用バッファ204に後半フレームが格納されず、また、出力用バッファ205に前半フレームが格納されていないことから、出力用バッファ制御部503は、保持用バッファ206に格納されているフレーム13を出力用バッファ205のL及びRに格納する。
送信部304は、出力用バッファ205に格納されているフレームを3D−TVに送信する(S111)。そして、3D−TVは、60Hzの3次元表示モードで、出力用バッファに格納されているフレームを順次表示する。
出力用バッファ205のRに格納されているフレームを保持用バッファ206に格納する(S112)。
映像出力装置100が2次元の120Hzの駆動状態から他の駆動状態(例えば、2次元の60Hzなど)へ切り換えられたか否かを判定する(S113)。切り換えられていないと判定した場合には、S101に戻る。一方、他の駆動状態へ切り換えられたと判定した場合には、処理を終了する。なお、当該切換えの有無は、例えば、ユーザの指示操作により切り換えられてもよい。また、例えば、120Hzで駆動されるゲームプログラムの一部に60Hz駆動の動画像が含まれているような場合には、映像表示装置100が当該動画像の生成タイミングに応じて上記切換えを判定するように構成してもよい。
本実施の形態における映像出力装置によれば、映像出力装置及び一般的な3次元表示可能なテレビ受信機を、例えば、HDMIケーブルで接続することにより、一般の3次元表示可能なテレビ受信機において、120Hz駆動のゲームを120Hzで表示することができる。上記のようなテレビ受信機は、一般にPC用のモニタと比べて大型のため、複数人で120Hz駆動のゲームを容易に楽しむことができる。また、120Hzで表示する機能を含まない、一般の3次元表示可能なテレビ受信機を用いて120Hzで表示することができることから、120Hz駆動のゲームプログラムに対応した専用のケーブルや、専用のモニタを購入する必要がない。更に、例えば、ゲーム内に2次元、60Hz駆動の動画像が存在する場合などにおいては、フレーム補完によって2次元、120Hz駆動に応じたフレーム数を生成することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。例えば、上記においては、主に、映像出力装置100、3D−TV及び映像出力装置100と3D−TVを接続するケーブルがHDMI規格に準拠する場合について説明したが、その他の同様の規格に準拠する場合に適用してもよい。また、例えば、S111及びS112の順序については同時であってもよいし、逆であってもよいなど、本実施の形態は、図12に示したフローと実質的に同一のフロー、同一の作用効果を奏するフロー又は同一の目的を達成することができる限り、その他のフローであってもよい。また、上記実施の形態においては、3D−TVがいわゆるフィールドシーケンシャル方式の表示方式である場合について説明したが、HDMIケーブルで接続する3D−TVが上記フィールドシーケンシャル方式か、いわゆるパッシブ方式等の他の方式であるかを判定する方式判定部を設けてもよい。この場合、当該方式判定部が、接続されている3D−TVが他の方式ではなく、フィールドシーケンシャル方式であると判定した場合に、映像出力装置100は、上記のような処理、例えば120Hzで描画された画像情報をパッキングして3D−TVに送信する、を行うように構成してもよい。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。具体的には、映像出力装置100において駆動状態を切り換える際に、例えば、3次元の60Hzモードと2次元120Hzモードは直接遷移しないように構成してもよい。例えば、映像出力装置は、3次元テレビ受信機に60Hzで3次元表示するモードまたは120Hzで2次元表示するモードから、前記3次元テレビ受信機に120Hzで2次元表示するモードまたは60Hzで3次元表示するモードに切り替える場合には、60Hzで2次元表示するモードを経由するように構成してもよい。これにより、例えば、通常の3次元表示を視聴しているユーザが3次元眼鏡を外すように促すことができ、ユーザが3次元表示でない画像を3次元眼鏡で視聴した場合の生理的ショックを受けることを防止することができる。
100 映像出力装置、101 制御部、102 記憶部、103 通信部、104 画像処理部、105 表示部、106 操作部、201 描画部、202 アプリケーション部、203 出力部、204 描画用バッファ、205 出力用バッファ、206 保持用バッファ、301 プログラム記憶部、302 描画指示部、303 バッファ制御部、501 フレーム格納判定部、502 出力用バッファ判定部、503 出力用バッファ制御部、504 保持バッファ制御部。

Claims (11)

  1. 第1の周波数で順次画像情報を描画する描画手段と、
    前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する出力手段と、
    を含むことを特徴とする映像出力装置。
  2. 前記映像出力装置は、更に、前記描画手段が描画する画像情報を順次格納する描画用バッファを含み、
    前記出力手段は、
    前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報にそれぞれ対応する第1及び第2の領域を含む、出力用バッファと、
    前記第2の周波数に応じた期間毎に、前記出力用バッファに格納された前記2の画像情報を前記3次元テレビ受信機に送信する送信手段と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の映像出力装置。
  3. 前記映像出力装置は、更に、前記第2の周波数に応じた期間の前半の期間に応じた第1の期間、及び、前記第2の周波数に応じた期間の後半の期間に応じた第2の期間に、前記描画用バッファに前記画像情報が格納されたか否かを判定するフレーム格納判定手段を含み、
    前記出力用バッファは、前記フレーム格納判定手段の判定結果に応じて、前記順次描画された画像情報を前記出力用バッファに格納することを特徴とする請求項2記載の映像出力装置。
  4. 前記出力手段は、更に、
    前記出力用バッファの第2の領域に格納された画像情報を格納する保持用バッファと、
    前記保持用バッファに格納された画像情報と、前記出力用バッファの第1または第2の領域に格納された画像情報に基づいた画像情報である補完フレームを生成する補完手段と、
    を有し、
    前記出力用バッファは、前記第1の期間または前記第2の期間に前記画像情報が前記描画用バッファに格納されていない場合に、前記補完フレームを、前記第1の領域に格納することを特徴とする請求項3記載の映像出力装置。
  5. 前記出力用バッファは、前記第1の期間及び前記第2の期間に前記画像情報が前記描画用バッファに格納されていない場合に、前記保持用バッファに格納された画像情報を前記第1及び第2の領域に格納することを特徴とする請求項4記載の映像出力装置。
  6. 前記第1の周波数は、120Hzであって、前記第2の周波数は、60Hzであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の映像出力装置。
  7. 前記3次元画像情報の形式は、HDMI規格に準拠した形式であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の映像出力装置。
  8. 前記映像出力装置は、前記HDMI規格に準拠したケーブルにより、前記3次元テレビ受信機に接続され、前記パッキングされた2の画像情報は、前記ケーブルを介して、前記3次元テレビ受信機に出力されることを特徴とする請求項7記載の映像出力装置。
  9. 前記映像出力装置は、前記3次元テレビ受信機に60Hzで3次元表示するモードまたは120Hzで2次元表示するモードから、前記3次元テレビ受信機に120Hzで2次元表示するモードまたは60Hzで3次元表示するモードに切り替える場合には、60Hzで2次元表示するモードを経由することを特徴とする請求項6記載の映像出力装置。
  10. 第1の周波数で順次画像情報を描画する描画手段、及び、
    前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する出力手段、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 第1の周波数で順次画像情報を描画し、
    前記描画手段により順次描画された画像情報に基づく2の画像情報を、前記第1の周波数の略半分の第2の周波数で3次元表示可能な3次元テレビ受信機に送信する第1の画像情報及び第2の画像情報を含む3次元画像情報の形式における前記第1の画像情報及び前記第2の画像情報としてパッキングして、前記3次元テレビ受信機に出力する、
    ことを特徴とする映像出力方法。
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