(第1実施形態)
図1を参照して、調光システム1の構成について説明する。
調光システム1は、舞台等を照明により演出する照明技術に用いられる。このような演出は、一般に演出照明または舞台照明と呼ばれる。調光システム1は、調光卓10、複数の調光装置2、複数の照明器具3、および、複数の通信ケーブル4を含む。調光卓10の一例は、DMXコントローラである。調光卓10と調光装置2および照明器具3との通信プロトコルの一例は、DMX512である。調光システム1は、調光卓10により複数の照明器具3の出力レベルを制御することにより、舞台等を演出する機能を持つ。
図2を参照して、調光卓10の構成について説明する。
調光卓10の形態の一例は、タブレット型端末である。調光卓10は、卓筐体20、フェーダパネル部30、ボタンパネル部70、および、タッチパネル80を含む。図1に示される制御部11、入力部12、出力部13、および、記憶部14は、卓筐体20の内部に配置されている。
調光卓10は、上方向、下方向、右方向、左方向、高さ方向、および、幅方向を規定している。これらの方向は、調光卓10のディスプレイ81に正対したオペレータから見た方向を示している。高さ方向は、調光卓10の上方向および下方向の双方向を統括して示す方向である。幅方向は、調光卓10の右方向および左方向の双方向を統括して示す方向である。
タッチパネル80は、ディスプレイ81およびポインティングデバイス82を含む。タッチパネル80は、シーンの作成および再生に関する情報をディスプレイ81に表示する。タッチパネル80は、ディスプレイ81に対するオペレータの操作(以下、「入力操作」)をポインティングデバイス82により検知する。タッチパネル80は、入力操作に応じて変化する信号をポインティングデバイス82から入力部12に出力する。
ディスプレイ81の一例は、液晶ディスプレイである。ディスプレイ81の形状の一例は、四角形状である。ディスプレイ81は、上辺81A、下辺81B、右辺81C、および、左辺81Dを有する。ディスプレイ81は、高さ方向においてフェーダパネル部30よりも上方向側に配置されている。
フェーダパネル部30は、シーンの編集および再生等のためにオペレータに操作されるマンマシンインターフェースである。フェーダパネル部30は、1組のグランドマスタ部40、12組のフィジカルコントローラ部50、および、1組のアシストコントローラ部60を含む。なお、以下の説明は、1組のフィジカルコントローラ部50を単に「フィジカルコントローラ部50」と記述する。
グランドマスタ部40は、全部の照明器具3および全部のシーンを一括して管理する役割を持つ。グランドマスタ部40は、1つのグランドマスタフェーダ41、および、1つのグランドマスタボタン42を含む。グランドマスタフェーダ41は、全部の照明器具3の出力レベルをフェーダ操作位置に応じて変更する。グランドマスタボタン42は、グランドマスタフェーダ41の上方向側に配置されている。グランドマスタボタン42は、全部のシーンの再生を開始または停止する。グランドマスタボタン42は、シーンの再生順序情報に従いシーンを再生する。
フィジカルコントローラ部50は、オペレータの操作(マニュアル)に応じてシーンを再生する役割を持つ。フィジカルコントローラ部50は、1つのフィジカルフェーダ51、および、1つのフィジカルボタン52を含む。フィジカルコントローラ部50は、ディスプレイ81の隣接片である下辺81Bと高さ方向において対向する位置に配置されている。
フィジカルフェーダ51は、対応するシーンをマニュアル再生する機能を持つ。フィジカルフェーダ51は、シーンを形成する照明器具3の出力レベルをフェーダ操作位置に応じて変更する機能を持つ。フィジカルフェーダ51は、対応するエグゼキュータ150(図3参照)に割り当てられたシーンを再生する機能を持つ。
フィジカルボタン52は、フィジカルフェーダ51の上方向側に配置されている。フィジカルボタン52は、対応するシーンをタイム再生する機能を持つ。フィジカルボタン52は、押し下げ操作が行われる毎にタイム再生の実行および停止を切り替える機能を持つ。フィジカルボタン52は、対応するエグゼキュータ150(図3参照)に割り当てられたシーンをタイム再生する機能を持つ。タイム再生は、1つのシーンに設定されたキュー情報に従いシーンを再生するシーンの再生方式である。
アシストコントローラ部60は、ディスプレイ81に表示されるシーン対応ページを切り替える機能を持つ。アシストコントローラ部60は、フィジカルコントローラ部50の左方向側に配置されている。アシストコントローラ部60は、ページ番号表示部61、ページ送りボタン62、および、ページ戻しボタン63を含む。
ページ番号表示部61は、ディスプレイ81に表示されるシーン対応ページに関連付けられた番号を表示する機能を持つ。ページ送りボタン62は、押し下げ操作されることにより、シーン対応ページを次のページに切り替える機能を持つ。ページ戻しボタン63は、押し下げ操作されることにより、シーン対応ページを前のページに切り替える機能を持つ。シーン対応ページは、各フィジカルフェーダ51と記憶されているシーンとの対応関係を表示する。
ボタンパネル部70は、各種の機能を持つ複数のボタンを含む。ボタンパネル部70は、ディスプレイ81の左方向側に配置されている。ボタンパネル部70は、電源ボタン71およびバックアップボタン群72を含む。電源ボタン71は、押し下げ操作されることにより、調光卓10の電源をオンまたはオフする。
バックアップボタン群72は、シーンをバックアップする機能、および、バックアップしたシーンを再生する機能を持つ。バックアップボタン群72は、共通バックアップボタン73、第1バックアップボタン74、第2バックアップボタン75、第3バックアップボタン76、および、第4バックアップボタン77を含む。共通バックアップボタン73と各バックアップボタン74〜77のいずれか1つとが組み合わせて押し下げ操作されるとき、バックアップ用のシーンが記憶部14(図1参照)に記憶される。各バックアップボタン74〜77のそれぞれが単独で押し下げ操作されるとき、各バックアップボタン74〜77のそれぞれに対応付けられたシーンが再生される。
図1を参照して、調光卓10の各機能部分の動作について説明する。
調光卓10の各機能部分は、次のとおり各種の信号を入力部12に入力する。グランドマスタフェーダ41は、フェーダ操作位置に応じた出力信号を入力部12に入力する。グランドマスタボタン42は、ボタン押し下げ操作が行われる毎に入力部12に出力信号を入力する。フィジカルフェーダ51は、フェーダ操作位置に応じた出力信号を入力部12に入力する。フィジカルボタン52は、ボタン押し下げ操作が行われる毎に入力部12に出力信号を入力する。ページ送りボタン62は、ボタン押し下げ操作が行われる毎に入力部12に出力信号を入力する。ページ戻しボタン63は、ボタン押し下げ操作が行われる毎に入力部12に出力信号を入力する。共通バックアップボタン73(図2参照)は、押し下げられているとき、入力部12に出力信号を入力する。各バックアップボタン74〜77(図2参照)は、ボタン押し下げ操作が行われる毎に入力部12に出力信号を入力する。ポインティングデバイス82は、ディスプレイ81に対する入力操作の位置に応じた出力信号を入力部12に入力する。
入力部12は、グランドマスタフェーダ41の出力信号に基づいてフェーダ操作位置信号SG1を生成し、制御部11にフェーダ操作位置信号SG1を入力する。入力部12は、グランドマスタボタン42の出力信号に基づいてボタン操作信号SG2を生成し、制御部11にボタン操作信号SG2を入力する。
入力部12は、フィジカルフェーダ51の出力信号に基づいてフェーダ操作位置信号SS1を生成し、制御部11にフェーダ操作位置信号SS1を入力する。入力部12は、フィジカルボタン52の出力信号に基づいてボタン操作信号SS2を生成し、制御部11にボタン操作信号SS2を入力する。
入力部12は、ページ送りボタン62の出力信号に基づいてボタン操作信号SP1を生成し、制御部11にボタン操作信号SP1を入力する。入力部12は、ページ戻しボタン63の出力信号に基づいてボタン操作信号SP2を生成し、制御部11にボタン操作信号SP2を入力する。
入力部12は、共通バックアップボタン73の出力信号に基づいてボタン操作信号SMCを生成し、制御部11にボタン操作信号SMCを入力する。入力部12は、第1バックアップボタン74の出力信号に基づいてボタン操作信号SM1を生成し、制御部11にボタン操作信号SM1を入力する。入力部12は、第2バックアップボタン75の出力信号に基づいてボタン操作信号SM2を生成し、制御部11にボタン操作信号SM2を入力する。入力部12は、第3バックアップボタン76の出力信号に基づいてボタン操作信号SM3を生成し、制御部11にボタン操作信号SM3を入力する。入力部12は、第4バックアップボタン77の出力信号に基づいてボタン操作信号SM4を生成し、制御部11にボタン操作信号SM4を入力する。
入力部12は、ポインティングデバイス82の出力信号に基づいて入力検知信号STを生成し、制御部11に入力検知信号STを入力する。入力検知信号STは、シーンの作成および再生に関するオペレータの要求を反映した信号として制御部11に入力される。
図1を参照して、制御部11の動作について説明する。
制御部11は、フェーダ操作位置信号SG1に基づいて、グランドマスタフェーダ41のフェーダ操作位置を検知する。制御部11は、フェーダ操作位置信号SG1に基づいて調光制御信号SAを生成する。制御部11は、フェーダ操作位置信号SG1に基づく調光制御信号SAを出力部13に入力することにより、全部の照明器具3における最終の出力レベルをグランドマスタフェーダ41のフェーダ操作位置に応じて変更する。
制御部11は、ボタン操作信号SG2に基づいてグランドマスタボタン42の押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SG2に基づいて調光制御信号SAを生成する。制御部11は、ボタン操作信号SG2に基づく調光制御信号SAを出力部13に入力することにより、グランドマスタボタン42の押し下げ操作に応じて全部のシーンの再生の実行および停止を制御する。制御部11は、全部のシーンの再生を実行していない状態において、グランドマスタボタン42の押し下げ操作を検知したとき、最初の再生順序のシーンから順にシーンの再生を開始する。制御部11は、全部のシーンの再生を実行している状態において、グランドマスタボタン42の押し下げ操作を検知したとき、シーンの再生を停止する。
制御部11は、フェーダ操作位置信号SS1に基づいて、フィジカルフェーダ51のフェーダ操作位置を検知する。制御部11は、フェーダ操作位置信号SS1に基づいて調光制御信号SAを生成する。制御部11は、フェーダ操作位置信号SS1に基づく調光制御信号SAを出力部13に入力することにより、1つのシーンを形成する照明器具3の出力レベルを、フィジカルフェーダ51のフェーダ操作位置に応じて制御する。
制御部11は、ボタン操作信号SS2に基づいてフィジカルボタン52の押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SS2に基づいて調光制御信号SAを生成する。制御部11は、ボタン操作信号SS2に基づく調光制御信号SAを出力部13に入力することにより、フィジカルボタン52の押し下げ操作に応じて1つのシーンのタイム再生の実行および停止を制御する。制御部11は、1つのシーンのタイム再生を実行していない状態において、フィジカルボタン52の押し下げ操作を検知したとき、シーンのタイム再生を開始する。制御部11は、1つのシーンのタイム再生を実行している状態において、フィジカルボタン52の押し下げ操作を検知したとき、シーンのタイム再生を停止する。
制御部11は、ボタン操作信号SP1に基づいてページ送りボタン62の押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SP1に基づいて表示制御信号SBおよび表示制御信号SCを生成する。制御部11は、ボタン操作信号SP1に基づく表示制御信号SBを出力部13に入力することにより、ページ送りボタン62の押し下げ操作に応じてディスプレイ81の表示されるシーン対応ページを変更する。制御部11は、ボタン操作信号SP1に基づく表示制御信号SCを出力部13に入力することにより、ページ送りボタン62の押し下げ操作に応じてページ番号表示部61に表示されるページ番号を変更する。
制御部11は、ボタン操作信号SP2に基づいてページ戻しボタン63の押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SP2に基づいて表示制御信号SBおよび表示制御信号SCを生成する。制御部11は、ボタン操作信号SP2に基づく表示制御信号SBを出力部13に入力することにより、ページ戻しボタン63の押し下げ操作に応じてディスプレイ81の表示されるシーン対応ページを変更する。制御部11は、ボタン操作信号SP2に基づく表示制御信号SCを出力部13に入力することにより、ページ戻しボタン63の押し下げ操作に応じてページ番号表示部61に表示されるページ番号を変更する。
制御部11は、ディスプレイ81にシーン対応ページを表示していない状態において、ページ送りボタン62またはページ戻しボタン63の押し下げ操作を検知したとき、シーン対応ページをディスプレイ81に表示する。制御部11は、シーン対応ページを表示している状態において、ページ送りボタン62の押し下げ操作を検知したとき、シーン対応ページを次ページに変更する。制御部11は、シーン対応ページを表示している状態において、ページ戻しボタン63の押し下げ操作を検知したとき、シーン対応ページを前ページに変更する。
制御部11は、ボタン操作信号SMCとボタン操作信号SM1〜SM4のいずれか1つとに基づいて、共通バックアップボタン73と各バックアップボタン74〜77のいずれか1つの組み合わせの押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SMCとボタン操作信号SM1〜SM4のいずれか1つとに基づいてバックアップ用のシーン情報を生成する。制御部11は、生成したシーン情報と、各バックアップボタン74〜77のいずれか1つとを対応付ける。制御部11は、バックアップ用のシーン情報を記憶部14におけるバックアップ領域に出力することにより、バックアップボタン群72の押し下げ操作に応じてシーン情報をバックアップする。
制御部11は、ボタン操作信号SM1〜SM4のいずれか1つに基づいて、各バックアップボタン74〜77のいずれか1つにおける単独の押し下げ操作を検知する。制御部11は、ボタン操作信号SM1〜SM4のいずれか1つに基づいて、対応するバックアップ用のシーン情報を記憶部14から取得する。制御部11は、取得したシーン情報に基づいて調光制御信号SAを生成する。制御部11は、シーン情報に基づく調光制御信号SAを出力部13に入力することにより、各バックアップボタン74〜77の単独の押し下げ操作に応じてシーンを再生する。
制御部11は、入力検知信号STに基づいてディスプレイ81に対する入力操作の内容を検知する。制御部11は、入力検知信号STに基づいて表示制御信号SBを生成する。制御部11は、入力検知信号STに基づく表示制御信号SBを出力部13に出力することにより、ディスプレイ81の表示内容を入力操作に応じて変更する。
図1を参照して、出力部13および記憶部14の動作について説明する。
出力部13は、制御部11から受信した調光制御信号SAに基づいて、照明器具3の駆動信号としての調光制御信号SAを調光装置2に入力する。出力部13は、制御部11から受信した表示制御信号SBに基づいて、ディスプレイ81の駆動信号としての表示制御信号SBをタッチパネル80に入力する。出力部13は、制御部11から受信した表示制御信号SCに基づいて、ページ番号表示部61の駆動信号としての表示制御信号SCをアシストコントローラ部60に入力する。
記憶部14は、制御部11の演算処理に用いられるプログラム、制御部11の演算処理に用いられるデータ、および、制御部11により生成されたデータを記憶する。記憶部14は、記憶しているプログラムおよびデータを外部装置との接続により更新する機能を持つ。記憶部14は、外部装置との接続により新しいプログラムおよびデータを記憶する機能を持つ。
図3〜図9を参照して、演出照明制御の詳細について説明する。
制御部11は、タッチパネル80に対する入力操作に応じて演出照明制御を実行する。制御部11は、入力検知信号STに基づいて入力操作を検知する。入力操作は、フリック操作、タップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、ドロップ操作、および、ホールド操作等の各種の操作を含む。制御部11は、1回のフリック操作におけるフリック操作の開始位置から終了位置までの距離をフリック量として規定する。制御部11は、1回のフリック操作におけるフリック操作の開始位置から終了位置に向かう方向をフリック方向として規定する。
制御部11は、演出照明制御において、器具セットアップモード、シーン作成モード、再生順序編集モード、および、シーン再生モードを実行する。制御部11は、ディスプレイ81上のメニューボタン111(図3参照)に対する入力操作に応じてモードを選択する。
器具セットアップモードは、バーチャルフェーダとしての器具フェーダ140(図3参照)の設定に関する制御を含む。シーン作成モードは、シーンの作成、記憶、および、編集に関する制御を含む。再生順序編集モードは、シーンの再生順序の編集に関する制御を含む。シーン再生モードは、シーンの再生に関する制御を含む。
制御部11は、器具セットアップモードにおいて次の処理を実行する。制御部11は、セットアップ用メニューに対する入力操作に応じて器具フェーダ140を登録および抹消する。制御部11は、入力操作に応じて1つまたは複数の照明器具3と器具フェーダ140とを対応付ける。制御部11は、器具フェーダ140に関する設定情報を記憶部14に記憶する。
制御部11は、シーン再生モードにおいて次の処理を実行する。制御部11は、バーチャルフェーダとしてのシーンマスタフェーダを表示する。制御部11は、シーンマスタフェーダに対する入力操作、グランドマスタ部40の操作、または、フィジカルコントローラ部50の操作に応じて、操作対象部分に対応するシーンを再生する。
器具フェーダ140の内容について説明する。
器具フェーダ140は、対応する照明器具3の情報を変更する機能を持つ。器具フェーダ140は、レベル操作部141、レベル表示部142、器具名称表示部143、および、フェーダ番号表示部144を含む。
レベル操作部141は、照明器具3の出力レベルを設定する機能を持つ。レベル操作部141は、器具フェーダ140のうちの中間部分および下段部分にわたり表示される。
レベル表示部142は、レベル操作部141において設定された出力レベルの数値を表示する機能を持つ。レベル表示部142は、器具フェーダ140のうちのレベル操作部141の上方向側に表示される。
器具名称表示部143は、入力操作により設定された任意のテキストデータを表示する機能を持つ。器具名称表示部143は、器具フェーダ140のうちのレベル表示部142の上方向側に表示される。
フェーダ番号表示部144は、器具セットアップモードにおいて採番された器具フェーダ140毎の識別番号を表示する機能を持つ。フェーダ番号表示部144は、器具フェーダ140のうちの器具名称表示部143の上方向側に表示される。
シーン作成モードの内容について説明する。
シーン作成モードは、シーンの作成に関連するシーン作成情報を演目毎にディスプレイ81に表示する。シーン作成モードは、作成対象の演目を切り替える機能を持つ。シーン作成モードは、1つの演目を構成するシーンに関する情報をシーン作成画面100に表示する。シーン作成モードは、シーン作成画面100に対するオペレータの入力操作に応じて、シーンに関する情報を作成および記憶する。シーン作成モードは、複数の器具フェーダ140をシーン作成画面100に表示する。シーン作成モードは、主として器具フェーダ140に対する入力操作に応じてシーンを作成する。
シーン作成画面100は、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130を含む。シーン作成画面100は、高さ方向の最上段に機能表示領域110を表示する。シーン作成画面100は、機能表示領域110の下方向側にシーン作成領域120を表示する。シーン作成画面100は、シーン作成領域120の下方向側にシーン記憶領域130を表示する。シーン作成情報は、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130に表示される情報を含む。
機能表示領域110は、シーンの作成に関する各種の機能を持つ。機能表示領域110は、メニューボタン111、第1器具表示モード切替部112、第2器具表示モード切替部113、第1操作機能切替部114、第2操作機能切替部115、再生中編集ボタン116、および、シーン記憶ボタン170を含む。
第1器具表示モード切替部112は、シーン作成領域120における器具フェーダ140の表示内容を切り替える機能を持つ。第1器具表示モード切替部112は、ノーマルモードおよびグループモードを含む。第1器具表示モード切替部112は、デフォルト値としてノーマルモードを有する。
ノーマルモードは、グループ化されていない個々の器具フェーダ140をシーン作成領域120に表示する。グループモードは、グループ化された器具フェーダ140をシーン作成領域120に表示する。図3のシーン作成画面100は、ノーマルモードが選択されている状態を示す。図3の「Normal」は、ノーマルモードを示す。図3の「Group」は、グループモードを示す。
第2器具表示モード切替部113は、シーン作成領域120における器具フェーダ140の表示数を切り替える機能を持つ。第2器具表示モード切替部113は、1段表示モードおよび3段表示モードを含む。第2器具表示モード切替部113は、デフォルト値として1段表示モードを有する。
1段表示モードは、シーン作成領域120における器具フェーダ140の表示段数を1段に設定する。3段表示モードは、シーン作成領域120における器具フェーダ140の表示段数を3段に設定する。図3のシーン作成画面100は、1段表示モードが選択されている状態を示す。図3の「1段」は、1段表示モードを示す。図3の「3段」は、3段表示モードを示す。
第1操作機能切替部114は、シーンの記憶に関する入力操作の受付状態を切り替える機能を持つ。第1操作機能切替部114は、記憶許可モードおよび記憶制限モードを含む。第1操作機能切替部114は、デフォルト値として記憶許可モードを有する。
記憶許可モードは、シーンを記憶するための入力操作が行われたとき、この入力操作に基づくシーンの記憶を許可する。記憶許可モードは、記憶されているシーンを再生するための入力操作が行われたとき、この入力操作に基づくシーンの再生を許可する。記憶制限モードは、シーンを記憶するための入力操作が行われたとき、この入力操作に基づくシーンの記憶を禁止する。記憶禁止モードは、記憶されているシーンを再生するための入力操作が行われたとき、この入力操作に基づくシーンの再生を許可する。図3のシーン作成画面100は、記憶許可モードが選択されている状態を示す。図3の「Record」は、記憶許可モードを示す。図3の「Play」は、記憶制限モードを示す。
第2操作機能切替部115は、器具フェーダ140に対する入力操作の受付状態を切り替える機能を持つ。第2操作機能切替部115は、プロテクト無効モードおよびプロテクト有効モードを含む。第2操作機能切替部115は、デフォルト値としてプロテクト無効モードを有する。
プロテクト無効モードは、器具フェーダ140に対する入力操作が行われたとき、この入力操作を器具フェーダ140に反映することを許可する。プロテクト有効モードは、器具フェーダ140に対する入力操作が行われたとき、この入力操作を器具フェーダ140に反映することを禁止する。図3のシーン作成画面100は、プロテクト無効モードが選択されている状態を示す。図3の「Live」は、プロテクト無効モードを示す。図3の「プロテクト」は、プロテクト有効モードを示す。
再生中編集ボタン116は、シーンの再生中における器具フェーダ140に対する入力操作に基づいてシーンを編集する機能を持つ。再生中編集ボタン116は、再生中編集監視モードおよび再生中編集受付モードを含む。再生中編集ボタン116は、編集監視表示状態および編集受付表示状態を含む。
再生中編集ボタン116は、編集監視表示状態および編集受付表示状態におけるボタンの表示色を互いに異ならせることにより、編集監視表示状態または編集受付表示状態を形成する。再生中編集ボタン116は、再生中編集監視モードのとき、編集監視表示状態を形成する。再生中編集ボタン116は、再生中編集受付モードのとき、編集受付表示状態を形成する。再生中編集ボタン116は、デフォルト値として再生中編集監視モードを有する。
再生中編集ボタン116は、シーンの再生中において器具フェーダ140に対する入力操作が行われたとき、再生中編集受付モードに移行する。再生中編集ボタン116は、再生中編集受付モードのとき、器具フェーダ140に対する入力操作に応じたシーンの編集を受け付ける。再生中編集ボタン116は、再生中編集受付モードにおいて再生中編集ボタン116に対する入力操作が行われたとき、編集されたシーンの内容を記憶する。
シーン作成領域120は、器具セットアップモードにおいて登録された全部の器具フェーダ140を含む。シーン作成領域120は、ディスプレイ81の幅方向において各器具フェーダ140を1列または3列に並べて管理する。シーン作成領域120は、器具フェーダ140の並びをフェーダページ120Aとして管理する。図3のシーン作成画面100は、フェーダページ120Aが1列に設定された状態を示す。
シーン作成領域120は、器具フェーダ140の数を登録器具フェーダ数FAとして規定する。シーン作成領域120は、シーン作成画面100において一度に表示する器具フェーダ140の数を表示器具フェーダ数FBとして規定する。シーン作成領域120は、1段表示モードにおける表示器具フェーダ数FBのデフォルト値の一例として「10」を有する。シーン作成領域120は、3段表示モードにおける表示器具フェーダ数FBのデフォルト値の一例として「30」を有する。図3のシーン作成画面100は、表示器具フェーダ数FBが「10」に設定された状態を示す。
シーン作成領域120は、登録器具フェーダ数FAが表示器具フェーダ数FBよりも多いとき、フェーダページ120Aの一部を表示する。シーン作成領域120は、フェーダページ120Aの一部を表示するとき、表示器具フェーダ数FBと同数の器具フェーダ140を表示する。シーン作成領域120は、登録器具フェーダ数FAが表示器具フェーダ数FBよりも少ないとき、または、登録器具フェーダ数FAが表示器具フェーダ数FBと等しいとき、フェーダページ120Aの全部を表示する。図3のシーン作成画面100は、フェーダページ120Aの一部が表示されている状態を示す。
シーン記憶領域130は、複数のエグゼキュータ150を有する。シーン記憶領域130は、ディスプレイ81の幅方向において各エグゼキュータ150を1列に並べて管理する。シーン記憶領域130は、エグゼキュータ150の並びをエグゼキュータランク130Aとして管理する。シーン記憶領域130は、フィジカルフェーダ51(図2参照)と同数のエグゼキュータ150を有する。すなわち、シーン記憶領域130は、「12」のエグゼキュータ150を有する。シーン記憶領域130は、シーン作成画面100において一度に表示するエグゼキュータ150の数を表示エグゼキュータ数EXとして規定する。シーン記憶領域130は、表示エグゼキュータ数EXのデフォルト値としてフィジカルフェーダ51の数と同数を有する。図3のシーン作成画面100は、表示エグゼキュータ数EXが「12」に設定された状態を示す。
シーン記憶領域130は、シーンアイコン160を登録する機能、ならびに、シーンの再生順序情報を生成、表示、および、編集する機能を持つ。シーン記憶領域130は、登録したシーンアイコン160をエグゼキュータ150上に表示する。シーン記憶領域130は、各シーンアイコン160を1列に並べて管理する。シーン記憶領域130は、シーンアイコン160の並びをシーンランク130Bとして管理する。シーン記憶領域130は、シーンランク130Bにより規定されるシーンの再生順序を、1つの演目におけるシーンの再生順序情報として管理する。すなわち、シーンランク130Bは、シーンアイコン160の配列により1つの演目におけるシーンの再生順序を示す。シーン記憶領域130は、シーンランク130Bに対する入力操作に応じて、シーンランク130Bにおけるシーンアイコン160の配列順序を変更する。シーン記憶領域130は、シーンランク130Bにおいてシーンアイコン160を再生順序に従い表示することにより、1つの演目におけるシーンの再生順序情報を表示する。
シーン記憶領域130は、シーンランク130Bを構成する全部のシーンアイコン160の数を登録シーン数CAとして規定する。シーン記憶領域130は、シーン作成画面100において一度に表示するシーンアイコン160の数を表示シーン数CBとして規定する。シーン記憶領域130は、表示シーン数CBのデフォルト値の一例として「0」を有する。図3のシーン作成画面100は、表示器具フェーダ数FBが「11」に設定された状態を示す。図3のシーン作成画面100は、エグゼキュータランク130Aの右端においてブランクのエグゼキュータ150を示す。
シーン記憶領域130は、登録シーン数CAが表示シーン数CBよりも多いとき、シーンランク130Bの一部を表示する。シーン記憶領域130は、シーンランク130Bの一部を表示するとき、表示シーン数CBと同数のシーンアイコン160を表示する。シーン記憶領域130は、登録シーン数CAが表示シーン数CBよりも少ないとき、または、登録シーン数CAが表示シーン数CBと等しいとき、シーンランク130Bの全部を表示する。図3のシーン作成画面100は、シーンランク130Bの全部が表示されている状態を示す。
エグゼキュータ150は、フィジカルフェーダ51をプログラマブルフェーダとして制御する機能を持つ。エグゼキュータ150は、フィジカルフェーダ51に割り当てる複数のソフトフェーダ機能を持つ。エグゼキュータ150は、複数のソフトフェーダ機能のうち、入力操作により選択された1つの機能を設定する。各エグゼキュータ150は、統括的にまたは個別にソフトフェーダ機能を選択する機能を持つ。
エグゼキュータ150は、ソフトフェーダ機能の一例として、クロスフェーダ機能、ムーブフェーダ機能、シーンフェーダ機能、シーンマスタフェーダ機能、グループマスタフェーダ機能、および、フリーフェーダ機能を持つ。エグゼキュータ150は、ソフトフェーダ機能のデフォルト値としてシーンマスタフェーダ機能を持つ。
フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にクロスフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のクロスフェーダと同様のフェーダとして機能する。フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にムーブフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のムーブフェーダと同様のフェーダとして機能する。フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にシーンフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のシーンフェーダと同様のフェーダとして機能する。
フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にシーンマスタフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のシーンマスタフェーダと同様のフェーダとして機能する。フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にグループマスタフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のグループフェーダと同様のフェーダとして機能する。フィジカルフェーダ51は、エグゼキュータ150にフリーフェーダ機能が設定されているとき、通常の調光卓のフリーフェーダと同様のフェーダとして機能する。なお、通常の調光卓は、プリセット式調光卓またはメモリ式調光卓を示す。
エグゼキュータ150は、状態表示部151を含む。エグゼキュータ150は、ソフトフェーダ機能を設定した状態のとき、状態表示部151を表示する。エグゼキュータ150は、ソフトフェーダ機能を設定していない状態のとき、状態表示部151を表示しない。図3のシーン作成画面100は、エグゼキュータランク130Aの右端のエグゼキュータ150にソフトフェーダ機能が設定されていない状態を示す。
状態表示部151は、対応するフィジカルフェーダ51の動作状態、および、対応するフィジカルフェーダ51により再生されるシーンの状態などを表示する。状態表示部151の表示内容は、エグゼキュータ150に設定されるソフトフェーダ機能に応じて設定される。
シーンアイコン160は、シーン番号表示部161およびシーン名称表示部162を含む。シーン番号表示部161は、シーンアイコン160が生成される毎に採番される番号を表示する。シーン名称表示部162は、入力操作により設定される任意のテキスト情報を表示する。シーン名称表示部162は、シーンアイコン160が生成されたとき、デフォルト値を表示する。
シーン作成モードにおける制御部11の詳細な動作について説明する。
制御部11は、メニューボタン111に対するタップ操作を検知したとき、演出照明制御の基本メニューを表示する。制御部11は、基本メニューを表示している状態において、基本メニュー内の項目を選択する入力操作を検知したとき、選択された項目に対応する情報をディスプレイ81に表示する。
制御部11は、第1器具表示モード切替部112に対するタップ操作を検知したとき、ノーマルモードおよびグループモードをトグル方式により切り替える。制御部11は、ノーマルモードを選択しているとき、グループ化されていない器具フェーダ140をシーン作成領域120に表示する。制御部11は、グループモードを選択しているとき、グループ化されている器具フェーダ140をシーン作成領域120に表示する。
制御部11は、第2器具表示モード切替部113に対するタップ操作を検知したとき、1段表示モードおよび3段表示モードをトグル方式により切り替える。制御部11は、1段表示モードを選択しているとき、1段のフェーダページ120Aをシーン作成領域120に表示する。制御部11は、3段表示モードを選択しているとき、3段のフェーダページ120Aをシーン作成領域120に表示する。
制御部11は、第1操作機能切替部114に対するタップ操作を検知したとき、記憶許可モードおよび記憶制限モードをトグル方式により切り替える。制御部11は、記憶許可モードを選択しているとき、シーン記憶ボタン170に対する入力操作に応じてシーンの記憶を開始する。制御部11は、記憶制限モードを選択しているとき、シーン記憶ボタン170に対する入力操作の検知結果をキャンセルする。
制御部11は、第2操作機能切替部115に対するタップ操作を検知したとき、プロテクト無効モードおよびプロテクト有効モードをトグル方式により切り替える。制御部11は、プロテクト無効モードを選択しているとき、器具フェーダ140に対する入力操作に基づいて器具フェーダ140の設定情報を変更する。制御部11は、プロテクト有効モードを選択しているとき、器具フェーダ140に対する入力操作の検知結果をキャンセルする。
制御部11は、再生中編集ボタン116の再生中編集監視モードを選択している状態において、シーンの再生中における器具フェーダ140に対する入力操作を検知したとき、再生中編集ボタン116の表示状態を編集受付表示状態に変更する。制御部11は、この入力操作を検知したとき、再生中編集ボタン116のモードを再生中編集監視モードから再生中編集受付モードに切り替える。制御部11は、再生中編集受付モードを選択しているとき、器具フェーダ140に対する入力操作に応じたシーンの編集を受け付ける。制御部11は、再生中編集受付モードを選択している状態において、再生中編集ボタン116に対する入力操作を検知したとき、編集されたシーンの内容を記憶する。
制御部11は、再生中編集ボタン116の再生中編集受付モードを選択している状態において、編集後のシーンの記憶を実行したとき、再生中編集ボタン116の表示状態を編集監視表示状態に変更する。制御部11は、同シーンの記憶を実行したとき、再生中編集ボタン116のモードを再生中編集受付モードから再生中編集監視モードに切り替える。
制御部11は、シーン作成領域120に対するフリック操作を検知したとき、フリック方向およびフリック量に応じて、フェーダページ120Aの表示をフェーダ単位またはページ単位で変更する。制御部11は、1つの器具フェーダ140をフェーダページ120Aのスクロール量の単位として規定し、フリック量に応じたスクロール量を設定し、設定したスクロール量に応じてフェーダページ120Aの表示をスクロールさせる。
制御部11は、フリック方向が右方向かつフリック量がページ切替量以上のフリック操作を検知したとき、フェーダページ120Aの表示ページを次ページに変更する。制御部11は、フリック方向が右方向かつフリック量がページ切替量未満のフリック操作を検知したとき、フェーダページ120Aを右方向にスクロールする。制御部11は、フリック方向が左方向かつフリック量がページ切替量以上のフリック操作を検知したとき、フェーダページ120Aの表示ページを前ページに変更する。制御部11は、フリック方向が左方向かつフリック量がページ切替量未満のフリック操作を検知したとき、フェーダページ120Aを左方向にスクロールする。
制御部11は、器具フェーダ140に対するドラッグ操作を検知したとき、対象の器具フェーダ140を移動する。制御部11は、器具フェーダ140のドロップ操作を検知したとき、フェーダページ120Aにおいてドロップ操作に対応する位置に器具フェーダ140を挿入する。
制御部11は、レベル操作部141の設定レベルを照明器具3の出力レベルに反映する。制御部11は、レベル操作部141に対するフリック操作を検知したとき、フリック方向およびフリック量に応じてレベル操作部141の設定レベルを変更する。
制御部11は、フリック方向が上方向のフリック操作を検知したとき、レベル操作部141の設定レベルを大きくする。制御部11は、フリック方向が下方向のフリック操作を検知したとき、レベル操作部141の設定レベルを小さくする。制御部11は、フリック量に応じて設定レベルの変化量を設定する。図3のシーン作成画面100は、各レベル操作部141の設定レベルが変更される前の状態を示す。図4のシーン作成画面100は、各レベル操作部141の設定レベルが変更された後の状態を示す。
制御部11は、レベル表示部142に対するタップ操作を検知したとき、照明器具3のカラーライブラリ(図示略)を表示する。制御部11は、カラーライブラリにおいて選択されたカラーを設定カラーとして管理する。制御部11は、設定カラーを照明器具3の出力レベルに反映する。
制御部11は、器具名称表示部143に対するタップ操作を検知したとき、器具名称入力部(図示略)を表示する。制御部11は、器具名称入力部において入力されたテキストデータを設定名称として管理する。制御部11は、設定名称を器具名称表示部143に表示する。
制御部11は、フィジカルコントローラ部50の操作に応じて次のとおりシーンを再生する。制御部11は、フィジカルフェーダ51の操作を検知したとき、フィジカルフェーダ51に対応する1つのシーンを再生する。
制御部11は、エグゼキュータ150とフィジカルフェーダ51との対応関係に基づいて、フィジカルフェーダ51に対応するシーンを規定する。制御部11は、エグゼキュータ150上に表示しているシーンアイコン160に対応付けられたシーンを、同エグゼキュータ150に対応するフィジカルフェーダ51の再生対象のシーンとして規定する。このため、フィジカルフェーダ51が操作されたとき、このフィジカルフェーダ51に対応するエグゼキュータ150上のシーンアイコン160に含まれるシーン情報に基づいてシーンが再生される。
制御部11は、エグゼキュータランク130A上においてシーンアイコン160をスクロールする。このため、フィジカルフェーダ51に対応するシーンは、シーンアイコン160のスクロールに応じて変化する。
制御部11は、フィジカルコントローラ部50を構成するフィジカルフェーダ51およびフィジカルボタン52に対して、同一のエグゼキュータ150を対応付ける。このため、フィジカルフェーダ51およびフィジカルボタン52が同じシーンに対応付けられる。
図3〜図7を参照して、シーンの記憶方法について説明する。
制御部11は、図3〜図7に例示される動作を経てシーンを記憶する。図3のシーン作成画面100は、1つのシーンに関する各器具フェーダ140の設定情報が入力される前の状態を示す。図4のシーン作成画面100は、1つのシーンに関する各器具フェーダ140の設定情報が入力された後の状態を示す。図5のシーン作成画面100は、シーンを記憶するための入力操作が開始された状態を示す。図6のシーン作成画面100は、シーンを記憶するための入力操作が行われている最中の状態を示す。図7のシーン作成画面100は、シーンが記憶された状態を示す。
シーン作成画面100に表示される内容は、各器具フェーダ140の設定情報の入力が完了することにより、図3に例示される内容から図4に例示される内容に変化する。シーン作成画面100に表示される内容は、シーン記憶ボタン170に対する入力操作にともない、図4に例示される内容から図5に例示される内容に変化する。シーン作成画面100に表示される内容は、シーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録する入力操作にともない、図5に例示される内容から図6に例示される内容および図7に例示される内容の順に変化する。
制御部11は、シーンの記憶に関して以下の処理を実行する。
制御部11は、図4に例示されるシーン作成画面100を表示している状態において、シーン記憶ボタン170に対するタップ操作を検知したとき、作成中の1つのシーンに関するシーン情報を生成する。制御部11は、シーン記憶ボタン170に対するタップ操作を検知したとき、図5に例示されるとおり、シーンアイコン160および登録中表示画像164をシーン作成領域120に表示する。
制御部11は、シーン情報とシーンアイコン160とを対応付けて管理する。制御部11は、シーンアイコン160および登録中表示画像164を表示しているとき、シーン作成領域120の明るさを機能表示領域110およびシーン記憶領域130の明るさよりも暗くする。登録中表示画像164は、対象のシーンアイコン160がシーン記憶領域130への登録が可能な状態であることを示す。
シーン情報は、器具設定情報およびキュー情報を含む。器具設定情報は、1つのシーンに関する各器具フェーダ140の設定情報を含む。器具フェーダ140の設定情報は、レベル操作部141の設定レベル、レベル表示部142の設定カラー、器具名称表示部143の設定器具名称、および、フェーダ番号表示部144の設定番号を含む。
キュー情報は、1つのシーンに関するウェイト時間、フェード時間、および、ディレイ時間を含む。ウェイト時間は、前のシーンの開始時期を基準とした本シーンの開始時期を示す。フェード時間は、本シーンの開始後において照明器具3の出力レベルが本シーンの最大出力レベルに到達するまでの時間を示す。ディレイ時間は、ウェイト時間により定められる本シーンの開始時期を遅延させる時間を示す。
制御部11は、図5に例示されるシーン作成画面100を表示している状態において、シーンアイコン160に対する入力操作を検知したとき、図6に例示されるとおり、入力操作に応じた方法によりシーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録する。制御部11は、シーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録する方法として、第1シーン登録方法、第2シーン登録方法、および、第3シーン登録方法を有する。
第1シーン登録方法は、シーン記憶領域130に登録されている2つのシーンアイコン160の間に新しくシーンアイコン160を登録する方法である。図6の矢印RTAは、第1シーン登録方法によりシーンランク130Bにシーンアイコン160が登録されるときのシーンアイコン160の経路の一例を示す。
制御部11は、第1シーン登録方法により、次のとおりシーンアイコン160を登録する。制御部11は、シーンアイコン160のドラッグ操作を検知したとき、ドラッグ操作の経路に応じてシーンアイコン160および登録中表示画像164を移動する。制御部11は、シーンランク130Bのシーンアイコン160の間に新しいシーンアイコン160を移動するドラッグ操作を検知したとき、シーンランク130Bの該当部分付近にシーンアイコン160を移動する(矢印RTA参照)。制御部11は、シーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録するまでの間、シーンアイコン160および登録中表示画像164を一体的に移動する。
制御部11は、シーンランク130Bの付近にシーンアイコン160を移動したとき、シーンランク130Bにおける挿入予定位置を示す登録先案内画像163を表示する。制御部11は、登録先案内画像163を表示した状態においてシーンアイコン160のドロップ操作を検知したとき、登録先案内画像163が指示する挿入予定位置にシーンアイコン160を挿入する。制御部11は、シーンランク130Bにシーンアイコン160を挿入することにより、このシーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録する。
第2シーン登録方法は、シーン記憶領域130に登録されているシーンアイコン160を新しいシーンアイコン160により上書きする方法である。図6の矢印RTBは、第2シーン登録方法によりシーンランク130Bにシーンアイコン160が登録されるときのシーンアイコン160の経路の一例を示す。
制御部11は、第2シーン登録方法により、次のとおりシーンアイコン160を登録する。制御部11は、シーンアイコン160のドラッグ操作を検知したとき、ドラッグ操作の経路に応じてシーンアイコン160および登録中表示画像164を移動する。制御部11は、シーンランク130Bのシーンアイコン160上に新しいシーンアイコン160を移動するドラッグ操作を検知したとき、シーンランク130Bの該当部分付近にシーンアイコン160を移動する(矢印RTB参照)。制御部11は、シーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録するまでの間、シーンアイコン160および登録中表示画像164を一体的に移動する。
制御部11は、シーンランク130Bの付近にシーンアイコン160を移動したとき、シーンランク130Bにおける上書予定位置を示す登録先案内画像163を表示する。制御部11は、登録先案内画像163を表示した状態においてシーンアイコン160のドロップ操作を検知したとき、登録先案内画像163が指示する上書予定位置にシーンアイコン160を挿入する。制御部11は、シーンランク130Bのシーンアイコン160を新しいシーンアイコン160により上書きすることにより、このシーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録する。
第3シーン登録方法は、新しく生成されたシーンアイコン160をシーンランク130Bの末尾に登録する方法である。図6の矢印RTCは、第3シーン登録方法によりシーンランク130Bにシーンアイコン160が登録されるときのシーンアイコン160の経路の一例を示す。
制御部11は、第3シーン登録方法により、次のとおりシーンアイコン160を登録する。制御部11は、シーンアイコン160のダブルタップ操作を検知したとき、シーンランク130Bの末尾にシーンアイコン160を登録する(矢印RTC参照)。制御部11は、シーンランク130Bの末尾に新しいシーンアイコン160を登録することにより、このシーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録する。
制御部11は、第1〜第3シーン登録方法のいずれかの方法により、図7に例示されるとおりシーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録したとき、登録したシーンアイコン160に対応するシーン情報を記憶部14に記憶する。制御部11は、記憶部14におけるバックアップ領域とは別の記憶領域にシーン情報を記憶する。制御部11は、シーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録したとき、シーン作成領域120の明るさを機能表示領域110およびシーン記憶領域130と同じ明るさに変更する。
制御部11は、シーンランク130Bにより規定されるシーンの再生順序に基づいて、再生順序情報としての演目再生情報を生成し、生成した演目再生情報を記憶部14に記憶する。制御部11は、シーンランク130Bにおけるシーンアイコン160の配列を更新する毎に演目再生情報を更新する。演目再生情報は、記憶部14に記憶可能なデータ形式を有する再生順序情報として生成される。演目再生情報は、シーン再生モードにおいて1つの演目を再生するときのシーンの再生順序情報を形成する。
制御部11は、シーンランク130Bを構成するシーンアイコン160のドラッグ操作に応じて、シーンランク130Bにおけるシーンアイコン160の配列順序を変更する。すなわち、制御部11は、シーンアイコン160のドラッグ操作に応じてシーンの再生順序情報を編集する。制御部11は、シーンランク130Bのシーンアイコン160のドラッグ操作を検知したとき、ドラッグ操作の経路に応じてシーンアイコン160を移動する。制御部11は、シーンアイコン160のドロップ操作を検知したとき、シーンランク130Bを構成するシーンアイコン160の間にドロップ操作の対象のシーンアイコン160を挿入する。
図8および図9を参照して、再生順序編集モードの内容について説明する。
再生順序編集モードは、再生順序編集画面200をディスプレイ81に表示する。再生順序編集画面200は、シーンの再生順序の編集に関連する再生順序編集情報を含む。
再生順序編集モードは、全部の演目に関連するシーン情報を再生順序編集画面200に表示する。再生順序編集モードは、再生順序編集画面200に対するオペレータの入力操作に応じて、演目毎にシーンの再生順序情報を編集および記憶する。再生順序編集モードは、シーン簡易表示モードおよびシーン詳細表示モードを含む。シーン簡易表示モードは、図8に例示される再生順序編集画面200を表示する。シーン詳細表示モードは、図9に例示される再生順序編集画面200を表示する。
再生順序編集画面200は、機能表示領域210、シーン一覧表示領域220、再生順序表示領域230、および、リスト表示領域240を含む。再生順序編集画面200は、高さ方向の最上段に機能表示領域210を有する。再生順序編集画面200は、機能表示領域210の下方向側にシーン一覧表示領域220を有する。再生順序編集画面200は、シーン一覧表示領域220の下方向側に再生順序表示領域230を有する。再生順序編集画面200は、再生順序表示領域230の下方向側にリスト表示領域240を有する。
リスト表示領域240は、1つまたは複数のリストアイコン241を表示する機能を持つ。リスト表示領域240は、シーン作成モードにおいて生成された1つの演目再生情報と1つのリストアイコン241とを対応付けて管理する。すなわち、1つのリストアイコン241は、1つの演目における最初のシーンから最後のシーンまでのシーンの流れを規定した情報を含む。
シーン一覧表示領域220は、図8に示されるシーン簡易表示モードにおいて、シーン作成モードにより登録されたシーンアイコン160の表示形式を変更して表示する。シーン一覧表示領域220は、シーン簡易表示モードにおいて、シーンアイコン160を簡易シーンアイコン221として表示する。
シーン一覧表示領域220は、各演目のシーンアイコン160の合計数を全演目登録シーン数CCとして規定する。シーン一覧表示領域220は、シーン簡易表示モードにおいて一度に表示する簡易シーンアイコン221の数を簡易表示シーン数CDとして規定する。シーン一覧表示領域220は、簡易表示シーン数CDのデフォルト値の一例として「0」を有する。図8の再生順序編集画面200は、簡易表示シーン数CDが「50」に設定された状態を示す。
シーン一覧表示領域220は、全演目登録シーン数CCが簡易表示シーン数CDよりも多いとき、全演目の簡易シーンアイコン221の一部を表示する。シーン一覧表示領域220は、全演目の簡易シーンアイコン221の一部を表示するとき、簡易表示シーン数CDと同数の簡易シーンアイコン221を表示する。
シーン一覧表示領域220は、全演目登録シーン数CCが簡易表示シーン数CDよりも少ないとき、または、全演目登録シーン数CCが簡易表示シーン数CDと等しいとき、簡易シーンアイコン221の全部を表示する。なお、図8の再生順序編集画面200は、全演目の簡易シーンアイコン221の一部が表示されている状態を示す。
シーン一覧表示領域220は、図9に示されるシーン詳細表示モードにおいて、シーン作成モードにより登録されたシーンアイコン160の表示形式を変更して表示する。シーン一覧表示領域220は、シーン詳細表示モードにおいて、シーンアイコン160を詳細シーンアイコン222として表示する。
シーン一覧表示領域220は、シーン詳細表示モードにおいて一度に表示する詳細シーンアイコン222の数を詳細表示シーン数CEとして規定する。シーン一覧表示領域220は、詳細表示シーン数CEのデフォルト値の一例として「0」を有する。図9の再生順序編集画面200は、詳細表示シーン数CEが「5」に設定された状態を示す。
シーン一覧表示領域220は、全演目登録シーン数CCが詳細表示シーン数CEよりも多いとき、全演目の詳細シーンアイコン222の一部を表示する。シーン一覧表示領域220は、詳細シーンアイコン222の一部を表示するとき、詳細表示シーン数CEと同数の詳細シーンアイコン222を表示する。
シーン一覧表示領域220は、全演目登録シーン数CCが詳細表示シーン数CEよりも少ないとき、または、全演目登録シーン数CCが詳細表示シーン数CEと等しいとき、詳細シーンアイコン222の全部を表示する。なお、図9の再生順序編集画面200は、全演目の詳細シーンアイコン222の一部が表示されている状態を示す。
再生順序表示領域230は、シーンアイコン160を表示する機能、および、シーンの再生順序情報を表示する機能を持つ。再生順序表示領域230は、リスト表示領域240において選択されているリストアイコン241に対応付けられた演目再生順序を表示する機能を持つ。再生順序表示領域230は、これらの機能に加えて、シーン作成モードにおけるシーン記憶領域130が有する機能と同じ機能を持つ。
図8を参照して、シーン簡易表示モードの内容について説明する。
制御部11は、図8に例示される再生順序編集画面200をディスプレイ81に表示しているとき、次のとおり、シーンの再生順序の編集に関する処理を実行する。制御部11は、簡易シーンアイコン221に対する入力操作を検知したとき、入力操作に応じた方法により簡易シーンアイコン221を再生順序表示領域230に登録する。制御部11は、再生順序表示領域230に登録した簡易シーンアイコン221をシーンアイコン160として表示する。
制御部11は、簡易シーンアイコン221を再生順序表示領域230に登録する方法として、第1シーン登録方法、第2シーン登録方法、および、第3シーン登録方法を有する。なお、第1〜第3シーン登録方法は、シーン作成モードにおける第1〜第3シーン登録方法と実質的に同じ内容を有する。
図9を参照して、シーン詳細表示モードの内容について説明する。
制御部11は、図9に例示される再生順序編集画面200をディスプレイ81に表示しているとき、次のとおり、シーンの再生順序の編集に関する処理を実行する。制御部11は、詳細シーンアイコン222に対する入力操作を検知したとき、入力操作に応じた方法により詳細シーンアイコン222を再生順序表示領域230に登録する。制御部11は、再生順序表示領域230に登録した詳細シーンアイコン222をシーンアイコン160として表示する。
制御部11は、詳細シーンアイコン222を再生順序表示領域230に登録する方法として、第1シーン登録方法、第2シーン登録方法、および、第3シーン登録方法を有する。なお、第1〜第3シーン登録方法は、シーン作成モードにおける第1〜第3シーン登録方法と実質的に同じ内容を有する。
図10を参照して、調光卓10におけるディスプレイ81およびフェーダパネル部30の位置関係について説明する。なお、図10は、図1の調光卓10のディスプレイ81およびフェーダパネル部30の一部を示している。
フェーダパネル部30は、ディスプレイ81の下辺81Bと隣り合う位置に形成されている。各フィジカルコントローラ部50は、調光卓10の高さ方向において下辺81Bと対向する位置に形成されている。
調光卓10は、フィジカルコントローラ部50に隣り合うディスプレイ81の下辺81Bを隣接辺と規定する。調光卓10は、互いに対応するフィジカルコントローラ部50およびシーンアイコン160の組において、フィジカルフェーダ51の基準部分とシーンアイコン160の基準部分とを結ぶ仮想の線分を仮想基準線VLと規定する。調光卓10は、フィジカルコントローラ部50およびシーンアイコン160の組において、仮想基準線VLが隣接辺を通過するフィジカルコントローラ部50およびシーンアイコン160の位置関係を基準位置関係と規定する。
調光卓10は、フィジカルコントローラ部50およびシーンアイコン160の組の全部について、基準位置関係が成立する位置に各フィジカルフェーダ51を有する。なお、図10に例示される調光卓10は、フィジカルフェーダ51のつまみの中心部分をフィジカルフェーダ51の基準部分として規定し、シーン番号表示部161の中心部分をシーンアイコン160の基準部分として規定している。ただし、これらの基準部分は一例であり、フィジカルフェーダ51およびシーンアイコン160の基準部分を上記例示内容と異なる部分に設定することができる。
調光卓10は、以下の効果を奏する。
(1)調光卓10は、複数のフィジカルフェーダ51、ディスプレイ81、および、制御部11を有する。制御部11は、バーチャルフェーダとしてのシーンマスタフェーダ、および、シーンアイコン160をディスプレイ81に表示する機能を持つ。複数のフィジカルフェーダ51は、シーンアイコン160に対応付けられたシーンを再生する機能を持つ。この構成によれば、バーチャルフェーダおよびフィジカルフェーダ51によりシーンを再生することができる。このため、オペレータは、シーンを再生するためのフェーダを作業状況に応じて選択できる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに貢献する。また、オペレータは、フィジカルフェーダ51を用いてシーンを再生することにより、通常の調光卓におけるフェーダの操作感を得ることができる。
(2)複数のフィジカルフェーダ51は、調光卓10の幅方向において一列に並べて配置される。制御部11は、複数のシーンアイコン160をフィジカルフェーダ51の列の方向と同じ方向に並べて表示する。この構成によれば、フィジカルフェーダ51およびシーンアイコン160が同じ方向に配列している。このため、オペレータが、フィジカルフェーダ51とシーンアイコン160との対応関係を直感的に視認しやすくなる。
(3)制御部11は、フィジカルフェーダ51と同数のシーンアイコン160を表示する機能を持つ。この構成によれば、フィジカルフェーダ51と同数のシーンアイコン160が表示されているとき、オペレータが、フィジカルフェーダ51とシーンアイコン160との対応関係をより直感的に視認しやすくなる。
(4)調光卓10は、ディスプレイ81の下方向側に複数のフィジカルフェーダ51を有する。制御部11は、器具フェーダ140の下方向側にシーンアイコン160を表示する。この構成によれば、フェーダ操作方向において器具フェーダ140、シーンアイコン160、および、フィジカルフェーダ51が並べて配置される。このため、フェーダに関するオペレータの操作感が向上する。また、器具フェーダ140の上方向側にシーンアイコン160が表示される構成と比較して、シーンアイコン160とフィジカルフェーダ51との距離が短くなる。このため、オペレータが、フィジカルフェーダ51とシーンアイコン160との対応関係をより直感的に視認しやすくなる。
(5)制御部11は、フィジカルフェーダ51に隣り合うディスプレイ81の下辺81Bを隣接辺と規定する。制御部11は、フィジカルフェーダ51の基準部分とシーンアイコン160の基準部分とを互いに結ぶ仮想基準線VLが隣接辺を通過するフィジカルフェーダ51およびシーンアイコン160の位置関係を、基準位置関係と規定する。制御部11は、基準位置関係が成立する位置にシーンアイコン160を表示する。この構成によれば、1つのフィジカルフェーダ51および1つのシーンアイコン160が直線的な位置関係、または、直線的な位置関係に類似する位置関係を有する。このため、オペレータが、フィジカルフェーダ51とシーンアイコン160との対応関係をより直感的に視認しやすくなる。
(6)調光卓10は、制御部11、複数のフィジカルフェーダ51、および、ディスプレイ81を有する。制御部11は、ディスプレイ81にシーン記憶領域130を表示する機能を持つ。シーン記憶領域130は、シーンの再生順序に関する再生順序情報を表示する。この構成によれば、オペレータが、シーンの再生順序を視認しながらシーンを作成することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに貢献する。
(7)制御部11は、ディスプレイ81にシーン作成領域120を表示する機能、および、シーン作成領域120にシーンの作成に関連するシーン作成情報を表示する機能を持つ。この構成によれば、オペレータが、ディスプレイ81からシーン作成情報および再生順序情報を視認することができる。このため、ディスプレイ81にシーン作成情報が表示されない構成と比較して、各情報を認識するために必要なオペレータの動作が少なくなる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(8)制御部11は、シーン作成領域120を表示しているとき、シーン記憶領域130を表示する。この構成によれば、オペレータが、作成中のシーンに関する情報と作成済みのシーンの再生順序情報とを同時に視認することができる。このため、シーン作成領域120とシーン記憶領域130とを一画面に表示されない構成と比較して、各情報を認識するために必要なオペレータの動作が少なくなる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(9)制御部11は、シーン記憶領域130に複数のシーンアイコン160を表示する。シーンアイコン160は、1つのシーンに関する情報を含む。この構成によれば、1シーン毎にシーン情報がアイコン化されるため、オペレータが、ディスプレイ81上においてシーン単位でシーン情報を移動させる操作を容易に行うことができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(10)制御部11は、シーン記憶領域130において複数のシーンアイコン160を再生順序に従い配列することにより、シーンの再生順序情報を表示する。この構成によれば、シーンアイコン160と再生順序情報とが一体的に表示されるため、各情報が個別に表示される構成と比較して、各情報を視認するために必要なオペレータの動作が少なくなる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(11)制御部11は、複数のシーンアイコン160をディスプレイ81の幅方向において一列に表示する。この構成によれば、シーン記憶領域130において複数のシーンアイコン160が複数の列により表示される構成と比較して、オペレータが、シーンアイコン160の再生順序を容易に視認することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(12)制御部11は、複数のシーンアイコン160の再生順序を示すシーン番号表示部161を表示する。この構成によれば、オペレータが、複数のシーンアイコン160の配列順序およびシーン番号表示部161の少なくとも一方によりシーンの再生順序を視認することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(13)制御部11は、複数のシーンアイコン160の内容を識別するためのシーン名称表示部162を表示する。この構成によれば、オペレータが、シーンアイコン160に含まれるシーン情報の詳細を表示する動作を行わなくとも、シーンアイコン160の内容の相違を視認することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(14)制御部11は、シーン記憶領域130をディスプレイ81の高さ方向においてシーン作成領域120の下方向側に表示する。この構成によれば、オペレータが、シーンアイコン160を下方向に移動することによりシーンアイコン160をシーン記憶領域130に登録することができる。このため、シーン記憶領域130がシーン作成領域120よりも上方向側に表示される構成と比較して、オペレータがシーンアイコン160の登録作業を容易に行うことができる。また、上記構成と比較して、登録されたシーンアイコン160とフィジカルコントローラ部50との距離が短くなる。このため、オペレータが、シーンアイコン160とフィジカルコントローラ部50との対応関係を容易に視認することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(15)制御部11は、シーンを記憶する入力操作を検知したとき、シーン作成領域120およびシーン記憶領域130を移動し得るシーンアイコン160を表示する。この構成によれば、オペレータが、シーンアイコン160をドラッグ操作することにより、シーン記憶領域130におけるシーンアイコン160の登録位置を選択できる。このため、オペレータが、シーンランク130Bにおけるシーンの再生順序を直感的に編集することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(16)制御部11は、シーン作成画面100におけるシーン記憶領域130に対するオペレータの入力操作に応じて、シーン記憶領域130におけるシーンアイコン160の配置順序を変更する。この構成によれば、オペレータが、シーン作成画面100および再生順序編集画面200の双方において、シーンの再生順序を編集することができる。このため、調光卓10は、シーンを効率的に作成することに一層貢献する。
(17)制御部11は、エグゼキュータ150を有する。この構成によれば、フィジカルフェーダ51に対して各種の機能を設定することができる。このため、調光卓10に搭載するフィジカルフェーダ51の数を少なくすることができる。
(18)調光卓10は、仮定の構成を有する調光卓(以下、「仮定調光卓」)と比較して以下の有利な効果を奏する。仮定調光卓は、シーン作成画面におけるシーン記憶領域の表示方式が調光卓10と相違する。仮定調光卓は、シーン記憶領域に複数のシーンアイコンを表示する。仮定調光卓は、シーン記憶領域に再生順序情報を表示しない。すなわち、仮定調光卓のシーン記憶領域は、シーンの再生順序とは関係なく複数のシーンアイコンを表示する。このため、仮定調光卓のオペレータは、シーンの作成中において作成済みのシーンの再生順序を確認したいとき、シーンの作成を中断して再生順序を確認するための作業を行う必要が生じる。このため、シーンの作成の効率が低下するおそれがある。
一方、調光卓10は、上記(6)に記載されるとおり、オペレータが、シーンを作成しながらシーンの再生順序を視認することができる。このため、オペレータが、シーンの再生順序を確認するためにシーンの作成作業を中断する頻度が少なくなる。このため、仮定調光卓を使用する場合と比較して、シーンの作成の効率が向上する。
(第2実施形態)
図11を参照して、第2実施形態の調光卓10の構成について説明する。
第2実施形態の調光卓10は、第1実施形態の調光卓10と比較して以下の部分において異なる構成を有し、その他の部分において実質的に同一の構成を有する。なお、第2実施形態の調光卓10の説明は、第1実施形態の調光卓10と共通する構成に同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第1実施形態の制御部11は、シーンアイコン160の登録が可能な複数のエグゼキュータ150をシーン記憶領域130に表示する。一方、第2実施形態の制御部11は、第1実施形態のエグゼキュータランク130Aにおける左端およびその隣の2つのエグゼキュータ150に代えて、エグゼキュータ180をシーン記憶領域130に表示する。以下、第1実施形態の調光卓10との相違点の詳細について説明する。
エグゼキュータ180は、バーチャルフェーダを登録する機能を持つ。エグゼキュータ180は、登録可能なバーチャルフェーダの一例として、クロスフェーダ、ムーブフェーダ、シーンフェーダ、シーンマスタフェーダ、グループマスタフェーダ、および、フリーフェーダを含む。
エグゼキュータ180は、登録可能なバーチャルフェーダのデフォルト値の一例としてクロスフェーダを有する。エグゼキュータ180は、フィジカルフェーダ51をプログラマブルフェーダとして制御する機能を持つ。エグゼキュータ180は、登録されたバーチャルフェーダの機能と同じ機能をフィジカルフェーダ51のソフトフェーダ機能として割り当てる。
エグゼキュータ180は、状態表示部181、および、バーチャルフェーダとしてのクロスフェーダ182を含む。エグゼキュータ180は、バーチャルフェーダが登録されているとき、状態表示部181を表示する。エグゼキュータ180は、バーチャルフェーダが登録されていないとき、状態表示部181を表示しない。
状態表示部181は、対応するバーチャルフェーダの動作状態、および、対応するバーチャルフェーダにより再生されるシーンの状態などを表示する。状態表示部181の表示内容は、エグゼキュータ180に登録されるバーチャルフェーダに応じて設定される。
クロスフェーダ182は、Aフェーダ183、Aレベル表示部184、Bフェーダ185、および、Bレベル表示部186を含む。クロスフェーダ182は、Aフェーダ183またはBフェーダ185に対する入力操作に応じて照明器具3の出力レベルを変更する。Aレベル表示部184は、Aフェーダ183により設定される出力レベルの大きさ、および、Aフェーダ183により設定される出力レベルの変化方向を表示する。Bレベル表示部186は、Bフェーダ185により設定される出力レベルの大きさ、および、Bフェーダ185により設定される出力レベルの変化方向を表示する。
制御部11は、エグゼキュータ180に対するタップ操作を検知したとき、フェーダ設定メニュー(図示略)を表示する。制御部11は、フェーダ設定メニューにおいて選択されたバーチャルフェーダをエグゼキュータ180に登録する。制御部11は、フェーダ設定メニューにおいてクロスフェーダ182が選択されたとき、クロスフェーダ182をエグゼキュータ180上に表示する。制御部11は、フェーダ設定メニューにおいて選択されたバーチャルフェーダ(クロスフェーダ182)と、フェーダ設定メニューにおいて選択された照明器具3とを対応付ける。
第2実施形態の調光卓10は、第1実施形態の調光卓10が奏する(1)〜(18)と同様の効果を奏する。すなわち、シーンを効率的に作成することに貢献する効果、および、その他の種々の効果を奏する。
(その他の実施形態)
なお、本調光卓は、発明の目的が達成される範囲において、第1および第2実施形態とは別の種々の具体的な形態を取り得る。以下に示される第1および2実施形態の変形例は、本調光卓が取り得る別の具体的な形態の一例である。
・変形例の制御部11は、シーン制御および外部レベル入力制御の少なくとも一方を有する。シーン制御は、照明演出シーンの明かりのパターンを制御するために実行される。外部レベル入力制御は、外部入力のレベルを制御するために実行される。
・変形例の制御部11は、動的編集機能を持つ。動的編集機能は、照明演出シーンを構成する一連の明かりの動きを適宜編集する機能である。動的編集機能は、一例として、チェイス編集、フラッシュ(点滅)編集、および、エフェクト編集などを含む。ただし、動的編集機能に含まれる具体的な機能は、ここで例示した内容に限定されない。当該変形例の制御部11は、動的編集機能の一例として、チェイス編集およびエフェクト編集の少なくとも一方を含む。
・変形例の制御部11は、シーン作成モードにおいて、複数の色彩設定アイコンをシーン作成領域120に表示する(変形例A)。制御部11は、各色彩設定アイコンが持つ色彩情報と同一の色彩を各色彩設定アイコンの表示色として設定する。制御部11は、色彩設定アイコンに対する入力操作に基づいて、オペレータが選択した色彩を検知し、検知した色彩を器具フェーダ140の色彩として設定する。
・上記変形例Aの制御部11は、さらに次の制御形態を取り得る。制御部11は、色彩設定アイコンが選択されたとき、色彩コントローラをシーン作成領域120に表示する。色彩コントローラは、すでに表示されている器具フェーダ140等に重ね合わせて表示されるフェイズである。
制御部11は、オペレータにより選択された複数の色彩設定アイコンを色彩コントローラに登録する。制御部11は、色彩コントローラに登録した複数の色彩設定アイコンの色彩レベルを一括して制御する。制御部11は、この制御の一例として、複数の色彩設定アイコン同士における色彩レベルの比率を設定し、設定した比率に基づいて、複数の色彩設定アイコンの色彩レベルを連動して変化させる。色彩レベルの比率は、オペレータが変更することもできる。
制御部11は、例えば、オペレータが1つの色彩設定アイコンの色彩レベルを調整する入力操作を実行したとき、このアイコンを含めて色彩コントローラに登録されている複数の色彩設定アイコンの色彩レベルを、設定した比率に基づいて変化させる。各色彩設定アイコンの色彩レベルの変化は、対応する器具フェーダ140に反映される。このため、複数の器具フェーダ140の色彩レベルが一括して変更される。
・上記変形例Aの制御部11は、さらに次の制御形態を取り得る。制御部11は、シーン作成モードにおいて、色彩フェイズ表示アイコンをシーン作成領域120に表示する。制御部11は、色彩フェイズ表示アイコンに対する入力操作に応じて、色彩設定フェイズをシーン作成領域120に表示する。制御部11は、一例として、色彩フェイズ表示アイコンが長押しされたことを検知したとき、色彩設定フェイズを表示する。色彩設定フェイズは、すでに表示されている器具フェーダ140等に重ね合わせて表示される。
制御部11は、複数の色彩設定アイコンを色彩設定フェイズに表示する。制御部11は、色彩設定フェイズに対する入力操作に応じて、オペレータが選択した色彩を検知し、検知した色彩を器具フェーダ140の色彩として設定する。制御部11は、器具フェーダ140の色彩を設定した後、色彩設定フェイズをクローズし、設定した色彩を器具フェーダ140に対応させてシーン作成領域120に表示する。
・変形例の制御部11は、シーン作成モードにおいて、ファンクション設定アイコンをシーン作成領域120に表示する。制御部11は、ファンクション設定アイコンに対する入力操作に基づいて、器具フェーダ140の照射機能を設定する。照射機能の一例は、点滅、ズーム、および、ストロボである。
制御部11は、例えば、ファンクション設定アイコンに対する入力操作により点滅が選択されたとき、対応する器具フェーダ140の照射機能を点滅に設定する。制御部11は、照明器具3がデータシートを持つ場合、このデータシートを参照して照射機能のレベルを設定することができる。
・変形例の制御部11は、シーンプレビュー機能を持つ。シーンプレビュー機能は、シーンアイコン160に含まれるシーン情報を規定時間にわたり再生する機能である。制御部11は、一例として、シーンのプレビューに適した比較的短い時間を規定時間として設定する。規定時間は、オペレータが設定することもできる。
制御部11は、例えば、シーンアイコン160に対するタップ操作を検知したとき、このシーンアイコン160に対応するシーンを、規定時間が経過するまでシーンアイコン160上において再生する。この構成によれば、オペレータが、シーンアイコン160に含まれるシーン情報の具体的な内容を確認しながらシーンを作成できる。このため、シーンをより効率的に作成することができる。
・第1および第2実施形態の制御部11は、機能表示領域110に第1器具表示モード切替部112、第2器具表示モード切替部113、第1操作機能切替部114、第2操作機能切替部115、および、再生中編集ボタン116を表示する。ただし、機能表示領域110に表示する機能部分の内容は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、第1器具表示モード切替部112、第2器具表示モード切替部113、第1操作機能切替部114、第2操作機能切替部115、および、再生中編集ボタン116の少なくとも1つが、機能表示領域110から省略される。
・第1および第2実施形態の制御部11は、第2器具表示モード切替部113において1段表示モードおよび3段表示モードを有する。ただし、第2器具表示モード切替部113の内容は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、第2器具表示モード切替部113において2段表示モード、および、4段以上のいずれかの段数の表示モードを有する。
・第1および第2実施形態の制御部11は、機能表示領域110にシーン記憶ボタン170を表示する。ただし、シーン記憶ボタン170の表示位置は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、シーン作成領域120またはシーン記憶領域130にシーン記憶ボタン170を表示する。
・第1および第2実施形態の制御部11は、シーン記憶ボタン170に対する入力操作に応じてシーンの記憶を開始する。ただし、シーンを記憶するための方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、メニューボタン111に対する入力操作に応じて、シーンの記憶のための項目を含めたメニューを表示する。この制御部11は、同項目を選択する入力操作を検知したとき、シーン作成領域120にシーンアイコン160を表示する。なお、この構成の一例によれば、シーン記憶ボタン170が省略される。
・第1および第2実施形態の制御部11は、各エグゼキュータ150をディスプレイ81の幅方向に並べて表示する。ただし、各エグゼキュータ150の表示方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、各エグゼキュータ150をディスプレイ81の高さ方向に並べて表示する。
・第1実施形態の制御部11は、フィジカルフェーダ51と同数のエグゼキュータ150を有する。ただし、エグゼキュータ150の設定数は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、フィジカルフェーダ51よりも多い数のエグゼキュータ150によりエグゼキュータランク130Aを構成する。この制御部11は、エグゼキュータランク130Aに対するフリック操作に応じて、エグゼキュータランク130Aをスクロールすることにより、シーン記憶領域130に表示するエグゼキュータ150を変更する。
・第1および第2実施形態の制御部11は、シーンランク130Bにおいてシーンアイコン160を再生順序に従い配列することにより、再生順序情報をシーン記憶領域130に表示する。ただし、再生順序情報の表示方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、シーンランク130Bとは別にシーンの再生順序情報をシーン記憶領域130に表示する。この変形例の制御部11は、記憶されているシーン情報のそれぞれに基づいて、個々のシーンの再生順序を示す再生番号画像を表示することにより、シーン記憶領域130にシーンの再生順序情報を表示する。なお、この構成の一例によれば、シーンランク130Bが省略される。
・第1および第2実施形態の制御部11は、シーンアイコン160のドラッグアンドドロップ操作に応じてシーン記憶領域130にシーンアイコン160を登録する。ただし、シーン記憶領域130へのシーンアイコン160の登録方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、以下の(a)〜(c)の少なくとも1つの登録方法を有する。
(a)変形例の制御部11は、シーン記憶ボタン170の押し下げ操作を検知したとき、シーンランク130Bにおける所定の記憶位置に新しいシーンアイコン160を登録する。所定の記憶位置としては、例えば、シーンランク130Bの末尾が設定される。
(b)変形例の制御部11は、シーン記憶ボタン170の押し下げ操作を検知したとき、シーンランク130Bにおけるシーンアイコン160の登録位置を設定するための登録用メニューを表示する。制御部11は、登録用メニューにおいて、シーンアイコン160の挿入位置およびシーンアイコン160の上書位置を表示する。制御部11は、挿入位置を指定する入力操作を検知したとき、シーンランク130Bにおける該当位置に新しいシーンアイコン160を登録する。制御部11は、上書位置を指定する入力操作を検知したとき、シーンランク130Bにおける該当位置のシーンアイコン160に代えて新しいシーンアイコン160を登録する。
(c)変形例の制御部11は、フィジカルボタンとしてのシーン記憶ボタンの押し下げ操作を検知したとき、シーンランク130Bの所定の記憶位置に新しいシーンアイコン160を登録する。所定の記憶位置としては、例えば、シーンランク130Bの末尾が設定される。
・第1および第2実施形態の制御部11は、シーン作成画面100において機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130を一画面に表示する。ただし、シーン作成画面100における各領域の表示方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、実施形態の表示方法に代えて、以下の(a)〜(c)のいずれか1つの表示方法を有する。
(a)変形例の制御部11は、シーン作成画面100においてシーン作成領域120およびシーン記憶領域130を一画面に表示し、機能表示領域110を表示しない。制御部11は、機能表示領域110を呼び出すための入力操作を検知したとき、シーン作成領域120およびシーン記憶領域130に代えて、機能表示領域110を表示する。または、シーン作成領域120およびシーン記憶領域130に機能表示領域110を表示する。
(b)変形例の制御部11は、シーン作成画面100において機能表示領域110およびシーン作成領域120を一画面に表示し、シーン記憶領域130を表示しない。制御部11は、シーンを記憶するための入力操作を検知したとき、機能表示領域110およびシーン作成領域120に代えて、シーン記憶領域130を表示する。または、機能表示領域110およびシーン作成領域120にシーン記憶領域130を表示する。
(c)変形例の制御部11は、シーン作成画面100においてシーン作成領域120を表示し、機能表示領域110およびシーン記憶領域130を表示しない。制御部11は、機能表示領域110を呼び出すための入力操作を検知したとき、シーン作成領域120に代えて、または、シーン作成領域120上に機能表示領域110を表示する。制御部11は、シーンを記憶するための入力操作を検知したとき、シーン作成領域120に代えて、または、シーン作成領域120上にシーン記憶領域130を表示する。
・第1および第2実施形態の制御部11は、シーン作成画面100において上方向から下方向に向けて、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130の順に各領域を表示する。ただし、シーン作成画面100における各領域の表示方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の制御部11は、実施形態の表示方法に代えて、以下の(a)〜(d)のいずれか1つの表示方法により各領域を表示する。
(a)変形例の制御部11は、シーン作成画面100において上方向から下方向に向けて、機能表示領域110、シーン記憶領域130、および、シーン作成領域120の順に各領域を表示する。
(b)変形例の制御部11は、シーン作成画面100において上方向から下方向に向けて、シーン記憶領域130、機能表示領域110、および、シーン作成領域120の順に各領域を表示する。
(c)変形例の制御部11は、シーン作成画面100において上方向から下方向に向けて、シーン作成領域120、機能表示領域110、および、シーン記憶領域130の順に各領域を表示する。
(d)変形例の制御部11は、シーン作成画面100において上方向から下方向に向けて、シーン作成領域120、シーン記憶領域130、および、機能表示領域110の順に各領域を表示する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、ディスプレイ81の下方向側にフィジカルコントローラ部50を有する。ただし、フィジカルコントローラ部50の形成位置は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、ディスプレイ81の上方向側にフィジカルコントローラ部50を有する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、ディスプレイ81の下方向側にフィジカルコントローラ部50を有する。フィジカルフェーダ51は、調光卓10の高さ方向と同じ方向の操作方向を有する。ただし、フィジカルコントローラ部50の構成は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、ディスプレイ81の右方向側または左方向側にフィジカルコントローラ部を有する。この変形例のフィジカルフェーダは、調光卓10の幅方向と同じ方向の操作方向を有する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、複数のフィジカルフェーダ51を幅方向において一列に配置している。ただし、フィジカルフェーダ51の配置形態は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、ディスプレイ81の上辺81A、下辺81B、右辺81C、および、左辺81Dのうちの少なくとも2つの辺と隣り合う位置にフィジカルフェーダ51を配置する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、機能部分の1つであるフェーダパネル部30をディスプレイ81と隣り合う位置に有する。ただし、ディスプレイ81の周囲における機能部分の配置形態は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、ディスプレイ81とフェーダパネル部30との間に別の機能部分を有する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、1つのディスプレイ81に機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130を表示する。ただし、ディスプレイによる各領域の表示方法は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、実施形態の表示方法に代えて、以下の(a)〜(c)のいずれか1つの表示方法を有する。
(a)変形例の調光卓10は、ディスプレイ81に代えて、第1ディスプレイおよび第2ディスプレイを有する。制御部11は、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130のうちの1つまたは2つの領域を第1ディスプレイに表示する。制御部11は、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130のうちの残りの1つまたは2つの領域を第2ディスプレイに表示する。
(b)変形例の調光卓10は、ディスプレイ81に代えて、第1ディスプレイ、第2ディスプレイ、および、第3ディスプレイを有する。制御部11は、機能表示領域110を第1ディスプレイに表示する。制御部11は、シーン作成領域120を第2ディスプレイに表示する。制御部11は、シーン記憶領域130を第3ディスプレイに表示する。
(c)変形例の調光卓10は、ディスプレイ81に代えて、4つ以上のいずれかの個数のディスプレイを有する。制御部11は、機能表示領域110、シーン作成領域120、および、シーン記憶領域130を互いに異なるディスプレイに表示する。または、制御部11は、上記(a)または(b)の表示方法に準じた方法により各領域をディスプレイに表示する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、四角形状のディスプレイ81を有する。ただし、ディスプレイ81の形状は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、三角形状、または、5本以上のいずれかの数の辺を持つ多角形状のディスプレイ81を有する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、シーンの作成に関するユーザインタフェースとしてタッチパネル80を有する。ただし、シーンの作成に関するユーザインタフェースの構成は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、タッチパネル80に代えてまたは加えて、マウスおよびキーボードの少なくとも一方を有する。
・第1および第2実施形態の調光卓10は、フェーダパネル部30およびディスプレイ81が1つの卓筐体20に形成された構成を有する。ただし、調光卓10の構成は、実施形態に例示される内容に限られない。例えば、変形例の調光卓10は、ディスプレイ81が省略された構成を有する。調光システム1は、調光卓10とは別にディスプレイを有する。
・第1および第2実施形態の調光システム1は、調光卓10と調光装置2および照明器具3との通信プロトコルとしてDMX512を用いる。ただし、調光システム1が用いる通信プロトコルは、実施形態に例示される内容に限られない。
・第1および第2実施形態の調光システム1は、調光卓10と調光装置2との通信を有線により行う。一方、変形例の調光システム1は、調光卓10と調光装置2との通信を無線により行う。
・第1および第2実施形態の調光システム1は、調光装置2と照明器具3との通信を有線により行う。一方、変形例の調光システム1は、調光装置2と照明器具3との通信を無線により行う。