JP2015086913A - 動力分割式無段変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊星歯車機構の歯数比を大きくすることなく、またベルトレシオをγmaxより大きく、あるいはγminより小さくすることなくトータルの変速比幅を大きくして走行燃費を向上できる動力分割式無段変速装置を提供する。【解決手段】無段変速機構2と、一定変速機構3と、該両変速機構の出力を合成する遊星歯車機構4とを備え、動力が、無段変速機構2のみに伝達される無段変速モードと、動力が一定変速機構3と無段変速機構2との両方に分割して伝達される動力分割モードとに切り替え可能の動力分割式無段変速装置1において、動力が前記一定変速機構3のみに伝達される一定変速モードを設けた。【選択図】図1
Description
本発明は、無段変速機構、一定変速機構、及び該両変速機構の出力を合成する遊星歯車機構を備えた動力分割式無段変速装置に関する。
従来の無段変速装置として、エンジン動力を無段階に変速可能とする無段変速機構(例えばCVT)と、エンジン動力を一定変速比で変速する一定変速機構(例えばギヤ機構)と、該両機構からの動力を合成する遊星歯車機構とを備えたものがある。この従来装置では、入力される動力を、無段変速機構及び遊星歯車機構を通る動力伝達によって、トルク循環を生じつつ出力するローモードと、入力される動力を無段変速機構を通る動力伝達によって出力するハイモードが可能となっている(例えば特許文献1参照)。
ところで前記無段変速装置において、トータルの変速比幅を拡大するために、エンジンからの動力を前記CVT等の無段変速機構のみに伝達するベルト駆動モードと、該無段変速機構及びギヤ機構等の一定変速機構に分割して伝達する動力分割モードとを、車両の運転状態に応じて適宜切り替えるようにした動力分割式無段変速装置がある。
この動力分割式無段変速装置における前記ベルト駆動モードでは、通常のベルトレシオ(γmax〜γmin)で変速する。そしてこのベルトレシオがγminのとき締結要素や固定要素を選択的に作動させることにより、前記動力分割モードとなる。この動力分割モードにおいて、ベルトレシオをγminからγmaxに変速すると遊星歯車機構が差動することにより、リングギヤが増速回転するので、トータルの変速比幅はベルト駆動のみの場合よりも拡大される。
前記動力分割モードでは、効率の良いギヤ機構で多くの動力を伝達するので、全体効率が向上し、走行燃費がよくなるが、トータルの変速比幅はそれほど拡大しない。遊星歯車機構のサンギヤとリングギヤの歯数比ρを大きくすればトータル変速比幅は増加するが、ギヤ機構の動力伝達割合が低下し、結果として燃費向上効果が得られなくなる。
ここでベルトレシオをγmaxよりさらに大きくする、あるいはγminよりさらに小さくすることによりトータルの変速比幅を増大させることが考えられる。この場合、γmax時に駆動プーリの最小半径を、又はγmin時に従動プーリの最小半径をさらに小さくすることとなるが、このようにすると、Vベルトの曲げ半径が小さくなり、従ってVベルト応力が過大になるので、ベルトレシオをγmaxより大きく、あるいはγminよりさらに小さくすることは困難である。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、遊星歯車機構の歯数比を大きくすることなく、またベルトレシオをγmaxより大きく、あるいはγminより小さくすることなくトータルの変速比幅を大きくして走行燃費を向上できる動力分割式無段変速装置を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、無段変速機構と、一定変速機構と、該両変速機構の出力を合成する遊星歯車機構とを備え、動力が、前記無段変速機構のみに伝達される無段変速モードと、前記動力が一定変速機構と無段変速機構との両方に分割して伝達される動力分割モードとに切り替え可能の動力分割式無段変速装置において、
前記動力が前記一定変速機構のみに伝達される一定変速モードを設けたことを特徴としている。
前記動力が前記一定変速機構のみに伝達される一定変速モードを設けたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の動力分割式無段変速装置において、前記無段変速機構は、入力軸に装着された駆動プーリと、出力軸に装着された従動プーリとにVベルトを巻回してなるCVTであり、前記一定変速機構は、前記入力軸に第1結合要素を介在させて連結された入力ギヤと、前記遊星歯車機構のキャリアに連結された出力ギヤとを有するギヤ機構であり、前記出力軸は第2結合要素と固定要素を介在させてサンギヤに連結されており、
前記第1結合要素がオンされ、第2結合要素がオフされるとともに固定要素がオンされることにより前記一定変速モードとなることを特徴としている。
前記第1結合要素がオンされ、第2結合要素がオフされるとともに固定要素がオンされることにより前記一定変速モードとなることを特徴としている。
請求項1の発明では、動力が一定変速機構のみに伝達される一定変速モードを設けた。この一定変速モードは、具体的には、請求項2の発明のように、無段変速機構を一対のプーリにVベルトを巻回しなるCVTとし、一定変速機構を、前記入力軸に第1結合要素を介在させて連結された入力ギヤと、前記遊星歯車機構のキャリアに連結された出力ギヤとを有するギヤ機構とし、前記出力軸を第2結合要素と固定要素を介在させてサンギヤに連結し、前記第1結合要素をオンし、第2結合要素をオフすると共に固定要素をオンすることにより実現される。
このように動力をギヤ機構のみに伝達する一定変速モードを設け、サンギヤを固定すると共にキャリアを回転させたので、前記ギヤ機構のギヤ比と遊星ギヤ機構のサンギヤとリングギヤの歯数比に応じた分だけトータルの変速比幅を拡大することができ、燃費の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は本発明の実施例1に係る動力分割式無段変速装置を説明するための図である。
図において、1は動力分割式無段変速装置であり、該装置1はエンジン回転を無段階比率で変速するCVT(無段変速機構)2と、エンジン回転を一定比率で変速するギヤ機構(一定変速機構)3と、該両機構2,3の出力を合成する遊星歯車機構4とを備えている。
前記CVT2は、エンジン回転が入力される入力軸5に装着された駆動プーリ7と、出力軸6に装着された従動プーリ8とに金属製Vベルト9を巻回した構造のものである。前記駆動プーリ7、従動プーリ8はそれぞれ一対のプーリ半体7a,7b、8a,8bを軸方向に油圧で進退させることにより、有効ベルト捲き径を無段階に変化させて無段変速するようになっている。
例えば、駆動プーリ7が最小径で従動プーリ8が最大径のとき最大変速比γmaxとなり、逆に駆動プーリ7が最大径で従動プーリ8が最小径のとき最小変速比γminとなる。
前記ギヤ機構3は、動力伝達をオン・オフ制御する第1クラッチ(第1締結要素)C1を介在させて前記入力軸5に連結された駆動ギヤ3aと、前記出力軸6と同軸配置された前記遊星歯車機構4のキャリア4bに接続された従動ギヤ3bと、該両ギヤ3a,3b間に介在されたアイドルギヤ3cとを有する。なお、B1は第1クラッチC1オフ時にオンして前記駆動ギヤ3aの回転を阻止し、あるいは第1クラッチC1オン時にオフして駆動ギヤ3aの回転を許容するブレーキである。
ここで、前記ギヤ機構3における駆動ギヤ3aと従動ギヤ3bとの直結ギヤ比は前記CVT2の最小変速比γminと同一に設定されている。なお、アイドルギヤ3cはギヤ比に関与しない。
前記遊星歯車機構4は、前記出力軸6に接続されたサンギヤ4aと、前記従動ギヤ3bが接続されたキャリア4bに支持され、前記サンギヤ4aに噛合するピニオンギヤ4cと、該ピニオンギヤ4cが噛合するリングギヤ4dとを有する。なお、このリングギヤ4dの回転が出力回転となる。また、C2はベルト駆動モード時にオンしてキャリア4bとリングギヤ4dを同期回転させるクラッチである。
また前記出力軸6には、前記CVT2の出力回転のサンギヤ4aへの伝達をオン・オフする第2クラッチ(第2結合要素)C3と、前記サンギヤ4aの回転を阻止するブレーキ(固定要素)B2が配設されている。
前記ベルト駆動モード時には、前記第1クラッチC1オフ、ブレーキB1オフ、クラッチC2オン、第2クラッチC3オン、ブレーキB2オフとされる。
前記動力分割モード時には、前記第1クラッチC1オン、ブレーキB1オフ、クラッチC2オフ、第2クラッチC3オン、ブレーキB2オフとされる。
前記一定変速モード時には、前記第1クラッチC1オン、ブレーキB1オフ、クラッチC2オフ、第2クラッチC3オフ、ブレーキB2オンとされる。
本実施例の動力分割式無段変速装置1では、エンジン回転数,車速に応じて、ベルト駆動モード、動力分割モード、一定変速モードが選択制御される。
前記ベルト駆動モードでは、入力回転はCVT2で変速され、出力軸6からサンギヤ4a,アイドルギヤ4c,キャリア4bを介してリングギヤ4dに伝達され、通常のベルトレシオ(γmax〜γmin)で変速され、遊星歯車機構4では変速比の変化はない(図2の特性線D1及び図3のベルト駆動領域A参照)。
ベルトレシオがγminになると動力分割モードに切り替えられ、動力はCVT2及びギヤ機構3の両方に分割して伝達される。このとき、CVT2の変速比をγminからγmaxに変化させると、遊星歯車機構4において差動によりリングギヤ4dが増速回転するので、γ1だけ変速比幅が拡大する(図2の特性線D2及び図3の動力分割領域B参照)。
続いて一定変速モードに切り替えられ、サンギヤ4aが固定されると共に、動力はギヤ機構3のみに伝達される。これにより前記ギヤ機構3のギヤ比と遊星歯車機構4のサンギヤ4aとリングギヤ4dの歯数比ρに応じてγ1′だけ変速比幅が拡大する(図2の特性線D3及び図3の一定変速領域C参照)。
具体的には、例えばサンギヤ歯数31,リングギヤ歯数71で、遊星歯数比ρ=0.437、ギヤ比(=γmin)0.421の場合、
γ1′=0.421×71/(71+31)=0.292
が得られる。
γ1′=0.421×71/(71+31)=0.292
が得られる。
このように本実施例では、動力をギヤ機構3のみに伝達する一定変速モードを設け、サンギヤ4aを固定すると共にキャリア4bを回転させたので、トータルの変速比幅を前記γ1′だけ拡大でき、燃費の向上を図ることができる。
なお、前記実施例では、無段変速機構がCVTであり、一定変速機構がギヤ機構である場合を説明したが、本発明における無段変速機構,一定変速機構はこれらに限定されない。例えば、無段変速機構は、トロイダル方式、あるいは油圧方式の無段変速機構であっても勿論構わない。
1 動力分割式無段変速装置
2 CVT(無段変速機構)
3 ギヤ機構(一定変速機構)
3a 入力ギヤ
3b 出力ギヤ
4 遊星歯車機構
4a サンギヤ
4b キャリア
5 入力軸
6 出力軸
7 駆動プーリ
8 従動プーリ
9 Vベルト
B2 ブレーキ(固定要素)
C1 第1クラッチ(第1結合要素)
C3 第2クラッチ(第2結合要素)
2 CVT(無段変速機構)
3 ギヤ機構(一定変速機構)
3a 入力ギヤ
3b 出力ギヤ
4 遊星歯車機構
4a サンギヤ
4b キャリア
5 入力軸
6 出力軸
7 駆動プーリ
8 従動プーリ
9 Vベルト
B2 ブレーキ(固定要素)
C1 第1クラッチ(第1結合要素)
C3 第2クラッチ(第2結合要素)
Claims (2)
- 無段変速機構と、一定変速機構と、該両変速機構の出力を合成する遊星歯車機構とを備え、動力が、前記無段変速機構のみに伝達される無段変速モードと、前記動力が一定変速機構と無段変速機構との両方に分割して伝達される動力分割モードとに切り替え可能の動力分割式無段変速装置において、
前記動力が前記一定変速機構のみに伝達される一定変速モードを設けた
ことを特徴とする動力分割式無段変速装置。 - 請求項1に記載の動力分割式無段変速装置において、
前記無段変速機構は、入力軸に装着された駆動プーリと、出力軸に装着された従動プーリとにVベルトを巻回してなるCVTであり、
前記一定変速機構は、前記入力軸に第1結合要素を介在させて連結された入力ギヤと、前記遊星歯車機構のキャリアに連結された出力ギヤとを有するギヤ機構であり、
前記出力軸は第2結合要素と固定要素を介在させてサンギヤに連結されており、
前記第1結合要素がオンされ、第2結合要素がオフされるとともに固定要素がオンされることにより前記一定変速モードとなる
ことを特徴とする動力分割式無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013224367A JP2015086913A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | 動力分割式無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013224367A JP2015086913A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | 動力分割式無段変速装置 |
Publications (1)
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JP2013224367A Pending JP2015086913A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | 動力分割式無段変速装置 |
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JP (1) | JP2015086913A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105757209A (zh) * | 2016-04-15 | 2016-07-13 | 浙江吉利汽车研究院有限公司 | 一种车辆的前驱变速器装置 |
-
2013
- 2013-10-29 JP JP2013224367A patent/JP2015086913A/ja active Pending
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