JP2015086901A - ボールジョイント用ダストカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】
製造が容易で、飛石等から膜部を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事のないプロテクター一体型のボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。
【解決手段】ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記一端大径開口部と前記他端小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備え、前記膜部の外周面側に前記膜部を保護する為のプロテクターを設けた弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記プロテクターが前記膜部と一体成形されていると共に、前記膜部の前記一端大径開口部側外周面から前記他端小径開ロ部側に向かって伸びる筒形状を呈していることを特徴とする。
【選択図】図2
製造が容易で、飛石等から膜部を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事のないプロテクター一体型のボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。
【解決手段】ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記一端大径開口部と前記他端小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備え、前記膜部の外周面側に前記膜部を保護する為のプロテクターを設けた弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記プロテクターが前記膜部と一体成形されていると共に、前記膜部の前記一端大径開口部側外周面から前記他端小径開ロ部側に向かって伸びる筒形状を呈していることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、ボールジョイント用ダストカバーに関する。
また、本発明は、自動車懸架装置、操舵装置等に使用されるボールジョイント用ダストカバーに関する。
更に、ダストカバーを飛石等から保護するボールジョイント用ダストカバーに関する。
また、本発明は、自動車懸架装置、操舵装置等に使用されるボールジョイント用ダストカバーに関する。
更に、ダストカバーを飛石等から保護するボールジョイント用ダストカバーに関する。
従来、ボールジョイント継ぎ手部の防塵、防水を目的としてダストカバーが装着されているボールジョイントとしては、図3に示すボールジョイント用ダストカバーが知られている。(特許文献1)
この種ボールジョイント用ダストカバーのシール構造は、図3に示す様に、ボールスタッド100の一端に形成された球頭部200がソケット300内に保持されている。
そして、ボールスタッド100の他端の軸部400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、ゴム状弾性材製ダストカバーの一端大径開口部60が、ソケット300の外周面に一端大径開口部60に埋設した金属材製補強環630により固定保持され、他端小径開口部70が軸部400に保持された構成となっている。
そして、一端大径開口部60と他端小径開口部70とを連結している膜部800全体が外側に張り出した鼓形状を呈している。
そして、このボールジョイント用ダストカバーの内部にはグリースが封入されている。
そして、ボールスタッド100の他端の軸部400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、ゴム状弾性材製ダストカバーの一端大径開口部60が、ソケット300の外周面に一端大径開口部60に埋設した金属材製補強環630により固定保持され、他端小径開口部70が軸部400に保持された構成となっている。
そして、一端大径開口部60と他端小径開口部70とを連結している膜部800全体が外側に張り出した鼓形状を呈している。
そして、このボールジョイント用ダストカバーの内部にはグリースが封入されている。
しかし、ボールジョイント用ダストカバーの膜部800は、車両の足回りに使用される為、飛石等の外的要因で破損し、貫通亀裂が発生する問題を惹起した。
そして、膜部800に貫通亀裂が発生した場合は、ボールジョイント用ダストカバー内のグリースが漏出すると共に、外部からボールジョイント用ダストカバー内に水、ダスト等が侵入し、ボールジョイントの機能が維持できなくなり、重大な事故に繋がる問題を有していた。
そして、膜部800に貫通亀裂が発生した場合は、ボールジョイント用ダストカバー内のグリースが漏出すると共に、外部からボールジョイント用ダストカバー内に水、ダスト等が侵入し、ボールジョイントの機能が維持できなくなり、重大な事故に繋がる問題を有していた。
この対策として、図4に示す様な、膜部800の外周面に一体的に設けられ、他端小径開口部70から一端大径開口部60に向かって伸びる傘状のプロテクター900で膜部800を飛石等から保護する構造のボールジョイント用ダストカバーが提案された。(特許文献2)
しかし、プロテクター900が他端小径開口部70から一端大径開口部60に向かって伸びる構成となっている為、一体成形する事は非常に困難であると共に、図3に示す様に、軸部400が傾斜した場合、軸部400と一体となってプロテクター900も傾斜する為、傾斜した一方(図3に於いて右側)の膜部800の一端大径開口部60側が、プロテクター900により保護されなくなり(膜部800が外部に直接曝される)、この箇所に於いて、プロテクター900が機能しない為、飛石等により膜部800が破損される危険性を招来した。
この改良型として、図5に示す構造のものが提案された。(特許文献2)
すなわち、プロテクター900をダストカバーと別体に製作した後、両者を組み合わせる構造のものであるが、図4に示した構造のダストカバーの製造が困難である問題は解決出来るが、別々に製作する為、製造コストが嵩むと共に、図4の構造のダストカバーと同様に、プロテクター900が他端小径開口部70から一端大径開口部60に向かって伸びる構成となっている為、図3に示す様に、軸部400が傾斜した場合、軸部400と一体となってプロテクター900も傾斜する為、傾斜した一方(図3に於いて右側)の膜部800の一端大径開口部60側が、プロテクター900により保護されなくなり(膜部800が外部に直接曝される)、この箇所に於いて、プロテクター900が機能しない為、飛石等により膜部800が破損される危険性を招来した。
すなわち、プロテクター900をダストカバーと別体に製作した後、両者を組み合わせる構造のものであるが、図4に示した構造のダストカバーの製造が困難である問題は解決出来るが、別々に製作する為、製造コストが嵩むと共に、図4の構造のダストカバーと同様に、プロテクター900が他端小径開口部70から一端大径開口部60に向かって伸びる構成となっている為、図3に示す様に、軸部400が傾斜した場合、軸部400と一体となってプロテクター900も傾斜する為、傾斜した一方(図3に於いて右側)の膜部800の一端大径開口部60側が、プロテクター900により保護されなくなり(膜部800が外部に直接曝される)、この箇所に於いて、プロテクター900が機能しない為、飛石等により膜部800が破損される危険性を招来した。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、飛石等から膜部を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事のないプロテクター一体型のボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。
本発明に係るボールジョイント用ダストカバーは、ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記一端大径開口部と前記他端小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備え、前記膜部の外周面側に前記膜部を保護する為のプロテクターを設けた弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記プロテクターが前記膜部と一体成形されていると共に、前記膜部の前記一端大径開口部側外周面から前記他端小径開ロ部側に向かって伸びる筒形状を呈していることを特徴とする。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、プロテクターが膜部と一体成形されていると共に、膜部の一端大径開口部側外周面から他端小径開ロ部側に向かって伸びる筒形状を呈している構成としている為、製造が容易で、飛石等から膜部を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事が無い。
更に、請求項2記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部の外周面は、プロテクターが接合している接合部から他端小径開ロ部側に向かって縮径する形状としている為、膜部の外周面とプロテクター内周面との間に存在する成形金型を容易に取り外す事が出来る為、成形が容易である。
請求項1記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、プロテクターが膜部と一体成形されていると共に、膜部の一端大径開口部側外周面から他端小径開ロ部側に向かって伸びる筒形状を呈している構成としている為、製造が容易で、飛石等から膜部を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事が無い。
更に、請求項2記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部の外周面は、プロテクターが接合している接合部から他端小径開ロ部側に向かって縮径する形状としている為、膜部の外周面とプロテクター内周面との間に存在する成形金型を容易に取り外す事が出来る為、成形が容易である。
更に、請求項3記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、プロテクターは、膜部外周面の略全面を覆う形状としている為、飛石等から膜部をより確実に保護出来る。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1及び図2に示される様に、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーの態様は、
ボールスタッド1の一端に形成された球頭部2がソケット3内に保持され、このボールスタッド1の他端の軸部4はナックル5に締め付け固定され、一端大径開口部6がソケット3の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部7が軸部4に保持され、一端大径開口部6と他端小径開口部7とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部8を備え、この膜部8の外周面側に膜部8を保護する為のプロテクター9を設ける基本的構成を備えている。
図1及び図2に示される様に、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーの態様は、
ボールスタッド1の一端に形成された球頭部2がソケット3内に保持され、このボールスタッド1の他端の軸部4はナックル5に締め付け固定され、一端大径開口部6がソケット3の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部7が軸部4に保持され、一端大径開口部6と他端小径開口部7とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部8を備え、この膜部8の外周面側に膜部8を保護する為のプロテクター9を設ける基本的構成を備えている。
そして、このプロテクター9は、膜部8と同一材料で膜部8と一体成形され、膜部8の一端大径開口部6側外周面から他端小径開ロ部7側に向かって伸びる筒形状を呈している。
この様な構成としている為、製造が容易で、飛石等から膜部8を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事が無い。
この様な構成としている為、製造が容易で、飛石等から膜部8を確実に保護して、グリースの漏出や、外部から水や塵埃が侵入する事が無い。
より具体的には、図2に示す様に、軸部4が傾斜したとしても、圧縮側(図上左側)においては、プロテクター9が膜部8の変形に沿って変形し、引張り側(図上右側)においては、膜部8と同じようにプロテクター9も左側に傾斜する為、プロテクター9による膜部8を保護する領域は、傾斜する前と殆ど変らない。
これは、プロテクター9が膜部8の一端大径開口部6側に一体成形され、一端大径開口部6側外周面から他端小径開ロ部7側に向かって伸びる筒形状を呈する構成としている為である。
また、膜部8の外周面は、プロテクター9が接合している接合部91から他端小径開ロ部7側に向かって縮径する形状としている為、膜部8の外周面とプロテクター9内周面との間に存在する成形金型を容易に取り外す事が出来る為、成形が容易である。
更に、プロテクター9は、膜部8外周面の略全面を覆う形状としている為、飛石等から膜部8をより確実に保護出来る。
本実施例では、プロテクター9を完全な筒形状として示したが、円周上等配の切込を設け、複数個に分割した形状としても良い。この様な構造とする事により、プロテクター9の変形を容易にする事が出来る。
また、ダストカバーの材質は、クロロプレン等のゴム状弾性材や、ポリエステル系エラストマー、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性エラストマーから、適宜用途に合わせ選択して使用される。
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
自動車の懸架装置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントに使用できる。
1 ボールスタッド
2 球頭部
3 ソケット
4 軸部
5 ナックル
6 一端大径開口部
7 他端小径開口部
8 膜部
9 プロテクター
91 接合部
2 球頭部
3 ソケット
4 軸部
5 ナックル
6 一端大径開口部
7 他端小径開口部
8 膜部
9 プロテクター
91 接合部
Claims (3)
- ボールスタッド(1)の一端に形成された球頭部(2)がソケット(3)内に保持され、
前記ボールスタッド(1)の他端の軸部(4)はナックル(5)に締め付け固定され、一端大径開口部(6)が前記ソケット(3)の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部(7)が前記軸部(4)に保持され、前記一端大径開口部(6)と前記他端小径開口部(7)とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部(8)を備え、前記膜部(8)の外周面側に前記膜部(8)を保護する為のプロテクター(9)を設けた弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記プロテクター(9)が前記膜部(8)と一体成形されていると共に、前記膜部(8)の前記一端大径開口部(6)側外周面から前記他端小径開ロ部(7)側に向かって伸びる筒形状を呈していることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。 - 前記膜部(8)の外周面は、前記プロテクター(9)が接合している接合部(91)から前記他端小径開ロ部(7)側に向かって縮径する形状であることを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。
- 前記プロテクター(9)は、前記膜部(8)外周面の略全面を覆う形状であることを特徴とする請求項1または2記載のボールジョイント用ダストカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013223970A JP2015086901A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | ボールジョイント用ダストカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013223970A JP2015086901A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | ボールジョイント用ダストカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015086901A true JP2015086901A (ja) | 2015-05-07 |
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ID=53049906
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JP (1) | JP2015086901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210043911A (ko) * | 2019-10-14 | 2021-04-22 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 스테빌라이저 바 링크 |
-
2013
- 2013-10-29 JP JP2013223970A patent/JP2015086901A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210043911A (ko) * | 2019-10-14 | 2021-04-22 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 스테빌라이저 바 링크 |
KR102649394B1 (ko) | 2019-10-14 | 2024-03-20 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 스테빌라이저 바 링크 |
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