JP2015086823A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関のポンプ抵抗を効果的に低減できる内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の可変動弁装置(10)は、内燃機関(1)の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間において吸気バルブ(2)または排気バルブ(2)を開にすることで吸気バルブまたは排気バルブをデコンプ状態に切替える内燃機関の可変動弁装置において、2以上の行程の所定期間において吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替えられた場合に、吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替わらない期間の一部において、吸気バルブまたは排気バルブのリフト量が最小となる時期が内燃機関のピストンの上死点近傍または下死点近傍となるようにカムシャフト(3)の位相を変更するカム位相可変部(50)を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来、吸気バルブまたは排気バルブをデコンプ状態に切替えることが可能な可変動弁装置が知られている。このような可変動弁装置の一例として、特許文献1には、可変動弁装置の揺動部材の摺動面に特徴的な隆起部を設けることで、吸気バルブまたは排気バルブをデコンプ状態に切替え可能な可変動弁装置が開示されている。
特開2005−54700号公報
特許文献1に係る技術を応用して、例えば内燃機関の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間において吸気バルブまたは排気バルブを開にすることで吸気バルブまたは排気バルブをデコンプ状態に切替えた場合、このようなデコンプ状態への切替えが実行されない可変動弁装置に比較して内燃機関のポンプ抵抗の低減を図ることができる。しかしながら、このように2以上の行程の所定期間において吸気バルブまたは排気バルブをデコンプ状態に切替えた場合であっても、吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替わらない期間は存在する。このように吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替わらない期間において吸気バルブまたは排気バルブのリフト量が最小となる時期を適切に設定することができれば、内燃機関のポンプ抵抗を効果的に低減できると考えられる。しかしながら、このような技術はこれまで開発されていなかった。
本発明は、内燃機関のポンプ抵抗を効果的に低減できる内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置は、内燃機関のカムシャフトからリンク機構を介して前記内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブを駆動するとともに、前記リンク機構の可変動作により、前記内燃機関の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間において前記吸気バルブまたは前記排気バルブを開にすることで前記吸気バルブまたは前記排気バルブをデコンプ状態に切替える内燃機関の可変動弁装置において、前記2以上の行程の前記所定期間において前記吸気バルブまたは前記排気バルブが前記デコンプ状態に切替えられた場合に、前記吸気バルブまたは前記排気バルブが前記デコンプ状態に切替わらない期間の一部において、前記吸気バルブまたは前記排気バルブのリフト量が最小となる時期が前記内燃機関のピストンの上死点近傍または下死点近傍となるように前記カムシャフトの位相を変更するカム位相可変部を備えることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置によれば、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程において吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替えられることで内燃機関のポンプ抵抗の低減を図ることができる。ここで、ピストンの上死点近傍または下死点近傍はピストンスピードが遅い時期である。この点、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置によれば、2以上の行程の所定期間において吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替えられた場合に吸気バルブまたは排気バルブがデコンプ状態に切替わらない期間の一部において吸気バルブまたは排気バルブのリフト量が最小となる時期を、このようなピストンスピードが遅い時期にすることができることから、内燃機関のポンプ抵抗を効果的に低減できる。
以上のように本発明によれば、内燃機関のポンプ抵抗を効果的に低減できる内燃機関の可変動弁装置を提供することができる。
図1(a)は内燃機関の可変動弁装置近傍を示す模式図である。図1(b)は揺動アームを拡大した模式図である。図1(c)は図1(a)よりも揺動アームがA方向に揺動した様子を模式的に示す図である。図1(d)は中作用角および大リフト量が得られる場合のバルブリフト曲線の模式図である。 図2(a)〜図2(c)は小作用角および小リフト量が得られる場合の可変動弁装置の動作を説明するための模式図である。 図3(a)〜図3(c)は大作用角および小リフト量が得られる場合の可変動弁装置の動作を説明するための模式図である。 実施例に係るカム位相変更処理が実行された場合のバルブのリフト量の変化を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の実施例に係る内燃機関の可変動弁装置10は内燃機関1に適用されて用いられる可変動弁装置である。図1(a)は内燃機関1の全体構成を説明するための模式図であり、具体的には内燃機関1の可変動弁装置10の近傍を模式的に図示している。図1(a)に示す内燃機関1は車両に搭載されている。内燃機関1は、バルブ2と、カムシャフト3と、可変動弁装置10とを備えている。なお、可変動弁装置10の構成を理解し易くするために、図1(a)においてバルブ2およびカムシャフト3は想像線によって図示されている。バルブ2は吸気バルブまたは排気バルブである。本実施例においては、バルブ2の一例として吸気バルブを用いる。カムシャフト3はA方向(図においては時計回りの方向)に回転する。
可変動弁装置10は、リンク機構20と、カム位相可変部50とを備えている。リンク機構20は、カムシャフト3とバルブ2とを接続するリンク機構である。このようなリンク機構20を有することにより、本実施例に係る可変動弁装置10は、内燃機関1のカムシャフト3からリンク機構20を介して内燃機関1のバルブ2を駆動している。本実施例に係るリンク機構20は、揺動アーム30と、カムシャフト3が当接するカムシャフト当接部35と、カムフォロワー40とを備えている。カムフォロワー40は、揺動アーム30の動作をバルブ2に伝達する部材である。
揺動アーム30は、軸を介してカムシャフト当接部35に接続している。カムシャフト3がA方向に回転することでカムシャフト当接部35が中心軸xを中心として揺動した場合、揺動アーム30も中心軸xを中心としてカムシャフト当接部35と同じ方向に揺動する。また、本実施例に係る揺動アーム30は、カムシャフト当接部35に対して相対的に揺動することもできる。具体的には揺動アーム30は、モータ等の動力源を有する駆動機構によって駆動されることで、中心軸xを中心として、カムシャフト当接部35に対してさらにA方向およびB方向に揺動する。なお、この揺動アーム30の揺動機構については、揺動アームを有する公知の可変動弁装置の揺動機構を適用することができるため、これ以上詳細な説明は省略する。
図1(b)は揺動アーム30を拡大した模式図である。揺動アーム30は、ベース円区間32と、第1カム部33と、第2カム部34とを有している。ベース円区間32は、第1カム部33および第2カム部34に挟まれた位置に形成されている。ベース円区間32は、カムフォロワー40がこのベース円区間32に当接しても、バルブ2がリフトしない区間(すなわち、ゼロリフト区間)である。第1カム部33および第2カム部34は、揺動アーム30の径方向で外側に突出した部分によって構成されている。具体的には第1カム部33は、相対的に大きな突起部の頂点であるPから、この大きな突起部の根元に相当するPまでの領域である。第2カム部34は、相対的に小さな突起部の根元であるPから、この小さな突起部の頂点であるPの領域である。なお、前述したベース円区間32はPとPとの間の領域である。
図1(a)を参照して、カム位相可変部50は、カムシャフト3の位相を変更することが可能な装置である。具体的には本実施例に係るカム位相可変部50は、カム位相切替式のカム位相可変装置によって構成されている。なお、このカム位相可変部50の機構等の具体的な構成自体は、公知のカム位相可変装置の構成を適用できるため、詳細な説明は省略する。カム位相可変部50の動作の詳細については後述する。
続いて可変動弁装置10のベース円区間32、第1カム部33および第2カム部34の詳細について説明する。本実施例に係る可変動弁装置10は、揺動アーム30の揺動角度が初期値のときにカムフォロワー40に当接する揺動アーム30の位置を変更することで、バルブ2のバルブリフト態様を変更している。
具体的には可変動弁装置10においては、揺動アーム30の揺動角度が初期値のときにベース円区間32の第1カム部33に近い部分(換言するとPに近い部分)がカムフォロワー40に当接した場合、その後、揺動アーム30が揺動した場合に中作用角および大リフト量のバルブリフト曲線が得られるように、第1カム部33およびベース円区間32が設定されている。また可変動弁装置10においては、揺動角度が初期値のときにベース円区間32の第1カム部33から遠い部分(換言するとPに近い部分)がカムフォロワー40に当接した場合、その後、揺動アーム30が揺動した場合に小作用角および小リフト量のバルブリフト曲線が得られるように、第1カム部33およびベース円区間32が設定されている。さらに、可変動弁装置10においては、揺動アーム30の揺動角度が初期値のときに第2カム部34がカムフォロワー40に当接した場合、その後、揺動アーム30が揺動した場合に大作用角および小リフト量のバルブリフト曲線が得られるように、第2カム部34およびベース円区間32が設定されている。この可変動弁装置10の具体例について図を用いて説明すると次のようになる。
まず、前述した図1(a)に加えて、図1(c)および図1(d)を参照して中作用角および大リフト量が得られる場合の可変動弁装置10の動作の具体例について説明する。なお、図1(c)は図1(a)よりも揺動アームがA方向に揺動した様子を模式的に示す図である。図1(c)においてカム位相可変部50の図示は省略されている(これは後述する図2(a)および図2(b)並びに図3(a)および図3(b)でも同様である)。図1(d)は、中作用角および大リフト量が得られる場合のバルブリフト曲線の模式図である。図1(a)を参照して、揺動アーム30の揺動角度が初期値の場合、揺動アーム30のベース円区間32の第1カム部33の近傍部分がカムフォロワー40に当接している。この状態から揺動アーム30がA方向に最大角度揺動して図1(c)の状態になった場合、後述する図2(b)の場合よりも第1カム部33の先端部(P)に近い部分がカムフォロワー40に当接する。この場合、図1(d)に示すように、中作用角および大リフト量のバルブリフト曲線が得られる。
図2(a)〜図2(c)は小作用角および小リフト量が得られる場合の可変動弁装置10の動作を説明するための模式図である。図2(a)に示すように揺動アーム30の揺動角度が初期値の場合、図1(a)の場合よりもベース円区間32の第1カム部33から遠い部分がカムフォロワー40に当接している。この状態から揺動アーム30がA方向に最大角度揺動して図2(b)の状態になった場合、図1(c)の場合よりも第1カム部33の根元部(P)に近い部分がカムフォロワー40に当接する。この場合、図2(c)に示すように、小作用角および小リフト量のバルブリフト曲線が得られる。
図3(a)〜図3(c)は大作用角および小リフト量が得られる場合の可変動弁装置10の動作を説明するための模式図である。図3(a)に示すように揺動アーム30の揺動角度が初期値の場合、第2カム部34がカムフォロワー40に当接している。この状態から揺動アーム30がA方向に最大角度揺動して図3(b)の状態になった場合、ベース円区間32がカムフォロワー40に当接する。この場合、カムシャフト3が回転する際にバルブ2は閉じる方向に移動するため、図3(c)に示すバルブリフト曲線は、図1(d)や図2(c)のバルブリフト曲線とは逆位相になっている。そして、この図3(c)の作用角は図1(d)の作用角よりも大きくなっており(すなわち大作用角)、また図3(c)のリフト量は図2(c)のリフト量よりもさらに小さくなっている(すなわち小リフト量)。なお、第2カム部34のプロフィールを変更することで、図3(c)のバルブリフト曲線を変更することができる。すなわち、第2カム部34のプロフィールを調整することで、所望の大作用角・小リフト量のバルブリフト曲線が得られる。
以上のように本実施例に係る可変動弁装置10は上述した第1カム部33、ベース円区間32および第2カム部34を備えることで、図1(d)、図2(c)および図3(c)に示すようなバルブリフト曲線を得ることができる。特に可変動弁装置10によれば、図3(c)に示すように大作用角のときのリフト量を、図2(c)に示す小作用角のときのリフト量よりも小さくすることができるため、リフト量および作用角特性の自由度が向上している。
また、可変動弁装置10によれば、可変動弁装置10のリンク機構20の可変動作によりバルブ2を容易にデコンプ状態にすること(クランク角にかかわらずにバルブ2を開にすること)ができる。具体的には可変動弁装置10によれば、図3(c)のように大作用角・小リフト量とすることが容易にできるため、バルブ2をデコンプ状態とするためにバルブ2の作用角を拡大した場合であっても、バルブ2のリフト量が増大することを抑制できる。その結果、バルブ2をデコンプ状態とするためにバルブ2の作用角を拡大した場合であっても、バルブ2がピストンと緩衝することを抑制できる。すなわち、可変動弁装置10によれば、バルブ2とピストンとの干渉を抑制しつつバルブ2をデコンプ状態にすることが容易にできる。また、可変動弁装置10によれば、内燃機関1の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間においてバルブ2をデコンプ状態にすることで、内燃機関1のポンプ抵抗の低減を図ることができる。このような可変動弁装置10は、ハイブリッド車両やアイドリングストップを実行する車両に搭載された場合に特に大きな効果を発揮することができる。具体的には可変動弁装置10がこのような車両に搭載された場合において内燃機関1の始動時にバルブ2をデコンプ状態にすることで、内燃機関1の始動時のポンプ抵抗の低減を効果的に図ることができる。その結果、このような車両に搭載された内燃機関1の始動性を向上させることができる。
また、本実施例に係る可変動弁装置10によれば、第2カム部34によって大作用角を得る場合、バルブスプリング(バルブ2を付勢するスプリング)のアシストを受けることができる。それにより、可変動弁装置10の揺動アーム30を揺動させるモータ等の動力源の負荷を低減させることもできる。その結果、可変動弁装置10によれば、揺動アーム30の応答性を向上させることもできる。
続いて本実施例に係るカム位相可変部50の動作について説明する。まず、本実施例に係る可変動弁装置10は、リンク機構20の可変動作により、内燃機関1の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間においてバルブ2を開にすることでバルブ2をデコンプ状態に切替える。そしてカム位相可変部50は、前述したように2以上の行程の所定期間においてバルブ2がデコンプ状態に切替えられた場合に、バルブ2がデコンプ状態に切替わらない期間の一部において、バルブ2のリフト量が最小となる時期が内燃機関1のピストンの上死点(TDC)近傍または下死点(BDC)近傍となるようにカムシャフト3の位相を変更する(以下、これをカム位相変更処理と称する)。
具体例を挙げてこれを説明すると次のようになる。例えば本実施例に係るバルブ2(具体的には吸気バルブ)が吸気行程および圧縮行程(すなわち2つの行程)の所定期間において開に切替えられることでバルブ2がデコンプ状態に切替えられたとする。この場合、カム位相可変部50は、例えば吸気行程および圧縮行程のうち、バルブ2がデコンプ状態に切替わらない期間(つまり、前述した所定期間以外の期間)のうちの一部の期間において、このバルブ2のリフト量が最小となる時期がピストンの上死点近傍または下死点近傍となるようにカムシャフト3の位相を変更する。
なお、上死点近傍とは上死点を含む所定時期の範囲内をいう。具体的には本実施例においては、上死点近傍とは、上死点プラスマイナス10度(CA)の範囲内の時期をいい、好ましくは上死点プラスマイナス5度の範囲内の時期をいい、より好ましくは上死点プラスマイナス2度の範囲内の時期をいう。下死点近傍についてもこれと同様である。具体的には下死点近傍とは、下死点を含む所定時期の範囲内をいい、具体的には下死点プラスマイナス10度の範囲内の時期をいい、好ましくは下死点プラスマイナス5度の範囲内の時期をいい、より好ましくは下死点プラスマイナス2度の範囲内の時期をいう。
本実施例に係るカム位相可変部50は、上述したカム位相変更処理の一例として、バルブ2のリフト量が最小となる時期がピストンの上死点となるようにカムシャフト3の位相を変更する。これを図で示したものが図4である。具体的には図4は、本実施例に係るカム位相変更処理が実行された場合のバルブ2のリフト量の変化を模式的に図示している。図4の縦軸はバルブ2のリフト量を示し、横軸はクランク角を示している。図4に示すように、本実施例においてバルブ2のリフト量が最小となる時期はピストンの上死点(TDC)になっている。
以上のように本実施例に係る可変動弁装置10によれば、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程においてバルブ2がデコンプ状態に切替えられることから、内燃機関1のポンプ抵抗の低減を図ることができる。また前述したように、可変動弁装置10によれば、2以上の行程の所定期間においてバルブ2がデコンプ状態に切替えられた場合に、バルブ2がデコンプ状態に切替わらない期間の一部においてバルブ2のリフト量が最小となる時期をピストンの上死点近傍または下死点近傍としている。ここで、ピストンの上死点近傍または下死点近傍はピストンスピードが遅い時期である。そのため、バルブ2のリフト量が最小となる時期をこのようなピストンスピードが遅い時期である上死点近傍または下死点近傍とすることにより、内燃機関1のポンプ抵抗を効果的に低減できる。
なお、本実施例において、デコンプ状態に切替えるバルブ2の一例として吸気バルブを用いている。その結果、リフト量が最小となる時期を上死点近傍または下死点近傍とするバルブ2も吸気バルブである。但し、バルブ2の種類は吸気バルブに限定されるものではなく、例えば排気バルブでもよい。また、本実施例においては、デコンプ状態に切替えるバルブ2の種類と、リフト量が最小となる時期を上死点近傍または下死点近傍とするバルブ2の種類とは同じであるが、これに限定されるものではない。例えば、吸気バルブおよび排気バルブのそれぞれについて可変動弁装置10が適用されている場合には、デコンプ状態に切替えるバルブ2の種類とリフト量が最小となる時期を上死点近傍または下死点近傍とするバルブ2の種類とを異なるものとしてもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 内燃機関
2 バルブ
3 カムシャフト
10 可変動弁装置
20 リンク機構
50 カム位相可変部

Claims (1)

  1. 内燃機関のカムシャフトからリンク機構を介して前記内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブを駆動するとともに、前記リンク機構の可変動作により、前記内燃機関の吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程のうち2以上の行程の所定期間において前記吸気バルブまたは前記排気バルブを開にすることで前記吸気バルブまたは前記排気バルブをデコンプ状態に切替える内燃機関の可変動弁装置において、
    前記2以上の行程の前記所定期間において前記吸気バルブまたは前記排気バルブが前記デコンプ状態に切替えられた場合に、前記吸気バルブまたは前記排気バルブが前記デコンプ状態に切替わらない期間の一部において、前記吸気バルブまたは前記排気バルブのリフト量が最小となる時期が前記内燃機関のピストンの上死点近傍または下死点近傍となるように前記カムシャフトの位相を変更するカム位相可変部を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015215198A1 (de) * 2015-08-10 2017-02-16 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Hubvariabler Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine

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