JP2015085459A - ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法 - Google Patents

ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 対象物の持ち替え動作時に、ロボットや対象物の干渉(衝突)を抑止し、安定して把持動作を実行するロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法等を提供すること。【解決手段】 ロボットは、胴体部200と、胴体部200に第1の関節J1により接続され、第1の把持部310を有する第1のアーム300と、胴体部200に第2の関節J2により接続され、第2の把持部410を有する第2のアーム400と、を含み、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部310により把持されている対象物OBを第2の把持部410に持ち替える持ち替え動作を行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法等に関する。
双腕ロボットにおいて、右手のみでしかアプローチできない位置にある対象物(例えばワーク)を、左手のみでしかアプローチできない位置に配置する場合には、例えば特許文献1に記載されているような、2つの把持部を用いて持ち替えを行うことが有効である。その他にも、片方の把持部で把持している対象物を、現在把持に用いている把持部を用いて、且つ現在の姿勢とは異なる姿勢で配置したい場合等のように、持ち替えが有効である状況は多い。
特開2012−206219号公報
しかし、特許文献1では、持ち替え動作生成について記載されているものの、対象物、第1の把持部及び第2の把持部の間の相対的な位置関係を考慮しているに過ぎず、持ち替え動作が行われる位置については考慮されていない。持ち替え動作を行う場合、作業台の上で行うことがあるところ、作業台には、通常、ロボットが作業に用いるワークや工具等が置かれている。そのため、持ち替え動作を行う位置によっては、当該ワーク等と干渉してしまい、持ち替え動作を行うことができない。
本発明の一態様は、胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含み、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部により把持されている対象物を前記第2の把持部に持ち替える持ち替え動作を行うロボットに関係する。
本発明の一態様では、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部から第2の把持部への持ち替え動作を実行する。そのため、ロボットと作業台に置かれる物体との干渉を抑止した持ち替え動作が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の把持部は、前記対象物を第1の把持状態で把持しており、前記第1の把持状態は、前記第1の把持部が、前記対象物に対して上方、下方、側方のいずれか1つの位置となる状態であってもよい。
これにより、持ち替え前の第1の把持部による対象物の把持状態を適切に設定すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第2の把持部が、前記第1の把持部により把持されている前記対象物を第2の把持状態で把持することによって、前記持ち替え動作を行い、前記第2の把持状態は、前記第2の把持部の高さが、前記対象物に対して低い状態であってもよい。
これにより、第2の把持部を対象物より低い位置から持ち替えるため、安定した持ち替え動作等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の把持部を用いて、前記対象物を第1の把持方向で把持する制御を行った後に、前記第2の把持部を用いて、前記第1の把持方向に交差する第2の把持方向で、前記対象物を把持する制御を行ってもよい。
これにより、安定した持ち替え動作を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の把持方向は、重力方向に沿った方向であり、前記第2の把持方向は、前記重力方向に直交する水平方向に沿った方向であってもよい。
これにより、安定した持ち替え動作を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の把持部の形状を膨らませたオフラインシミュレーターのモデルである第1のモデルと、前記第2の把持部の形状を膨らませた前記オフラインシミュレーターのモデルである第2のモデルとが、干渉しない把持位置姿勢を用いて、前記第1の把持部と前記第2の把持部により前記持ち替え動作を行ってもよい。
これにより、第1の把持部と第2の把持部との干渉を抑止した持ち替え動作を実行すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、第1の速度により、前記第2の把持部をアプローチ点まで移動させ、前記第1の速度に比べて低い速度である第2の速度で、前記第2の把持部を前記アプローチ点から前記対象物の方向へ移動させてもよい。
これにより、持ち替え動作を含む一連の制御において、第2の把持部を移動させる速度を、状況に応じて適切に設定すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記対象物を撮像する撮像部の撮像範囲内で、前記持ち替え動作を行ってもよい。
これにより、撮像部の撮像範囲に基づいて、持ち替え動作を行う位置を設定すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の把持部及び前記第2の把持部の各把持部は、4本の指を有する4指ハンドであり、前記4本の指のうち第1、第2の指を用いて前記対象物を所与の方向から支持し、前記4本の指のうち、前記第1、第2の指とは異なる第3、第4の指を用いて、前記対象物を前記所与の方向とは逆の方向から支持することで、前記対象物を把持してもよい。
これにより、第1の把持部及び第2の把持部として4指ハンドを用いることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記物体は、ワーク、治具、工具のいずれか1つを含んでもよい。
これにより、作業台に置かれるワーク、治具、工具のいずれよりも高い位置で持ち替え動作を行うこと等が可能になる。
また、本発明の他の態様は、胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を含む第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を含む第2のアームと、を含むロボットを含み、前記ロボットは、作業台に置かれたいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部を用いて、作業対象物の持ち替えを行う、ロボットシステムに関係する。
本発明の他の態様では、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部から第2の把持部への持ち替え動作を実行する。そのため、ロボットと作業台に置かれる物体との干渉を抑止した持ち替え動作が可能になる。
また、本発明の他の態様は、胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含むロボットに作業を行わせる制御装置であって、前記ロボットに、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部とを用いて、対象物の持ち替えを行わせる制御装置に関係する。
本発明の他の態様では、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部から第2の把持部への持ち替え動作を実行する。そのため、ロボットと作業台に置かれる物体との干渉を抑止した持ち替え動作が可能になる。
また、本発明の他の態様は、胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含むロボットの制御方法であって、前記ロボットに、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部とを用いて、対象物の持ち替えを行わせる制御方法に関係する。
本発明の他の態様では、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部から第2の把持部への持ち替え動作を実行する。そのため、ロボットと作業台に置かれる物体との干渉を抑止した持ち替え動作が可能になる。
このように、本発明の幾つかの態様によれば、対象物の持ち替え動作時に、ロボットや対象物の干渉(衝突)を抑止し、安定して把持動作を実行するロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法等を提供することができる。
図1(A)、図1(B)は持ち替え動作が必要となる作業の例。 図2(A)、図2(B)は本実施形態に係るロボットの構成例。 作業台上に種々の物体が配置される例。 図4(A)、図4(B)は本実施形態での持ち替え動作の説明図。 図5(A)、図5(B)は持ち替え動作の拡大図。 上方向からの持ち替えが適切に行えない例。 本実施形態に係るロボットの他の構成例。 図8(A)、図8(B)は持ち替え動作の例。 図9(A)、図9(B)は持ち替え動作の例の拡大図。 本実施形態に係るロボットを含むシステムの構成例。 図11(A)、図11(B)は4指ハンドの例。 図12(A)、図12(B)は2指ハンドと4指ハンドの差の説明図。 視錐体の説明図。 アプローチ時の第2の把持部の姿勢の例。 把持方向の説明図。 図16(A)〜図16(D)は第1の把持方向と第2の把持方向の関係例。 図17(A)、図17(B)は第1の把持方向と第2の把持方向の他の関係例。 直方体の対象物OBに対して設定されるアプローチ方向の例。 図19(A)、図19(B)は把持部を膨らませたモデルの説明図。 図20(A)は対象物を基準とした把持姿勢の例、図20(B)、図20(C)はグローバル座標系を基準とした把持姿勢の例。 本実施形態に係る制御装置及びロボットシステムの構成例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。ロボットによる作業において、対象物を所与の把持部(狭義にはハンド)から、他の把持部へ持ち替える持ち替え動作が有用となる場面は多い。
例えば、図1(A)に示したように、初期位置Aに配置された対象物を目標位置A’まで移動させる作業を考える。図1(A)は2本のアームと含む双腕ロボット及び作業台を、作業台上方から観察した場合の図である。この場合、左手の可動範囲及び右手の可動範囲がそれぞれ図1(B)に示した範囲であるとすると、左手は初期位置Aに到達できるが右手は初期位置Aに到達できず、右手は目標位置A’に到達できるが左手は目標位置A’に到達できない。よって、上述の作業を実現するには、まず左手で初期位置Aにある対象物を把持し、その後対象物を左手から右手に持ち替え、右手で対象物を目標位置A’に配置するという動作が必要となる。つまり、ロボットの可動範囲等の条件から、所望の作業を実行する際に持ち替え動作が必須となる、或いは必須でなくても持ち替え動作を入れることで作業が容易になるケースは多く、持ち替え動作は有用と言える。
しかし、持ち替え動作には2つの把持部が関連するため、把持部同士の干渉を避ける必要がある等、要求される条件が複雑となる。そのため、持ち替え動作をユーザーが手動で設定することは困難である。
特許文献1のように、何らかの情報に基づいて持ち替え動作をシステム側で生成する手法が提案されている。しかし従来手法は、対象物と第1,第2の把持部の相対的な関係を決定する手法であり、ロボット本体(図2(A)のロボットであれば胴体部200や頭部600等)との相対的な関係を決定するものではない。
従来のロボットにおいては、持ち替え動作が行われる位置(以下、持ち替え動作位置とも表記する)の重力方向での高さは重要視されていなかった。なぜなら、従来は持ち替え動作も含め、ロボットで行われる作業が固定化されており、必要な情報が事前に入力されていたためである。具体的には、所望の作業を行うために、ロボットがどのような動作をどのような順序で行うかといった情報や、各動作時に作業台のどの位置に何が配置されるかといった情報が事前に与えられる。つまり、持ち替え動作を所与の位置で行うとなれば、当該持ち替え動作では把持部やアーム、対象物等が、他の物体と干渉することがないことが保証されていると考えてよかった。
しかし本出願人は、撮像部からの撮像画像に対する画像処理の結果や、環境に配置されたセンサーからのセンサー情報等、種々の情報を用いてロボットの動作環境を認識し、環境の変化に応じて動作を行うロボットを想定している。このようにすれば、環境変化に応じて柔軟に動作を行うロボットが実現できる。しかしこのような想定においては、持ち替え動作前に行われていた動作や、当該動作における対象物等がその時々で変化する可能性があり、持ち替え動作時の環境(具体的には作業台上に配置されるワークや治具等)を事前に知ることは困難である。柔軟なロボット作業の実行を想定するために、例えば図3に示したようにロボット作業に用いられる作業台上に、種々のワークや治具が配置されているケースは充分考えられるが、その具体的な配置位置姿勢は既知の情報ではない。
その場合、ロボットのアームやハンド、或いはハンドにより把持された対象物等と、作業台上の物体との干渉を抑止するには、当該物体の高さに関する情報を何らかの手法により取得するとよい。
そこで本出願人は、持ち替え動作位置を作業台上の物体よりも高い位置に設定して持ち替え動作を実行する手法を提案する。具体的には、本実施形態に係るロボットは図2(A)に示したように、胴体部200と、胴体部200に第1の関節J1により接続され、第1の把持部310を有する第1のアーム300と、胴体部200に第2の関節J2により接続され、第2の把持部410を有する第2のアーム400とを含む。そして、ロボットは、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部310により把持されている対象物を第2の把持部410に持ち替える持ち替え動作を行う。この持ち替え動作は、例えば図2(A)の制御部100の制御により実現することができる。さらに具体的には、制御部100において後述するオフラインシミュレーターを実行することで、持ち替え動作の制御用情報を生成すること等が考えられる。なお、図4(A)における第1の把持部310及び第2の把持部320の周辺を拡大した図が図5(A)であり、同様に図4(B)の拡大図が図5(B)である。
ここで、高さとは重力方向における高さを用いればよい。重力方向とは、具体的には重力加速度の方向であり、図4(A)において作業台の面が水平な面であるとすればz軸の負方向である。また、重力方向における高さとは、前記重力方向における位置を表すものであり、例えば図4(A)のz軸での座標値である。重力方向における高さの高低は、一般的な高低と同様であり、より基準点(例えば地表)から離れたものほど高さが高く、図4(A)の例であればz座標値がz1>z2であれば、z1の位置はz2の位置よりも高い。
また、持ち替え動作には対象物OBと、第1の把持部310、第2の把持部410という大きさを有する物体が関係するため、持ち替え動作位置の高さをどのように規定するかが問題となる。本実施形態では、対象物OBの所与の基準位置(例えば図4(A)のRP)の高さを持ち替え動作位置の高さとして説明を行う。つまり、持ち替え動作において、持ち替え動作位置より低い位置に把持部やアームが位置する場合もあり得る。
これにより、持ち替え動作位置を作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置とすることが可能になる。そのため、持ち替え動作を行った際に、第1のアーム300、第1の把持部310、第2のアーム400、第2の把持部410、及び対象物等と、作業台上の物体との干渉を抑止することができる。
なお、作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置は、例えば作業台に置かれる1又は複数の物体のうち、最も高い物体の高さを求めることができれば、当該最も高い物体の高さよりも高い位置を設定することで実現できる。この際、最も高い物体の高さを求める手法は種々考えられる。例えば、ユーザーが最も高い物体の高さを入力し、ロボットはユーザーからの入力情報を用いて作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置を設定してもよい。
ここで、上記物体は、ワーク、治具、工具のいずれか1つを含んでもよい。ロボットの作業が規定されれば、ロボットは(狭義にはロボットの制御部100は)当該作業に関係するワーク、治具、工具(以下「ワーク等」と記載)を特定することが可能である。そして、ロボットが作業を行う際には、ワーク等の形状の情報も例えば3次元モデルデータ等として取得されているから、それにより作業に関係するワーク等の高さを求めることができる。例えば、作業台に対するワーク等の配置姿勢が決まっていれば、当該ワーク等の重力方向での高さは容易に決定できるし、配置姿勢が未定の場合であっても、いくつかの姿勢を取らせることで複数の高さ候補を算出し、当該高さ候補のうち最大のものを当該ワーク等の高さとして用いることができる。各ワーク等についての高さが求められたら、1又は複数のワーク等のうち高さが最大となるワーク等を特定し、及び当該ワーク等の高さを持ち替え動作位置の決定に用いればよい。
或いは、上述したように本出願人の想定するロボットは種々のセンサーを含むことが考えられる。よって、当該センサーを用いて作業台上の物体の高さを認識してもよい。この際のセンサーは種々のものが考えられるが、例えば撮像センサー(撮像部)を用いてもよく、この場合、作業台上を撮像した撮像画像を取得し、当該撮像画像に対する画像処理を用いて作業台に置かれる物体の高さ、及び作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置を決定できる。
この際、作業台に置かれる物体の、水平方向での位置(作業台面上に沿った方向での位置)については、考慮しなくてもよい。水平方向での位置を考慮した場合、作業台の奥側に高い物体があっても、作業台手前部分であれば当該物体よりも低い位置で持ち替え動作ができる、といったように柔軟な持ち替え動作が可能となる。しかしその場合、水平方向での位置を考慮するため、ユーザーが水平方向まで含めた物体の配置位置姿勢を入力する、或いは作業中にどのワーク等がどの位置に配置されるかといった情報まで取得しておく、或いは作業台の水平方向までセンサー等により認識対象とする、といった必要が生じる。その点、重力方向での高さだけを考慮して処理を行えば、少ないユーザー負担で、或いはロボットの処理負荷を軽いものとして、持ち替え動作の生成が可能となる。なお、水平方向を考慮しない場合、より低い位置での持ち替え動作が可能であるのに、必要以上に高い位置で持ち替え動作を行う可能性が生じるが、負荷軽減の観点から本実施形態はそれを許容するものである。
なお、本実施形態では、物体の情報を用いて作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置を設定することが想定されるが、異なる変形実施も可能である。例えば、ロボットの肩関節(具体的にはアームが胴体部200に取り付けられる位置の関節)を基準として作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置を設定してもよい。一般的に、肩関節を駆動することでアームは上下方向に可動する。これは言い換えれば、肩関節の重力方向での高さを基準として、より高い位置とより低い位置の両側にアームの可動範囲が設定されることになる。そして、この可動範囲は可能な限り有効活用することで、ロボットによる種々の作業をスムーズに実現できる。
この際、作業台の下の部分までアームが入り込んで作業することは考えにくく、作業台面がロボット作業の低い方向での限界点ということになる。作業台により低い方向でのリミットが設定されるとすれば、当該作業台を高い位置に設けすぎると、肩関節により規定されるアームの可動範囲のかなりの部分が作業台の下に入ってしまい、可動範囲を狭めてしまうことになる。以上を鑑みれば、作業台は図3に示したように、肩関節よりも低い位置に設けられることになる。
また、作業台に置かれる物体も、持ち替え動作を実行するロボットによる作業対象となるものであるから、極端に大きいものとは考えられない。棒状の治具等は、重力方向での高さが非常に高いものとなるが、そのような物体は持ち替え動作だけでなく、あらゆる動作の障害となり得るものであるため、ロボットの正面には配置されないと想定できる。つまり、持ち替え動作において衝突等を考慮すべき物体の高さzcは、作業台のz座標値zbと物体自体の重力方向での長さzlを用いてzc=zb+zlとなり、これは図3に示した作業台環境の例のように、肩関節の高さzjと比べた場合、zj>zcとなることがほとんどである。
つまり、持ち替え動作の前に行われる動作が何であれ、その結果作業台上に残される物体の高さは肩関節の高さよりも低いことが想定されるのであるから、持ち替え動作位置を肩関節(第1の関節J1,第2の関節J2)の高さ以上の高さとしておけば、当該持ち替え動作時に衝突等が生じる可能性を抑止できる。
また本実施形態では、図4(A)に示したように、第1の把持部310は、対象物を第1の把持状態で把持しており、第1の把持状態は、第1の把持部310が、対象物に対して上方、下方、側方のいずれか1つの位置となる状態である。また、図4(B)に示したように、第2の把持部410が、第1の把持部310により把持されている対象物を第2の把持状態で対象物を把持することによって、持ち替え動作を行い、第2の把持状態は、第2の把持部410の高さが、対象物に対して低い状態である。具体的には、持ち替え動作での持ち替え先の把持部(第2の把持部410)は、対象物OBに対して重力方向において低い位置に設けられたアプローチ点APから、対象物の方向へ移動して把持を行うことで第2の把持状態を実現してもよい。以下、説明を容易にするために、この方向からの把持を「下方向からの把持」と表記し、当該「下方向からの把持」を用いた持ち替え動作を「下方向からの持ち替え」と表記する。
下方向から持ち替えることで、いくつか利点が生じる。まず第1に、対象物OBを適切に把持できる可能性が向上する。対象物OBは重量を有する物体であるため、持ち替え元の把持部(第1の把持部310)で対象物OBを把持した際に、対象物OBの重量の影響により、把持状態での対象物OB(及び第1の把持部310)の位置が想定した把持位置よりも下、すなわち重力方向で低い位置にずれてしまう可能性がある。その場合、上方向から第2の把持部410をアプローチさせると、図6に示したように対象物OBまで到達できずに把持が行えない(空振りしてしまう)おそれがある。或いは、把持自体はできたとしても、把持位置が目標と異なってしまうおそれがある。その点、第2の把持部410を下方向からアプローチさせれば、対象物OBの位置がずれていたとしても第2の把持部410が対象物OBまで到達できないということはなく、適切な把持が可能である。なお、下方向からアプローチすることで、対象物OBに近づきすぎてしまう、すなわち第2の把持部410が対象物OBに衝突してしまう可能性は生じる。よって、第2の把持部410の移動速度を遅くしたり、第2の把持部410に力覚センサーを設けて衝突を検知する等の手法をとってもよい。
第2の利点として、重力方向下側からのアプローチとなるため、対象物OBの脱落(落下)を抑止できる。何らかの理由により安定的な把持ができなかったとしても、落下方向に第2の把持部410が位置することになるため、対象物OBを支持できる可能性が向上する。特に本実施形態では、持ち替え動作を比較的高い位置で行うため、対象物OBが脱落した場合、対象物OB自身や、対象物OBが衝突した物体に与えられる衝撃が大きく、脱落の可能性は極力低くするべきである。その点から、本実施形態の手法において下方向からの持ち替えの利点は大きい。
第3の利点として、第2の把持部410(及び第2のアーム400)の位置姿勢を柔軟に設定可能な点が挙げられる。上述したように、持ち替え動作位置が肩関節より上とすると、当該持ち替え動作位置はアームの可動範囲のうちの比較的高い位置となる。そのような持ち替え動作位置よりも更に高い位置から(上から)第2の把持部410をアプローチさせようとすると、第2のアーム400をかなり伸ばした状態にしなくてはならない。作業台上での動作であれば、上からのアプローチは広く行われるものであるが、本実施形態についていえば、上からのアプローチは第2のアーム400及び第2の把持部410の位置姿勢が限定されるおそれがあり好ましくない。その点、下方向からの持ち替えであれば、アームを極端に伸ばす必要もなく、第2のアーム400及び第2の把持部410の位置姿勢は柔軟に設定可能である。
また、全てのロボットに当てはまるわけではないが、ロボットの頭部形状によっては、アームとロボット頭部との干渉を抑止するという第4の利点も生じる。例えば、上述した認識用の撮像部(図7の500等)やセンサー類を設けるために、図7に示したように頭部600が水平方向に広がった形状となるロボットが用いられることがある。このようなロボットでは、アームを上方向に伸ばそうとすると、アームと頭部600が衝突してしまう。そのため、肩関節に比べて高い持ち替え動作位置よりも、更に高い位置から第2の把持部410をアプローチさせようとすると、第2のアーム400と頭部の衝突が生じてしまう。このような場合にも、下方向からの持ち替えが好ましい。
以下、本実施形態に係るロボットや、当該ロボットを含むシステムの具体的な構成例について説明し、その後持ち替え動作の詳細な説明を行う。最後に本実施形態の持ち替え動作を実現する具体的な手法の一例として、オフラインシミュレーターを用いた手法について説明する。
なお、図2(A)や図4(A)〜図5(B)では右腕を第1のアーム300、右手を第1の把持部310とし、左腕を第2のアーム400、左手を第2の把持部410としたが、第1,第2のアーム、第1,第2の把持部は左右の構成により決定されるものではない。本実施形態における第1の把持部310は、持ち替え動作の持ち替え元の把持部であり、第2の把持部410は、持ち替え動作の持ち替え先の把持部である。よって、図8(A)、図8(B)及びそれぞれを拡大した図9(A)、図9(B)に示すように、ロボットの右腕に設けられた把持部から、左腕に設けられた把持部への持ち替え動作を行う場合には、第1のアーム300及び第1の把持部310は右腕及び右腕に設けられた把持部であるし、第2のアーム400及び第2の把持部410は左腕及び左腕に設けられた把持部である。なお、図8(A)〜図9(B)は、図8(A)(図9(A))において第2の把持部410による下からの把持が完了し、その後、図8(B)(図9(B))において元々対象物を把持していた第1の把持部310を解放する動作を表した図である。また、作業中で複数の持ち替え動作が行われる場合には、第1,第2の把持部、第1,第2のアームがその都度変化することになる。なお、以下では1回の持ち替え動作に着目して説明を行う。
2.システム構成例
次に、本実施形態に係るロボットの構成例について説明する。図2(A)を用いて上述したように、本実施形態のロボットは、制御部100(制御装置)と、胴体部200と、第1の把持部310を有する第1のアーム300と、第2の把持部410を有する第2のアーム400とを含む。
本実施形態に係るロボットの詳細な構成例を図2(B)に示す。ロボットは、ロボット機構30と、制御部100と、記憶部40を含む。そして、ロボット機構30は、胴体部200と、第1の把持部310を有する第1のアーム300と、第2の把持部410を有する第2のアーム400とを含み、制御部100は、ロボット制御部110と、作業シナリオ生成部120を含む。ただし、ロボット及びロボットを構成する各部は、図2(B)の構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
ここでの制御部100は、図2(A)に示したように胴体部200等のロボット本体とは別体として構成されてもよく、図2(A)のケースであれば制御部100は、パーソナルコンピューター(PC)等で実現可能である。或いは、制御部100は、図2(A)に示したロボットに内蔵される基板上で実現されるものであってもよい。具体的には、基板上に実装されるプロセッサーやメモリー等により実現される。この場合であれば、制御部100とロボット本体とは一体として構成されることになる。
ロボット制御部110は、ロボット機構30の制御を行う。具体的には、図4(A)〜図5(B)を用いて上述したような動作を実行させる制御を行う。なお、ロボット制御部110は、作業シナリオに基づいてロボット機構30の制御を行ってもよい。
ここでの作業シナリオとは、ロボットの動作手順を表す情報であり、例えばそれぞれがロボットの動作を規定するロボットプログラムの集合(作業プラグラム)である。本実施形態の制御部100は、他の機器で生成された作業シナリオを取得してもよいし、制御部100において、ロボットの作業シナリオの作成を行ってもよい。例えば、制御部100が図2(B)に示したように作業シナリオ生成部120(後述するオフラインシミュレーターに対応)を含むものであってもよい。その場合、当該オフラインシミュレーターによるシミュレーション結果から、上記の持ち替え動作を含む作業シナリオを作成する処理を行い、ロボット制御部110は、作成された作業シナリオに従ったアーム等の制御を行う。制御部100が作業シナリオ生成部120を含む場合、作業シナリオの作成においては、後述するように対象物のデータや、ロボット自身のデータ等が必要になる。それらのデータは例えば記憶部40に記憶しておき、作業シナリオの作成時に読み出すものとしてもよい。
或いは、作業シナリオ(広義にはロボット制御を実現するための情報)の作成処理を制御部100以外の機器で行い、制御部100は他の機器で作成された作業シナリオを取得し、当該作業シナリオに従ったアーム等の制御を行うものであってもよい。その場合、作業シナリオを作成する機器はロボットに対して物理的に近い位置に設けられる必要はない。例えば、図10に示したように、ロボットにネットワーク10を介して接続されるサーバーシステム20が作業シナリオの作成処理を行ってもよい。図10の例では、制御部100は、ネットワーク10を介してサーバーシステム20から作業シナリオを受信する処理を行い、受信した作業シナリオに従ってアーム等を制御する。
図10の例におけるネットワーク10は、例えばロボットが設置される工場等の施設のローカルなネットワーク(LAN)であってもよい。その場合、サーバーシステム20はLANを介して接続される1又は複数のロボットR1〜RN(Nは1以上の整数)の制御を行う。或いは、ネットワーク10はインターネットやWANのように広汎なネットワークにより実現されてもよい。この場合には、サーバーシステム20の設置場所は地理的な制約を受けることはない。
図10に示したように作業シナリオの作成処理等をサーバーシステム20で実行することで、ロボット制御に必要な処理を集約することが可能になる。そのため、必要な情報(例えばロボットに関する情報や対象物の情報)の更新処理が発生した場合にも、サーバーシステム20に記憶されたデータを更新すれば足りる。各ロボットで作業シナリオを作成する場合には、それぞれのロボットに対して更新処理が必要なところ、その手間が軽減されることになる。
また、本実施形態の手法は、胴体部200と、胴体部200に第1の関節J1により接続され、第1の把持部310を有する第1のアーム300と、胴体部200に第2の関節J2により接続され、第2の把持部410を有する第2のアーム400と、を含むロボット50に作業を行わせる制御装置60であって、ロボット50に、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部310及び第2の把持部410とを用いて、対象物の持ち替えを行わせる制御装置60に適用できる。
ここでの制御装置60は、例えば図21に示したようにロボット制御部110と、作業シナリオ生成部120を含んでもよく、ロボット制御部110と、作業シナリオ生成部120については図2(B)と同様に考えることが可能である。このようにすれば、作業台上の物体との干渉を抑止した持ち替え動作を、ロボット50に実行させる制御装置を実現することができる。
或いは、本実施形態の手法は、制御装置単体、或いはロボット単体に適用するものにとどまらず、胴体部200と、胴体部200に第1の関節J1により接続され、第1の把持部310を含む第1のアーム300と、胴体部200に第2の関節J2により接続され、第2の把持部410を含む第2のアーム400と、を含むロボットを含み、ロボットは、作業台に置かれたいずれの物体よりも高い位置で、第1の把持部310及び第2の把持部410を用いて、作業対象物の持ち替えを行うロボットシステムに適用できる。この場合のロボットシステムは、例えば図21に示したように制御装置60を含んでもよい。或いは、ロボットとは別体として、種々のセンサー(例えば作業台上等に設けられる撮像装置)等を含んでもよい。
次に、第1の把持部310や第2の把持部410として用いられる把持部(ハンド)の一例を図11(A)、図11(B)に示す。図11(A)、図11(B)に示したように、第1の把持部310及び第2の把持部410の各把持部は、4本の指を有する4指ハンドであってもよい。この場合、第1の把持部310及び第2の把持部410の各把持部は、4本の指のうち第1、第2の指を用いて対象物を所与の方向から支持し、4本の指のうち、第1、第2の指とは異なる第3、第4の指を用いて、対象物を所与の方向とは逆の方向から支持することで、対象物を把持する。
ここで、第1の指とは図11(A)、図11(B)のF1に対応し、第2の指がF2、第3の指がF3、第4の指がF4に対応する。ここで上記所与の方向とは、図11(A)、図11(B)に示したD1の方向であり、所与の方向の逆方向とはD2の方向である。つまり、4指ハンドは、第1,第2の指を対象物の一方から押しつけ、第3,第4の指を第1,第2の指の向かい側から押しつけることで、4点で対象物を支持するハンドである。
4指ハンドでは、ハンドと対象物の接触点が4点となる。そのため指が2本のハンドに比べて安定して対象物を把持することが可能になる。例えば、細長い円柱状(棒状)の対象物OBPの側面(曲面となる面)を指で把持する場合、2指ハンドでは図12(A)に示したように接触点が中心軸からずれてしまうと、安定した把持が難しい。その点4指ハンドであれば、図12(B)に示したように4点で支持できるため、棒状物体OBP等の把持が難しい対象物であっても、安定した把持が可能となる。
なお、4指ハンドの各指は、D1又はD2の方向のみに可動するものには限定されない。例えば図11(A)、図11(B)に示したように、D1、D2に直交する方向をD3、D4とした場合に、各指はD3又はD4の方向に可動するものとしてもよい。このようにすれば、指と対象物の4つの接触点の位置関係を柔軟に変更することができる。例えば、第1の指と第2の指の間、及び第3の指と第4の指の間を比較的広く開けることで、大きめの対象物を安定して把持することが可能になる。或いは、第1の指と第2の指の間、及び第3の指と第4の指の間を比較的狭くすることで、小さい対象物を取り落とすことを抑止することが可能になる。
なお、上記の4指ハンドは、第1の把持部310や第2の把持部410として用いられる把持部(ハンド)の一例であり、図2(A)等に示した2指ハンドのように、これと異なる把持部が用いられてもよい。或いは、第1の把持部310と第2の把持部410の一方が4指ハンドであり、他方が4指ハンド以外の把持部であってもよい。そのため、本実施形態における持ち替え動作としては、4指ハンドから4指ハンドへの持ち替え、4指ハンドから2指ハンドへの持ち替え、2指ハンドから4指ハンドへの持ち替え等、種々の把持部を用いた持ち替え動作が考えられる。
3.持ち替え動作
次に、本実施形態で行われる持ち替え動作の詳細について説明する。具体的には、持ち替え動作位置の重力方向での高さについて説明し、その後第2の把持部410がアプローチする方向(上述した「下方向からの把持」)について説明する。そして、持ち替え動作時の第1の把持部310、第2の把持部410の把持方向について説明する。
3.1 持ち替え動作が行われる重力方向での高さ
上述したように、本実施形態では持ち替え動作位置の重力方向での高さは、作業台に置かれる物体の高さにより決定される。作業台に置かれるいずれの物体よりも高い位置の決定手法は上述したとおりであり、ユーザーからの入力情報、3次元モデルデータ等の情報、センサー等を用いた認識結果を表す情報等、種々の情報を用いることができる。また、肩関節の位置を用いる等の変形実施も考えられる。
また、上述した作業台に置かれる物体の高さに加えて、対象物を撮像する撮像部500の撮像範囲に基づいて、持ち替え動作位置を決定してもよい。具体的には、対象物を撮像する撮像部の撮像範囲内で、持ち替え動作を行えばよく、例えば、本実施形態のロボットは、図2(A)に示したようにロボットの頭部600に設けられる撮像部500をさらに有し、制御部100は、撮像部500の撮像範囲内で、持ち替え動作を実行する。撮像部500からの撮像画像を用いることで、例えば持ち替え動作が適切に行われているかを確認することが可能になる。この場合には、持ち替え動作位置は衝突回避の観点だけではなく、撮像部500で撮像可能であるか否かを基準に決定されるとよい。
なお、撮像部500の撮像範囲にあるとは、撮像部500で撮像される撮像画像において、持ち替え動作位置(広義には、当該持ち替え動作位置における対象物OBや第1の把持部310、第2の把持部410の位置姿勢等)が識別可能な程度の画像上サイズで撮像されていることを表す。具体的には、撮像部500に対して図13に示したような視錐台(視野ボリューム)を設定し、持ち替え動作位置が当該視錐台に含まれる場合に、撮像範囲にあると判定すればよい。
3.2 第2の把持部のアプローチ方向
次に第2の把持部410のアプローチ方向について説明する。上述したように、本実施形態では第2の把持状態では、第2の把持部410は対象物よりも低い位置にあり、当該第2の把持状態は、例えば対象物より低い位置に設定されたアプローチ点APから対象物OBの方向へ向かってアプローチを行って、第2の把持部410により対象物OBを把持することで実現される。一例としては、図4(A)、図4(B)に示した方向で把持を行えばよい。
ただし、アプローチ時の第2の把持部410の姿勢は図4(A)、図5(A)に限定されるものではない。例えば、手首に相当する関節(広義には第2の把持部410が第2のアーム400に接続される関節)から指先へ向かう方向が、重力方向の逆方向とならずに、図14に示したように重力方向に交差する方向となってもよい。また、アプローチの途中で第2の把持部410の姿勢を変更してもよく、第2の把持部410のアプローチ及び把持状態での姿勢は種々の変形実施が可能である。
なお、制御部100は、第2の把持部410のアプローチの方向だけでなく、移動速度の制御を行ってもよい。具体的には、ロボットは、第1の速度により、第2の把持部410をアプローチ点APまで移動させ、第1の速度に比べて低い速度である第2の速度で、第2の把持部410をアプローチ点APから対象物OBの方向へ移動させる。この移動は、上述したように制御部100の制御により実現することができる。
これにより、アプローチ点APの到達前後で第2の把持部410の速度を適切に制御することが可能になる。ロボットの制御においては、作業を短時間で行う要求を考えると、把持部等の移動は高速で行うとよいが、高速での移動時に衝突が起こると、それによるロボットや対象物OBのダメージが大きくなってしまう。その点、本実施形態では持ち替え動作位置を高くすることで第1の把持部310、第2の把持部410及び対象物OBと他の物体との衝突の可能性を抑止しているため、注意すべきは持ち替え動作実行時の第2の把持部410と対象物OBとの衝突となる。つまり、第2の把持部410を対象物OBに近づけるとき、すなわちアプローチ時には、衝突が起きた場合の衝撃を減ずるために、第2の把持部410を低速で動作させるとよい。一方、アプローチの開始前については、衝突の可能性が低いものとして高速での動作が可能である。そして本実施形態では、アプローチ中であるか、アプローチ開始前であるかは、アプローチ点APに到達しているか否かから判定できる。以上の制御により、衝突の可能性が高い状況では第2の把持部410を低速で移動させることで、衝突が起きた場合の衝撃を低減し、衝突の可能性が低い状況では高速で移動させて高速での作業を実現することが可能になる。
3.3 第1の把持部及び第2の把持部の把持方向
次に持ち替え動作時の第1の把持部310、第2の把持部410の把持方向について説明する。ここでの把持方向とは、把持位置において把持部が対象物OBを把持する時に、把持部が対象物OBに力を加える(近付く)方向のことをいい、図15に示す例であれば、D5又はD6が把持方向となる。把持部が4指ハンドの場合、図11(A)に示したようにD1又はD2が把持方向と考えられるが、上述したように各指はD3又はD4の方向に可動してもよく、D3又はD4に力を加えて把持するのであれば当該方向を把持方向と考えることもできる。つまり把持部の構造によっては把持方向は指の可動方向だけから決定されるのではなく、実際に対象物OBを把持する際に指をどのように制御するかによって、把持方向が変化しうる。例えば、D1方向の第1の大きさのベクトルをV1とし、D3方向の第2の大きさのベクトルをV2とした場合に、把持方向がV1とV2の合成ベクトルの方向となる場合等が考えられる。以下では説明を簡単にするために、2指ハンドから2指ハンドへの持ち替え動作について説明する。
本実施形態の制御部100は、第1の把持部310を用いて、対象物を第1の把持方向で把持する制御を行った後に、アプローチ点APから移動した第2の把持部410を用いて、第1の把持方向に交差する第2の把持方向で、対象物OBを把持する制御を行う。
具体的には、第1の把持方向は、重力方向に沿った方向であり、第2の把持方向は、重力方向に直交する水平方向に沿った方向である。ここで、重力方向に沿った方向とは、重力方向に対する角度が所与の閾値以下となる方向のことであり、重力方向そのものには限定されない。同様に、水平方向に沿った方向とは、水平方向に対する角度が所与の閾値以下となる方向のことであり、水平方向そのものには限定されない。
本実施形態では、図16(A)に示したように第1の把持部310と第2の把持部410の両方により対象物OBが把持された状態から、図16(B)に示したように第1の把持部310を解放することで第2の把持部410への持ち替え動作を実行する。よって、2つの把持部での把持から1つの把持部での把持に移行するため、対象物を支持する点が減少し、対象物OBが移動(回転)し脱落するおそれがある。
例えば図16(B)の例であれば、対象物OBの重心が第2の把持部410との接触点から離れているため、モーメントが発生し、第2の把持部410による力が充分でなければ、D7に示した方向に対象物が回転してしまう。その際、図16(A)に示したように、第1の把持部310の把持方向(第1の把持方向)を重力方向に沿った方向としておけば、第1の把持部310を解放した際には第1の把持部310は図16(B)に示した位置にある。よって、D7の方向へ対象物OBが回転したとしても、回転先に第1の把持部310があるため、回転を止められる可能性が高い。
一方、図16(C)に示したように第1の把持方向を第2の把持方向と同様に水平方向に沿った方向とした場合には、第1の把持部310を解放した際には第1の把持部310は図16(D)に示した位置にある。よって、D7の方向へ対象物OBが回転した場合には、第1の把持部310では回転を停止できず、対象物OBが脱落するおそれがある。
つまり、持ち替え動作を行う際に、第1の把持方向を重力方向、第2の把持方向を水平方向としておくことで、第1の把持部310の解放後のワークの移動、脱落を抑止することが可能になる。
以上のことを一般化して考える。例えば、図17(A)に示した状態から第1の把持部310を解放した場合、対象物OBの回転方向として考えられるのはD8或いはD9の方向である。図17(A)からわかるように、対象物OBが移動する主要因が重力であったとしても、対象物OBの移動方向が重力方向そのものではない場合がある。つまり、第1の把持方向は必ずしも重力方向に沿った方向とする必要はなく、対象物OBが移動する可能性の高い方向に沿った方向としておけばよい。そして、第2の把持部410が、第2の把持方向で挟み込むように対象物OBを把持することを考えれば、当該第2の把持方向では対象物OBは安定しており、移動する可能性は低い。対象物OBの移動として想定されるのは、第2の把持方向を軸とした回転であり、その場合の移動方向とは第2の把持方向に交差する方向(狭義には直交する方向)である。
つまり、第1の把持方向を重力方向に沿った方向とし、第2の把持方向を水平方向に沿った方向とするのは本実施形態の一例であり、広義には第1の把持方向と第2の把持方向が交差していればよい。このようにすれば、第1の把持部310を解放することによる対象物OBの移動や脱落を抑止することが可能になる。例えば、図17(A)に示した把持状態から第1の把持部310を解放すれば、対象物OBの移動を抑止できるが、この場合の第1の把持方向は水平方向に沿った方向であり、水平面内において第2の把持方向と交差する方向となる。一方、図17(B)に示した把持状態から第1の把持部310を解放した場合、D8又はD9方向への対象物OBの移動が発生し、対象物OBが脱落するおそれがある。
4.オフラインシミュレーター
次に上述してきた本実施形態の制御に用いられる情報(作業シナリオ)を生成する手法として、オフラインシミュレーターを用いる例を説明する。ただし、作業シナリオ等の生成手法は後述するものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
オフラインシミュレーターでは、まず片手で把持可能な把持姿勢を指定する。ここでの把持姿勢とは、把持を行う把持部が、対象物OBのどこを、どのような姿勢で把持するかを表す情報である。例えば、対象物OBとして直方体をあてはめ、アプローチ方向を限定することにより、把持姿勢を自動生成すればよい。具体的には、図18に示した直方体の対象物OBに対して、AD1〜AD18に示したようなアプローチ方向を設定する。なおアプローチ中に把持部の姿勢を変化させないという制約を加えれば、1つのアプローチ方向に対する把持部の姿勢を小数に(狭義には1つに)限定することが可能である。
そして図18に示したような把持可能な把持姿勢を両手分用意し、お互いが干渉しない組合せを探す。ただし、シミュレーター状では2つの把持部が干渉していなかったとしても、ロボット実機と、実際の対象物OBを用いて作業を行う際に何らかの誤差が生じ、干渉が発生してしまうおそれがある。
そこで、オフラインシミュレーター(例えば制御部100)は、第1の把持部310の形状を膨らませたオフラインシミュレータのモデルである第1のモデルと、第2の把持部410の形状を膨らませたオフラインシミュレータのモデルである第2のモデルとが、干渉しない把持位置姿勢を用いて、第1の把持部310と第2の把持部410により持ち替え動作を行う。
このようにすれば、第1の把持部310と第1のモデルとのサイズの差、及び第2の把持部410と第2のモデルとのサイズの差が許容誤差となり、当該許容誤差内の誤差であれば干渉しないことになる。具体的には、第1の把持部310のモデルが図19(A)である場合に、図19(A)のモデルを包含し、且つ図19に比べてサイズの大きい図19(B)に示したモデルを、第1のモデルとして生成すればよい。第2のモデルについても同様である。また、この場合の干渉するか否かの判定は、第1のモデルと第2のモデルの重なりを判定すればよいため、処理が容易である。なお、把持した状態だけではなく、アプローチにおいても把持部同士が干渉しないかどうかを調べてもよい。
そして、初期状態の第1の把持部310及び第2の把持部410の姿勢と、目標状態(把持状態)での第1の把持部310及び第2の把持部410の姿勢を指定し、干渉しない組合せを生成する。例えば、第1の把持部310に関して図18に示したようにS通り(図18であればS=18であるが、広義にはSは正の整数)の把持姿勢を設定し、第2の把持部410に関してT通り(Tは正の整数)の把持姿勢を設定した場合には、S×T通りの組み合わせのうち、第1のモデルと第2のモデルとが把持動作において干渉しないものが生成される。
ここで生成された組み合わせは、初期状態から目標状態までの第1の把持部310、第2の把持部410の移動を行い、且つ許容誤差内の誤差であれば把持部同士の干渉がない持ち替え動作を実現するものである。しかし、この結果から1つの把持動作を決定することは困難である。なぜなら、図18に示したように対象物OBに対するアプローチ方向(及び把持姿勢)を有限の数の候補に限定したとしても、対象物OB自体の作業空間における姿勢が変化するためである。例えば図20(A)のように第1の把持部310の把持姿勢が決定されたとしても、その姿勢は、図20(B)かもしれないし、図20(C)かもしれない。つまり、図18のアプローチ方向や把持姿勢は対象物OBを基準としたものであり、対象物OBの位置姿勢がR通りあるのであれば、第1の把持部310の把持姿勢もR倍となる。つまり、このままだと持ち替え動作の候補が多数見つかりすぎてしまい、その中からどれを選択するかの判定が困難となってしまう。
よってオフラインシミュレーションでは、種々の制約条件を加えることで条件に合致する組み合わせ数を少なくして、少数(狭義には1つ)の持ち替え動作が選択されるようにする。
具体的には、上述したように持ち替え動作位置が作業台に置かれたいずれの物体よりも高い位置となるという制約条件を加えたり、第2の把持部410のアプローチが下方向からになるという制約条件を加える。更に、第1の把持方向と第2の把持方向が交差する方向になるという制約条件を加えてもよい。このようにすれば、条件を満たす組み合わせが少なくなるため、適切な持ち替え動作を生成可能となる。
なお、本実施形態の制御部100等は、その処理の一部または大部分をプログラムにより実現してもよい。この場合には、CPU等のプロセッサーがプログラムを実行することで、本実施形態の制御部100等が実現される。具体的には、非一時的な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読み出され、読み出されたプログラムをCPU等のプロセッサーが実行する。ここで、情報記憶媒体(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(DVD、CD等)、HDD(ハードディスクドライブ)、或いはメモリー(カード型メモリー、ROM等)などにより実現できる。そして、CPU等のプロセッサーは、情報記憶媒体に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち、情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューター(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶される。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またロボットの構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 ネットワーク、20 サーバーシステム、30 ロボット機構、40 記憶部、
50 ロボット、60 制御装置、100 制御部、110 ロボット制御部、
120 作業シナリオ生成部、200 胴体部、300 第1のアーム、
310 第1の把持部、400 第2のアーム、410 第2の把持部、
500 撮像部、600 頭部、AP アプローチ点、J1 第1の関節、
J2 第2の関節、OB 対象物、R1‐RN ロボット

Claims (13)

  1. 胴体部と、
    前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、
    前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含み、
    作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部により把持されている対象物を前記第2の把持部に持ち替える持ち替え動作を行うことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1において、
    前記第1の把持部は、前記対象物を第1の把持状態で把持しており、
    前記第1の把持状態は、前記第1の把持部が、前記対象物に対して上方、下方、側方のいずれか1つの位置となる状態であることを特徴とするロボット。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2の把持部が、前記第1の把持部により把持されている前記対象物を第2の把持状態で把持することによって、前記持ち替え動作を行い、
    前記第2の把持状態は、前記第2の把持部の高さが、前記対象物に対して低い状態であることを特徴とするロボット。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1の把持部を用いて、前記対象物を第1の把持方向で把持する制御を行った後に、
    前記第2の把持部を用いて、前記第1の把持方向に交差する第2の把持方向で、前記対象物を把持する制御を行うことを特徴とするロボット。
  5. 請求項4において、
    前記第1の把持方向は、重力方向に沿った方向であり、
    前記第2の把持方向は、前記重力方向に直交する水平方向に沿った方向であることを特徴とするロボット。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記第1の把持部の形状を膨らませたオフラインシミュレーターのモデルである第1のモデルと、前記第2の把持部の形状を膨らませた前記オフラインシミュレーターのモデルである第2のモデルとが、干渉しない把持位置姿勢を用いて、前記第1の把持部と前記第2の把持部により前記持ち替え動作を行うことを特徴とするロボット。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    第1の速度により、前記第2の把持部をアプローチ点まで移動させ、
    前記第1の速度に比べて低い速度である第2の速度で、前記第2の把持部を前記アプローチ点から前記対象物の方向へ移動させることを特徴とするロボット。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記対象物を撮像する撮像部の撮像範囲内で、前記持ち替え動作を行うことを特徴とするロボット。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記第1の把持部及び前記第2の把持部の各把持部は、4本の指を有する4指ハンドであり、前記4本の指のうち第1、第2の指を用いて前記対象物を所与の方向から支持し、前記4本の指のうち、前記第1、第2の指とは異なる第3、第4の指を用いて、前記対象物を前記所与の方向とは逆の方向から支持することで、前記対象物を把持することを特徴とするロボット。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記物体は、ワーク、治具、工具のいずれか1つを含むことを特徴とするロボット。
  11. 胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を含む第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を含む第2のアームと、を含むロボットを含み、
    前記ロボットは、
    作業台に置かれたいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部を用いて、作業対象物の持ち替えを行う、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  12. 胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含むロボットに作業を行わせる制御装置であって、
    前記ロボットに、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部とを用いて、対象物の持ち替えを行わせることを特徴とする制御装置。
  13. 胴体部と、前記胴体部に第1の関節により接続され、第1の把持部を有する第1のアームと、前記胴体部に第2の関節により接続され、第2の把持部を有する第2のアームと、を含むロボットの制御方法であって、
    前記ロボットに、作業台に置かれているいずれの物体よりも高い位置で、前記第1の把持部及び前記第2の把持部とを用いて、対象物の持ち替えを行わせることを特徴とする制御方法。
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