JP2015084893A - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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延之 吉澤
Nobuyuki Yoshizawa
延之 吉澤
崇 西原
Takashi Nishihara
崇 西原
板垣 博幸
Hiroyuki Itagaki
博幸 板垣
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Abstract

【課題】体動等により血管位置が変動する場合であっても、所望の血管血行動態の描出精度を維持可能な磁気共鳴イメージング装置を提供する。
【解決手段】血行動態を描出するためにプリサチレーションパルスやIRパルスとして印加する2DRFパルスの印加位置を、描出対象の血管の動きに追従させるよう制御する。追従制御は、被検体の腹壁の動きに基づいて行う。腹壁の動きは、腹壁の動きを直接モニタリングすることにより得る。または、被検体の呼吸波形から推察する。
【選択図】図2

Description

本発明は、Magnetic Resonance Imaging(以下、MRI)技術に関し、特に、2次元選択RFパルス(以下、2DRFパルス)を用いて、血行動態を描出する技術に関する。
MRI装置は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体の画像を得る計測装置である。被検体に高周波磁場(以下、RFという)パルスを照射し、その応答として、被検体の組織を構成する原子核スピンが発生するNMR信号を計測する。そして計測したNMR信号に基づいて、被検体の頭部、腹部、四肢等の形態や機能を2次元的に或いは3次元的に画像化する。
撮像の際には、傾斜磁場によって、NMR信号には、異なる位相エンコードやスライスエンコードが付与されると共に、周波数エンコードが付与されて、時系列データとして計測される。計測されたNMR信号は、2次元又は3次元フーリエ変換され、画像に再構成される。
このようなMRI装置において、プリサチレーションパルスやIR(inversion recovery)パルスを用いて血行動態を描出、または抑制する手法がある。その方法の一つとして、IRパルスを用いて、撮像対象以外の血流を抑え、血管を描出する手法がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、2DRFパルスをプリサチレーションパルス(Beam Satパルス)として印加する事で、特定血管の支配領域を確認するTOF撮像(Selective TOF MRA)がある(例えば、非特許文献2参照)。
Hitosi Kanazawa and Mitsue Miyazaki, et. al., "Time−Spatial Labeling Inversion Tag (t−SLIP) using a Selective IR−Tag ON/OFF Pulse in 2D and 3D half−Fourier FSE as Arterial Spin Labeling",Proc. Intl. Soc. Mag. Reson. Med.2002 10 Takashi Nishihara, et al., "Selective TOF MRA using Beam Saturation pulse", Proc. ISMRM 2012, p2497
非特許文献1に開示の手法では、特定血管の血行動態を選択的に描出、または抑制することはできない。また、非特許文献2に開示の手法では、呼吸動など体動により血管位置がずれた場合、特定血管に2DRFパルスを、プリサチレーションパルスやIRパルスとして印加できず、描出能が低下することがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、体動等により血管位置が変動する場合であっても、所望の血管の血行動態の描出精度を維持可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、血行動態を描出するためにプリサチレーションパルスやIRパルスとして印加する2DRFパルスの印加位置を、描出対象の血管の動きに追従させるよう制御する。追従制御は、被検体の腹壁の動きに基づいて行う。腹壁の動きは、腹壁の動きを直接モニタリングすることにより得る。または、被検体の呼吸波形から推察する。
本発明によれば、体動により血管位置が変動する場合であっても、所望の血管の描出精度を維持できる。
第一の実施形態のMRI装置のブロック図である。 第一の実施形態の全体制御部の機能ブロック図である。 第一の実施形態の腹壁モニタリングを説明するための説明図である。 第一の実施形態の撮像処理のフローチャートである。 第二の実施形態のMRI装置のブロック図である。 第二の実施形態の全体制御部の機能ブロック図である。 (a)は、第二の実施形態の呼吸波形モニタリングを説明するための説明図である。(b)は、同変形例を説明するための説明図である。 第二の実施形態の撮像処理のフローチャートである。 第三の実施形態の全体制御部の機能ブロック図である。 第三の実施形態のデータベース作成部の機能ブロック図である。 第三の実施形態の撮像処理のフローチャートである。
<<第一の実施形態>>
以下、添付図面に従って本発明の第一の実施形態を説明する。なお、発明の実施形態を説明するための全図において、特に断らない限り、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
最初に、本実施形態のMRI装置の一例の全体概要を図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態のMRI装置100の全体構成を示すブロック図である。本実施形態のMRI装置100は、NMR現象を利用して被検体101の断層画像を得るもので、図1に示すように、静磁場発生磁石102と、傾斜磁場コイル103及び傾斜磁場電源109と、送信RFコイル104及びRF送信部110と、受信RFコイル105及び信号検出部106と、信号処理部107と、計測制御部111と、全体制御部108と、表示・操作部113と、被検体101を搭載してその被検体101を静磁場発生磁石102の内部に出し入れするベッド112と、を備える。
静磁場発生磁石102は、垂直磁場方式であれば被検体101の体軸と直交する方向に、水平磁場方式であれば体軸方向に、それぞれ均一な静磁場を発生させるもので、被検体101の周りに永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源が配置される。
傾斜磁場コイル103は、例えば、MRI装置100の実空間座標系(静止座標系)であるX,Y,Zの3軸方向に巻かれたコイルで構成される。それぞれの傾斜磁場コイルは、それを駆動する傾斜磁場電源109に接続され、この電源から電流が供給される。具体的には、各傾斜磁場コイルの傾斜磁場電源109は、それぞれ後述の計測制御部111からの命令に従って駆動されて、それぞれの傾斜磁場コイルに電流を供給する。これにより、X,Y,Zの3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzが発生する。
2次元スライス面の撮像時は、スライス面(撮像断面)に直交する方向にスライス傾斜磁場パルス(Gs)が印加されて被検体101に対するスライス面が設定され、そのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2つの方向に位相エンコード傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコード(リードアウト)傾斜磁場パルス(Gf)が印加されて、エコー信号にそれぞれの方向の位置情報がエンコードされる。
送信RFコイル104は、被検体101にRFパルスを照射するコイルであり、RF送信部110に接続され、ここから高周波パルス電流が供給される。被検体101にRFパルスが照射されることにより、被検体101の生体組織を構成する原子の原子核スピンにNMR現象が誘起される。具体的には、RF送信部110が、後述の計測制御部111からの命令に従って駆動されて、高周波パルス電流が振幅変調される。高周波パルス電流は、増幅された後に被検体101に近接して配置された送信RFコイル104に供給され、RFパルスが被検体101に照射される。
受信RFコイル105は、被検体101の生体組織を構成する原子核スピンのNMR現象により放出されるNMR信号(エコー信号)を受信するコイルである。受信RFコイル105は、信号検出部106に接続され、受信したエコー信号は信号検出部106に送られる。
信号検出部106は、受信RFコイル105で受信されたエコー信号の検出処理を行う。具体的には、後述の計測制御部111からの命令に従って、信号検出部106は、受信されたエコー信号を増幅し、直交位相検波により直交する二系統の信号に分割し、それぞれを所定数(例えば128,256,512等)サンプリングし、各サンプリング信号をA/D変換してディジタル量に変換し、後述の信号処理部107に送る。このように、エコー信号は所定数のサンプリングデータからなる時系列のデジタルデータ(以下、エコーデータという)として得られる。
信号処理部107は、エコー信号に対して各種の信号処理を行い、処理後のエコーデータを計測制御部111に送る。
計測制御部111は、被検体101の断層画像の再構成に必要なデータ収集のための種々の命令を、主に、傾斜磁場電源109と、RF送信部110と、信号検出部106に送信してこれらを制御する。具体的には、計測制御部111は、後述する全体制御部108の制御で動作し、所定のパルスシーケンスに基づいて、傾斜磁場電源109、RF送信部110及び信号検出部106を制御して、被検体101へのRFパルスと傾斜磁場パルスの印加及び被検体101からのエコー信号の検出を繰り返し実行し、被検体101の撮像領域についての画像の再構成に必要なエコーデータを収集し、全体制御部108へ受け渡す。
全体制御部108は、計測制御部111の制御、及び、各種データ処理と処理結果の表示及び保存等の制御を行う。全体制御部108は、CPU及びメモリを内部に有する演算処理部114と、光ディスク、磁気ディスク等の記憶部115とを備える。
全体制御部108は、計測制御部111を制御してエコーデータの収集を実行させる。また、計測制御部111からのエコーデータが入力されると、演算処理部114がそのエコーデータに印加されたエンコード情報に基づいて、メモリのk空間に相当する領域に記憶させる。メモリのk空間に相当する領域に記憶されたエコーデータ群をk空間データともいう。そして、演算処理部114は、このk空間データに対して信号処理やフーリエ変換による画像再構成等の処理を実行し、その結果として被検体101の画像を得る。また、その画像を、後述の表示・操作部113に表示させると共に記憶部115に記録する。
表示・操作部113は、再構成された被検体101の画像を表示する表示部と、MRI装置の各種制御情報や上記全体制御部108で行う処理の制御情報を入力するトラックボール又はマウス及びキーボード等の操作部と、を備える。この操作部は表示部に近接して配置され、操作者が表示部を見ながら操作部を通してインタラクティブにMRI装置の各種処理を制御する。
なお、図1において、送信側の送信RFコイル104と傾斜磁場コイル103とは、被検体101が挿入される静磁場発生磁石102の静磁場空間内に、垂直磁場方式であれば被検体101に対向して、水平磁場方式であれば被検体101を取り囲むようにして設置される。また、受信側の受信RFコイル105は、被検体101に対向して、或いは取り囲むように設置される。
現在のMRI装置の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を2次元もしくは3次元的に撮像する。
<全体制御部の機能構成>
本実施形態では、上述のように、所望の血管にプリサチレーションパルスまたはIRパルスとして2DRFパルスを印加することにより、当該血管の血行動態を選択的に描出、または、抑制する。このとき、全体制御部108は、呼吸動などの体動により当該血管の位置が変動する場合であっても、2DRFパルスの印加位置がその変動に追従するよう制御する。
本実施形態では、全体制御部108は、腹壁の動きをモニタリングし、モニタリング結果に応じて、2DRFパルスを、印加対象の特定血管に追従させる。腹壁の動きのモニタリング(以下、腹壁モニタリングと呼ぶ)は、腹壁に2DRFパルスを印加し、ナビゲータエコーを得ることにより行う。
これを実現するため、本実施形態の全体制御部108は、図2に示すように、スキャン制御部310と、腹壁モニタリング部320と、腹壁移動量取得部330と、血管移動量算出部340と、シーケンス調整部350と、を備える。これらの各機能は、全体制御部108のCPUが、予め記憶部115に格納されたプログラムを、メモリにロードして実行することにより実現される。
<スキャン制御部>
スキャン制御部310は、撮像シーケンスに従って、各部を制御する指示を計測制御部111に出力し、撮像を実行する。撮像シーケンスは、予め定めたパルスシーケンスに撮像パラメータを適用し、生成される。本実施形態では、上述のように、所定の血管(以後、特定血管と呼ぶ)にプリパルスとして2DRFパルスを印加し、当該特定血管の血行動態を選択的に抽出可能な撮像シーケンス(例えば、TOF−MRAシーケンス)を用いる。
<腹壁モニタリング部>
腹壁モニタリング部320は、腹壁の動きをモニタする。本実施形態の腹壁モニタリング部320は、撮像シーケンス実行前にナビゲータシーケンスを実行することにより、腹壁210の動きをモニタし、モニタ結果を出力する。
ここで、腹壁モニタリングの手法を、図3を用いて説明する。図3は、被検体101である患者が、息を吸うことにより、腹壁210がA方向に移動する様子を示す。
腹壁モニタリング部320は、ナビゲータシーケンスとして、2DRFパルス220を照射するシーケンスを用いる。2DRFパルス220は、腹壁210に照射する。そして、2DRFパルス220を印加することにより取得したデータをフーリエ変換することでプロファイル230を得る。2DRFパルス220は、被検体101の左右方向の中央位置Ctに印加する。
本実施形態の腹壁モニタリング部320は、このプロファイル230を、モニタ結果として出力する。このプロファイル230は、腹壁210の動きを反映したものとなるため、プロファイル230を観察することで腹壁210の動きをモニタリングできる。
<腹壁移動量取得部>
腹壁移動量取得部330は、腹壁モニタリング部320のモニタ結果を用いて腹壁210の変位量(移動量)を算出し、腹壁移動量として得る。本実施形態では、被検体101の前後方向(AP方向)の、初期位置からの変位量を腹壁移動量として算出する。初期位置211は、被検体101が息を吐き切った状態の腹壁210の位置とする。
図3では、腹壁210が初期位置211にある場合のプロファイル231から得る腹壁位置をb1とする。また、モニタ時の腹壁の位置212とする。腹壁移動量取得部330は、モニタ結果として受け取ったプロファイル232から腹壁位置b2を特定し、初期位置b1との差(b2−b1)として、モニタ時の腹壁移動量Δbを算出する。
なお、呼吸時に被検体101の背面240はほとんど動かない。これを利用し、背面240のプロファイル位置をaとして、aとb1との間の距離Δa1と、aとb2との間の距離Δa2との差(Δa2−Δa1)を、腹壁210の移動量(腹壁移動量)Δbとして算出してもよい。
<血管移動量算出部>
血管移動量算出部340は、腹壁移動量Δbから、2DRFパルスを印加する特定血管250の移動量を血管移動量Δcとして算出する。本実施形態では、血管移動量Δcとして、特定血管250の、初期位置からの、AP方向の変位量を算出する。
血管移動量Δcは、腹壁移動量Δbを、そのまま用いてもよい。また、腹壁移動量Δbに所定の割合を乗じたものを血管移動量Δcとしてもよい。例えば、腹壁移動量が1mm未満では腹壁移動量の80%を血管移動量とし、1mm以上で腹壁移動量の60%を血管移動量とするなどである。さらに、被検体101の左右方向(LR方向)における、腹壁210の中央位置Ctから特定血管250の位置までの距離Δdを用いて、腹壁移動量Δbに、距離に応じた割合を乗算することにより、求めてもよい。なお、腹壁移動量に応じて算出する血管移動量の計算方法はこれに限定されない。
<シーケンス調整部>
シーケンス調整部350は、2DRFパルスの印加位置が、初期位置から血管移動量ΔcだけAP方向に変化するよう、撮像シーケンスを調整する。本実施形態では、2DRFパルスの印加位置は、Gx,Gy,Gz各方向に印加する傾斜磁場パルスの印加量、および、RFパルスの照射周波数の少なくとも一方を制御することにより調整する。
<撮像処理の流れ>
上記各部による、本実施形態の全体制御部108による撮像処理の流れを説明する。図4は、本実施形態の撮像処理のフローチャートである。
全体制御部108は、撮像位置や2DRFパルス印加位置を設定するための位置決め画像を取得する(ステップS1101)。そして、撮像した位置決め画像を用いて2DRFパルスの印加位置の初期位置c1を設定する(ステップS1102)。
上述のように、本実施形態では、被検体101が息を吐き切った状態の腹壁の位置を、腹壁の初期位置211とする。そして、そこからの腹壁移動量Δb、血管移動量Δcを算出する。従って、本実施形態では、位置決め画像は、被検体101が息を吐き切り、息止めをした状態で取得する。
全体制御部108は、操作者が設定した2DRFパルス印加位置以外の撮像条件を設定し、操作者の指示に従って、本撮像を開始する(ステップS1103)。
本撮像では、まず、腹壁モニタリング部320は、腹壁210のモニタを行い、モニタ結果(プロファイル230)を出力する腹壁モニタリングを行う(ステップS1104)。モニタ結果の出力を受け、腹壁移動量取得部330は、腹壁移動量Δbを算出する(ステップS1105)。そして、血管移動量算出部340は、算出された腹壁移動量Δbに基づき、2DRFパルスの血管移動量Δcを算出する(ステップS1106)。そして、シーケンス調整部350は、撮像シーケンスに血管移動量Δcを反映する(ステップS1107)。
スキャン制御部310は、血管移動量Δc反映後の撮像シーケンスに従って、2DRFパルスを印加し、データを取得する(ステップS1108)。
本実施形態の全体制御部108は、所定の時間間隔で、ステップS1104からステップS1108の処理を、画像再構成に必要なデータを取得するまで繰り返す(ステップS1109)。そして、必要なデータが取得されたら、それらを逆フーリエ変換し、画像を再構成する(ステップS1110)。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置100は、プリパルスを特定血管250に印加して当該特定血管250の血行動態を描出する撮像シーケンスに従って撮像を行うスキャン制御部310と、腹壁210の移動に応じた前記特定血管250の移動量を血管移動量として算出する血管移動量算出部340と、前記血管移動量に基づき、前記撮像シーケンスにおける前記プリパルスの印加位置を調整するシーケンス調整部350と、を備える。
前記撮像時の前記腹壁210の移動量である腹壁移動量を得る腹壁移動量取得部330をさらに備え、前記血管移動量算出部340は、前記腹壁移動量を用いて前記血管移動量を算出してもよい。
前記腹壁の動きをモニタする腹壁モニタリング部320をさらに備え、前記腹壁移動量取得部330は、前記撮像時の前記腹壁モニタリング部320のモニタ結果から前記腹壁移動量を得てもよい。
本実施形態では、撮像シーケンス実行直前に腹壁210の動きをモニタし、それに応じて2DRFパルスを追従させる。従って、2DRFパルスの印加位置が所望の血管からずれることが少ない。従って、適切に所望の血管にプリサチレーションパルスやIRパルスとして2DRFパルスを印加できる可能性が高まり、当該血管の描出能を維持できる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、腹壁移動量として、被検体101の前後方向(AP方向)の腹壁移動量Δbのみを検出し、血管移動量Δcも同方向のみ算出する場合を例にあげて説明したが、これに限定されない。例えば、腹壁210の、2方向、3方向の移動量をモニタし、これらに従って、2方向、3方向の血管移動量を算出してもよい。
この場合、腹壁モニタリング部320は、ナビゲータシーケンスにおいて、2DRFパルス220を、前後方向に加え、左右方向、上下方向に印加し、それぞれの方向のプロファイルをモニタ結果として出力する。そして、腹壁移動量取得部330、血管移動量算出部340は、それぞれの方向の腹壁移動量、血管移動量を算出する。シーケンス調整部350は、算出した血管移動量に基づき、傾斜磁場の印加量およびRFパルスの周波数の少なくとも一方を調整する。
また、上記実施形態では、位置決め画像を、被検体101が息を吐き切った状態で息止めをして取得しているが、これに限定されない。位置決め画像取得時の、平均化された腹壁210の位置を腹壁の初期位置b1としてもよい。
この場合、腹壁移動量Δbは、上記同様、モニタ時の腹壁位置b2と初期位置b1との差(b2−b1)で算出する。ただし、この場合は、腹壁移動量Δbの正負により、初期位置からの移動方向が変わる。すなわち、Δbが正の場合、A方向に、負の場合、P方向に腹壁が移動したこととなる。血管移動量Δcの算出およびシーケンスの調整は、移動方向も加味して行う。
また、腹壁移動量Δbおよび血管移動量Δcは、初期位置からの変位量ではなく、撮像処理のステップS1104からステップS1109のループにおいて、直前のループで得た位置からの変位量として算出してもよい。この場合、ループごとにこれらの値を保存しておき、それを用いて算出する。この場合、シーケンス調整部350も、直前の印加量、照射周波数からの調整量を算出する。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。第一の実施形態では、腹壁移動量をモニタし、そこから2DRFパルスの血管移動量を算出する。本実施形態では、腹壁の移動は、呼吸によるものが主体であることを利用し、呼吸波形をモニタし、その結果から2DRFパルスの血管移動量を算出する。
本実施形態のMRI装置100aは、基本的に第一の実施形態のMRI装置100と同様の構成を有する。ただし、本実施形態では、上述のように、腹壁の変位ではなく、呼吸波形をモニタする。このため、本実施形態のMRI装置100aは、図5に示すように、被検体101の呼吸による体動を検出するセンサ部116をさらに備える。センサ部116は、被検体101に装着される。
また、本実施形態の全体制御部108は、図6に示すように、腹壁モニタリング部320および腹壁移動量取得部330の代わりに、呼吸波形モニタリング部360を備える。また、血管移動量算出部340の血管移動量算出手法が異なる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
<呼吸波形モニタリング部>
呼吸波形モニタリング部360は、センサ部116からのアナログ信号を処理し、呼吸波形を得ることにより、呼吸波形をモニタリングする。算出する呼吸波形の一例を図7(a)に示す。
被検体101の呼吸動による呼吸波形410は、一般に、本図に示すように吸気相411と呼気相412とに分けることができる。吸気相411では、腹壁は、図3のA方向(前方向)に動き、呼気相412では、腹壁はP方向(後方向)に動く。このように、呼吸波形410により、腹壁の移動に伴う、特定血管の、A−P方向の位置の変化を把握することができる。
本実施形態の呼吸波形モニタリング部360は、モニタ時tの呼吸波形410の高さΔhを、モニタリング結果として出力する。呼吸波形410の高さΔhは、基準時の呼吸波形410の高さh1と、モニタ時の呼吸波形410の高さh2との差(h2−h1)として算出する。
本実施形態においても、基準時は、被検体101が息を吐き切った状態、すなわち、呼気相412から吸気相411に変わるタイミングとする。
<血管移動量算出部>
本実施形態の血管移動量算出部340は、呼吸波形モニタリング部360が出力する呼吸波形410の高さΔhに基づき、2DRFパルスを印加する特定血管の移動量を血管移動量Δcとして算出する。
血管移動量Δcは、モニタリングしたタイミング(モニタ時t)の、呼吸波形410の高さΔhに応じて、予め定めておく。また、本実施形態においても、呼吸波形410の高さΔhに所定の割合を乗じて算出する値を血管移動量Δcとしてもよい。さらに、被検体101の左右方向(LR方向)における、腹壁210の中央位置Ctから特定血管250の位置までの距離Δdを用いて、呼吸波形410の高さΔhに、距離に応じた割合を乗算することにより、求めてもよい。なお、呼吸波形410に応じて算出する血管移動量Δcの計算方法はこれに限定されない。
本実施形態においても、シーケンス調整部350は、第一の実施形態と同様の手法で、2DRFパルスの印加位置が、初期位置から血管移動量ΔcだけAP方向に変化するよう、撮像シーケンスを調整する。
<撮像処理の流れ>
次に、本実施形態の全体制御部108による、撮像処理の流れを説明する。図8は、本実施形態の撮像処理のフローチャートである。
全体制御部108は、撮像位置や2DRFパルス印加位置を設定するための位置決め画像を取得する(ステップS1201)。そして、撮像した位置決め画像を用いて2DRFパルスの印加位置の初期位置c1を設定する(ステップS1202)。
本実施形態では、呼吸波形410の基準時を、被検体101が息を吐き切った状態とする。従って、本実施形態においても、位置決め画像は、被検体101が息を吐き切り、息留めをした状態で取得する。
全体制御部108は、操作者が設定した2DRFパルス印加位置以外の撮像条件を設定し、操作者の指示に従って、本撮像を開始する(ステップS1203)。
本撮像では、まず、呼吸波形モニタリング部360は、呼吸波形410をモニタし、モニタ結果として、呼吸波形410の高さΔhを出力する(ステップS1204)。モニタ結果の出力を受け、血管移動量算出部340は、出力された高さΔhに基づき、2DRFパルスの血管移動量Δcを算出する(ステップS1205)。そして、シーケンス調整部350は、撮像シーケンスに血管移動量Δcを反映する(ステップS1206)。
スキャン制御部310は、血管移動量Δc反映後の撮像シーケンスに従って、2DRFパルスを印加し、データを取得する(ステップS1207)。
本実施形態の全体制御部108は、所定の時間間隔で、ステップS1204からステップS1207の処理を、画像再構成に必要なデータを取得するまで繰り返す(ステップS1208)。そして、必要なデータが取得されたら、それらを逆フーリエ変換し、画像を再構成する(ステップS1209)。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置100aは、プリパルスを特定血管250に印加して当該特定血管250の血行動態を描出する撮像シーケンスに従って撮像を行うスキャン制御部310と、腹壁210の移動に応じた前記特定血管250の移動量を血管移動量として算出する血管移動量算出部340と、前記血管移動量に基づき、前記撮像シーケンスにおける前記プリパルスの印加位置を調整するシーケンス調整部350と、を備える。
また、前記撮像時に被検体101の呼吸波形410を検出する呼吸波形モニタリング部360をさらに備え、前記血管移動量算出部340は、前記呼吸波形410を用いて前記血管移動量を算出してもよい。
さらに、前記血管移動量算出部340は、前記撮像時の呼吸波形410の高さを用いて前記血管移動量を算出してもよい。
本実施形態では、撮像シーケンスの実行直前にモニタした呼吸波形410の高さに応じて、2DRFパルスを追従させる。呼吸波形410は、一般に、腹壁の動きに連動している。従って、本実施形態においても、第一の実施形態同様、2DRFパルスの印加位置が所望の血管からずれることが少ない。従って、適切に所望の血管にプリサチレーションパルスまたはIRパルスとして2DRFパルスを印加でき、当該血管の描出能を維持できる。
<変形例>
なお、本実施形態においても、基準とする呼吸波形410の高さは、息を吐き切った状態に限定されない。位置決め画像取得時の平均化された呼吸波形410の高さを、基準としてもよい。この場合、位置決め画像を取得したタイミングの呼吸波形410の高さをh1として取得する。そして、第一の実施形態同様、変位方向も考慮して、血管移動量Δcを算出する。
また、呼吸波形410の高さを用いなくてもよい。例えば、図7(b)に示すように、呼吸波形410を、複数の相に分け、相毎に予め血管移動量Δcを決め、記憶部115に保持しておく。この場合、呼吸波形モニタリング部360は、モニタリング時の呼吸波形410の相を出力する。
例えば、図7(b)において、吸気相411の開始e1から中間の所定位置e2までの第一相(I)、e2から呼気相412の所定位置e3までの第二相(II)、e3から呼気相412の定常状態直前のe4までの第三相(III)、e4から吸気相411の開始までの第四相(IV)の4相に分ける。そして、それぞれ、基準時、すなわち、息を吐き切った状態での血管位置からの、A方向への血管移動量を決定しておく。例えば、第一相であれば1mm、第二相であれば、1.5mm、第三相であれば、1mm、第四相であれば、0.5mmなどとする。なお、相の分割は、上記に限られない。
そして、血管移動量算出部340は、出力された相に応じて、予め定めた血管移動量Δcを出力する。
また、本実施形態においても、血管移動量Δcおよび調整量は、直前のループで得た値からの変化量としてもよい。
<<第三の実施形態>>
次に、本発明の第三の実施形態を説明する。本実施形態では、2DRFパルスを用いたナビゲータシーケンスをプリスキャンとして行い、呼吸波形410と腹壁移動量との関係を取得し、それらの関係をデータベースに保持する。撮像時は、呼吸波形をモニタし、モニタした呼吸波形410から腹壁移動量を得る。そして、第一の実施形態同様に、腹壁移動量に基づいて、2DRFパルスの血管移動量を算出する。
本実施形態のMRI装置は、基本的に第二の実施形態のMRI装置100aと同様の構成を有する。ただし、本実施形態の全体制御部108は、図9に示すように、腹壁移動量取得部330と、データベース作成部(DB作成部)370と、をさらに備える。
データベース作成部370は、呼吸波形410の高さと腹壁移動量とを対応づけたデータベース(DB)380を作成する。データベース作成部370が作成したデータベース380は、記憶部115に保持される。
また、本実施形態の腹壁移動量取得部330は、呼吸波形モニタリング部360が出力するモニタ結果(呼吸波形410の高さ)に応じて、データベース380から、腹壁移動量Δbを取得する。なお、本実施形態の血管移動量算出部340は、腹壁移動量取得部330が取得した腹壁移動量Δbを用いて、血管移動量Δcを計算する。計算手法は、第一の実施形態と同様である。
<データベース作成>
本実施形態のデータベース作成部370による、データベース380の作成手法について説明する。
本実施形態のデータベース作成部370は、プリスキャンを実行し、経過時間に応じた腹壁移動量を取得する。また、その間の呼吸波形410も併せて取得する。図10は、本実施形態のデータベース作成部370の機能ブロック図である。
本図に示すように、データベース作成部370は、腹壁モニタリング部320と、腹壁移動量取得部331と、呼吸波形モニタリング部361とを備える。なお、腹壁移動量取得部331および呼吸波形モニタリング部361は、データベース作成部370専用に備えていてもよいし、全体制御部108が備える腹壁移動量取得部330、呼吸波形モニタリング部360を、それぞれ用いるものとしてもよい。
呼吸波形モニタリング部361は、プリスキャン時に呼吸波形410をモニタし、結果を呼吸波形データベース381に格納する。呼吸波形データベース381に格納されるデータは、プリスキャン開始時からの所定の経過時間毎の呼吸波形410の高さ、あるいは、図7(a)に示す呼吸波形410そのものであってもよい。
腹壁モニタリング部320は、プリスキャン時に、腹壁210の動きをモニタし、モニタ結果を出力する。モニタ手法は、第一の実施形態と同様である。すなわち、2DRFパルス220を、腹壁210に照射することにより、プロファイル230を得る。本実施形態では、プリスキャン開始時から、所定の時間間隔で2DRFパルス220を照射し、それぞれ、プロファイル230を得る。
腹壁移動量取得部331は、腹壁モニタリング部320からプロファイル230を得る毎に、腹壁移動量を算出する。腹壁移動量の算出手法は、第一の実施形態と同様である。すなわち、プロファイル230を用い、基準とする腹壁の位置からの腹壁移動量Δbを算出する。そして、算出した腹壁移動量を、2DRFパルス220の照射時間に対応づけて、腹壁移動量データベース382に格納する。
データベース作成部370は、呼吸波形データベース381と腹壁移動量データベース382にそれぞれ格納されたデータを用い、例えば、所定の時間毎の、呼吸波形410の高さと腹壁移動量との関係を得、データベース380に登録する。
<撮像処理の流れ>
次に、本実施形態の全体制御部108による撮像処理の流れを説明する。図11は、本実施形態の撮像処理のフローチャートである。
全体制御部108は、撮像位置や2DRFパルス印加位置を設定するための位置決め画像を取得する(ステップS1301)。そして、撮像した位置決め画像を用いて2DRFパルスの印加位置の初期位置c1を設定する(ステップS1302)。
次に、データベース作成部370は、プリスキャン(データベース(DB)作成用プリスキャン)を行い、呼吸波形410と腹壁移動量との関係を取得する(ステップS1303)。そして、取得結果からデータベース380を作成する(ステップS1304)。
全体制御部108は、操作者が設定した2DRFパルス印加位置以外の撮像条件を設定し、操作者の指示に従って、本撮像を開始する(ステップS1305)。
本撮像では、まず、呼吸波形モニタリング部360は、呼吸波形410をモニタし、モニタ結果として、呼吸波形410の高さを出力する(ステップS1306)。腹壁移動量取得部330は、データベース380にアクセスし、呼吸波形モニタリング部360の出力に応じた腹壁移動量Δbを得る(ステップS1307)。
血管移動量算出部340は、腹壁移動量Δbに基づき、2DRFパルスの血管移動量Δcを算出する(ステップS1308)。そして、シーケンス調整部350は、撮像シーケンスに血管移動量Δcを反映する(ステップS1309)。スキャン制御部310は、血管移動量Δcを反映後の撮像シーケンスに従って、2DRFパルスを印加し、データを取得する(ステップS1310)。
本実施形態の全体制御部108は、所定の時間間隔で、ステップS1305からステップS1306の処理を、画像再構成に必要なデータを取得するまで繰り返す(ステップS1311)。そして、必要なデータが取得されたら、それらを逆フーリエ変換し、画像を再構成する(ステップS1312)。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置100aは、プリパルスを特定血管250に印加して当該特定血管250の血行動態を描出する撮像シーケンスに従って撮像を行うスキャン制御部310と、腹壁210の移動に応じた前記特定血管250の移動量を血管移動量として算出する血管移動量算出部340と、前記血管移動量に基づき、前記撮像シーケンスにおける前記プリパルスの印加位置を調整するシーケンス調整部350と、を備える。
また、前記撮像時の前記腹壁210の移動量を腹壁移動量として得る腹壁移動量取得部330をさらに備え、前記血管移動量算出部340は、前記腹壁移動量を用いて前記血管移動量を算出してもよい。
被検体101の呼吸波形410を検出する呼吸波形モニタリング部360と、前記呼吸波形410と前記腹壁移動量とを関連づけたデータベース380を作成するデータベース作成部370と、をさらに備え、前記腹壁移動量取得部330は、前記撮像時に検出された呼吸波形410に関連づけられた腹壁移動量を前記データベース380から抽出することにより、前記腹壁移動量を得てもよい。
また、前記データベース作成部370は、プリスキャンを実行して経過時間に応じた前記腹壁移動量を得るとともに、当該プリスキャン中に前記呼吸波形410を検出し、検出した前記呼吸波形410と前記腹壁移動量とを関連付けてもよい。
本実施形態では、撮像シーケンスの実行時にモニタした呼吸波形410の高さに応じて、腹壁移動量を特定し、2DRFパルスを追従させる。従って、本実施形態においても、第一の実施形態同様、2DRFパルスの印加位置が所望の血管からずれることが少ない。従って、適切に所望の血管にプリサチレーションパルスまたはIRパルスとして2DRFパルスを印加でき、当該血管の描出能を維持できる。
<変形例>
なお、本実施形態では、データベース380において、呼吸波形410の高さと腹壁移動量とを対応づけているが、これに限定されない。例えば、第二の実施形態の変形例のように、呼吸波形410を複数の相に分割し、各相に腹壁移動量を対応づけてもよい。
また、本実施形態においても、第一の実施形態、第二の実施形態のように、血管移動量Δcおよび調整量は、直前のループで得た値からの変化量としてもよい。
100:MRI装置、100a:MRI装置、101:被検体、102:静磁場発生磁石、103:傾斜磁場コイル、104:送信RFコイル、105:受信RFコイル、106:信号検出部、107:信号処理部、108:全体制御部、109:傾斜磁場電源、110:RF送信部、111:計測制御部、112:ベッド、113:表示・操作部、114:演算処理部、115:記憶部、116:センサ部、210:腹壁、211:初期位置、212:モニタ時の腹壁の位置、220:2DRFパルス、230:プロファイル、231:初期位置時のプロファイル、232:モニタ時のプロファイル、240:背面、250:特定血管、310:スキャン制御部、320:腹壁モニタリング部、330:腹壁移動量取得部、340:血管移動量算出部、350:シーケンス調整部、360:呼吸波形モニタリング部、370:データベース作成部、380:データベース、381:呼吸波形データベース、382:腹壁移動量データベース、410:呼吸波形、411:吸気相、412:呼気相

Claims (13)

  1. プリパルスを特定血管に印加して当該特定血管の血行動態を描出する撮像シーケンスに従って撮像を行うスキャン制御部と、
    腹壁の移動に応じた前記特定血管の移動量を血管移動量として算出する血管移動量算出部と、
    前記血管移動量に基づき、前記撮像シーケンスにおける前記プリパルスの印加位置を調整するシーケンス調整部と、を備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記撮像時の前記腹壁の移動量を腹壁移動量として得る腹壁移動量取得部をさらに備え、
    前記血管移動量算出部は、前記腹壁移動量を用いて前記血管移動量を算出すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記腹壁の動きをモニタする腹壁モニタリング部をさらに備え、
    前記腹壁移動量取得部は、前記撮像時の前記腹壁モニタリング部のモニタ結果から前記腹壁移動量を得ること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    被検体の呼吸波形を検出する呼吸波形モニタリング部と、
    前記呼吸波形と前記腹壁移動量とを関連づけたデータベースを作成するデータベース作成部と、をさらに備え、
    前記腹壁移動量取得部は、前記撮像時に検出された呼吸波形に関連づけられた腹壁移動量を前記データベースから抽出することにより、前記腹壁移動量を得ること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記腹壁モニタリング部は、ナビゲータシーケンスを実行することにより、前記腹壁の動きをモニタすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記ナビゲータシーケンスは、2次元選択励起高周波磁場パルスを用いるシーケンスであり、
    前記腹壁モニタリング部は、前記ナビゲータシーケンスにより得たエコー信号からプロファイルを得、前記モニタ結果として出力すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項4記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記データベース作成部は、プリスキャンを実行して経過時間に応じた前記腹壁移動量を得るとともに、当該プリスキャン中に前記呼吸波形を検出し、検出した前記呼吸波形と前記腹壁移動量とを関連付けること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項2から7いずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記血管移動量算出部は、前記腹壁移動量に所定の割合を乗じた値を前記血管移動量とすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記撮像時に被検体の呼吸波形を検出する呼吸波形モニタリング部をさらに備え、
    前記血管移動量算出部は、前記呼吸波形を用いて前記血管移動量を算出すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項9記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記血管移動量算出部は、前記撮像時の呼吸波形の高さを用いて前記血管移動量を算出すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項1から10いずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記プリパルスは、プリサチレーションパルスおよびIR(inversion recovery)パルスのいずれか一方として印加する2次元選択励起高周波磁場パルスであること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項1から11いずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記シーケンス調整部は、各軸方向の傾斜磁場パルスの印加量および高周波磁場パルスの照射周波数の少なくとも一方を調整することにより、前記プリパルスの印加位置を調整すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 腹壁の移動に応じた特定血管の移動量を血管移動量として算出する血管移動量算出ステップと、
    前記血管移動量に基づき、本撮像で使用する撮像シーケンスにおけるプリパルスの印加位置を調整するシーケンス調整ステップと、
    調整後の印加位置で前記プリパルスを印加して前記撮像シーケンスを実行し、前記特定血管の血行動態を描出する撮像ステップと、を含むこと
    を特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
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