JP2015084792A - ハウジング及び血液ポンプ - Google Patents

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Setsuo Takatani
節雄 高谷
進士 忠彦
Tadahiko Shinshi
忠彦 進士
西岡 利恭
Toshitaka Nishioka
利恭 西岡
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Abstract

【解決課題】 簡便に高い密封性を得ることができ,コンパクトなハウジングを得る。【解決手段】 トップハウジング1は,下方に向けられた第1の突起部11及び第2の突起部12とを有する。第1の突起部11は,先端に向かうほど細くなる先細部位13を有する,ボトムハウジング2は,上方に向けられた第3の突起部21及び第4の突起部22とを有する。第3の突起部21及び第4の突起部22は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に,それぞれ,第1の突起部11と少なくとも一部で接して第1の突起部よりもハウジング内部に位置し,第1の突起部11及び第2の突起部12によって構成される溝に接しつつはまる。【選択図】図1

Description

本発明は,ハウジング及び血液ポンプに関する。
従来から,手術時や手術後に体外設置型血液ポンプが用いられている(例えば特許文献1)。血液ポンプは,人工心臓として用いられ,中期的な心臓機能の補助と治療を可能とする。血液ポンプは,遠心力により血液を循環させるものであり,その遠心力はハウジング内に収容されたインペラを回転することにより得られる。血液ポンプのハウジング内に収容されたインペラには,従動磁石が取付けられており,ハウジング外に設けられた駆動磁石を回転させることにより,インペラは回転する。特許文献1に開示された血液ポンプにおいて,磁石は,接地面と垂直方向に磁気カップリングが発生するように配置されており,ハウジングの底部を流れる流路には,軸受が設けられている。このため,特許文献1の血液ポンプは,インペラとハウジング内壁の間に接触部を有するようになっている。
また,特許文献2に記載された血液ポンプは,回転軸周囲に設けられた駆動磁石と,インペラの内周側に設置された従動磁石間の磁気カップリングにより,インペラが回転する構造である。特許文献2の血液ポンプは,ハウジングとインペラの外周側にも相互に作用する磁石対を有している。この磁石対はインペラを磁気浮上させ,インペラとハウジングの接触を防ぐ働きをする。
特許文献3に記載された血液ポンプは,ハウジングの側壁とインペラの外周面に磁石を有しており,インペラが回転する径方向に磁気カップリングを発生させ,インペラを回転させる構造である。特許文献3の血液ポンプは,回転軸の周囲には血液の流路が確保されており,この部分を流れる血液の動圧によって,インペラを浮上させることができるようになっている。回転軸の周囲に形成された血液の流路は,軸の回りに設けられた三角形状の軸受孔であり,軸と軸受孔の一部は接している。
特許文献4の図6には,トップハウジングとボトムハウジングに設けられた凹凸部により結合するハウジングを有する血液ポンプが開示されている。
特開2005−118237号公報 特開2006−226390号公報 特開2006―218010号公報 特開2013−160136号公報
特許文献4のハウジングは,トップハウジングとボトムハウジングとを結合させるために,周囲にフランジを設けて複数個所で固定する必要があるといった問題がある。また,フランジを設けるために外周部分が比較的大きくなりその結果ハウジングやハウジングを含む血液ポンプが大きくなるという問題がある。
そこで,本発明は,簡便に高い密封性を得ることができ,コンパクトなハウジングを得ることを目的とする。
本発明の第1の側面は,ハウジングに関する。このハウジングは,トップハウジングとボトムハウジングとからなりハウジング内部に流体を収容するものが好ましい。そして,トップハウジングとボトムハウジングとが結合することで,内部の流体が漏れないものが好ましい。
このハウジングは,トップハウジング1と,ボトムハウジング2とを含む。ボトムハウジング2は,トップハウジング1に下方に位置し,トップハウジング1と結合することでハウジング3(の少なくとも一部)を構成する。
トップハウジング1は,下方に向けられた第1の突起部11と,第1の突起部よりも外部方向に設けられ,下方に向けられた第2の突起部12とを有する。第1の突起部11は,先端に向かうほど細くなる先細部位13を有する。
ボトムハウジング2は,上方に向けられた第3の突起部21と,上方に向けられた第4の突起部22とを有する。第3の突起部21は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に,第1の突起部11と少なくとも一部で接し,第1の突起部よりもハウジング内部に位置する。
第4の突起部22は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に,第1の突起部11及び第2の突起部12によって構成される溝に接しつつはまる。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,第1の突起部11,第2の突起部12,第3の突起部21及び第4の突起部22は,同心円状に設けられた突起部である。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,第1の突起部11は,先細部位13以外の部位に,第3の突起部21及び第4の突起部22によって形成される溝の幅よりも幅が大きい部位を有する。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,トップハウジング1は,第2の突起部12より外側に位置し,外周方向に向けられた第5の突起部14を更に有し,ボトムハウジング2は,第4の突起部22より外側に位置し,外周方向に向けられた第6の突起部24を更に有する。そして,第5の突起部14及び第6の突起部24は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に合わさって,外周方向に向けられた第7の突起部15を構成し,ハウジング3は,第7の突起部15を収容するくぼみ部16を有する固定リング17を更に有する。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,トップハウジング1は,血液が流入する流入ポート31と,血液が流出する流出ポート32とを更に有する,血液ポンプ用のハウジングである。
本発明の第2の側面は,上記したハウジングを有する血液ポンプに関する。そして,その血液ポンプは,トップハウジング1へ向かって突設された軸受部36と,ハウジング1内に収容され,従動磁石39を有し,中央部に軸受部36が挿入される貫通穴を有するインペラ40と,ハウジング3外に設置され,ハウジング1を介してインペラ40の径方向で従動磁石39と磁気カップリングするように配置され,ハウジング3の側周面に沿ってハウジング3の周りを回転する駆動磁石50と,を有する。そして,従動磁石39と駆動磁石50が対向する側を対向面とし,対向面の逆側の面を非対向面とした場合に,磁性体60,61が,従動磁石39の非対向面側と,駆動磁石50の非対向面側に各々配置され,駆動磁石50が回転すると,インペラ40が,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転する。
本発明によれば,簡便に高い密封性を得ることができ,コンパクトなハウジングを得ることができる。
図1は,ハウジングの断面図である。 図2は,ハウジングを上面から見たものである。 図3は,ハウジングの結合部を示す概念図である。 図4は,固定リングを上面から見た概念図である。 図5は,固定リングの部分断面図である。 図6は,固定リングの断面図である。 図7は,血液ポンプの概略構成を示す断面図である。 図8は,血液ポンプ内の血液の流れを示した図である。 図9(a)は,軸受部の拡大断面図である。図9(b)は,図9(a)に示されたX−Xの線分における断面図である。 図10は,血液ポンプの軸受部の拡大断面図である。 図11(a)は,軸受部の拡大断面図である。図11(b)は,図11(a)に示されたY−Yの線分における断面図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。また,本明細書において,「A〜B」とは,A以上B以下であることを意味する。
(1.ハウジング)
本発明の第1の側面は,ハウジングに関する。このハウジングは,トップハウジングとボトムハウジングとからなりハウジング内部に流体を収容するものが好ましい。そして,トップハウジングとボトムハウジングとが結合することで,内部の流体が漏れないものが好ましい。具体的なハウジングの用途は,血液ポンプ用のハウジングである。
図1は,ハウジングの断面図である。図2は,ハウジングを上面から見たものである。ハウジング3を,血液ポンプ用のハウジングを例として説明する。このハウジングは,トップハウジング1と,ボトムハウジング2とを含む。ボトムハウジング2は,トップハウジング1に下方に位置し,トップハウジング1と結合することでハウジング3(の少なくとも一部)を構成する。上方及び下方という用語は,血液ポンプが通常の用いられ方をした際に,トップハウジング1が鉛直上方に位置し,ボトムハウジングが鉛直下方に位置するため,それと同じ用い方をしたものである。トップハウジング1と,ボトムハウジング2とは,それぞれの縁部分に結合するための結合部分を有するものが好ましい。つまり,トップハウジング1の下面の縁部にボトムハウジングと結合するための結合部があり,ボトムハウジングの上面の縁部にトップハウジング1と結合するための結合部があるものが好ましい。
図3は,ハウジングの結合部を示す概念図である。トップハウジング1は,下方に向けられた第1の突起部11と,第1の突起部よりも外部方向に設けられ,下方に向けられた第2の突起部12とを有する。これらの突起部は,先に説明したとおり,ハウジングの下面の縁に設けられるものが好ましい。第1の突起部11は,先端に向かうほど細くなる先細部位13を有する。第1の突起部11の先端部は,上方に進むにつれてハウジングの内部方向に幅が広くなる形状を有するものが好ましい。逆に説明すると,第1の突起部11は,ボトムハウジング側に進むにつれて幅が狭くなる先細部13を有することが好ましい。このような形状を有するため,トップハウジング1と,ボトムハウジング2とが結合する際に,ボトムハウジング2の第3の突起21をハウジング内部方向に押し,これによりトップハウジング1と,ボトムハウジング2とが密封空間を形成できる。このため,第1の突起部11は,先細部位13以外の部位に,第3の突起部21及び第4の突起部22によって形成される溝の幅よりも幅が大きい部位を有するものが好ましい。第3の突起部21及び第4の突起部22によって形成される溝の幅(径方向の幅)をWとしたときに,第1の突起部11のその溝にはまる部分であった幅が広い部分の幅は,1.01W以上1.3Wが好ましく,1.05W以上1.25W以下でもよく,1.1以上1.2W以下でもよい。この幅は,ボトムハウジングを構成する材質に応じて適宜調整すればよい。
ボトムハウジング2は,上方に向けられた第3の突起部21と,上方に向けられた第4の突起部22とを有する。第3の突起部21は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に,第1の突起部11と少なくとも一部で接し,第1の突起部よりもハウジング内部に位置する。
第4の突起部22は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に,第1の突起部11及び第2の突起部12によって構成される溝に接しつつはまる。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,第1の突起部11,第2の突起部12,第3の突起部21及び第4の突起部22は,同心円状に設けられた突起部である。ハウジングの外形がおよそ円状の場合,それぞれの突起部は,略筒状の突起であることが好ましい。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,トップハウジング1は,第2の突起部12より外側に位置し,外周方向に向けられた第5の突起部14を更に有し,ボトムハウジング2は,第4の突起部22より外側に位置し,外周方向に向けられた第6の突起部24を更に有する。そして,第5の突起部14及び第6の突起部24は,トップハウジング1とボトムハウジング2が結合した場合に合わさって,外周方向に向けられた第7の突起部15を構成し,ハウジング3は,第7の突起部15を収容するくぼみ部16を有する固定リング17を更に有する。
なお,図1〜図3に示したものは本発明の例を説明するためのものである。そのため,たとえば,トップハウジングが第1及び第2の突起以外にボトムハウジングの溝にはまるさらに別の突起が存在しても良い。また,突起の形状は,その断面がなだらかな傾斜と垂直部分を有する形状や,矩形状,先端が丸みを帯びた矩形状のほか,断面が三角形状等であっても良い。
(2.固定リング)
図4は,固定リングを上面から見た概念図である。図5は,固定リングの部分断面図である。図6は,固定リングの断面図である。固定リング17の内面に設けられた窪み部16は,第7の突起部15を収容することができる形状をしている。トップハウジング1とボトムハウジング2を合わせて形成される第7の突起部15を,くぼみ部16に収容させたのち,一端部に存在する固定部において,ねじなどを用いて締めることで固定することができる。
第1の側面の好ましい態様は,上記したハウジングであって,トップハウジング1は,血液が流入する流入ポート31と,血液が流出する流出ポート32とを更に有し,ボトムハウジング2は,トップハウジング1へ向かって突設された軸受用の窪み部25を更に有する,血液ポンプ用のハウジングである。
本発明の第2の側面は,上記したハウジングを有する血液ポンプに関する。そして,その血液ポンプは,トップハウジング1へ向かって突設され軸受用の窪み部25にはまる軸受部36と,ハウジング1内に収容され,従動磁石39を有し,中央部に軸受部36が挿入される貫通穴を有するインペラ40と,ハウジング3外に設置され,ハウジング1を介してインペラ40の径方向で従動磁石39と磁気カップリングするように配置され,ハウジング3の側周面に沿ってハウジング3の周りを回転する駆動磁石50と,を有する。そして,従動磁石39と駆動磁石50が対向する側を対向面とし,対向面の逆側の面を非対向面とした場合に,磁性体60,61が,従動磁石39の非対向面側と,駆動磁石50の非対向面側に各々配置され,駆動磁石50が回転すると,インペラ40が,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転する。この血液ポンプは,ハウジング内に収容されたインペラ40が磁力により回転することで,血液を循環させる遠心式血液ポンプである。本発明の第2の側面は,血液ポンプに関するため,以下血液ポンプの一般的な構成について説明する。
(3.血液ポンプの構造)
図7は,本実施形態の血液ポンプの概略構成を示す断面図である。なお,図7以上の図面は,一般的な血液ポンプの説明であって,上記したハウジングを用いたものとは必ずしも一致しない。ハウジング3は,天面33と,その天面33に対向する底面34と,天面33と底面34に連結する側周面35から構成される。ハウジング3の天面33は,血液が流入する流入ポート31を備える。ハウジングの側周面35は,血液が流出する流出ポート32を備える。ハウジング3の天面33は流入ポート31に向かって傾斜をもって構成されても良く,側周面35に垂直になるように構成されても良い。
ハウジング23の底面34には,ハウジング3の内部側に向かって軸受部36が突設される。軸受部36は,底面34から天面33に向かう方向に延設される。底面34から天面33に向かう方向とは,図7の上下方向に相当する。インペラ40は軸受部36の周りを非接触状態で回転する。インペラ40は従動磁石39を備え,ハウジング3の外部にはモーター55に連結した駆動磁石50が備えられている。インペラ40は,従動磁石39と駆動磁石50の間の磁力により回転する。
流入ポート31及び流出ポート32は,手術中又は手術後の患者の心臓部に各々連結され,血液ポンプ100は人工心臓として機能する。流入ポート31から,ハウジング3内に流れてきた血液は,ハウジング3内のインペラ40の回転運動による遠心力でハウジング3内を循環し,流出ポート32から送り出される。
インペラ40は,ハウジング3の内部に収容される。インペラ40は,ハウジング3内で回転運動することにより,ハウジング3内の血液を循環させる働きをする。インペラ40は,中央部に軸受部36を挿入するための貫通穴を有する。この貫通穴は軸受部36に沿った形状であり,かつ,軸受部36とインペラ40の間に所定の間隙が設けられるように形成される。
軸受部36はインペラ40の貫通穴に挿入され,インペラ40は軸受部36の周りを非接触状態で回転する。インペラ40は,図7のハウジングの左右方向を径方向として回転する。インペラ40は,ハウジング3内に流入してくる血液を効率よく循環できるよう,ハウジング3内のスペースの形状に沿った形状とすることが好ましい。また,インペラ40の形状は,ハウジング3の血液充填量や,インペラ40の回転速度によって適切な形状とすることができる。例えば,インペラ40の回転速度を上げたい場合は,インペラ40の液中抵抗が少なくなるようにインペラ40の凹凸を少なくしても良い。
インペラ40は,インペラトップ41とインペラボトム42から構成されても良い。インペラトップ41は血液を循環させるための羽を有し,インペラボトム42は従動磁石39を備える。従動磁石39は,後述する駆動磁石50との磁気カップリングを強くするために,インペラ40の径方向の外周側に備え付けられていることが好ましい。従動磁石39は,インペラ40の径方向の最も外周側に設けられても良いが,ハウジング3内を流れる血液に接触しないようにインペラ40に設置されることが好ましい。また,インペラ40の外表面を覆う素材には,従動磁石39と駆動磁石50との磁気カップリングを阻害することのない素材を用いることが好ましい。従動磁石39は,インペラボトム42の外周側の同一円周上に,連続して設置されてリング状の形状で形成されても良い。
インペラトップ41は血液を循環させるための羽を有する。インペラの羽は,インペラ40の中心から径方向の外周側に向かって,等間隔で設けられることが好ましい。本発明のインペラトップ41に設けられる羽の数は,4〜12枚であることが好ましく,6〜8枚であることがより好ましい。
インペラボトム42は従動磁石39を備え,従動磁石39は,インペラ40の径方向の外周に沿って配置される。従動磁石39は,同一円周上にN極とS極が交互に繰り返すように,複数個,設置される。従動磁石39の数は4〜12個であることが好ましく,6〜8個であることがより好ましい。
本発明に係る血液ポンプ100は,ハウジング3の外部にモーター55と,そのモーター55を収容するモーターハウジング57を備える。モーターハウジング57内には,モーター55と連結し,回転運動する駆動磁石マウント53が設置されている。駆動磁石マウント53は,駆動磁石50を備える。駆動磁石マウント53は,駆動磁石50をハウジング3の側周面35に沿って回転駆動させるように,駆動磁石50を積載している。駆動磁石マウント53は,例えば図7で示されているように,ハウジング3の底面34に平行な面と,その平行な面から軸方向に鉛直に延設される側壁を有することが好ましい。駆動磁石50は,側壁の上に積載され,固定される。動磁石マウント53をこのような構造とすることで,駆動磁石50を,ハウジング3の外側の側周面35に沿って回転させることを可能にする。
駆動磁石50は,同一円周上にN極とS極が交互に繰り返すように,N極とS極がそれぞれ複数個設置されて形成されている。駆動磁石50をなすN極とS極の数は,それぞれ,4〜12個であることが好ましく,6〜8個であることがより好ましい。駆動磁石50は,ハウジング3の外側の側周面35に沿って,連続して設置されてリング状の形状で形成されても良い。
従動磁石39を有するインペラ40は,駆動磁石マウント53に備え付けられた駆動磁石50が回転することによって回転する。従動磁石39と駆動磁石50は,ハウジング3の側周面35を介してインペラ40の径方向で磁気カップリングするように配置される。径方向に発生する磁気カップリング力と,後述するハウジング内を流れる血液の圧力(動力)によって,インペラ40は,ハウジング3内に浮上し,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転することができる。
本発明の血液ポンプ100の駆動磁石50は,駆動磁石マウント53の側壁上に設置され,従動磁石39と駆動磁石50は,ハウジング3の側周面35を介してインペラ40の径方向で磁気カップリングするように配置される。駆動磁石50は,駆動磁石マウント53に載置されるため,駆動磁石マウント53の形状を調節することにより,駆動磁石の配置位置を自在に変えることができる。例えば,従動磁石39がインペラ40の上下方向の上側に設けられている場合,駆動磁石マウント53の側壁の高さを高くすることで駆動磁石50を軸方向に高く配置することができる。このように,駆動磁石マウント53の形状を変えることで,駆動磁石マウント53は,駆動磁石50の配置位置を調節することができる。
駆動磁石50及び従動磁石39には,希土類マグネットからなる永久磁石を用いることが好ましい。希土類マグネットは,高い磁性特性を有するため,従動磁石39と駆動磁石50の間の磁気カップリング力を強くすることができ,その結果インペラ40を高速で回転させることができる。また,希土類マグネットからなる永久磁石を用いることにより,血液ポンプを長期間に渡って安定した状態で使用することができる。
従動磁石39と駆動磁石50の磁気カップリング力を強くすることで,インペラ40の回転数を自在に制御することができる。従動磁石39と駆動磁石50の磁気カップリング力が強力であれば,駆動磁石50の回転速度を上げて場合であっても,従動磁石39が脱調することなく,駆動磁石50の回転速度に合わせて回転することができる。また,従動磁石39と駆動磁石50の磁気カップリング力が強力であれば,駆動磁石50の回転速度を減速した場合であっても,従動磁石39の回転速度をすばやく駆動磁石50の回転速度に合わせることができる。このように,従動磁石39の回転速度を自在に調節できるため,血液ポンプ100から送り出す血液の量を患者の状態に合わせて調節することができる。
(4.血液流路)
図8は,ハウジング3内の血液の流れを示した図である。流入ポート31よりハウジング3に流入した血液は,インペラ40の回転力により生じる遠心力により,ハウジング3内の血液流路を循環し,流出ポート32より送り出される。
本発明の血液ポンプ100では,従動磁石39と駆動磁石50は磁気カップリングしている。このため,駆動磁石50がモーター55の駆動力によって回転することにより,従動磁石39が回転し,それに伴い,従動磁石39を備えるインペラ40が回転する。このインペラ40の回転運動により,血液はハウジング3内を循環することができる。
流入ポート31よりハウジング3に流入した血液の一部は,流出ポート32から送り出されずに,ハウジング3とインペラ40の間の隙間を通って,インペラ40の下方側に流れる。血液の一部は,インペラ40とハウジング3の側周面35の間の隙間を通って,インペラ40とハウジング3の底面34の間の隙間を流れる。インペラ40とハウジング3の底面34の間の隙間に流れた血液は,次いで,軸受部36とインペラ40の間の狭い隙間を通って,インペラ40と流入ポート31の間の空間に達し,流入ポート31から新たに流入してきた血液と合流する。合流した血液の大部分は流出ポート32から流出するが,一部は再びハウジング3内を循環する。
本発明の血液ポンプ100では,軸受部36とインペラ40の間の狭い隙間に血液が流れる。軸受部36とインペラ40の間の狭い隙間に血液が流れることにより,軸受部36とインペラ40の間には動圧が生じる。この動圧は,インペラ40が軸受部36に接触させないように働く。このため,インペラ40は,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転することができる。
インペラ40が,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転するため,血液の流路において,血液の滞留が起こらず,血栓の発生及び溶血を防ぐことができる。また,インペラ40が非接触状態で回転することで,ハウジング3内の各部材の接触による摩耗を防ぐことができ,血液ポンプを長期間に渡り,使用することができる。
血液の流路は,血液の滞留が起こらない構造であることが好ましい。血液中の成分は,血液が流れる方向が大きく変わる部分や,流路の凹んだ部分に溜まりやすく,その部分で血栓が発生する場合がある。このため,血液が流れる方向が急激に変化しないようにしたり,血液が流れる方向の分岐点の流路に角部を設けないようにすることが好ましい。
(5.磁性体)
図9(a)は,軸受部36の拡大断面図である。図9(b)は,図9(a)に示されたX−Xの線分における断面図である。図9に示されているように,本発明の血液ポンプは,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側に磁性体60,61を有する。
本発明に係る血液ポンプの従動磁石39と駆動磁石50は,ハウジング3の側周面35を介してインペラ40の径方向で磁気カップリングするように配置される。従動磁石39と駆動磁石50が磁気カップリングする側を対向面といい,この対向面と逆側の面を非対向面という。従動磁石39と駆動磁石50は,各々,対向面と非対向面を有する。磁性体60は,駆動磁石50の非対向面側に配置される。磁性体61は,従動磁石50の非対向面側に配置される。磁性体60,及び磁性体61は,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面と近接して配置されることが好ましい。磁性体60,及び磁性体61は,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面に接して配置されても良く,隙間を空けて配置されても良い。磁性体60及び磁性体61は,各々,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側にリング状の形状で設けられることが好ましい。
磁性体60,61は,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側への磁場が漏れることを防ぐ。磁性体60,61は,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面の磁場の漏れをなくすことで,従動磁石39と駆動磁石50の対向面の磁気カップリングを強力にすることができる。磁性体60,61を従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側に配置した場合の磁気カップリング力は,磁性体60,61を配置しなかった場合の磁気カップリング力と比較して,1.3倍〜3倍程度強力になる。
磁性体60,61は,鉄,コバルト,ニッケル,マンガン,及びクロムの少なくともいずれか1つを含む金属リングであることが好ましく,特に鉄リングであることが好ましい。金属リングは,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側に切れ目なく設けられたリング状の形状の金属体のことをいう。磁性体は,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側の磁場の漏れをなくすために,従動磁石39と駆動磁石50の非対向面側に切れ目なく設けられることが好ましい。
本発明の血液ポンプ100は,従動磁石39と駆動磁石50の間に強力な磁気カップリング力を有するため,駆動磁石50の回転数を上げた場合においても,従動磁石39が脱調することを防ぐことできる。そのため,本発明の血液ポンプ100のインペラ40は高速で回転することができる。
小児や新生児にも適用できる血液ポンプを得るためには,血液ポンプに流入する血液充填量を少なくする必要がある。遠心式血液ポンプにおいては,血液ポンプに流入する血液充填量を少なくした場合は,血液を循環させるためにインペラ40の回転速度を上げる必要がある。本発明の血液ポンプ100では,駆動磁石50の回転数を上げても従動磁石39の脱調が起こりづらいため,従動磁石39は駆動磁石50の回転速度に合わせて回転することができる。このように,従動磁石39を備えるインペラ40が高速で回転するこができるため,結果として,血液ポンプ100を小型化することができる。
本発明の血液ポンプ100のハウジング3内に充填される充填血液量は,5cc以下とすることができ,従来の血液ポンプでは適用することが困難であった小児や新生児にも用いることができる。尚,本発明の血液ポンプ100は,ハウジング3やインペラ40の構造や大きさを調節することで,成人用の血液ポンプとしても用いることができる。
磁性体60,61を用いて,従動磁石39と駆動磁石50の磁気カップリング力を強くすることで,インペラ40の回転数を自在に制御することができる。従動磁石39と駆動磁石50の磁気カップリング力が強力であれば,従動磁石39の回転速度をすばやく駆動磁石50の回転速度に合わせることができる。このように,従動磁石39の回転速度を自在に調節できるため,血液ポンプ100から送り出す血液の量を患者の状態に合わせて調節することができる。
また,本発明の血液ポンプは,ハウジングの外部の外周面に沿って,駆動磁石50の非対向面側に磁性体60を有する。このため,駆動磁石50の磁場が血液ポンプ100の外部に漏れにくい構成となる。駆動磁石50の磁力は強力である場合は,駆動磁石50の磁力が血液ポンプの外部に漏れた場合は,周辺の医療機器や電気機器に悪影響を与えるため問題となる。しかし,駆動磁石50の非対向面側に備えられた磁性体60は,駆動磁石50の磁力を血液ポンプ100内に遮蔽することができるため,周辺の環境に配慮することなく血液ポンプを使用することができる。
(6.軸受部形状)
図10は,血液ポンプ100の軸受部36の拡大断面図である。本発明の血液ポンプ100の軸受部36は,底面34から延設された基底部37と,この基底部37から突出する棒状部38を有する。基底部37は,棒状部38に向かって,幅狭になる台形円柱形状である。図10に示されているように,基底部37の断面の形状は台形型の形状となっても良い。基底部37の高さは,軸受部36の軸方向の高さに対し,10%〜50%,好ましくは20%〜40%,より好ましくは25%〜35%である。軸受部36の軸方向の高さに対し,基底部37の高さを10%〜50%とすることで,インペラ40と軸受部36の間の動圧を適切な範囲に調節することができる。
インペラ40は,貫通穴を有し,この貫通穴は,棒状部38と基底部37の形状に沿って,かつ,棒状部38と基底部37との間に所定の幅の間隙を有するように形成される。
基底部37が棒状部38に向かって,幅狭になる台形円柱形状は,底面34に対して傾斜する傾斜面を有する。底面34に対する傾斜面の角度は,図10にθとして示されている。θは,30度〜60度の角度で形成されることが好ましく,40度〜50度の角度で形成されることがより好ましい。傾斜面が,底面34に対して30度〜60度の角度で形成されることにより,血液が流れる方向が垂直方向に変化しなくなる。血液が流れる方向が,段階を経て穏やかに変化するため,血液の流路では,血液の流れの滞留がなくなり,血液が効率良く循環する。
基底部37は,棒状部38に向かって,幅狭になる台形円柱形状とすることで,インペラ40と軸受部36の間の動圧によるインペラを浮上させる力を調節することできる。
インペラ40と棒状部38の間に血液が流れることにより,インペラ40と棒状部38の間には動圧が生じる。この動圧により,インペラ40は軸受部36に接触することなく,ハウジング内を浮上することが可能となる。しかし,インペラ40と棒状部38の間の動圧が強すぎるか,又は弱すぎるとインペラ40がハウジング3内の適切な位置で浮上できなくなる。
インペラ40と基底部37の間の血液の流路は,軸方向に対して傾斜を持って形成されている。このため,インペラ40に対して作用する動圧の方向が変わり,インペラ40の浮上力を最適な大きさとすることができる。
インペラ40と棒状部38の間には動圧は,インペラ40は軸受部36に接触しない状態を維持するために,適切な範囲内に調節されることが好ましい。このため,インペラ40と棒状部38の間の流路の長さと,インペラ40と基底部37の間の流路の長さを調節することで,インペラ40と軸受部36の間に生じる動圧を最適な大きさにすることができる。
図11(a)は,軸受部36の拡大断面図である。図11(b)は,図11(a)に示されたY−Yの線分における断面図である。図11(b)には,棒状部38とインペラ40の間の隙間がAで示されている。本発明の血液ポンプにおいて,Aの隙間の距離は,50μm〜500μmであれば良く,好ましくは,100μm〜350μm,より好ましくは,100μm〜200μmである。棒状部38とインペラ40の間の隙間の距離が狭すぎる場合は,血液が滞留し血栓が生じたり,溶血が生じてしまう。一方,棒状部38とインペラ40の間の隙間の距離が広すぎる場合は,棒状部38とインペラ40の間の動圧が小さくなり,インペラ40を安定した状態でハウジング3内に浮上させることができない。また,棒状部38とインペラ40の間の隙間の距離が広すぎる場合は,インペラ40が左右方向に揺らいだり,傾いたりするためインペラ40の回転を安定させることができない。このため,棒状部38とインペラ40の間の隙間の距離Aは,血液の滞留が起こらず,棒状部38とインペラ40の間に生じる動圧が適切な大きさとなるように,設定されることが好ましい。
基底部37とインペラ40の間の隙間の距離は,50μm〜1500μmであれば良く,100μm〜1000μmが好ましく,300μm〜800μmであることがより好ましい。基底部37とインペラ40の間の隙間の距離は,棒状部38とインペラ40の間の隙間の距離よりも大きいことが好ましい。
図11に示されるように,インペラ40は,軸接合部45を有しても良い。軸接合部45は,棒状部38とインペラ40の間の摩擦抵抗を少なくするために設けられる。軸接合部45は,軸受部36の棒状部38との間の摩擦抵抗が少ない材質であることが好ましく,棒状部38を成型した素材と異なる素材であることが好ましい。軸接合部45は,例えば,ポリエチレン製の素材のものとすることができる。
軸受部36の棒状部38との間の摩擦抵抗を少なくすることにより,インペラ40の回転数を上げることができ,また,血液ポンプ100を長期間に渡って使用することができる。
本発明に係るインペラ40は,従動磁石39と駆動磁石50の間に強力な磁気カップリング力と,ハウジング3及び軸受部36の間の隙間を流れる血液の動圧によって,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転することができる。本発明の血液ポンプ100では,インペラ40が,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転するため,血液の滞留が起こらず,血栓の発生及び溶血の発生が抑さえられる。さらに,本発明の血液ポンプ100では,インペラ40が,ハウジング3及び軸受部36と非接触状態で回転するため,ハウジング3内の各部材の接触による摩耗が起こらない。これにより,本発明の血液ポンプ100を,長期間,例えば,1年以上に渡って継続して使用することができる。
本発明の血液ポンプ100は,従動磁石39と駆動磁石50の間に強力な磁気カップリング力を有するため,駆動磁石50の回転速度を上げた場合であっても,従動磁石39が脱調することを防ぐことできる。本発明の血液ポンプ100では,駆動磁石50の回転数を上げても脱調が起こらないため,インペラの40の回転数を上げることができ,その結果,血液ポンプ100を小型化することができる。このため,本発明の血液ポンプ100は,従来の血液ポンプでは適用することが困難であった,小児や新生児の血液ポンプとしても使用され得る。
さらに,本発明の血液ポンプ100は,インペラ40をハウジング3内で浮上させるために,動圧を使用している。このため,インペラ40を回転させるための従動磁石39と駆動磁石50の他に磁石も備える必要がなく,装置を小型化及び軽量化することができる。
本発明は,医療機器の分野において利用できる。
1 トップハウジング
2 ボトムハウジング
3 ハウジング
11 第1の突起部
12 第2の突起部
14 第5の突起部
15 第7の突起部
16 くぼみ部
17 固定リング
21 第3の突起部
22 第4の突起部
24 第6の突起部
31 流入ポート
32 流出ポート
36 軸受部
39 従動磁石
40 インペラ
50 駆動磁石
60,61 磁性体

Claims (6)

  1. トップハウジング(1)と,
    前記トップハウジング(1)に下方に位置し,前記トップハウジング(1)と結合するボトムハウジング(2)とを含むハウジング(3)であって,
    前記トップハウジング(1)は,
    下方に向けられた第1の突起部(11)と,
    第1の突起部よりも外部方向に設けられ,下方に向けられた第2の突起部(12)とを有し,
    前記ボトムハウジング(2)は,
    前記トップハウジング(1)と前記ボトムハウジング(2)が結合した場合に,第1の突起部(11)と少なくとも一部で接し,第1の突起部よりも前記ハウジング内部に位置する,上方に向けられた第3の突起部(21)と,
    前記トップハウジング(1)と前記ボトムハウジング(2)が結合した場合に,第1の突起部(11)及び第2の突起部(12)によって構成される溝に接しつつはまる,上方に向けられた第4の突起部(22)とを有し,
    第1の突起部(11)は,先端に向かうほど細くなる先細部位(13)を有する,
    ハウジング。
  2. 請求項1に記載のハウジングであって,
    第1の突起部(11),第2の突起部(12),第3の突起部(21)及び第4の突起部(22)は,同心円状に設けられた突起部である,
    ハウジング。
  3. 請求項2に記載のハウジングであって,
    第1の突起部(11)は,前記先細部位(13)以外の部位に,第3の突起部(21)及び第4の突起部(22)によって形成される溝の幅よりも幅が大きい部位を有する,
    ハウジング。
  4. 請求項1に記載のハウジングであって,
    前記トップハウジング(1)は,
    第2の突起部(12)より外側に位置し,外周方向に向けられた第5の突起部(14)を更に有し,
    前記ボトムハウジング(2)は,
    第4の突起部(22)より外側に位置し,外周方向に向けられた第6の突起部(24)を更に有し,
    第5の突起部(14)及び第6の突起部(24)は,前記トップハウジング(1)と前記ボトムハウジング(2)が結合した場合に合わさって,外周方向に向けられた第7の突起部(15)を構成し,
    前記ハウジング(3)は,第7の突起部(15)を収容するくぼみ部(16)を有する固定リング(17)を更に有する,
    ハウジング。
  5. 請求項3に記載のハウジングであって,
    前記トップハウジング(1)は,
    血液が流入する流入ポート(31)と,血液が流出する流出ポート(32)とを更に有する
    血液ポンプ用のハウジング。
  6. 請求項4に記載のハウジングを有する血液ポンプであって,
    前記トップハウジング(1)へ向かって突設された軸受部(36)と,
    前記ハウジング(3)内に収容され,従動磁石(39)を有し,中央部に前記軸受部(36)が挿入される貫通穴を有するインペラ(40)と,
    前記ハウジング(3)外に設置され,前記ハウジング(3)を介して前記インペラ(40)の径方向で前記従動磁石(39)と磁気カップリングするように配置され,前記ハウジング(3)の側周面に沿って前記ハウジング(3)の周りを回転する駆動磁石(50)と,を有し,
    前記従動磁石(39)と前記駆動磁石(50)が対向する側を対向面とし,前記対向面の逆側の面を非対向面とした場合に,磁性体(60,61)が,前記従動磁石(39)の前記非対向面側と,前記駆動磁石(50)の前記非対向面側に各々配置され,
    前記駆動磁石(50)が回転すると,前記インペラ(40)が,前記ハウジング(3)及び前記軸受部(36)と非接触状態で回転する,
    血液ポンプ。


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