JP2015083490A - 蓋付き容器 - Google Patents

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Ko Fukunaga
昂 福永
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Abstract

【課題】蓋付き容器の、容器本体と蓋体とを接続する紐部材が容器本体の開口部と蓋体との間に挟まらないようにする。【解決手段】蓋付き容器30は、上部に開口部31aを有した容器本体31と、開口部31aを着脱自在に塞ぐ蓋体32と、一端が蓋体32に接続されるとともに、他端が容器本体31内に保持される紐部材33を備え、紐部材33は容器本体31内で垂れ下がるように所定の重量となるようにウェイト34を取り付けた。【選択図】図2

Description

本発明は、蓋付き容器に関し、特に、上部に開口部を有した容器本体と、開口部を着脱自在に塞ぐ蓋体と、一端が前記蓋体に接続されるとともに、他端が容器内に保持される紐部材を備えた蓋付き容器に関する。
特許文献1には、液状薬剤、紛状薬剤等の薬剤を収容する蓋付き容器を搭載したミストブロワが開示されている。このミストブロワは、作業者が背負う背負フレームに空気を噴出するブロワユニットと、薬剤を収容する蓋付き容器とを搭載したものである。このミストブロワは、ブロワユニットの噴出ダクトに連通接続した送風管から空気を放出させるとともに、蓋付き容器から導出される薬剤を送風管から放出される空気とともに散布するようにしたものである。
特開2013ー085540号公報
特許文献1のミストブロワにおいては、蓋付き容器は、上部に開口部を有する容器本体と、開口部を着脱自在に塞ぐ蓋体とを備えており、一端が蓋体に接続されるとともに、他端が容器本体内に保持される紐部材を備えるようにすれば、蓋体が紛失するのを防ぐことができる。しかし、蓋体により開口部を塞ぐときに、紐部材が蓋体と開口部との間に挟まり、開口部を蓋体により密閉できず、また、紐部材が蓋体と開口部とにより押しつぶされて切断されるおそれがあった。本発明は、蓋付き容器の、容器本体と蓋体とを接続する紐部材が容器本体の開口部と蓋体との間に挟まらないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、上部に開口部を有した容器本体と、開口部を着脱自在に塞ぐ蓋体と、一端が蓋体に接続されるとともに、他端が容器本体内に保持される紐部材を備えた蓋付き容器であり、紐部材は容器本体内で垂れ下がるように所定の重量となるようにしたことを特徴とする蓋付き容器を提供するものである。
上記のように構成した蓋付き容器においては、紐部材は容器内で垂れ下がるように所定の重量となるようにしたので、蓋体を開口部に装着するときに、紐部材が容器内で垂れ下がるので、紐部材が蓋体と開口部との間に挟まりにくくなった。
上記のように構成した蓋付き容器においては、紐部材には所定の重量のウェイトを取り付けるようにするのが好ましく、このようにしたときには、ウェイトにより紐部材が容器内で垂れ下がるようになり、紐部材が蓋体と開口部との間に挟まりにくくなった。また、ウェイトを紐部材の長手方向に移動自在に取り付けるようにするのが好ましい。
また、上記のように構成した蓋付き容器の他の実施形態においては、紐部材に金属製部材を採用して所定の重量となるようにしてもよい。
本発明の蓋付き容器を採用したミストブロワの一実施形態を斜め後方から見た斜視図である。 図1の蓋付き容器の内部を示す一部破断断面図である。
以下、本発明の蓋付き容器を採用したミストブロワを添付図面を参照して説明する。図1に示したように、ミストブロワ10は、作業者が背負う背負フレーム11にブロワユニット20と、蓋付き容器30とを搭載し、ブロワユニット20の噴出ダクト21aに空気を放出させる送風管23を連通接続するとともに、送風管23の先端部に蓋付き容器30から導出した供給管36を接続したものである。
図1及び図2に示したように、背負フレーム11は作業者がブロワユニット20を背負って運ぶためのものである。背負フレーム11は、作業者の背中に沿って配置される背板部12と、背板部12の下端から後方に延びる台座部13とからなり、側面から見た形状がL字形をしている。背負フレーム11には作業者が背負う左右一対のショルダーストラップ14が取り付けられている。
図1に示したように、台座部13にはブロワユニット20が搭載されている。ブロワユニット20は、ボリュートケース21と、ボリュートケース21内に回転可能に支持したファン(図示省略)と、ボリュートケース21に一体的に組み付けてファンを回転駆動させるエンジン22とを備えている。図1に示したように、ボリュートケース21の右側部には前側の吸気開口から吸い込んだ外気を噴出する噴出ダクト21aが一体的に形成されており、この噴出ダクト21aには送風管23が連通接続されている。送風管23には作業者が把持するグリップハンドル24が設けられている。また、ボリュートケース21には蓋付き容器30内を加圧するための加圧管21bが設けられており、加圧管21bは蓋付き容器30の上部の接続部31bに接続されている。
図1及び図2に示したように、蓋付き容器30は、液状、紛状または粒状の薬剤を収容するためのものであり、薬剤を収容する容器本体31と、容器本体31の上部の開口部31aを塞ぐ蓋体32と、一端が蓋体32に接続され、他端が容器本体31内に保持された紐部材33とを備えている。
容器本体31の上部の開口部31aは短い円筒形状をしており、外周部に雄ねじが形成されている。容器本体31の上部には筒形をした接続部31bが設けられており、接続部31bには加圧管21bの先端部が螺合して固定されている。
蓋体32は容器本体31の開口部31aを着脱可能に塞ぐものである。蓋体32は下側に開いた浅い円筒形をしており、筒部の内周面には容器本体31の開口部31aの外周面の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。
紐部材33は蓋体32が紛失するのを防ぐためのものである。紐部材33は一端が蓋体32に上壁下面に固定され、他端が容器本体31内にて接続部31bに保持されている。紐部材33は容器本体31内に収容した薬剤に腐食されないように、ポリプロピレン等の合成樹脂材よりなる。
紐部材33にはウェイト34が取り付けられており、このウェイト34は紐部材33が弛むことなく容器本体31内に垂れ下がるようにしたものである。ウェイト34は所定重量を有したステンレス等の金属部材よりなり、円柱形をした本体部34aの上部に上方に突出した突部34bを有している。突部34bには紐部材33の径より大きな貫通孔34bが形成されており、貫通孔34bには紐部材33が挿通されており、ウェイト34は紐部材33の長手方向に沿って移動可能となっている。
また、容器本体31の開口部31aには内部に異物の混入を防ぐフィルタ35が設けられており、フィルタ35は上面が開口した略円筒形状をし、底壁が細かい網状となっている。フィルタ35の上縁にはフランジ部35aが形成されており、フランジ部35aには紐部材33が通過させる切欠き部35a1が形成されている。切欠き部35a1は紐部材33が引っ掛かることのなく通過する大きさとなっており、紐部材33は蓋体32から切欠き部35a1を通って、容器本体31内に垂れ下がっている。このとき、ウェイト34はフィルタ35より下側に配置され、紐部材33がフィルタ35より上側に緩んだ状態で残らない。このように、容器本体31の開口部31aにフィルタ35を設けたときであっても紐部材33はウェイト34により容器本体21内に垂れ下がり、紐部材33がが開口部21aと蓋体32との間に挟まりにくくなった。なお、フィルタ35にはフランジ部35aに切欠き部35a1を形成し、切欠き部35a1に紐部材33を通過させるようにしたが、これに限られるものでなく、底壁に異物が混入せずに紐部材33が引っ掛かることのなく通過する程度(紐部材33の直径より少し大きな)の貫通孔を形成し、この貫通孔に紐部材33を通過させてもよい。この場合にも、ウェイト34をフィルタ35より下側に設けるようにする。また、容器本体31の下部には送風管23の先端部に薬剤を供給する供給管36の基端部が接続されており、供給管36の先端部は送風管23の先端部に接続されている。
上記のように構成したミストブロワ10の作動を説明する。作業者はエンジン22の起動後に背負フレーム11を背負い、右手に送風管23のグリップハンドル24を把持し、送風管23の先端の放出口から空気を放出させる。また、蓋付き容器30内は加圧管21bによりボリュートケース21から送出される空気により加圧された状態となっており、容器本体31内に収容された薬剤は供給管36により送風管23の先端部に押し出され、送風管23から放出される空気のベンチュリ効果によって、送風管23から放出される空気とともに供給管36から供給される薬剤が散布される。
上記のように構成したミストブロワ10に採用した蓋付き容器30は、上部に開口部31aを有した容器本体31と、開口部31aを着脱自在に塞ぐ蓋体32と、一端が蓋体32に接続されるとともに、他端が容器本体31内に保持される紐部材33を備えものである。紐部材33は容器本体31内で垂れ下がるように所定の重量となるようにした。この実勢形態は、紐部材33には所定の重量のウェイト34を取り付けた。蓋体32を容器本体31の開口部31aに取り付けるときには、紐部材33はウェイト34によって容器本体31内で下方に引っ張られるように垂れ下がることになり、紐部材33が蓋体32と開口部31aとの間で挟まりにくくなった。これにより、蓋付き容器30が密閉できないことを防ぐとともに、紐部材33が蓋体32と開口部31aとの間で挟まって切断されるのを防ぐことができた。
また、ウェイト34は紐部材33の長手方向に移動可能に取り付けられたものである。蓋体32を持ち上げて開口部31aから取り外すときには、ウェイト34は紐部材33の最も下側位置まで移動して、蓋体32はウェイト34に引っ張られることなく開口部31aから取り外される。また、蓋体32を開口部31aに取り付けるときには、ウェイト34は容器本体31内にて紐部材33を下方に引っ張り、紐部材33を蓋体32と開口部31aとの間に挟まらないようにしている。このように、ウェイト34を紐部材33の長手方向に移動可能に取り付けたことで、蓋体32を取り外すときにウェイト34によって重くならないようにしつつ、紐部材33を確実に容器本体31内に垂れ下がるようにすることができた。なお、本発明はこれに限られるものでなく、例えば、紐部材33の長手方向の中央部(蓋体32を開口部31aにとりつけたときに、紐部材33の最も下側に垂れ下がる部分)にウェイト34を紐部材33の長手方向に移動することなく取り付けたものであってもよい。このようにしたときにも、紐部材33を蓋体32と開口部31aとの間で挟まりにくくする効果を得ることができる。さらに、紐部材33を金属製のチェーンとすることにより、紐部材33の全体または一部を所定の重量として容器本体31内で垂れ下がるようにしてもよい。
上記の実施形態は、ミストブロワ10に本願発明の蓋付き容器30を採用したものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、蓋付き容器30を例えば内燃機関に用いる燃料タンク等に用いたものであってもよく、このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
30…蓋付き容器、31…容器本体、31a…開口部、32…蓋体、33…紐部材、34…ウェイト。

Claims (4)

  1. 上部に開口部を有した容器本体と、
    前記開口部を着脱自在に塞ぐ蓋体と、
    一端が前記蓋体に接続されるとともに、他端が容器本体内に保持される紐部材を備えた蓋付き容器であり、
    前記紐部材は前記容器本体内で垂れ下がるように所定の重量となるようにしたことを特徴とする蓋付き容器。
  2. 請求項1に記載の蓋付き容器において、
    前記紐部材には所定の重量のウェイトを取り付けたことを特徴とする蓋付き容器。
  3. 請求項2に記載の蓋付き容器において、
    前記ウェイトを前記紐部材の長手方向に移動自在に取り付けたことを特徴とする蓋付き部材。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の蓋付き容器において、
    前記紐部材に金属製部材を採用して所定の重量となるようにしたことを特徴とする蓋付き部材。
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