JP2015083327A - ブローチ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローチ本体が長尺であっても加工精度の低下を招くことがなく、また前後掴み部に損傷が生じてもブローチ本体全体の交換には至らずに済むブローチを提供する。特に前案内部の精度低下によるブローチ加工精度の劣化を防ぐことができ、ブローチ盤の諸元に関わらずに前つかみ部を把持して取り付け可能なブローチを提供する。
【解決手段】軸状のブローチ本体1の長手方向中央部に、ブローチ本体1の外周側に突出する複数の切刃4aが記長手方向に配列された切刃部4が設けられたブローチであって、ブローチ本体1は、長手方向に着脱可能に分割される少なくとも2つの部材7、8によって構成される。また、ブローチ本体1の切刃部4よりも長手方向の一端側には、外形円柱状の前案内部3が設けられ、ブローチ本体1は前案内部3よりも長手方向一端側で分割される。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸状のブローチ本体の長手方向中央部に、上記ブローチ本体の外周側に突出する複数の切刃が上記長手方向に配列された切刃部が設けられたブローチに関するものである。
このようなブローチにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、前つかみ部を有する軸状のブローチ本体の前つかみ部とは反対側に棒状の嵌合部を有し、この嵌合部に、切刃を有する切刃部が外周に設けられた中空円筒状またはリング状の組立体(シェル)を嵌合してナットにより固定した組立式のブローチが知られている。ここで、この特許文献1に記載されたブローチにおいては、前つかみ部と嵌合部との間に案内部が設けられている。
特開2004−330328号公報
ところで、このようなブローチにおいては、ブローチ加工を行うブローチ盤の諸元などによっては軸状のブローチ本体の長さが極めて長くなることがある。これは、切刃がブローチ本体に一体に形成された一体型のブローチでは勿論、特許文献1に記載された組立式のブローチでも、棒状の嵌合部を含めたブローチ本体の長さは一体型と変わらないため、同様である。
しかしながら、そのような長尺のブローチでは、ブローチ本体を製造する際に、その長手方向を横向きにしてブローチ本体の外周面に研磨等の加工を行おうとすると、ブローチ本体に撓みを生じてしまい、加工精度の低下を招くおそれがある。さらに、万一、前つかみ部や前つかみ部とは長手方向反対側に設けられる後つかみ部に損傷が生じると、ブローチ本体全体を交換しなければならない。
また、特に、前つかみ部と切刃が設けられた切刃部との間に配設される前案内部は、ワークに予め形成された下孔に嵌合して切刃部をガイドするものであるため、撓みによって前案内部の加工精度が低下すると切刃がワークに食い付く際にがたつきを生じてブローチによる加工精度も低下することになる。さらに、例えば前つかみ部の長さが異なるブローチでは、一つのブローチ盤に前つかみ部を把持して取り付けることができず、前つかみ部の長さに応じた異なる諸元のブローチ盤を用意しなければならなくなる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、ブローチ本体が長尺であっても外周研磨等の加工精度の低下を招くことがないとともに、前後掴み部に損傷が生じてもブローチ本体全体の交換には至らずに済むブローチを提供することを第1の目的とし、また特に前案内部の精度低下によるブローチ加工精度の劣化を防ぐことができるとともに、ブローチ盤の諸元に関わらずに前つかみ部を把持して取り付け可能なブローチを提供することを第2の目的としている。
上記課題を解決して、上記第1の目的を達成するために、本発明は、軸状のブローチ本体の長手方向中央部に、上記ブローチ本体の外周側に突出する複数の切刃が上記長手方向に配列された切刃部が設けられたブローチであって、上記ブローチ本体は、上記長手方向に着脱可能に分割される少なくとも2つの部材によって構成されていることを特徴とするものである。
従って、このようなブローチにおいては、ブローチ本体が長尺であっても、その長手方向に少なくとも2つの部材に分割した状態で外周の研磨等の加工を施すことにより、この長手方向を横向きにして加工を行っても撓みを生じるおそれが少なくなり、ブローチ本体を製造する際の加工精度の低下を抑制することができる。さらに、前つかみ部と後つかみ部は、着脱可能に分割される少なくとも2つの部材のうち長手方向両端の2つの部材にそれぞれ形成されるので、一方のつかみ部が損傷したときにはこの一方が形成された部材だけを交換すればよい。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明は、上記構成のブローチにおいて、さらに、上記ブローチ本体の上記切刃部よりも上記長手方向の一端側には、外形円柱状の前案内部が設けられており、上記ブローチ本体は、上記前案内部よりも上記長手方向一端側で分割されることを特徴とする。
従って、このように構成されたブローチにおいては、前案内部と切刃部とをブローチ本体の長手方向に分割される少なくとも2つの部材のうち同一の部材に形成することが可能となり、これら前案内部と切刃部との同軸度を確保してワークの下孔に挿入された前案内部により切刃部を正確にガイドすることができ、がたつきを生じることなく高精度のブローチ加工を行うことが可能となる。また、この前案内部よりも上記長手方向一端側に配設されることになる前つかみ部を、これら前案内部および切刃部が形成される部材とは別の部材に形成することも可能となり、この前つかみ部が形成された部材をブローチ盤の諸元に応じた部材に交換することによって1つのブローチ盤で異なるブローチ加工をワークに施すことも可能となる。
ここで、上記ブローチ本体を構成する少なくとも2つの部材をその長手方向に着脱可能に分割するには、一つに、これら少なくとも上記2つの部材を、ネジ嵌合によって上記長手方向に着脱可能とすればよい。また、他の一つとして、少なくとも上記2つの部材を、一方の部材に形成された凸部が他方の部材に形成された凹部に嵌合された上で、上記他方の部材の外周から上記凹部の内周に突出するように挿通された係合部材が、上記凸部に形成された凹所に係合することによって上記長手方向に着脱可能としてもよい。さらに、ブローチ本体が3つ以上の部材によって構成されている場合には、少なくとも1組の2つの部材を前者のようなネジ嵌合、他の少なくとも1組の2つの部材を後者のような係合部材による嵌合によって着脱可能に分割するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、第1に、ブローチ本体を製造する際の加工精度の低下を抑えて高精度のブローチ加工を行うことができるとともに、前つかみ部と後つかみ部の一方の損傷が生じたときでも、損傷したつかみ部が形成された部材だけを交換すればよく、効率的である。また、第2に、ブローチ本体を前案内部よりも切刃部とは反対の長手方向一端側で分割するように構成することにより、一層高精度のブローチ加工を行うことができるとともに、1つのブローチ盤で異なる切刃部や前案内部を有するブローチによる加工を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示す、ブローチ本体を分割した状態の一部破断側面図である。 図1に示す実施形態のブローチ本体を組み立てた状態の一部破断側面図である。 図2に示す状態の2つの部材の連結部を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す、ブローチ本体を分割した状態の一部破断側面図である。 図4に示す実施形態のブローチ本体を組み立てた状態の一部破断側面図である。 図5に示す状態の2つの部材の連結部を示す拡大断面図である。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態を示すものである。本実施形態において、ブローチ本体1は、高速度工具鋼等の硬質材料により形成されて軸線Oを中心とした外形が略多段円柱形の長尺軸状をなしており、図示されないブローチ盤に把持されて、その長手方向(軸線O方向)の一端側(図1ないし図3において左側)からやはり図示されないワークに形成された下孔に挿入されることにより、この下孔の内周面に歯切り加工のようなブローチ加工を施してゆく。
ブローチ本体1には、上記長手方向一端側から他端側(図1ないし図3において右側)に向けて順に、前つかみ部2、前案内部3、切刃部4、後案内部5、および後つかみ部6が形成されている。前つかみ部2と後つかみ部6にはブローチ盤に把持されるくびれ部2a、6aが形成されるとともに、前つかみ部2のくびれ部2aから長手方向他端側に向けては長尺円柱軸状の柄部2bが軸線Oに沿って延びていて、さらにこの柄部2bの他端には、他端側に向かうに従い漸次拡径する軸線Oを中心とした円錐台状部2cが形成されている。
前案内部3の外形は、その一端側の上記長手方向に僅かな範囲の部分が他端側に向かうに従い漸次拡径する軸線Oを中心とした円錐台状部3aとされるとともに、この円錐台状部3aよりも他端側の大部分は軸線Oを中心とした円柱状部3bとされており、この円柱状部3bの外径はワークの下孔に嵌合可能な大きさとされている。前案内部3の円錐台状部3aの一端における外径は前つかみ部2の円錐台状部2cの他端における外径と略等しくされるとともに、円錐台状部3aの他端における外径は円柱状部3bの外径と等しくされており、ただし円錐台状部3aの外周面が軸線Oに対してなす傾斜角は、円錐台状部2cの外周面が軸線Oに対してなす傾斜角よりも小さくされている。
切刃部4には、ブローチ本体1の外周側に突出する切刃4aが上記長手方向に間隔をあけて複数(多数)配列されるとともに、このような切刃4aの列が周方向にも間隔をあけて複数列配設されている。これらの切刃4aは、上記長手方向他端側の切刃4aが一端側の切刃4aよりもブローチ本体1の外周側への突出量や周方向の幅が大きくなるようにされており、ブローチ本体1をワークの下孔に挿入して相対的に一端側に送り出すことにより、下孔の内周面に歯溝を形成したりこの歯溝の幅を大きくしたりしてブローチ加工を行う。なお、切刃4aの列が軸線O回りに捩れて配列されたヘリカルブローチとされていてもよい。また、切刃部4には必要に応じて下孔の内径を拡径する丸刃のような切刃4aが備えられていてもよい。
さらに、後案内部5は、このように必要に応じて切刃部4により拡径した下孔に嵌合可能な外径を有する軸線Oを中心とした円柱状または円板状とされている。また、後つかみ部6には、この後案内部5がなす円柱または円板から上記長手方向他端側に向かうに従い漸次縮径する軸線Oを中心とした円錐台状部6bと、この円錐台状部6bの他端から延びる軸線Oを中心とした短い円柱状の柄部6cとが形成されて、上記くびれ部6aに至っている。
そして、本実施形態では、ブローチ本体1は、その長手方向に着脱可能に分割される少なくとも2つの部材によって構成されており、本実施形態では、上記前案内部3よりも長手方向一端側で分割される一端側の第1の部材7と他端側の第2の部材8との2つの部材7、8により構成されている。これら第1、第2の部材7、8は、ブローチ本体1の外周面においては、前つかみ部2の他端側の円錐台状部2cと前案内部3の一端側の円錐台状部3aとの境界において分割される。
こうして分割された第1、第2の部材7、8は、本実施形態においてはネジ嵌合により着脱可能とされている。すなわち、第1の部材7の他端面には軸線Oを中心とするネジ軸部7aが他端側に突出するように形成される一方、第2の部材8の一端面には、このネジ軸部7aがねじ込み可能なネジ孔部8aがやはり軸線Oを中心として他端側に凹むように形成されている。
さらに、ネジ軸部7aの根本部分には、ネジ軸部7aの一端から一端側に向かうに従い漸次拡径する軸線Oを中心とした円錐台状のテーパ部7bが形成される一方、ネジ孔部8aの開口部は、その雌ネジ部分の一端からやはり一端側に向かうに従い漸次拡径する軸線Oを中心としたテーパ面8bとされている。このテーパ部7bの外周面とテーパ面8bの内周面が軸線Oに対してなすテーパ角は互いに等しくされている。
このような第1、第2の部材7、8は、第1の部材7のネジ軸部7aが第2の部材8のネジ孔部8aにねじ込まれて嵌合することにより着脱可能に一体化されてブローチ本体1を構成する。このとき、図3に示すように第1の部材7のテーパ部7bの外周面が第2の部材8のテーパ面8bに密着することにより、第1、第2の部材7、8は軸線Oに関して同軸に連結される。なお、この状態で第1の部材7の他端面と第2の部材8の一端面との間には、図3に示すように僅かな隙間が空いていてもよい。
このように構成されたブローチにおいては、ブローチ本体1自体は長尺であっても、長手方向に第1、第2の部材7、8を分割することにより、それぞれの部材7、8の長さは短くすることができる。従って、こうして分割した状態で第1、第2の部材7、8を横置きにしても撓みが生じることは少なく、ブローチ本体1を製造する際にはこの状態で外周研磨等の加工を施すことにより、加工精度の低下を防ぐことができる。
さらに、このようにブローチ本体1が少なくとも2つの部材7、8によって長手方向に分割されることにより、この長手方向の両端部に設けられる前つかみ部2と後つかみ部6とは、これらの部材7、8のうち一端側の部材(第1の部材)7と他端側の部材(第2の部材)8とにそれぞれ形成されることになる。このため、これら前つかみ部2と後つかみ部6の一方が損傷した場合でも、これらの部材7、8の一方を交換すればよく、ブローチ本体1全体を交換するのに比べて効率的である。
また、特に本実施形態では、第1、第2の部材7、8が、前つかみ部2と前案内部3との境界で分割されるように構成されており、従って前案内部3と切刃部4とは同一の部材(第2の部材)8に形成されることになる。このため、上述のようにブローチ本体1が長手方向に着脱可能に分割されるように構成されていても、これら前案内部3と切刃部4との同軸度は確保することができ、前案内部3によって切刃部4を正確にワークの下孔にガイドしてがたつきを抑え、高精度のブローチ加工を行うことが可能となる。
さらに、ブローチ盤の諸元等によっては、特に前つかみ部2の長さに制約があるような場合があり、そのようなブローチ盤によって異なる歯溝深さや歯溝幅のブローチ加工を行おうとすると、ブローチ盤の諸元に対応した前つかみ部2を有する複数のブローチを用意しなければならない。ところが、これに対しても、本実施形態のブローチによれば、前案内部3よりも一端側の前つかみ部2が形成された第1の部材7が、前案内部3や切刃部4が形成された第2の部材とは着脱可能に分割されるので、上述のような異なるブローチ加工に応じた複数種の第2の部材8を用意して、そのネジ孔部8aおよびテーパ面8bは共通の第1の部材7のネジ軸部7aおよびテーパ部7bと着脱可能に形成することにより、前つかみ部2はブローチ盤の諸元に対応したまま複数種のブローチ加工を行うことが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、第1、第2の部材7、8がネジ軸部7aとネジ孔部8aによるネジ嵌合によって長手方向に着脱可能に分解されるように構成されており、比較的簡略な構造でありながら、確実に第1、第2の部材を着脱可能とすることができる。また、本実施形態では、上記ネジ軸部7aの根本部分に軸線Oを中心とした円錐台状のテーパ部7bが形成される一方、ネジ孔部8aの開口部にはやはり軸線Oを中心としたテーパ面8bとされていて、これらのテーパ部7bとテーパ面8bが軸線Oに対してなすテーパ角は互いに等しくされているので、テーパ部7bをテーパ面8bに密着させることによって第1、第2の部材7、8の同軸度も確保することができる。
なお、このようにネジ嵌合によって第1、第2の部材7、8を着脱可能に分解されるように構成するのに代えて、図4ないし図6に示す本発明の第2の実施形態のように、一方の部材に形成された凸部7cが他方の部材に形成された凹部8cに嵌合された上で、他方の部材の外周から上記凹部8cの内周に突出するように挿通された係合部材9が、凸部7cに形成された凹所7dに嵌合することによって上記長手方向に着脱可能としてもよい。この第2の実施形態では、第1の部材7に凸部7cが、第2の部材8に凹部8cが形成されており、その他の第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
ここで、第1の部材7の凸部7cは、軸線Oを中心とした外形円柱状をなして第1の部材7の他端面から突出するように形成されており、その外周面には上記凹所7dとして軸線Oを中心に1周する環状溝が複数条(図4ないし図6では2条)、ブローチ本体1の長手方向に間隔をあけて形成されている。これらの環状溝は軸線Oに沿った断面が凹V字状をなしている。なお、凸部7cの根本部分には第1の実施形態のようなテーパ部は形成されておらず、軸線Oに垂直な平坦面とされた第1の部材7の他端面から、凸部7cの外周面が垂直に延びるように形成されている。
また、第2の部材8の凹部8cは、凸部7cが嵌合可能な大きさの一定の内径と、第1の部材7の他端面からの凸部7cの突出量よりも大きな深さとを有して、第2の部材8の一端面から軸線Oを中心に形成されている。この凹部8cの開口部にも第1の実施形態のネジ孔部8aの開口部のようなテーパ面は形成されておらず、第2の部材8の一端面も軸線Oに垂直な平坦面とされている。
さらに、この凹部8cに凸部7cを嵌合させて挿入し、第2の部材8の一端面に第1の部材7の他端面が当接した状態で、上記長手方向において上記凹所7dとしての複数条の環状溝にそれぞれ対応した位置には、第2の部材8の前案内部3の外周面から凹部8cの内周面に貫通する座繰り孔8dが形成されており、これらの座繰り孔8dは、前案内部3の外周面に開口する部分は大径の座繰り部とされる一方、凹部8cの内周面に開口する部分はこれよりも小径のネジ孔とされている。第2の実施形態では、このような座繰り孔8dが各環状溝に対して周方向に等間隔をあけて複数ずつ形成されている。
そして、これらの座繰り孔8dには、座繰り部の深さよりも僅かに小さい厚さの頭部9aとネジ孔の深さよりも僅かに長い雄ネジ部9bとを有する上記係合部材9としてのボルトが前案内部3の外周側からねじ込まれて挿通され、雄ネジ部9bの先端が凹部8cの内周面から僅かに突出して凹所7dの内壁に当接することにより係合している。従って、係合部材9としてのボルトを緩めることにより、第1の部材7と第2の部材8とはブローチ本体1の長手方向に着脱可能に分割される。
このような第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、ブローチ本体1を製造する際には第1、第2の部材7、8を分割して外周研磨等の加工を施すことにより、撓みを抑えて加工精度の低下を防ぐことができるとともに、前つかみ部2と後つかみ部6の一方が損傷した場合でも、第1、第2の部材7、8の一方を交換すればよい。さらに、これら第1、第2の部材7、8が、前つかみ部2と前案内部3との境界で分割されので、前案内部3と切刃部4との同軸度を維持して高精度のブローチ加工を行うことができるとともに、前つかみ部2はブローチ盤の諸元に対応したまま複数種のブローチ加工を行うことが可能となる。
また、この第2の実施形態では、凹所7dが軸線Oを中心とした環状溝とされているとともに、係合部材9が座繰り孔8dのネジ孔にねじ込まれる雄ネジ部9bを有するボルトとされているので、前つかみ部2が形成された第1の部材7と切刃部4や後つかみ部6が形成された第2の部材との間で周方向の位置合わせが必要な場合でも、ボルトを緩めて第1、第2の部材7、8を回転させることにより、容易に対応することができる。ただし、このような位置合わせが不要な場合には、第2の実施形態の変形例として、凹所7dは、軸線Oに沿った断面が上記と同じくV字状であっても、例えば軸線Oに垂直な中心線を有する凹円錐面状の内壁を有するものであってもよい。
なお、図6に示す第2の実施形態では、係合部材9としてのボルトの中心線が、凹所7dとしての環状溝の断面がなす上記V字の二等分線と一致しているが、この第2の実施形態や、上述したその変形例においても、第1の部材7の他端面を第2の部材8の一端面に当接させた状態でボルトの中心線が環状溝の断面V字の二等分線よりも僅かに他端側に位置するようにして、ボルトをねじ込むことにより雄ネジ部9bの先端が環状溝の他端側の内壁に当接して凸部7cを他端側に引き込むことにより、第1、第2の部材7、8の端面同士を強く密着させるように構成してもよい。
さらに、上述のような位置合わせが不要な場合には、第2の実施形態の他の変形例として、例えば第1の部材7の上記凹所7dとして凸部7cに軸線Oに直交する貫通孔を形成するとともに、第2の部材8の外周面から凹部8cにもブローチ本体1の長手方向において上記貫通孔に対応する位置にこの貫通孔と同径で軸線Oに直交する貫通孔を形成し、これらの貫通孔を同軸に連通させた状態で、係合部材9としてロックピンを打ち込んで嵌挿することにより係合させ、第1、第2の部材7、8を長手方向に着脱可能に分割されるように構成してもよい。
また、上記第1、第2の実施形態や各変形例では、ブローチ本体1が第1、第2の2つの部材7、8により分割されて長手方向に着脱可能に構成されているが、例えば第2の部材8を後案内部5と後つかみ部6との境界で分割するなどして、3つ以上の部材によって着脱可能に分割されるように構成されていてもよい。この場合には、長手方向に隣接する2組以上の2つの部材同士の連結部の構成は、第1、第2の実施形態や各変形例のうちの同じ構成の連結部であってもよく、また少なくとも1組が他の組と異なる構成の連結部であってもよい。
1 ブローチ本体
2 前つかみ部
3 前案内部
4 切刃部
4a 切刃
5 後案内部
6 後つかみ部
7 第1の部材
7a ネジ軸部
7b テーパ部
7c 凸部
7d 凹所(環状溝)
8 第2の部材
8a ネジ孔部
8b テーパ面
8c 凹部
8d 座繰り孔
9 係合部材(ボルト)
O ブローチ本体1の軸線

Claims (4)

  1. 軸状のブローチ本体の長手方向中央部に、上記ブローチ本体の外周側に突出する複数の切刃が上記長手方向に配列された切刃部が設けられたブローチであって、上記ブローチ本体は、上記長手方向に着脱可能に分割される少なくとも2つの部材によって構成されていることを特徴とするブローチ。
  2. 上記ブローチ本体の上記切刃部よりも上記長手方向の一端側には、外形円柱状の前案内部が設けられており、上記ブローチ本体は、上記前案内部よりも上記長手方向一端側で分割されることを特徴とする請求項1に記載のブローチ。
  3. 少なくとも上記2つの部材は、ネジ嵌合によって上記長手方向に着脱可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブローチ。
  4. 少なくとも上記2つの部材は、一方の部材に形成された凸部が他方の部材に形成された凹部に嵌合された上で、上記他方の部材の外周から上記凹部の内周に突出するように挿通された係合部材が、上記凸部に形成された凹所に係合することによって上記長手方向に着脱可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のブローチ。
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