JP2015082012A - 焦点検出装置及び撮像装置 - Google Patents

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【課題】1つの蓄積時間を元に複数の焦点検出領域の蓄積制御を行う場合に、可能な限り多くの焦点検出領域において、適切な蓄積時間を設定できる焦点検出装置を提供する。【解決手段】焦点検出装置は、複数の焦点検出領域を含む焦点検出範囲が複数配置され、前記複数の焦点検出領域において、被写体像を電荷として検出する焦点検出用センサ15と、焦点検出用センサ15の各々の焦点検出領域で検出された電荷を所定の蓄積時間及びゲインで制御された信号データとして出力する検出手段31と、前記複数の焦点検出領域の前回設定された前記蓄積時間を元に、前記複数の焦点検出領域の各々の飽和時間を算出する飽和時間算出手段31と、各々の前記焦点検出領域の飽和時間に基づいて、前記焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲を特定し、当該飽和レベル範囲に応じて、前記検出手段における前記蓄積時間を設定する蓄積時間制御手段31と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、焦点検出装置及び撮像装置に関する。
従来、複数の焦点検出領域の各々の輝度に応じて、焦点検出領域をグループ分けし、同じグループに属する焦点検出領域の数が最も多いグループの輝度に基づいて、ラインセンサから読み出した電荷(信号)のゲインを決定するように構成された焦点検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−63449号公報
上記特許文献1の焦点検出装置において、高輝度側のグループに基づいてゲインが決定された場合、そのグループの焦点検出領域では、十分な出力レベルの信号データが得られる。しかし、それ以外のグループの焦点検出領域では、ラインセンサの飽和レベルよりも大幅に低い出力レベルとなるため、被写体のコントラストが低い場合には、適切な出力レベルの信号データが得られなくなる。
本発明の目的は、適切な蓄積時間を設定することができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
請求項1に記載の発明は、撮像領域に複数の焦点検出領域を含む焦点検出範囲が複数配置され、前記複数の焦点検出領域において、被写体像の輝度を電荷として検出する焦点検出用センサと、前記焦点検出用センサの各々の前記焦点検出領域で検出された電荷を、所定の蓄積時間及びゲインにより制御された信号データとして出力する検出手段と、前記複数の焦点検出領域の前回設定された前記蓄積時間に基づいて、前記複数の焦点検出領域の各々の飽和時間を算出する飽和時間算出手段と、前記飽和時間算出手段で算出された、各々の前記焦点検出領域の飽和時間に基づいて、前記焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲を特定し、当該飽和レベル範囲に応じて、前記検出手段における前記蓄積時間を設定する蓄積時間制御手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の焦点検出装置において、前記蓄積時間制御手段は、予め設定された複数の飽和レベル範囲のうち、前記焦点検出領域の飽和時間に応じた飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲を、前記焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の焦点検出装置において、前記蓄積時間制御手段は、前記焦点検出領域の飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲が複数存在する場合には、より高輝度側の飽和レベル範囲を選択することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、前記飽和レベル範囲の上限値は、前記焦点検出用センサの飽和レベル以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、前記飽和レベル範囲の下限値は、前記焦点検出用センサのノイズレベル以上であること、を特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、前記飽和レベル範囲は、前記飽和時間算出手段で算出された、各々の前記焦点検出領域の飽和時間に応じた飽和時間割合において、最短の飽和時間割合と最長の飽和時間割合との中間域であること、を特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、前記飽和レベル範囲は、前記検出手段に設定されたゲインに応じて変更されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備える撮像装置である。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、適切な蓄積時間を設定することができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することができる。
第1実施形態におけるカメラ1の概略構成図である。 位相差AF検出部15における位相差AF検出領域151の構成を示す概念図である。 各列のAFエリアに対応して配置されたラインセンサS1〜S7を示す概念図である。 制御装置30において、カメラ1のAF動作を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 第1実施形態のAF−CCD制御部31によるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。 第1実施形態のAF−CCD制御部31によるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のAF−CCD制御部31AによるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のAF−CCD制御部31AによるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る焦点検出装置及び撮像装置の実施形態について説明する。ここでは、本発明に係る焦点検出装置を、撮像装置としてのカメラ1に適用した実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態のカメラ1について説明する。図1は、第1実施形態におけるカメラ1の概略構成図である。
図1に示すように、カメラ1は、カメラ本体10と、このカメラ本体10に着脱可能に構成された撮像レンズ20と、を備える。本実施形態のカメラ1は、いわゆるデジタル一眼レフカメラである。
カメラ本体10は、撮像素子11と、クイックリターンミラー12Aと、サブミラー12Bと、ファインダー光学系13と、測光部14と、焦点検出用センサ及び検出手段としての位相差AF検出部15と、操作部材16と、制御装置30と、を備える。
撮像素子11は、被写体光から変換された電荷を、電荷信号として出力するCCDやCMOS等の固体撮像素子により構成される。撮像素子11には、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に対応する画素が所定の配列パターンで配置されている。撮像素子11は、撮像レンズ20の結像光学系による結像面の画像情報を撮像し、各画素に対応する色情報や輝度情報に応じた画像信号として制御装置30に出力する。
クイックリターンミラー12Aは、カメラ1内において、2つの異なる位置に移動可能に構成された反射部材である。すなわち、クイックリターンミラー12Aは、撮像レンズ20の結像光学系から撮像素子11に至る光路中に介在する作用位置(図1参照)と、光路中に介在しない退避位置との間を移動可能に構成されている。クイックリターンミラー12Aは、作用位置において、入射光束をファインダー光学系13(ファインダースクリーン13A)へ反射する。クイックリターンミラー12Aの一部には、入射光束の一部を透過する半透過領域が形成されている。
サブミラー12Bは、クイックリターンミラー12Aの背面側に設けられた反射部材である。サブミラー12Bは、作用位置に移動したクイックリターンミラー12Aにおいて、クイックリターンミラー12Aの半透過領域を透過した入射光束を、位相差AF検出部15に向けて反射させる。
ファインダー光学系13は、ファインダースクリーン13Aと、ペンタプリズム13Bと、接眼レンズ13Cと、を備える。
ファインダースクリーン13Aは、撮像素子11と光学的に等価な位置に設けられている。ファインダースクリーン13Aには、クイックリターンミラー12Aにより導かれた入射光束が結像する。ペンタプリズム13B及び接眼レンズ13Cは、ファインダースクリーン13A上に結像した被写体像を、撮影者が正立像として視認可能とするための光学系である。
測光部14は、測光用レンズ14Aと、測光センサ14Bと、を備える。測光用レンズ14Aは、ペンタプリズム13Bを介したファインダースクリーン13Aに結像した被写体像を測光センサ14Bに導く。測光センサ14Bは、撮像素子11と同様に、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に対応する画素が所定の配列パターンで配置され、レンズ光学系により結像される結像面の画像情報を撮像する。
そして測光センサ14Bは、各画素に対応する色情報や輝度情報に応じた測光信号を制御装置30へ出力する。制御装置30は、測光センサ14Bからの測光信号に基づいて結像面の明るさを検出し、露出を決定する。
操作部材16は、カメラ1の操作を行うための図示しない各種スイッチ類により構成される。例えば、操作部材16には、カメラ1の動作モードを選択するためのモード選択スイッチ、AFエリア(後述)を選択するためのエリア選択スイッチ、焦点調節(AF)の開始及び撮影を指示するためのレリーズボタン等が含まれる。
位相差AF検出部15は、焦点検出用センサとしてのラインセンサS1〜S7(後述)を備える。ラインセンサS1〜S7には、クイックリターンミラー12Aの半透過領域を透過し、サブミラー12Bで反射した入射光束が入射する。また、位相差AF検出部15は、検出手段の機能として、ラインセンサS1〜S7で検出された電荷を、予め設定された蓄積時間及びゲインにより制御された信号データとしてAF−CCD制御部31に出力する。
図2は、位相差AF検出部15における位相差AF検出領域151の構成を示す概念図である。図2に示すように、位相差AF検出領域151には、撮像領域152の所定位置に、焦点検出領域としてのAFエリア(測距領域)153が複数設けられている。本実施形態では、縦方向に配置された5つのAFエリア153により、1つの焦点検出範囲(列)が構成されている。この焦点検出範囲は、7列配置されており、合計で35点のAFエリア153が配置されている。以下、図2に示すAFエリア153を、適宜に「AFエリア」ともいう。
図3は、各列のAFエリアに対応して配置されたラインセンサS1〜S7(以下、総称して「ラインセンサS」ともいう)を示す概念図である。ラインセンサS1〜S7は、各列の焦点検出範囲に対応するように配置されている。
また、図2において、破線で示す各領域A〜Eは、焦点検出領域の縦方向の位置を示すものである。各AFエリア153は、ラインセンサSの番号(1〜7)と領域の符号(A〜E)により表すことができる。例えば、位相差AF検出領域151の中央にあるAFエリア153は、「C1」となる。
ラインセンサSは、被写体光の強さに応じた電荷信号を出力する複数の光電変換素子を、ライン状に配置した電荷蓄積型の光電変換素子アレイ(CCDラインセンサ等)である。ラインセンサSは、各AFエリアと対応する領域に、1つの光電変換素子が配置されている。撮像レンズ20(図1参照)の異なる領域を通過して2つに分けられた(一対の)光束は、絞りマスク(不図示)により2つに分けられ後、一対の被写体像がラインセンサSの対応する領域に再結像される。そして、ラインセンサSは、結像した被写体像の輝度を電荷として検出する。すなわち、ラインセンサSは、一対の被写体像の輝度に比例した電荷を、設定された蓄積時間に亘って蓄積する。これにより、ラインセンサSからは、一対の被写体像の輝度に対応した電荷信号が出力される。ラインセンサSから出力された電荷信号は、アンプ回路(不図示)において、予め設定されたゲインで増幅された後、A/D変換部(不図示)において、デジタルの信号データに変換される。信号データの出力レベルは、電荷信号のピーク値×ゲインで表される。
制御装置30は、CPUやメモリ等(不図示)により構成され、当該カメラ1の動作を統合的に制御する。また、制御装置30は、測光センサ14Bからの測光信号に基づいて結像面の明るさを検出し、露出を決定する。
更に、制御装置30は、焦点調節(AF)に関連する機能部として、図1に示すように、AF−CCD制御部31と、デフォーカス演算部32と、フォーカスエリア位置決定部33と、レンズ駆動量演算部34と、レンズ駆動制御部35と、背景領域・顔領域抽出部36と、を備える。
AF−CCD制御部31は、位相差AF検出部15から信号データを読み出し、デフォーカス演算部32へ出力する。位相差AF検出部15のラインセンサSにおける電荷の蓄積時間、及びアンプ回路のゲインは、AF−CCD制御部31により設定される。
AF−CCD制御部31は、飽和時間算出手段の機能として、制御対象となるAFエリアの前回設定された蓄積時間に基づいて、制御対象となるAFエリアの各々の飽和時間を算出する。
AF−CCD制御部31は、蓄積時間制御手段の機能として、上記制御において算出した、各々のAFエリアの飽和時間に基づいて、焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲(後述)を特定し、当該飽和レベル範囲に応じて、蓄積制御における蓄積時間を設定する。
なお、AF−CCD制御部31の各制御については、後述する。本実施形態において、位相差AF検出部15及びAF−CCD制御部31は、本発明に係る焦点検出装置を構成する。
デフォーカス演算部32は、AF−CCD制御部31から出力された信号データに基づいて、撮像レンズ20の焦点調節状態(ピントのずれ量)を表すデフォーカス量を算出する。
フォーカスエリア位置決定部33は、デフォーカス演算部32により算出されたデフォーカス量に基づいて、撮像レンズ20を最終的に合焦させるAFエリア153を決定する。
レンズ駆動量演算部34は、使用者又はフォーカスエリア位置決定部33により決定されたAFエリアに対応して、デフォーカス演算部32により算出されたデフォーカス量に基づいて、撮像レンズ20が有する焦点調節レンズ(レンズ群L2)の駆動量を演算する。
ここでは、焦点調節レンズ(レンズ群L2)の駆動位置の目標となるレンズ目標位置を演算することにより、レンズ駆動量の演算を行う。レンズ目標位置は、デフォーカス量がほぼ0となる焦点調節レンズ(レンズ群L2)の位置に相当する。
レンズ駆動制御部35は、レンズ駆動量演算部34により演算されたレンズ駆動量、すなわち焦点調節レンズ(レンズ群L2)に対するレンズ目標位置に基づいて、撮像レンズ20のレンズ駆動用モータ22へ駆動制御信号を出力する。この駆動制御信号に応じて、レンズ駆動用モータ22が焦点調節レンズ(レンズ群L2)を駆動して、レンズ目標位置へ移動させることにより、焦点調節が行われる。
背景領域・顔領域抽出部36は、AF−CCD制御部31より出力された信号データに基づいて、撮像領域152から背景領域となる高輝度部を抽出する。また、背景領域・顔領域抽出部36は、AF−CCD制御部31より出力された信号データから、パターンマッチング等の手法により顔領域を抽出する。
撮像レンズ20は、鏡筒21の内部に、結像光学系を構成する複数のレンズ群L1,L2,L3と、レンズ駆動用モータ22と、を備える。レンズ群L2は、光軸OA方向に移動して結像位置を調節可能な焦点調節レンズである。レンズ群L2は、レンズ駆動用モータ22により、光軸OA方向に沿って被写体側又は撮像素子11側に移動可能に構成されている。レンズ駆動用モータ22の駆動は、カメラ本体10側に設けられた制御装置30により制御される。
次に、上記のように構成されたカメラ1において、AF動作を行う場合の処理手順について説明する。図4は、制御装置30において、カメラ1のAF動作を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、使用者がレリーズボタン(操作部材16)の半押し等の操作を行い、カメラ1に対してAF駆動を指示することにより開始される。
図4に示すステップS101において、AF−CCD制御部31は、AFセンサ制御として、位相差AF検出部15(ラインセンサS)において電荷の蓄積制御を実行させる。この蓄積制御により得られた信号データは、位相差AF検出部15からAF−CCD制御部31を介してデフォーカス演算部32に出力される。
ステップS102において、デフォーカス演算部32は、AF−CCD制御部31から出力された信号データに基づいて、相関演算により像ズレ量を求め、デフォーカス量を算出する。
ステップS103において、フォーカスエリア位置決定部33は、AFエリア位置決定のルーチン(不図示)を実行する。
ステップS104において、レンズ駆動量演算部34は、レンズ駆動量演算のルーチン(不図示)を実行する。
ステップS105において、レンズ駆動制御部35は、ステップS104におけるレンズ駆動量演算部34のレンズ駆動量演算の結果に従い、撮像レンズ20のレンズ駆動用モータ22へ駆動制御信号を出力する。
次に、図4のステップS101におけるAFセンサ制御(サブルーチン)について説明する。図5及び図6は、AF−CCD制御部31によるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。図5及び図6に示すフローチャートの処理は、ラインセンサS1〜S7の各々について実行される。ここでは、任意のラインセンサSの処理として説明する。
図5に示すステップS201において、AF−CCD制御部31は、ラインセンサSが起動済みか否かを判定する。このステップS201において、AF−CCD制御部31の判定が「YES」であれば、処理はステップS203へ移行する。また、ステップS201において、AF−CCD制御部31の判定が「NO」であれば、処理はステップS202へ移行する。
ステップS202において、AF−CCD制御部31は、初期化等の起動処理を実行する。
ステップS203において、AF−CCD制御部31は、制御対象となるAFエリアの前回設定された蓄積時間に基づいて、制御対象となるAFエリアの各々の飽和時間を算出する
なお、予め、背景エリアの除外モードが設定されている場合には、ステップS203の前処理として、背景領域・顔領域抽出部36(図1参照)において、制御対象外となるAFエリア(焦点検出領域)を設定する処理を実行する。すなわち、背景領域・顔領域抽出部36は、撮像領域152(図2参照)から背景領域となる高輝度部が存在する場合には、対応するAFエリアを制御対象外として除外し、残りのAFエリアを制御対象とする。
ステップS204において、AF−CCD制御部31は、飽和時間が最短となるAFエリアを最高輝度のAFエリアとし、その飽和時間の割合Hb%に対して、他のAFエリアにおける飽和時間の割合(以下、「飽和時間割合」ともいう)を算出する。そして、AF−CCD制御部31は、算出した飽和時間割合(%)が、予め設定された飽和時間割合Hbmin(%)〜Hbmax(%)の範囲(以下、「飽和レベル範囲」ともいう)に入るエリア数をカウントする。
ここで、下記の表1を参照しながら説明する。表1では、ラインセンサS1(図3参照)に対応する焦点検出範囲において、対応するAFエリア(焦点検出領域)をA1,B1,C1,D1,E1で表している。
Figure 2015082012
表1に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間が最短となるAFエリア(最高輝度のAFエリア)は、B1(5ms)となる。ここで、B1における飽和時間の割合Hb%を85%(5ms×0.85=4.25ms)とすると、他のAFエリアにおける飽和時間割合(85%の4.25msを基準としたときの割合)は、15.2%〜53.1%となる。そして、最高輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、25%(Hbmin)〜85%(Hbmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、A1,B1,C1の3エリアとなる。
本実施形態において、最高輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲の上限値(Hbmax)は、オーバーフローの影響を少なくするため、ラインセンサSの飽和レベル(100%)以下に設定される。本実施形態では、Hbmaxを85%に設定した例を示す。
ステップS205において、AF−CCD制御部31は、飽和時間が最長となるAFエリアを最低輝度のAFエリアとし、その飽和時間の割合Hd%に対して、他のAFエリアにおける飽和時間割合(%)を算出する。そして、AF−CCD制御部31は、算出した飽和時間割合(%)が、予め設定された飽和時間割合Hdmin(%)〜Hdmax(%)の飽和レベル範囲に入るAFエリアの数をカウントする。
表1に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間が最長となるAFエリア(最低輝度のAFエリア)は、E1(28ms)となる。ここで、E1における飽和時間の割合Hd%を25%(28ms×0.25=7ms)とすると、他のAFエリアにおける飽和時間割合(25%の7msを基準としたときの割合)は、35.0%〜140.0%となる。そして、最低輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、25%(Hdmin)〜100%(Hdmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、A1,C1,D1,E1の4エリアとなる。
本実施形態において、最低輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲の下限値(Hdmin)は、ノイズの影響を少なくするため、焦点検出用センサとしてのラインセンサSのノイズレベル以上に設定される。本実施形態では、Hdminを25%に設定した例を示す。
ステップS206において、AF−CCD制御部31は、飽和時間の中間域(最短の飽和時間と最長の飽和時間との中間域)となるAFエリアを中間輝度のAFエリアとし、その飽和時間の割合Hc%に対して、他のAFエリアにおける飽和時間割合(%)を算出する。そして、AF−CCD制御部31は、算出した飽和時間割合(%)が、予め設定された飽和時間割合Hcmin(%)〜Hcmax(%)の飽和レベル範囲に入るAFエリアの数をカウントする。
表1に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間の中間域となるAFエリアは、C1(12ms)となる。ここで、C1における飽和時間の割合Hc%を50%(12ms×0.5=6ms)とすると、他のAFエリアにおける飽和時間割合(50%の6msを基準としたときの割合)は、21.4%〜120.0%となる。そして、中間輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、25%(Hcmin)〜100%(Hcmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、A1,C1,D1,の3エリアとなる。
図6に示すステップS207において、AF−CCD制御部31は、上記3つの飽和レベル範囲のうち、AFエリア(A1,B1,C1,D1,E1)の飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲(最もカウント数の飽和レベル範囲)を、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定する。そして、AF−CCD制御部31は、特定した飽和レベル範囲の基準となる飽和時間を、今回の制御における蓄積時間として設定する。
本実施形態において、3つの飽和レベル範囲のうち、AFエリア(A1,B1,C1,D1,E1)の飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲は、エリア数4の最低輝度のAFエリアに対応したHdmin(%)〜Hdmax(%)となる。そのため、AF−CCD制御部31は、最低輝度のAFエリアに対応したHdmin(%)〜Hdmax(%)の飽和レベル範囲を、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定する。そして、AF−CCD制御部31は、特定した飽和レベル範囲の基準となる飽和時間7ms(表1参照)を、今回の制御における蓄積時間として設定する。
なお、AF−CCD制御部31は、ステップS207において、3つの飽和レベル範囲のうち、AFエリアの最も多く含まれる飽和レベル範囲が複数存在する場合には、より高輝度側の飽和レベル範囲を選択する。例えば、AFエリアの最も多く含まれる飽和レベル範囲として、最高輝度のAFエリアに対応したHdmin(%)〜Hdmax(%)の飽和レベル範囲と、中間輝度のAFエリアに対応したHcmin(%)〜Hcmax(%)の飽和レベル範囲とがあったとする。この場合、AF−CCD制御部31は、より高輝度側の飽和レベル範囲となる、最高輝度のAFエリアに対応したHdmin(%)〜Hdmax(%)の飽和レベル範囲を選択する。
図6に示すステップS208において、AF−CCD制御部31は、位相差AF検出部15のラインセンサSについて、前回の蓄積制御の結果を元にゲインを設定する。ここでは、出力する信号データのノイズを少なくするため、出来るだけ低いゲインを設定することが望ましい。但し、連写撮影時等において、蓄積時間に制限がある場合には、蓄積時間の上限値に応じてゲインを設定する。
ステップS209において、AF−CCD制御部31は、ステップS208で設定したゲインに合わせて、ステップS207で設定した蓄積時間を再設定する。
ステップS210において、AF−CCD制御部31は、ステップS209で再設定した蓄積時間に従い、ラインセンサSの蓄積制御を行う。この蓄積制御では、設定された蓄積時間に応じて、ラインセンサSに電荷が蓄積される。ラインセンサSに蓄積された電荷は、電荷信号としてアンプ回路に転送され、予め設定されたゲインで増幅される。アンプ回路で増幅された電荷信号は、更にA/D変換部によりデジタルの信号データに変換される。
ステップS211において、AF−CCD制御部31は、位相差AF検出部15から出力された信号データを読み出し、感度不均一補正等の補正処理を行い、デフォーカス演算部32へ出力する。
本サブルーチンの終了後、AF−CCD制御部31の処理は、図4に示すメインルーチンのステップS102に移行する。
上述した第1実施形態の焦点検出装置によれば、以下のような効果を奏する。
第1実施形態の焦点検出装置では、各々のAFエリアの飽和時間に基づいて、焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲を特定し、当該飽和レベル範囲に応じて、蓄積制御における蓄積時間が設定される。これによれば、各焦点検出範囲の可能な限り多くの焦点検出領域において、オーバーフローやノイズの影響の少ない蓄積時間を設定することができる。従って、第1実施形態の焦点検出装置によれば、1つの蓄積時間を元に複数の焦点検出領域の蓄積制御を行う場合に、可能な限り多くの焦点検出領域において、適切な蓄積時間を設定することができる。
また、第1実施形態の焦点検出装置では、予め設定された複数の飽和レベル範囲のうち、AFエリアの飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲が、焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定される。これによれば、撮影画像の輝度分布に最も適した飽和レベル範囲を特定することができる。従って、第1実施形態の焦点検出装置によれば、各焦点検出範囲において、オーバーフローやノイズの影響の少ない、より適切な蓄積時間を設定することができる。
また、第1実施形態の焦点検出装置では、複数の飽和レベル範囲のうち、AFエリアの最も多く含まれる飽和レベル範囲が複数存在する場合には、より高輝度側の飽和レベル範囲が選択される。従って、第1実施形態の焦点検出装置によれば、可能な限り多くの焦点検出領域において、オーバーフローを抑制しつつ、より出力レベルの高い信号データを得ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のカメラ1Aについて説明する。第2実施形態におけるカメラ1Aの基本的な構成は、第1実施形態のカメラ1(図1参照)と同じであるため、説明を省略する。
第2実施形態のAF−CCD制御部31A(図1参照)は、高輝度、低輝度及び中間輝度の飽和レベル範囲を、設定されるゲインに応じて変更する。具体的には、AF−CCD制御部31Aは、各AFエリアのゲインを仮設定し、その仮設定したゲインがHighになるAFエリアが1つでもあれば、各飽和レベル範囲の下限値が高くなるように変更する。その他の処理については、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図7及び図8は、第2実施形態のAF−CCD制御部31AによるAFセンサ制御の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すステップS301〜S303の処理は、図5に示すステップS201〜S203の処理に対応する。また、図8に示すステップS307〜S314の処理は、図5に示すステップS204〜S206、及び図6に示すステップS207〜S211の処理に対応する。以下、本実施形態に特徴的な処理として、図7に示すステップS304〜S306を主に説明し、上述した第1実施形態の処理と重複する処理についての説明を省略する。
図7に示すステップS304において、AF−CCD制御部31Aは、ステップS303において算出した、制御対象となるAFエリアの各々の飽和時間に基づいて、各々のAFエリアのゲインを仮設定する。この仮設定では、前回設定されたゲインと蓄積時間とに基づいて、どの程度のゲインを設定すれば、信号データを適切に制御可能かを見積もった上で設定する。本実施形態では、位相差AF検出部15のアンプ回路(不図示)において、Low、Middle(>Low)、及びHigh(>Middle)の3段階にゲインが設定できるものとする。
ステップS305において、AF−CCD制御部31Aは、仮設定したゲインがHighとなるAFエリアが有るか否かを判定する。このステップS305において、AF−CCD制御部31の判定が「YES」であれば、処理はステップS306へ移行する。また、ステップS305において、AF−CCD制御部31の判定が「NO」であれば、処理はステップS307(図8参照)へ移行する。
ステップS306において、AF−CCD制御部31Aは、後のステップS307〜S309の処理(図5のステップS204〜S206に対応)で用いられる飽和レベル範囲の下限値が高くなるように変更する。本実施形態において、AF−CCD制御部31Aは、Hbmin、Hdmin、及びHcminを、25%から35%に変更する。また、ステップ306では、飽和時間が最長となるAFエリアにおける飽和時間の割合Hd%を、25%から35%に変更する。
上記ステップS306において、飽和レベル範囲の下限値を変更した場合、図8に示すように、ステップS307における飽和レベル範囲は、35%(Hbmin)〜85%(Hbmax)となる。また、ステップS308における飽和レベル範囲は、35%(Hdmin)〜100%(Hdmax)となる。ステップ308における飽和レベル範囲は、飽和時間の割合35%を基準として算出される。更に、ステップS309における飽和レベル範囲は、35%(Hcmin)〜100%(Hcmax)となる。なお、ステップS305の判定でNOとなり、ステップS306の処理をスキップした場合、ステップS307〜S309の飽和レベル範囲の下限値は、25%(第1実施形態での設定値)のままとなる。
ここで、第2実施形態における蓄積時間の設定について、下記の表2を参照しながら説明する。表2に示すAFエリア(A1〜E1)は、表1(第1実施形態)と同じくラインセンサS1に対応する焦点検出範囲を示す。
Figure 2015082012
表2に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間が最短となるAFエリア(最高輝度のAFエリア)は、B1(2ms)となる。ここで、B1における飽和時間の割合Hb%は85%(2ms×0.85=1.7ms)となるため、他のAFエリアにおける飽和時間割合(85%の1.7msを基準としたときの割合)は、3.4%〜85.0%となる。そして、最高輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、35%(Hbmin)〜85%(Hbmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、B1の1エリアとなる。
また、表2に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間が最長となるAFエリア(最低輝度のAFエリア)は、E1(50ms)となる。ここで、E1における飽和時間の割合Hd%は35%(50ms×0.35=17.5ms)となるため、他のAFエリアにおける飽和時間割合(35%の17.5msを基準としたときの割合)は、35.0%〜875.0%となる。そして、最低輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、35%(Hdmin)〜100%(Hdmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、C1,D1,E1の3エリアとなる。
また、表2に示すように、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲において、飽和時間の中間域となるAFエリアは、C1(18ms)となる。ここで、C1における飽和時間の割合Hc%は50%(18ms×0.5=9ms)となるため、他のAFエリアにおける飽和時間割合(50%の9msを基準としたときの割合)は、18.0%〜450.0%となる。そして、中間輝度のAFエリアに対して設定された飽和レベル範囲を、35%(Hcmin)〜100%(Hcmax)とすると、この飽和レベル範囲に入るエリア数は、A1,C1,D1の3エリアとなる。
本実施形態では、3つの飽和レベル範囲のうち、AFエリア(A1,B1,C1,D1,E1)の飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲は、エリア数3の最低輝度のAFエリアに対応したHdmin(%)〜Hdmax(%)、及び同じくエリア数3の中間輝度のAFエリアに対応したHcmin(%)〜Hcmax(%)となる。このように、AFエリアの最も多く含まれる飽和レベル範囲が複数存在する場合には、より高輝度側の飽和レベル範囲が選択される。そのため、AF−CCD制御部31Aは、中間輝度のAFエリアに対応したHcmin(%)〜Hcmax(%)の飽和レベル範囲を、ラインセンサS1に対応する焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定する。そして、AF−CCD制御部31Aは、特定した飽和レベル範囲の基準となる飽和時間9ms(表2参照)を、今回の制御における蓄積時間として設定する。
上述した第2実施形態の焦点検出装置によれば、以下のような効果を奏する。
第2実施形態の焦点検出装置では、仮設定したゲインがHighになるAFエリアが1つでもあれば、各飽和レベル範囲の下限値が高くなるように変更される。一般に、被写体の輝度が極端に低い場合、蓄積時間が長くなるため、設定された蓄積時間に収まらないことがある。そこで、仮設定したゲインがHighになるAFエリアが存在する場合、すなわち輝度の極端に低いAFエリアが存在する場合には、各飽和レベル範囲の下限値を高くすることにより、高輝度側の飽和レベル範囲に入るAFエリアの数に比べて、低輝度又は中間域の飽和レベル範囲に入るAFエリアの数が多くなるため、低輝度又は中間域の飽和レベル範囲に対応する蓄積時間が設定される。従って、第2実施形態の焦点検出装置によれば、1つの蓄積時間を元に複数の焦点検出領域の蓄積制御を行う場合に、撮影画像に暗い被写体が含まれていても、可能な限り多くの焦点検出領域において、適切な蓄積時間を設定することができる。
[変形形態]
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
図6に示すステップS207において、AFエリア(A1,B1,C1,D1,E1)に、顔検出エリアや優先すべきエリア(以下、総称して「優先エリア」ともいう)が含まれている場合には、これら優先エリアのエリア数をカウントし、図5に示すステップS204>S205>S206の優先順位に基づいて、最もカウント数の多い飽和レベル範囲を選択してもよい。
上記のような優先エリアが設定されるモードにおいて、これら優先エリアがカウントされない場合、そのラインセンサでは、優先エリアがカウントされた他のラインセンサで設定された蓄積時間を採用する。このように、優先エリアが設定されるモードでの蓄積時間は、算出された飽和時間×0.5とする等、オーバーフローを起こしにくい時間を設定することが好ましい。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。更に、本発明は以上説明した実施形態により限定されることはない。
1,1A:カメラ、10:カメラ本体、11:撮像素子、15:位相差AF検出部、20:撮像レンズ、30:制御装置、31,31A:AF−CCD制御部、32:デフォーカス演算部、33:フォーカスエリア位置決定部、34:レンズ駆動量演算部、35:レンズ駆動制御部、36:背景領域・顔領域抽出部

Claims (8)

  1. 撮像領域に複数の焦点検出領域を含む焦点検出範囲が複数配置され、前記複数の焦点検出領域において、被写体像の輝度を電荷として検出する焦点検出用センサと、
    前記焦点検出用センサの各々の前記焦点検出領域で検出された電荷を、所定の蓄積時間及びゲインにより制御された信号データとして出力する検出手段と、
    前記複数の焦点検出領域の前回設定された前記蓄積時間に基づいて、前記複数の焦点検出領域の各々の飽和時間を算出する飽和時間算出手段と、
    前記飽和時間算出手段で算出された、各々の前記焦点検出領域の飽和時間に基づいて、前記焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲を特定し、当該飽和レベル範囲に応じて、前記検出手段における前記蓄積時間を設定する蓄積時間制御手段と、
    を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記蓄積時間制御手段は、予め設定された複数の飽和レベル範囲のうち、前記焦点検出領域の飽和時間に応じた飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲を、前記焦点検出範囲の主な輝度分布となる飽和レベル範囲として特定すること、
    を特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項2に記載の焦点検出装置において、
    前記蓄積時間制御手段は、前記焦点検出領域の飽和時間割合が最も多く含まれる飽和レベル範囲が複数存在する場合には、より高輝度側の飽和レベル範囲を選択すること、
    を特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、
    前記飽和レベル範囲の上限値は、前記焦点検出用センサの飽和レベル以下であること、
    を特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、
    前記飽和レベル範囲の下限値は、前記焦点検出用センサのノイズレベル以上であること、を特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、
    前記飽和レベル範囲は、前記飽和時間算出手段で算出された、各々の前記焦点検出領域の飽和時間に応じた飽和時間割合において、最短の飽和時間割合と最長の飽和時間割合との中間域であること、を特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、
    前記飽和レベル範囲は、前記検出手段に設定されたゲインに応じて変更されること、
    を特徴とする焦点検出装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備える撮像装置。
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