JP2015081794A - 光電式エンコーダ - Google Patents

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林季 小野
Kimitoshi Ono
林季 小野
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【課題】スケール周期とレンズアレイの光軸間ピッチの誤差の影響を緩和できる光電式エンコーダを提供する。【解決手段】光電式エンコーダ1は、平行光線を出射する光源部2、スケール3、スケール3を透過した平行光線が入射し、当該入射した光を平行光線として出射する光学系4、および光学系4の出射光を受光する受光部5を備える。光学系4は、入射光を集光する第1レンズ41、第1レンズ41が集光した光を反射する第1ミラー42、第1ミラー42の反射光をさらに反射する第2ミラー43、および第2ミラー43の反射光を平行光線として出射する第2レンズ44を有する光学セル40を複数並べ、レンズミラーアレイ4として一体形成される。第1ミラー42および第2ミラー43の一方は、ルーフミラーとし、他方は平板ミラーとする。ルーフミラーは、2つの反射面の交線が、第1レンズ41および第2レンズ42の光軸と交差するように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、結像光学系を用いた光電式エンコーダに関する。
従来から、スケールと受光部との間に結像光学系を配置した光電式エンコーダが実現されている。その中でも図7に示すような両側テレセントリック光学系は、歪みが少ない、スケール71と光学系72との間の距離変動および受光部73と光学系72との間の距離変動に対して像倍率が変化しない、といった利点がある。
このような両側テレセントリック光学系では、入射光のうち光軸に平行な成分のみが受光部に結像するので、SN比を高めるべくスケールの広範囲の像を受光部上に結像させるには少なくとも入射側のレンズは、スケールの像を得ようとする領域以上の大きさを有する必要があり、光学系の大型化が問題となっていた。これに対し、視野の有効範囲を確保しつつ光学系の小型化を図るべく、図8に示すように、レンズ(81、82)の口径が小さく焦点距離が短い光学系をアレイ状に並べて光学系の全長を短くした光電式エンコーダが提案されている(例えば特許文献1を参照。)。
特開2006−284563号公報
特許文献1に記載された光電式エンコーダでは、図9に示すように、スケール83の像を正確に受光部84に結像させるべく、スケール83に設けられた格子の周期(以下、スケール周期という)P1とレンズアレイを構成するセルの光軸間ピッチP2を一致させる必要がある。しかしながら、図10に示したように、温度変化や製造誤差などで、スケール周期P1と光軸間ピッチP2との間に誤差Δが生じると、各々のセルで結像されるスケール像の像中心間距離P3が、P3=P1+2Δとなり、相対的な位置誤差2Δが生じる。
一般にインクリメンタル型のエンコーダでは、周期λの二相正弦波信号の位相を検出することで位置を検出する。具体的には、二相正弦波信号の位相を検出するために、90°の位相差を設けたフォトダイオードアレイによって、二つの相の光強度を検出する。このため、前述のような各セルの像中心間距離に誤差があるスケール像の全体を、一つのフォトダイオードアレイで検出すると、各セルのスケール像の領域ごとにスケール像の位相が異なるため、各セルのスケール像に基づく出力信号が相殺して、二相正弦波信号のSN比が急激に悪化する。
本発明は上述の課題を解決すべく、スケール周期とレンズアレイの光軸間ピッチの誤差の影響を緩和でき、正確な測定を可能とする光電式エンコーダを提供することを目的とする。
本発明の光電式エンコーダは、平行光線を出射する光源部と、光源部が出射した平行光線が入射するスケールと、スケールを透過した平行光線が入射し、当該入射した光を平行光線として出射する光学系と、光学系が出射した平行光線を受光する受光部とを備える。そして、光学系は、スケールを透過した平行光線を集光する第1レンズと、第1レンズが集光した光を反射する第1ミラーと、第1ミラーにより反射された光をさらに反射する第2ミラーと、第2ミラーにより反射された光を平行光線として出射する第2レンズとを有する光学セルを、スケールが有する格子の配列方向に沿って複数並べて構成されるレンズミラーアレイとして一体形成され、第1ミラーおよび第2ミラーの一方は、直交する2つの反射面を有するルーフミラーであり、第1ミラーおよび第2ミラーの他方は、平板ミラーであり、当該ルーフミラーは、2つの反射面の交線が、第1レンズの光軸および第2レンズの光軸と交差するように配置され、第1ミラーおよび第2ミラーにより光路が折り畳まれた両側テレセントリック光学系を構成することを特徴とする。
このような構成によれば、スケール周期と光学セルの光軸間ピッチとの間に誤差が生じても、ルーフミラーの再帰的反射作用によって誤差の影響を相殺して、受光部に結像するスケール像の相対的な位置の変動を抑制することができる。また、両側テレセントリック光学系における光軸方向のサイズを抑制することができ、光電式エンコーダを小型化することができる。また、光源部が平行光線を出射するので、第1レンズと第2レンズの間にアパーチャを設ける必要がなく、組み立てが容易となる。
本発明では、第1レンズへの入射光の光軸と第2レンズからの出射光の光軸は平行であることが好ましい。
このような構成によれば、従来の光電式エンコーダが用いられているシステムに、大きな変更を加えることなく本発明の光電式エンコーダを適用することができる。
本発明では、第1レンズから第1平板ミラーまでの光路長、第1平板ミラーから第2平板ミラーまでの光路長、および第2平板ミラーから第2レンズまでの光路長は略等しいことが好ましい。
このような構成によれば、限られた素子サイズの中に素子の全長よりも長い光路を確保することができる。したがって、第1レンズや第2レンズの焦点距離を素子サイズよりも大きくすることができ、各レンズでの収差を抑制することができる。
本発明では、第1レンズと第2レンズは同一形状に形成されることが好ましい。このような構成によれば、第1レンズで生じる収差を第2レンズで相殺し収差の影響の少ないスケール像を受光部に結像させることができる。
本発明では、スケールは互いに異なるパターンの格子が設けられた2つのトラックを有し、レンズミラーアレイは、格子の配列方向に沿って複数並べた光学セルが、さらに格子の配列方向と垂直な方向に2段に並べて構成され、一方のトラックを透過した平行光線と、他方のトラックを透過した平行光線は、レンズミラーアレイの異なる段の光学セルに入射することが好ましい。
このような構成によれば、2つのトラックを有するスケールを用いた光電式エンコーダにおいて、スケール周期と光学セルの光軸間ピッチとの間に誤差が生じても、受光部に結像するスケール像の相対的な位置の変動を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダの構成を示す斜視図である。 光学セル40の構造を示す斜視図である。 図3(a)は、X−Z平面での光路断面の模式図を示しており、図3(b)は、Y−Z平面での光路断面の模式図を示している。 第1実施形態に係る光電式エンコーダにおいて、ススケール周期と光軸間ピッチとの間に誤差が生じていない状態の光路図である。 第1実施形態に係る光電式エンコーダにおいて、スケール周期と光軸間ピッチとの間に誤差が生じた状態の光路図である。 本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダ101の構成を示す斜視図である。 両側テレセントリック光学系を採用した従来の光電式エンコーダの構成の一例を示す図である。 従来のレンズアレイを用いた光電式エンコーダの構成の一例を示す図である。 従来のレンズアレイを用いた光電式エンコーダにおいて、スケール周期と光軸間ピッチとの間に誤差が生じていない状態の光路図である。 従来のレンズアレイを用いた光電式エンコーダにおいて、スケール周期と光軸間ピッチとの間に誤差が生じた状態の光路図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダの構成を示す斜視図である。なお、以下では、各図中に軸を示すように、スケール3に刻まれた格子の配列方向をX軸、光源部2から出射される光の光軸方向をZ軸、X軸およびZ軸と垂直な方向(すなわち図中の上下方向)をY軸と規定して説明を行う。
図1に示すように、光電式エンコーダ1は、光源部2、スケール3、レンズミラーアレイ4、および受光部5を備える。光電式エンコーダ1では、スケール3の像が受光部5に投影・結像され、受光部5により検出した像の変位に基づき、スケール3と受光部5との相対的な位置変動を検出する。
光源部2は、平行光線をZ軸方向にむけて出射する。光源部2は、例えば発光ダイオード等の発光素子と、発光素子が出射する光を平行光線化するためのコリメートレンズとを組み合わせて構成するとよい。光源部2から射出された平行光線は、スケール3に入射される。光源部2が平行光線を出射するため、両側テレセントリック光学系を構成するレンズミラーアレイ4にはアパーチャを設ける必要がなく、組み立てが容易となる。
スケール3には、X軸方向に沿って所定のスケール周期で格子が設けられており、光源部2からの平行光線の一部を格子で遮ることによって、透過光に格子に従った明暗のパターンを生じさせる。スケール3を透過した平行光線は、格子によって生じた明暗を伴いつつ、レンズミラーアレイ4に入射される。
レンズミラーアレイ4は本願発明における光学系に相当し、レンズとミラーにより構成される光学セル40(光学系の1繰り返し単位)をX軸方向に複数並べて配設したアレイ構造を有する。図2は光学セル40の構造を示す斜視図である。レンズミラーアレイ4の構成単位である光学セル40は、第1レンズ面41、平板ミラー面42、ルーフミラー面43、および第2レンズ面44を備えて一体的に形成され、光路が折り畳まれた両側テレセントリック光学系を構成する。平板ミラー面42およびルーフミラー面43には金属等の膜が蒸着により設けられ、レンズミラーアレイ4の内部で光を反射するよう構成される。レンズミラーアレイ4は、光学的に透明なプラスチック、ガラス等により一体的に形成される。一体的に形成されることで、組み立て時に光学系のアライメントが不要となり、組み立てが容易となる。特に、レンズミラーアレイ4では多数のレンズとミラーを備えるので、一体形成により組み立て時のアライメントが不要となる効果は極めて大きい。
図3(a)および(b)に示した光路断面の模式図を参照しつつ、光学セル40の構造および光学的機能を説明する。図3(a)は、1つの光学セル40について、X−Z平面での光路断面の模式図を示しており、図3(b)は、Y−Z平面での光路断面の模式図を示している。第1レンズ面41は、スケール3を透過して入射する平行光線を第1レンズ面41の(平板ミラー面41がない場合の)焦点に向けて集光する。平板ミラー面42は、第1レンズ面41とその焦点との間に配置され、第1レンズ面41により集光された光を、焦点に達する前に反射して光路をルーフミラー面43に向けて折り返す。具体的には、第1レンズ面41は、XY平面よりもやや傾いた鏡面を為し、入射する光を入射方向とは反対方向(Z軸における負の方向)の上方(Y軸における正の方向)に反射する。平板ミラー面42により反射された光は、折り返された光路における焦点Fに集光され、焦点Fを通過すると拡がって、第1レンズ面41のY軸方向正側に設けられたルーフミラー面43に入射する。
ルーフミラー面43は、直交する2つの反射面を有し、これら2つの反射面の交線が、第1レンズ面41の光軸および第2レンズ面44の光軸と交差するように配置される。2つの反射面は、必ずしも光軸に対して対称に配置する必要はない。ルーフミラー面43に入射する光は、再帰的反射作用によってX軸方向成分が反転されるとともに、光路が折り返されて第2レンズ面44に入射する。
第1レンズ面41と同様に、第2レンズ面44においても本来の(ルーフミラー面43がない場合の)焦点がルーフミラー面43により折り返され、焦点Fが焦点となるように構成される。第2レンズ面44の焦点は実質的に焦点Fに焦点を有するから、焦点Fから拡がる光線は第2レンズ面44により平行光線に戻る。第2レンズ面44により平行光線に戻った光は、受光部5の受光面上に結像する。上述のように構成される光学セル40を通過したスケール像は、倒立した像の左右が再度反転するので、測長方向(X軸方向)に対して正立像となる。したがって、光学セル40をX軸方向に複数並べて配設したレンズミラーアレイ4を通過して得られるスケール像は、各光学セル40による像を繋いだものであるから、スケール像全体としても測長方向に対して正立像となる。
本実施形態の光学セル40は、上述のように平板ミラー面42とルーフミラー面43とにより、両側テレセントリック光学系の光路を折り畳むので、Z軸方向のサイズを抑制しつつ、第1レンズ面41および第2レンズ面44の焦点距離を長くすることができ、その結果、収差の少ない形状のレンズ面を採用することができる。なお、本実施形態においては、第1レンズ面41と第2レンズ面44は同じ特性のレンズ面として形成される。これにより、第1レンズ面41で生じる収差を第2レンズ面42でキャンセルすることができる。なお、同じ光学特性(焦点距離)のレンズ面を用いることにより、光学系の倍率は1倍となる。
本実施形態の光学セル40において、ルーフミラー面43は、第1レンズ面41のY軸方向正側に隣接して配置され、第2レンズ面44は、平板ミラー面42のY軸方向正側に隣接して配置される。そして、第1レンズ面41から平板ミラー面42までの距離、平板ミラー面42からルーフミラー面43までの距離、およびルーフミラー面43から第2レンズ面44までの距離は略等しく形成される。このように構成することで、レンズミラーアレイ4のY軸方向およびZ軸方向におけるサイズを抑制しつつ、Z軸方向寸法の約3倍の光路長を確保することができる。長い光路長を確保できるため、レンズ面の焦点距離を長く(本例においてはレンズミラーアレイ4のZ軸方向サイズの約1.5倍)することができ、レンズ面での収差発生を抑制することができる。
レンズミラーアレイ4は上述の光学セルをX軸方向に複数並べて配設した構造を有する。なお、本実施形態においては説明を簡潔にすべく、3つの光学セル40を並べて配設したレンズミラーアレイ4が示されているが、並べる光学セル40の数はこれに限定されず、必要とされるX軸方向の視野範囲に応じて必要な数の光学セル40を並べて配設するとよい。このように、視野を複数の微小範囲に分割して複数の光学セル40によってカバーするので、広い視野と光学系の小型化を両立することができる。
受光部5の受光面に結像したスケール3の像は、格子に応じた明暗を有し、受光部5はこの明暗(受光強度の強弱)を検出する。受光部5は、例えば複数のフォトダイオードをX軸方向に並べて配置したフォトダイオードアレイとして構成される。受光部5の受光面には、光学セル40の第2レンズ面44から出射される平行光線が入射してスケール3の像が結像される。複数のフォトダイオードがスケール3の格子に応じた明暗を検出し、これによりスケール3と受光部5の相対的な位置変動が検出可能とされる。具体的には、複数のフォトダイオードが検出した受光強度に基づいて、図示せぬ演算部によって位置変動の量が求められる。
このように構成される第1実施形態に係る光電式エンコーダ1における光学系は、レンズミラーアレイ4の入射光および出射光が平行光線となり、かつ光軸が互いに平行となるので、スケール3とレンズミラーアレイ4との間の距離変動および受光部5とレンズミラーアレイ4との間の距離変動に対して像倍率が変化しない点で優れる。また、レンズミラーアレイ4の入射光および出射光の光軸が互いに平行であるため、従来の光電式エンコーダと置換して適用することが容易である。また、本実施形態の光電式エンコーダ1では、レンズミラーアレイ4を通過して得られるスケール像が、全体として測長方向に対して正立像となるので、アブソリュート型、インクリメンタル型のいずれにも用いることができる。
続いて、上記のように構成される第1実施形態に係る光電式エンコーダ1において、スケール周期と光軸間ピッチとの間に誤差Δが生じた場合に、誤差を相殺する作用について説明する。図4は、隣接する3つの光学セルについて、スケール周期P1と光軸間ピッチP2が一致して誤差が生じていない場合の光学系の模式図を示す。なお、図中の太線は、スケール3の端部を通過した光の光路を示している。このとき、スケール3を透過してレンズミラーアレイ4に入射する光は、各光学セルにおける第1レンズ面41の共通の位置に入射し、第2レンズ面44の共通の位置から出射されるので、受光部5に結像するスケール像の像中心間距離P3はスケール周期P1と等しくなる。
図5は、スケール周期P1と光軸間ピッチP2との間に誤差Δが生じてP2=P1+Δとなった場合における光学系の模式図を示す。なお、図中の太線は、スケール3の端部を通過した光の光路を示している。このとき、スケール3を透過してレンズミラーアレイ4に入射する光は、各光学セル40毎に異なる位置に入射し、第1レンズ面41により光学セル40毎に異なる光路を経るが、ルーフミラー面43の再帰的反射作用によりX軸方向における光路が再反転される結果、誤差Δの影響が相殺され、受光部5に結像するスケール像の像中心間距離P3はスケール周期P1と等しくなる。
このように、本実施形態に係る光電式エンコーダ1では、スケール周期P1と光軸間ピッチP2との間に誤差が生じた場合であっても、誤差の影響が各光学セル40で打ち消され、各セルによるそれぞれのスケール像の相対的な位置は変化しない。したがって、受光部5の各領域で検出される二相正弦波信号の相対的な位相関係も変化せず、SN比の劣化を防ぐことができる。したがって、エンコーダの検出効率が光軸間ピッチP2の誤差の影響により変動することを防ぐことができる。
〔第1実施形態の変形〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、レンズミラーアレイ4において、平板ミラー面とルーフミラー面の配置を入れ替えて、光学セル40に入射した光が、第1レンズ面、ルーフミラー面、焦点F、平板ミラー面、第2レンズ面の順に通過するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、光学系としてスケール3と受光部5との間に配置されるレンズミラーアレイ4において、2つのミラー面(平板ミラー面42とルーフミラー面43)により、両側テレセントリック光学系の光路を折り畳んだ光学系を採用したが、光学系により多くのミラーを配置して多段に光路を折り畳むように構成してもよい。例えば、平板ミラー面を2つ追加し、光路を4回折り返すことにより、光学系のZ軸方向のサイズを抑制しつつ、十分な光路長を確保できるように構成してもよい。長い光路長を確保することにより、レンズ面の焦点距離を長くすることが可能となり、収差の少ない高精度なスケール像を受光部5に結像させ、エンコーダの精度を高めることが可能となる。多段に光路を折り畳む変形例においては、光路に設けられるミラー面のうち、1個以上かつ奇数個のミラー面がルーフミラー面として構成するとよく、その際いずれのミラー面をルーフミラー面とするかは任意である。なお、ルーフミラー面を成す2つの反射面の交線が光軸と交差するように配置される必要がある点は上記実施形態と同様である。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る光電式エンコーダ101の特徴は、スケール103に2つの格子(第1トラックT1および第2トラックT2)を設け、2つの格子の像を同時に検出可能に構成した点にある。それ以外については、上述した第1実施形態と同様なので、ここでの説明を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダ101の構成を示す斜視図である。光電式エンコーダ101は、光源部2、スケール103、レンズミラーアレイ104、および受光部105を備える。光電式エンコーダ101におけるスケール103は、X軸方向に沿った所定のスケール周期の格子(第1トラックT1および第2トラックT2)を、Y軸方向に並べて2つ備える。第1トラックT1および第2トラックT2のトラックの周期は同一であってもよいし異なってもよい。例えば、一方のトラックを明暗の等間隔のインクリメンタルパターンからなるインクリメンタルトラックとし、他方のトラックを擬似ランダム符号を表現したアブソリュートパターンからなるアブソリュートトラックとしてもよい。また、一方を粗いパターンとし、他方を高精細のパターンとしてもよい。第1トラックT1および第2トラックT2は位相のみが異なる同一のパターンの格子としてもよい。例えば、第1トラックT1および第2トラックT2を位相が90°ずれたインクリメンタルパターンとし、受光部105の出力として二相正弦波信号や二相方形波信号が得られるようにしてもよい。スケール103を透過した平行光線は、格子によって生じた明暗を伴いつつ、レンズミラーアレイ104に入射される。
2つのトラックからの像を受光部105に結像させるべく、レンズミラーアレイ104は、図6に示すように、光学セル40を格子の配列方向(X軸方向)に加え、格子の配列方向に垂直な方向(Y軸方向)にも並べて構成される。より具体的には、レンズミラーアレイ104は、第1実施形態で説明したレンズミラーアレイ4を2組、底面同士が接するように(つまり、上段の第1レンズ面41と下段の第1レンズ面41が隣接するように)集積化したものであり、光学的に透明なプラスチック、ガラス等により一体的に形成される。スケール103の第1トラックT1を透過した平行光線は、レンズミラーアレイ104の上段の光学セルに入射し、第2トラックT2を透過した平行光線は、下段の光学セルに入射する。各光学セルに入射した光は、第1実施形態において説明した光学セル40の光学的機能により、第1トラックT1の像はY軸方向正側(図6中の上方向)にオフセットして受光部105に結像し、第2トラックT2の像はY軸方向負側(図6中の下方向)にオフセットして受光部105に結像する。受光部105に結像する像はいずれも測長方向(X軸方向)に対して正立像となる。
受光部105の受光面に結像した第1トラックT1および第2トラックT2の像は、格子に応じた明暗を有し、受光部105はこの明暗(受光強度の強弱)を検出する。受光部105は、例えば複数のフォトダイオードをX軸方向に並べて配置したフォトダイオードアレイを2組備え、第1トラックT1の像の結像位置および第2トラックT2の像の結像位置に合わせてフォトダイオードアレイが配置される。各フォトダイオードアレイにおいて、複数のフォトダイオードが格子に応じた明暗を検出し、これによりスケール103と受光部105の相対的な位置変動が検出可能となる。
本実施形態においては、2つのトラックを受光部105に結像するための光学系が一体的に形成されるので、組み立て時に光学系のアライメントが不要となり、組み立てが容易となる。
〔第2実施形態の変形〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、2組のレンズミラーアレイ4を、底面同士が接するように集積化して2つのトラックに対応したレンズミラーアレイ104を構成したが、2組のレンズミラーアレイ4は、上面同士が接するように構成してもよいし、一方の上面と他方の底面が接するように構成してもよい。
以上のように、本発明は、光電式エンコーダに好適に利用できる。
1 光電式エンコーダ
2 光源部
3 スケール
4 レンズミラーアレイ
5 受光部
40 光学セル

Claims (5)

  1. 平行光線を出射する光源部と、
    前記光源部が出射した平行光線が入射するスケールと、
    前記スケールを透過した前記平行光線が入射し、当該入射した光を平行光線として出射する光学系と、
    前記光学系が出射した平行光線を受光する受光部と
    を備える光電式エンコーダであって、
    前記光学系は、
    前記スケールを透過した平行光線を集光する第1レンズと、
    前記第1レンズが集光した光を反射する第1ミラーと、
    前記第1ミラーにより反射された光をさらに反射する第2ミラーと、
    前記第2ミラーにより反射された光を平行光線として出射する第2レンズと
    を有する光学セルを、前記スケールが有する格子の配列方向に沿って複数並べて構成されるレンズミラーアレイとして一体形成され
    前記第1ミラーおよび前記第2ミラーの一方は、直交する2つの反射面を有するルーフミラーであり、
    前記第1ミラーおよび前記第2ミラーの他方は、平板ミラーであり、
    当該ルーフミラーは、2つの反射面の交線が、前記第1レンズの光軸および前記第2レンズの光軸と交差するように配置され、
    前記第1ミラーおよび前記第2ミラーにより光路が折り畳まれた両側テレセントリック光学系を構成することを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 前記第1レンズへの入射光の光軸と前記第2レンズからの出射光の光軸は平行であることを特徴とする請求項1に記載の光電式エンコーダ。
  3. 前記第1レンズから前記第1平板ミラーまでの光路長、前記第1平板ミラーから前記第2平板ミラーまでの光路長、および前記第2平板ミラーから前記第2レンズまでの光路長は略等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の光電式エンコーダ。
  4. 前記第1レンズと前記第2レンズは同一形状に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光電式エンコーダ。
  5. 前記スケールは互いに異なるパターンの格子が設けられた2つのトラックを有し、
    前記レンズミラーアレイは、前記格子の配列方向に沿って複数並べた前記光学セルが、さらに前記格子の配列方向と垂直な方向に2段に並べて構成され、
    一方のトラックを透過した前記平行光線と、他方のトラックを透過した前記平行光線は、前記レンズミラーアレイの異なる段の光学セルに入射することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光電式エンコーダ。
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DE102022200195A1 (de) 2022-01-11 2023-07-13 Dr. Johannes Heidenhain Gmbh Optische Positionsmesseinrichtung

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