JP2015081434A - 建具用ラッチ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅が狭い縦框の内外の壁面に台座部材を装着する際、台座部材のコンパクト化を図り、取付けの容易性を満足できるハンドル錠の提供。【解決手段】扉の縦框2aに固定的に取付けられる内外の台座部材21,22にそれぞれ回転可能に設けられていると共に、ハンドル用付勢手段52によりそれぞれ付勢されたプル式・プッシュ式のハンドル6と、ラッチ片12とを備える建具用ラッチ錠であって、内外の台座部材は、内外の縦長支持基板41、42と、縦長支持基板に外嵌合する内外の縦長ケース状台座本体43、44とから成り、内外のハンドル用付勢手段は、内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分41a、42aの内壁面とプル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部5a、6aの付勢手段用垂直受け面の間の各空間部分51にそれぞれ組み込まれ一対の圧縮バネと、これらの圧縮バネの挿入端部をそれぞれ支持する一対のバネ支持筒とから成る。【選択図】図6

Description

本発明は建具用ラッチ錠に関する。
出願人が提案した特許文献1には、プッシュ・プル錠の把手(ハンドル)の復帰機構が記載されている。このプッシュ・プル式のハンドルの復帰機構には、錠ケースの肉厚部分に形成したバネ収納部分に組み込まれた左右一対の圧縮バネが採用されている。左右一対の圧縮バネは、把手(ハンドル)をプッシュ又はプルした時に均等な操作感を得る等の目的で、ハンドルの基端部の内壁面に直交するように固定したバネ受け部材の左右の垂直面にそれぞれ対向圧接するものである。しかしながら、この特許文献1には、把手(ハンドル)の台座部材の具体的構成、付勢手段を錠箱とは別個の台座部材内に組み込むこと、その他ラッチ片の具体的構成等は記載されていない。
特許文献2には、ラッチ片後退動機構を備えるラッチ錠が、建具としての浴室のドア等の自由端部に取付けることが記載されている(段落0017)。そして、特許文献2には、内外の操作部材でラッチを図示しないラッチバネのバネ力に抗して後退動させることも記載されている(段落0002、0018)。
しかしながら、特許文献2には、内外の操作部材がプル式・プッシュ式のハンドルであること、ラッチを合成樹脂で成形すること、プル式・プッシュ式のハンドルで縦長のラッチを後退動させること、ラッチケースを縦長に形成し、ラッチケースを浴室のドアのサッシ型縦框に組み込むこと等の事項は記載されていない。
現在、扉の縦框の内外の壁面に対して内外の台座部材を装着する際、台座部材のコンパクト化、取付けの容易性等が要望されている。また、ラッチケースを縦框に内装し、かつ取付けの利便性を考慮してラッチケースを台座部材で合理的に支持することも要望されている。さらに、操作部材の操作性を考慮して、内外の台座部材にプッシュ・プル式のハンドルを取り付けることも要望されている。さらに、湿度が高い浴室のドアに硬質の合成樹脂材で成形したラッチ片を用いたラッチ錠の出現が期待され、その場合には、ラッチケースを始めとして、内外の台座部材を扉の自由端部の狭框に装着すること、ラッチ片を損傷しないこと、ラッチ片をプッシュ・プル式のハンドルの操作力により安定した状態で後退動させること等が期待されている。
特開2004−100283号公報 特許第5133273号公報
本発明の課題は、特許文献1、特許文献2等の利点を生かしつつ、扉の幅が狭い縦框の内外の壁面に内外の台座部材を装着する際、台座部材のコンパクト化を図り、取付けの容易性を満足させることである。また、ラッチケースを幅が狭い縦框に内装し、かつ取付けの利便性を考慮してラッチケースを台座部材で合理的に支持することである。さらに、操作性を考慮して、内外の台座部材にプッシュ・プル式のハンドルを取り付けることができることである。その際、特許文献1と同様に、ハンドルをプッシュ又はプルした時に均等な操作感を得ることができることである。さらに、湿度が高い浴室のドアに硬質の合成樹脂材で成形したラッチ片を用いたラッチ錠を提案し、ラッチケースを始めとして、内外の台座部材を扉の自由端部の狭框に装着すること、ラッチ片を損傷しないこと、ラッチ片をプッシュ・プル式のハンドルの操作力により安定した状態で後退動させること等の期待を満足させることである。
本発明の建具用ラッチ錠は、扉の縦框に固定的に取付けられる内外の台座部材と、これらの台座部材にそれぞれ回転可能に設けられていると共に、内外のハンドル用付勢手段によりそれぞれ付勢されたプル式・プッシュ式のハンドルと、前記縦框に組み込まれたラッチケースに設けられ、かつ前記ハンドルの操作力によりラッチバネのバネ力に抗して後退動するラッチ片とを備える建具用ラッチ錠であって、前記内外の台座部材(21、22)は、内外の縦長支持基板(41、42)と、これらの縦長支持基板に外嵌合する内外の縦長ケース状台座本体(43、44)とから成り、また前記内外のハンドル用付勢手段(52)は、前記内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分(41a、42a)の内壁面と前記プル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部(5a、6a)の付勢手段用垂直受け面の間の各空間部分(51、51)にそれぞれ組み込まれ一対の圧縮バネ(52a、52a)と、これらの圧縮バネの挿入端部をそれぞれ支持する一対のバネ支持筒(52b、52b)とから成ることを特徴とする。
(a)請求項1に記載の発明は、内外の台座部材を構成する支持基板及び台座本体をそれぞれ縦長や縦長ケース状に形成したので、扉の幅が狭い縦框、特に「狭框」の内外の壁面に内外の台座部材をコンバクト化した状態で装着することができる。また、記付勢手段15として、いわゆる巻バネではなく、一対の圧縮バネ15a、15aと、これらの圧縮バネの挿入端部をそれぞれ支持する一対のバネ支持筒15b、15bを用い、左右の付勢手段を内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分41a、42aの内壁面と前記プル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部5a、6aの付勢手段用垂直受け面の間の各空間部分23、24にそれぞれ組み込み込んだので、付勢手段が安定した状態で作用すると共に、内外の台座部材の突出寸法を抑えることができる。付言すると、内外の台座部材が扉の幅が狭い縦框の内外の壁面から外方向へ突出する幅を少なくすることができる。
(b)請求項2に記載の発明は、内外の縦長支持基板41、42は、付勢手段用垂直基板部分41a、42aの外壁面にラッチケース11のケース支持孔に係入する上下の水平腕41c、42cを有するので、各部材の組み合わせ際、各部材間の組み合わせが容易である。また、内外の縦長ケース状台座本体43、44は、複数の固着具(47)を介して一体的に連結されているので、結合のみならず、修理の際、分解も可能である。
(c)請求項3及び請求項4に記載の発明は、ラッチケース11は、一側開口の縦長状ケース身11aと、前記一側開口を閉じる縦長状ケース蓋11bとから成り、該ラッチケースは、プル式のハンドルの押圧部分が入り込む上下一組の開口31と、該プル式のハンドルの開口とは反対側にプッシュ式のハンドルの作動レバーの押圧部分が入り込む上下一組の開口32がそれぞれ設けられ、前記上下一組の開口31、32は、ラッチ片12の垂直面の上下にそれぞれ突設した複数のガイド突起35、36と係合するので、ラッチケースを比較的に横幅が狭い「狭框」の内部に組み込むことができると共に、ラッチ片を安定的に後退動させることができる。
(d)請求項5に記載の発明は、好ましくは湿度が高い浴室のドアの「狭框」に用いることができると共に、ラッチ片を損傷しない、ラッチ片をプッシュ・プル式のハンドルの操作力により安定した状態で後退動させること等の効果を得ることができる。
図1乃至図13は本発明の一実施形態を示す各説明図。
本発明の実施形態であるラッチ片を適用した建具の斜視図。 平面視から見た環境説明図。 フロント部材の説明図。 ラッチケースのケース蓋側から見た説明図。 ラッチ錠の内部構造を示す横断面の概略説明図。 ラッチ錠の内部構造を示す縦断面の概略説明図。 図4に於いて、ケース蓋を外した説明図。 図7の8−8線概略断面説明図。 浴室側(内側の台座部材)側から見た斜視図。 脱衣室(外側の台座部材)側から見た斜視図。 平面視からのプル側の概略断面説明図。 平面視からのプッシュ側の概略断面説明図。 平面視からのラッチ片が後退動した概略断面説明図。
(1)環境の説明
図1乃至図13は、本発明の一実施形態の各説明図である。図1は本発明の実施形態であるラッチ片の後退動機構Yを適用した建具の斜視図である。ここで例示する建具は、浴室のドア、室内のドア等建造物の室内において部屋を仕切る壁に設けられるドア(扉)であり、扉枠1及び扉2を備えている。
扉枠1は、上枠部材1a、下枠部材1b及び左右一対の縦枠部材1c、1dを四周枠組みすることによって構成されている。周知の如く、扉2は扉枠1の部屋開口を閉塞することのできる大きさを有した板体である。この扉2は、少なくともラッチ受け3を有する図面左側の縦枠部材1cに対して対向する扉自由端部側の縦框2aを有し、例えば浴室のドアの扉自由端部の縦框2aは、当業者の間で、横幅が狭い「狭框」と称されている。
また扉取付け基端部の縦框2bは、図面右側の縦枠部材1dに上下一対のヒンジ4を介して連結され、扉2はヒンジ4の垂直軸の軸回りに回動する。浴室のドア(扉)2は、普通一般に浴室IN側(ヒンジ4が見える側)に開くので、図1では、後述するラッチ片を後退動させるためにプル式のハンドル5を手前に引く。また図1では、扉2の向こう側の狭框2aの外壁面に台座部材を介してプッシュ式のハンドルが設けられている。したがって、扉2の向こう側は脱衣室(OUT)である(図5参照)。
図2は平面視から見た環境説明図である。図2で示すように、扉2の自由端部の狭框2aにラッチケース11の一部又は全部(実施形態)が組み込まれている。付言すると、ラッチケース11にはラッチ片12が水平移動可能に設けられ、閉扉時、ラッチ片12の係合先端部13はフロント部材から常時突出している。したがって、ラッチ片12は扉2の自由端部のラッチ受け3と対向する側縁部にラッチ付勢手段15に付勢された状態で進退動自在に設けられている。
一方、扉枠1にラッチ受け3が設けられているが、普通一般に、ラッチ受け3と共に、扉2の内外の壁面に固定した台座部材21、22、内外の台座部材に可動自在に設けた内外の操作部材5、6及びラッチケース11、ラッチ片12、ラッチ用の付勢手段15等は、ラッチ錠Xを構成する要件である。
(2)ラッチ片の後退動機構Y
ラッチ片の後退動機構Yは、扉自由端部の縦框2aの内外に固定的に取付けられる内外の台座部材21、22と、これらの台座部材にそれぞれ回転可能に設けられる内外のプル式・プッシュ式のハンドル5、6と、扉2の縦框2aに組み込まれたラッチケース11に設けられ、かつ前記ハンドルの操作力によりラッチ付勢手段(ラッチバネ)15のバネ力に抗して水平方向に後退動するラッチ片12を備えている。
しかして、前記ラッチ片12は、ABS樹脂、ASA樹脂、ACS樹脂、AES樹脂等の硬質の合成樹脂材で成形され、該ラッチ片12は、前記扉自由端部(縦框)2aに設けられたフロント部材16からラッチバネ15のバネ力により突出する係合先端部13と、該係合先端部13に連設すると共に、前記ラッチケース11内に常に位置する縦長状受け後端部14とから成り、前記縦長状受け後端部14の、内外の台座部材21、22(室内IN、室外OUT)に対応する一方の垂直側面14aには、前記プル側のハンドル5の複数の押圧部分8が同時に係合する上下の係合凹所25、26が形成され、また前記垂直側面14aとは反対側の他方の垂直側面14bには前記プッシュ側のハンドル6の作動レバー7の複数の押圧部分9が同時に係合する上下の反対側係合凹所28、29が形成されている。
例えば図2、図5等で示すように、ラッチ片12の係合先端部13は、ラッチ受け3の垂直内面と当接する係止面(当接面)13aと、該係止面13aと鋭角方向に形成された垂直案内面13bを有し、前記係止面13aは、扉2の垂直外縁面に対して直角となる態様で水平方向に延在する。
一方、前記垂直案内面13bは、ラッチ片12の先端に向かうに従って漸次係止面13aとの距離が小さくなるように延在し、扉2を閉じる際に扉枠1のラッチ受け3に当接する部位に対して斜め方向に形成されている(平面視、直角三角形状に見える)。
そして、ラッチ片12は、扉2の表裏両面に設けたプル式・プッシュ式のハンドル5、6のいずれかの操作力により、ラッチケース11に内装したラッチバネ15のバネ力に抗して後退動する。その際、プル式・プッシュ式のハンドル5、6は、後述する内外のハンドル用付勢手段52の付勢力に抗してプル(引く)又はプッシュ(押す)される。
(3)ラッチ片12の具体的構成
図8乃至図12を参照にして、ラッチ片12の具体的構成を説明する。図8は図7の8−8線概略断面説明図で、この図8を参照にすると、ラッチケース11は縦長状に形成され、左右の側壁の上下に上下一組の開口31、32がそれぞれ設けられている。
すなわち、ラッチケース11は、一側開口の縦長状ケース身11aと、前記一側開口を閉じる縦長状ケース蓋11bとから成り、該ラッチケース11は、プル側のハンドルの押圧部分が入り込む上下一組の矩形状開口と、該プル側の開口とは反対側にプッシュ側のハンドルの作動レバーの押圧部分が入り込む上下一組の矩形状開口がそれぞれ設けられている。
実施形態では、ケース蓋11bの上端部寄りの部位と下端部寄りの部位にプル側のハンドル5の押圧部分8が入り込む上下一組の矩形状開口31、31が形成され、一方、ケース身11aの前記ケース蓋11bと対向する幅広側壁の中央部寄りの部位にプッシュ側のハンドル6の押圧部分9が入り込む上下一組の矩形状開口32、32が形成されている。なお、ケース身11aとケース蓋11bは複数の固着具33を介して適宜に結合する。
しかして、この縦断面縦長状のラッチケース11の中に断面中央部を基準にすると、上方が断面S字形状で、一方、下方が前記断面S字形状に対して上下対称のラッチ片12が組み込まれている。図9は浴室側(内側の台座部材)側から見た斜視図である。
実施形態の操作部材としてのハンドルは、浴室側がプル式のハンドル5なので、該プル式のハンドル5に対応するように、一方の垂直面14aには、ハンドル5の二つの押圧部分8、8が係入する上方の係合凹所25と下方の係合凹所26が形成されている。すなわち、図9を基準にすると、一方の垂直面14aと直交する後壁部分側の上下の係合凹所25、26の各内壁面25a、26aは、二つの押圧部分8、8を同時に受ける係合受け面である。上方の係合凹所25は前記上方係合受け面25aと直交する上壁25bを有し、一方、下方の係合凹所26は前記下方係合受け面26aと直交する下壁26bを有する。また上方の係合凹所25は、その凹所の奥部に上壁25bに連設する垂直壁25c及び該垂直壁25cの下部に連設して前記上壁25bに対向する右下がりの傾斜壁25dを有する。同様に下方の係合凹所26も、その凹所の奥部に下壁26bに連設する垂直壁26c及び該垂直壁26cの上部に連設して前記下壁26bに対向する右上がりの傾斜壁26dを有する。
したがって、上下の係合凹所25、26は、それぞれ手前側の開口縁が大きく、凹所の奥部に至にしたがって狭くなっている端面ややコ字形状の切欠凹所である。そして、実施形態では、一方の垂直面14aの上方(上壁25b)と下方(下壁26b)に上下一対のガイド突起35、35が設けられ、これらのガイド突起は、図4で示すようにケース蓋11bの上下一組の矩形状開口31、31と係合している。
図10は脱衣室(外側の台座部材)側から見た斜視図である。この図10では、図9とは逆に、他方の垂直面14bが見える。したがって、28、29は、プッシュ側のハンドルの作動レバー(変換レバー)7の複数の板状押圧部分9、9が同時に係合する上下の反対側係合凹所である。これらの反対側係合凹所28、29は、中央部に相当する係合先端部13寄りに上下対称に形成されている。反対側係合凹所28、29も一方の垂直面14aの上方の係合凹所と同様に作動レバー(変換レバー)7の二つの板状押圧部分9、9を受ける上方係合受け面28aと下方係合受け面29aを有する。また一方の垂直面14aの中央部寄りの部位には、上下一対のガイド突起36、36が設けられ、これらのガイド突起は、図11で示すようにケース身11aの上下一組の矩形状開口32、32と係合している。
図11は平面視からのプル側の概略断面説明図で、この図11ではプル側のハンドル5の押圧部分8が係合凹所25(26)に入り込み、図2で示すようにハンドル5を引くと、前記押圧部分8が係合凹所25(26)の内壁面25a(26a)に当接することから、ラッチ片12がラッチバネ15のバネ力に抗して後退動することを示す。
これに対して、図12は平面視からのプッシュ側の概略断面説明図で、この図12ではプッシュ側のハンドル6の作動レバー(変換レバー)7の押圧部分9が係合凹所28(29)に入り込み、図2で示すようにハンドル5を押すと、前記押圧部分9が反対側係合凹所28(29)の内壁面28a(29a)に当接することから、プル側と同様にラッチ片12がラッチバネ15のバネ力に抗して後退動することを示す。
(4)フロント部材
図3はフロント部材16の説明図である。フロント部材16は、矩形状案内開口17aを有するフロント本体17と、該フロント本体の裏面に位置し、前記矩形状案内開口と連通する裏開口18aを有するフロント裏板18とから成り、前記フロント本体17の矩形状案内開口17aの少なくとも左右の縁部分は、前記裏開口18aを貫通して奥部へ延在する端板部分19、19となっており、図13で示すように、ラッチ片12は前記左右の端板部分19、19に案内される。したがって、フロント部材16が金属で成形されていても、合成樹脂製のラッチ片12の側壁に傷を付けない。
(5)本発明の主要部
図5及び図6を参照にして、内外の台座部材21、22を説明する。内外の台座部材21、22は、例えば合成樹脂材で成形され、各台座部材21、22は、内外の縦長垂直基板41、42と、内外の縦長垂直基板41、42をそれぞれ外から囲む内外の台座本体43、44とから成る。
ここで図6を基準にして、前記内外の縦長垂直基板41、42と、内外の縦長垂直基板41、42との組合せ法を簡単に説明する。まず、図面右側が「プル用台座本体43」で、このプル用台座本体43の不番の内壁凹所に、内側の縦長垂直基板41の垂直基板部分41aを嵌め合せ、該嵌合状態で複数個の小ネジ55、55を介して垂直基板部分41aをプル用台座本体43に固定する。
次に、前記縦長垂直基板41の縦長垂直基板部分41aの一側面(外壁面)に突出形成された上下の水平腕41c、41cをラッチケース11の上下のケース支持孔20に係入させると共に、プル用台座本体43の内壁面に突設した上下のメネジ取付け筒を狭框2aの不番の取付け孔に同時に差込む。
次に、図面左側が「プッシュ用台座本体44」で、このプッシュ用台座本体44の不番の内壁凹所に、外側の縦長垂直基板42の垂直基板部分42aを嵌め合せ、該嵌合状態で縦長垂直基板42の縦長垂直基板部分42aの一側面(外壁面)に突出形成された上下の水平腕42c、42cをラッチケース11の反対側の上下のケース支持孔20に係入させると共に、プッシュ用台座本体44の内壁面に突設した上下の固着具用の取付け筒を狭框2aに形成した不番の反対側の取付け孔に同時に差込む。
上記の如く、図面右側のプル式ハンドル5の挿入基端部5aを軸支した「プル用台座本体43」の内端面と、図面左側のプッシュ式ハンドル6の挿入基端部6aを軸支した「プッシュ用台座本体44」の内端面とを狭框2aの内外の壁面に対応するように一致した状態を保持しつつ、最後に、複数の固着具47、47を前記プッシュ用台座本体44の固着具用の取付け筒にそれぞれ挿通して、各固着具の螺子部分をプル用台座本体43のメネジ取付け筒に螺合させる。
であるから、実施形態では、縦長垂直基板41、42の縦長垂直基板部分41a、42aの外壁面に、ラッチケース11を支持する上下の水平腕41c、42cが突出形成されている。また、縦長垂直基板又は台座本体のいずれかに、鉛直軸45を介して作動レバー7が軸支されている。実施形態では、図面左側の縦長垂直基板42が鉛直軸45を介して作動レバー(変換レバー)7を軸支している。内外のハンドル5、6自体は、内外の台座本体43、44に垂直軸46、46を介してそれぞれ軸支されている。プル側の複数の押圧部分8、8及びプッシュ側の作動レバー7を、それぞれ鉛直軸45や垂直軸46を介して支持する内外の支持基板41、42には、内外の台座本体43、44がそれぞれ外嵌合する。そして、前記内外の台座本体43、44は、図6で示すように、複数の固着具47を介して一体的に連結されている。
ところで、プル式・プッシュ式5、6のハンドルは、図5で示すように、内外の支持基板41、42に内外対称的に設けた一対の付勢手段52にそれぞれ付勢されている。実施形態では、狭框2aの内外の壁面に内外の台座部材21、22を固着することから、付勢手段52用の各空間部分51、51は、内外の縦長支持基板41、42の付勢手段用垂直基板部分41a、42aの内壁面とプル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部5a、6aの付勢手段用垂直受け面の間であり、これらの各空間部分51、51には、圧縮バネ51aと、該圧縮バネの他端部を受ける筒状バネ受け51bがそれぞれ組み込まれている。
したがって、本発明は、扉1の縦框2aに固定的に取付けられる内外の台座部材21、22と、これらの台座部材にそれぞれ回転可能に設けられていると共に、内外のハンドル用付勢手段52、52によりそれぞれ付勢されたプル式・プッシュ式のハンドル5、6と、前記縦框2aに組み込まれたラッチケース11に設けられ、かつ前記ハンドル5、6の操作力によりラッチバネ15のバネ力に抗して後退動するラッチ片12とを備える建具用ラッチ錠であって、前記内外の台座部材21、22は、内外の縦長支持基板41、42と、これらの縦長支持基板に外嵌合する内外の縦長ケース状台座本体43、44とから成り、また前記内外のハンドル用付勢手段52は、前記内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分41a、42aの内壁面と前記プル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部5a、6aの付勢手段用垂直受け面の間の各空間部分51、51にそれぞれ組み込まれ一対の圧縮バネ52a、52aと、これらの圧縮バネの挿入端部をそれぞれ支持する一対のバネ支持筒52b、52bとから成る。
実施形態に於いて、ラッチ片12の上下の係合凹所25、26又は/及び上下の反対側係合凹所28、29は、図面で示した断面S字型形状、端面略コ字形状以外に、発明の課題を逸脱しない範囲で、断面C字型形状、断面ラッパ形状等、適宜に設計変更し得る事項である。また、プル式・プッシュ式5、6のハンドルを軸支した内外の台座部材21、22は、組み合わせの容易性を考慮して、好ましくは、内外の縦長垂直基板41、42と、内外の縦長垂直基板41、42をそれぞれ囲む内外の台座本体43、44とから成る。
本発明は、錠前や建具の分野で利用することができる。
X…ラッチ錠、
Y…ラッチ片の後退動機構、
1…扉枠、2…扉、2a…自由端部の縦框、
5…プル式のハンドル、5a…プル側の挿入基端部、
6…プッシュ式のハンドル、6a…プッシュ側の挿入基端部、
7…作動レバー、
8…プル側の押圧部分、
9…プッシュ側の押圧部分、
11…ラッチケース、
11a…縦長状ケース身、11b…縦長状ケース蓋、
12…ラッチ片、
13…係合先端部、
14…受け後端部、
15…ラッチバネ、
16…フロント部材、
17…フロント本体、
18…フロント裏板、
19…端板部分、
20…ラッチケースの支持孔、
21…内側の台座部材、
22…外側の台座部材、
25…上の係合凹所、
26…下の係合凹所、
28…上の反対側係合凹所、
29…下の反対側係合凹所、
31…プル側の上下一組の開口、
32…プッシュ側の上下一組の開口、
35、36…ガイド突起、
41、42…内外の支持基板、
41a、42a…内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分、
45…作動レバー用鉛直軸、
46…内外のハンドル用垂直軸、
51…付勢手段52用の各空間部分、
52…ハンドル用の付勢手段、
52a…圧縮バネ、51b…筒状バネ受け。

Claims (5)

  1. 扉の縦框に固定的に取付けられる内外の台座部材と、これらの台座部材にそれぞれ回転可能に設けられていると共に、内外のハンドル用付勢手段によりそれぞれ付勢されたプル式・プッシュ式のハンドルと、前記縦框に組み込まれたラッチケースに設けられ、かつ前記ハンドルの操作力によりラッチバネのバネ力に抗して後退動するラッチ片とを備える建具用ラッチ錠であって、
    前記内外の台座部材(21、22)は、内外の縦長支持基板(41、42)と、これらの縦長支持基板に外嵌合する内外の縦長ケース状台座本体(43、44)とから成り、また前記内外のハンドル用付勢手段(52)は、前記内外の縦長支持基板の付勢手段用垂直基板部分(41a、42a)の内壁面と前記プル式・プッシュ式のハンドルの挿入基端部(5a、6a)の付勢手段用垂直受け面の間の各空間部分(51、51)にそれぞれ組み込まれ一対の圧縮バネ(52a、52a)と、これらの圧縮バネの挿入端部をそれぞれ支持する一対のバネ支持筒(52b、52b)とから成る建具用ラッチ錠。
  2. 請求項1に於いて、内外の縦長支持基板(41、42)は、付勢手段用垂直基板部分(41a、42a)の外壁面にラッチケース(11)を、ケース支持孔(20)を介して支持する上下の水平腕(41c、42c)を有すると共に、プル式ハンドル及びプッシュ式ハンドルをそれぞれ垂直軸(46)を介して支持する内外の縦長ケース状台座本体(43、44)は、複数の固着具(47)を介して一体的に連結されていることを特徴とする建具用ラッチ錠。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、ラッチケース(11)は、一側開口の縦長状ケース身(11a)と、前記一側開口を閉じる縦長状ケース蓋(11b)とから成り、該ラッチケースは、プル式のハンドルの押圧部分が入り込む上下一組の開口(31)と、該プル式のハンドルの開口とは反対側にプッシュ式のハンドルの作動レバーの押圧部分が入り込む上下一組の開口(32)がそれぞれ設けられ、前記上下一組の開口(31、32)は、ラッチ片(12)の垂直面の上下にそれぞれ突設した複数のガイド突起(35、36)と係合することを特徴とする建具用ラッチ錠。
  4. 請求項1に於いて、ラッチケースが設けられた縦框(2a)は、浴室の扉の狭框であることを特徴とする建具用ラッチ錠。
  5. 請求項1に於いて、ラッチ片(12)は、扉の縦框に設けられたフロント部材(16)から常時突出する係合先端部(13)と、該係合先端部に連設すると共に、前記縦框に内装された縦長状ラッチケース内に位置する縦長状受け後端部(14)とから成り、前記縦長状受け後端部の内外の台座部材(21、22)に対応する一方の垂直面(14a)には、プル式ハンドルの複数の押圧部分(8)が同時に係合する上下の係合凹所(25、26)が形成され、また前記垂直面とは反対側の他方の垂直面(14b)には、プッシュ式ハンドルの作動レバーの複数の押圧部分(9)が同時に係合する上下の反対側係合凹所(28、29)が形成されていることを特徴とする建具用ラッチ錠。
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