JP2015081162A - 長尺状体の収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性と利便性とを両立させた長尺状体の巻取りが可能な長尺状体の収納体の提供を図る。【解決手段】巻取り部と、巻取り部に引き出し可能に巻回されたコード等の長尺状体2と、長尺状体の先端に設けられた先端部21としての充電プラグと、先端部21を着脱可能に係止する受け部22とを備える。受け部22は、先端部21を係止した際に動く操作部を備える。操作部の動きによって巻取り部による長尺状体2の巻取りが開始され、先端部21が受け部22に係止した状態を維持する間、長尺状体2の巻取が完了するまで、長尺状体2の巻取りが継続される。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺状体の収納体に関するものである。
特許文献1へ示す通り、コードリールなどの長尺状体の収納体として一般的なものには、ケーシングにリールなどの巻取り部を内蔵し、このリールへ多重にコードを捲回しコードを巻き取り収納する装置が知られている。
この種の長尺状体の収納体は、エネルギー消費型と、エネルギー自給型とに大別し得る。エネルギー消費型は、巻取り部として、電気エネルギーを消費して、電動モータを回転させて、この電動モータの回転によりリールを回転させて長尺状体を巻き取るものである。他方、エネルギー自給型は、巻取り部から長尺状体を引き出す際のエネルギーを蓄えておき、蓄えたエネルギーにより長尺状体を巻き取るようにしたものである。エネルギーを蓄える手段としては、特許文献1に示すようにゼンマイバネを利用して弾性エネルギーとして蓄えるものや、位置エネルギーとして蓄えるものが知られている。
エネルギー自給型にあっては、蓄えたエネルギーを開放することで長尺状体を巻き取るため、省エネルギーの観点からは有利である。ところが、蓄えられているエネルギーは、常に開放されるように作用するため、ストッパ機構によって長尺状体の巻取りを停止させておく必要がある。そして、巻取りが必要な際に、ストッパ機構を解除して、
長尺状体の巻取りを行うようにする必要がある。
一方、長尺状体の収納体は、電気器具の電気コードの巻取り、通信器具の通信コードの巻き取りの他、内部に流体が通されるホースの巻き取り等々、種々の用途に利用されている。本願出願使用者は、従来より種々の電気コードの巻取り装置を開発しているが、プラグインハイブリッド車やEV車(以下、これらを包括して電気自動車という)に対する充電用のコードを巻き取り、収納するための収納体の開発に着手した。具体的には、電源側に配置された収納体からコードを数メートルに渡って引き出し、コードの先端に設けられた接続体をプラグインハイブリッド車やEV車のコンセントに接続して充電を行い、充電完了後、コードを収納体の巻取り部にて巻き取り、収納体内に収納しておくようにしたものである。本願出願使用者は、従来の電気コードの巻取り装置に関する技術を応用して、その開発にあたったが、充電用のコードは比較的太くまた重量もあると共に、先端の先端部を接地させることなく巻き取る必要があるため、種々の改良をなす必要のあることが判明した。
実開昭55−133018号公報
長尺状体の収納体、より具体的には、電気自動車に対する充電用のコードの収納体の開発に際しては、長尺状体を確実に巻き取り、収納することができ、しかも長尺状体の収納体として利便性を向上させる必要がある。
特に、引き出された長尺状体を巻き取るに際しては、不用意に巻取りが行われると、長尺状体に足を取られて転倒するなどの事故の発生が予測される。このような安全性の観点から、当初、本発明者たちは、前述のストッパ機構によって長尺状体の巻取りを常時停止させた状態にしておき、巻取りが必要な際に、使用者が押しボタンを押してストッパ機構を解除して長尺状体の巻取りが行われるようにし、使用者が押しボタンから手を離すと巻取り停止するようにした長尺状体の収納体を開発せんとした。ところが、数メートルの長さに渡って引き出された長尺状体を瞬時に巻き取ることはできず、たとえ巻き取ることができたとしても安全性の観点からは望ましいことではない。そのため、数秒間をかけて長尺状体は巻き取られることになるが、その間、ずっと使用者が押しボタンを押し続けることは、利便性の観点から望ましいことではない。
そこで、本発明の第1の課題は、安全性と利便性とを両立させた長尺状体の巻取りが可能な長尺状体の収納体を提供することにある。
また、本発明者が開発せんとした駐車場装置や公共施設の敷地など、屋外の設置箇所に設置される電気自動車の充電スタンド用の長尺状体の収納体は、使用者が長尺状体を引き出し易いように、使用者の背丈よりも少し低い位置に、長尺状体の引き出し穴を有する。長尺状体を引き出し穴に接触した状態で長尺状体の引き出し巻き戻しを行うことは、長尺状体の摩擦抵抗が大きくなり傷つけるおそれもある。そのため、長尺状体を引き出し穴に接触させないためには、ガイドローラによって案内することが好ましいが、長尺状体はガイドローラを通過すると自重で下方に垂れ、長尺状体に変曲点ができる。この変曲点は、巻き取りの抵抗となるため、巻き取りがうまく行われない場合が生じるおそれがある。長尺状体の巻き取る力を増やせば、巻き取りの抵抗が大きくても巻き取ることは可能であるが、長尺状体の巻き取る力が増やせば、使用者が長尺状体を引き出す際にも大きな力が必要となるため、長尺状体の引き出しが困難になる。
そこで、本発明の第2の課題は、長尺状体の巻取り抵抗を小さくすることができる長尺状体の収納体を提供することにある。
本発明は、巻取り部と、前記巻取り部に巻回されたコード等の長尺状体と、前記長尺状体の先端に設けられた先端部と、前記先端部を着脱可能に係止する受け部とを備えた長尺状体の収納体に関するものである。前記受け部は、前記先端部を前記受け部に係止した際に動く操作部を備え、前記操作部の動きによって前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りが開始され、前記先端部が前記受け部に係止した状態を維持する間、前記長尺状体の巻取が完了するまで、前記長尺状体の巻取りが継続される。
また本発明は、巻取り部と、前記巻取り部に巻回されたコード等の長尺状体と、前記長尺状体の先端に設けられた先端部と、前記先端部を着脱可能に係止する受け部とを備えた長尺状体の収納体において、前記受け部は、前記先端部を前記受け部に係止した際に動く操作部を備え、前記操作部の動きを少なくとも1つの開始条件として、前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りが開始され、前記先端部が前記受け部に係止した状態を維持することを少なくとも1つの継続条件として、前記長尺状体の巻取が完了するまで、前記長尺状体の巻取りが継続されることを特徴とする長尺状体の収納体を提供する。
これによって、使用者は、前記先端部を前記受け部に係止させるだけで、引き出した前記長尺状体を自動的に巻き取ることができる。前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りは、電動式ものであってもよいが、バネや重力などエネルギーの蓄積手段に抗して前記長尺状体を引き出すようにし、引き出しにより蓄積手段に蓄えられたエネルギーを用いて前記長尺状体を巻き取るようにすることが省エネルギーの観点からは望ましい。
このように、エネルギーの蓄積手段を有するものの場合などにあっては、前記巻取り部は、引き出された状態の前記長尺状体を巻き取るために、前記長尺状体を常時引っ張っている状態となる。ところが、前記長尺状体を常時引っ張っている状態となっていると、前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りを止めるストッパ機構を備えていなければ、引き出した前記長尺状体を使用することが困難になる。このストッパ機構は種々の形態を採ることができるが、前記ストッパ機構として、前記長尺状体に接触して抵抗を加えることによって、前記巻取りを止める当接部を備えたものも用いることができる。これによって、前記長尺状体は、自由状態にあるとき、前記巻取り部によって常時引っ張られながら、前記当接部によって抵抗を受けることにより、巻取りが停止している状態を保つもことができる。そして、前記操作部が前記当接部に接続され、前記操作部が動くと、前記当接部による前記抵抗が弱まることによって、前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りがなされるものとして実施することができる。
前記巻取り部は、ゼンマイバネによって巻き取りが行われるコードリールなどを用いることができるが、第1案内子と第2案内子の少なくとも2つの案内子にて構成されたものを用いることもできる。この場合、それぞれの前記案内子間に前記長尺状体が掛け渡され、前記案内子の少なくとも一つは他の案内子に対して接近離反可能な案内子であり、接近離反可能な案内子はスライド部に設けられ、前記スライド部はガイド部に沿ってスライドし、前記離反により前記長尺状体を巻取り、前記接近により前記長尺状体を繰り出すようにしたものとすることができる。前記接近離反可能な案内子は、上下に昇降するように配置することで、引き出した際に前記接近離反可能な案内子に位置エネルギーが蓄えられ、これを開放することによって前記他の案内子から離反して、長尺状体を巻き取るようにすることができる。また、前記接近離反可能な案内子は、横方向に移動するように配置した場合には、スプリングなどの付勢手段を用いることで、引き出しの際のエネルギー付勢手段に蓄えることができる。また、横方向に移動するように配置した場合にも、位置エネルギーを蓄えるようにすることもできる。具体的には、前記接近離反可能な案内子にワイヤなどの長尺体を接続し、長尺体を垂下させて、その先端に錘を付けることで、錘の位置エネルギーを利用できる。
前記巻取り部は、設置面に設置されたケーシング内に設けることができる。その際、前記ケーシングには、引き出し穴が開口され、前記巻取り部に巻回された前記長尺状体は、前記巻取り部から前記引き出し穴を経て外部に引き出される。そして、前記引き出し穴の下端は、前記巻取り部から前記長尺状体が巻きを解かれる前記長尺状体の解放始点よりも、下方に位置しており、前記ケーシング内に、中間案内部と、前記中間案内部よりも引き出し穴寄りに設けられた出口案内部とを備え、前記出口案内部は、前記解放始点よりも下方に位置し、前記中間案内部は、前記出口案内部と前記解放始点とを結ぶ線分よりも上方に位置することにより、前記解放始点から前記引き出し穴までの領域において、前記長尺状体が前記ケーシング内で湾曲した状態を保つようにしてもよい。これによって、前記長尺状体を自然な湾曲状態に保つことができ、巻き取りの際の抵抗を減少させることができる。
この長尺状体の収納体は、種々の長尺状体を巻き取ることができるが、前記長尺状体は、プラグインハイブリッド車又はEV車に対する充電用コードであり、前記先端部は、先端に接続端子を有する充電プラグとすることもできる。
本発明は、安全性と利便性とを両立させた長尺状体の巻取りが可能な長尺状体の収納体を提供することができたものである。
(A)本発明の一実施の形態に係る収納体の正面図、(B)同収納体の側面図。 同収納体の中央縦断面図。 (A)図2の要部拡大図、(B)同変形例の要部拡大図。 (A)同収納体の受け部及び長尺状体の先端に設けられた充電プラグの側面図、(B)同充電プラグの正面図。 同収納体の内部構造の要部説明図。 同収納体の変形例を示す内部構造説明図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(基本構成)
本発明の実施の形態に係る収納体は、充電用コードの収納体として実施されたもので、この収納体は、駐車場などの床や地面の設置面gに設置されたケーシング1を備える。ケーシング1内には、電気供給線である長尺状体2を巻回する巻取り部3と、出口ローラ4と、中間ローラ5と、ガイド機構6と、ストッパ機構7とが設けられている。使用者は、長尺状体2を引き出して、その先端に設けられた充電プラグ21を、電気自動車のバッテリの接続端子に接続して充電する。充電が終わると、充電プラグ21をケーシング1の受け部22に戻すだけで、引き出した長尺状体2がケーシング1内に巻き取られるようにしたものである。以下、各構成について詳しく説明する。
(長尺状体2)
長尺状体2は、導電部材を絶縁体にて被覆した充電用コードである。この例では、長尺状体2の先端には充電プラグ21が設けられている。充電プラグ21は、電気自動車のバッテリを充電する際、電気自動車へ接続される。
(ケーシング1)
ケーシング1は、縦長の直方体の筺体であり、その正面に長尺状体2の引き出し穴10を備える。引き出し穴10の位置は適宜設定すればよいが、引き出し穴10の下端11が、巻取り部3から長尺状体2が巻きを解かれる長尺状体の解放始点k1よりも、下方に位置し、長尺状体2と接触しないことが望ましい(図2参照)。
より具体的には、引き出し穴10の下端11は設置面gから約1〜2mの高さに位置するのが適当であり、引き出し穴10から自然に設置面gへ垂れ下がる長尺状体2は、通常、ケーシング1の正面から前方へ離れた位置(例えば20〜50cm離れた位置)で接地する。ケーシング1内には、巻取り部3の上部に、長尺状体2(充電用コード)に電気を供給する給電部12が配置されており、給電部12は外部電源に接続されている。
(巻取り部3)
巻取り部3は、この例では、図2及び図3へ示す通り、第1案内子31と第2案内子32の少なくとも2つの案内子にて構成されている。長尺状体2は、それぞれの案内子31,32を巻回軸としてこれらの案内子31,32間に1往復以上、複数周掛け渡されており、第1案内子31と第2案内子32とを接近離反させることによって、長尺状体2の巻取り繰り出しがなされる。この第1案内子31と第2案内子32とは少なくとも何れか一方を動かすことで接近離反されるが、この例では、第1案内子31を固定し、第2案内子32を動かす(昇降させる)ことで、接近離反がなされる。繰り出された長尺状体2は、巻取り部3から引き出し穴10を介して引き出し可能とされている。
従来の多くのコードリールにあっては、回転するリールにコードを巻き取るため、引き出し用のコードと、このコードに対して給電する給電コードとを分離し、回転する電気接点部によって、両コードを電気的に接続する構造となっていた。ところが、この実施の形態に係る巻取り部3は、長尺状体2を巻取り部3にて切断することなく、そのまま給電部12に接続することができる点で、漏電やショートの可能性を抑制できる点で有利である。詳しくは、給電部12から引き出された長尺状体2は、第1案内子31に沿って第2案内子32にまで達し、第2案内子32で折り返して第1案内子31に戻る。1往復で足る場合には、第1案内子31に戻るか或いは他の案内子に案内されて引き出し穴10から導出される。2往復以上する場合には、第1案内子31から折り返して第2案内子32に導かれ、再度折り返して、第1案内子31に戻るか或いは他の案内子に案内されて引き出し穴10から導出される。その際、第1案内子31及び第2案内子32は、円形のリール状として、各周回の長尺状体2を受容する凹溝が形成されていることが望ましい。第1案内子31及び第2案内子32は、長尺状体2との摩擦抵抗を軽減してその動きを円滑になすために、回動可能であることが望ましいが、摩擦抵抗が小さい素材で構成するなどすれば、回動不能なものであってよい。
(ガイド機構6)
第1案内子31の支持軸はケーシング1に支持されているが、第2案内子32は、ガイド機構6によって案内されながら昇降する。ガイド機構6はスライド部61とガイド部62とを備え、第2案内子32はその支持軸がスライド部61に支持され、このスライド部61が上下に伸びるガイド部62によって案内されながら昇降する。この例では、スライド部61の前後にガイド部62を配置することで、ケーシング1の全体の横幅(第1案内子31の軸方向の長さ)を小さくしている。
スライド部61は、その自重によって下方に移動するもので、必要に応じてウエイト調整用の錘が設けられる。
長尺状体2が繰り出し前の状態では、スライド部61及び第2案内子32は下端に位置している。そして、使用者がケーシング1の引き出し穴10から出ている長尺状体2の先端側を引っ張ることで、スライド部61が重力に抗して上昇する。この引っ張りを止めて長尺状体2が自由状態となることで、スライド部61の位置エネルギーによってスライド部61が下降して長尺状体2が巻き取られる。
なお、図示は省略するが、スライド部61の昇降の上限と下限には、コイルバネなどのショックアブソーバを設けておくことも望ましい。
(出口ローラ4と中間ローラ5)
図3(A)へ示す通り、ケーシング内には、出口案内部としての出口ローラ4と、中間案内部としての中間ローラ5とが配置されている。出口ローラ4は引き出し穴10の近くに配置され、中間ローラ5は出口ローラ4と第1案内子31との間に配置されている。
出口ローラ4と中間ローラ5は、長尺状体2の下方に位置し、長尺状体2の下方から支持する。出口案内部と中間案内部は、回転しない支持体によって構成することもできるが、長尺状体2の巻取り引き出しの抵抗を少なくするために、回動自在な両ローラ4、5によって構成することが望ましい。
出口ローラ4と中間ローラ5との位置は、長尺状体2の案内が円滑になされるように設定する。この例では、図3(A)に示すように、出口ローラ4は、解放始点k1よりも下方であり且つ引き出し穴10の下端11よりも上方にて前記長尺状体と接する。中間ローラ5は、解放始点k1よりも下方であり且つ出口ローラ4より上方にて長尺状体2と接する。出口ローラ4と中間ローラ5とは、解放始点k1に対して、直線上に配置されている。
なお、図3(B)に示すように、出口ローラ4と解放始点k1とを結ぶ線分aよりも上方に位置するように、中間ローラ5を配置することも望ましい。図3(B)の例では、中間ローラ5が、長尺状体2の下方への移動を規制して、線分aに対して、解放始点k1と出口ローラ4間にて長尺状体2を、上方へ向けて凸状の曲線として保つ。この曲線は、長尺状態の自然な曲がりに近づけておくことが、長尺状体2の移動抵抗を少なくする点で望ましい。
(ストッパ機構7)
ストッパ機構7は、引き出した長尺状体2から手を離しても、不用意に長尺状体が巻き取られることがないようにするためのものである。具体的には、当接部71と、操作部72と、連結部材73とを備える。連結部材73は支点74によって回動可能に支持されており、連結部材73の一端には当接部71が接続され、他端には操作部72が接続されている。操作部72は、ケーシング1の外側に配置されている。この操作部72を、ケーシング1に近づくように押すことで、当接部71が長尺状体2から離れる方向に移動する。
このストッパ機構7の作用を、長尺状体2の引き出し、引き出し停止、巻き込みの3つ状態についてそれぞれ説明する。
(長尺状体2の引き出し)
長尺状体2の先端側を使用者が引っ張ると、長尺状体2は、当接部71による若干の抵抗を受けつつも、当接部71を押し上げながら、引っ張りだされる。その際、前述のように、第2案内子32及びスライド部61は重力に抗して上昇する。
(長尺状体2の引き出し停止)
長尺状体2から使用者が手を離すと、当接部71による抵抗で、長尺状体2の動きが停止し、第2案内子32及びスライド部61も停止するが、その重力は長尺状体2を巻き込む方向に引っ張る方向に作用している。従って、当接部71による抵抗は、この重力による引っ張り力よりも大きなものに設定されている。
より詳しくは、当接部71は、出口ローラ4と中間ローラ5とによって下方から支持された長尺状体2を、その反対側(上側)から押さえて挟むようにすることで、長尺状体2の移動抵抗を加えて、停止させるものである。当接部71には、摩擦抵抗の大きな部材を用いることもできるが、この例では、上記ローラ4、5と同様の回動可能なローラが用いられている。回動可能なローラを当接部71として用いた場合には、それ自体の摩擦抵抗は小さなものとなるが、出口ローラ4と中間ローラ5の間に当接部71を配置して、出口ローラ4及び中間ローラ5に接近させることによって、長尺状体2を湾曲させることで、長尺状体2の巻取りを停止させることができる。また、当接部71に引き出し方向にのみ回転するワンウエイクラッチ付きのローラを用いることによって、引き出し時の抵抗を軽減させつつ、巻き込み方向への抵抗を大きくすることもできる。また、連結部材73などにバネ等の付勢手段を配置して、長尺状体2を当接部71で常時押圧するようにしてもよい。
(長尺状体2の引き出し巻き込み)
操作部72を、ケーシング1に近づくように押すと、連結部材73が支点74を中心に回動して、当接部71を長尺状体2から離れる方向に移動させる。これによって、当接部71による抵抗が軽減もしくは解除されて、第2案内子32及びスライド部61の重力によっる長尺状体2に対する引っ張りの力が当接部71による抵抗よりも大きくなり、長尺状体2が巻取り部3に巻き取られる。
(ストッパ機構7と充電プラグ21)
この実施の形態では、充電プラグ21をケーシング1の外部(この例では正面)に設けられた受け部22に装着することで、ストッパ機構7の操作部72を押圧するように構成されており、使用者は電気自動車への充電が終わったら、長尺状体2の先端の充電プラグ21を受け部22にセットすることで、自動的に長尺状体2が巻き上げられるようにしている。充電プラグ21は、電気自動車への充電プラグ21として標準化されているもので、その先端には筒状の差し込み部28と、差し込み部28の上方に突出するラッチ24とを備える。差し込み部28の内部には、一対の電源端子25と、その下方に配置された一対の信号端子27と、1つのアース端子26とを備える。
具体的には、受け部22は、充電プラグ21の先端の差し込み部28を受容する筒状をなしており、受け部22の上部には係止部23が設けられている。この係止部23は、充電プラグ21の先端上部に突出するラッチ24と係合するもので、使用者は電気自動車への充電時の接続と同様の要領で、受け部22に充電プラグ21の先端の差し込み部28を挿入するだけで、ラッチ24が係止部23に係合して、充電プラグ21のセットが完了する。この受け部22の内部に、上述の操作部72が配置されている。この操作部72は、充電プラグ21のセットが完了した段階で、押された状態となる。これによって、上述の長尺状体2の引き出し巻き込みが自動的になされる。充電プラグ21が受け部22から外されると、ストッパ機構7の当接部71による押圧が解除されて、上述の長尺状体2の引き出しと引き出し停止が可能な状態となる。
この例では、72は、電源端子25、アース端子26、信号端子27の内、最も先端に突出しているアース端子26に接触して押圧されるように構成されているが、筒状の差し込み部28先端によって押圧されるようにするなど、充電プラグ21のセット時に押圧されるものであればよい。
このストッパ機構7と充電プラグ21との関係は種々変更することができ、受け部22を単なるフック状のものとして、充電プラグ21を単に引っ掛けるだけのものとしてもよい。そして、充電プラグ21を受け部22に引っ掛けた重さによって、受け部22が下方に下がるようにし、この下方への移動によって、操作部72を押すようにしてもよい。また、上述の例では、操作部72を横方向に押すことによって当接部71が長尺状体2を押圧するようにしていたが、操作部72が下方に下がる動きによって、当接部71の押圧がなされるようにしてもよい。
(その他)
図5に示すように、前述のスライド部61を案内するガイド部62は、ケーシング1の前後(第2案内子32の支持軸を挟んで両側)に配置することによって、左右の幅を小さくして実施されている。但し、黒丸で示すように、ガイド部62を第2案内子32の支持軸の前後に配置して、ケーシング1の左右の幅を抑えるようにしてもよい。また、Xで示すように、ガイド部62をスライド部61の斜めに配置してもよい。
また、前述の例では、操作部72の動きの有無のみによって、長尺状体2の巻取りの開始と継続とが決定されていたが、他の条件を付加して、長尺状体2の巻取りの開始と継続とを決定するようにしてもよい。例えば、押しボタン等の第2操作手段をケーシング1に設けて、作業者による操作手段の操作を第2の開始条件と第2の継続条件に付加してもよい。より具体的には、前記充電プラグ21が装着される前か、後か、前後の何れかにおいて、第2操作手段が操作されることを条件に、巻取りが開始されるようにしてもよい。また、長尺状体2の巻取りは、前記充電プラグ21が係止されていても、第2操作手段が操作されることによって、中断されるようにしてもよい。第2操作手段は、前述のストッパ機構7とは別個のストッパ機構を設けたものであってもよく、前述のストッパ機構7に組み入れたものとして、第2操作手段が操作されていないと、当接部71が動かないように構成するなどしたものであってもよい。さらに、第2操作手段は、開始条件と継続条件との何れか一方のみをなすものであってもよく、第2操作手段に加えて第3操作手段を設けても良い。
巻取り部3は、第1案内子31と第2案内子32の2つの案内子にて構成したが、3つ以上の案内子を用いてもよい。その際、これら3個以上の案内子を多角形の頂点に配置したり、W字状の端部と屈曲点に配置したりしてもよく、複数の案内子を動かすようにしてもよく、種々変更して実施することができる。また、案内子は、回動させない場合には、長尺状体が接触する部分のみがあればよいため、半円形のもので構成することによって、互いの案内子を極めて近くまで接近させることができる。
1 ケーシング
2 長尺状体
3 巻取り部
4 出口ローラ
5 中間ローラ
6 ガイド機構
7 ストッパ機構
10 引き出し穴
11 引き出し穴の下端
12 給電部
21 充電プラグ
22 受け部
23 係止部
24 ラッチ
25 電源端子
26 アース端子
27 信号端子
28 差し込み部
31 第1案内子
32 第2案内子
61 スライド部
62 ガイド部
71 当接部
72 操作部
73 連結部材
74 支点
g 設置面
k1 解放始点

Claims (6)

  1. 巻取り部と、前記巻取り部に巻回されたコード等の長尺状体と、前記長尺状体の先端に設けられた先端部と、前記先端部を着脱可能に係止する受け部とを備えた長尺状体の収納体において、
    前記受け部は、前記先端部を前記受け部に係止した際に動く操作部を備え、
    前記操作部の動きによって前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りが開始され、前記先端部が前記受け部に係止した状態を維持する間、前記長尺状体の巻取が完了するまで、前記長尺状体の巻取りが継続されることを特徴とする長尺状体の収納体。
  2. 前記巻取り部は、引き出された状態の前記長尺状体を巻き取るために、前記長尺状体を常時引っ張っており、
    前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りを止めるストッパ機構を備え、
    前記ストッパ機構は、前記長尺状体に接触して抵抗を加えることによって、前記巻取りを止める当接部を備え、
    前記長尺状体は、自由状態にあるとき、前記巻取り部によって常時引っ張られながら、前記当接部によって抵抗を受けることにより、巻取りが停止している状態を保つものであり、
    前記操作部は、前記当接部に接続され、
    前記操作部が動くと、前記当接部による前記抵抗が弱まることによって、前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りがなされることをことを特徴とする請求項1記載の長尺状体の収納体。
  3. 前記巻取り部は、第1案内子と第2案内子の少なくとも2つの案内子にて構成され、
    それぞれの前記案内子間に前記長尺状体が掛け渡され、
    前記案内子の少なくとも一つは他の案内子に対して接近離反可能な案内子であり、
    接近離反可能な案内子はスライド部に設けられ、前記スライド部はガイド部に沿ってスライドし、
    前記離反により前記長尺状体を巻取り、前記接近により前記長尺状体を繰り出すようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の長尺状体の収納体。
  4. 前記巻取り部は、設置面に設置されたケーシング内に設けられ、
    前記ケーシングに引き出し穴が開口され、
    前記巻取り部に巻回された前記長尺状体は、前記巻取り部から前記引き出し穴を経て外部に引き出されるものであり、
    前記引き出し穴の下端は、前記巻取り部から前記長尺状体が巻きを解かれる前記長尺状体の解放始点よりも、下方に位置しており、
    前記ケーシング内に、中間案内部と、前記中間案内部よりも引き出し穴寄りに設けられた出口案内部とを備え、
    前記出口案内部は、前記解放始点よりも下方に位置し、
    前記中間案内部は、前記出口案内部と前記解放始点とを結ぶ線分よりも上方に位置することにより、前記解放始点から前記引き出し穴までの領域において、前記長尺状体が前記ケーシング内で湾曲した状態を保つことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の長尺状体の収納体。
  5. 前記長尺状体は、プラグインハイブリッド車又はEV車に対する充電用コードであり、前記先端部は、先端に接続端子を有する充電プラグであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の長尺状体の収納体。
  6. 巻取り部と、前記巻取り部に巻回されたコード等の長尺状体と、前記長尺状体の先端に設けられた先端部と、前記先端部を着脱可能に係止する受け部とを備えた長尺状体の収納体において、
    前記受け部は、前記先端部を前記受け部に係止した際に動く操作部を備え、
    前記操作部の動きを少なくとも1つの開始条件として前記巻取り部による前記長尺状体の巻取りが開始され、前記先端部が前記受け部に係止した状態を維持することを少なくとも1つの継続条件として、前記長尺状体の巻取が完了するまで、前記長尺状体の巻取りが継続されることを特徴とする長尺状体の収納体。
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