JP2015079908A - 駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便に複数のコイルユニットの上面を揃える。【解決手段】平面モータを構成する複数のコイルユニット50のそれぞれのZ軸方向に関する位置をホールセンサ59を用いて測定し、その測定結果に従って駆動装置を制御して、複数のコイルユニット50のZ軸方向に関する位置を調整することで、簡便に、定盤(複数のコイルユニット50)の上面が揃えられる。これにより、平面モータの推力むらが抑えられ、ウエハステージの精密駆動が可能となり、その結果、高い露光精度を維持することが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、移動面に沿って移動体を駆動する駆動装置、該駆動装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置として、ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、ウエハと総称する)を保持してベース上を移動する基板ステージを、ベース内に設けられた固定子と基板ステージ内に設けられた可動子とから構成される平面モータを用いて2次元駆動するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
固定子及び可動子内にそれぞれ複数のコイルユニット及び複数の磁石ユニットが含まれるムービングマグネットタイプの平面モータでは、複数のコイルユニットがベース(固定子)内に2次元配列される。ここで、特に磁気浮上式の平面モータでは、複数(例えば約200)のコイルユニットをそれらの上面(磁石ユニットの対向面)の位置を調整する(例えば、同一高さに揃えて配列(面出し))することで、推力むらが抑えられる。
米国特許第6,452,292号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、所定の平面上で該平面に沿って移動体を駆動する駆動装置であって、ベースと、前記移動体と前記ベースとのどちらか一方に設けられた磁石ユニットと、前記移動体と前記ベースの他方に設けられ、前記磁石ユニットと協働して前記移動体を駆動する前記所定の平面に沿った方向の推力を発生させる複数のコイルユニットと、前記複数のコイルユニットのうちの少なくとも1つについて、前記ベースに対する前記所定の平面と交差する方向に関する位置情報を求める測定装置と、を備えた駆動装置である。
これによれば、簡便に、複数のコイルユニットの上面(磁石ユニットの対向面)の位置を調整することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成する露光装置であって、物体を保持して移動する移動体と、前記移動体を駆動する本発明の駆動装置と、を備える露光装置である。
これによれば、本発明の駆動装置を用いることで推力むらが抑えられるため、移動体の精密駆動が可能となり、その結果、高い露光精度を維持することができる。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の露光装置を用いて、物体上にパターンを形成することと、前記パターンが形成された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の露光装置が有するウエハステージ装置の斜視図である。 図2のウエハステージ装置が有する定盤の分解斜視図である。 図4(A)はコイルユニットの構成を示す断面図、図4(B)はコイルユニット内のホールセンサの配置を示す平面図である。 駆動装置の駆動原理を説明するために駆動装置の構成を模式的に示した図である。 露光装置の制御系を中心的に構成する主制御装置の入出力関係を示すブロック図である。
以下、一実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1には、一実施形態に係る露光装置10の構成が概略的に示されている。露光装置10は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では、投影光学系16bが設けられており、以下においては、投影光学系16bの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置10は、照明系12、レチクルステージ14、投影ユニット16、ウエハステージ装置20、及びこれらの制御系を備えている。
照明系12は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する照明光学系と、を含む。照明系12は、レチクルブラインド(マスキングシステムとも呼ばれる)で設定(制限)されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、例えばArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられる。
レチクルステージ14は、パターン面(図1における−Z側の面)に回路パターンなどが形成されたレチクルRを、例えば真空吸着により保持している。レチクルステージ14は、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系13(図1では不図示、図6参照)によって、走査方向(Y軸方向)に所定のストロークで駆動可能、且つX軸、及びθz方向に微小駆動可能となっている。レチクルステージ14のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報を含む)は、例えばレーザ干渉計システム(あるいは2次元エンコーダシステム)を含むレチクルステージ位置計測系15(図1では不図示、図6参照)を用いて、主制御装置90(図6参照)によって求められる。
投影ユニット16は、レチクルステージ14の下方(−Z側)に配置されている。投影ユニット16は、鏡筒16aと、鏡筒16a内に保持された投影光学系16bと、を含む。投影光学系16bとしては、例えば光軸AXに沿って配列された複数の光学素子(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられる。投影光学系16bは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。
このため、照明系12からの照明光ILによってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系16bの第1面(物体面)とパターン面とがほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系16bを介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系16bの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。そして、レチクルステージ14とウエハステージ24との同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRが走査方向に相対移動するとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWが走査方向に相対移動することで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では、照明系12、及び投影光学系16bによってウエハW上にレチクルRのパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
ウエハステージ装置20は、定盤30、及びウエハステージ24を含む。
定盤30は、平面視(+Z方向から見て)でY軸方向を長手方向とする矩形の板状部材(図2参照)であって、上面がXY平面(水平面)にほぼ平行となるように複数の支持装置28により下方から非接触支持されている。複数の支持装置28は、図3に示されるように、定盤30の4隅部近傍を支持可能なように、例えば4つ設けられている。支持装置28は、例えば米国特許出願公開第2009/0316133号明細書に開示される防振装置とほぼ同様に構成され、定盤30及び床100(図1参照)相互間での振動の伝達を抑制する。
定盤30は、図2に示されるように、本体部32、マニホールドプレート34、マザーボード36、錘38、及び複数のコイルユニット50を有している。
本体部32は、図3に示されるように、平面視でY軸方向を長手方向とする矩形板状の底面部33aと、該底面部33aのX軸方向の両端部それぞれから上方に突き出して形成された一対の側壁部33bと、を有する。本体部32の下方の床100上には、図1に示されるように、用力供給ユニット18が設置されている。用力供給ユニット18には、ウエハステージ装置20で用いられる用力(例えば電力、電気信号、冷媒、加圧気体など)が露光装置10の外部から供給される。
図3に戻り、マニホールドプレート34は、コイルユニット50を冷却するための液体の冷媒(例えば水、フッ素系不活性液体、HFC(Hydro−Fluoro−Carbon)など)を用力供給ユニット18(図3では不図示。図1参照)から複数のコイルユニット50それぞれに分配するのに用いられる。マニホールドプレート34は、平面視でY軸方向を長手方向とする矩形板状の部材から成り、本体部32の一対の側壁部33b間に挿入され、底面部33aの上面上に載置されている。
マニホールドプレート34の下面中央部には、用力供給ユニット18(図3では不図示。図1参照)からマニホールドプレート34へ冷媒を供給するための配管、及びマニホールドプレート34から用力供給ユニット18へ冷媒を戻すための配管を含む配管ユニット35が、マニホールドプレート34の下面から下方に突き出して固定されている。配管ユニット35は、YZ平面に平行な板状に形成されている。これに対し、本体部32の底面部33aの中央部には、配管ユニット35を通すための開口部32aが形成されている。開口部32aは、Y軸方向に延びる長穴(スリット)状に形成され、配管ユニット35は、開口部32aを通して用力供給ユニット18に接続されている。
マザーボード36は、コイルユニット50で用いられる電力、及び電気信号を用力供給ユニット18(図3では不図示。図1参照)から複数のコイルユニット50それぞれに分配するのに用いられる。マザーボード36は、平面視でY軸方向を長手方向とする矩形板状の部材から成り、本体部32の一対の側壁部33b間に挿入され、マニホールドプレート34の上面上又は上面の上方に重ねて載置されている。マザーボード36のX軸、及びY軸方向の寸法(幅、及び長さ)は、マニホールドプレート34とほぼ同じに設定されている。また、マザーボード36のZ軸方向の寸法(厚み)は、マニホールドプレート34よりも小さく(薄く)設定されている。
マザーボード36は、いわゆるリジッドタイプのプリント回路板であり、絶縁基板上に導電パターンが形成されている。なお、マザーボード36は、複数のプリント回路板が繋ぎ合わされることによって全体的に一枚の板状に形成されても良いし、マザーボード36の大きさによっては、一枚のプリント回路板により構成されても良い。
マザーボード36の下面中央部には、用力供給ユニット18(図3では不図示。図1参照)からマザーボード36へ電力を供給するためのケーブル、及びマザーボード36と用力供給ユニット18との間で送受信される電気信号用のケーブルなどを含むケーブルユニット37がマザーボード36の下面から下方に突き出して固定されている。ケーブルユニット37は、YZ平面に平行な板状に形成されている。これに対し、マニホールドプレート34の中央部であって、上記配管ユニット35に接触しない位置には、ケーブルユニット37を通すための開口部34aが形成されている。また、本体部32の底面部33aの中央部にも、ケーブルユニット37を通すための開口部(不図示)が形成されている。ケーブルユニット37は、マニホールドプレート34に形成された開口部34a、及び本体部32に形成された開口部(不図示)を通して用力供給ユニット18に接続されている。なお、配管ユニット35、及びケーブルユニット37を通すために本体部32に形成される開口部は共通であっても良い。
錘38は、平面視で矩形の枠状に形成されており、後述する複数のコイルユニット50の周縁に配置されている。錘38は、本体部32の一対の側壁部33b上に一体的に載置されている。錘38は、例えば金属材料により形成されており、定盤30の重量を増すために設けられている。
複数のコイルユニット50のそれぞれは、図2よりわかるように、平面視矩形状(ほぼ正方形)の箱状に形成された部材を有する。ただし、箱状に限るものではなく、円柱状や円錐状、あるいは角錐状に形成してもよい。コイルユニット50は、X軸方向に3個及びY軸方向に3個の計9個を一組にして1つの基板52上に配列し、基板52を駆動装置63を用いて支持することで、マザーボード36上に互いに間隙なく2次元配列されている。本実施形態では、コイルユニット50は、X軸方向に9及びY軸方向に16(計144)配列されている。なお、基板52上に配列される一組当たりのコイルユニットの個数は一例であって、9個以外の個数であってもよい。例えば、基板52上には1つのコイルユニットのみを配置してもよいし、X軸方向に2個およびY軸方向に2個の計4個を一組してもよいし、X軸方向に2個およびY軸方向に1個の計3個を一組とするようにX軸方向に配列される個数とY軸方向に配列される個数が異なるようにしてもよい。
コイルユニット50は、少なくとも1つのコイルを含むように構成されており、図4(A)には、単独のコイルユニット50内部の概略構造の一例が示されている。このコイルユニット50は、3個のXコイル56Xと3個のYコイル56Yの計6個のコイルを含み、上述のように9個一組のコイルユニット50について共有される基板52を有する。また、個々のコイルユニット50に対応して設けられた、冷却用ブロック62、下部冷却モジュール(マニホールド)54、上部冷却モジュール58、表面保護プレート60等を含む。
基板52は、リジッドタイプのプリント回路板である。基板52の下面には、基板52に形成された回路パターン(不図示)を介して複数のコイル56及びコイルユニット50に内蔵された温度センサ(不図示)、流量センサ(不図示)、ホールセンサ59等のセンサ類に電気的に接続する複数の金属端子を有するコネクタ(不図示)が固定されている。
ホールセンサ59は、例えば、図4(B)に示されるように、基板52上に13個配置されている。ホールセンサ59は、後述するウエハステージ24に設けられた複数の磁石ユニット26を構成する磁石が誘導する磁界(強度)を検出して、ウエハステージ24の特にZ軸方向に関する位置(コイルユニット50とウエハステージWSTとのZ軸方向に関する離間距離)を測定する磁気センサである。なお、ホールセンサの数は、1つのコイルユニット50について1以上、その測定精度の向上のためには2以上の大きな数が望ましいが、それに限定されるものではない。
冷却用ブロック62は、基板52の下面に、コネクタ(不図示)に隣接して固定されている。冷却用ブロック62には、複数のコイル56のそれぞれに励磁電流を供給する複数のスイッチング用FET(不図示)が取り付けられている。また、冷却用ブロックの内部には、下部冷却マニホールド54に繋がる、電気素子類等(例えば、スイッチング用FET)を冷却するための配管(不図示)が設けられている。マニホールドプレート34(図1参照)から配管の一端に接続する冷媒流入口(不図示)を介して配管内に冷媒を供給し、配管の他端に接続する冷媒流出口(不図示)を介して冷媒をマニホールドプレート34(図1参照)に戻すことで、例えば、複数のスイッチング用FETが冷却される。
下部冷却マニホールド54は、基板52上に配置されている。下部冷却マニホールド54は、薄い箱形の部材からなり、主に複数のコイル56に接触して、コイル56の冷却に用いられる。下部冷却マニホールド54には、上述の通り、冷却用ブロック62を介してマニホールドプレート34(図1参照)から冷媒が供給され、供給された冷媒は冷却用ブロック62を介してマニホールドプレート34(図1参照)に戻る。
複数のコイル56は、下部冷却マニホールド54上に配置されている。複数のコイル56のそれぞれは、基板52に電気的に接続されている。複数のコイル56のそれぞれの励磁(励磁電流の供給)は、スイッチング用FET(不図示)を介して主制御装置90により個別に制御される。
複数のコイル56は、Xコイル56X及びYコイル57Yを含む。Xコイルと56X及びYコイル57Yとして、例えば、長辺の長さが短辺の長さの3倍の矩形コイルが採用される。Xコイル57X及びYコイル57Yは、コイルユニット50内で積層されている。すなわち、下部冷却マニホールド54の直上に、Yコイル57Yが、その長手をX軸方向に向けて2次元配列されている。Yコイル57Yの直上に、Xコイル57Xが、その長手をY軸方向に向けて2次元配列されている。
上部冷却モジュール58は、複数のコイル56上に配置されている。上部冷却モジュール58は、板状部材から成り、主に定盤30(図1参照)の上面(本実施形態では、表面保護プレート60の表面)の温度を制御するために用いられる。上部冷却モジュール58には、下部冷却マニホールド54に供給されたコイル56の冷却用の冷媒とは独立した冷媒が、マニホールドプレート34(図1参照)から供給される。そのため、コイル冷却用冷媒のために設けられた冷媒流入口とは別の冷媒流入口(不図示)及びコイル冷却用冷媒のために設けられた配管とは別の配管(不図示)を介してマニホールドプレート34(図1参照)から冷媒が供給される。そして、上部冷却モジュール58に供給された冷媒は、下部冷却マニホールド54に設けられた、コイル冷却用冷媒のために設けられた配管とは別の配管(不図示)及びコイル冷却用冷媒のために設けられた冷媒流出口とは別の冷媒流出口(不図示)を介してマニホールドプレート34に戻る。
表面保護プレート60は、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)により形成された板状部材から成り、上部冷却モジュール58上に、すなわちコイルユニット50の最上に配置されている。ウエハステージ24(図1参照)は、複数のコイルユニット50のそれぞれの表面保護プレート60により形成される定盤30(図1参照)の上面上方を、定盤とは非接触な状態で移動可能である。
基板52上の一組のコイルユニット50は、マザーボード36上に配置された駆動装置63(図2参照)によりZ軸方向に駆動される。図5には、駆動装置63の構成が模式的に示されている。駆動装置63は、アクチュエータ150、拡大部160、可動部159、案内部161等を含んで構成されている。
アクチュエータ150は、例えばピエゾ素子或いはボイスコイルモータを含む。その駆動ストロークは、例えば10μm程度である。アクチュエータ150は、駆動装置63の下方(−Z側)に、X軸方向(Y軸方向でもよい)に向けて配置されている。その一端p0は保持具を用いて駆動装置63の筐体(不図示)に固定され、他端は回転ピボット(不図示)を介して回転可能に拡大部160の力点p2に連結されている。
拡大部160は、アクチュエータ150のX軸方向の伸縮をZ軸方向に向けるとともに、そのストロークを例えば10〜100倍に拡大する。拡大部160は、その支点p1を中心にして回転可能に駆動装置63の筐体(不図示)に固定されている。拡大部160の作用点p3は、連結アーム162を介して、可動部159の+X側の1つの角部p4に連結されている。拡大部160は、支点p1を中心に回転する力点p3と作用点p4とを有し、支点p1からの作用点p4の距離は支点p1からの力点p3の距離より長い。
可動部159は、冷却用ブロック62の下面(−Z面)に支持部材(不図示)を介して固定され、アクチュエータ150の伸縮によりZ軸方向に移動することで冷却用ブロック62(すなわちコイルユニット50)をZ軸方向に駆動する。可動部159の−X側の2つの角部p7,p8は、それぞれ、案内部161を構成する2つの連結アーム161a,161bを介して、駆動装置63の筐体(不図示)に連結されている。
案内部161は、それぞれの一端p5,p6が保持具を用いて駆動装置63の筐体(不図示)に固定された2つの連結アーム161a,161bを含み、可動部159のZ軸方向への移動を案内する平行リンクとして構成されている。
上述の構成の駆動装置63において、アクチュエータ150が+X方向にdL伸長すると、拡大部160が支点p1を中心に反時計回りに回転し、その作用点p3が−Z方向にdz(及び−X方向にdx)変位する。これにより、連結アーム162を介して作用点p3に連結する可動部159が黒塗り矢印の方向(−Z方向)にdZ(≫dL)移動する。逆に、アクチュエータ150が−X方向に縮短すると、拡大部160が支点p1を中心に時計回りに回転し、その作用点p3が+Z方向(及び+X方向)に変位する。これにより、可動部159が+Z方向に移動する。
ウエハステージ24は、例えば真空吸着によりウエハWを保持して、定盤30上を移動する。図1に示されるように、ウエハステージ24の底部には、複数の磁石ユニット26が配列されている。複数の磁石ユニット26は、例えば、ウエハステージ24の底部の−X,+Y部及び+X,−Y部に配置されるX磁石ユニット(不図示)、底部の+X,+Y部及び−X,−Y部に配置されるY磁石ユニット(不図示)を含む。X磁石ユニットは、X軸方向に隣り合う磁極面の極性が互いに異なるように配列されたY軸方向を長手とする立方体状の磁石から構成される。Y磁石ユニットは、Y軸方向に隣り合う磁極面の極性が互いに異なるように配列されたX軸方向を長手とする立方体状の磁石から構成される。
上述の定盤30(コイルユニット50)内に設けられた複数のコイル56とウエハステージ24内に設けられた複数の磁石ユニット26とから、ウエハステージ24を定盤30上で6自由度方向に駆動するムービングマグネットタイプの平面モータ(例えば米国特許第6,452,292号明細書参照)が構成される。この構成の平面モータにおいて、例えば、Xコイル56Xを励磁することによりX磁石ユニット(不図示)に対してX軸方向(非走査方向)及びZ軸方向の駆動力が加わり、Yコイル56Yを励磁することによりY磁石ユニット(不図示)に対してY軸方向(走査方向)及びZ軸方向の駆動力が加わる。
上述の平面モータを含んでウエハステージ駆動系27(図6参照)が構成される。主制御装置90(図6参照)は、ウエハステージ駆動系27を用いて、ウエハステージ24を定盤30上でX軸及びY軸方向に所定のストロークで駆動し、所定のクリアランスを介して定盤30上に浮上(磁気浮上)させ、並びにピッチング、ヨーイング、及びローリング方向に適宜微少駆動することができる。
ウエハステージ24のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報を含む)は、例えば2次元(あるいは3次元)エンコーダシステム、又は光干渉計システム(あるいはエンコーダシステムと光干渉計システムとを組み合わせたシステム)を含むウエハステージ位置計測系25(図6参照)を用いて、主制御装置90(図6参照)によって求められる。なお、ウエハステージ位置計測系25の構成は、所望の分解能でウエハステージ24の6DOF方向の位置情報を求めることができれば、その構成は特に限定されない。
ここで、平面モータを用いて定盤30上でウエハステージ24に対して水平面に平行な(X軸、及び/又はY軸方向に)駆動力を作用させる場合、定盤30には、水平面内でウエハステージ24とは反対の方向に上記駆動力の反力が作用する。そして、定盤30が複数の支持装置28により非接触支持されていることから、定盤30は、運動量保存則により水平面内でウエハステージ24とは反対の方向に移動することにより上記反力を吸収し、これにより上記反力に起因する振動の発生などが抑制される。なお、定盤30の重量は、ウエハステージ24の重量に比べて大きいので、定盤30の移動量は、ウエハステージ24に比べて微少量である。また、ウエハステージ装置20は、上記反力により移動した定盤30を所定位置に復帰させるための、いわゆるトリムモータ(不図示)を複数有している。
図6には、露光装置10の制御系を中心的に構成し、構成各部を統括制御する主制御装置90の入出力関係を示すブロック図が示されている。主制御装置90は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)等を含み、露光装置10の構成各部を統括制御する。
上記のように構成された露光装置10(図1参照)では、まず、レチクルR及びウエハWが、それぞれレチクルステージ14及びウエハステージ24上にロードされ、レチクルアライメント及びベースライン計測、並びにウエハアライメント(例えばEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)等)などの所定の準備作業が行われる。その後、主制御装置90の管理の下、ウエハWの第1番目のショット領域に対する露光のための加速開始位置にウエハステージ24が駆動されるとともに、レチクルRの位置が加速開始位置となるように、レチクルステージ14が駆動される。そして、レチクルステージ14と、ウエハステージ24とがY軸方向に沿って同期駆動されることで、ウエハW上の第1番目のショット領域に対する露光が行われる。以後、レチクル上のすべてのショット領域に対する露光が行われることで、ウエハWの露光が完了する。
次に、平面モータにおけるコイルユニット50のZ位置を調整する方法について説明する。
主制御装置90は、コイルユニット50のZ位置の調整に先立って、ホールセンサ59の出力がばらつかないようにキャリブレーションをする。また、主制御装置90は、ウエハステージ位置計測系25からの計測結果に従ってウエハステージ駆動系27を制御してウエハステージ24のZ位置及び姿勢(θx位置及びθy位置)を一定に維持する。ウエハステージWSTは、その状態を維持して、定盤30上でX軸及びY軸方向に駆動される。
主制御装置90は、ウエハステージ位置計測系25からの計測結果に従ってウエハステージ駆動系27を制御してウエハステージ24を定盤30上で一軸方向(例としてY軸方向とする)に移動し、Y軸方向に並ぶ2つのコイルユニット50の直上にウエハステージ24を位置決めする。ただし、2つのコイルユニット50は異なる基板52上に配置された異なる組に含まれるコイルユニット50であるとする。ここで、ウエハステージ24の進行方向に対して後方に位置するコイルユニット50を1つめのコイルユニット50、前方に位置するコイルユニット50を2つめのコイルユニット50と呼ぶ。主制御装置90は、1つめと2つめのコイルユニット50(以下、第1コイルユニット、第2コイルユニットと呼ぶ)のそれぞれの直下のホールセンサ59を用いて、ウエハステージ24からの各コイルユニット50のZ軸方向に関する離間距離を測定する。この測定結果から、各コイルユニット50のZ軸方向に関する位置の差(ずれ)が求められる。差が検出された場合、主制御装置90は、駆動装置63を用いてコイルユニット50をZ軸方向に駆動して、例えば、第2コイルユニット50のZ位置を、第1コイルユニット50のZ位置に一致するよう調整する。なお、第1コイルユニット50のZ位置は、予め、例えば駆動装置63の駆動ストロークの中心(基準値とする)に調整されているものとする。
第2コイルユニット50のZ位置の調整が終わると、主制御装置90は、ウエハステージ24をY軸方向に移動し、第2コイルユニット50と3つめのコイルユニット50(以下、第3コイルユニットと呼ぶ)との直上にウエハステージ24を位置決めする。ただし、第2及び第3コイルユニット50は異なる基板52上に配置されたコイルユニット50であるとする。主制御装置90は、先と同様に、各コイルユニット50のZ軸方向に関する位置の差(ずれ)を測定し、ずれが検出された場合、駆動装置63を用いて、第3コイルユニット50のZ位置を第2コイルユニット50のZ位置に一致するよう調整する。
主制御装置90は、上述の手順を繰り返すことで、Y軸方向に並ぶコイルユニット50のZ位置を調整する。このように、複数のコイルユニット50の上面(磁石ユニット26との対向面)のZ位置を調整して、例えば、互いのZ位置のずれの範囲を所定値(例えば、1μm〜3000μm)内に収めることが可能になる。これにより、複数のコイルユニットの上面を略同一高さにすることができる。
また、主制御装置90は、ウエハステージ24を、Z位置が調整されたコイルユニット50の直上からX軸方向に移動して、同様の手順により、X軸方向に並ぶコイルユニット50のZ位置を調整する。
ウエハステージ24を定盤30上の全領域に渡って移動することで、全てのコイルユニット50のZ位置が調整される。これにより、定盤30(コイルユニット50)の面出しが可能となる。
なお、1度のZ位置調整でコイルユニット50のZ位置が十分な精度で位置決めできない場合、再度、Z位置調整を繰り返すこととする。また、複数のコイルユニット50の全てに限らず、それらのうちの少なくとも1つについて、Z位置調整をすることとしてもよい。
また、上述のコイルユニット50のZ位置調整は、露光装置10の製造時に行うことができるが、それに限らず、露光装置10の起動時、アイドリング時等にも行うことができる。それにより、経時的に劣化するコイルユニット50のZ位置を適宜修正することができる。
また、コイルユニット50の位置調整における上述のウエハステージ24の移動は一例であり、ウエハステージ24の直下に位置する2つのコイルユニット50の一方のZ位置を他方のZ位置に調整することができれば、ウエハステージ24を定盤30上で任意に移動させてもよい。また、ウエハステージ24の進行方向に並ぶ2つのコイルユニット50の直上にウエハステージ24を位置決めすることとしたが、3以上のコイルユニット50の直上に位置決めしてもよい。また、進行方向に直交する方向に並ぶ2つまたはそれ以上のコイルユニット50の直上に位置決めしてもよい。
また、ホールセンサ59を用いて各コイルユニット50のZ軸方向に関する位置のずれを測定する際にウエハステージ24を位置決めすることとしたが、十分な測定精度が得られる場合、ウエハステージ24を位置決めする必要はない。
また、本実施形態では、コイルユニット50を9個一組で1つの基板52上に配列し、その基板52を駆動装置63を用いて支持する構成を採用したため、一組のコイルユニット50毎にそのZ位置を調整することとなる。これに限らず、任意の数、例えば1つのコイルユニット50を1つの基板52上に配列し、その基板52を駆動装置63を用いて支持する構成を採用することで、コイルユニット50毎にそのZ位置を調整することとしてもよい。
以上詳細に説明したように、本実施形態の露光装置10では、平面モータを構成する複数のコイルユニット50のうちの少なくとも1つについて、そのZ軸方向に関する位置をホールセンサ59を用いて測定する。そして、その測定結果に従って駆動装置63を制御してZ軸方向に関する位置を調整する。これにより、簡便に、定盤30(複数のコイルユニット50)の上面が揃えられて平面モータの推力むらが抑えられ、その結果、ウエハステージ24の精密駆動が可能となり、高い露光精度を維持することが可能となる。また、コイルユニット50の位置を調整する代わりに、コイルユニット50に供給する電流の量を調整することで平面モータの推力むらを抑えるようにしてもよい。この場合、例えば、測定結果に基づいてコイルに供給する電流の調整量のマップのようなものを作成しておいてもよい。
なお、本実施形態では、各コイルユニット50とウエハステージ24とのZ軸方向に関する離間距離を測定するために、コイルユニット50内に設けられたホールセンサ59を用いる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ウエハステージ24に設けられるギャップセンサを用いることとしてもよい。ギャップセンサとして、静電容量センサ、光干渉計等を利用することができる。
また、本実施形態では、各コイルユニット50に1つの駆動装置63を設けてコイルユニット50をZ軸方向にのみ駆動することとしたが、例えば3つの駆動装置63をマザーボード36上に3点配置し、これらを用いてコイルユニット50をZ軸方向に駆動するともにθx方向及びθy方向に傾斜することとしてもよい。また、XY方向への駆動機構を設けて、コイルユニット50をXY方向に駆動することとしてもよい。係る場合、コイルユニット50に設けられたホールセンサ59を用いてコイルユニット50のX軸方向及びY軸方向の位置を測定することができる。
また、本実施形態では、ウエハステージ24に設けられた磁石ユニット26を用いてコイルユニット50のZ軸方向に関する位置を測定することとしたが、ウエハステージ24に代えて、例えば、計測ステージやレチクルステージ等、基準磁石を有する移動ステージを用いることとしてもよい。また、本実施形態では、ムービングマグネットタイプのリニアモータに適用させたが、それに代えてムービングコイルタイプのリニアモータに適用させてもよい。
また、本実施形態において、ウエハステージ駆動系27には、コイルユニット50が2次元配置され、ウエハステージ24を水平面に沿って駆動する平面モータが用いられたが、これに限られず、例えばXY平面内の1軸方向にのみに推力を発生するリニアモータであっても良い。
なお、照明光ILは、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、照明光ILの波長は、100nm以上の光に限られず、波長100nm未満の光を用いても良く、例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置にも上記実施形態を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、上記実施形態は適用できる。
さらに、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、この投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro−mirror Device)などを含む)を用いても良い。
また、上記実施形態では、定盤30上にひとつのウエハステージ24が配置されたウエハステージ装置20について説明したが、定盤30上に配置される移動体の数、種類は、適宜変更が可能であり、例えば米国特許出願公開第2010/0066992号明細書に開示されるようなウエハステージを2つ備えたウエハステージ装置、あるいは米国特許出願公開第2009/0268178号明細書に開示されるようなウエハステージと、計測ステージとを備えるウエハステージ装置にも、上記実施形態は適用できる。
さらに、例えば米国特許第8,004,650号明細書に開示されるような、投影光学系と露光対象物体(例えばウエハ)との間に液体(例えば純水)を満たした状態で露光動作を行う、いわゆる液浸露光装置にも上記実施形態は適用することができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているように、干渉縞をウエハW上に形成することによって、ウエハW上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)にも上記実施形態を適用することができる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置にも上記実施形態は適用することができる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも上記実施形態を適用することができる。
また、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
さらに、露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも上記実施形態を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態に係る露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
10…露光装置、20…ウエハステージ装置、24…ウエハステージ、26…磁石ユニット、27…ウエハステージ駆動系、30…定盤、50…コイルユニット、59…ホールセンサ、63…駆動装置、90…主制御装置、W…ウエハ。

Claims (10)

  1. 所定の平面上で該平面に沿って移動体を駆動する駆動装置であって、
    ベースと、
    前記移動体と前記ベースとのどちらか一方に設けられた磁石ユニットと、
    前記移動体と前記ベースの他方に設けられ、前記磁石ユニットと協働して前記移動体を駆動する前記所定の平面に沿った方向の推力を発生させる複数のコイルユニットと、
    前記複数のコイルユニットのうちの少なくとも1つについて、前記ベースに対する前記所定の平面と交差する方向に関する位置情報を求める測定装置と、
    を備えた駆動装置。
  2. 前記位置情報を用いて、前記複数のコイルユニットのうちの少なくとも1つについて、前記所定の平面と交差する方向の位置を調整可能な調整機構をさらに備えた請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記調整機構は、前記ベースに設けられ、前記複数のコイルユニットのうちの少なくとも1つについて、前記ベースに対する前記所定の平面と交差する方向の位置を調整する請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記調整機構は、前記複数のコイルユニットのうちの少なくとも1つを駆動するアクチュエータを有する請求項2又は3に記載の駆動装置。
  5. 前記測定装置は、前記複数のコイルユニットのそれぞれについて、前記ベースに対する前記所定の平面と交差する方向に関する位置情報を求め、
    前記調整機構は、前記位置情報を用いて前記複数のコイルユニットの前記所定の平面と交差する方向に関する位置を調整する請求項2〜4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記複数のコイルユニットに少なくとも各1つ設けられた磁気センサをさらに備え、
    前記磁気センサを用いて前記複数の磁石が発する磁場を測定することで、前記複数のコイルユニットに関してそれぞれ前記所定の平面と交差する方向に関する位置を測定する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  7. 前記移動体に設けられたギャップセンサをさらに備え、
    前記ギャップセンサを用いて前記移動体と前記ベースとのギャップを測定することで、前記複数のコイルユニットに関してそれぞれ前記所定の平面と交差する方向に関する位置を測定する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動装置。
  8. 前記複数のアクチュエータは、ピエゾ素子と該ピエゾ素子の駆動量を拡大する拡大機構とを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の駆動装置。
  9. エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    物体を保持して移動する移動体と、
    前記移動体を駆動する請求項1〜8のいずれか一項に記載の駆動装置と、
    を備える露光装置。
  10. 請求項9に記載の露光装置を用いて、物体上にパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記物体を現像することと、
    を含むデバイス製造方法。
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