JP2015079730A - リレーの固着判別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 リレーの摩耗を抑制しつつ、リレーの固着を判別する。【解決手段】 リレーSMRが固着していなければ、検出回路40から出力された交流信号が蓄電装置10だけに供給され、検出電圧値Vdは、第1抵抗値RIBおよび基準抵抗値Rdによって基準電圧値V0を分圧した電圧値となる。リレーが固着していると、検出回路から出力された交流信号が蓄電装置だけでなく、固着したリレーを介して電気機器にも供給される。このときの検出電圧値は、第1抵抗値および第2抵抗値RILの合成抵抗値と基準抵抗値とによって基準電圧値を分圧した電圧値となる。第1抵抗値は、第2抵抗値よりも高いため、リレーが固着しているときの検出電圧値と、リレーが固着していないときの検出電圧値とは互いに異なる。検出電圧値を確認することにより、リレーが固着しているか否かを判別することができる。【選択図】 図7

Description

本発明は、リレーが固着しているか否かを判別するシステムに関する。
組電池は、正極ラインおよび負極ラインを介して電気機器(負荷を含む)と接続されており、正極ラインおよび負極ラインのそれぞれには、リレーが設けられている。これらのリレーをオンおよびオフの間で切り替えることにより、組電池を電気機器と接続したり、組電池および電気機器の接続を遮断したりすることができる。
リレーは、可動接点および固定接点を有しており、可動接点が固定接点に固着するおそれがある。このとき、リレーはオンのままとなる。そこで、このようなリレーの固着が発生しているか否かを判別する必要がある。例えば、複数のリレーのうち、特定のリレーの固着を判別するときには、特定のリレーをオフにするための制御を行うとともに、他のリレーをオンにするための制御を行う。そして、電流センサや電圧センサを用いて、組電池および電気機器が接続されていることを検出すれば、特定のリレーが固着してオンのままであることを判別できる。
特開2000−134707号公報 特開2005−222871号公報
上述したように、リレーのオンおよびオフを制御して、リレーが固着しているか否かを判別するときには、他のリレーをオンにするための制御を行わなければならない。この場合には、リレーの固着を判別するたびに、リレーをオンにするための制御に応じて可動接点が固定接点に接触し、リレー(可動接点や固定接点)が摩耗してしまう。
本願第1の発明であるリレーの固着判別システムは、リレーと、検出回路と、コントローラとを有する。リレーは、蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えている。検出回路は、基準電圧値の交流信号を蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。コントローラは、リレーをオフに制御しているとき、検出回路によって検出された電圧値(検出電圧値)に基づいて、リレーがオンで固着しているか否かを判別する。
ここで、蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗(第1絶縁抵抗)における第1抵抗値は、電気機器およびグランドの間の絶縁抵抗(第2絶縁抵抗)における第2抵抗値よりも高い。そして、コントローラは、検出電圧値が、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値と基準抵抗値とによって基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、リレーが固着していることを判別する。また、検出電圧値が、第1抵抗値および基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、リレーが固着していないことを判別する。
本願第2の発明であるリレーの固着判別システムは、リレーと、検出回路と、コントローラとを有する。リレーは、蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えている。検出回路は、基準電圧値の交流信号を蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。コントローラは、リレーをオフに制御しているとき、検出回路によって検出された電圧値(検出電圧値)に基づいて、リレーがオンで固着しているか否かを判別する。
ここで、蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗(第1絶縁抵抗)における第1抵抗値は、電気機器およびグランドの間の絶縁抵抗(第2絶縁抵抗)における第2抵抗値よりも高い。そして、コントローラは、検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される算出抵抗値が、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値であるとき、リレーが固着していることを判別する。また、算出抵抗値が第1抵抗値であるとき、リレーが固着していないことを判別する。
本発明において、リレーが固着していなければ、検出回路から出力された交流信号が蓄電装置だけに供給され、検出電圧値は、第1抵抗値および基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値となる。言い換えれば、リレーが固着していなければ、検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される算出抵抗値が第1抵抗値となる。
一方、リレーが固着していると、検出回路から出力された交流信号が蓄電装置だけでなく、固着したリレーを介して電気機器にも供給される。このときの検出電圧値は、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値と基準抵抗値とによって基準電圧値を分圧した電圧値となる。言い換えれば、算出抵抗値は、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値となる。
ここで、第1抵抗値は、第2抵抗値よりも高いため、リレーが固着しているときの検出電圧値と、リレーが固着していないときの検出電圧値とは互いに異なる。そこで、検出電圧値を確認することにより、リレーが固着しているか否かを判別することができる。このようにリレーの固着を判別するときには、リレーをオフに制御したままで、交流信号を蓄電装置に供給するだけでよい。したがって、リレーの固着を判別するために、リレーをオンおよびオフの間で切り替える必要も無く、リレー(可動接点および固定接点)の摩耗を抑制することができる。
検出回路は、交流信号を出力するとき、2つの周波数(第1周波数および第2周波数)を設定することができる。ここで、検出電圧値を用いて、蓄電装置の漏電に伴う第1抵抗値の低下を判別するとき、検出回路は、第1周波数の交流信号を出力することができる。また、検出電圧値を用いて、リレーの固着を判別するとき、検出回路は、第1周波数よりも低い第2周波数の交流信号を出力することができる。
交流信号の周波数を高くするほど、リレーが固着しているときの検出電圧値と、リレーが固着していないときの検出電圧値との電圧差が小さくなりやすい。電圧差が小さくなると、リレーが固着しているときの検出電圧値と、リレーが固着していないときの検出電圧値とを区別しにくくなり、検出電圧値に基づいて、リレーが固着しているか否かを判別しにくくなる。そこで、電圧差を大きくして、リレーの固着を判別しやすくするためには、交流信号の周波数を低くすることが好ましい。
一方、検出電圧値を用いて、蓄電装置の漏電に伴う第1抵抗値の低下を判別するときには、交流信号の周波数を低くするほど、検出電圧値を特定するまでに時間がかかりやすくなり、第1抵抗値の低下を判別するまでに時間がかかりやすくなってしまう。このため、第1抵抗値の低下を判別するときの処理時間を短縮させる上では、交流信号の周波数を高くすることが好ましい。
そこで、蓄電装置の漏電に伴う第1抵抗値の低下を判別するときには、第1周波数の交流信号を用いることにより、第1周波数よりも低い第2周波数の交流信号を用いる場合に比べて、第1抵抗値の低下を短時間で判別することができる。また、リレーの固着を判別するときには、第2周波数の交流信号を用いることにより、第2周波数よりも高い第1周波数の交流信号を用いる場合に比べて、リレーの固着を判別しやすくなる。
検出回路から出力される交流信号の周波数を、第1周波数および第2周波数の間で切り替えるときには、検出回路から出力される交流信号において、正常な周波数が設定されているか否かを判別する必要がある。交流信号の周波数を切り替えると、この切り替えに応じて検出電圧値が変化する。言い換えれば、交流信号の周波数を切り替える制御を行っても、検出電圧値が変化しなければ、周波数が切り替わっていないことになる。そこで、第1周波数に設定された交流信号を用いたときの検出電圧値と、第2周波数に設定された交流信号を用いたときの検出電圧値とが等しいとき、検出回路からの交流信号の出力状態が異常状態であると判別することができる。
リレーの固着を判別する前には、検出電圧値を用いて、蓄電装置の漏電に伴って第1抵抗値が低下しているか否かを判別することができる。そして、第1抵抗値が低下していないときに、検出電圧値を用いて、リレーの固着を判別することができる。第1抵抗値が低下していると、検出電圧値が変化してしまい、リレーの固着を判別するときに、誤った判別が行われてしまうことがある。そこで、第1抵抗値が低下していないことを確認した後に、リレーの固着を判別することにより、リレーの固着を精度良く判別することができる。
リレーには、蓄電装置の正極端子および電気機器を接続するラインに設けられた第1リレーと、蓄電装置の負極端子および電気機器を接続するラインに設けられた第2リレーとが含まれる。そして、第1リレーおよび第2リレーにおける可動接点を機械的に接続して、これらの可動接点を一体的に動作させることができる。
従来のように、電流センサや電圧センサによる検出結果を用いてリレーの固着を判別するときには、第1リレーおよび第2リレーがオフであるときの検出結果と、第1リレーおよび第2リレーの一方がオフであり、他方が固着しているときの検出結果とが等しくなる。この場合には、第1リレーおよび第2リレーの一方がオフであり、他方が固着していることを判別することができない。
本発明において、第1リレーおよび第2リレーの少なくとも一方が固着していれば、第1リレーおよび第2リレーが固着していないときに比べて、検出電圧値が変化する。この検出電圧値を確認することにより、第1リレーおよび第2リレーがオフである状態と、第1リレーおよび第2リレーの一方がオフであり、他方が固着している状態とを区別することができる。
本願第3の発明であるリレーの固着判別システムは、リレーと、検出回路と、コントローラとを有する。リレーは、蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えている。検出回路は、基準電圧値の交流信号を蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。コントローラは、リレーをオフに制御しているときの検出回路によって検出された第1検出電圧値と、リレーをオンに制御しているときの検出回路によって検出された第2検出電圧値と基づいて、リレーがオンで固着しているか否かを判別する。
このとき、蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、電気機器およびグランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、検出回路は、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値と基準抵抗値とによって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。
そして、コントローラは、蓄電装置と電気機器との間の充放電が終了する際のリレーをオフに制御する前に検出された第2検出電圧値と、充放電が終了すること伴ってリレーをオフに制御した後に検出された第1検出電圧値との第1電圧差、又は蓄電装置と電気機器との間の充放電を開始する際のリレーをオンに制御する前に検出された第1検出電圧値と、充放電を開始することに伴ってリレーをオンに制御した後に検出された第2検出電圧値との第2電圧差が、所定値よりも小さいとき、リレーが固着していることを判別し、第1電圧差又は第2電圧差が、所定値よりも大きいとき、リレーが固着していないことを判別する。
本願第3の発明において、第1抵抗値は、第2抵抗値よりも高いため、リレーが固着しているときの検出電圧値と、リレーが固着していないときの検出電圧値とは互いに異なる。言い換えれば、リレーが固着しているとき、リレーをオンに制御する前の第1検出電圧値とリレーをオフに制御する前の第2検出電圧値との電圧差(差分値)が、小さくなる。電圧差に基づいてリレーが固着していることを判別することで、検出回路の回路素子や第1絶縁抵抗、第2絶縁抵抗の個体バラツキを抑制したリレーの固着判別を実現できる。
さらに、蓄電装置と電気機器との間の充放電が終了する際のリレーをオフにする制御や、蓄電装置と電気機器との間の充放電を開始する際のリレーをオンにする制御に伴って、第1検出電圧値及び第2検出電圧値を取得することで、リレーの固着を判別するために、リレーをオンおよびオフの間で切り替える必要も無く、リレー(可動接点および固定接点)の摩耗を抑制することができるとともに、蓄電装置と電気機器との間の充放電が終了する際のリレーをオフにする制御や、蓄電装置と電気機器との間の充放電を開始する際のリレーをオンにする制御に伴って、第1検出電圧値及び第2検出電圧値を短い期間で取得できるので、検出回路の回路素子や第1絶縁抵抗、第2絶縁抵抗の温度変化による特性のバラツキを抑制することができる。
本願第4の発明であるリレーの固着判別システムは、リレーと、検出回路と、コントローラとを有する。リレーは、蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えている。検出回路は、基準電圧値の交流信号を蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。コントローラは、リレーをオフに制御しているときの検出回路によって検出された第1検出電圧値と、リレーをオンに制御しているときの検出回路によって検出された第2検出電圧値と基づいて、リレーがオンで固着しているか否かを判別する。
このとき、蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、電気機器およびグランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、検出回路は、第1抵抗値および第2抵抗値の合成抵抗値と基準抵抗値とによって基準電圧値を分圧した電圧値を検出する。
そして、コントローラは、蓄電装置と電気機器との間の充放電が終了する際のリレーをオフに制御する前に検出された第2検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される第2算出抵抗値と、充放電が終了すること伴ってリレーをオフに制御した後に検出された第1検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される第1算出抵抗値との第1抵抗差、又は蓄電装置と電気機器との間の充放電を開始する際のリレーをオンに制御する前に検出された第1検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される第1算出抵抗値と、充放電を開始することに伴ってリレーをオンに制御した後に検出された第2検出電圧値、基準電圧値および基準抵抗値から算出される第2算出抵抗値との第2抵抗差が、所定値よりも小さいとき、リレーが固着していることを判別し、第1抵抗差又は第2抵抗差が、所定値よりも大きいとき、リレーが固着していないことを判別する。
本願第4の発明によれば、蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗(第1絶縁抵抗)における第1抵抗値は、電気機器およびグランドの間の絶縁抵抗(第2絶縁抵抗)における第2抵抗値よりも高いので、リレーが固着しているときの算出抵抗値と、リレーが固着していないときの算出抵抗値とは互いに異なる。言い換えれば、リレーが固着しているとき、リレーをオンに制御する前の第1算出抵抗値とリレーをオフに制御する前の第2算出抵抗値との抵抗差(差分値)が、小さくなる。抵抗差に基づいてリレーが固着していることを判別することで、検出回路の回路素子や第1絶縁抵抗、第2絶縁抵抗の個体バラツキを抑制したリレーの固着判別を実現できる。また、上記本願第3の発明同様、リレー(可動接点および固定接点)の摩耗を抑制することができるとともに、検出回路の回路素子や第1絶縁抵抗、第2絶縁抵抗の温度変化による特性のバラツキを抑制することができる。
実施例1における、電池システムの構成を示す図である。 実施例1における、充電器を備えた電池システムの構成を示す図である。 実施例1における、システムメインリレーを駆動する回路の構成を示す図である。 実施例1における、システムメインリレーを駆動する回路の他の構成を示す図である。 実施例1における、漏電検出回路の構成を示す図である。 実施例1における、組電池の漏電を判別する処理を示すフローチャートである。 実施例1における、システムメインリレーの固着を判別する処理を示すフローチャートである。 実施例2における、交流信号の周波数に応じて、電圧値Vおよび抵抗値(絶縁抵抗)Rの関係が変化することを示す図である。 実施例2における、漏電検出回路からの交流信号の出力状態が正常であるか否かを判別する処理を示すフローチャートである。 実施例3における、回路バラツキによる電圧値Vおよび抵抗値(絶縁抵抗)Rの関係が変化することを示す図である。 実施例3における、システムメインリレーの固着を判別する処理を示すフローチャートである。 実施例3における、システムメインリレーの固着を判別する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について説明する。
本実施例の電池システムについて説明する。この電池システムは、車両に搭載することができる。
組電池(本発明の蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。なお、組電池10には、並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。組電池10は、グランドとしての車両ボディに対して絶縁された状態で配置されている。抵抗素子51は、組電池10および車両ボディの間における絶縁抵抗(本発明の第1絶縁抵抗に相当する)を示す。
組電池10の正極端子には正極ライン(電極ラインともいう)PLが接続され、組電池10の負極端子には負極ライン(電極ラインともいう)NLが接続されている。組電池10は、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して、インバータ31に接続されている。正極ラインPLに設けられたシステムメインリレーSMR−Bは、コントローラ60からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。
負極ラインNLに設けられたシステムメインリレーSMR−Gは、コントローラ60からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。システムメインリレーSMR−Gには、システムメインリレーSMR−Pおよび抵抗素子21が並列に接続されており、システムメインリレーSMR−Pおよび抵抗素子21は、直列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ60からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。
正極ラインPLおよび負極ラインNLには、コンデンサ22が接続されている。コンデンサ22は、正極ラインPLおよび負極ラインNLの間における電圧値を平滑化するために用いられる。電圧センサ23は、正極ラインPLおよび負極ラインNLの間における電圧値、言い換えれば、コンデンサ22の電圧値を検出して、検出結果をコントローラ60に出力する。
抵抗素子21は、組電池10からコンデンサ22に突入電流が流れることを抑制するために用いられる。ここで、組電池10をインバータ31と接続するとき、コントローラ60は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、抵抗素子21を介して、組電池10からコンデンサ22に電流を流すことができる。
コンデンサ22の充電の完了に応じて、コントローラ60は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。これにより、組電池10およびインバータ31の接続が完了し、図1に示す電池システムは起動状態(Ready-ON)となる。一方、電池システムが起動状態にあるとき、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにすれば、組電池10およびインバータ31の接続が遮断され、図1に示す電池システムが停止状態(Ready-OFF)となる。
インバータ31は、組電池10から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ32に出力する。モータ・ジェネレータ32は、インバータ31から出力された交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。一方、モータ・ジェネレータ32は、車両の制動時に発生する運動エネルギを交流電力に変換する。インバータ31は、モータ・ジェネレータ32から出力された交流電力を直流電力に変換し、直流電力を組電池10に出力する。これにより、組電池10が充電される。
漏電検出回路(本発明の検出回路に相当する)40は、組電池10が漏電しているか否かを判別するために用いられる。また、漏電検出回路40は、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着しているか否かを判別するために用いられる。ここで、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していると、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pはオンのままとなる。漏電検出回路40は、検出ラインDLを介して、負極ラインNLに接続されている。後述するように、漏電検出回路40によって検出された情報は、コントローラ60に出力される。
コントローラ60は、メモリ61を有しており、メモリ61には所定情報が記憶されている。メモリ61は、図1に示すようにコントローラ60に内蔵することもできるし、コントローラ60の外部に設けることもできる。
本実施例では、組電池10をインバータ31に接続しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10およびインバータ31の間の電流経路に昇圧回路を設けることができる。昇圧回路は、組電池10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ31に出力する。また、昇圧回路は、インバータ31の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を組電池10に出力する。
インバータ31およびモータ・ジェネレータ32を含む電気機器30は、グランドとしての車両ボディに対して絶縁された状態で配置されている。抵抗素子52は、電気機器30および車両ボディの間における絶縁抵抗(本発明の第2絶縁抵抗に相当する)を示す。絶縁抵抗51の抵抗値(本発明の第1抵抗値に相当する)RIBは、絶縁抵抗52の抵抗値(本発明の第2抵抗値に相当する)RILよりも高い。例えば、抵抗値RIB,RILは、数値の桁が異なる。電気機器30には、グランドに接続される電子部品が含まれるため、抵抗値RILは低くなりやすい。一方、組電池10は高電圧の電源となるため、組電池10およびグランドの間の絶縁性を確保しなければならず、抵抗値RIBは高くなりやすい。
電気機器30は、組電池10と接続される電気回路や負荷であり、インバータ31やモータ・ジェネレータ32に限るものではない。例えば、組電池10の出力電力を用いて、車両に搭載された空調設備(図示せず)を動作させるときには、この空調設備が電気機器30に含まれる。また、図2に示すように、車両に充電器71を搭載したときには、充電器71も電気機器30に含まれる。
充電器71は、車両の外部に設置された商用電源(図示せず)からの電力を組電池10に供給して、組電池10を充電するために用いられる。ここで、商用電源からの電力を用いた組電池10の充電を外部充電という。外部充電を行うとき、充電器71は、商用電源からの交流電力を直流電力に変換し、直流電力を組電池10に出力する。コントローラ60は、充電器71の動作を制御することができる。
図2において、充電器71は、充電ラインPCL,NCLを介して電極ラインPL,NLに接続されている。具体的には、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Bの間の正極ラインPLに対して充電ラインPCLが接続され、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Gの間の負極ラインNLに対して充電ラインNCLが接続されている。
充電ラインPCL,NCLには充電リレーRch1,Rch2がそれぞれ設けられており、充電リレーRch1,Rch2は、コントローラ60からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。充電器71には、インレット(いわゆるコネクタ)72が接続されており、インレット72には、商用電源と接続されたプラグ(いわゆるコネクタ、図示せず)が接続される。プラグがインレット72に接続された状態において、充電器71を動作させることにより、外部充電を行うことができる。ここで、充電リレーRch1,Rch2をオンにすることにより、外部充電を行うことができる。
本実施例では、3つのシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを用いているが、システムメインリレーSMR−Pを省略することができる。システムメインリレーSMR−Pを省略したときには、抵抗素子21も省略される。この場合には、組電池10とは異なる電源(例えば、車両に搭載される公知の補機電池)を用いて、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に、コンデンサ22を充電しておくことができる。
次に、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動する回路について説明する。なお、図2に示す充電リレーRch1,Rch2を駆動する回路は、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動する回路と同様であるため、詳細な説明は省略する。
システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動する回路としては、図3又は図4に示す構成を用いることができる。図3および図4に示すシステムメインリレーSMRは、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかに相当する。システムメインリレーSMRは、可動接点MCおよび固定接点FCを有する。
システムメインリレーSMRがオフであるとき、可動接点MCは、付勢部材(図示せず)からの付勢力を受けて、固定接点FCから離れている。コントローラ60がスイッチ素子81をオフからオンに切り替えると、電源82からコイル83に電流が流れて電磁力が発生する。この電磁力は、付勢部材の付勢力に抗して、可動接点MCを固定接点FCに接触させる。これにより、システムメインリレーSMRはオンになる。電源82としては、例えば、上述した補機電池を用いたり、組電池10を用いたりすることができる。
図3に示す構成では、各システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pに対してコイル83が設けられており、各コイル83の通電および非通電を切り替えることにより、各システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを独立して動作させることができる。図4に示す構成では、2つのシステムメインリレーSMRに対して、1つのコイル83が設けられており、コイル83の通電および非通電を切り替えることにより、2つのシステムメインリレーSMRを動作させることができる。
図4に示す構成では、2つのシステムメインリレーSMRにおける可動接点MCが機械的に接続されており、2つの可動接点MCを一体的に移動させることができる。ここで、2つのシステムメインリレーSMRとしては、システムメインリレー(本発明の第1リレーに相当する)SMR−Bおよびシステムメインリレー(本発明の第2リレーに相当する)SMR−Gの組み合わせや、システムメインリレー(本発明の第1リレーに相当する)SMR−Bおよびシステムメインリレー(本発明の第2リレーに相当する)SMR−Pの組み合わせがある。
なお、1つのコイル83によって、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを動作させるとき、図3に示す構成を用いて、システムメインリレーSMR−Pを動作させることができる。また、1つのコイル83によって、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pを動作させるとき、図3に示す構成を用いて、システムメインリレーSMR−Gを動作させることができる。
図4に示す構成によれば、1つのコイル83を用いて、2つのシステムメインリレーSMRを動作させることができる。これにより、図3に示す構成に比べて、コイル83の数を減らしたり、コイル83で消費される電力を低減したりすることができる。
次に、漏電検出回路40の構成について、図5を用いて説明する。
漏電検出回路40は、交流電源41、抵抗素子42、カップリングコンデンサ43および電圧センサ44を有する。交流電源41は、接地されており、所定周波数の交流信号を出力する。抵抗素子42の一端は、交流電源41に接続されており、抵抗素子42の他端は、カップリングコンデンサ43に接続されている。
抵抗素子42およびカップリングコンデンサ43の接続点には、電圧センサ44の一端が接続されている。電圧センサ44の他端は接地されている。電圧センサ44は、電圧値Vを検出し、検出結果をコントローラ60に出力する。図1に示すシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pがオフであるとき、抵抗素子42の基準抵抗値Rおよび絶縁抵抗51の抵抗値RIBによって交流電源41の基準電圧値Vを分圧した値が電圧値Vとなる。
次に、漏電検出回路40を用いて組電池10の漏電を判別する処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示す処理は、コントローラ60によって実行される。
ステップS101において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、電圧値Vを検出する。ここで、漏電検出回路40は、所定周波数の交流信号を出力している。ステップS102において、コントローラ60は、ステップS101の処理で検出した電圧値Vが、電圧値Vd_thよりも低いか否かを判別する。
ここで、電圧値Vd_thは、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのすべてが固着せずにオフとなっており、組電池10が漏電していないときに電圧センサ44によって検出される電圧値Vである。電圧値Vd_thは、予め特定しておくことができ、電圧値Vd_thを特定する情報は、メモリ61に記憶しておくことができる。
電圧値Vが電圧値Vd_thよりも低いとき、コントローラ60は、ステップS103において、組電池10が漏電していることを判別する。一方、電圧値Vが電圧値Vd_th以上であるとき、コントローラ60は、ステップS104において、組電池10が漏電していないことを判別する。
抵抗素子42の基準抵抗値Rが予め定められた固定値であるため、絶縁抵抗51の抵抗値RIBが変化すると、電圧値Vが変化する。ここで、組電池10の漏電によって絶縁抵抗51の抵抗値RIBが低下したときの電圧値Vは、組電池10が漏電していないときの電圧値V(すなわち、電圧値Vd_th)よりも低下する。したがって、電圧値Vが電圧値Vd_thよりも低いことを確認することにより、組電池10が漏電していることを判別できる。言い換えれば、電圧値Vが電圧値Vd_th以上であることを確認することにより、組電池10が漏電していないことを判別できる。
一方、本実施例では、漏電検出回路40を用いて、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着しているか否かを判別している。この判別処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。図7に示す処理は、コントローラ60によって実行される。また、図7に示す処理を行うとき、コントローラ60は、組電池10とは異なる電源(例えば、車両に搭載される補機電池)からの電力供給を受けて動作することができる。
図7に示す処理は、例えば、組電池10が漏電していないことを判別した後に行うことができる。上述したように、組電池10が漏電していると、絶縁抵抗51の抵抗値RIBの低下によって電圧値Vが変化してしまう。この電圧値Vに基づいて、後述するように、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着を判別してしまうと、誤った判別が行われてしまうことがある。そこで、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着を判別する前に、組電池10が漏電していないことを確認しておくことが好ましい。
ステップS201において、コントローラ60は、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pをオフにする制御信号を出力する。システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していなく正常であるとき、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pは、コントローラ60からの制御信号を受けてオフになる。ここで、図1に示す電池システムを停止状態にするときには、上述したように、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pがオフになるため、電池システムが停止状態であるときに、ステップS202以降の処理を行うことができる。
ステップS202において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、電圧値Vを検出する。ここで、漏電検出回路40は、所定周波数の交流信号を出力している。ステップS203において、コントローラ60は、ステップS202の処理で検出した電圧値Vが、上述した電圧値Vd_thと等しいか否かを判別する。
ステップS202の処理で検出した電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいとき、コントローラ60は、ステップS204において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別する。一方、ステップS202の処理で検出した電圧値Vが電圧値Vd_thとは異なるとき、コントローラ60は、ステップS205において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別する。
システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着しているとき、漏電検出回路40から出力された交流信号は、固着しているシステムメインリレーSMRを介して電気機器30に流れる。この場合には、絶縁抵抗51の抵抗値RIBおよび絶縁抵抗52の抵抗値RILの合成抵抗値と、抵抗素子42の基準抵抗値Rとによって基準電圧値Vを分圧した値が電圧値Vとして検出される。ここで、抵抗値RIB,RILは、漏電していないときの抵抗値である。
上述したように、抵抗値RILは抵抗値RIBよりも低いため、抵抗値RIB,RILの合成抵抗値は各抵抗値RIB,RILよりも低くなり、電圧値Vが電圧値Vd_thとは異なる。具体的には、電圧値Vは、電圧値Vd_thよりも低くなる。したがって、電圧値Vが電圧値Vd_thと異なるときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していることを判別できる。
ここで、図6を用いて説明したように、絶縁抵抗51の抵抗値RIBが低下したときには、組電池10が漏電していることを判別できる。すなわち、組電池10が漏電しているときの抵抗値RIBが、抵抗値RILよりも低くならなくても、組電池10が漏電していないときの抵抗値RIBよりも低ければ、組電池10が漏電していることを判別できる。一方、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着しているときには、上述したように抵抗値RIB,RILの合成抵抗値が、各抵抗値RIB,RILよりも低くなる。このため、組電池10が漏電しているときに検出される電圧値Vと、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着しているときに検出される電圧値Vとは異なりやすい。
図7に示すステップS203の処理では、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいか否かを判別しているが、これに限るものではない。具体的には、電圧センサ44の検出誤差を考慮して、電圧値Vが電圧値Vd_thを基準とした所定範囲内に含まれているか否かを判別してもよい。すなわち、コントローラ60は、電圧値Vが下記式(1)に示す条件を満たすか否かを判別することができる。
上記式(1)に示す定数αは、電圧値Vのバラツキを許容する値であり、0以上の値である。電圧値V,Vd_thが等しいと見なせる観点に基づいて、定数αを適宜設定することができる。本発明において、電圧値V,Vd_thが等しいことには、上記式(1)に示す条件を満たす場合も含まれる。
電圧値Vが上記式(1)に示す条件を満たすとき、コントローラ60は、ステップS204において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないことを判別できる。また、電圧値Vが上記式(1)に示す条件を満たさないとき、コントローラ60は、ステップS205において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していることを判別できる。
システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別したとき、コントローラ60は、ユーザなどに対して警告することができる。警告の手段としては、公知の手段を適宜採用することができる。例えば、警告を示す音声を出力させたり、警告を示す情報をディスプレイに表示させたりすることができる。これにより、ディーラなどの業者は、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを点検することができる。組電池10が漏電していると判別したときにも、ユーザなどに対して警告することができる。
なお、図7に示す処理では、ステップS202の処理において、電圧値Vを検出し、ステップS203の処理において、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいか否かを判別しているが、これに限るものではない。具体的には、ステップS202の処理において、電圧値Vを検出するとともに、検出した電圧値Vに基づいて抵抗値(本発明の算出抵抗値に相当する)Rを算出することができる。抵抗値Rは、例えば、下記式(2)に基づいて算出することができる。
上記式(2)によれば、抵抗値Rおよび基準抵抗値Rによって基準電圧値Vを分圧した値が電圧値Vとなる。ここで、組電池10が漏電していなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pがオフであれば、算出した抵抗値Rは、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pにおける絶縁抵抗の抵抗値と、組電池10が漏電していないときの絶縁抵抗51の抵抗値RIBとから算出される合成抵抗値Rc1を示す。ここで、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pにおける絶縁抵抗とは、可動接点MCおよび固定接点FCの間における絶縁抵抗であり、この絶縁抵抗の抵抗値は、絶縁抵抗51の抵抗値RIBと同等である。
算出した抵抗値Rが上述した合成抵抗値Rc1と等しいときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着せずにオフであることを判別できる。ここで、抵抗値Rが合成抵抗値Rc1と等しいことは、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいことと同義である。
合成抵抗値Rc1は予め求めておくことができ、合成抵抗値Rc1を特定する情報はメモリ61に記憶しておくことができる。なお、合成抵抗値Rc1を、抵抗値RIBと見なすこともできる。すなわち、算出した抵抗値Rが抵抗値RIBであるときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着せずにオフであることを判別できる。
ここで、抵抗値Rの算出精度を考慮して、抵抗値Rが、合成抵抗値Rc1又は抵抗値RIBを基準とした所定範囲内に含まれているときに、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していないことを判別することもできる。すなわち、上記式(1)に示す条件と同様に、抵抗値Rが、合成抵抗値Rc1又は抵抗値RIBを基準とした所定範囲内に含まれているか否かを判別できる。
一方、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着しているときには、上述したように、漏電検出回路40の交流信号が電気機器30にも流れる。この場合において、算出した抵抗値Rは、絶縁抵抗51の抵抗値RIBおよび絶縁抵抗52の抵抗値RILの合成抵抗値Rc2となる。ここで、抵抗値RIB,RILは、漏電していないときの抵抗値とする。
抵抗値RILは抵抗値RIBよりも低いため、抵抗値RIB,RILの合成抵抗値Rc2は、上述した合成抵抗値Rc1とは異なる。そこで、算出した抵抗値Rが合成抵抗値Rc1と異なるときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していることを判別できる。ここで、抵抗値Rが合成抵抗値Rc1と異なることは、電圧値Vが電圧値Vd_thと異なることと同義である。
組電池10や電気機器30と車両ボディとの間には、絶縁抵抗51,52だけでなく、浮遊容量が発生する。ここで、浮遊容量を無視できる回路構成を採用すれば、上述したように、抵抗値Rを算出することにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着しているか否かを判別することができる。
本実施例によれば、システムメインリレーSMR(SMR−B,SMR−G,SMR−P)をオフにする制御を行ったままで、システムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別することができる。従来(背景技術)では、上述したように、システムメインリレーSMRの固着を判別するために、システムメインリレーSMRをオンおよびオフの間で切り替えているが、本実施例では、システムメインリレーSMRをオンおよびオフの間で切り替える必要が無い。
本実施例のように、システムメインリレーSMRをオンおよびオフの間で切り替えずに、システムメインリレーSMRの固着を判別すれば、可動接点MCが固定接点FCに接触する回数を減らすことができ、可動接点MCや固定接点FCの摩耗を抑制することができる。これにより、システムメインリレーSMRを使用し続けることができる期間を延ばすことができる。
本実施例において、電極ラインPL,NLにそれぞれ設けられた2つのシステムメインリレーSMR(SMR−BおよびSMR−G、又はSMR−BおよびSMR−P)がオフであるときと、一方のシステムメインリレーSMRが固着し、他方のシステムメインリレーSMRがオフであるときとでは、上述したように、電圧センサ44によって検出される電圧値Vが異なる。このため、電圧値Vに基づいて、2つのシステムメインリレーSMRがオフである状態と、一方のシステムメインリレーSMRが固着し、他方のシステムメインリレーSMRがオフである状態とを区別することができる。すなわち、本実施例によれば、電圧値Vを監視することにより、少なくとも1つのシステムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別できる。
なお、図1に示す電圧センサ23の検出結果を用いれば、上述した2つのシステムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別することができる。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gの両者が固着していたり、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pの両者が固着していたりするときには、図1に示すコンデンサ22が充電され、電圧センサ23によって検出された電圧値は、組電池10の電圧値を示す。すなわち、電圧センサ23によって検出された電圧値は、0[V]よりも高くなる。したがって、電圧センサ23によって検出された電圧値に基づいて、2つのシステムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別できる。
ここで、図4に示すように、2つのシステムメインリレーSMRを共に動作させる構成では、電圧センサ23の検出結果を用いても、2つのシステムメインリレーSMRのいずれかが固着しているか否かを判別することができない。すなわち、2つのシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧センサ23の検出結果は、一方のシステムメインリレーSMRが固着し、他方のシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧センサ23の検出結果と同じになる。
したがって、電圧センサ23の検出結果を用いても、2つのシステムメインリレーSMRがオフである状態と、一方のシステムメインリレーSMRが固着し、他方のシステムメインリレーSMRがオフである状態とを区別することができない。言い換えれば、電圧センサ23の検出結果を用いても、1つのシステムメインリレーSMRが固着していることを特定できない。
なお、正極ラインPLや負極ラインNLに電流センサを設けた場合であっても、電流センサの検出結果だけでは、2つのシステムメインリレーSMRがオフである状態と、一方のシステムメインリレーSMRが固着し、他方のシステムメインリレーSMRがオフである状態とを区別することができない。
一方、本実施例によれば、システムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別できるだけでなく、図2に示す充電リレーRch1,Rch2が固着しているか否かを判別することもできる。
図2に示す構成において、充電リレーRch1,Rch2の固着を判別するときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pをオフにする制御を行うとともに、充電リレーRch1,Rch2をオフにする制御を行う。ここで、充電リレーRch1,Rch2の固着を判別するときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していないことを事前に確認しておくことが好ましい。
図2に示す構成において、充電リレーRch1,Rch2の両方が固着していなければ、図7に示す処理で説明した場合と同様に、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しくなる。ここで、オフである充電リレーRch1,Rch2における絶縁抵抗(可動接点および固定接点の間の絶縁抵抗)の抵抗値は、絶縁抵抗51の抵抗値RIBと同等である。このため、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいことを確認することにより、充電リレーRch1,Rch2が固着していないことを判別できる。ここで、電圧値Vが電圧値Vd_thと等しいことには、上記式(1)に示す条件も含まれる。
一方、充電リレーRch1,Rch2の少なくとも一方が固着していれば、図7に示す処理で説明した場合と同様に、電圧値Vが電圧値Vd_thと異なる。このため、電圧値Vが電圧値Vd_thと異なることを確認することにより、充電リレーRch1,Rch2の少なくとも一方が固着していることを判別できる。このように、本発明におけるリレーには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pや、充電リレーRch1,Rch2が含まれる。
本発明の実施例2について説明する。本実施例において、実施例1で説明した構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
電圧値Vは、下記式(3)によって表すことができる。
上記式(3)において、Cは、組電池10や電気機器30と車両ボディとの間における浮遊容量であり、Cはカップリングコンデンサ43(図5参照)の静電容量である。Rは抵抗素子42(図5参照)の基準抵抗値であり、Rは、組電池10や電気機器30と車両ボディとの間における絶縁抵抗の抵抗値である。Vは交流電源41の基準電圧値であり、ωは角速度(ω=2π×f)である。ここで、fは、交流電源41から出力される交流信号の周波数である。
上記式(3)によれば、角速度ω(言い換えれば、周波数f)が変化すると、電圧値Vが変化する。図8には、周波数fを周波数f,fに設定したときにおいて、電圧値Vと、絶縁抵抗の抵抗値Rとの関係を示す。図8において、縦軸は、電圧センサ44によって検出された電圧値Vを示し、横軸は、絶縁抵抗の抵抗値Rを示す。図8では、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していないときの電圧値Vおよび抵抗値Rの関係を示す。
周波数fは、周波数fよりも高い。漏電検出回路40において、周波数fの交流信号を用いたとき、抵抗値Rが抵抗値RIBを示すときの電圧値Vは、電圧値Vf1_Bとなる。すなわち、組電池10が漏電していなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していないときには、図8に示すように、電圧値Vが電圧値Vf1_Bに到達して変化しなくなる。
また、周波数fの交流信号を用いたとき、抵抗値Rが抵抗値RIB,RILの合成抵抗値を示すときの電圧値Vは、電圧値Vf1_Lとなる。すなわち、組電池10が漏電していなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着しているとき、電圧値Vは、電圧値Vf1_Bまで上昇せず、電圧値Vf1_Lに到達して変化しなくなる。ここで、電圧値Vf1_B,Vf1_Lの電圧差がΔVf1となる。
このため、電圧値Vが電圧値Vf1_B,Vf1_Lのいずれであるかを判別することにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着しているか否かを判別することができる。すなわち、電圧値Vが電圧値Vf1_Lを示すことを確認することにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着していると判別できる。
漏電検出回路40において、周波数fの交流信号を用いたとき、抵抗値Rが抵抗値RIBを示すときの電圧値Vは、電圧値Vf2_Bとなる。すなわち、組電池10が漏電していなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pが固着していないときには、図8に示すように、電圧値Vが電圧値Vf2_Bに到達して変化しなくなる。
また、周波数fの交流信号を用いたとき、抵抗値Rが抵抗値RIB,RILの合成抵抗値を示すときの電圧値Vは、電圧値Vf2_Lとなる。すなわち、組電池10が漏電していなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着しているとき、電圧値Vは、電圧値Vf2_Bまで上昇せず、電圧値Vf2_Lに到達して変化しなくなる。ここで、電圧値Vf2_B,Vf2_Lの電圧差がΔVf2となる。
このため、電圧値Vが電圧値Vf2_B,Vf2_Lのいずれであるかを判別することにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着しているか否かを判別することができる。すなわち、電圧値Vが電圧値Vf2_Lを示すことを確認することにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着していると判別できる。
漏電検出回路40の電圧センサ44によって検出された電圧値Vに基づいて、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの少なくとも1つが固着しているか否かを判別する上では、電圧差ΔVが大きくなるほど、固着の判別を行いやすくなる。図8に示すように、電圧差ΔVf2は、電圧差ΔVf1よりも大きくなるため、周波数fの交流信号を用いるよりも、周波数fの交流信号を用いたほうが、固着の判別を行いやすくなる。このように、周波数fが低くなるほど、電圧差ΔVが広がりやすいため、固着の判別を行う上では、周波数fを低下させることが好ましい。
一方、周波数fを低下させるほど、組電池10の漏電を判別するまでの時間が長くなってしまう。実施例1で説明したように、電圧値Vに基づいて、組電池10が漏電しているか否かが判別される。ここで、周波数fを低下させるほど、電圧値Vが変化しなくなるまでの時間(言い換えれば、電圧値Vを特定するまでの時間)が長くなり、組電池10が漏電しているか否かを判別するまでの時間が長くなってしまう。
そこで、組電池10の漏電を判別するときの周波数fと、システムメインリレーSMRの固着を判別するときの周波数fとを異ならせることができる。具体的には、組電池10の漏電を判別するときには、周波数fとして周波数fを用い、システムメインリレーSMRの固着を判別するときには、周波数fとして周波数fを用いることができる。
周波数fの交流信号を用いれば、周波数fの交流信号を用いた場合に比べて、電圧値Vが変化しなくなるまでの時間を短縮でき、組電池10が漏電しているか否かを判別できるまでの時間を短縮できる。一方、周波数fの交流信号を用いれば、周波数fの交流信号を用いた場合に比べて、電圧差ΔVを広げることができ、電圧値Vに基づいて、システムメインリレーSMRが固着しているか否かを判別しやすくなる。
組電池10の漏電を判別するときと、システムメインリレーSMRの固着を判別するときとで、周波数fを変更するときには、正常な周波数fが設定されているか否かを判別する必要がある。ここで、正常な周波数fが設定されているか否かを判別する処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。図9に示す処理は、コントローラ60によって実行される。
ステップS301の処理は、図7に示すステップS201の処理と同じである。ステップS302において、コントローラ60は、漏電検出回路40から周波数fの交流信号を出力させて、電圧センサ44の出力に基づいて電圧値Vを検出する。そして、コントローラ60は、検出した電圧値Vを電圧値Vf1としてメモリ61に記憶する。
ステップS303において、コントローラ60は、漏電検出回路40から出力される交流信号の周波数fを周波数fから周波数fに変更し、電圧センサ44の出力に基づいて電圧値Vを検出する。そして、コントローラ60は、検出した電圧値Vを電圧値Vf2としてメモリ61に記憶する。ステップS302,S303の処理では、周波数fを周波数fから周波数fに変更しているが、周波数fを周波数fに設定した後に、周波数fを周波数fから周波数fに変更することもできる。すなわち、周波数f,fのそれぞれの交流信号において、電圧値Vf1,Vf2を検出すればよい。
ステップS304において、コントローラ60は、ステップS302の処理でメモリ61に記憶した電圧値Vf1と、ステップS303の処理でメモリ61に記憶した電圧値Vf2とが等しいか否かを判別する。ここで、電圧値Vf1,Vf2が異なるとき、コントローラ60は、ステップS305の処理を行い、電圧値Vf1,Vf2が等しいとき、コントローラ60は、ステップS306の処理を行う。
電圧値Vf1,Vf2のバラツキを考慮すると、ステップS304の処理では、例えば、電圧値Vf2を基準とした所定範囲内に電圧値Vf1が含まれているか否かを判別したり、電圧値Vf1を基準とした所定範囲内に電圧値Vf2が含まれているか否かを判別したりすることもできる。具体的には、下記式(4)又は下記式(5)に示す条件を満たすときに、ステップS306の処理を行い、下記式(4)又は下記式(5)に示す条件を満たさないときに、ステップS305の処理を行うことができる。
上記式(4)に示す定数βや、上記式(5)に示す定数γは、電圧値Vf1,Vf2のバラツキを許容する値であり、0以上の値である。電圧値Vf1,Vf2が等しいと見なせる観点に基づいて、各定数β,γを適宜設定することができる。本発明において、電圧値Vf1,Vf2が等しいことには、上記式(4)又は上記式(5)に示す条件を満たす場合も含まれる。
ステップS305において、コントローラ60は、漏電検出回路40からの交流信号の出力状態が正常であると判別する。すなわち、コントローラ60は、漏電検出回路40から出力される交流信号の周波数が正常であると判別する。図8を用いて説明したように、周波数fが異なると、各周波数f,fで検出される電圧値V(例えば、電圧値Vf1_B,Vf2_B)が互いに異なる。このため、ステップS304の処理によって、電圧値Vf1,Vf2が互いに異なることを確認することにより、漏電検出回路40から出力される交流信号の周波数が正常であることを判別できる。
ステップS306において、コントローラ60は、漏電検出回路40からの交流信号の出力状態が異常であると判別する。すなわち、コントローラ60は、漏電検出回路40から出力される交流信号の周波数が異常であると判別する。上述したように、周波数fが異なれば、各周波数f,fで検出される電圧値Vが互いに異なる。ここで、各周波数f,fで検出される電圧値Vが等しければ、周波数fが変化していなく、漏電検出回路40からは正常な周波数の交流信号が出力されていないことになる。このため、ステップS306の処理では、漏電検出回路40から出力される交流信号の周波数が異常であることを判別する。
このように、漏電検出回路40からの交流信号の出力状態が正常であることを判別しておけば、周波数fを周波数f,fの間で切り替えながら、組電池10の漏電を判別したり、システムメインリレーSMRの固着を判別したりすることができる。なお、本実施例においても、実施例1と同様に、充電リレーRch1,Rch2の固着を判別することができる。
本発明の実施例3について説明する。本実施例において、実施例1,2で説明した構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1,2と異なる点について、主に説明する。
上記実施例1,2のリレーの固着判別方法は、漏電検出回路40の電圧センサ44の電圧値Vが、組電池10が漏電していないときの電圧値Vd_thと異なるとき(電圧値V<電圧値Vd_th)、リレーが固着していると判別していた。
しかしながら、漏電検出回路40の抵抗素子42やカップリングコンデンサ43などの各回路素子には、個体バラツキや温度による特性バラツキ(回路バラツキ)がある。また、組電池10および車両ボディの間における絶縁抵抗を示す抵抗素子51や電気機器30および車両ボディの間における絶縁抵抗を示す抵抗素子52も、組電池10や車両、電気機器30などの個体バラツキや温度による特性バラツキがある。
電圧値Vは、このような回路バラツキによっても変化するので、実施例1のように電圧値Vd_thに対して回路バラツキに応じた許容値(定数α)を設定することができるが、リレーの固着判別の精度向上においては、回路バラツキに応じた許容値の設定には限界がある。
図10は、回路バラツキによる電圧値Vおよび抵抗値(絶縁抵抗)Rの関係が変化することを示す図である。図10に示すように、例えば、回路素子の抵抗が低いと、下限ラインで電圧値Vが変化するが、回路素子の抵抗が高いと、上限ラインで電圧値Vが変化する。
ここで、システムメインリレーSMRがオンであるとき、言い換えれば、システムメインリレーSMRが固着している場合、上限ラインに沿った電圧値Vは、電圧値Vとなる。そして、システムメインリレーSMRがオフであるとき、言い換えれば、システムメインリレーSMRが固着していない場合、上限ラインに沿った電圧値Vは、電圧値V2となる。これは、上述のように抵抗素子51の抵抗値RIBは、抵抗素子52の抵抗値RILよりも高いため、システムメインリレーSMRが固着していない正常な状態であるときの電圧値Vに対して、システムメインリレーSMRが固着している異常な状態であるときの電圧値Vが低くなるからである。したがって、上限ラインでの電圧値Vd_thは、この電圧差があることを前提にして設定することができる。
しかしながら、下限ラインに沿った電圧値Vでは、システムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値Vと、上限ラインにおいてシステムメインリレーSMRが固着している場合の電圧値Vとの電圧差が小さくなったり、電圧値Vが電圧値Vを下回るおそれがある。この場合、システムメインリレーが固着していない正常な状態であっても、システムメインリレーが固着している異常な状態であると判別されてしまうことがある。
そこで、本実施例では、システムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値Vと、システムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値Vとを比較し、両者に電圧差が生じていない場合に、システムメインリレーSMRが固着していると判別する。このように構成することで、回路素子の個体バラツキによる電圧変動をキャンセルすることができる。
一方、温度変化による特性バラツキは、電圧値Vの検出タイミングによって変化するので、システムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値V及びシステムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値Vの取得タイミングを短くすることで、温度変化による特性バラツキの電圧変動をキャンセルしたシステムメインリレーSMRの固着判別を行うことができる。
図11は、システムメインリレーの固着を判別する処理を示すフローチャートであり、電池システムが起動状態(Ready-ON)から停止状態(Ready-OFF)に切り替わる際に行われる。
つまり、組電池10およびインバータ31が接続されて充放電可能な状態から充放電を停止するためにシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにする際、リレーの固着を判別する処理を遂行し、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにする前に、システムメインリレーSMRの固着を判別するためのシステムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値Vを検出する。
そして、組電池10およびインバータ31が接続されて充放電可能な状態から充放電を停止することに伴ってシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにした後のシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値Vを検出する。このように構成することで、システムメインリレーの固着を判別する処理を行うために、システムメインリレーSMRをオンに切り換える必要がない。上記実施例1で述べたように、可動接点MCや固定接点FCの摩耗を抑制することができ、かつ回路素子の個体差によるバラツキ及び温度変化による特性バラツキを抑制したシステムメインリレーの固着判別を実現することができる。
なお、図11に示す処理は、上記実施例1同様に、組電池10が漏電していないことを判別した後に行うことができる。図12の示す処理についても同様である。
ステップS401において、コントローラ60は、例えば、起動状態の電池システムを停止状態にするためのイグニッションスイッチがオフされたことを契機に、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオン、SMR−Pをオフにする制御信号を出力する。このとき、停止状態(Ready-OFF)への制御前なので、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオン、SMR−Pがオフされた電池システムが起動状態のままとなっているはずである。なお、ステップS401において、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gのいずれか一方をオンにする制御信号を出力するようにしてもよい。
ステップS402において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、電圧値Vを検出する。ここで、漏電検出回路40は、所定周波数の交流信号を出力している。コントローラ60は、検出された電圧値VをシステムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値V(第2検出電圧値に相当する)としてメモリ61に記憶する。
ステップS403において、コントローラ60は、電圧値Vを取得した後に、電池システムを起動状態(Ready-ON)から停止状態(Ready-OFF)にするために、システムメインリレーSMR−B,SMR−G、SMR−Pをオフにする制御信号を出力する。
ステップS404において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、システムメインリレーSMRをすべてオフにする制御信号を出力した後の電圧値Vを検出する。コントローラ60は、検出された電圧値VをすべてのシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値V(第1検出電圧値に相当する)としてメモリ61に記憶する。
ステップS405において、コントローラ60は、ステップS404の処理で検出した電圧値Vと、ステップS402の処理で検出した電圧値Vとの差分が、所定の電圧差ΔVthよりも小さいか否かを判別する。電圧差ΔVthは、例えば、図10で示した上限ラインに沿ったシステムメインリレーSMRが固着していない場合の電圧値Vと、システムメインリレーSMRが固着している場合の電圧値Vとの間の電圧差に基づいて、予め設定することができる。
電圧値Vと電圧値Vとの差分が電圧差ΔVthよりも大きいとき、コントローラ60は、ステップS406において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別する。一方、電圧値Vと電圧値Vとの差分が電圧差ΔVthよりも小さいとき、コントローラ60は、ステップS407において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別する。ステップS407において、コントローラ60は、図7に示したステップS205と同様の警告処理を行うことができる。
図12は、システムメインリレーの固着を判別する処理を示すフローチャートであり、図11とは逆に、電池システムが停止状態(Ready- OFF)から起動状態(Ready-ON )に切り替わる際に行われる。
つまり、組電池10およびインバータ31が接続されていない停止状態から充放電を開始するためにシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pをオンにする際、リレーの固着を判別する処理を遂行し、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pをオンにする前に、システムメインリレーSMRの固着を判別するためのシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値Vを検出する。そして、組電池10およびインバータ31が接続されていない停止状態から充放電を開始することに伴ってシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pをオンにした後のシステムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値Vを検出する。このように構成することで、図11に示した例と同様に、可動接点MCや固定接点FCの摩耗を抑制することができ、かつ回路素子の個体差によるバラツキ及び温度変化による特性バラツキを抑制したシステムメインリレーの固着判別を実現することができる。
ステップS501において、コントローラ60は、例えば、イグニッションスイッチがオンされたことを契機に、システムメインリレーSMR−B,SMR−G、SMR−Pをオフにする制御信号を出力する。このとき、起動状態(Ready-ON)への制御前なので、システムメインリレーSMR−B,SMR−G、SMR−Pがオフにされた電池システムの停止状態のままとなっているはずである。
ステップS502において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、所定周波数の交流信号に応じた電圧値Vを検出する。コントローラ60は、検出された電圧値VをシステムメインリレーSMRがオフであるときの電圧値Vとしてメモリ61に記憶する。
ステップS503において、コントローラ60は、電圧値Vを取得した後に、電池システムを停止状態(Ready-OFF)から起動状態(Ready-ON)にするために、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pをオンにする制御信号を出力する。
ステップS504において、コントローラ60は、漏電検出回路40(電圧センサ44)の出力信号に基づいて、システムメインリレーSMRをオンにする制御信号を出力した後の電圧値Vを検出する。コントローラ60は、検出された電圧値VをシステムメインリレーSMRがオンであるときの電圧値Vとしてメモリ61に記憶する。
ステップS505において、コントローラ60は、ステップS504の処理で検出した電圧値Vと、ステップS502の処理で検出した電圧値Vとの差分が、所定の電圧差ΔVthよりも小さいか否かを判別する。電圧差ΔVthは、図11の例と同様に予め設定することができる。
電圧値Vと電圧値Vとの差分が電圧差ΔVthよりも大きいとき、コントローラ60は、ステップS506において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別する。
ステップS507において、コントローラ60は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替え、電池システムを起動状態(Ready-ON)にする。
一方、ステップS505において、電圧値Vと電圧値Vとの差分が電圧差ΔVthよりも小さいと判別された場合、コントローラ60は、ステップS508において、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別する。
なお、ステップS508において、コントローラ60は、図7に示したステップS205と同様の警告処理を行うことができるが、その後、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別された場合であっても、コントローラ60は、ステップS507に進み、電池システムを起動状態(Ready-ON)にして一時的な車両走行を可能に制御することができる。
また、システムメインリレーSMRのいずれかが固着していると判別された場合、コントローラ60は、上記警告処理を行いつつ、ステップS507に進まずに電池システムが起動状態(Ready-ON)になることを禁止して、電池システムの充放電動作を伴う車両走行ができないように制御することもできる。
ここで、図12のステップS503では、コンデンサ22への充電に伴って電圧値Vを取得しているので、ステップS506でシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別された後に、コンデンサ22への充電を行うためにステップS503の処理を行う場合に比べて、電池システムを停止状態(Ready-OFF)から起動状態(Ready-ON)にするまでの時間を短縮することができる。なお、システムメインリレーSMRの固着判別処理においては、コントローラ60は、ステップS503において、システムメインリレーSMR−B又はSMR−Pのいずれか一つをオンにする制御信号を出力するようにし、ステップS506でシステムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別された後に、コンデンサ22への充電を行うためにステップS503の処理を行うようにしてもよい。
このように抵抗素子51は、抵抗素子52よりも高いため、システムメインリレーSMRが固着しているときの電圧値Vと、システムメインリレーSMRが固着していないときの電圧値Vとは互いに異なり、システムメインリレーSMRが固着しているとき、これらの電圧差(差分値)が小さくなる。本実施例では、差分値に基づいてシステムメインリレーSMRが固着していることを判別するので、漏電検出回路40の回路素子や抵抗素子51、52の個体バラツキを抑制したシステムメインリレーの固着判別を行うことができる。
さらに、電池システムの停止状態(Ready-OFF)や起動状態(Ready-ON)の制御に伴うシステムメインリレーSMRのオン/オフ制御時に、電圧値V及び電圧値Vを取得するので、リレーの固着を判別するために、リレーをオンおよびオフの間で切り替える必要も無く、リレー(可動接点および固定接点)の摩耗を抑制することができるとともに、電池システムの停止状態(Ready-OFF)や起動状態(Ready-ON)の制御に伴って電圧値V及び電圧値Vを短い期間で取得できるので、漏電検出回路40の回路素子や抵抗素子51、52の温度変化による特性のバラツキを抑制したシステムメインリレーの固着判別を行うことができる。
なお、本実施例では、上記実施例2のように、漏電検出回路40の交流信号の周波数の出力状態を考慮する必要がない。つまり、漏電検出回路40の回路素子や抵抗素子51、52の個体バラツキや温度変化による特性バラツキと同様、検出電圧値の差分値に基づいてシステムメインリレーSMRが固着していることを判別するので、交流信号の周波数のバラツキによる電圧変動も抑制(キャンセル)できるからである。
また、本実施例においても、検出した電圧値Vに基づいて算出される抵抗値(算出抵抗値)Rを用いて、システムメインリレーSMRの固着を判別してもよい。つまり、図11の例においては、ステップS405において、ステップS402で検出された電圧値V(Vd)、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vを用いて、上記式(2)から抵抗値RI_2を算出する。また、ステップS404で検出された電圧値V(Vd)、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vを用いて、上記式(2)から抵抗値RI_1を算出する。
そして、コントローラ60は、算出された抵抗値RI_1と抵抗値RI_2の差分値(第1抵抗差)が所定値ΔRthよりも大きいとき、ステップS406に進み、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別する。一方、算出された抵抗値RI_1と抵抗値RI_2の差分値が所定値ΔRthよりも小さいと判別された場合、コントローラ60は、ステップS407に進み、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別する。なお、所定値ΔRthは、上述した電圧差ΔVthと同様に、例えば、図10で示した上限ラインに沿ったシステムメインリレーSMRが固着していない場合の電圧値V、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vから算出される抵抗値と、システムメインリレーSMRが固着している場合の電圧値V、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vから算出される抵抗値との間の抵抗差に基づいて、予め設定することができる。
図12の例においても同様であり、ステップS505において、ステップS502で検出された電圧値V(Vd)、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vを用いて、上記式(2)から抵抗値RI_1を算出する。また、ステップS504で検出された電圧値V2(Vd)、抵抗素子42の基準抵抗値R、交流電源41の基準電圧値Vを用いて、上記式(2)から抵抗値RI_2を算出する。
そして、コントローラ60は、算出された抵抗値RI_1と抵抗値RI_2の差分値(第2抵抗差)が所定値ΔRthよりも大きいとき、ステップS506に進み、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの固着が発生していないと判別する。一方、算出された抵抗値RI_1と抵抗値RI_2の差分値が所定値ΔRthよりも小さいと判別された場合、コントローラ60は、ステップS508に進み、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのいずれかが固着していると判別する。
10:組電池、11:単電池、21:抵抗素子、22:コンデンサ、23:電圧センサ、
30:PCU、31:インバータ、32:モータ・ジェネレータ、40:漏電検出回路、
41:交流電源、42抵抗素子、43:カップリングコンデンサ、44:電圧センサ、
51,52:絶縁抵抗、60:コントローラ、61:メモリ、71:充電器、
72:インレット、81:スイッチ素子、82:電源、83:コイル、
PL:正極ライン、NL:負極ライン、DL:検出ライン、
SMR−B,SMR−G,SMR−P:システムメインリレー、
MC:可動接点、FC:固定接点

Claims (10)

  1. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    前記蓄電装置およびグランドの間において、第1抵抗値を示す第1絶縁抵抗と、
    前記電気機器および前記グランドの間において、前記第1抵抗値よりも低い第2抵抗値を示す第2絶縁抵抗と、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているとき、前記検出回路によって検出された検出電圧値に基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記検出電圧値が、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値と前記基準抵抗値とによって前記基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記検出電圧値が、前記第1抵抗値および前記基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
  2. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているとき、前記検出回路によって検出された検出電圧値に基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、前記電気機器および前記グランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、
    前記コントローラは、
    前記検出電圧値が、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値と前記基準抵抗値とによって前記基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記検出電圧値が、前記第1抵抗値および前記基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値であるとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
  3. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    前記蓄電装置およびグランドの間において、第1抵抗値を示す第1絶縁抵抗と、
    前記電気機器および前記グランドの間において、前記第1抵抗値よりも低い第2抵抗値を示す第2絶縁抵抗と、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているとき、前記検出回路によって検出された検出電圧値に基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される算出抵抗値が、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値であるとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記算出抵抗値が前記第1抵抗値であるとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
  4. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているとき、前記検出回路によって検出された検出電圧値に基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、前記電気機器および前記グランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、
    前記コントローラは、
    前記検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される算出抵抗値が、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値であるとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記算出抵抗値が前記第1抵抗値であるとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
  5. 前記検出回路は、
    前記検出電圧値を用いて、前記蓄電装置の漏電に伴う前記第1抵抗値の低下を判別するときには、第1周波数の前記交流信号を出力し、
    前記検出電圧値を用いて、前記リレーの固着を判別するときには、前記第1周波数よりも低い第2周波数の前記交流信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のリレーの固着判別システム。
  6. 前記コントローラは、前記第1周波数が設定された前記交流信号を用いたときの前記検出電圧値と、前記第2周波数が設定された前記交流信号を用いたときの前記検出電圧値とが等しいとき、前記検出回路からの前記交流信号の出力状態が異常状態であると判別することを特徴とする請求項5に記載のリレーの固着判別システム。
  7. 前記コントローラは、
    前記検出電圧値を用いて、前記蓄電装置の漏電に伴って前記第1抵抗値が低下しているか否かを判別し、
    前記第1抵抗値が低下していないときに、前記リレーの固着を判別する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のリレーの固着判別システム。
  8. 前記リレーは、前記蓄電装置の正極端子および前記電気機器を接続するラインに設けられた第1リレーと、前記蓄電装置の負極端子および前記電気機器を接続するラインに設けられた第2リレーとを含んでおり、
    前記第1リレーおよび前記第2リレーにおける前記可動接点は、機械的に接続されて一体的に動作することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のリレーの固着判別システム。
  9. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているときの前記検出回路によって検出された第1検出電圧値と、前記リレーをオンに制御しているときの前記検出回路によって検出された第2検出電圧値と基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、前記電気機器および前記グランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、前記検出回路は、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値と前記基準抵抗値とによって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出し、
    前記コントローラは、
    前記蓄電装置と前記電気機器との間の充放電が終了する際の前記リレーをオフに制御する前に検出された前記第2検出電圧値と、前記充放電が終了すること伴って前記リレーをオフに制御した後に検出された前記第1検出電圧値との第1電圧差、又は前記蓄電装置と前記電気機器との間の充放電を開始する際の前記リレーをオンに制御する前に検出された前記第1検出電圧値と、前記充放電を開始することに伴って前記リレーをオンに制御した後に検出された前記第2検出電圧値との第2電圧差が、所定値よりも小さいとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記第1電圧差又は前記第2電圧差が、前記所定値よりも大きいとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
  10. 蓄電装置および電気機器を接続するラインに設けられ、可動接点および固定接点を備えたリレーと、
    基準電圧値の交流信号を前記蓄電装置に出力し、基準抵抗値によって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出する検出回路と、
    前記リレーをオフに制御しているときの前記検出回路によって検出された第1検出電圧値と、前記リレーをオンに制御しているときの前記検出回路によって検出された第2検出電圧値と基づいて、前記リレーが固着しているか否かを判別するコントローラと、を有し、
    前記蓄電装置およびグランドの間の絶縁抵抗における第1抵抗値は、前記電気機器および前記グランドの間の絶縁抵抗における第2抵抗値よりも高く、前記検出回路は、前記第1抵抗値および前記第2抵抗値の合成抵抗値と前記基準抵抗値とによって前記基準電圧値を分圧した電圧値を検出し、
    前記コントローラは、
    前記蓄電装置と前記電気機器との間の充放電が終了する際の前記リレーをオフに制御する前に検出された前記第2検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される第2算出抵抗値と、前記充放電が終了すること伴って前記リレーをオフに制御した後に検出された前記第1検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される第1算出抵抗値との第1抵抗差、又は前記蓄電装置と前記電気機器との間の充放電を開始する際の前記リレーをオンに制御する前に検出された前記第1検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される第1算出抵抗値と、前記充放電を開始することに伴って前記リレーをオンに制御した後に検出された前記第2検出電圧値、前記基準電圧値および前記基準抵抗値から算出される第2算出抵抗値との第2抵抗差が、所定値よりも小さいとき、前記リレーが固着していることを判別し、
    前記第1抵抗差又は前記第2抵抗差が、前記所定値よりも大きいとき、前記リレーが固着していないことを判別する、
    ことを特徴とするリレーの固着判別システム。
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