JP2015079354A - 仮想現実を用いた3次元地図表示システム - Google Patents

仮想現実を用いた3次元地図表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】 2次元地図の実写画像に、3次元モデルを重畳して表示した3次元地図を提供する。
【解決手段】 紙媒体の2次元地図の画像データからSIFT解析で取得された特徴点パターンと、2次元地図の位置座標とを対応づけた特徴点パターンDBをサーバに用意する。また、地物の3次元モデルもサーバに用意する。ユーザは、紙に印刷された2次元地図に向けてスマートフォンSPをかざすと、スマートフォン背面のカメラによって撮影された地図の実写画像がサーバに送信される。サーバでは、この実写画像から特徴点を解析し、特徴点パターンDBを参照することで、ユーザが撮影した2次元地図がどの地域のものか、位置座標を特定する。そして、この位置座標に対応する3次元モデルをスマートフォンSPに送信する。スマートフォンSPでは、得られた3次元モデルの投影画像を、地図の実写画像に重畳して表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、仮想現実を用いた3次元地図表示システム、即ち撮影した2次元地図上に地物の3次元モデルを重畳して表示する3次元地図表示システムに関する。
元来、地図は、建物や道路などの地物を2次元的に表した2次元地図が主であった。2次元地図は、紙等に印刷され、地図帳や折りたたみ地図などの形で頒布されることが多かったが、コンピュータ、ナビゲーション装置、携帯端末などのディスプレイに表示される電子地図も利用されるようになっている。
一方、地物を3次元的に描いた3次元地図も普及してきている。3次元地図には、ユーザが、現在位置や周囲の状況をより直感的に把握可能であるという利点がある。特許文献1は、透視投影によって3次元地図を表示する例を開示している。
3次元グラフィックスに関し、よりリアリティを向上させるための技術として、携帯端末等で現実の空間を撮影した画像に、3次元グラフィックスを重畳して表示する仮想現実と呼ばれる技術も知られている。特許文献3は、地図分野とは異なるが、マーカと呼ばれる既定の画像を撮影することによって、撮影された画像と3次元グラフィックスの仮想空間内とを対応づけることによって、仮想現実を実現する技術を開示している。
このように地図に関しては、従来、リアリティを向上させるため、種々の技術の蓄積が図られてきた。
特許第3428294号公報 特開2012−155678号公報
しかし、3次元地図には、3次元的に描かれた建物等の陰に隠れる部分が生じたり、透視投影における近景と遠景とでは縮尺が異なるなどの短所もある。これに対し、2次元地図では、こうした支障がなく、地物の位置関係を正確に把握しやすい。そこで、2次元地図のこうした利点と、直感的に把握しやすいという3次元地図の利点とを融合した地図の提供が望まれる。従来は、このような地図は存在しなかった。
本発明は、かかる課題に鑑み、仮想現実を適用することによって、2次元地図と3次元地図の利点を融合した地図を提供することを目的とする。
本発明は、
撮影された2次元地図の実写画像上に重畳して地物を3次元的に表示させる3次元地図表示システムであって、
前記地物の3次元形状を表した3次元モデルを格納する3次元モデルデータベースと、
前記2次元地図の複数の単位領域に対して、該単位領域ごとに設定された固有の識別情報と、前記3次元モデルデータベースの座標系とを対応づける識別情報データベースと、
前記2次元地図のうち表示対象となる単位領域を撮影する撮像部と、
前記撮影された前記2次元地図の地図画像データを解析して前記識別情報を取得する識別情報解析部と、
前記3次元モデルデータベースから、前記識別情報に応じた単位領域における前記3次元モデルを取得し、前記地図画像データに重畳した3次元地図を表示する地図表示部とを備える3次元地図表示システムと構成することができる。
本発明によれば、2次元地図を撮影した地図画像上に、3次元モデルを重畳して表示することができる。従って、地物の位置関係を把握しやすいという2次元地図の利点と、リアリティという3次元地図の利点とを融合した地図を提供することができる。
ユーザは、3次元モデルの表示が不要な場合には、2次元地図をそのまま眺めればよい。3次元モデルを表示させたい場合には、2次元地図を撮影した地図画像を眺めればよい。従って、両者の使い分けも、非常に容易に行うことができる。
このように3次元モデルを2次元地図に重畳した表示は、次の構成によって実現される。
本発明では、予め3次元モデルデータベースに、地物の3次元モデルが格納されている。この3次元モデルの位置は、現実の空間に合わせた座標系、例えば緯度、経度、高度や、ある地点を基準とした直交座標系などで表されることになる。
2次元地図を撮影した地図画像データ上に、3次元モデルを重畳するためには、地図画像データの座標系と、3次元モデルの座標系とを整合させることが必要である。このため、本発明では、2次元地図を撮影したそれぞれの地図画像データから取得できる識別情報を用意し、この識別情報と3次元モデルの座標系とを予め対応づけ識別情報データベースとして用意しておく。こうすることによって、ユーザが撮影した2次元地図を解析すれば識別情報を特定することができ、さらに、識別情報データベースを参照すれば、2次元地図に対応した領域の3次元モデルを特定することができる。本発明では、識別情報データベースの生成に用いられた2次元地図と、地図表示の際に用いる2次元地図とは同一の識別情報が得られる程度の同等物であることが前提である。2次元地図としては、地図帳や折り畳地図など紙媒体のもの、電子地図など種々のものを利用できる。単位領域とは、地図帳の各ページ、1枚1枚の折り畳地図としてもよいし、国土を所定サイズのメッシュに切って地図データが用意されている場合には、各メッシュを単位領域としてもよい。
識別情報としては、例えば、単位領域の2次元地図の周囲に描いたバーコード、2次元バーコードなどの符号、3次元モデルの座標値を表した数字などとすることができる。地表面上の2軸を対応づけるため、識別情報の配置によって軸の方向を表すなどの態様をとってもよい。
本発明では、識別情報に基づいて2次元地図と3次元地図の座標とを整合させるので、両者の座標系を予め統一しておく必要がないという利点もある。例えば、地図帳や折り畳み地図のように紙媒体で用意され、有限の面積で表される地図に対して、実空間の座標系で全国に対して用意された3次元モデルから必要な部分を切り出して重畳することが可能となる。また、3次元モデルがメッシュ単位で整備されている場合においても、このメッシュと2次元地図の単位領域の大きさとは異なっていても差し支えない。
3次元モデルは、特定の2次元地図用に整備されたものである必要はない。従って、紙媒体の2次元地図、電子媒体の2次元地図など、複数種類の2次元地図が存在するとき、それぞれの2次元地図ごとに識別情報データベースさえ用意すれば、共通の3次元モデルを利用することも可能である。
本発明は、単一の装置として構成してもよいし、サーバと端末等の組み合わせで構成してもよい。後者の場合、端末としては、例えば、カメラ機能付きの携帯端末などを用いることができる。
本発明をサーバと端末の組み合わせで実現する場合には、3次元モデルデータベース、識別情報データベースをサーバに備え、その他を端末側に備えるものとしてもよい。また、これらのデータベースに加え、さらに、識別情報解析部もサーバ側に備えるものとしてもよい。
本発明の3次元地図表示システムにおいては、
前記識別情報は、前記単位領域内全体にわたって分布しているものとしてもよい。
こうすることによって、単位領域の一部分のみしか撮影されていない場合でも、座標を特定することが可能となる。
かかる識別情報としては、2次元地図の周囲だけでなく、地図画像内に埋め込まれている情報とすることができる。例えば、地図中の種々の建物枠内に、その座標位置を表す2次元バーコードなどを描いておく方法をとってもよい。また、地図中の道路によって構成される網目パターンを識別情報として用いることもできる。
また、別の例として、
前記識別情報は、前記単位領域内の複数の特徴点の配置を表す特徴点パターンであるものとしてもよい。
特徴点とは、2次元地図の画像を特徴づける点である。例えば、道路の曲がり角や建物枠の角など、2次元地図内に描かれている種々の屈曲点を特徴点としてもよい。また、特徴点を求めるためのSIFT(Scale−Invariant Feture Transform)など種々の周知の技術を適用してもよい。
かかる態様によれば、2次元地図自体に2次元バーコードなど特別な情報を付加するまでなく、識別情報を得ることができるため、より簡便に本発明を適用できる利点がある。
さらに、
前記識別情報は、前記撮影された地図画像データが前記単位領域内の一部の領域である場合でも該領域を特定可能な密度で分布しており、
前記地図表示部は、前記識別情報に基づいて、前記撮影された一部の領域における前記3次元モデルを用いて前記表示を行うものとしてもよい。
例えば、先に説明した特徴点が2次元地図画像内に多数分布しているような場合などには、単位領域内の特徴点の配置パターンを識別情報として記憶しておけば、撮影した画像から得られた特徴点のパターンと比較することによって、当該パターンが、単位領域内のどの部分かを特定でき、その座標も特定することが可能となる。特徴点の場合に限らず、識別情報が十分な密度で分布している場合には、同様に、その一部を用いて撮影した画像の座標を特定することが可能である。
座標が特定されれば、それに対応する3次元モデルを用いることにより、2次元地図画像と3次元モデルとを重畳して表示することが可能である。
本発明の3次元地図表示システムにおいては、
前記地図表示部は、前記識別情報が分布する間隔に基づいて前記地図の表示スケールを特定するようにしてもよい。
先に説明した特徴点が分布している場合には、そのパターンによって撮影されている領域の座標を特定することができるとともに、その間隔によって表示スケールを特定することもできる。
こうすることによって、2次元画像の撮影範囲を変化させても、表示スケールをそれに合わせて変化させることができる。
さらに、識別情報の分布に基づいて、前記2次元画像を撮影している際の2次元地図とカメラとがなす角度を特定し、これに応じて3次元モデルを投影するようにしてもよい。
本発明の3次元地図表示システムにおいては、
さらに、前記3次元地図内に表示された前記3次元モデルに対するユーザの操作を入力するコマンド入力部を備え、
前記地図表示部は、前記操作に応じて、前記3次元モデルの表示態様を変化させるものとしてもよい。
コマンド入力部としては、例えば、3次元地図の表示部をタッチパネルとする構成が考えられる。その他、キーボードやマウス等を用いてもよい。
3次元モデルの表示態様の変化としては、例えば、操作に応じて3次元モデルの表示/非表示の切り替え、透明度の変化、回転、移動、拡大・縮小などとすることができる。そして、操作に応じて、3次元モデル全体の表示態様を変化させてもよいし、個別に変化可能としてもよい。
こうすることにより、ユーザの意図に応じた3次元地図表示を実現することができ、利便性を向上させることができる。
本発明において、以上で説明した種々の特徴は必ずしも全てを備えている必要はなく、適宜、一部を省略したり、組み合わせたりして構成することもできる。
また、本発明は、上述の3次元地図表示システムに限らず、種々の態様で構成可能である。例えば、コンピュータによって3次元地図を表示する3次元地図表示方法として構成してもよいし、かかる表示をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして構成してもよい。また、かかるコンピュータプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体として構成してもよい。
AR地図の表示例(1)を示す説明図である。 AR地図の表示例(2)を示す説明図である。 AR地図の表示例(3)を示す説明図である。 AR地図の表示例(4)を示す説明図である。 AR地図表示システムの構成を示す説明図である。 特徴点の例を示す説明図(1)である。 特徴点の例を示す説明図(2)である。 特徴点パターンDBの構造を示す説明図である。 特徴点パターンDB生成処理のフローチャートである。 AR地図表示処理のフローチャートである。 地図領域等特定処理の内容を示す説明図である。 AR地図操作処理のフローチャートである。
A.AR地図表示例:
紙に印刷された地図に向けて、スマートフォンをかざすと、地図に3次元モデルが重畳して表示される3次元地図表示システムを例にとって、以下、本発明の実施例を説明する。以下、本実施例では、仮想現実を用いた地図という意味で、このように表示される地図を、「AR地図」と称することもある。
本実施例では、AR地図を表示するための端末として、スマートフォンを利用する例を示すが、端末は、その他、タブレット、携帯電話、ディジタルカメラなどの携帯端末、コンピュータ、ナビゲーション装置など、表示部を有する種々の装置を利用することができる。
最初にAR地図の表示例から説明する。
図1および図2は、AR地図の表示例を示す説明図である。図1には、紙に印刷された2次元地図に向けてスマートフォンSPをかざした状態を示した。スマートフォンの背面にはカメラが備えられており、画面には、カメラによって撮影された地図の実写画像が表示されている。
図2には、スマートフォンSPをかざして、しばらくした後の状態を示した。図示する通り、建物の3次元モデルBLD他が地図画像に重畳して表示される。建物の3次元モデルBLD他を除く道路等は、地図の実写画像がそのまま表示されている。ユーザは、図2の画面を見ると、あたかも2次元地図から、それぞれの建物が3次元的に立ち上がったかのように認識することができる。本実施例で説明するAR地図とは、このような地図を言う。
図3および図4は、AR地図の表示例を示す説明図である。図3には、2次元地図にスマートフォンSPをかざした状態を示した。スマートフォンSPの画面には、2次元地図の実写画像と、3次元モデルとが重畳して表示されている。
この状態で、矢印Mのように、ユーザがスマートフォンSPをかざす位置をずらしたとする。位置をずらせば、スマートフォンSPに表示される2次元地図の実写画像も変化する。また、図4に示すように、これに伴って、実写画像に重畳される3次元モデルも変化する。
つまり、本実施例のAR地図は、2次元地図の建物枠に合わせて3次元モデルが設定されている仮想空間を、投影してスマートフォンに映し出しているかのように表示された3次元地図である。
B.システム構成:
図5は、AR地図表示システムの構成を示す説明図である。AR地図表示システムは、サーバ100とスマートフォンを利用した端末200をインターネットその他のネットワークNEで接続することによって構成されている。端末200のみで稼働するシステムとして構成してもよいし、更に多くのサーバ等をネットワークで接続した構成としてもよい。
サーバ100、端末200は、それぞれCPU、RAM、ROM等を備えるコンピュータで構成されている。サーバ100および端末200には、それぞれ図示する機能ブロックが設けられている。本実施例では、これらの機能ブロックは、サーバ100および端末200に、各機能ブロックの機能を実現するためのコンピュータプログラムをインストールすることによってソフトウェア的に構成したが、その一部または全部をハードウェア的に構成しても構わない。また、実施例において端末200に備えられている機能の一部をサーバ200に移動させてもよいし、その逆を行ってもよい。
サーバ100および端末200の役割は、次の通りである。端末200は、ユーザが使うデバイスである。ユーザは、端末200のカメラ201で、AR地図を表示させる対象となる2次元地図MAPを撮影する。この画像データは、ネットワークNEを通じてサーバ100に送信される。
サーバ100は、端末200からの画像データを受信し、これを解析して、予め用意された特徴点パターンを参照することで、ユーザが撮影した2次元地図MAPが、どの地域かを特定する。そして、対応する3次元モデルを抽出し、端末200に送信する。
端末200では、サーバ100からの3次元モデルを受信し、ディスプレイ202に2次元地図と重畳して表示する。こうすることによって、図1〜4で示したAR地図を表示させることができる。
サーバ100の機能ブロックについて説明する。
画像データ入力部101は、予め撮影された2次元地図の画像データIMGを入力する。本実施例では、ユーザがAR地図を表示する際に端末200をかざす2次元地図MAPを、予め撮影した画像データIMGを用いている。
特徴点パターン生成部102は、画像データIMGに基づいて特徴点を生成する。本実施例では、SIFTと呼ばれるアルゴリズムを用いた。特徴点の例は後で示す。
生成された特徴点は、2次元的な配置とともに特徴点パターンとして、特徴点パターンDB(データベース)110に格納される。特徴点パターンDB110は、2次元地図MAPの特徴点パターンと、3次元モデルを生成している空間の座標系とを対応づけるデータを格納している。具体例については後で示す。
コマンド入力部103は、特徴点パターンDBへの格納に際してのコマンドなど、オペレータによる種々のコマンドを入力する。
3次元モデルDB(データベース)111は、AR地図に表示される3次元モデルを格納している。3次元モデルとは、建物その他の地物の3次元形状を表したポリゴンモデルである。地図に用いられる3次元モデルであるため、それぞれの地物には、実空間上での座標が、緯度経度または所定の代表点を基準とする3次元座標などの形式で対応づけられている。3次元モデルには、形状に関するデータの他、建物の種別を表す情報など種々の属性情報を格納してもよい。
送受信部104は、端末200との間で、ネットワークNEを介してデータおよびコマンドの送受信を行う。本実施例で送受信されるデータ等としては、例えば、端末200で撮影した画像の画像データ、サーバ100から端末200に対する3次元モデル等などが挙げられる。
特徴点パターン検索部105は、端末200から受信した画像データを解析して特徴点パターンを特定する。特定された特徴点パターンに基づいて特徴点パターンDB110を検索することによって、画像データの実空間における座標を特定する。
3次元モデル抽出部106は、特徴点パターン検索部105で特定された座表に基づいて、端末200で撮影された2次元地図に対応する領域内の3次元モデルを抽出する。この3次元モデルは、送受信部104を介して端末200に送信される。
端末200の機能ブロックについて説明する。
主制御部210は、全体の各機能ブロックを統合し、AR地図の表示を実現する。
送受信部211は、サーバ100との間でデータ、コマンド等を送受信する。
カメラ制御部212は、端末200に備えられたカメラ201による撮影を制御する。
コマンド入力部213は、端末200に対するユーザの操作を介してコマンドを入力する。本実施例では、ディスプレイ202は、タッチパネルとなっており、ユーザは、ディスプレイ202の画面上でタップ、スワイプ等の操作をすることによって、種々のコマンドを入力可能とした。
3次元モデル記憶部214は、サーバ100から送信される3次元モデルを一時的に格納する。AR地図を表示するために、3次元モデル記憶部214に格納されている3次元モデルでは不足する場合には、端末200は、必要な3次元モデルをサーバ100からダウンロードする。こうすることにより、サーバ100との通信量を抑制でき、AR地図を速やかに表示することが可能となる。
表示制御部215は、ディスプレイ202へのAR地図の表示を行う。本実施例では、カメラ201で撮影した地図画像に基づいて、サーバ100によって、AR地図の表示に必要な3次元モデルが抽出され、送信されるため、表示制御部215は、この3次元モデルの位置および表示スケール等を制御し、レンダリングして地図画像に重畳して表示するのである。本実施例の構成に代えて、サーバ100側に表示制御部215に相当する機能を設け、サーバ100側で地図画像と、3次元モデルとを重畳した画像を生成して、端末200に送信するものとしてもよい。
図6,7は、特徴点の例を示す説明図である。図6には、2次元地図を撮影した地図画像の例を示した。実際には、更に細かな建物枠等が描かれているが、図示の便宜上、省略してある。図7には、地図画像から得られる特徴点を例示した。図中に●で示した部分が特徴点となる。この特徴点は、図6の画像データに対して、SIFT解析を施すことによって得られる。SIFTは、周知の技術であるため詳細は省略するが、画像データを平滑化する際の変化に基づいて特徴点を決定するアルゴリズムである。
図7に示す通り、特徴点は、画像データ内で全般にわたって広く分布している。この画像内に2次元の座標軸を定義することによって、各特徴点の位置座標を表すことができる。本実施例では、こうして表される特徴点の一連の座標からなる特徴点パターンを、地図画像に固有の識別情報として用いる。
特徴点は、必ずしもSIFTによる必要はない。その他の解析手法によって得られる特徴点を利用してもよい。また、道路や建物枠の角などを特徴点として用いることもできる。また、地図画像自体から特徴点を得る方法に代えて、AR地図用の識別情報用に、固有の図形等を地図画像内に予め描く方法をとってもよい。
図8は、特徴点パターンDBの構造を示す説明図である。特徴点パターンDBは、2次元地図の地図画像から得られる特徴点パターンと、3次元モデルを表す座標系とを対応づけるデータベースである。
図中には、日本の例をとって3次元モデルDBと特徴点パターンの関係を示した。3次元モデルDBには、日本国内全体にわたって、地物の3次元モデルが格納されている。3次元モデルは、日本国内を所定サイズに分割したメッシュ単位で管理されている。また、その位置は、緯度経度または所定位置を基準とした3次元直交座標など、実空間に基づいた座標系で特定されている。
図の下側には、特徴点パターンの例を示した。2次元地図も、日本国内を所定サイズの単位領域で作成されている。この単位領域は、例えば、折り畳み地図の一枚一枚、または地図帳の各ページなどに対応する。単位領域は、3次元モデルを格納するためのメッシュと一致している必要は無い。2次元地図は、電子地図であってもよい。本実施例では、電子地図の場合には、SIFTによる特徴点が個別にできる程度の解像度での表示スケールにおける表示範囲を単位領域と捉える。
本実施例では、それぞれの単位領域の地図に対して特徴点パターンを得る。例えば、図示するように、単位領域MA、MBに対してはそれぞれ特徴点パターンA、Bが得られる。これらの特徴点パターンA、Bは、それぞれの地図画像上に設定された2次元の座標軸で特徴点の位置を表したデータである。図中の例では、特徴点パターンA、Bは、それぞれ地図画像の中央点を原点とするx、y軸により、各特徴点の位置座標が表される。この座標系は、あくまでも単位領域MA、MB内の位置を表す相対座標系であり、日本国内での位置を表すものではない。
しかし、特徴点パターンを生成する際には、それに用いる地図画像は、どの地域のものであるかがわかっているため、単位領域の代表点、例えば中央点の位置座標は既知である。従って、各特徴点パターンA、Bの中央点A、Bに対して、実空間での位置座標(LATA,LONB)(LATB,LONB)をそれぞれ与えることによって、特徴点パターンA、Bを3次元モデルの座標空間と対応づけることができる。図中の単位領域MA、MB以外についても同様である。
このように各単位領域の特徴点パターンと、その中央点の位置座標とを対応づけたデータベースが、特徴点パターンDBである。AR地図を表示する際には、特徴点パターンに基づいて、特徴点パターンDBを参照することによって、その中央点の位置座標を得ることができ、この位置座標に基づいて3次元モデルDBを参照することによって、2次元地図に対応した領域の3次元モデルを抽出することが可能となる。
C.特徴点パターンDB生成処理:
図9は、特徴点パターンDB生成処理のフローチャートである。サーバ100の特徴点パターン生成部102が主として実行する処理であり、ハードウェア的には、サーバ100のCPUが実行する処理である。
処理を開始すると、サーバ100は、地図画像データを入力する(ステップS10)。地図画像データは、AR地図の表示対象となる2次元地図を撮影した画像データである。特徴点を精度良く取得するため、2次元地図にカメラが正対した状態、即ちカメラの光軸が2次元地図の平面に垂直になる状態で撮影することが好ましい。
サーバ100は、地図画像データに対して特徴点パターンの解析を行う(ステップS11)。本実施例では、SIFTによる解析を適用した。この解析によって、図中に示す通り、2次元の位置座標(x,y)で表される特徴点パターンが得られる。
次に、サーバ100は、オペレータの操作に基づき、地図画像の領域情報を入力する(ステップS12)。本実施例では、地図画像の中央点の緯度、経度および地図画像の縦方向距離、横方向距離をそれぞれ入力するものとした。これらの情報を入力することにより、地図画像の実空間での位置および範囲を特定することができる。縦方向距離、横方向距離に代えて、図中に示すように対角にある頂点1、頂点2の座標値を入力するようにしてもよい。
サーバ100は、特徴点パターンと、上述の領域情報とを対応づけて格納する(ステップS13)。図中に格納フォーマット例を示した。「地図ID」は、地図画像に固有の識別情報である。「特徴点パターン」は、各特徴点の位置座標列である。「領域情報」は、ステップS12で得られた情報である。この他に、地図の名称、縮尺などの情報を併せて格納しても良い。
以上の処理を、2次元地図のそれぞれの単位領域に対して行うことにより、特徴点パターンDBを生成することができる。生成された特徴点パターンDBは、サーバ100に格納され、AR地図の表示に活用される。
D.AR地図表示処理:
図10は、AR地図表示処理のフローチャートである。端末200の表示制御部215、およびサーバ100の特徴点検索部105などが連係して実行する処理であり、ハードウェア的には、端末200およびサーバ100の各CPUが実行する処理である。フローチャートは、一連の処理として示したが、破線で囲んだステップS51〜S53の処理は、サーバ100によって行われる処理となる。
処理を開始すると、まず、端末200は、ユーザの操作に従い、2次元地図画像を撮影する(ステップS50)。撮影された地図画像データは、端末200からサーバ100に送信される。
サーバ100は、地図画像データを受信すると、特徴点パターンを解析する(ステップS51)。この解析処理は、特徴点パターンを生成するときと同じ処理である。本実施例では、SIFTによる解析を行うものとした。解析によって得られる結果は、図4で例示したように、地図画像データ内の相対的な2次元座標系で表される多数の特徴点群となる。
サーバ100は、得られた特徴点パターンに基づいて、特徴点パターンDB110を参照し、地図画像として撮影されている地図領域、表示スケール、投影条件などを特定する(ステップS52)。これらの特定方法については後述する。
そして、3次元モデルDB111を参照して、特定された地図領域内の3次元モデルを読み込む(ステップS53)。読み込んだ3次元モデルは、端末200に送信される。ただし、端末200には、既に3次元モデル記憶部214に格納済みの3次元モデルも存在するため、格納されていない3次元モデルのみを送信すれば足りる。
端末200は、地図領域、表示スケールに従って、3次元モデルを仮想空間上に配置し、これらの3次元モデルを投影条件に基づいてレンダリングする(ステップS54)。一般にレンダリングは、高い計算負荷がかかる処理であるが、本実施例では、地図全体をレンダリングするのではなく、AR地図として表示する特定の地物についてのみレンダリングすれば足りるため、レンダリングに要する計算負荷を抑制することが可能である。
端末200は、こうして得られた3次元モデルのレンダリング結果、即ち投影画像と、2次元地図の実写画像である地図画像とを重畳して表示する(ステップS55)。こうすることにより、端末200は、AR地図をディスプレイ202上に表示することができる。
図11は、地図領域等特定処理の内容を示す説明図である。AR地図表示処理(図10)のステップS52における処理内容、即ち、地図画像データから得られる特徴点に基づいて、特徴点パターンを参照し、地図領域、表示スケール、投影条件を特定するための処理内容を示している。
図11の上側には、撮影された地図画像を示した。地図画像を解析することによって、画像内の特徴点が得られる図11の上側に示した●は、地図画像を解析して得られた特徴点を表している。説明の便宜上、地図画像から得られる特徴点パターンを、解析パターンと称するものとする。
図11の下側には、特徴点パターンに記憶されている特徴点を表した。図11の下側中の●が、特徴点パターンに記憶されている特徴点の位置である。先に説明した通り、特徴点パターンには、2次元地図ごとに、中央点を原点とする2次元のx、y座標によって多数の特徴点の位置が記憶されている。
ユーザは、2次元地図の全体を撮影するとは限らない。しかし、本実施例では、特徴点は2次元地図全体にわたって十分な密度で分布しているため、矢印Aに示すように、特徴点パターン内で部分的に地図画像から得られた解析パターンに一致する箇所を検索することができる。ただし、ユーザが2次元地図を撮影する際の条件は、特徴点パターンを生成する際の撮影条件と同じとは限らないため、特徴点の位置は若干、ずれることがある。例えば、特徴点パターンを生成する際には2次元地図に正対して撮影しているのに対し、ユーザがAR地図を表示する際にはやや俯瞰して撮影すれば、これによって地図画像に歪みが生じ、特徴点の位置もずれてくる。従って、特徴点パターンから解析パターンに相当する部分を検索する際には、特徴点に一定のずれを許容しておくことが望ましい。
こうして解析パターンに対応する領域が検索されると、その領域が、AR地図に表示すべき地図領域CAとなる。図中に示した通り、地図領域CAは、特徴点パターン内で、例えば、対角線上の頂点1、2の位置座標などで特定することができる。
こうして地図領域CAが特定されると、特徴点パターンに基づいて、本来の特徴点の位置を得ることができる。図11の上側の破線の〇が本来の特徴点の位置である。この位置は、地図画像から得られる特徴点位置とはずれている。このずれの要因は、主として2つである。即ち、特徴点パターン生成時と、AR地図表示の際とで、2次元地図を撮影する画角、および2次元地図とカメラの光軸との角度(便宜上、ピッチ角と呼ぶ)が異なることである。画角の相違は、画像の倍率に影響するから、特徴点の相互の間隔の変化として表れる。ピッチ角の相違は、画像の投影時の台形歪み成分として表れる。従って、特徴点パターンと解析パターンとの特徴点のずれに基づいて、間隔の変化、および台形歪み成分を求めれば、これに基づいて、AR地図表示の表示スケール、および透視投影する際の投影条件、即ちピッチ角を定めることができる。
3次元モデルは一定のピッチ角で投影したものを表示する場合には、ピッチ角の算出を省略し、表示スケールの算出のみを行うようにしてもよい。
図10、11で説明したAR地図表示処理は、種々の変形例を構成可能である。
(1) 例えば、サーバ100で、3次元モデルのレンダリング(ステップS54)を行って、得られた画像データを端末200に送信し、端末200では、これを受け取って単に表示するようにしてもよい。
(2) 別の例として、図10に示した処理を全て端末200側で実行するようにしてもよい。
(3) 3次元モデルについて、投影条件(ピッチ角)を一定とする場合には、地図表示の際のレンダリングを省略してもよい。即ち、各3次元モデルに対して、多方向からそれぞれ投影することによって、これらの3次元モデルを表した投影画像を用意しておき、地図画像上に、これらの投影画像を重畳して表示するようにしてもよい。この場合、建物等の位置を地図画像に合わせるため、表示スケールに応じて、投影画像を拡大・縮小して表示させることが好ましい。
E.AR地図操作処理:
図12は、AR地図操作処理のフローチャートである。この処理は、AR地図が表示された後、ディスプレイ202に対するユーザの操作に応じて、3次元モデルの表示態様を変化させる処理である。主として端末200の表示制御部215が実行する処理であり、ハードウェア的には端末200のCPUが実行する処理である。
まず、端末200はサーバ100と連係して、図10、11で説明したAR地図表示処理を実行する(ステップS70)。
AR地図が表示された状態で、ユーザがディスプレイ202の画面に対して操作を行うと、端末200は、画面上でユーザによってタッチされた箇所の座標を取得する(ステップS71)。ここでの座標は、画面上の2次元座標を意味する。
そして、端末200は、ユーザの操作に応じて3次元モデルを変形・移動・非表示化させる処理を実行する(ステップS72)。
この処理は、次の手順で行われる。端末200は、まずステップS71で得られた座標に基づいて、ユーザが指定した3次元モデルを特定する。この特定は、次に示す方法など、種々の方法で行うことができる。
第1の方法は、画面上の座標を、AR地図における3次元モデルの投影条件に従って、3次元モデルが配置されている仮想空間上の3次元座標に変換することで、ユーザに指定された3次元モデルを特定する方法である。画面上の座標は、仮想空間上の直線上に変換されることになるため、この直線と交わる3次元モデルが、ユーザによって指定されていると判断するのである。
第2の方法は、各3次元モデルが、端末200で表示されている座標を求め、これとステップS71で得られた座標とを比較することによって、ユーザに指定された3次元モデルを特定する方法である。
第3の方法は、ステップS71で得られた座標の周囲の特徴点を特定し、これらの特徴点の位置に基づいて特徴点パターンを参照することによって、ユーザが指定した位置座標を求め、その位置座標に存在する3次元モデルを特定する方法である。
3次元モデルが特定されると、端末200は、画面に対するユーザの操作に応じて、その3次元モデルの表示態様を変化させる。
図中に例示するように、例えば、点PAのタップに応じて、その地点に存在する3次元モデルの表示/非表示を切り換えても良い。
矢印OP1に示すように、画面上で3次元モデルB1を回転させるような操作をした場合には、これに応じて3次元モデルB1の向きを仮想空間内で変化させてもよい。
矢印OP2に示すように、画面上で3次元モデルB2を移動させるような操作をした場合には、これに応じて3次元モデルB2の位置を仮想空間内で移動させてもよい。
この他、操作に応じて、3次元モデルの拡大・縮小を行うなど、種々の操作を設定することが可能である。
端末200は、上述の通り、ユーザの操作に応じて3次元モデルを仮想空間内で移動等した後、投影条件に基づいてレンダリングし(ステップS73)、レンダリング結果と地図画像とを重畳表示する(ステップS74)。これらの処理は、AR地図表示処理(図10)で説明した通りである。
こうすることによって、画面上で3次元モデルをユーザの意図に応じて操作することができ、AR地図の利便性を向上させることができる。
以上で説明したAR地図表示システム、即ち3次元地図表示システムによれば、2次元地図に3次元モデルを重畳して表示することができる。従って、ユーザは、2次元地図の良さと、3次元地図の良さとをともに享受することができる。
本実施例では、2次元地図の画像に固有の特徴点パターンを用いて、2次元地図と3次元地図の座標とを整合させるため、両者の座標系を予め統一しておく必要がないという利点もある。また、特徴点パターンさえ用意すれば、共通の3次元モデルを、複数種類の2次元地図で併用できる利点もある。
以上、本発明の実施例について説明した。3次元地図表示システムは、必ずしも上述した実施例の全ての機能を備えている必要はなく、一部のみを実現するようにしてもよい。また、上述した内容に追加の機能を設けてもよい。
本発明は上述の実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
(1) 実施例では、2次元地図から得られる特徴点パターンを識別情報として利用しているが、2次元地図に、AR地図表示用の識別情報を付加するようにしてもよい。
(2) AR地図において表示する3次元モデルを、ユーザの指定によって選択可能としてもよい。例えば、属性に基づいて、ランドマークのみを表示するようにしたり、特定の高さ以上の建物のみを表示させたりする方法が考えられる。
本発明は、仮想現実を用いた3次元地図表示システム、即ち撮影した2次元地図上に地物の3次元モデルを重畳して表示するために利用することができる。
100…サーバ
101…画像データ入力部
102…特徴点パターン生成部
103…コマンド入力部
104…送受信部
105…特徴点パターン検索部
106…3次元モデル抽出部
110…特徴点パターンDB
111…3次元モデルDB
200…端末
201…カメラ
202…ディスプレイ
210…主制御部
211…送受信部
212…カメラ制御部
213…コマンド入力部
214…3次元モデル記憶部
215…表示制御部

Claims (8)

  1. 撮影された2次元地図の実写画像上に重畳して地物を3次元的に表示させる3次元地図表示システムであって、
    前記地物の3次元形状を表した3次元モデルを格納する3次元モデルデータベースと、
    前記2次元地図の複数の単位領域に対して、該単位領域ごとに設定された固有の識別情報と、前記3次元モデルデータベースの座標系とを対応づける識別情報データベースと、
    前記2次元地図のうち表示対象となる単位領域を撮影する撮像部と、
    前記撮影された前記2次元地図の地図画像データを解析して前記識別情報を取得する識別情報解析部と、
    前記3次元モデルデータベースから、前記識別情報に応じた単位領域における前記3次元モデルを取得し、前記地図画像データに重畳した3次元地図を表示する地図表示部とを備える3次元地図表示システム。
  2. 請求項1記載の3次元地図表示システムであって、
    前記識別情報は、前記単位領域内全体にわたって分布している3次元地図表示システム。
  3. 請求項2記載の3次元地図表示システムであって、
    前記識別情報は、前記単位領域内の複数の特徴点の配置を表す特徴点パターンである3次元地図表示システム。
  4. 請求項2または3記載の3次元地図表示システムであって、
    前記識別情報は、前記撮影された地図画像データが前記単位領域内の一部の領域である場合でも該領域を特定可能な密度で分布しており、
    前記地図表示部は、前記識別情報に基づいて、前記撮影された一部の領域における前記3次元モデルを用いて前記表示を行う3次元地図表示システム。
  5. 請求項2〜4いずれか記載の3次元地図表示システムであって、
    前記地図表示部は、前記識別情報が分布する間隔に基づいて前記地図の表示スケールを特定する3次元地図表示システム。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の3次元地図表示システムであって、
    さらに、前記3次元地図内に表示された前記3次元モデルに対するユーザの操作を入力するコマンド入力部を備え、
    前記地図表示部は、前記操作に応じて、前記3次元モデルの表示態様を変化させる3次元地図表示システム。
  7. 撮影された2次元地図の実写画像上に重畳して地物を3次元的に表示させる3次元地図表示方法であって、
    前記コンピュータが実行するステップとして、
    前記地物の3次元形状を表した3次元モデルを格納する3次元モデルデータベースを参照するステップと、
    前記2次元地図の複数の単位領域に対して、該単位領域ごとに設定された固有の識別情報と、前記3次元モデルデータベースの座標系とを対応づける識別情報データベースを参照するステップと、
    前記2次元地図のうち表示対象となる単位領域を撮影した地図画像データを解析して前記識別情報を取得するステップと、
    前記3次元モデルデータベースから、前記識別情報に応じた単位領域における前記3次元モデルを取得し、前記地図画像データに重畳した3次元地図を表示するステップとを備える3次元地図表示方法。
  8. 撮影された2次元地図の実写画像上に重畳して地物を3次元的に表示させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記地物の3次元形状を表した3次元モデルを格納する3次元モデルデータベースを参照する機能と、
    前記2次元地図の複数の単位領域に対して、該単位領域ごとに設定された固有の識別情報と、前記3次元モデルデータベースの座標系とを対応づける識別情報データベースを参照する機能と、
    前記2次元地図のうち表示対象となる単位領域を撮影した地図画像データを解析して前記識別情報を取得する機能と、
    前記3次元モデルデータベースから、前記識別情報に応じた単位領域における前記3次元モデルを取得し、前記地図画像データに重畳した3次元地図を表示する機能とをコンピュータによって実現するためのコンピュータプログラム。

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